JP2571918Y2 - 建設機械用ブッシュの抜け止め構造 - Google Patents

建設機械用ブッシュの抜け止め構造

Info

Publication number
JP2571918Y2
JP2571918Y2 JP1992071514U JP7151492U JP2571918Y2 JP 2571918 Y2 JP2571918 Y2 JP 2571918Y2 JP 1992071514 U JP1992071514 U JP 1992071514U JP 7151492 U JP7151492 U JP 7151492U JP 2571918 Y2 JP2571918 Y2 JP 2571918Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
boss
pin
fixing groove
fitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992071514U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0630245U (ja
Inventor
英治 咲谷
辰夫 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP1992071514U priority Critical patent/JP2571918Y2/ja
Publication of JPH0630245U publication Critical patent/JPH0630245U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571918Y2 publication Critical patent/JP2571918Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として油圧ショベル
など建設機械の作業アタッチメントにおけるピン結合部
のブッシュの抜け止め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、油圧ショベルの側面図である。
図において、1は油圧ショベルの下部走行体、2は上部
旋回体、3は上部旋回体2のフロント部に装着した作業
アタッチメント、4は作業アタッチメント3のブーム、
5はアーム、6は作業工具であるバケット、7は一個の
ピン結合部である。図6は、図5のAーAより見たピン
結合部7の断面図である。図において、8はバケット6
のブラケット、9はアーム5先端部のボス、10はピン
である。なおボス9は左右対称形に構成されているの
で、図示で右側の部分を代表して説明する。11はボス
9の軸心に開穿されているブッシュ穴、12はブッシュ
としてブッシュ穴11に嵌着されているつば付ブッシ
ュ、13はつば付ブッシュ12の円筒部、14はつば
付、15はピン穴、16はシール部材である。
【0003】油圧ショベルに装着している作業アタッチ
メント3のピン結合部7では、ボス9の左右両端部につ
ば付ブッシュ12をそれぞれ嵌着せしめ、そのボス9と
ブラケット8とをピン10を介して相対的に回動自在に
連結している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】油圧ショベルが掘削作
業を行うときには、ピン結合部に対して衝撃荷重が作用
するので、ボスは軸心方向にはたらく偏荷重の分力を受
ける。従来技術ではボスに対してつば付ブッシュを単に
圧入嵌着しているので、つば付ブッシュが上記偏荷重の
分力を受けて外側方向へ抜け出してくることがあった。
この現象が発生すると作業工具、作業アタッチメントの
取付け替えが不能になり、またピン結合部が変形,破損
するので、憂慮すべき事態となる。本考案は、上記の問
題点を解決できる建設機械用ブッシュの抜け止め構造を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の建設機械用ブッ
シュの抜け止め構造では、ブッシュの外周部に全周にわ
たる固定用溝を形成し、またボスに対してピン軸心と直
交する方向に、かつ嵌着せしめた上記ブッシュの固定用
溝に合致するようにねじ穴を開穿し、またそのねじ穴に
螺着せしめるねじ部材の先端部に突出部を形成し、その
突出部の直径を上記固定用溝の幅寸法と略同寸に設定
し、ねじ部材を上記ねじ穴に螺着して締付けることによ
りねじ部材先端の突出部をブッシュの固定用溝に嵌合せ
しめた。あるいはまた、ボスの外側端面と、つば付ブッ
シュのつば部の内側端面との間に接着剤を介在せしめ、
その接着剤の凝固と、ボスのブッシュ穴に嵌合するつば
付ブッシュの圧入とにより、つば付ブッシュをボスに対
して固定した。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本考案請求項1の抜け止め構図を
そなえたピン結合部7aの要部断面図である。図におい
て、従来技術と同一構成要素を使用するものに対しては
同符号を付す。9’はボス、17はボス9’に開穿した
ねじ穴、18はねじ穴17に螺着したねじ部材である六
角穴付セットスクリュー、11’はボス9’のブッシュ
穴、12’はつば付ブュシュ、13’はつば付ブッシュ
12’の円筒部、14’はつば部、15’はピン穴、1
9は円筒部13’の外周部に形成した固定用溝である。
図2は、つば付ブッシュ12’の正面図である。図3
は、六角穴付セットスクリュー18の断面図である。図
において、20は六角穴付セットスクリュー18の先端
部に形成した突出部である。
【0007】次に、本考案請求項1の抜け止め構造を図
1〜図3について述べる。つば付ブッシュ12’の円筒
部13’の外周部に全周にわたる固定用溝19を形成
し、またボス9’に対してピン(10)軸心と直交する
方向に、かつ嵌着せしめた上記つば付ブッシュ12’の
固定用溝19に合致するようにねじ穴17を開穿し、ま
たそのねじ穴17に螺着せしめる六角穴付セットスクリ
ュー18の先端部に突出部20を形成し、その突出部2
0の直径φdを上記固定用溝19の幅寸法wと略同寸に
設定し、六角穴付セットスクリュー18を上記ねじ穴1
7に螺着して締付けることにより六角穴付セットスクリ
ュー18先端の突出部20をつば付ブッシュ12’の固
定用溝19に嵌合せしめた。
【0008】次に、本考案請求項1の抜け止め構造の作
用について述べる。ピン結合部7aでは、図1に示すよ
うにボス9’の外側端面イから距離lの位置に、ピン
(10)軸心と直交する方向に、ボス9’に対してねじ
穴17を開穿した。また図2に示すようにつば付ブッシ
ュ12’のつば部14’の内側端面ロから距離lの位置
における円筒部13’の外周部に、その全周にわたる固
定用溝19を形成した。そして上記ボス9’のねじ穴1
7に螺着する六角穴付セットスクリュー18の突出部2
0(図3に示す)の直径を、上記固定用溝19の幅寸法
w(図2に示す)と略同寸に設定した。したがって六角
穴付セットスクリュー18を上記ねじ穴17に螺着して
締付けると、六角穴付セットスクリュー18先端の突出
部20はつば付ブッシュ12’の固定用溝19に嵌合さ
れる。つば付ブッシュ12’は六角穴付セットスクリュ
ー18によりボス9’に対して係止固定されるので、ピ
ン結合部7aに対してボス(9’)の軸心方向にはたら
く偏荷重の分力が作用しても、つば付ブッシュ12’が
抜け出すことはない。
【0009】次に図4は、本考案請求項2の抜け止め構
造をそなえたピン結合部7bの要部断面図である。図に
おいて、従来技術と同一構成要素を使用するものに対し
ては同符号を付す。本考案請求項2の抜け止め構造及び
その作用を、図4について述べる。ピン結合部7bで
は、ボス9の外側端面イ’と、つば付ブッシュ12のつ
ば部14の内側端面ロ’との間に接着剤21を介在せし
めた。すなわちボス9のボス穴11につば付ブッシュ1
2の円筒部13を圧入するとき、ボス9の外側端面イ,
つば付ブッシュ12のつば部14の内側端面ロ’に強力
接着剤を塗布して、つば付ブッシュ12を圧入する。そ
れにより上記強力接着剤の凝固と、ボス9のつば付ブッ
シュ12に対するしまり嵌めの効果により、つば付ブッ
シュ12が抜け出すのを防止することができる。
【0010】
【考案の効果】従来技術のピン結合部ではボスに対して
つば付ブッシュを単に圧入嵌着しているので、油圧ショ
ベルの掘削作業時にボス軸心方向にはたらく偏荷重の分
力を受けると、つば付ブッシュが外側方向へ抜け出して
くることがあった。ピン結合部が変形,破損するおそれ
もあり、また安全上、万全であるとは云えなかった。し
かし本考案の建設機械用ブッシュの抜け止め構造では、
ブッシュの外周部に全周にわたる固定用溝を形成し、ま
たボスにねじ穴を開穿し、そのねじ穴に螺着せしめるね
じ部材の先端部に突出部を形成し、ねじ部材を上記ねじ
穴に締付けることにより、ねじ部材先端の突出部をブッ
シュの固定用溝に嵌合せしめた。それによりブッシュは
ねじ部材によりボスに対して係止固定されるので、ボス
の軸心方向にはたらく偏荷重の分力が作用しても、ブッ
シュが抜け出すことはない。また、ボスのボス穴につば
付ブッシュの円筒部を圧入するとき、ボスの外側端面,
つば付ブッシュのつば部内側端面に強力接着剤を塗布す
るようにした。それにより上記強力接着剤の凝固と、ボ
スのつば付ブッシュに対するしまり嵌めの効果により、
つば付ブッシュが抜け出すのを防止することができる。
したがって本考案の抜け止め構造をそなえたピン結合部
では、ブッシュがボスから抜け出してくるのを防止でき
るので、ピン結合部のメンテナンス性と安全性を向上さ
せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案請求項1の抜け止め構造をそなえたピン
結合部の要部断面図である。
【図2】図1におけるつば付ブッシュの正面図である。
【図3】図1における六角穴付セットスクリューの断面
図である。
【図4】本考案請求項2の抜け止め構造をそなえたピン
結合部の要部断面図である。
【図5】油圧ショベルの側面図である。
【図6】図5のAーAより見た従来技術のピン結合部の
断面図である。
【符号の説明】
3 作業アタッチメント 7,7a,7b ピン結合部 8 ブラケット 9,9’ ボス 10 ピン 11,11’ ブッシュ穴 12,12’ つば付ブッシュ 13,13’ 円筒部 14,14’ つば部 15,15’ ピン穴 17 ねじ部 18 六角穴付セットスクリュー 19 固定用溝 20 突出部 21 接着剤

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボスの左右両端部にブッシュをそれぞれ
    嵌着せしめ、そのボスとブラケットとをピンを介して相
    対的に回動自在に連結している建設機械のピン結合部に
    おいて、ブッシュの外周部に全周にわたる固定用溝を形
    成し、またボスに対してピン軸心と直交する方向に、か
    つ嵌着せしめた上記ブッシュの固定用溝に合致するよう
    にねじ穴を開穿し、またそのねじ穴に螺着せしめるねじ
    部材の先端部に突出部を形成し、その突出部の直径を上
    記固定用溝の幅寸法と略同寸に設定し、ねじ部材を上記
    ねじ穴に螺着して締付けることによりねじ部材先端の突
    出部をブッシュの固定用溝に嵌合せしめたことを特徴と
    する建設機械用ブッシュの抜け止め構造。
  2. 【請求項2】 ボスの左右両端部につば付ブッシュをそ
    れぞれ嵌着せしめ、そのボスとブラケットとをピンを介
    して相対的に回動自在に連結している建設機械のピン結
    合部において、ボスの外側端面と、つば付ブッシュのつ
    ば部の内側端面との間に接着剤を介在せしめ、その接着
    剤の凝固と、ボスのブッシュ穴に嵌合するつば付ブッシ
    ュの圧入とにより、つば付ブッシュをボスに対して固定
    したことを特徴とする建設機械用ブッシュの抜け止め構
    造。
JP1992071514U 1992-09-18 1992-09-18 建設機械用ブッシュの抜け止め構造 Expired - Lifetime JP2571918Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992071514U JP2571918Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 建設機械用ブッシュの抜け止め構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992071514U JP2571918Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 建設機械用ブッシュの抜け止め構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0630245U JPH0630245U (ja) 1994-04-19
JP2571918Y2 true JP2571918Y2 (ja) 1998-05-20

Family

ID=13462901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992071514U Expired - Lifetime JP2571918Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 建設機械用ブッシュの抜け止め構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2571918Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0630245U (ja) 1994-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2571918Y2 (ja) 建設機械用ブッシュの抜け止め構造
JP2589928Y2 (ja) 配管用カバーの取付構造
JPH11343635A (ja) 連結ピンの固定装置
JPH09177761A (ja) 建設機械のピン結合部構造
JP2001289237A (ja) 2部材連結装置
JP2534955Y2 (ja) 油圧ショベルのブームにおける油圧配管のクランプ装置
JP2546925Y2 (ja) 建設機械のピン結合部構造
JP2536757Y2 (ja) 球接手とスタビライザとの結合構造
JP3014416B2 (ja) 鋼板製アイジョイント
JPH027289Y2 (ja)
JP2002322666A (ja) 連結ピンカバーを備えた作業機
JP2002371589A (ja) 連結ピン結合装置
JPH0545645Y2 (ja)
JPH076212Y2 (ja) 作業機連結ピンの廻り止め装置
JPH057318Y2 (ja)
JPS609455Y2 (ja) ピン結合構造
JP2557507Y2 (ja) 作業機のバケット
JPH0231649Y2 (ja)
JPH0428940Y2 (ja)
JP2502722Y2 (ja) レバ―装置
JPS6171649U (ja)
JP2584370Y2 (ja) 掘削機の作業機取付装置
JP3312671B2 (ja) スイベルジョイント
JPH0423959Y2 (ja)
JP2537718Y2 (ja) アクスルへのパワーシリンダー取付部構造