JP2571503Y2 - 電線保護具 - Google Patents

電線保護具

Info

Publication number
JP2571503Y2
JP2571503Y2 JP1992031780U JP3178092U JP2571503Y2 JP 2571503 Y2 JP2571503 Y2 JP 2571503Y2 JP 1992031780 U JP1992031780 U JP 1992031780U JP 3178092 U JP3178092 U JP 3178092U JP 2571503 Y2 JP2571503 Y2 JP 2571503Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
wire harness
cut
diameter
inner periphery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992031780U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0591114U (ja
Inventor
浩孝 清田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP1992031780U priority Critical patent/JP2571503Y2/ja
Publication of JPH0591114U publication Critical patent/JPH0591114U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571503Y2 publication Critical patent/JP2571503Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電線の周囲に嵌合され
ることにより電線を保護する環状の電線保護具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジン回りなど、クリップで
電線を固定することができないような場所では、ワイヤ
ーハーネスが振動により壁などに当たることがある。そ
のままではワイヤーハーネスが損傷したり、当たり音を
発生したりするので、それを防止するため、通常、ワイ
ヤーハーネスの外周にスポンジ等のクッション材料から
なる環状の電線保護具を嵌合させている。
【0003】図4は、従来の電線保護具(実開昭49−
6199号公報参照)1をワイヤーハーネスWの外周に
嵌合させた状態を示している(但し、この図は不具合を
生じた状態を示している)。
【0004】この保護具1は、図5(a)、(b)に示
すように、スポンジ等のクッション材料で成形された適
当厚肉の環状体に、半径方向に沿って内周から外周に至
る所定幅(約3mm程度)のスリット部(切れ目)2を形
成し、このスリット部2の端面と内周面とに接着剤3を
塗布したものである。
【0005】この保護具1をワイヤーハーネスに装着す
るには、スリット部2を開くことによりワイヤーハーネ
スWの外周に嵌合させ、その状態でスリット部2を閉じ
てスリット部2の対向面を合わせて密着させる。それに
より、接着剤3によって保護具1をワイヤーハーネスW
の外周に接合させると共に、スリット部2の対向面同士
を接合させる。
【0006】ところで、この保護具1は通常内径Dを、
適用するワイヤーハーネスの最大径と最小径の略中間の
径に設定している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この電
線保護具1を、図6(a)または図4に示すように、大
径のワイヤーハーネスW1に装着した場合は、スリット
部2が半開き状態となってしまうことがあり、また、図
6(b)に示すように、小径のワイヤーハーネスW2に
装着した場合は、保護具1の内周とワイヤーハーネスW
2の外周との間に隙間Hができてしまうことがあり、い
ずれの場合も、装着強度が極端に低くなって、実用性能
の低下を来すという問題があった。
【0008】したがって、結局のところ、従来の電線保
護具は、適用するワイヤーハーネスの径の範囲が狭く限
定され、ワイヤーハーネスの径ごとに多種類の保護具を
用意しなくてはならなかった。
【0009】本考案は、上記事情を考慮し、広い範囲の
径のワイヤーハーネスに対して良好に装着可能な電線保
護具を提供することを目的とする。
【0010】本考案は、上記課題を解決するため、内周
から外周に至る切れ目を有し内周が電線に接合固定され
るスポンジ等のクッション材料からなる環状の電線保護
具において、前記内周と前記切れ目とを連続した螺旋状
に形成し、該切れ目の凸状側を前記内周の周方向外側へ
ずらすことにより、切れ目の凹状側の一部と前記内周と
で該内周より大きな、同凸状側を前記内周の周方向内側
へずらすことにより、内周内に入り込んで該内周よりも
小さな、それぞれ段差のない略円形の内周面を形成し、
且つ切れ目の凹状側と凸状側とを密接接合させ得る構成
としたことを特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成の電線保護具においては、ワイヤーハ
ーネスの径に応じて切れ目の対向面同士が周方向に相対
的にスライドし、互いの間隔があまり広がらないように
なる。また、小径のワイヤーハーネスに嵌合した場合
は、切れ目の対向面同士が上記のようにスライドするこ
とで内径が縮小され、それにより内周とワイヤーハーネ
ス外周との間に隙間が生じにくくなる。
【0012】したがって、切れ目が半開きになったり、
隙間が生じたりしにくくなることで、電線保護具とワイ
ヤーハーネスとの接合強度が大きくなる。しかも、従来
の半径方向に沿った切れ目でなく、切れ目が斜め方向に
延びているので、切れ目の対向面の面積が大きくなり、
大きな接着面が確保されて、その点からも接合強度が増
す。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1〜図3を参照
しながら説明する。
【0014】図1は本考案の一実施例の電線保護具11
をワイヤーハーネスWの外周に装着した状態を示し、図
2は電線保護具11の詳細を示す。
【0015】この電線保護具11は、図2(a)、
(b)に示すように、スポンジや発泡ゴム等のクッショ
ン材料で成形された適当厚肉の環状体に、内周から外周
に至る所定幅(約3mm程度)のスリット部(切れ目)1
2を、内周円と連続した螺旋状に形成して、スリット部
12の端面と内周面とに接着剤3を塗布(または接着層
を形成)したものである。
【0016】この場合の電線保護具11の装着前の自由
状態における内径D1は、図3の(a)に示すように、
スリット部12の対向面を合わせた状態にしたとき(内
径を縮めた状態にしたとき)に、ちょうど小径のワイヤ
ーハーネスW2の外周と密着するような値に設定してあ
る。つまり、スリット部12の幅相当分だけ自由状態の
内径D1をワイヤーハーネスW2の径よりも大きめに設
定してある。
【0017】この電線保護具1をワイヤーハーネスに装
着するには、従来と同じにスリット部12を開くことに
より行う。
【0018】この電線保護具11を小径のワイヤーハー
ネスW2に装着した場合は、図3(a)に示すようにス
リット部12の対向面がちょうど向かい合い、ずれもな
くまた隙間も発生することなく、ワイヤーハーネスの外
周に接合される。
【0019】また、図3(b)に示すように、大径のワ
イヤーハーネスW1に装着した場合は、ワイヤーハーネ
スW1の径に応じてスリット部12の対向面同士の凸状
側が、内周の周方向外側へずれ、スリット部12の凹状
側の一部と内周とで内周より大きな段差のない略円形の
内周面を形成し、内周面にワイヤーハーネスW1を接合
固定することができる。また、図3(c)に示すよう
に、さらに小径のワイヤーハーネスW3に嵌合した場合
は、スリット部12の対向面同士の凸状側が、内周の周
方向内側へずれ、スリット部12の凸状側が内周内に入
り込んで該内周よりも小さな内周面を形成し、内周面に
ワイヤーハーネスW3を接合固定することができる。
【0020】したがって、スリット部12が半開きにな
ったり、自身の内周とワイヤーハーネス外周との間に隙
間を生じたりしなくなり、それにより接着強度が高ま
る。よって電線保護具11とワイヤーハーネスとの接合
強度が大きくなる。
【0021】しかも、従来の半径方向に沿った切れ目で
なく、切れ目が斜め方向に延びているので、切れ目の対
向面の面積が大きくなる。よって、大きな接着面が確保
されることになり、その点からも接合強度が増す。
【0022】このように、ワイヤーハーネスの径によら
ず、実用性に耐える接合強度が保持されることになり、
結果的に、適用できる径の範囲が広がって、ワイヤーハ
ーネスの径ごとに多種類の電線保護具を用意する必要が
なくなる。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の電線保護
具によれば、電線の径が大きい場合にも切れ目が半開き
になりにくい。また、電線の径が小さい場合にも、自身
の内周と電線外周との間に隙間が生じにくい。したがっ
て、電線の径がある程度大きい場合も小さい場合も、電
線保護具とワイヤーハーネスとの接合強度を大きくする
ことができる。しかも、切れ目の対向面の面積が大きく
なるので、その点からも接合強度を大きくすることがで
きる。よって、実用性を損なうことなく、適用できるワ
イヤーハーネスの径の範囲が広がり、結果的に、径ごと
に多くの種類の電線保護具を用意する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の電線保護具をワイヤーハー
ネスに装着した状態を示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例の電線保護具の詳細を示し、
(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図3】本考案の一実施例の電線保護具をそれぞれ径の
異なるワイヤーハーネスに装着した状態を示す正面図で
あり、(a)は小径のワイヤーハーネスに装着した図、
(b)は大径のワイヤーハーネスに装着した図、(c)
はさらに小径のワイヤーハーネスに装着した図である。
【図4】従来の電線保護具をワイヤーハーネスに装着し
た状態を示す斜視図である。
【図5】従来の電線保護具の詳細を示し、(a)は側面
図、(b)は正面図である。
【図6】従来の電線保護具をそれぞれ径の異なるワイヤ
ーハーネスに装着した状態を示す正面図であり、(a)
は大径のワイヤーハーネスに装着した図、(b)は小径
のワイヤーハーネスに装着した図である。
【符号の説明】
11 本考案の一実施例の電線保護具 12 スリット部 W ワイヤーハーネス W1 大径のワイヤーハーネス W2 小径のワイヤーハーネス W3 さらに小径のワイヤーハーネス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周から外周に至る切れ目を有し内周が
    電線に接合固定されるスポンジ等のクッション材料から
    なる環状の電線保護具において、前記内周と前記切れ目
    とを連続した螺旋状に形成し、該切れ目の凸状側を前記
    内周の周方向外側へずらすことにより、切れ目の凹状側
    の一部と前記内周とで該内周より大きな、同凸状側を前
    記内周の周方向内側へずらすことにより、内周内に入り
    込んで該内周よりも小さな、それぞれ段差のない略円形
    の内周面を形成し、且つ切れ目の凹状側と凸状側とを密
    接接合させ得る構成としたことを特徴とする電線保護
    具。
JP1992031780U 1992-05-14 1992-05-14 電線保護具 Expired - Fee Related JP2571503Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992031780U JP2571503Y2 (ja) 1992-05-14 1992-05-14 電線保護具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992031780U JP2571503Y2 (ja) 1992-05-14 1992-05-14 電線保護具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0591114U JPH0591114U (ja) 1993-12-10
JP2571503Y2 true JP2571503Y2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=12340576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992031780U Expired - Fee Related JP2571503Y2 (ja) 1992-05-14 1992-05-14 電線保護具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2571503Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7049303B2 (ja) 2019-10-29 2022-04-06 矢崎総業株式会社 被覆部材、及び、ワイヤハーネス

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57143518U (ja) * 1981-03-03 1982-09-09

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0591114U (ja) 1993-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001177955A (ja) グロメットおよび該グロメットのパネル取付方法
JP3487495B2 (ja) グロメット
JP2571503Y2 (ja) 電線保護具
JP3269009B2 (ja) ゴム製部品の取り付け構造
JP3456463B2 (ja) グロメット
JP2002064917A (ja) コルゲート管の補助部材
JP3357510B2 (ja) クリップ
JP2002027641A (ja) グロメット
JPH09259672A (ja) グロメット
JP3794607B2 (ja) グロメット
JPH08251768A (ja) グロメット
JP3235421B2 (ja) 防音グロメット
JPH08162242A (ja) 固定体と回転体との電気的接続装置
JP2002044839A (ja) グロメット用サイレンサー
JPH0241783Y2 (ja)
JPS6382814A (ja) 自動車用窓装置
JPH10184781A (ja) ダイナミックダンパ
JPS6128339Y2 (ja)
JPH11346422A (ja) グロメット
JP2555586Y2 (ja) 車両用ウインドモールディング
JPS6110437Y2 (ja)
JP2535333Y2 (ja) 合成樹脂製ダクトの嵌合部構造
JP2600216Y2 (ja) グロメット
JP3668334B2 (ja) 自動車用サンバイザのセンターヒンジ構造
JP2515131Y2 (ja) グロメット

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees