JP2571183B2 - 車椅子 - Google Patents
車椅子Info
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- JP2571183B2 JP2571183B2 JP5144676A JP14467693A JP2571183B2 JP 2571183 B2 JP2571183 B2 JP 2571183B2 JP 5144676 A JP5144676 A JP 5144676A JP 14467693 A JP14467693 A JP 14467693A JP 2571183 B2 JP2571183 B2 JP 2571183B2
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- Japan
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- wheelchair
- seat
- main body
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本各発明は、車椅子に関し、詳し
くは、前輪及び後輪が軸着された本体と、該本体の後輪
側に配設された背当てと、本体の前輪側に配設されたス
テップと、該ステップと前記背当てとの間に配設された
座とを備えた車椅子に関する。
くは、前輪及び後輪が軸着された本体と、該本体の後輪
側に配設された背当てと、本体の前輪側に配設されたス
テップと、該ステップと前記背当てとの間に配設された
座とを備えた車椅子に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、前輪及び後輪が軸着された本
体と、本体の後輪側に配設された背当てと、本体の前輪
側に配設されたステップと、ステップと背当てとの間に
配設された座とを備えた車椅子の中には、背当てを傾動
自在に支持して、使用者がリクライニングできるように
したものがある。
体と、本体の後輪側に配設された背当てと、本体の前輪
側に配設されたステップと、ステップと背当てとの間に
配設された座とを備えた車椅子の中には、背当てを傾動
自在に支持して、使用者がリクライニングできるように
したものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車椅子にあっては、背当てが座に対して独立
して傾動するため、車椅子に安定した姿勢で座っている
使用者がリクライニングすると、背中がずれる等して不
安定な姿勢になるものであり、リクライニングする度に
安定した姿勢に直さなければならないという問題を有し
ていた。
うな従来の車椅子にあっては、背当てが座に対して独立
して傾動するため、車椅子に安定した姿勢で座っている
使用者がリクライニングすると、背中がずれる等して不
安定な姿勢になるものであり、リクライニングする度に
安定した姿勢に直さなければならないという問題を有し
ていた。
【０００４】特に、車椅子の使用者は、怪我や病気等に
より身体に障害を有する者であるため、姿勢を直すため
に大変な労力を必要とする場合があり、また、介護人の
助けを必要とする場合もある。このため、リクライニン
グしても姿勢を直す必要のない車椅子が要望されてい
た。
より身体に障害を有する者であるため、姿勢を直すため
に大変な労力を必要とする場合があり、また、介護人の
助けを必要とする場合もある。このため、リクライニン
グしても姿勢を直す必要のない車椅子が要望されてい
た。
【０００５】本各発明は、このような実状を鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、安定した姿
勢のままでリクライニングすることができる車椅子を、
簡単な構造によって提供することである。
れたものであり、その目的とするところは、安定した姿
勢のままでリクライニングすることができる車椅子を、
簡単な構造によって提供することである。
【０００６】
【課題を解決する手段】以上の課題を解決するために本
発明のとった手段を、図面に使用する符号を付して説明
すると、まず、請求項１の発明は、「前輪１３及び後輪
１４が軸着された本体１０と、該本体１０の後輪１４側
に配設された背当て２０と、本体１０の前輪１３側に配
設されたステップ４０と、該ステップ４０と前記背当て
２０との間に配設された座３０と、本体の側部に配設さ
れた肘掛１５とを備えた車椅子１００において、前記背
当て２０を本体１０に傾動自在に支持し、前記座３０の
背当て２０側を背当て２０における傾動支点の下部に回
動自在に支持し、座３０のステップ４０側を本体１０に
回動自在且つ摺動自在に支持すると共に、前記肘掛を前
記背当て又は座とは独立して昇降するように支持したこ
とを特徴とする車椅子１００。」である。
発明のとった手段を、図面に使用する符号を付して説明
すると、まず、請求項１の発明は、「前輪１３及び後輪
１４が軸着された本体１０と、該本体１０の後輪１４側
に配設された背当て２０と、本体１０の前輪１３側に配
設されたステップ４０と、該ステップ４０と前記背当て
２０との間に配設された座３０と、本体の側部に配設さ
れた肘掛１５とを備えた車椅子１００において、前記背
当て２０を本体１０に傾動自在に支持し、前記座３０の
背当て２０側を背当て２０における傾動支点の下部に回
動自在に支持し、座３０のステップ４０側を本体１０に
回動自在且つ摺動自在に支持すると共に、前記肘掛を前
記背当て又は座とは独立して昇降するように支持したこ
とを特徴とする車椅子１００。」である。
【０００７】次に、請求項２の発明は、「前記ステップ
４０を座３０に回動自在に支持し、一端がステップ４０
における回動支点の下部に軸着され他端が背当て２０に
おける傾動支点の下部に軸着された連結棒４２を備えた
ことを特徴とする請求項１記載の車椅子１００。」であ
る。
４０を座３０に回動自在に支持し、一端がステップ４０
における回動支点の下部に軸着され他端が背当て２０に
おける傾動支点の下部に軸着された連結棒４２を備えた
ことを特徴とする請求項１記載の車椅子１００。」であ
る。
【０００８】最後に、請求項３の発明は、「前記本体１
０を、前輪１３及び後輪１４が軸着された下部本体１１
と、背当て２０及び座３０が支持された上部本体１２と
に分割すると共に、上部本体１２を下部本体１１に昇降
自在に支持したことを特徴とする請求項１又は請求項２
記載の車椅子１００」である。
０を、前輪１３及び後輪１４が軸着された下部本体１１
と、背当て２０及び座３０が支持された上部本体１２と
に分割すると共に、上部本体１２を下部本体１１に昇降
自在に支持したことを特徴とする請求項１又は請求項２
記載の車椅子１００」である。
【０００９】
【発明の作用】このように構成された本各発明の車椅子
１００は、次のように作用する。
１００は、次のように作用する。
【００１０】まず、請求項１の発明に係る車椅子１００
は、本体１０に傾動自在に支持された背当て２０におけ
る傾動支点の下部に、座３０の背当て２０側を回動自在
に支持し、本体１０に、座３０のステップ４０側を回動
自在且つ摺動自在に支持すると共に、前記肘掛を前記背
当て又は座とは独立して昇降するように支持したもので
ある。このように構成された車椅子１００にあっては、
背当て２０を傾動すると、座３０の全体がステップ４０
側に移動すると共に、座３０の背当て２０側が上昇する
ことになる。このため、車椅子１００に座った使用者が
リクライニングすると、その身体は、背中が倒れると共
に、膝が前方に移動し、且つ臀部が上昇することにな
り、背中がずれること等なく安定した姿勢が保持され、
そして、肘掛１５を下降させれば、使用者が車椅子の側
方より簡単に乗り降りすることも可能なようにしてあ
る。
は、本体１０に傾動自在に支持された背当て２０におけ
る傾動支点の下部に、座３０の背当て２０側を回動自在
に支持し、本体１０に、座３０のステップ４０側を回動
自在且つ摺動自在に支持すると共に、前記肘掛を前記背
当て又は座とは独立して昇降するように支持したもので
ある。このように構成された車椅子１００にあっては、
背当て２０を傾動すると、座３０の全体がステップ４０
側に移動すると共に、座３０の背当て２０側が上昇する
ことになる。このため、車椅子１００に座った使用者が
リクライニングすると、その身体は、背中が倒れると共
に、膝が前方に移動し、且つ臀部が上昇することにな
り、背中がずれること等なく安定した姿勢が保持され、
そして、肘掛１５を下降させれば、使用者が車椅子の側
方より簡単に乗り降りすることも可能なようにしてあ
る。
【００１１】次に、請求項２の発明に係る車椅子１００
は、前述した請求項１の発明に加えて、ステップ４０を
座３０に回動自在に支持し、一端がステップ４０におけ
る回動支点の下部に軸着され他端が背当て２０における
傾動支点の下部に軸着された連結棒４２を備えたもので
ある。このように構成された車椅子１００にあっては、
背当て２０を傾動すると、前述したように座３０が移動
すると共に、連結棒４２によってステップ４０が座３０
に対して上方へ回動し、背当て２０と座３０とステップ
４０とで、略同一平面を形成することになる。このた
め、使用者がリクライニングすると、安定した姿勢が保
持されるばかりでなく、脚の膝から下が膝を中心に上方
へ回動され、よりリラックスした姿勢に保持される。
は、前述した請求項１の発明に加えて、ステップ４０を
座３０に回動自在に支持し、一端がステップ４０におけ
る回動支点の下部に軸着され他端が背当て２０における
傾動支点の下部に軸着された連結棒４２を備えたもので
ある。このように構成された車椅子１００にあっては、
背当て２０を傾動すると、前述したように座３０が移動
すると共に、連結棒４２によってステップ４０が座３０
に対して上方へ回動し、背当て２０と座３０とステップ
４０とで、略同一平面を形成することになる。このた
め、使用者がリクライニングすると、安定した姿勢が保
持されるばかりでなく、脚の膝から下が膝を中心に上方
へ回動され、よりリラックスした姿勢に保持される。
【００１２】最後に、請求項３の発明に係る車椅子１０
０は、前述した請求項１の発明又は請求項２の発明に加
えて、本体１０を、前輪１３及び後輪１４が軸着された
下部本体１１と、背当て２０及び座３０が支持された上
部本体１２とに分割すると共に、上部本体１２を下部本
体１１に昇降自在に支持したものである。このように構
成された車椅子１００にあっては、使用者がリクライニ
ングした際に、前述したように安定した姿勢、或は安定
してよりリラックスした姿勢に保持されるばかりか、使
用者の身体を保持する部分である背当て２０と座３０と
が、又は背当て２０と座３０とステップ４０とが、一体
的に昇降可能なものとなる。このため、例えば使用者が
車椅子１００からベッドへと移動する際に上部本体１２
をベッドと略同一高さに上昇する等、使用者が車椅子１
００に乗り降りする際に上部本体１２を昇降することに
より、使用者の労力や介護人の労力を軽減し得ることに
なる。
０は、前述した請求項１の発明又は請求項２の発明に加
えて、本体１０を、前輪１３及び後輪１４が軸着された
下部本体１１と、背当て２０及び座３０が支持された上
部本体１２とに分割すると共に、上部本体１２を下部本
体１１に昇降自在に支持したものである。このように構
成された車椅子１００にあっては、使用者がリクライニ
ングした際に、前述したように安定した姿勢、或は安定
してよりリラックスした姿勢に保持されるばかりか、使
用者の身体を保持する部分である背当て２０と座３０と
が、又は背当て２０と座３０とステップ４０とが、一体
的に昇降可能なものとなる。このため、例えば使用者が
車椅子１００からベッドへと移動する際に上部本体１２
をベッドと略同一高さに上昇する等、使用者が車椅子１
００に乗り降りする際に上部本体１２を昇降することに
より、使用者の労力や介護人の労力を軽減し得ることに
なる。
【００１３】
【実施例】次に、本各発明に係る車椅子１００の実施例
を、図面に従って詳細に説明する。
を、図面に従って詳細に説明する。
【００１４】図１〜図３には、請求項１及び請求項２の
発明に係る車椅子１００の一実施例が示してある。な
お、各図においては、構造が明確となるように車椅子１
００の骨組みが図示してあるが、各図における背当て２
０、座３０、ステップ４０等は、弾力を有するカバー
（図示しない）が適宜配設されるものである。
発明に係る車椅子１００の一実施例が示してある。な
お、各図においては、構造が明確となるように車椅子１
００の骨組みが図示してあるが、各図における背当て２
０、座３０、ステップ４０等は、弾力を有するカバー
（図示しない）が適宜配設されるものである。
【００１５】まず、本体１０の下部には、各々一対の前
輪１３及び後輪１４が軸着してあり、本体１０の上部の
後輪１４側には、背当てピン２１を介して背当て２０が
傾動自在に支持してある。なお、この背当て２０は、上
部と下部とに二分割され、上部が前方に折り畳み可能に
してあり、車椅子１００を搬送する際等に全体がコンパ
クトに納まるようにしてある（図示しない）。また、背
当て２０は、背当てピン２１より下方に突出するように
してあり、この突出部分の端部に、座３０の背当て２０
側が座ピン３１を介して回動自在に支持してある。そし
て、座３０のステップ４０側は、本体１０の上部に座ピ
ン３２を介して回動自在に支持されると共に、該座ピン
３２が本体１０に設けられた摺動溝に遊嵌して、座３０
が本体１０に対して摺動するようになっている。
輪１３及び後輪１４が軸着してあり、本体１０の上部の
後輪１４側には、背当てピン２１を介して背当て２０が
傾動自在に支持してある。なお、この背当て２０は、上
部と下部とに二分割され、上部が前方に折り畳み可能に
してあり、車椅子１００を搬送する際等に全体がコンパ
クトに納まるようにしてある（図示しない）。また、背
当て２０は、背当てピン２１より下方に突出するように
してあり、この突出部分の端部に、座３０の背当て２０
側が座ピン３１を介して回動自在に支持してある。そし
て、座３０のステップ４０側は、本体１０の上部に座ピ
ン３２を介して回動自在に支持されると共に、該座ピン
３２が本体１０に設けられた摺動溝に遊嵌して、座３０
が本体１０に対して摺動するようになっている。
【００１６】次に、ステップ４０は、座３０のステップ
４０側の端部にステップピン４１を介して回動自在に支
持してあり、ステップ４０におけるステップピン４１の
下部には、座３０の下側に配設された連結棒４２の一端
が連結ピン４４によって軸着してある。そして、この連
結棒４２の他端は、背当て２０における背当てピン２１
の下部に固着された側面視略Ｌ字状のアーム２３の端部
に連結ピン４３を介して軸着されている。
４０側の端部にステップピン４１を介して回動自在に支
持してあり、ステップ４０におけるステップピン４１の
下部には、座３０の下側に配設された連結棒４２の一端
が連結ピン４４によって軸着してある。そして、この連
結棒４２の他端は、背当て２０における背当てピン２１
の下部に固着された側面視略Ｌ字状のアーム２３の端部
に連結ピン４３を介して軸着されている。
【００１７】このような車椅子１００の背当て２０を傾
動すると、図４に示すように、背当て２０の傾動に伴っ
て、座３０の全体がステップ４０方向に移動すると共に
座３０の背当て２０側が上昇し、且つ、ステップ４０が
座３０に対して上方へ回動する。
動すると、図４に示すように、背当て２０の傾動に伴っ
て、座３０の全体がステップ４０方向に移動すると共に
座３０の背当て２０側が上昇し、且つ、ステップ４０が
座３０に対して上方へ回動する。
【００１８】なお、本実施例においては、ステップ４０
の下端に、フットプレートピン５１を介してフットプレ
ート５０が回動自在に支持してあり、ステップ４０の裏
側に配設された連結棒５２の両端部を、座３０における
ステップピン４１の近傍と、フットプレート５０におけ
るフットプレートピン５１の近傍とに、各々連結ピン５
３、５４を介して軸着してある。そして、図４に示すよ
うに、背当て２０を傾動すると、座３０に対するステッ
プ４０の回動と共に、ステップ４０に対してフットプレ
ート５０も回動し、背当て２０と座３０とステップ４０
とフットプレート５０とで、略同一平面を形成するよう
にしてあり、車椅子１００がベッドと同様な形態になる
ようにしてある。
の下端に、フットプレートピン５１を介してフットプレ
ート５０が回動自在に支持してあり、ステップ４０の裏
側に配設された連結棒５２の両端部を、座３０における
ステップピン４１の近傍と、フットプレート５０におけ
るフットプレートピン５１の近傍とに、各々連結ピン５
３、５４を介して軸着してある。そして、図４に示すよ
うに、背当て２０を傾動すると、座３０に対するステッ
プ４０の回動と共に、ステップ４０に対してフットプレ
ート５０も回動し、背当て２０と座３０とステップ４０
とフットプレート５０とで、略同一平面を形成するよう
にしてあり、車椅子１００がベッドと同様な形態になる
ようにしてある。
【００１９】また、座３０の下側には、伸縮自在且つそ
の長さが固定可能に構成されたダンパー等の固定装置６
０が配設してあり、その両端部を、背当て２０に固着さ
れた側面視Ｌ字状のアーム２３の端部と、本体１０の前
輪１１側とに、各々連結ピン６１、６２を介して軸着し
てある。そして、この固定装置６０によって背当て２０
の傾動状態が固定できるようにしてある。なお、この固
定装置６０の操作は、背当て２０に固着されたハンドル
２２に配設されたレバー（図示しない）によりワイヤー
（図示しない）を介して行われるようにしてあり、介護
者によって簡単に操作できるようにしてある。また、こ
のような手動による固定装置６０に限らず、例えば電動
ジャッキ等を採用した伸縮自在の固定装置６０により、
電動で背当て２０を傾動してその傾動状態を固定できる
ようにしてもよい。
の長さが固定可能に構成されたダンパー等の固定装置６
０が配設してあり、その両端部を、背当て２０に固着さ
れた側面視Ｌ字状のアーム２３の端部と、本体１０の前
輪１１側とに、各々連結ピン６１、６２を介して軸着し
てある。そして、この固定装置６０によって背当て２０
の傾動状態が固定できるようにしてある。なお、この固
定装置６０の操作は、背当て２０に固着されたハンドル
２２に配設されたレバー（図示しない）によりワイヤー
（図示しない）を介して行われるようにしてあり、介護
者によって簡単に操作できるようにしてある。また、こ
のような手動による固定装置６０に限らず、例えば電動
ジャッキ等を採用した伸縮自在の固定装置６０により、
電動で背当て２０を傾動してその傾動状態を固定できる
ようにしてもよい。
【００２０】さらに、本体１０の上部中央部分には、昇
降自在に支持された肘掛１５を備えており、肘掛１５を
下降すれば、車椅子１００の搬送の際に全体がコンパク
トに納まるばかりか、使用者が車椅子１００の側方より
乗り降りすることも可能なようにしてある。なお、この
肘掛１５等に、前述した固定装置６０の操作手段を設
け、車椅子１００の使用者によっても固定装置６０を操
作できるようにしてもよい。
降自在に支持された肘掛１５を備えており、肘掛１５を
下降すれば、車椅子１００の搬送の際に全体がコンパク
トに納まるばかりか、使用者が車椅子１００の側方より
乗り降りすることも可能なようにしてある。なお、この
肘掛１５等に、前述した固定装置６０の操作手段を設
け、車椅子１００の使用者によっても固定装置６０を操
作できるようにしてもよい。
【００２１】次に、図５には、請求項３の発明に係る車
椅子１００の例が示してある。本体１０は、前輪１３及
び後輪１４が軸着された下部本体１１と、背当て２０及
び座３０が支持された上部本体１２とに分割されてお
り、昇降装置７０により、下部本体１１に上部本体１２
が昇降自在に支持してある。ここで、昇降装置７０は、
Ｘ字状のパンタグラフ構造に形成されており、図５にお
ける右側の上下端部が、各々下部本体１１と上部本体１
２とに回動自在且つ摺動自在に支持してある。また、下
部本体１１に支持された端部には、下部本体１１の下側
に配設されたクランクネジ７０を回転することにより前
後に移動する移動部材７３が固着してある。すなわち、
昇降装置７０は、クランクネジ７１をハンドル７２によ
って回転することにより、その回転方向に応じてクラン
クネジ７１に対して移動部材７３が前後に移動し、上部
本体１２を昇降するようにしてある。
椅子１００の例が示してある。本体１０は、前輪１３及
び後輪１４が軸着された下部本体１１と、背当て２０及
び座３０が支持された上部本体１２とに分割されてお
り、昇降装置７０により、下部本体１１に上部本体１２
が昇降自在に支持してある。ここで、昇降装置７０は、
Ｘ字状のパンタグラフ構造に形成されており、図５にお
ける右側の上下端部が、各々下部本体１１と上部本体１
２とに回動自在且つ摺動自在に支持してある。また、下
部本体１１に支持された端部には、下部本体１１の下側
に配設されたクランクネジ７０を回転することにより前
後に移動する移動部材７３が固着してある。すなわち、
昇降装置７０は、クランクネジ７１をハンドル７２によ
って回転することにより、その回転方向に応じてクラン
クネジ７１に対して移動部材７３が前後に移動し、上部
本体１２を昇降するようにしてある。
【００２２】なお、このように手動のものに限らず、例
えば電動ジャッキ等により保持部材７３が前後に移動す
るようにし、電動により昇降装置７０を駆動できるよう
にしてもよく、また、Ｘ字状のパンタグラフ構造の昇降
装置７０に限らず、例えば電動ジャッキ７０により昇降
装置７０全体を構成してもよい。
えば電動ジャッキ等により保持部材７３が前後に移動す
るようにし、電動により昇降装置７０を駆動できるよう
にしてもよく、また、Ｘ字状のパンタグラフ構造の昇降
装置７０に限らず、例えば電動ジャッキ７０により昇降
装置７０全体を構成してもよい。
【００２３】このように手動或は電動によって駆動され
る昇降装置７０の操作手段の配設位置は、特に限定する
ものではなく、介護者が操作する場合には、介護者が操
作し易い車椅子１００の背面側等の位置に、使用者が操
作する場合には、使用者が操作し易い車椅子１００の肘
掛１５部分等の位置に配設すればよい。
る昇降装置７０の操作手段の配設位置は、特に限定する
ものではなく、介護者が操作する場合には、介護者が操
作し易い車椅子１００の背面側等の位置に、使用者が操
作する場合には、使用者が操作し易い車椅子１００の肘
掛１５部分等の位置に配設すればよい。
【００２４】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項１の
発明に係る車椅子は、背当てを傾動すると、座がステッ
プ方向に移動すると共に座の背当て側が上昇するように
したものであり、リクライニングしても使用者の姿勢が
不安定にならないようにしたものであり、そして肘掛１
５を下降させれば、使用者が車椅子の側方より簡単に乗
り降りすることも可能なようにしてある。従って、請求
項１の発明によれば、安定した姿勢のままでリクライニ
ングすることができ、そして使用者が車椅子の側方より
簡単に乗り降りすることもできる車椅子を、簡単な構造
によって提供することができる。
発明に係る車椅子は、背当てを傾動すると、座がステッ
プ方向に移動すると共に座の背当て側が上昇するように
したものであり、リクライニングしても使用者の姿勢が
不安定にならないようにしたものであり、そして肘掛１
５を下降させれば、使用者が車椅子の側方より簡単に乗
り降りすることも可能なようにしてある。従って、請求
項１の発明によれば、安定した姿勢のままでリクライニ
ングすることができ、そして使用者が車椅子の側方より
簡単に乗り降りすることもできる車椅子を、簡単な構造
によって提供することができる。
【００２５】次に、請求項２の発明に係る車椅子は、請
求項１の発明に加えて、背当てを傾動すると、ステップ
が座に対して上方へと回動するようにしたものであり、
リクライニングしても使用者の姿勢が不安定にならない
ばかりか、リクライニングに伴って使用者の脚の膝から
下が膝を中心に上方へ回動するようにしたものである。
従って、請求項２の発明によれば、安定した姿勢のまま
でリクライニングすることができるばかりか、リクライ
ニングに伴って使用者の下半身をよりリラックスした状
態に保持することができる車椅子を、簡単な構造によっ
て提供することができる。
求項１の発明に加えて、背当てを傾動すると、ステップ
が座に対して上方へと回動するようにしたものであり、
リクライニングしても使用者の姿勢が不安定にならない
ばかりか、リクライニングに伴って使用者の脚の膝から
下が膝を中心に上方へ回動するようにしたものである。
従って、請求項２の発明によれば、安定した姿勢のまま
でリクライニングすることができるばかりか、リクライ
ニングに伴って使用者の下半身をよりリラックスした状
態に保持することができる車椅子を、簡単な構造によっ
て提供することができる。
【００２６】最後に、請求項３の発明に係る車椅子は、
前述した請求項１又は請求項２の発明に加えて、車椅子
における使用者の身体を保持する部分である背当てと座
とを、或は背当てと座とステップとを、昇降可能にした
ものであり、車椅子の乗り降りを容易にしたものであ
る。従って、請求項３の発明によれば、安定した姿勢の
ままでリクライニングすることができるばかりか、乗り
降りの際に、使用者の労力や介護者の労力を軽減するこ
とができる車椅子を、簡単な構造によって提供すること
ができる。
前述した請求項１又は請求項２の発明に加えて、車椅子
における使用者の身体を保持する部分である背当てと座
とを、或は背当てと座とステップとを、昇降可能にした
ものであり、車椅子の乗り降りを容易にしたものであ
る。従って、請求項３の発明によれば、安定した姿勢の
ままでリクライニングすることができるばかりか、乗り
降りの際に、使用者の労力や介護者の労力を軽減するこ
とができる車椅子を、簡単な構造によって提供すること
ができる。
【図１】請求項２の発明に係る車椅子の一実施例を示す
右側面図である。
右側面図である。
【図２】図１に示した車椅子の平面図である。
【図３】図１に示した車椅子の背面図である。
【図４】図１に示した車椅子の背当てを傾動した状態を
示す右側面図である。
示す右側面図である。
【図５】請求項３の発明に係る車椅子の一実施例を示す
部分右側面図である。
部分右側面図である。
１０ 本体 １１ 下部本体 １２ 上部本体 １３ 前輪 １４ 後輪 １５ 肘掛 ２０ 背当て ２１ 背当てピン ２２ ハンドル ２３ アーム ３０ 座 ３１ 座ピン ３２ 座ピン ４０ ステップ ４１ ステップピン ４２ 連結棒 ４３ 連結ピン ４４ 連結ピン ５０ フットプレート ５１ フットプレートピン ５２ 連結棒 ５３ 連結ピン ５４ 連結ピン ６０ 固定装置 ６１ 連結ピン ６２ 連結ピン ７０ 昇降装置 ７１ クランクネジ ７２ ハンドル ７３ 移動部材 １００ 車椅子
Claims (3)
- 【請求項１】 前輪及び後輪が軸着された本体と、該本
体の後輪側に配設された背当てと、本体の前輪側に配設
されたステップと、該ステップと前記背当てとの間に配
設された座と、本体の側部に配設された肘掛とを備えた
車椅子において、前記背当てを本体に傾動自在に支持
し、前記座の背当て側を背当てにおける傾動支点の下部
に回動自在に支持し、座のステップ側を本体に回動自在
且つ摺動自在に支持すると共に、前記肘掛を前記背当て
又は座とは独立して昇降するように支持したことを特徴
とする車椅子 - 【請求項２】 前記ステップを座に回動自在に支持し、
一端がステップにおける回動支点の下部に軸着され他端
が背当てにおける傾動支点の下部に軸着された連結棒を
備えたことを特徴とする請求項１記載の車椅子。 - 【請求項３】 前記本体を、前輪及び後輪が軸着された
下部本体と、背当て及び座が支持された上部本体とに分
割すると共に、上部本体を下部本体に昇降自在に支持し
たことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の車椅
子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5144676A JP2571183B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5144676A JP2571183B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車椅子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07457A JPH07457A (ja) | 1995-01-06 |
| JP2571183B2 true JP2571183B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=15367663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5144676A Expired - Lifetime JP2571183B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2571183B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5526025B2 (ja) * | 1972-02-05 | 1980-07-10 | ||
| JPS59181154A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-15 | 工業技術院長 | 作業用車椅子 |
| JPH03264061A (ja) * | 1990-03-15 | 1991-11-25 | Setsu Jufuku | 昇降装置 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP5144676A patent/JP2571183B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07457A (ja) | 1995-01-06 |
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Legal Events
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