JP2570609B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2570609B2
JP2570609B2 JP5323340A JP32334093A JP2570609B2 JP 2570609 B2 JP2570609 B2 JP 2570609B2 JP 5323340 A JP5323340 A JP 5323340A JP 32334093 A JP32334093 A JP 32334093A JP 2570609 B2 JP2570609 B2 JP 2570609B2
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semiconductor integrated
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置に関
し、特に下層に薄い絶縁膜を有し、かつその上に多層金
属配線構造を有する半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体集積回路装置とし
て、図5に示すインバータ回路がある。図5(a)はそ
の回路図であり、PMOSトランジスタPM1とNMO
SトランジスタNM1で構成されている。PMOSトラ
ンジスタPM1は、ソース電極が電源VDDに接続さ
れ、ゲート電極が入力inに接続され、ドレイン電極が
出力outに接続されている。また、NMOSトランジ
スタNM1はソース電極がグランドGSSに接続され、
ゲート電極が入力inに接続され、ドレイン電極が出力
outに接続されている。なお、この回路図では入力信
号がPM1とNM1の中央の点から入力されているよう
に表わされているが、実際には図に破線で示すように、
PM1側のinPかNM1側のinNの点に入力される
ように電気接続が行われる。
【0003】この回路を多層金属配線構造として構成す
る場合には、図5(b)のようなレイアウトとなる。な
お、この例では2層アルミニウム配線構造を示してい
る。即ち、N型基板Nsub 上にP型拡散領域P1が形成
され、P型ウェルPwell上にN型拡散領域N1が形成さ
れる。また、P型拡散領域P1およびN型拡散領域N1
を横切るポリシリコンゲート電極WP2でPMOSトラ
ンジスタPM1とNMOSトランジスタNM1が形成さ
れる。そして、PMOSトランジスタPM1のソース領
域はコンタクトCP2を経由して電源第1アルミニウム
配線WAV1に接続され、NMOSトランジスタNM1
のソース領域はコンタクトCN2を経由してグランド第
1アルミニウム配線WAG1に接続され、PMOSトラ
ンジスタPM1とNMOSトランジスタNM1のドレイ
ン領域はそれぞれコンタクトCP1,CN1を経由して
第1アルミニウム配線WA11にそれぞれ接続される。
また、第1アルミニウム配線WA11はスルーホールT
H1を経由して第2アルミニウム配線WA21に接続さ
れる。
【0004】ここで、入力inはポリシリコンゲート配
線WP2に対応し、出力outは第2アルミニウム配線
WA21に対応し、電源VDDは電源第1アルミニウム
配線WAV1に対応し、グランドVSSはグランド第1
アルミニウム配線WAG1に対応している。また、出力
線が第2アルミニウム配線であるため、入力信号線は第
2アルミニウム配線で必ず供給されることになり、この
入力信号線WA22を図5(b)に破線で示すと、スル
ーホールTH2を経由して第1アルミニウム配線WA1
7に接続され、さらにコンタクトC3を経由してポリシ
リコンゲート電極WP2に接続される。
【0005】このように、インバータ回路、或いは説明
は省略するが2入力NAND回路等のような基本素子回
路は、ポリシリコンゲート入力,第2アルミニウム配線
出力構造が採用されるが、このような基本素子回路は殆
どトランジスタのドレイン→コンタクト→第1アルミニ
ウム配線→スルーホール→第2アルミニウム配線→スル
ーホール→(第1アルミニウム配線→スルーホール→第
2アルミニウム配線→スルーホール→を必要回繰り返
し)第1アルミニウム配線→コンタクト→ポリシリコン
ゲートと信号が伝達されることになる。
【0006】ここで、MOSトランジスタのゲート領域
の断面構造を図6に示す。基板sub上に、MOSトラ
ンジスタのゲート領域のゲート絶縁膜、通常ではゲート
酸化膜GOXは薄く形成され、その他の領域の酸化膜FOX
は厚く形成され、その上にゲート電極(ポリシリコン)
WPXが設けられる。さらに、その上に層間絶縁膜SOYを
形成し、かつコンタクト開口部CX を開け、この上に第
1アルミニウム配線WA1X を形成する。さらに、その
上に層間絶縁膜SOXを形成し、かつ図外の第2アルミニ
ウム配線と接続するためのスルーホール開口部THX を
開ける。
【0007】ここで、スルーホール開口部を開けるとき
に、ドライエッチング方法を採用するが、このときの製
造条件の管理精度のずれが影響して、スルーホール開口
部から下位の配線層に電荷が供給される場合がある。こ
のとき、図6のように、その電荷Eは第1アルミニウム
配線WA1X 、コンタクトCX を経由してゲート電極W
PXに伝達される。ゲート酸化膜GOXは他の領域の酸化膜
FOXより薄いため(一般的にGOX=約0.05μm〜
0.01μm、FOX=約1μm前後)、結果としてゲー
ト酸化膜に異常な高電界が印加されることになり、少な
からずゲート酸化膜の劣化が起こり、極端な場合にはゲ
ート酸化膜GOXが破損されることがある。図には、破損
部Ddmを示している。
【0008】ゲート酸化膜が破損された場合には、程度
が小さければゲートリーク電流が増えて電力の増大とな
るか(ロジック回路の場合)、回路が正常動作をしなく
なり(アナログ回路の場合)、程度が大きい場合にはM
OSトランジスタの動作はしなくなる。また、酸化膜に
劣化が発生した場合、オペアンプのような回路の場合に
は、ペアのMOSトランジスタのしきい値電圧VT のず
れΔVT が発生しオフセット電圧特性に影響を与える。
いずれの場合も、歩留りを悪化させることになる。
【0009】そこで、従来では、ゲート電極に入力パッ
ドや出力パッドが直接接続されているMOSトランジス
タについては、静電気による静電破壊を防ぐ目的で、静
電保護素子を付加している。この種の静電保護素子に
は、MOSオフトランジスタやダイオードが使用されて
いた。しかしながら、ゲート電極にこのような入力パッ
ドや出力パッドが接続されていないMOSトランジスタ
では、集積回路装置のレイアウトや集積度の関係から静
電保護素子を接続することは困難である。
【0010】このため、特開平3−169072号公報
では、イオン注入時の電荷によるゲート酸化膜GOXの破
損を防ぐために、図7に示すレイアウト図のように、N
型拡散領域N1においてNMOSトランジスタを構成す
るためのポリシリコンゲート電極WP5をN型拡散領域
N4にダイレクトコンタクトDC2を経由して接続して
おく。即ち、フィールド酸化膜およびゲート酸化膜を形
成後、ダイレクトコンタクト開口部を開け、その上にポ
リシリコンゲート電極を形成する。したがって、イオン
注入時にはポリシリコンゲート電極WP5に電荷が蓄積
されるが、ダイレクトコンタクトDC2を経由してN型
拡散領域N4に電荷が流れ、N型拡散領域N4とP型基
板Psub との間の寄生素子であるダイオードによって電
荷が基板に逃がされるため、ゲート酸化膜GOXでの電界
が破壊に至るほどにはならない。
【0011】なお、N型拡散領域N4とP型基板Psub
との間の寄生素子であるダイオードの電圧電流特性は、
図8に示すように、順方向電圧VF ,逆方向(ブレーク
ダウン)電圧VBDを持っており、ダイオードのアノード
(P型基板Psub )〜カソード(N型拡散領域N4)間
の電圧が順方向電圧VF (約0.3V〜1V)以上のと
きにアノードからカソード方向に電流が流れ、逆方向電
圧VBD(約−10V〜−20V)以下のときにカソード
からアノード方向に電流が流れて、電荷を逃がす働きを
する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造では、そのままでは所望のトランジスタ動作が
得られないため、その後のアルミニウム配線形成後に、
図7に示すポリシリコン切断領域CUTにおいて寄生ダ
イオードとの接続を切断している。このため、この接続
を切断した後における多層配線構造のスルーホールの開
口時等に生じる電荷を逃がすことはできなくなり、ゲー
ト酸化膜GOXの劣化や破壊が生じ、歩留りが低下される
という問題がある。また、多層金属配線層を用いる半導
体集積回路装置では、ポリシリコン切断領域の直上にア
ルミニウム配線を配設することができなくなり、集積回
路のレイアウトが困難になり、或いは集積化に不利にな
るという問題がある。本発明の目的は、スルーホール開
口時の電荷によるゲート酸化膜への影響を防止すること
を可能にした半導体集積回路装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、薄いゲート絶
縁膜上に形成されたMOSトランジスタのゲート電極は
半導体基板上に延設され、このゲート電極に沿って配設
されたPMOSトランジスタとNMOSトランジスタと
でCMOSインバータが構成され、かつ前記ゲート電極
がこのCMOSインバータからさらに延長された平面レ
イアウト上の最短の位置において、前記ゲート電極と電
源および接地の少なくとも一方との間に接続されるオフ
トランジスタを配置したことを特徴とする。例えば、オ
フトランジスタをゲート電極と電源および接地のそれぞ
れ間に接続する。あるいは、オフトランジスタをゲート
電極と電源または接地のいずれか一方との間に接続す
る。また、オフトランジスタは電源にゲート電極とソー
ス電極を接続し、かつドレイン電極をMOSトランジス
タのゲート電極に接続したPMOSトランジスタ、また
は接地にゲート電極とソース電極を接続し、かつドレイ
ン電極をMOSトランジスタのゲート電極に接続したN
MOSトランジスタで構成する。そして、ゲート電極と
オフトランジスタのドレイン電極とは、多層配線構造
素子形成面に近い方から第1層目の金属配線で接続する
ように構成する。また、本発明は、ゲート電極と電源お
よび接地の少なくとも一方との間にダイオードを逆バイ
アス状態に介挿接続した構成としてもよい。
【0014】
【作用】配線層の開口形成時に生じてゲート電極に伝達
されてくる電荷を、ゲート電極に接続されたオフトラン
ジスタに寄生するダイオードあるいは逆バイアスで接続
されたダイオードにより電源または接地に逃がすことが
可能となり、薄いゲート絶縁膜の破壊を防止し、或いは
ゲートへの影響を防止する。オフトランジスタは半導体
集積回路装置が完成されたときにも接続されているた
め、多層配線構造の製造工程を含む半導体集積回路装置
の全ての製造工程において電荷を逃がすことができ、半
導体集積回路装置の製造歩留りを改善する。
【0015】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1(a)は、本発明の第1実施例のインバータ回
路図である。このインバータ回路は、図5(a)に示し
たインバータ回路にPMOSトランジスタPM2とNM
OSトランジスタNM2を付加した構成とされている。
即ち、PMOSトランジスタPM1とNMOSトランジ
スタNM1の各ゲートを入力inに接続し、ソース,ド
レインを縦続接続して電源VDDとグランドVSSの間
に接続し、かつその接続点を出力outに接続してい
る。そして、PMOSトランジスタPM2はオフトラン
ジスタとして、そのゲート電極とソース電極が電源VD
Dに接続され、ドレイン電極はPMOSトランジスタP
M1のゲート電極に接続される。また、NMOSトラン
ジスタNM2はオフトランジスタとしてそのゲート電極
とソース電極がグランドVSSに接続されて、ドレイン
領域はNMOSトランジスタNM1のゲート電極に接続
されている。この接続状態では、PMOSトランジスタ
PM2とNMOSトランジスタNM2はそれぞれオフし
ていることになる。
【0016】この回路を、多層金属配線構造のレイアウ
ト図で表現すると、図1(b)のようになる。ここで
は、2層アルミニウム配線構造の例を示している。例え
ば、N型基板Nsub にP型拡散領域P1,P2が形成さ
れ、P型ウェルPwellにN型拡散領域N1,N2が形成
される。そして、P型拡散領域P1およびN型拡散領域
N1を横切るポリシリコンゲート電極WP1でPMOS
トランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1が構
成され、P型拡散領域P2を横切るポリシリコンゲート
電極WPVでPMOSトランジスタPM2が構成され、
N型拡散領域N2を横切るポリシリコンゲート電極WP
GでNMOSトランジスタNM2が構成される。
【0017】更に、PMOSトランジスタPM1のソー
ス領域はコンタクトCP2を経由して電源第1アルミニ
ウム配線WAV1に接続され、NMOSトランジスタN
M1のソース領域はコンタクトCN2を経由してグラン
ド第1アルミニウム配線WAG1に接続され、PMOS
トランジスタPM1およびNMOSトランジスタNM1
のドレイン領域はそれぞれコンタクトCP1,CN1を
経由して第1アルミニウム配線WA11にそれぞれ接続
される。さらに、前記第1アルミニウム配線WA11は
スルーホールTH1を経由して第2アルミニウム配線W
A21に接続される。
【0018】また、PMOSトランジスタPM2のソー
ス領域はコンタクトCP5を経由して電源第1アルミニ
ウム配線WAV2に接続され、NMOSトランジスタN
M2のソース領域はコンタクトCN5を経由してグラン
ド第1アルミニウム配線WAG2に接続される。さら
に、ポリシリコンゲート配線WP1は、コンタクトCN
3、第1アルミニウム配線WA13、コンタクトCN4
を経由してNMOSトランジスタNM2のドレイン領域
と、コンタクトCP3,第1アルミニウム配線WA1
2,コンタクトCP4を経由してPMOSトランジスタ
PM2のドレイン領域にそれぞれ接続される。また、ポ
リシリコンゲート配線WPVとWPGはそれぞれ電源と
グランドに接続される。
【0019】そして、入力inはポリシリコンゲート配
線WP1に対応し、出力outは第2アルミニウム配線
WA21に対応し、電源VDDは電源第1アルミニウム
配線WAV1,WAV2とポリシリコンゲート配線WP
Vに対応し、グランドVSSはグランド第1アルミニウ
ム配線WAG1,WAG2とポリシリコンゲート配線W
PGに対応している。ここで、出力線が第2アルミニウ
ム配線であるため、入力信号線は第2アルミニウム配線
で必ず供給されることになり、図1(b)に破線で示す
ように入力信号線WA22を追加すると、スルーホール
TH2を経由して第1アルミニウム配線WA17に接続
され、更に、コンタクトCP3を経由してポリシリコン
ゲート電極WP1に接続される。
【0020】この構成によれば、スルーホール開口部の
ドライエッチングにおいて電荷が発生し、この電荷がポ
リシリコンゲート電極のWP1に蓄積されようとして
も、各オフトランジスタPM2,NM2のドレイン領域
に寄生的に形成されるダイオードの特性により、ポリシ
リコンゲート電極WP1の電位がオフトランジスタPM
2における寄生ダイオードの順方向電圧VFP以上(VWP
1 ≧VFP)の場合には、その寄生ダイオードによって電
荷が逃がされる。同様に、オフトランジスタNM2の寄
生ダイオードの順方向電圧VFN以下(VWP1 ≦−VFN)
の場合にも、その寄生ダイオードによって電荷が逃がさ
れることになる。つまり、ポリシリコンゲート電極WP
1の電位がVFPからVFNまで(約±1V以内)に抑えら
れるので、ゲート酸化膜GOXに印加される電界は非常に
軽減され、その劣化や破壊が防止され、半導体集積回路
装置の歩留りが改善できることになる。なお、電源が印
加された状態では、オフトランジスタPM2,NM2は
オフ状態であるため、見かけの上の負荷容量が増えたこ
とによる遅延時間の遅れ等が発生するが、正常動作に悪
影響を与えることはない。
【0021】図2(a)は、本発明の第2実施例の回路
図である。この実施例は、前記第1実施例におけるNM
OSオフトランジスタNM2を省略し、PMOSオフト
ランジスタPM2のみを接続した例である。この回路の
レイアウトは、図1(b)のN型拡散領域N2,グラン
ド第1アルミニウム配線WAG2,コンタクトCN3〜
CN5,第1アルミニウム配線WA13を省略した構成
となる。したがって、この構成では、スルーホール開口
部のドライエッチング時に電荷が発生し、ポリシリコン
ゲート電極のWP1に蓄積されようとしても、オフトラ
ンジスタPM2のドレイン領域に寄生的にできるダイオ
ードの特性により、ポリシリコンゲート電極WP1の電
位が寄生ダイオードの順方向電圧VFP以上(VWP1 ≧V
FP)ならば、その寄生ダイオードによって電荷が逃がさ
れ、寄生ダイオードの逆方向(ブレークダウン)電圧V
BDP 以下(VWP1 ≦VBDP )ならば、その寄生ダイオー
ドによって電荷が逃がされることになる。つまり、ポリ
シリコンゲート電極WP1の電位がVFPからVBDP (約
1Vから約−10V〜−20V以内)に抑えられるの
で、ゲート酸化膜GOXに印加される電界は非常に軽減さ
れ、劣化,破壊を防いで歩留りが改善できることにな
る。
【0022】図2(b)は本発明の第3実施例の回路図
である。この実施例は、前記第1実施例におけるPMO
SオフトランジスタPM2を省略し、NMOSオフトラ
ンジスタのみを接続した例である。この回路のレイアウ
トは、図1(b)のP型拡散領域P2,電源第1アルミ
ニウム配線WAV2,コンタクトCP3〜CP5,第1
アルミニウム配線WA12を省略した構成となる。この
構成によれば、スルーホール開口部のドライエッチング
時に電荷が発生し、ポリシリコンゲート電極のWP1に
蓄積されようとしても、オフトランジスタNM2のドレ
イン領域に寄生的にできるダイオードの特性により、ポ
リシリコンゲート電極WP1の電位が寄生ダイオードの
逆方向(ブレークダウン)電圧VBDN 以上(VWP1 ≧−
VBDN )ならば、その寄生ダイオードによって電荷が逃
がされ、寄生ダイオードの順方向電圧VFN以下(VWP1
≦−VFN)ならば、その寄生ダイオードによって電荷が
逃がされることになる。つまり、ポリシリコンゲート電
極WP1の電位がVBDN からVFN(約20V〜10Vか
ら約−1V以内)に抑えられるので、ゲート酸化膜GOX
に印加される電界は非常に軽減され、劣化,破壊を防い
で歩留りが改善できることになる。
【0023】図3(a)は本発明の第4実施例の回路図
である。この実施例は第1実施例の各オフトランジスタ
PM2,NM2をそれぞれダイオードDP1,DN1に
置き換えた構成である。また、この回路の多層金属配線
構造のレイアウトを図3(b)に示している。なお、こ
こでは2層アルミニウム配線構造である。即ち、N型基
板Nsub 上にP型拡散領域P1,P3が形成され、P型
ウェルPwell上にN型拡散領域N1,N3が形成され
る。そして、P型拡散領域P1およびN型拡散領域N1
を横切るポリシリコンゲート電極WP1でPMOSトラ
ンジスタPM1とNMOSトランジスタNM1が形成さ
れ、N型基板Nsub をカソード電極、P型拡散領域P3
をアノード電極とした寄生ダイオードDP1と、P型ウ
ェルPsub をアノード電極、N型拡散領域N3をカソー
ド電極とした寄生ダイオードDN1とが形成される。
【0024】その上で、PMOSトランジスタPM1の
ソース領域にはコンタクトCP2を経由して電源第1ア
ルミニウム配線WAV1が接続され、NMOSトランジ
スタNM1のソース領域にはコンタクトCN2を経由し
てグランド第1アルミニウム配線WAG1が接続され、
PMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタN
M1の各ドレイン領域にはそれぞれコンタクトCP1,
CN1を経由して第1アルミニウム配線WA11が接続
され、第1アルミニウム配線WA11にはスルーホール
TH1を経由して第2アルミニウム配線WA21が接続
される。さらに、ポリシリコンゲート配線WP1は、コ
ンタクトCN3,第1アルミニウム配線WA15,コン
タクトCN6を経由してダイオードDN1のカソード領
域に接続され、コンタクトCP3,第1アルミニウム配
線WA14,コンタクトCP6を経由してダイオードD
P1のアノード領域に接続される。
【0025】なお、N型基板Nsub は電源VDDに接続
され、P型ウェルPwellはグランドVSSに接続されて
いるのが一般的である。ここで、入力inはポリシリコ
ンゲート配線WP1に対応し、出力outは第2アルミ
ニウム配線WA21に対応する。また、図3(b)に破
線で示すように入力信号線WA22を追加するときに
は、スルーホールTH2を経由して第1アルミニウム配
線WA17に接続され、更に、コンタクトCP3を経由
してポリシリコンゲート電極WP1に接続される。した
がって、この構成によれば、前記第1実施例から第3実
施例の場合と同様に、ダイオードDP1,DN1の作用
により、スルーホール開口部のドライエッチングにおけ
る電荷を逃がし、ゲート酸化膜Goxを保護し、歩留りが
改善できることになる。
【0026】図4は本発明の第5実施例を示しており、
本発明をセンスアンプ回路に適用した回路図である。図
4(a)は本発明の回路図、図4(b)は従来の回路図
であり、いずれもMOSトランジスタNM3とNM4を
駆動トランジスタとし、NM5を定電流源とし、PM1
とPM2を負荷としてセンスアンプを構成している。そ
して、本発明の回路では、各MOSトランジスタPM
3,PM4,およびNM3〜NM5のゲート電極にそれ
ぞれダイオードDP3,DP4,DN3〜DN5を付加
している。これらのダイオードのうち、ダイオードDP
3,DP4は前記した第4実施例と同じくN型基板Nsu
b をカソード電極とし、P型拡散領域をアノード電極と
した寄生ダイオードであり、ダイオードDN3〜DN5
はP型基板Psub をアノード電極とし、N型拡散領域を
カノード電極とした寄生ダイオードである。
【0027】この構成によれば、前記各実施例と同様
に、寄生ダイオードによって各MOSトランジスタのゲ
ート酸化膜を、スルーホール開口部のドライエッチング
時に発生する電荷から保護することができる。そして、
この実施例の回路の場合には、ゲート酸化膜を保護する
ことで、対となるMOSトランジスタPM3とPM4、
およびNM3とNM4のしきい値電圧VT の微小なずれ
を数十mVから数mV程度に低減できるので、歩留りが
改善できることになる。
【0028】なお、前記実施例におけるゲート電極とオ
フトランジスタのドレイン領域,ダイオードのアノード
電極,またはカソード電極との接続は、いずれもコンタ
クトC1,第1アルミニウム配線WA16,コンタクト
C2を経由した構成とされているが、直接ダイレクトコ
ンタクトを利用した接続構造としてもよい。また、前記
各実施例は2層金属配線構造の半導体集積回路装置に本
発明を適用した例を示しているが、3層以上の金属配線
構造の半導体集積回路装置についても、第nアルミニウ
ム配線と第n+1アルミニウム配線とを接続する第nス
ルーホール開口部のドライエッチング時に発生する電荷
の影響についても同様に適用できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路装置は、薄いゲート絶縁膜上に形成されたMOS
トランジスタのゲート電極は半導体基板上に延設され、
このゲート電極に沿って配設されたPMOSトランジス
タとNMOSトランジスタとでCMOSインバータが構
成され、かつ前記ゲート電極がこのCMOSインバータ
からさらに延長された平面レイアウト上の最短の位置に
おいて、前記ゲート電極と電源および接地の少なくとも
一方との間に接続されるオフトランジスタを配置して
るので、配線層の開口形成時に生じてゲート電極に伝達
されてくる電荷をオフトランジスタに寄生するダイオー
ドにより電源または接地に逃がすことが可能となり、薄
いゲート絶縁膜の破壊を防止し、或いはゲートへの影響
を防止し、ゲートリーク電流の低減やMOSトランジス
タのしきい値電圧のずれの低減およびオフセット電圧の
低減等を図ることができ、歩留りを改善することができ
る効果がある。また、オフトランジスタをゲート電極が
延長される平面レイアウト上の最短の位置に配置してい
るので、ゲート電極の電荷を最短の距離で逃がすことが
でき、ゲート絶縁膜の破壊を確実に防止でき、しかもレ
イアウト面積の増加を確実に抑制することができる。
に、ゲート電極とオフトランジスタのドレイン電極と
は、多層配線構造の素子形成面に近い方から第1層目の
金属配線で接続することで、多層配線構造の製造工程に
おいて生じる電荷からゲート絶縁膜を保護し、その破壊
や影響を確実に防止することが可能となる。また、本発
明は、ゲート電極と電源および接地の少なくとも一方と
の間にダイオードを逆バイアス状態に介挿接続した構成
とすることで、このダイオードにより電荷を逃がすこと
ができ、前記したようにMOSトランジスタの特性や歩
留りを改善することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図とそのレイアウト
図である。
【図2】本発明の第2実施例と第3実施例の各回路図で
ある。
【図3】本発明の第4実施例の回路図とそのレイアウト
図である。
【図4】本発明の第5実施例の回路図と、これに対応す
る従来の回路図である。
【図5】従来のインバータ回路とそのレイアウト図であ
る。
【図6】ゲート絶縁膜の破壊のメカニズムを説明するた
めの概略断面図である。
【図7】従来提案されているゲート絶縁膜の破壊対策を
施した回路のレイアウト図である。
【図8】ダイオードの特性を示す図である。
【符号の説明】
PM1 PMOSトランジスタ NM1 NMOSトランジスタ PM2 PMOSオフトランジスタ NM2 NMOSオフトランジスタ WP1 ゲート電極(ポリシリコン) DP1,DN1 ダイオード

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄いゲート絶縁膜上に形成されたゲート
    電極を有し、このゲート電極が多層配線構造の上層配線
    に層間絶縁膜の開口を介して接続されるMOSトランジ
    スタを備える半導体集積回路装置において、前記MOS
    トランジスタは半導体基板上に延設された前記ゲート電
    極に沿って配設されたPMOSトランジスタとNMOS
    トランジスタとでCMOSインバータが構成され、かつ
    前記ゲート電極がこのCMOSインバータからさらに延
    長された平面レイアウト上の最短の位置において、前記
    ゲート電極と電源および接地の少なくとも一方との間に
    接続されるオフトランジスタを配置したことを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 オフトランジスタをゲート電極と電源お
    よび接地のそれぞれの間に接続してなる請求項1の半導
    体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 オフトランジスタをゲート電極と電源ま
    たは接地のいずれか一方との間に接続してなる請求項1
    の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 オフトランジスタは電源にゲート電極と
    ソース電極を接続し、かつドレイン電極をMOSトラン
    ジスタのゲート電極に接続したPMOSトランジスタ、
    または接地にゲート電極とソース電極を接続し、かつド
    レイン電極をMOSトランジスタのゲート電極に接続し
    たNMOSトランジスタである請求項1ないし3のいず
    れかの半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 MOSトランジスタのゲート電極とオフ
    トランジスタのドレイン電極とを、多層配線構造の素子
    形成面に近い方から第1層目の金属配線で接続してなる
    請求項4の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 薄いゲート絶縁膜上に形成されたゲート
    電極を有し、このゲート電極が多層配線構造の上層配線
    に層間絶縁膜の開口を介して接続されるMOSトランジ
    スタを備える半導体集積回路装置において、前記MOS
    トランジスタは半導体基板上に延設された前記ゲート電
    極に沿って配設されたPMOSトランジスタとNMOS
    トランジスタとでCMOSインバータが構成され、かつ
    前記ゲート電極がこのCMOSインバータからさらに延
    長された平面レイアウト上の最短の位置において前記ゲ
    ート電極と電源および接地の少なくとも一方との間に
    バイアス状態で接続されるダイオードを配置したことを
    特徴とする半導体集積回路装置。
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