JP2570259B2 - 多出力ドライバ - Google Patents

多出力ドライバ

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JP2570259B2
JP2570259B2 JP61048870A JP4887086A JP2570259B2 JP 2570259 B2 JP2570259 B2 JP 2570259B2 JP 61048870 A JP61048870 A JP 61048870A JP 4887086 A JP4887086 A JP 4887086A JP 2570259 B2 JP2570259 B2 JP 2570259B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶ディスプレイやプラズマ・ディスプレ
イなどの表示体や、サーマル・プリンタの発熱部である
サーマル・ヘッドなどを駆動する多出力ドライバの回路
方式に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、nビットのシリアル・データを直並列変換
し、駆動信号として出力する多出力ドライバにおいて、
m番目(1mn)のデータをm番目のドライバ回路
が出力し、m−n+1番目のデータをm−n+1番目の
ドライバ回路が出力する場合と、m番目のデータをm−
n+1番目のドライバ回路が出力し、m−n+1番目の
データをm番目のドライバ回路が出力する場合とを、同
一切替信号によって切替えることにより、最初に入力さ
れるシリアル・データを1番目のドライバ回路が出力
し、最後に入力されるシリアル・データをn番目のドラ
イバ回路が出力する順序の場合と、最初に入力されるシ
リアル・データをn番目のドライバ回路が出力し、最後
に入力されるシリアル・データを1番目のドライバ回路
が出力する順序の場合とを切替えられるようにしたもの
である。
〔従来の技術〕
シリアル・データを入力し、前記シリアル・データを
直並列変換し、ドライバ出力して出力する多出力ドライ
バと、前記多出力ドライバによって駆動される被駆動体
との実装上の位置関係は、前記多出力ドライバと前期被
駆動体とによって構成されるモジュールの、配線上の都
合や形状上の都合などの理由により、種々の関係が有り
得る。第2図aは多出力ドライバを被駆動体の上に配置
した図であり、第2図bは多出力ドライバを被駆動体の
下に配置した図である。10は多出力ドライバ、9は多出
力ドライバ10のドライバ出力、11は多出力ドライバ10に
よって駆動される被駆動体、12は被駆動体11の入力であ
りドライバ出力9と接続されている。第2図aと第2図
bとの比較のように、多出力ドライバ10と被駆動体11と
の位置関係が変わると、ドライバ出力9と被駆動体入力
12との対応関係が逆転してしまう。第2図aのように多
出力ドライバ10を被駆動体の上に配置した場合には、ド
ライバ出力9と被駆動体入力12の対応は下表のようにな
る。
第2図bのように、多出力ドライバ10を被駆動体11の
下に配置した場合には、ドライバ出力9と被駆動体入力
12の対応は下表のようになる。
上述した表とのように、ドライバ出力9と被駆動
体入力12との対応が逆転してしまうと、例えば被駆動体
11が文字などを表示するディスプレイの場合は、文字が
左右反転した字体となってしまう不都合が生じてしま
う。この不都合を防止する手段としては、多出力ドライ
バ10にドライバ出力9の順序を切替える機能を持たせる
事が一般的である。ドライバ出力9の順序を切替える機
能とは、多出力ドライバ10に入力する1番目のシリアル
・データを1番目のドライバ出力へ、2番目に入力する
シリアル・データを2番目のドライバ出力へ、………n
番目に入力するシリアル・データをn番目のドライバ出
力へ出力する場合と、1番目に入力するシリアル・デー
タをn番目のドライバ出力へ、2番目に入力するシリア
ル・データをn−1番目のドライバ出力へ、………n番
目に入力するシリアル・データを1番目のドライバ出力
へ出力する場合とを切替える機能である。
従来より、多出力ドライバのドライバ出力順序を切り
替える技術としては、双方向シフト・レジスタを用いる
方式が多用されている。双方向シフト・レジスタの回路
図を第4図に示す。第4図に示すように、信号SHLが
“H"の時は、データは→へ転送し、SHLが“L"の時
は、データは→へ転送する。この双方向シフト・レ
ジスタを用いた従来例の液晶ドライバのブロック図を第
3図に示す。信号LPはラッチ回路20のラッチ・パルス。
信号CKは双方向シフト・レジスタ19のデータを転送する
転送クロック。信号DIはシリアル・データで、双方向シ
フト・レジスタ19のデータ入力。表示データDIは、双方
向シフト・レジスタ19内を転送された後Dより出力さ
れる。信号SHLはドライバ出力順序を切り換える信号。
表データDIは、転送クロックCKにより双方向シフト・
レジスタ19に転送された後、ラッチ・パルスLPによって
ラッチ回路20に取り込まれ、ドライバ回路21によって出
力される。
ここで、信号SHLが“H"の場合、クロックド・ゲート1
5とクロックド・ゲート18がオンし、クロックド・ゲー
ト16とクロックド・ゲート17がオフするので、シリアル
・データDIは、第3図の多出力ドライバ内のシフト・レ
ジスタ19の中を時計方向に転送される。一方、信号SHL
が“L"の場合は、クロックド・ゲート16とクロックド・
ゲート17がオンし、クロックド・ゲート15とクロックド
・ゲート18がオフするので、シリアル・データDIは前記
多出力ドライバの中を反時計方向に転送される。ドライ
バ出力は、転送されたシリアル・データDIが、ラッチ・
パルスLPによってラッチ回路20に取り込まれる事によっ
て出力されるので、信号SHLを切り換える事により、ド
ライバ出力順序を時計方向が、反時計方向かに切り換え
す事ができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前述の第3図の従来例の場合、以下に
示す問題点がある。
大型のプラズマ・ディスプレイや液晶ディスプレイ、
またサーマル・ヘッドを駆動する場合は、複数個の多出
力ドライバをカスケード接続して駆動するのが一般的で
ある。カスケード接続した場合、第3のシリアル・デー
タ出力Dは次段の多出力ドライバのシリアル・データ
入力DIとなる。従来例の第3図の場合、次段の多出力ド
ライバのシリアル・データ入力となるシリアル・データ
出力Dの経路で、クロックド・インバータ17がオンの
時はクロックド.インバータ18が、逆にクロックド・イ
ンバータ18がオンの時はクロックド・インバータ17が容
量負荷として付いてしまう。この事はシリアル・データ
出力Dに遅延時間の増加を生じさせ、転送クロックCK
の高速化を制限してしまう問題となってしまう。第5図
でこの事を説明する。第5図aにおいて、転送クロック
CKの1のパルス立ち下がりでシリアル・データ出力D
が出力されたとすると、次段の多出力ドライバは、前記
の転送クロックCKの1パルスで出力されたシリアル・デ
ータを、転送クロックCKの2のパルスの立ち下がりで取
り込む必要がある。ここで第5図bに示すように、転送
クロックCKの1のパルスで出力されたシリアル・データ
出力Dの遅延時間が大きく、転送クロックCKの2のパ
ルスの立ち下がりよりも遅れてしまうと、次段の多出力
ドライバは転送クロックCKの3のパルスの立ち下がりで
取り込む事となる。この様な事になると、ドライバ出力
が転送クロックの1クロック分だけずれてしまうので、
多出力ドライバで文字などの表示体を駆動している場合
は、文字が1列ずれてしまう不具合が生じる。
上述した不具合を防止するには、転送クロックCKの周
期を大きくとれば良い。しかし、大容量の被駆動体を駆
動するには、転送クロックCKを高速化し、一定の時間内
に大量のシリアル・データを処理する事が最も必要であ
る。従って、従来方式のように、シリアル・データ出力
の遅延時間を増加させる方式では、大容量の被駆動体を
駆動しにくいという問題がある。
また、第6図に示す通常のシフト・レジスタかインバ
ータ2ケ、クロックド・インバータ4ケで構成できるの
に対し、前述した双方向シフト・レジスタは第4図に示
すようにクロックド・インバータが8ケ必要である。従
ってシフト・レジスタの占有面積が大きくなり、コスト
高となる問題点がある。
本発明は、前述した問題点を解決するもので、その目
的とするところは、シリアル・データ出力の遅延時間が
極力少なく、低コストで、且つ容易に多出力ドライバの
ドライバ出力順序を制御できる回路を提供する事にあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本発明の多出力ドライバ
は、入力したシリアル・データを直並列変換し、複数の
出力端子より並列に出力する多出力ドライバにおいて、
前記シリアル・データを転送クロックに基づき順次入力
し、入力した前記シリアル・データを各段毎に出力す
る、n(nは2以上の整数)段シフト・レジスタと、前
記シフト・レジスタの出力を保持し、並列データに変換
するn段の保持回路と、前記保持回路の出力を入力する
n段のドライバ回路と、前記シリアル・データのm(1
≦m≦n)番目のデータが入力される前記シフト・レジ
スタの出力を入力し、m番目の前記保持回路へ出力する
第1のクロックド・インバータと、前記シリアル・デー
タm(1≦m≦n)番目のデータが入力される前記シフ
ト・レジスタの出力を入力し、(n−m+1)番目の前
記保持回路へ出力する第2のクロックド・インバータ
と、前記第1のクロックド・インバータと第2のクロッ
クド・インバータを選択的に出力可能状態にする制御信
号を入力する制御信号入力端子と、前記シフト・レジス
タの最終段の出力端子と前記第1及び第2のクロックド
ゲートとの交点に接続される、次段の多出力ドライバへ
前記シリアル・データを出力するための出力端子を有す
ることを特徴とする。
〔作用〕
本発明の上記の構成によれば、多出力ドライバのドラ
イバ出力順序の切替えを、多出力ドライバ内の、m番目
のデータを入力するレジスタもしくはラッチ回路と、n
−m+1番目のデータを入力するレジスタもしくはラッ
チ回路との間で、データの交換を行うので、シリアル・
データを出力する回路に容量負荷の原因となる余分な回
路がつかず、シリアル・データを高速で転送できる。ま
た、双方向シフト・レジスタを必要としないので、低コ
ストでドライバ出力順序を切替える事ができるのであ
る。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図に示す。第1図は、本発明
の多出力ドライバのブロック図である。信号LPはラッチ
回路7のラッチ・パルス。信号CKはシフト・レジスタ6
のデータを転送する転送クロック。信号DIはシリアル・
データでシフト・レジスタ6の中を転送された後、シリ
アル・データ出力としてDへ出力する。シリアル・デ
ータ出力DIは、nビットのシフト・レジスタ6に入力さ
れると、ラッチ・パルスLPによりラッチ回路7に出力さ
れる。前記シフト・レジスタ6の出力がラッチ回路7に
入力される経路には、クロックド・ゲート1,2とクロッ
クド・ゲート3,4とが、m番目(1mn)のデータ
を入力するシフト・レジスタもしくはラッチ回路と、n
−m+1番目のデータを入力するシフト・レジスタもし
くはラッチ回路との間に介在している。第1図のブロッ
クの動作を説明する。シリアル・データDIが転送クロッ
クCKによってa,b,c…………X,Y,Zの順で転送されたとす
ると、1番からn番までのシフト・レジスタ6に取りこ
まれる順序は下表のようになる。
ここで信号SHLが“H"の場合は、クロックド・インバ
ータ1と3がオンし、クロックド・インバータ2と4が
オフする。従って、ラッチ・パルスLPによりn番目のシ
フト・レジスタの出力はn番目のラッチ回路に入力され
るので、シリアル・データの入力順序とドライバ出力の
順序とは下表のようになる。
一方、信号SHLが“L"の場合は、クロックド・インバ
ータ2と4がオンし、クロックド・インバータ1と3が
オフする。従って、m番目のシリアル・データを入力し
たシフト・レジスタの出力と、n−m+1番目のシフト
・レジスタの出力とが交替されてラッチ回路に出力され
る。
従って、シリアル・データDIの入力順序とドライバ出
力の順序との関係は下表のようになる。
上述した表とのように、信号SHLによりドライバ
出力の順序を切り換える事ができる。
第1図の実施例では、シフト・レジスタ間のデータの
交換でドライバ出力順序を切替えたが、m番目とm−n
+1番とのラッチ回路間でデータを交換しても同様の結
果を得られる。従って、第1図の実施例では、データを
順次シフトするシフト・レジスタを用いて説明したが、
データをシフトせず、単純にデータをラッチするだけの
レジスタの場合にもドライバ出力順序の切替えが可能で
ある。
以上述べた実施例によればドライバ出力順序を切替え
るのに、m番目(1mn)のシフト・レジスタとm
−n+1番目のシフト・レジスタ間のデータの交換で行
うので、カスケード接続した場合に、次段の多出力ドラ
イバのシリアル・データ入力となるシリアル・データ出
力Dを出力する回路内に、容量負荷の原因となる余分
な回路がつかず、双方向出力機能を有しながらデータ転
送を高速化できる利点がある。従って、上下駆動を必要
とする大容量のLCDやPDPなどのフラット・ディスプレイ
を作成する上で、一つの多出力ドライバICで上下それぞ
れの画面を駆動するドライバとして使えるので、部品点
数の削減による残庫管理負担が減る効果がある。
また、本発明によれば、1ケのシフト・レジスタ当
り、2ケのクロックド・インバータの追加でドライバ出
力順序を切替えれるので、従来例のように双方向シフト
・レジスタを用いた場合の4ケのクロックド・インバー
タが必要であるのに比較して、シフト・レジスタの占有
面積が小さくなりコストを低減できる利点がある。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、第1又は第2の
クロックド・インバータの容量負荷が次段の多出力ドラ
イバーへのシリアル・データの出力に影響を与えず、ま
た、容量負荷になるような回路を多出力ドライバーへの
シリアル・データの出力する配線に接続する必要がない
ため、シリアル・データの出力の遅延時間の増加を防ぐ
ことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す多出力ドライバのブ
ロック図。 第2図aと第2図bは、多出力ドライバと被駆動体の配
置を示した平面図。 第3図は、従来技術の多出力ドライバを示すブロック
図。 第4図は、双方向シフト・レジスタの回路図。 第5図aと第5図bは、転送クロックCKとシリアル・デ
ータ出力Dとの関係を示すタイム・チャート図。 第6図は、通常のシフト・レジスタの回路図。 1,2,3,4……クロックド・インバータ 6……シフト・レジスタ 7……ラッチ回路 8……ドライバ回路 9……ドライバ出力 10……多出力ドライバ 11……被駆動体 12……被駆動体入力 15,16,17,18……クロックド・インバータ 19……双方向シフト・レジスタ 20……ラッチ回路 21……ドライバ回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力したシリアル・データを直並列変換
    し、複数の出力端子より並列に出力する多出力ドライバ
    において、 前記シリアル・データを転送クロックに基づき順次入力
    し、入力した前記シリアル・データを各段毎に出力す
    る、n(nは2以上の整数)段のシフト・レジスタと、 前記シフト・レジスタの出力を保持し、並列データに変
    換するn段の保持回路と、 前記保持回路の出力を入力するn段のドライバ回路と、 前記シリアル・データのm(1≦m≦n)番目のデータ
    が入力される前記シフト・レジスタの出力を入力し、m
    番目の前記保持回路へ出力する第1のクロックド・イン
    バータと、 前記シリアル・データのm(1≦m≦n)番目のデータ
    が入力される前記シフト・レジスタの出力を入力し、
    (n−m+1)番目の前記保持回路へ出力する第2のク
    ロックド・インバータと、 前記第1のクロックド・インバータと第2のクロックド
    ・インバータを選択的に出力可能状態にする制御信号を
    入力する制御信号入力端子と、 前記シフト・レジスタの最終段の出力端子と前記第1及
    び第2のクロックドゲートとの交点に接続される、次段
    の多出力ドライバへ前記シリアル・データを出力するた
    めの出力端子を有することを特徴とする多出力ドライ
    バ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5875195A (ja) * 1981-10-29 1983-05-06 株式会社東芝 表示装置

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