JP2569653B2 - NbーTi超電導線の製造方法 - Google Patents

NbーTi超電導線の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、加工の際の工数の削減を可能とし、銅比を
も低減可能な改良されたNb-Ti超電導線の製造方法に関
するものである。
[従来の技術と問題点] 超電導マグネット用線材として多方面にわたり実用化
されているCu/Nb-Ti極細多心超電導線(以下Nb-Ti超電
導線という)については、交流損失低減のために、Nb-T
iフィラメント径を10μm以下に極細化し多心化させよ
うという傾向にあり、今日ではフィラメント数において
2,000本を越えるNb-Ti超電導線もまれではなくなってい
る。
このようにフィラメント径を極細化させるには、線径
および銅比を同一としフィレメントの本数を増大させれ
ばよい。
しかして、2,000本以上といった多本数のフィラメン
ト数を有する超電導線材を製造する従来の方法は、第2
図に示すような工程がもっとも一般的であるが、このよ
うな方法によって単純にフィラメント数を増大させよう
としても、いくつかの問題点がある。
すなわち、従来方法においては、第2図(イ)に示す
ようにNb-Ti合金インゴット1を高純度銅管2内に挿入
してシングルビレット10に組立てて押出し、縮径加工し
て同図(ロ)に示す銅2′を被覆したNb-Ti合金線1′
よりなる断面6角形状の単芯線11′を製造する。つい
で、同図(ハ)に示すように、前記単芯線11′,11′の
複数を太径銅管5内に挿入してマルチビレット10′に組
立て、押出しおよびマルチ伸線を行なって同図(ニ)に
示す断面6角形状のマルチ芯線11″に製造ずる。
さらに、当該マルチ芯線11″,11″の複数を前記
(ハ)同様に太径銅管5内に挿入して同図(ホ)に示す
マルチ芯線ビレット10″に組立て、これを押出し後、伸
線加工、時効熱処理などを行なって、同図(ヘ)に示す
ような最終的線径を有するNb-Ti超電導線12′を得るも
のである。
しかし、上記によってわかるように、従来の製造方法
においてはシングルビレットの押出しをも含め押出し工
程が3回もあり、コストアップとなることは避けられな
い。しかし、押出しはその性質上、歩留りを悪くする加
工手段であり、その面でのロスも無視できない。
それならいっそのこと押出しをシングルビレット押出
しとマルチビレット押出しの2回だけにすればよいよう
に考えられるが、目標フィラメント数が2,000本以上と
もなるとそのような本数の単芯線を太径銅管内に挿入し
マルチビレットに組立てることはきわめて困難であり、
挿入した単芯線が銅管内で交叉してしまい、押出し後の
伸線加工の際に断線を生じ易くなり、実際上実現し難い
のである。ましてや本発明が製造目標としているフィラ
メント数5,000本以上といった数本の多心線ともなれ
ば、上記方法において押出回数を削減することは不可能
といってもよいものである。
さらに、上記の加工条件の問題に加え、従来方法では
伸線加工中における銅外被の割れを防止する意味から、
太径銅管の肉厚を大きくする必要があり、そのような太
径銅管を二度も被覆するために、Cu/Nb-Tiの断面積比に
おける銅比が必然的に大きくなり、銅比1.3以下の製品
を得ることはきわめて困難であるという問題もあった。
[発明の目的] 本発明は、上記したような従来技術の欠点を解消し、
フィラメント数が2,000ないし5,000本以上といった極細
多心のNb-Ti超電導線の製造工程において押出し工程を
従来方法よりも1回減らし得る上、銅比についても1.3
以下に止め得る新規なNb-Ti超電導線の製造方法を提供
しようとするものである。
[発明の概要] すなわち、本発明の要旨とするところは、マルチビレ
ットを組立てるに際し、従来例におけるように単芯線の
すべてをバラのまま太径銅管内に挿入するのではなく、
少数グループを構成させるための例えば6角銅管内に小
分けして挿入し、この6角銅管を太径銅管内に挿入した
ものをマルチビレットとして押出しすることにあり、こ
のように6角銅管により小分けして挿入されることによ
り、全体の芯線の本数が2,000〜5,000以上とい多心数と
なっても、従来例のように芯線が太径銅管内で交叉した
りからみ合ったりするおそれが解消され、このために従
来例のようにマルチビレットを2回組立てることなく、
一回の組立てで所要のフィラメント数の極細超多心Nb-T
i超電導線を製造することを可能としたものである。
[実施例] 以下に、本発明について実施例に基いて説明する。
第1図は、本発明に係る製造方法によりNb-Ti超電導
線を製造する工程を示す説明図である。
第1図(イ)はすでに説明した従来例におけると同様
Nb-Ti合金インゴット1を銅管2に挿入したシングルビ
レット10の断面図を示すものである。
シングルビレット10は、従来例における同様押出しさ
れて縮径加工され、第1図(ロ)に示すように、銅被覆
2′されたNb-Ti合金線1′よりなる単芯線11に加工さ
れる。これら単芯線11,11は、所要長さに切断され小分
け用の銅管3内に所要本数ずつ小分けされて挿入され、
同図(ハ)に示すような小分け体20に構成される。本実
施例においては、小分け用の銅管として断面6角形状の
銅管を使用する例が示されているが、このような6角銅
管を使用すれば、つぎのマルチビレット30に組立てる際
に小分け体20,20のそれぞれがハニカム構造を構成し、
きわめてすぐれた充填率をもってマルチビレットに構成
できるからである。
しかし、この小分け体は、断面6角形状が好ましいが
必ず断面6角形状でなければならないというものではな
い。本発明における小分け体の本来の目的は、すでに説
明したようにフィラメント数が5,000本以上というよう
な多心数になる場合にこれを一度に太径銅管4の中に挿
入したのでは挿入心数が余りにも多く、挿入が困難であ
るばかりではなく、挿入された単芯線11,11が交叉しあ
るいはからまり合い、すでに説明したような断線を起こ
すおそれがあるため、かかる断線を防止するところにあ
り、そこに本発明の本質的特徴を有するものである。従
って、必要あらば円形銅管あるいはその他の多角形銅管
などを用いて小分け体20を構成してもよいことはいうま
でもない。
上記のようにして、単芯線11,11を小分けした小分け
体20,20を形成せしめたら、フィラメント数が所要の本
数となり得るだけの数の小分け体20,20を所定太径銅管
4の中に挿入し、同図に示すマルチビレット30に組立て
る。以後、マルチビレット30を押出し、その後伸線ない
し時効熱処理等を行なって、同図(ホ)に示すような必
要外径を有するNb-Ti超電導線12に製造する。
以上によって明らかなように、従来例においてはマル
チビレット10′およびマルチ伸線ビレット10″の2回の
ビレットの組立ておよび2回の押出加工を必要としたの
に対し、本発明に係る製造方法によれば、マルチビレッ
ト30の組立ては1回でよく、その押出し加工も1回で済
むものであって、押出工程を1回削減することを可能な
らしめたものである。また、小分け用の銅管は、きわめ
て薄肉なものでよいため、従来例の2回のマルチビレッ
ト組立てにおけるような必要以上ともいえる銅成分の付
加を低減でき、銅比を必要最小限のものとすることがで
きるというすぐれた効果をも発揮せしめ得るものであ
る。
なお、上記実施例において単芯線11の断面形状につい
ては、円形断面に構成した例を示したが、これを前記従
来例におけるように断面6角形状に構成しても何ら差支
えはなく、むしろそのように断面6角形状に構成するこ
とにより、小分け体内における心線11,11の充填率を向
上せしめ得るという、よりすぐれた効果を期待すること
ができるものである。
一方、シングルビレット10を組立てる際にNb-Ti合金
1を直接銅管2内に挿入してもよいわけではあるが、Nb
-Ti合金と銅とが直接接していると熱処理の際にNb-Ti合
金のTiと銅とが反応を起こし易いという問題もあり、こ
れを防止するためにはシングルビレット10を組立てる際
にNb-Ti合金と銅との間にTa,NbあるいはVなどをもって
なる拡散バリヤ層を介在設置せしめるのがよいのであっ
て、それにより、以後の伸線加工性を向上せしめること
ができる。
実施例 銅被覆Nb-Ti合金のシングルビレットを押出・伸線加
工し、外径0.97mmの単芯線とした。これを950mmの長さ
に定尺に切断し、対辺距離10.00mm、肉厚0.2mmの6角銅
管に91本挿入組立てた。このようにして組立てられた6
角銅管をさらに外径155mm、肉厚8.5mmの太径銅管中に15
1本挿入組立て、先・後端にプラグを付け押出用マルチ
ビレットとした。このマルチビレットを押出し、さらに
引抜、時効熱処理、ツイスト加工を加えて外径0.81mmの
Nb-Ti超電導線とした。できあがった超電導線材は、フ
ィラメント径約4.7μm、フィラメント本数13,741本、
銅比1.15の極細多心構造であり、しかも従来方法によっ
たと同等以上の諸特性を有するものであった。
[発明の効果] 以上の通り、本発明に係る製造方法をもってすれば、
2,000〜5,000本以上という極細多心超電導線の製造にお
いて従来例におけるよりも押出し工程を1つ少なくで
き、それによって経済上のコストのみならず歩留りの向
上というすぐれた経済的メリットを発揮せしめ得るばか
りでなく、従来方法では不可能であった銅比1.3以下と
いう低銅比の超電導線も容易に製造可能となるなどNb-T
i超電導線に対する今後の要請に適確に適合せしめ得る
意義はまことに大きく、かかる意味において本発明は高
く評価さるべきものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る製造方法を示す説明図、第2図
は従来の製造方法を示す説明図である。 1:Nb-Ti合金、2:銅管、3:小分け用銅管、4:太径銅管、1
0:シングルビレット、11:単芯線、12:Nb-Ti超電導線、2
0:小分け体、30:マルチビレット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢田 洋一 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭63−187507(JP,A) 特開 昭63−274022(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シングルビレットを押出し縮径加工した銅
    被覆Nb-Ti合金単芯線の複数を小分け用の銅管内に挿入
    して小分け体とし、その複数の単芯線が挿入されただけ
    の小分け体の複数を太径銅管内に挿入してビレットを組
    立て、これを押出し縮径加工するNb-Ti超電導線の製造
    方法。
  2. 【請求項2】小分け用の銅管が断面6角形状である特許
    請求の範囲第1項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】単芯線を断面6角形状に構成する特許請求
    の範囲第1または2項記載の製造方法。
  4. 【請求項4】シングルビレットを組立てる際にNb-Tiイ
    ンゴットと被覆銅管の間にTa、NbあるいはV等よりなる
    拡散バリヤ層を設置する特許請求の範囲第1項から3項
    のいずれかに記載の製造方法。
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