JP2569340B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JP2569340B2
JP2569340B2 JP62249623A JP24962387A JP2569340B2 JP 2569340 B2 JP2569340 B2 JP 2569340B2 JP 62249623 A JP62249623 A JP 62249623A JP 24962387 A JP24962387 A JP 24962387A JP 2569340 B2 JP2569340 B2 JP 2569340B2
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neck
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良太 梶田
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ゴルフクラブヘッドに関する。
〔従来の技術〕
従来のゴルフクラブヘッド、特にウッドクラブのヘッ
ドの材質としてはパーシモン,カーボン繊維強化プラス
チックス(以下CFRPと呼ぶ),金属が用いられていた
が、パーシモンを用いたヘッドの構造は、第6図に示す
如くシャフト102がネック部101からヘッド本体部100の
ソール部にかけて奥深く挿入されていた。CFRPを用いた
ヘッドも第7図に示すように同様にシャフト102がネッ
ク部101からヘッド本体部100のソール部にかけて奥深く
挿入されていた。CFRPを用いたヘッドでは、ヘッド本体
部100の内部は中空或いは比重の軽い発泡材料103を充填
してある。金属を用いたヘッドは、第8図に示すように
ネック部101が充分な強度を有するためにシャフト102を
ソール部まで挿入しなくてもよい。
〔解決しようとする問題点〕
第6図及び第7図に示すような従来例では、ネック部
101の強度が充分でないためにシャフト102をソール部又
はその近傍まで挿入していたが、パーシモンを用いたヘ
ッドの場合にはこのような構造であっても時々ネック部
101又はそれとヘッド本体部100との境界部付近が折れる
虞れがあった。また、CFRPを用いたヘッドの場合には、
ヘッド重量の制約からシェル状に比重の高いCFRPで外形
を形成し、内部を中空或いは比重が軽い発泡材料103を
充填してヘッド重量を所定内に納まるようにしていた
が、シャフト102をソール部或いはソール部近くまで挿
入するために、複雑な内部構造にせざるを得なかった。
即ち、CFRPを用いたヘッドでは、ヒール部まで円環状に
せざるを得ない構造であった。このために金型が複雑と
なり生産及び品質上の問題を生起せしめていた。また、
ゴルフクラブヘッドにおける弾道の安定性能を確保する
面からみれば、重量はヘッド内部ではなくヘッドのまわ
りにあることが望ましいが、従来のCFRPを用いたヘッド
の場合には、シャフト102を支持するためだけの目的で
ヘッド内部に重量を付加せざるを得ないために、ヘッド
のまわりにのみ重量を配分することができなかった。即
ち、第7図中符号101Aで示す部分が必要となるために、
ヘッド周辺に重量を集中させることができなかった。さ
らに、101Aに挿入されているシャフト102の重量も加わ
り、ヘッドの見かけの重量が重くなる等ネック部101の
補強の悪影響が避けられなかった。さらに、金属を用い
たヘッドの場合には、金属の比重がパーシモンの10倍も
あり、ネック折れは発生しないまでも、ヘッド重量の制
約からヘッドが小さくなり、設計の自由度が制約される
という不都合があった。
そこで、この発明は、ネック部に充分な強度を有する
材料を用い、金型を単純化し、インパクト性能(弾道の
安定性能)を設計する上でマイナスとなる不要重量をヘ
ッド構造から削除し、限られたヘッド重量内で出来る限
りヘッド周辺に重量を分散し、ヘッドの機能を向上させ
たゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、この発明は、シャフトが
挿入されるネック部芯材とヘッド本体部の材料が異種材
料からなり、上記ネック部芯材が比重2.5以上のヘッド
本体より破壊強度が大きい材料からなり、その先端がヘ
ッド本体部内へ延びてラッパ状に拡開し、かつその最先
端が本体部へ埋設されているように構成したものであ
る。
〔作用〕
この発明では、例えばパーシモンよりも強度の大きな
CFRPから中空或いは軽量の発泡材料を充填したヘッドを
構成する場合、ヘッド周辺に重量を集中させることがで
き、インパクト性能の向上を図ると共に、シャフトをソ
ール部まで奥深く挿入しなくても良いために、複雑な構
造にしなくて済み、金型も単純化することができる。
〔実施例〕
以下にこの発明の好適な実施例を図面を参照にして説
明する。
第1図及び第2図に示す第1実施例では、ヘッド本体
部1とネック部2からなるヘッドのネック部2にシャフ
ト3を途中まで挿入してある。ヘッド本体部1を構成す
る材料としてCFRPを用い、ネック部芯材2Aをヘッド本体
部1の材料とは異なる材料で構成し、このネック部芯材
2Aをヘッド本体部1に一体成型又は接合してある。ま
た、ネック部芯材2Aをヘッド本体部1より破壊強度が大
きい材料、例えばステンレスから形成し、その先端側を
ラッパ状に拡開するように形成し、図示するものではヘ
ッド本体部1の輪郭線に大略沿うようにしてある。この
第1実施例では、ネック部2はネック部芯材2Aを被覆す
る被覆層2Bを設けてある。この被覆層2Bはヘッド本体部
1と同一材料であっても良い。ネック部芯材2Aの先端2
A′は、ヘッド本体部1内へ延びてラッパ状に拡開し、
かつその最先端がヘッド本体部1内へ埋設されてアンカ
ーを形成している。ここでアンカーとは錨の意味で、先
端2A′の最先端が錨の先端のようにヘッド本体部1にく
いこんだ状態にあるため、先端2A′がアンカーを形成す
る。この実施例ではネック部芯材2Aとして比重7.8のス
テンレスを用いたが、ステンレスの他に鉄,チタン,ア
ルミニウム等の材料を使用することができ、好ましくは
比重2.5以上の金属材料を用いる。また、ヘッド本体部
1の材料としては、CFRPの他にアルミニウムやその他の
合成樹脂材料が好ましい。ネック部芯材2Aとしてステン
レスという比重約7.8の重い材料を重心の最も遠くに位
置させたことにより、ヘッドの重要な機能であるヘッド
慣性モーメントを従来にない大きい値にすることができ
る。
第3図に示す第2実施例では、第1実施例におけるネ
ック部2の被覆層2Bがないものを示す。その他の構成は
第1実施例と同様であるために説明を省略する。なお、
第1実施例及び第2実施例においても、ヘッド本体部1
の内部の空間に軽量の発泡材料を充填しても良い。
第4図及び第5図に示す第3実施例は、ネック部2を
曲げた実施例を示し、シャフト3の軸線xとヘッド本体
部1のフェースの打点Hとのゴルファに正対する正面図
上における両者間の距離をyとし、軸線xより前に打点
があるときをマイナス(−)、軸線xより後に打点があ
るときをプラス(+)とした場合、yは−3mmよりも大
きくし、より好ましくはy=0〜20mmとしたクラブで
は、ネック部2が図示の如く折れ曲がるが、このネック
部2をステンレス等の材料からなるネック部芯材2Aとす
れば、充分な強度が確保できる。
次に示す表は、第1実施例(オフセット15の場合)と
市販の従来品のウッドクラブとの慣性モーメントを比較
したものである。
なお、オフセット15とは、第4図に示すyの値が15mm
の場合を言う。また、ヘッドのソールを平面に接触させ
て、所定のライ角およびロフト角通りにヘッドを平面上
にセットし、ヘッドの重心を通り平面およびヘッドのフ
ェースに平行な直線をx軸とし、ヘッドの重心を通りフ
ェースに平行でかつx軸に垂直な直線をy軸としたとき
のx軸回りの慣性モーメントをIx、y軸回りの慣性モー
メントをIyとした。
上述したこの発明のゴルフクラブヘッドを製造するに
は、ネック部のみを数種類予め作っておくことにより、
ヘッド部本体1の金型さえあれば或いは上部の金型さえ
作れば種々の形状のネック部を有するヘッドを簡単に成
型することができる。
〔効果〕
以上説明したように、この発明によれば、シャフトが
挿入されるネック部芯材とヘッド本体部の材料が異種材
料からなり、上記ネック部芯材が比重2.5以上のヘッド
本体より破壊強度が大きい材料からなり、その先端がヘ
ッド本体部内へ延びてラッパ状に拡開し、かつその最先
端が本体部へ埋設されているように構成したので、フェ
ースのヒール部でボールを打撃したときにネック部が折
れるおそれもなく、複雑な内部構造にする必要もない。
また、ヘッドの重量をできる限りヘッド周辺に付加する
ことが可能となるために、インパクト性能の向上を図る
ことができる。さらには、金型を単純化し生産コストを
低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例を示す平面図、第2図は
第1図II−II線断面図、第3図は第2実施例を示す断面
図、第4図はトウ側から見た図、第5図は第3実施例の
ゴルファ側から見た部分断面図、第6図乃至第8図は夫
々従来例を示す断面図である。 1……ヘッド本体部、 2……ネック部、 2A……ネック部芯材、 2A′……先端、 3……シャフト。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトが挿入されるネック部芯材とヘッ
    ド本体部の材料が異種材料からなり、上記ネック部芯材
    が比重2.5以上のヘッド本体より破壊強度が大きい材料
    からなり、その先端がヘッド本体部内へ延びてラッパ状
    に拡開し、かつその最先端が本体部へ埋設されているこ
    とを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】ヘッド本体部が中空か軽量の発泡材料を充
    填したCFRP、ネック部芯材がステンレスより夫々なると
    共に、ヘッド本体部とネック部を一体成型したことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載のゴルフクラブヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】ネック部にヘッド本体部と同一材料の被覆
    層を備えることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
    第2項に記載のゴルフクラブヘッド。
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