JPH04327864A - ゴルフ用クラブヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はゴルフ用クラブヘッドに
関し、更に詳しくは、外殻構造のヘッド本体を有するゴ
ルフ用クラブヘッドの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ヘッド本体を金属、繊維強化
プラスチック（ＦＲＰ）、繊維強化金属等の外殻体で構
成したゴルフ用クラブヘッドが用いられている。近年、
この種の外殻構造のクラブヘッドにおいては、フェース
面のスイートスポット及びヘッドの重心周りの慣性モー
メントを増大させることを主目的として、ヘッドサイズ
を従来の木製ヘッドと同等もしくはそれ以上に大きくす
ることが要望されている。しかし、ヘッド重量には一定
の制約があるため、外殻構造のヘッド本体のサイズを大
きくするためにはできるだけ外殻の肉厚を小さくするこ
とが必要となる。また、ヘッドの重心位置を低くするた
めに、ヘッド本体のソール部外殻を比較的厚肉に形成し
て上面部外殻を薄肉に形成することが要望されている。

【０００３】しかしながら、外殻を薄肉にすると打球時
の衝撃で外殻に変形や破壊が生じたり、振動が生じて打
球エネルギーが外殻の振動により吸収されることにより
、ボールに対する反発特性が低下して飛距離が劣るとい
う問題が生じる。

【０００４】そこで、例えば米国特許第４，２１４，７
５４号明細書、特公平２−１８８６１号等に開示されて
いるように、上面部外殻の内面若しくは外殻の内面全周
に複数条の補強用リブを突設したゴルフ用クラブヘッド
が提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】外殻の内面上にリブを
設けた場合、外殻を薄肉化しつつ外殻強度低下を防止し
てその変形や振動を防止することができるが、リブの質
量が外殻の内側に位置するため、ヘッドの重心周りの慣
性モーメントが小さくなるという欠点があった。

【０００６】したがって、本発明は、ヘッド本体の外殻
を薄肉化しつつ外殻の強度低下を防止してその変形や振
動によるヘッドの破壊やボールに対する反発特性の低下
を防止すると共に、ヘッドの重心周りの慣性モーメント
を増大させることができるゴルフ用クラブヘッドを提供
することを課題としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、外殻構造のヘッド本体を有するゴルフ用
クラブヘッドにおいて、ヘッド本体のフェース部及びソ
ール部を除く外殻に、その外面上に突出する外リブを設
けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記構成のゴルフ用クラブヘッドにおいては、
ヘッド本体のフェース部及びソール部を除く外殻に外リ
ブが設けられているので、特に薄肉化が望まれるヘッド
本体の上面部や側面部（ヒール部、トウ部、バック部）
等の外殻を薄肉化しつつ外リブにより外殻の強度低下を
防止してその変形や振動によるヘッドの破壊やボールに
対する反発特性の低下を防止することができる。しかも
、外リブは外殻の外面上に突出するように設けられるの
で、外リブの質量が外殻の外側に配置されることにより
、ヘッドの重心周りの慣性モーメントが増大する。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。なお、図面において同様の構成要素には同一
の参照符号が付してある。

【００１０】図１から図４までは本発明の第１実施例を
示したものである。これらの図を参照すると、ゴルフ用
クラブヘッドのヘッド本体１０は、フェース部外殻１１
、ソール部外殻１２、ネック部１３に連結されたヒール
部外殻１４、トウ部外殻１５、バック部外殻１６及び上
面部外殻１７からなっている。上面部外殻１７にはその
外面上に突出してフェース部１１の上縁近傍からヘッド
後方に向かって延びる複数条の外リブ１８が一体に設け
られている。

【００１１】上記構成によれば、ヘッド本体１０の上面
部外殻１７にフェース部上縁近傍からヘッド後方に向か
って延びる外リブ１８が設けられているので、特に薄肉
化が望まれる上面部外殻１７を薄肉化しつつ外リブ１８
により上面部外殻１７の強度低下を防止してその変形や
振動によるヘッドの破壊やボールに対する反発特性の低
下を防止することができる。しかも、外リブ１８の質量
が上面部外殻１７の外側に配置されるので、ヘッドの重
心周りの慣性モーメントを増大させることができる。ま
た、外リブ１８は上面部外殻１７の外面上でフェース部
１１の上縁近傍からヘッド後方に向かって延びているの
で、クラブスイング時に上面部外殻１７の外面に沿う空
気の流れをヘッド本体１０のスイング軌道方向に整流し
、特にヘッドの左右の振れを抑制してヘッドのスイング
運動を安定化させると共に、アドレス時にヘッドフェー
ス面を目標方向に正しく合わせるための指標として有効
利用することができる。

【００１２】この実施例では、更に、ヘッド本体１０の
側面部外殻、すなわちヒール部外殻１４、バック部外殻
１６及びトウ部外殻１５に、その外面上に突出してヒー
ル部外殻１４上からバック部外殻１６上を経てトウ部外
殻１５上へと延びる略アーチ状の外リブ１９が一体に設
けられている。

【００１３】したがって、この実施例の構成によれば、
外リブ１８により上面部外殻１７の強度を高めることが
できると共に、外リブ１９によってヒール部外殻１４、
バック部外殻１６及びトウ部外殻１５の強度を高めるこ
とができるので、フェース部外殻１１及びソール部外殻
１２を除くヘッド本体外殻を薄肉化することにより、ヘ
ッドの低重心化及び大型化若しくは軽量化を達成しつつ
、ヘッドの重心周りの慣性モーメントを増大させること
ができる。また、外リブ１９は特にスイング軌道に対す
るヘッドの左右の振れを抑制してヘッドのスイング運動
を安定化させる。

【００１４】この実施例では外リブ１８、１９は金属の
一体成型により各外殻１１〜１７及びネック部１３と一
体に形成されているが、外殻は例えば図２中線Ｂ−Ｂで
示す箇所で分割成型した後、両者を接合してもよい。ま
た、外殻及びリブは金属に限らず繊維強化プラスチック
（ＦＲＰ）、繊維強化金属等で形成してもよく、更に例
えば金属製のソール部外殻とＦＲＰ製の他の外殻とを組
合せて一体化してもよい。また、ヘッド本体１０の内部
には発泡樹脂等の軽量部材からなるコア材（図示せず）
を充填形成してもよい。

【００１５】図２に示すように、この実施例では複数条
の外リブ１８は互いに平行に延びているが、各外リブ１
８をヘッドフェース面に対しほぼ直角に延在させれば打
球時の衝撃に対してより強いものとなる。また、この実
施例では外リブ１９の前端はスイートスポット位置の高
さにあり、外リブ１９はその前端からヘッド後方に向か
って下傾するように延びているので、ヘッドの重心位置
を下げる効果を奏すると共に、打球時の衝撃に対して強
いものとなるが、外リブ１９はソール部外殻１２とほぼ
平行に延びていてもよい。

【００１６】図５及び図６は本発明の第２実施例を示し
たものである。この第２実施例においては、上面部外殻
１７に、第１実施例と同様の外リブ１８の他、更に上面
部外殻１７の内面上に突出して外リブ１８に沿って延び
る内リブ２０が一体に設けられており、ヒール部外殻１
４、バック部外殻１６及びトウ部外殻１５には、第１実
施例と同様の外リブ１９の他、それら側部外殻１４、１
６、１５の内面上に突出して外リブ１９に沿って延びる
内リブ２１が一体に設けられている。図６に示すように
、内リブ２０はフェース部外殻１１の内面からバック部
外殻１６の内面にかけて全周に渡り環状に延在してフェ
ース部外殻１１、ソール部外殻１２及びバック部外殻１
６に対しても一体に形成されている。他の構成は第１実
施例と同様である。

【００１７】このような構成によれば、外リブ１８と内
リブ２０への質量の配分、並びに、外リブ１９と内リブ
２１への質量の配分により、フェース部外殻１１及びソ
ール部外殻１２を除くヘッド本体外殻をそれらのリブ１
８〜２１によって強化しつつ、ヘッドの重心周りの慣性
モーメントを増大させることができる。

【００１８】図７から図１０までは本発明の第３実施例
を示したものである。この第３実施例においては、図１
０に示すように、外リブ１８と内リブ２０が共通の縦骨
材を構成しており、外リブ１９と内リブ２１が共通の横
骨材を構成しており、縦骨材及び横骨材がフェース部外
殻１１及びネック部１３と一体に形成されて骨格構造体
２２を構成しており、ソール部外殻１２、ヒール部外殻
１４、トウ部外殻１５、バック部外殻１６及び上面部外
殻１７は、外リブ１８、１９が外殻の外部に突出するよ
うに骨格構造体２２に固着されており、各外殻の内側に
は発泡樹脂２３が充填されてコア材を形成している。こ
のような構成によれば、骨格構造により、非常に強度の
高いヘッド構造を実現することができるので、フェース
部外殻１１を除くヘッド本体外殻を一層薄肉化すること
ができる。

【００１９】第３実施例において、ソール部外殻１２、
ヒール部外殻１４、トウ部外殻１５、バック部外殻１６
及び上面部外殻１７を薄肉の金属板で形成する場合、そ
れら各外殻は骨格体２２に対し溶接により固着するのが
好ましい。また、各外殻を例えばプラスチックス等の非
金属板で形成したときは例えば接着剤により骨格体２２
に固着することができる。

【００２０】図１１及び図１２は本発明の第４実施例を
示したものである。この第４実施例においては、ヘッド
本体１０の側面部外殻、すなわちヒール部外殻１４、バ
ック部外殻１６及びトウ部外殻１５に、その外面上に突
出してヒール部外殻１４上からバック部外殻１６上を経
てトウ部外殻１５上へと互いにほぼ平行に延びる複数本
の略アーチ状外リブ１９が一体に設けられており、更に
、ヘッド本体１０の上面部外殻１７にも、そのヒール側
からバック部側を経てトウ側へと互いにほぼ平行に延び
る複数本の略アーチ状外リブ２４が一体に設けられてい
る。この実施例においても上記第１実施例と同様の作用
効果が得られる。

【００２１】以上、図示実施例につき説明したが、本発
明は上記実施例の形態に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載した発明の範囲内においてその構成要
素に種々の変更を加えることができる。例えば、リブの
形状及び個数は必要に応じて適宜に設定することができ
る。また、図１に示すような前後方向の外リブ１８と図
１１及び図１２に示すような外リブ１９、２４等とを互
いに交差状態で外殻に設けてもよい。更に、図示実施例
はドライバー等ウッドクラブヘッドの例を示しているが
、本発明はアイアンクラブやパターにも適用可能である
。

【００２２】

【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、ヘッド本体のフェース部及びソール部を除く外
殻に、その外面上に突出する外リブを設けたので、ヘッ
ド本体の外殻を薄肉化しつつ外殻の強度低下を防止して
その変形や振動によるヘッドの破壊やボールに対する反
発特性の低下を防止すると共に、ヘッドの重心周りの慣
性モーメントを増大させることができるゴルフ用クラブ
ヘッドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の第１実施例を示すゴルフ用クラブ
ヘッドの一部断面正面図。

【図２】　　図１に示すクラブヘッドの平面図。

【図３】　　図１に示すクラブヘッドの図２中Ａ−Ａ線
に沿った断面図。

【図４】　　図１に示すクラブヘッドの背面図。

【図５】　　本発明の第２実施例を示すゴルフ用クラブ
ヘッドの一部断面正面図。

【図６】　　図５に示すクラブヘッドの図中Ｃ−Ｃ線に
沿った断面図。

【図７】　　本発明の第３実施例を示すゴルフ用クラブ
ヘッドの斜視図。

【図８】　　図７に示すクラブヘッドのトウ部側の側面
図。

【図９】　　図７に示すクラブヘッドの図８中Ｄ−Ｄ線
に沿った断面図。

【図１０】　　図７に示すクラブヘッドの骨格体の斜視
図。

【図１１】　　本発明の第４実施例を示すゴルフ用クラ
ブヘッドの平面図。

【図１２】　　図１１に示すクラブヘッドのトウ部側の
側面図。

【符号の説明】

１０　　ヘッド本体　　　　　　　　　　　　　　　　
１１　　フェース部外殻 １２　　ソール部外殻　　　　　　　　　　　　　　１
３　　ネック部１４　　ヒール部外殻　　　　　　　　
　　　　　　１５　　トウ部外殻１６　　バック部外殻
　　　　　　　　　　　　　　１７　　上面部外殻１８
　　外リブ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１９　　外リブ２０　　内リブ　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　２１　　内リブ２２　　骨格構造体
　　　　　　　　　　　　　　　　２３　　発泡樹脂２
４　　外リブ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　外殻構造のヘッド本体を有するゴルフ
   用クラブヘッドにおいて、ヘッド本体のフェース部及び
   ソール部を除く外殻に、その外面上に突出する外リブを
   設けたことを特徴とするゴルフ用クラブヘッド。