JP2569327Y2 - 夏期収納される制御板付吹払防雪柵 - Google Patents
夏期収納される制御板付吹払防雪柵Info
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Description
収納に関するものである。吹払防雪柵は主風向が道路に
直角に近い状態に吹く場所に設置され、下部に設けた間
隙に風を絞り込み、道路面上を吹払わせ、堆雪を防ぐ機
能を有する。吹払防雪柵の防雪機能は、このように自然
の風の力を利用しているため、その吹払距離は柵高の
1.5〜2倍と比較的短いという弱点がある。従って、
設置対象道路が二車線道路に限定されていた。このため
に最近、研究され商品化されつつあるのが制御板付吹払
防雪柵である。従来型吹払防雪柵の吹払距離が短い理由
は、下部間隙を通過し、路面を吹払う流れが早い時期に
路面から剥離するためであるが、これは、柵の上端を超
えた流れが上部剥離流として発達することに呼応するこ
とによるものである。制御板付吹払防雪柵はこの点に着
目し、従来型吹払柵最上部前方に通常防雪板の約1/2
位の巾の制御板を風に対して直角に設け、上部剥離流の
発達を阻止させることにより、下部間隙流の道路面から
の剥離が生じる位置を、後方にずらすように工夫を加え
たものであり、その結果、吹払距離が伸び、視程がより
向上する。本考案は、この制御板付吹払防雪柵の不要期
間の防雪板部の収納に関わるものである。道路側端に建
て込まれる吹払防雪柵は、カーブ等では見透しがきかな
い等の安全上の問題及び運転者に与える心理的・視覚的
な問題等から、防雪柵の不要期間には、防雪板部を収納
することが一般に行なわれている。収納法には大別して
二通りの方法があり、リンクロッドを用いて防雪板の各
位置で連動させて回転させ水平にするものと、パンタグ
ラフ状に防雪板支持部材を含むリンクを構成し、防雪板
部を上方あるいは下方に折り畳む方法が用いられてい
る。より簡便で構造が簡単なのは防雪板部を回転させて
水平にする方式であり、広く採用されている。本考案
は、制御板付吹払防雪柵に於いて、この回転水平収納法
をさせる場合の構造を提案するものであり、以下、図面
に基づいて説明する。第1図,第3図は、それぞれ、本
考案の防雪柵の一例の正面図及び側面図である。防雪板
支持材(3)を防雪板支持材回転ピン(5)で回転可能
なように、支柱(15)に固定された防雪板支持材回転
座(7)に取り付ける。防雪板(1)は、防雪板支持材
(3)にボルト・ナット等で固定する。各防雪板支持材
(3)の端部には、リンク棒A(9)を連結ピン(1
2)によって、連結しておく。支柱(15)の上部には
制御板(2)を支柱(15)に取り付けるための制御板
支持材台(14)を設ける。制御板支持 ておく。アーム(11)の屈曲点のアーム回転ピンでア
ーム(11)が回転可能なように、制御板支持材台(1
4)に固定されたアーム回転座(8)に取り付ける。リ
ンク棒A(9)の上端及びアーム(11)の下端の間に
リンク棒B(10)を連結ピン(12) ーム回転ピン(6)とアーム(11)下端の連結ピン
(12)までの距離、リンク棒A(9)上端の連結ピン
(12)の位置、リンク棒B(10)の長さは、アーム
回転ピン(6)の位置に合わせて、防雪板(1)が水平
になった時に同時に制御板(2)も水平になるように、
計算にて設定する。制御板(2)は制御板支持材(4)
にボルト・ナット等で固定されている。防雪板(1)の
正規展開位置及び水平収納位置に於けるリンク棒A
(9)の下端位置に対応した支柱(15)位置にそれぞ
れ、リンク棒Aストッパー部(13)を設けておく。ボ
ルト・ナットあるいは、ピンでリンク棒A(9)を、そ
れに固定することにより、防雪板(1)を両状態の位置
に設定し得るようにする。本考案は以上のような構成で
あり、防雪板(1)、制御板(2)を正規展開位置から
水平収納位置に変化させるには、リンク棒A(9)をリ
ンク棒Aストッパー部(13)から外し、上方に持ち上
げることにより防雪板(1)を連動させて水平方向に回
転させる。一方、制御板(2)はアーム(11)の下端
がリンク棒A(9)に連結されたリンク棒B(10)の
作用で押し上げられることにより、下方に回転する。そ
の際、リンク棒B(10)はアーム(11)の回転に伴
って角度を変えていく。第5図,第6図,第7図は、本
考案の機構を持つ吹払防雪柵に於いてそれぞれ、アーム
(11)、リンク棒A(9)、リンク棒B(10)等が
正規展開位置にある防雪板(1)が、水平収納されるま
でに、どのように連動しながら位置変化するかを示した
ものである。そして、防雪板(1)、制御板(2)が完
全に水平になったとき、リンク棒A(9)の下端をリン
ク棒Aストッパー部(13)に固定する。又、防雪板
(1)、制御板(2)を水平収納位置から正規展開位置
にするには、以上の操作を逆にすれば良い。本考案の特
長は、以下の通りである。 棒B(10)を用いることにより、防雪板(1)と制御
板(2)の回転中心が同じ鉛直線上に無くても、従来と
同じように水平収納できるようにした点であり、且つ、
それに要する機構を極めて簡単にしたことである。又、
制御板(2)を水平収納する際、下方に回転移動するの
で、柵高が低くなり、運転者に与える圧迫感が低下す
る。さらに、既設の水平収納式の吹払防雪柵を制御板付
吹払防雪柵に改造しようとする場合、既設吹払防雪柵の
支柱に金具等で制御板支持材台(14)を取り付け、既
設リンク棒をリンク棒A(9)とリンク棒B(10)に
交換し、その他、制御板(2)に関わる部材を用意する
だけで、容易に制御板(2)を含めて水平収納できるよ
うにし得る点にある。以上のように、本考案は、性能上
優れた制御板付吹払防雪柵に一般的な収納方式として確
立されている水平収納方式を極めて簡単な機構で与える
ものであり、有意義と言えよう。
の正規展開時及び水平収納時の正面図である。同様に、
第3図,第4図はそれぞれ本考案の制御板付吹払防雪柵
の正規展開時及び水平収納時の側面図である。第5図,
第6図,第7図は、制御板部がリンク機構によって正規
展開時から水平収納時までどのように変位していくかを
示す側面図である。第8図は、第5図の状態の制御板部
の平面図である。図中の記号は、以下の通りである。 (1): 防雪板 (2): 制御板 (3): 防雪板支持材 (4): 制御板支持材 (5): 防雪板支持材回転ピン (6): アーム回転ピン (7): 防雪板支持材回転座 (8): 制御板支持材回転座 (9): リンク棒A (10): リンク棒B (11): アーム (12): 連結ピン (13): リンク棒Aストッパー部 (14): 制御板支持材台 (15): 支柱 (16): アンカーボルト (17): コンクリートブロック
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 鋼管等で構成された支柱(15)に複数枚の防雪板
(1)を山形鋼等よりなる防雪板支持材(3)を介し、
支柱(15)に回転可能なように取り付ける。各防雪板
支持材(3)の端部はリンク棒A(9)により、連結ピ
ン(12)で連結する。又、支柱(15)の上部前方に
は制御板支持材台(14)を設ける。 定しておく。制御板(2)は制御板支持材(4)、アー
ム(11)を介し、アーム(11)屈曲点で回転可能な
ように制御板支持材台(14)に取り付ける。アーム
(11)下端とリンク捧A(9)上端間にリンク棒B
(10)を連結ピン(12)で連結する。以上のように
構成されたリンク棒A(9)を上下に動かすことによ
り、防雪板(1)と制御板(2)を連動させて正規位置
に展開したり、水平収納することができる制御板付吹払
防雪柵。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992014099U JP2569327Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 夏期収納される制御板付吹払防雪柵 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992014099U JP2569327Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 夏期収納される制御板付吹払防雪柵 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667513U JPH0667513U (ja) | 1994-09-22 |
JP2569327Y2 true JP2569327Y2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=11851673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992014099U Expired - Lifetime JP2569327Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 夏期収納される制御板付吹払防雪柵 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569327Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6438616B1 (ja) * | 2018-04-25 | 2018-12-19 | アビエンジニアリング株式会社 | 雪庇予防材 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP1992014099U patent/JP2569327Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0667513U (ja) | 1994-09-22 |
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