JP2569128Y2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2569128Y2 JP1991001816U JP181691U JP2569128Y2 JP 2569128 Y2 JP2569128 Y2 JP 2569128Y2 JP 1991001816 U JP1991001816 U JP 1991001816U JP 181691 U JP181691 U JP 181691U JP 2569128 Y2 JP2569128 Y2 JP 2569128Y2
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、雌型コネクタ部の嵌合
フード部内に挿入嵌合された雄型コネクタ部の挿入嵌合
状態を保持するための第1のロック手段及び第2のロッ
ク手段が設けられたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6には従来のコネクタ1が示
されている。同図において、コネクタ1は、電気接続箱
3に一体形成された複数個の雌型コネクタ部5と、この
雌型コネクタ部5の嵌合フード部7内にそれぞれ挿入嵌
合される雄型コネクタ部9とからなり、嵌合フード部7
内への雄型コネクタ部9の挿入状態を保持する第1のロ
ック手段10が設けられている。
【0003】上記雌型コネクタ部5の嵌合フード部7内
には、電気接続箱3内のブスバー回路の先端部を立ち上
げた雄型端子部11が突出している。
【0004】上記雄型コネクタ部9はコネクタ本体13
に4個の端子収容室15が形成されており、これらの端
子収容室15内には電線24の端部に加締め接続された
雌型端子金具17がそれぞれ収容されている。雄型コネ
クタ部9が嵌合フード部7内に挿入嵌合されると嵌合フ
ード部7内に雄型端子金具11が嵌合される。
【0005】上記第1のロック手段10は、雄型コネク
タ部9のコネクタ本体13に形成された可撓係止アーム
21と、この可撓係止アーム21に形成された係止突起
23と、雌型コネクタ部5の嵌合フード部7を構成する
側壁19に形成されて上記係止突起23が形成される矩
形貫通穴25(第1の係止部)とで構成されている。
【0006】上記雌型コネクタ部5の嵌合フード部7内
に雄型コネクタ部9を挿入すると、係止突起23が嵌合
フード部7内壁に当接して可撓係止アーム21が撓み、
さらに雄型コネクタ部9を嵌合フード部7内に挿入する
と、係止突起23が矩形貫通穴25に係止される。これ
により雄型コネクタ部9は、雌型コネクタ部5の嵌合フ
ード部7内に完全に挿入され、雌型コネクタ部5への雄
型コネクタ部9の嵌合状態が保持される。
【0007】また、係止突起23が矩形貫通穴25に係
止されているか否かを目視により確認した後に電気的に
接続されているか否かを検査して、雄型コネクタ部9が
雌型コネクタ部5の嵌合フード部7内に完全嵌合されて
いるか否かが検査される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示されるように、嵌合フード部7への雄型コネクタ部9
の挿入方向に対して交差する方向に矩形貫通穴25が形
成されているので、矩形貫通穴25への係止突起23の
係止状態すなわち矩形貫通穴25から突出した係止突起
23の端部を目視により確認しずらい。
【0009】また、雄型コネクタ部9が嵌合フード部7
内に半嵌合状態でも、雄型端子金具11は雌型端子金具
17に嵌合して接触し電気的に接続されるため、製品検
査の段階では雄型コネクタ部9と雌型コネクタ部5との
半嵌合状態すなわち矩形貫通穴25への係止突起23の
不完全係止状態を確実に検知することが出来ない。この
ためコネクタ1の使用中に雄型コネクタ部9が雌型コネ
クタ部5の嵌合フード部7から外れるおそれがあった。
【0010】そこで本考案は、嵌合フード部内への雄型
コネクタ部の嵌合状態の確認が容易でしかも雄型コネク
タ部を嵌合フード部内に確実に嵌合させることが出来、
雄型コネクタ部を嵌合フード部内に確実に保持すること
が出来るコネクタを提供することが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案では、雌型コネクタ部と、この雌型コネクタ部の
嵌合フード部に挿入嵌合される雄型コネクタ部とからな
り、前記雄型コネクタ部に形成された可撓係止アーム
と、この可撓係止アームが係止される第1の係止部とで
構成される第1のロック手段を備えたコネクタであっ
て、前記雌型コネクタ部の一面に該一面に沿って回転自
在に支持され前記雌型コネクタ部への雄型コネクタ部の
挿入動作に連動して回転する回転係止アームと、前記雄
型コネクタ部の雌型コネクタ部への挿入方向手前側の外
側に形成され前記可撓係止アームが前記第1の係止部に
係止された後に、雌型コネクタ部への雄型コネクタ部の
挿入動作に連動して回転した前記回転係止アームの一端
が自動的に係止される第2係止部とで構成される第2の
ロック手段を有することを特徴としている。
【0012】
【作用】上記構成のコネクタによれば、雄型コネクタ部
を雌型コネクタ部の嵌合フード部内に挿入すると、可撓
係止アームに形成された係止突起が第1の係止部に係止
される。さらに雄型コネクタ部を嵌合フード部に挿入す
ると雄型コネクタ部の嵌合フード部への挿入動作によっ
て回転係止アームが雌型コネクタ部の一面上で、一面に
沿って回転し、回転係止アームの一端が第2の係止部に
自動的に係止される。従って第1のロック手段と第2の
ロック手段によって雌型コネクタ部への雄型コネクタ部
の嵌合状態が保持される。
【0013】回転係止アームの一端が係止される第2の
係止部は、雄型コネクタ部の嵌合フード部への挿入方向
手前側に形成されているので、回転係止アームの一端が
第2の係止部に確実に係止されているか否かを目視によ
り容易に確認することが出来る。
【0014】また回転係止アームの一端が第2の係止部
に完全に係止されているか否かを確認することにより、
可撓係止アームの係止突起が第1の係止部に係止されて
いるか否かをも確認することが出来る。
【0015】従って、雌型コネクタ部の嵌合フード部内
への雄型コネクタ部の嵌合状態の確認が容易でしかも雄
型コネクタ部を嵌合フード部内に確実に嵌合することが
出来、雄型コネクタ部を嵌合フード部内に確実に保持す
ることが出来る。
【0016】
【実施例】次に本考案に係るコネクタの実施例について
説明する。
【0017】図1にはコネクタ31が示されている。同
図において、コネクタ31は、雌型コネクタ33と、こ
の雌型コネクタ33に形成された嵌合フード部35内に
挿入嵌合される雄型コネクタ37とで構成され、雌型コ
ネクタ33と雄型コネクタ37との挿入嵌合状態を保持
する第1のロック手段27及び第2のロック手段29
と、嵌合フード部35内への雄型コネクタ37の挿入動
作に連動して第2のロック手段29を作動させる連動手
段75とが設けられている。
【0018】上記雌型コネクタ33には、嵌合フード部
35の側壁39に凸部41が突設され、この凸部41に
は溝61が形成されている。凸部41の側部には、第1
の係止部である矩形貫通穴43が形成されており、この
矩形貫通穴43を覆うように略L字状の支持部45が形
成されている。支持部45には、溝61に対応して溝5
7が形成され、さらに嵌合フード部35の側壁39に向
けて支持軸47が天板45aに突設されている。この支
持軸47には、回転係止アーム49が回転自在に支持さ
れている。従って、回転係止アーム49は、雌型コネク
タ33の一面に、支持部45、支持軸47を介して支持
され、雌型コネクタ33の一面に沿って回転自在となっ
ている。
【0019】図2に示されるように、回転係止アーム4
9は略コ字状に屈曲形成され、一方の端部に被係止部5
3が形成され、他端に連動部55が形成されている。被
係止部53と連動部55との間に回転支持部51が形成
されている。この回転係止アーム49が支持軸47に回
転自在に支持された状態では、連動部55が、支持部4
5に形成された溝57及び凸部41に形成された溝61
を挿通して凸部41内に突出し、被係止部53は支持部
45と嵌合フード部35との間から突出している。さら
に嵌合フード部35の側壁には、矩形貫通穴43の斜め
上方に爪59が形成されている。この爪59は回転係止
アーム49側に向けて傾斜しており、回転係止アーム
9が回転して乗り越えると逆回転が防止される。
【0020】上記雄型コネクタ37には、コネクタ本体
63に突起65が形成されている。この突起65は、上
記雌型コネクタ33の凸部41内に挿入され、回転係止
アーム49の連動部55と当接する。またコネクタ本体
63の一端に支点を有する可撓係止アーム69の略中央
部には傾斜部を有する係止突起67が突設されている。
この係止突起67は、コネクタ本体63が嵌合フード部
35内に挿入されると矩形貫通穴43に係止する。さら
に可撓係止アーム69の自由端の端面には回転係止アー
ム49の被係止部53が係合する係止部71が形成され
ている。この係止部71には、溝73が形成されてお
り、この溝73内に回転係止アーム49の非係止部53
が挿入される。また溝73の底壁は回転係止アーム49
の被係止部53側に向けて傾斜しており、被係止部53
が溝73内に容易に挿入出来るようになっている。
【0021】上記第1のロック手段27は、雄型コネク
タ37に形成された上記可撓係止アーム69と、この可
撓係止アーム69に形成された上記係止突起67と、雌
型コネクタ33に形成されて係止突起67が係止される
上記矩形貫通穴43(第1の係止部)とで構成されてい
る。
【0022】上記第2のロック手段29は、雌型コネク
タ33に回転自在に支持され雌型コネクタ33への雄型
コネクタ37の挿入動作に連動して回転する回転係止ア
ーム49と、雄型コネクタ37の嵌合フード部35への
挿入方向の手前側の外側に形成され、係止突起67が矩
形貫通穴43に係止された後に回転係止アーム49の一
端の被係止部53が係止される係止部(第2の係止部)
71とで構成されている。
【0023】また上記連動手段75は、コネクタ本体6
3に形成された突起65と、嵌合フード部35に形成さ
れ突起65が挿入される凸部41と、この凸部41内に
挿入され回転係止アーム49の他端に形成された連動部
55とで構成されている。
【0024】次に雄型コネクタ37を雌型コネクタ33
の嵌合フード部35に挿入嵌合する挿入方法及び、嵌合
フード部35への雄型コネクタ37の挿入嵌合状態を保
持する第1のロック手段27及び第2のロック手段29
の作動について図3を用いて説明する。
【0025】起65が凸部41に嵌合するように位置
合わせした後に、図3(a)に示されるように嵌合フー
ド部35内に雄型コネクタ37を挿入すると、嵌合フー
ド部35の開口縁部に可撓係止アーム69の係止突起6
7が当接する。さらに雄型コネクタ37を嵌合フード部
35内に挿入すると可撓係止アーム69が撓み、この状
態で雄型コネクタ37を嵌合フード部35内へ挿入する
と係止突起67が矩形貫通穴43内に突出して、係止突
起67が矩形貫通穴43に係止され、第1のロック手段
27が作動する。
【0026】係止突起67が矩形貫通穴43に係止され
た後に、さらに図3(b)に示されるように雄型コネク
タ37を嵌合フード部35内に挿入すると突起65が回
転係止アーム49の連動部55に当接し、雄型コネクタ
37の嵌合フード部35内への挿入動作に連動して回転
係止アーム49を支持軸47を中心に図3の時計方向へ
回転させる。
【0027】そして、図3(c)に示されるように、連
動部55が略水平になるまですなわち雄型コネクタ37
を嵌合フード部35内に完全に挿入した状態では、回転
係止アーム49が突起59を乗り越えて非係止部53が
第2の係止部である係止部71の溝73内に自動的に挿
入され係止される。この状態では、回転係止アーム49
は突起59によって逆回転が阻止されている。これによ
り雄型コネクタ37は嵌合フード部35内に完全に嵌合
されると共に、第1のロック手段27及び第2のロック
手段29により、その挿入嵌合状態が保持される。
【0028】また、被係止部53が係止される係止部
(第2の係止部)71が、雄型コネクタ37の嵌合フー
ド部35への挿入方向手前側に位置しているので、被係
止部53が溝73内に確実に挿入された状態を容易に確
認することが出来る。また被係止部53の端面に着色す
ることにより溝73内に挿入された状態をより容易に確
認することが出来る。
【0029】さらに、本実施例では、嵌合フード部35
内への雄型コネクタ37の挿入動作に連動して第2のロ
ック手段29、すなわち回転係止アーム49の被係止部
53が係止部71に自動的に係止されるので、第2のロ
ック手段29のロック動作が不要でロック動作が簡単に
なる。
【0030】従って、雄型コネクタ37の嵌合フード部
35へ挿入嵌合状態の確認が容易で、しかも雄型コネ
クタ37を嵌合フード部35内に確実に嵌合させること
が出来る。
【0031】また、本実施例の回転係止アーム49は、
雌型コネクタ33の一面に、支持部45、支持軸47を
介して支持され、雌型コネクタ33の一面に沿って回転
自在となっているので、雌型コネクタ33の周囲に回転
係止アーム49が作動するための広い空間を必要とする
ことがない。
【0032】また、回転係止アーム49が作動するため
の広い空間を雌型コネクタ33の周囲に必要としないの
で、コネクタ31を狭い空間で用いることが出来、この
場合でも嵌合フード部35への雄型コネクタ37の嵌合
状態を確実にかつ容易に確認することが出来て、雄型コ
ネクタ37を嵌合フード部35内に確実に嵌合させるこ
とが出来る。
【0033】なお、本実施例では、雌型コネクタ部及び
雄型コネクタ部として単品の雌型コネクタ33及び雄型
コネクタ37について説明したが、これに限らず図5に
示されるように雌型コネクタ部が電気接続箱と一体に形
成されたコネクタにも本考案を適用することが出来る。
【0034】また、雌型コネクタ33への雄型コネクタ
37の挿入動作に連動して第2のロック手段29を作動
させる連動手段75は、上記実施例の構成以外の連動手
段でも良い。
【0035】また、本実施例では、係止突起67が矩形
貫通穴43に係止された後に突起65が連動部55に当
接して回転係止アーム49を回転させたがこれに限ら
ず、係止突起67が矩形貫通穴43に係止される前に連
動部55に突起65が当接して、係止突起67が矩形貫
通穴43に係止された時に回転係止アーム49が回転し
ていても良い。
【0036】また、第1のロック手段27は上記実施例
の構成以外のものでも良い。また本実施例では、可撓係
止アーム69の端部に第2の係止部である溝73を形成
したが、可撓係止アーム69の端部以外のコネクタ本体
63に係止しても良く、第1のロック手段27と第2の
ロック手段29は異なる側面に形成されていても良い。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、第
1のロック手段の他に、雌型コネクタ部の一面に該一面
に沿って回転自在に支持され雌型コネクタ部への雄型コ
ネクタ部の挿入動作に連動して回転する回転係止アーム
と、雄型コネクタ部の雌型コネクタ部への挿入方向の手
前側に形成され可撓係止アームが第1の係止部に係止さ
れた後に回転係止アームの一端が自動的に係止される第
2の係止部とで構成される第2のロック手段を設けたの
で、嵌合フード部内への雄型コネクタ部の嵌合状態の確
認が容易でしかも雄型コネクタ部を嵌合フード部内に確
実に嵌合させ、雄型コネクタ部嵌合フード部内に確実
に保持することが出来るという優れた効果が得られる。
【0038】さらに、可撓係止アームが第1の係止部に
係止された後に、雌型コネクタ部への雄型コネクタ部の
挿入動作に連動して回転する回転係止アームの一端が第
2の係止部に自動的に係止されるので第2のロック手段
をロックする動作が不要でロック動作が簡単になる。
【0039】また、回転係止アームが雌型コネクタ部の
一面に該一面に沿って回転自在に支持されているので、
雌型コネクタ部の周囲に、回転係止アームが作動するた
めの広い空間を必要とすることがなく、コネクタを狭い
空間で用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコネクタの実施例を示す分解斜視
図である。
【図2】回転係止アームとその支持状態を示す分解斜視
図である。
【図3】第1のロック手段と第2のロック手段との動作
を示す作動図である。
【図4】雄型コネクタが雌型コネクタの嵌合フード部に
挿入嵌合された状態を示す斜視図である。
【図5】従来の雌型コネクタ部と雄型コネクタ部とを示
す斜視図である。
【図6】従来の雌型コネクタ部と雄型コネクタ部との半
嵌合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
27 第1のロック手段 29 第2のロック手段 31 コネクタ 33 雌型コネクタ 35 嵌合フード部 37 雄型コネクタ 41 凸部 43 矩形貫通穴(第1の係止部) 45 支持部 47 支持軸 49 回転係止アーム 51 回転支持部 53 被係止部 55 連動部 63 コネクタ本体 65 突起 67 係止突起 69 可撓係止アーム 71 係止部(第2の係止部) 73 溝 75 連動手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌型コネクタ部と、この雌型コネクタ部
    の嵌合フード部に挿入嵌合される雄型コネクタ部とから
    なり、前記雄型コネクタ部に形成された可撓係止アーム
    と、この可撓係止アームが係止される第1の係止部とで
    構成される第1のロック手段を備えたコネクタであっ
    て、前記雌型コネクタ部の一面に該一面に沿って回転自
    在に支持され前記雌型コネクタ部への雄型コネクタ部の
    挿入動作に連動して回転する回転係止アームと、前記雄
    型コネクタ部の雌型コネクタ部への挿入方向手前側の外
    側に形成され前記可撓係止アームが前記第1の係止部に
    係止された後に、雌型コネクタ部への雄型コネクタ部の
    挿入動作に連動して回転した前記回転係止アームの一端
    が自動的に係止される第2係止部とで構成される第2の
    ロック手段を有することを特徴とするコネクタ。
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