JP2568221Y2 - ストッパー付防振マウント - Google Patents

ストッパー付防振マウント

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JP2568221Y2
JP2568221Y2 JP1991088987U JP8898791U JP2568221Y2 JP 2568221 Y2 JP2568221 Y2 JP 2568221Y2 JP 1991088987 U JP1991088987 U JP 1991088987U JP 8898791 U JP8898791 U JP 8898791U JP 2568221 Y2 JP2568221 Y2 JP 2568221Y2
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正彦 山田
大助 中村
昌之 清水
晶秀 田中
隆敏 北條
義幸 入江
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は主としてサスペンション
用ストラットマウントに係り、詳しくは、大荷重時に下
降した防振基体の下面を支承するストッパーを内筒に設
けたストッパー付防振マウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】同心配列の内筒と外筒との間にゴム弾性
体からなる防振基体を一体に固着せしめた円筒状防振マ
ウントは、自動車のフレームと足廻り部材の間に介在さ
せて車体に伝わる振動を軽減させる緩衝体として広く使
用されている。
【0003】この種サスペンション用防振マウントとし
ては、例えば図6に示すように、同心的に配置した内筒
(1)と外筒(2)との間にゴム弾性体からなる防振基
体(3)を固着すると共に、内筒(1)の下部外周面に
裁頭釣鐘状の環状をなすストッパー(4)を設けたもの
が周知である。このマウントは、内筒(1)内部に設け
たベアリング(5)に自動車のサスペンションを構成す
るアブソーバーロッドが挿入固定されると共に、前記外
筒(2)が車体側に固定されるものであり、これら内外
筒(1),(2)間に介在する防振基体(3)の作用に
より車輪側の振動が車体側に伝わるのを防止する。
【0004】そして、上記サスペンション用防振マウン
トにおいては、マウントに大きな荷重が加わった際に、
外筒(2)に伴い下降する防振基体(3)の下面を前記
ストッパー(4)が下方により支承することにより、上
記外筒(2)ならびに防振基体(3)の下降範囲を規制
している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のストッパー付マウントにあっては、防振基体のスト
ッパー当接後のばね定数が当接前のそれに比べ急に高く
なることから、大荷重時の振動及び騒音が顕著であると
の問題を有し、またさらに、ストッパーに当接する際の
屈曲による応力あるいは歪みが最小半径の円弧に形成さ
れた屈曲部に集中することからこの部分が最も弱くなる
との問題も有している。
【0006】本考案は叙上の如き実状に対処し、特にス
トッパーに支承される防振基体の被支承部に新規な構成
を見出すことにより、防振基体のストッパー当接後のば
ね定数を従来より低くして大荷重時の振動及び騒音を低
減すると共に、防振基体の屈曲部に集中する応力や歪み
を分散して防振基体の耐久性,信頼性を向上させること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本考案の防振マウントの特徴は、立設した内筒とこ
れを取り囲む外筒との間にゴム弾性体からなる防振基
を一体に取着すると共に、大荷重時に外筒に伴い
下降する防振基体の下面を支承するストッパーを上
記内筒に環状をなして設け、上記下降した防振基体3
の下面をこのストッパー4が下方から支承することによ
り上記外筒2と防振基体3の下降範囲を規制してなる
トッパー付防振マウントにおいて、上記大荷重時に下降
してストッパーに支承される防振基体の被支承面7
に、高低差を有して上記ストッパーに当接したときに
この高低差により上記被支承面7とストッパー4との間
空隙を形成せしめる段部を形成したことにある。
【0008】
【作用】上記本考案の防振マウントにおいては、防振基
下面の被支承面7に高低差を有してこの高低差によ
段部を設けたことから、防振基体始めにストッ
パーに当接した状態では被支承面7とストッパー4と
の間に上記段部により形成される空隙を有し、この
空隙の存在によってストッパー当接後のマウントの
ばね定数を従来に比し小ならしめ、大荷重時の振動及び
騒音を低減することが可能である。
【0009】また、本考案のマウントにおいては、防振
基体の上記被支承に設けた段部によって前記屈曲部の
近傍に凹部が形成されるが、上記屈曲部に集中する応力
や歪みをこの凹部によって分散し、防振基体の耐久性,
信頼性を向上させることが可能である。
【0010】
【実施例】以下更に添付図面を参照して、本考案の実施
例のストッパー付防振マウントを説明する。
【0011】図1は本考案実施例のマウントを示す断面
図であり、(1)は金属製内筒、(2)は該内筒(1)
を同心状に取り囲む金属製外筒、(3)はこれら内外筒
(1),(2)間に加硫接着されたゴム弾性体よりなる
防振基体を夫々示し、上記内筒(1)内部にはサスペン
ションを構成するアブソーバーロッドが挿入固定される
ベアリング(5)が、また内筒(1)下部外周面には裁
頭釣鐘状のストッパー(4)が環状をなして、夫々取着
されている。
【0012】上記マウントは、外筒(2)がボルト
(6)により自動車の車体側に固定されると共に、内筒
(1)が上記の如くベアリング(5)を介して車輪側の
アブソーバーロッドに固定されるものであり、これら内
外筒(1),(2)間に介在する防振基体の減衰作用に
よって上記車輪側の車体側への振動の伝達を防止する。
そして、この防振マウントは、マウントに大きな荷重が
加わった際に、外筒(2)が図2に示すように下降する
が、この外筒(2)に伴い下降する防振基体(3)の下
面を、前記したストッパー(4)が図示の如く下方より
支承することにより、外筒(2)ならびに防振基体
(3)の下降範囲を規制している。
【0013】一方、本考案の防振マウントにあっては、
図3,図4にも示すように、上記ストッパー(4)に支
承される防振基体(3)の被支承(7)に、半径方向
の内側高く外側低い段部(8)が周方向に連続して
設けられている。この段部(8)は、図3に示す如く、
2点鎖線で示す従来の形状から上記被支承(7)の一
部を肉盛するか、あるいは図4に示すように被支承
(7)の一部をくぼませることにより形成することがで
きるが、その形状は周方向に必ずしも連続する必要はな
く、断続的に周設するようにしてもよく、あるいは半径
方向内側と外側とでその高低を逆にすることも可能であ
る。
【0014】上記構成を有する本考案実施例の防振マウ
ントにおいては、防振基体(3)下面の被支承(7)
に半径方向内外で高低差を有する段部(8)を周設した
ことから、防振基体(3)は図2に示す如く、ストッパ
ー(4)に当接した状態では被支承(7)に上記段部
(8)により形成される空隙(9)を有し、この空隙
(9)の存在によってストッパー(4)当接後のマウン
トのばね定数を従来のマウントに比し小ならしめ、大荷
重時の振動及び歪みを低減することが可能である。
【0015】図5は本考案の実施例のマウントと従来の
マウントの荷重に対するたわみ状態を夫々示すグラフで
あり、(A)が図3に示した本考案実施例の、(B)が
従来例の、各たわみ状態を示す曲線である。即ち、防振
基体(3)がストッパー(4)に当接する時点(X)か
ら先において、本考案の防振マウントが従来のものに比
し小さなばね定数を示すことが判る。
【0016】またさらに、本考案のマウントにおいて
は、防振基体(3)の上記被支承(7)に設けた段部
(8)によって大荷重時に主に屈曲する屈曲部(10)
の近傍に凹部(11)が形成されるが、上記屈曲部(1
0)に集中する上記屈曲による応力や歪みをこの凹部
(11)によって分散することが可能で、これによって
屈曲部(10)の疲労を軽減し、防振基体の耐久性を高
めてマウントの信頼性を向上させることが可能である。
【0017】以上、本考案の実施例を説明したが、段部
(8)の高低差は1〜4mm程度の範囲が本考案の作用
を達成する上で好適である。また、実施例ではコンベン
ショナル式マウントを例に挙げ説明したが、本考案の要
旨は液封式マウントに使用しても同等の作用効果を達成
しうる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のストッパ
ー付防振マウントは、大荷重時に防振基体下面を支承す
る環状のストッパーを内筒に設けた防振マウントにおい
て、上記ストッパーに支承される防振基体の被支承
に、高低差を有して上記ストッパーに当接したときにこ
の高低差により上記被支承面とストッパーとの間に空隙
を形成せしめる段部を形成したものであり、この段部が
形成した空隙によりストッパー当接後のマウントのばね
定数を従来に比し小ならしめてマウントの大荷重時の振
動ならびに騒音を減少させると共に、上記段部によって
形成される凹部に、防振基体屈曲部に集中する応力や歪
みを分散させて該屈曲部の疲労を軽減し、マウントの耐
久性、信頼性を向上させるとの顕著な効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例のストッパー付防振マウントを示
す断面図である。
【図2】同実施例マウントのストッパー当接状態を示す
断面図である。
【図3】同実施例マウントの要部拡大断面図である。
【図4】本考案他の実施例のマウントの要部拡大断面図
である。
【図5】本考案実施例マウントと従来のマウントの荷重
に対するたわみ状態を示すグラフである。
【図6】従来のストッパー付防振マウントを示す断面図
である。
【符号の説明】
(1) 内筒 (2) 外筒 (3) 防振基体 (4) ストッパー (5) ベアリング (6) ボルト (7) 被支承 (8) 段部 (9) 空隙 (10) 屈曲部 (11) 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 晶秀 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山 3番地東洋ゴム工業株式会社自動車部品 技術センター内 (72)考案者 北條 隆敏 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山 3番地東洋ゴム工業株式会社自動車部品 技術センター内 (72)考案者 入江 義幸 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山 3番地東洋ゴム工業株式会社自動車部品 技術センター内 (56)参考文献 特公 昭62−51190(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設した内筒とこれを取り囲む外筒
    との間にゴム弾性体からなる防振基体を一体に取着す
    ると共に、大荷重時に外筒2に伴い下降する防振基体
    の下面を支承するストッパーを上記内筒に環状をな
    して設け、上記下降した防振基体3の下面をこのストッ
    パー4が下方から支承することにより上記外筒2と防振
    基体3の下降範囲を規制してなるストッパー付防振マウ
    ントにおいて、上記大荷重時に下降してストッパー
    支承される防振マウント3の被支承面7に、高低差を有
    して上記ストッパーに当接したときにこの高低差によ
    上記被支承面7とストッパー4との間に空隙を形成
    せしめる段部を形成したことを特徴とするストッパー
    付防振マウント。
JP1991088987U 1991-10-03 1991-10-03 ストッパー付防振マウント Expired - Fee Related JP2568221Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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