JP2568127B2 - ストレッチラップフィルム - Google Patents

ストレッチラップフィルム

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JP2568127B2 JP2056798A JP5679890A JP2568127B2 JP 2568127 B2 JP2568127 B2 JP 2568127B2 JP 2056798 A JP2056798 A JP 2056798A JP 5679890 A JP5679890 A JP 5679890A JP 2568127 B2 JP2568127 B2 JP 2568127B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ストレッチラップフィルムに関する。
さらに詳しくは、野菜、果物、魚介類、畜肉類等各種
食品、調理品の家庭、スーパーマーケット、食品加工会
社、デパート、食料品店、冷凍冷蔵会社、すし屋、そば
屋等飲食店等における簡易包装材として使用されるポリ
オレフィン系ラップフィルムに関する。
〔従来の技術〕
従来、ストレッチラップフィルムとしては、ポリ塩化
ビニリデン、ポリ塩化ビニル、高圧法ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリブタジエン等を素材とするも
のが提案されており、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル、高圧法ポリエチレン及びポリブタジエン等が実用
化されている。
ストレッチラップフィルムは生鮮食品を簡易に包装・
保護し、保管、流通、展示されるので、以下のような各
種の性能が要求されている。
ストレッチラップフィルムは、包装する物品に被覆
し、ストレッチラップフィルム同志を圧着により仮着さ
せるので適度に粘着性が必要であり、また物品を取出す
場合は簡単に剥離されなければならない。
業務用簡易包装の場合、ヒートシールにより包装する
場合もあるので、ヒートシール性が良好でなければなら
ない。
ストレッチラップフィルムの商品形態は巾20cm〜45c
m、厚さ7〜20μ、長さ20〜50m位のフィルムを紙製管軸
に巻きつけてあり、これが、0.2mm程度の厚みのブリキ
板でつくったのこぎり型刃物でついたボール紙製収納箱
に入っているので、使用するときは、ラップフィルムを
収納箱からひき出し、のこぎり型刃物で、カットして使
用する。従って、ラップフィルムは、比較的弱い力で簡
単に切断されなければならない。
また、業務用ラップフィルムの場合は、刃物で切れ目
を入れカットしていく場合、ラップフィルムが横方向に
きれいに早く切断されないと作業性が悪くなるが、カッ
ト途中で縦方向に方向を変えて裂けていくことがある
が、このようなことは望ましくない。
内容物が食品である場合が多いので、食品衛生上問題
のある成分を素材中に含有していてはならず、防温、防
水、防湿、防気、耐酸、耐油性があり、適度な強度、延
伸性、収縮性が必要とされる。
また、商品として展示されるので、内容物がよく見え
るように透明性、防滴性、防曇性、光沢性等が要求され
る。
保管においては、長期間鮮度を維持させるため、最新
は、−50℃という超低温冷蔵庫も利用されるようになっ
たので、ラップフィルム素材の耐低温脆化性が問題とさ
れるようになってきた。
電子レンジを使用して、加熱調理を行う場合は、耐熱
性が要求され、熱によってフィルムが収縮をおこし破れ
ることがない素材が要求されている。ラップフィルムは
消耗品であるので、なるべく低価格であることが望まれ
る。
従来、ラップフィルムとして市販されているものは、
ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、低密度ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン
等を主原料とするものが主なものである。
しかしながら、ポリ塩化ビニリデン系は、のこぎり刃
で切断する場合、裂け目が使用者の意見とは別に勝手な
方向に走りやすく斜めに切れることがあり、また、電子
レンジに使用した場合には熱によってフィルムが非常に
大きく収縮し、破れるという問題があり、高温状態にお
いては、塩酸ガス、塩素ガス、塩化ビニリデンを発生す
るおそれもあり、食品衛生上好ましくなく、発癌性につ
いても懸念されている。
ポリ塩化ビニル系は低価格であり、業務上に使用され
ているが、沸騰水により白化しやすく、可塑材を多量に
含んでおり、ポリ塩化ビニリデン系と同様な問題点があ
る。
また、ポリ塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系は、
塩素を含有するので難燃性であり、廃棄が困難であり、
さらに燃焼時あるいはフィルム成形時に人体に有害なガ
スを発生し、問題であり、耐低温脆化性もよくない。
上記塩素系樹脂の欠点を克服するため、非塩素系の高
圧法低密度ポリエチレンが商品化されているが、粘着性
がない。またストレッチ性がないため機械包装適性や戻
り弾性が悪い等の欠点がある。
エチレン−酢酸ビニル共重合体系は、粘着性は改良さ
れているが、機械的強度、腰の強さ等に問題がある。ポ
リプロピレン系は耐熱性にはすぐれているが、耐低温脆
化性、粘着性、のこぎり刃によるカット性に問題があ
る。
直鎖状低密度ポリエチレンは、高圧法低密度ポリエチ
レンに比べて、機械的強度はすぐれているが、通常のイ
ンフレーションフィルムの加工方法で成膜した場合、縦
方向と横方向の配向性のバランスがとれておらず、縦方
向の配向性が大きいのでのこぎり刃による切断性が悪
く、ラップフィルムとして使用できない。また、ロール
からフィルムを引剥して使用するときの剥離性が悪い。
ポリブタジエン系は粘着性、低温脆化性、透明性、の
こぎり刃による切断性等すぐれた面も多いが、引裂強度
等の機械的強度が弱い。また、価格的に非常に高く問題
がある。
上記問題点を解決するため、本発明者は密度が0.910g
/ml以下の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体か
らなる中間層とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる
外層が積層されてなるラップフィルムを発明し、出願し
た。(特願平1−26574号)。このラップフィルムは透
明性、耐寒性、耐突き刺し性、耐衝撃性等においてすぐ
れていたが、包装後フィルムに力が加わった場合、そこ
の部分がへこみ、時間が経過しても元の状態への回復は
十分でなく、外観が悪くなり、またフィルムの腰が柔ら
かく、ラップ作業性が劣り、耐熱性もやや不十分で、高
温の食品がラップすると破損することもあり、フィルム
のカット性もやや悪く、改良が望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記したように、従来のラップフィルムは、上記のよ
うに種々の問題点がある。
本発明は、食品衛生上問題がなく、機械的強度、透明
性、粘着性、食品保護性、耐突き刺し性、耐衝撃性、ヒ
ートシール性にすぐれ、かつ、包装後の押圧によるフィ
ルムの戻り弾性があり、フィルムの腰もあり、耐熱性、
カット性にすぐれたストレッチラップフィルムを提供す
ることを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、先に発明した密度が0.910g/ml以下の直
鎖状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体からなる
中間層とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる外層と
が積層されてなるラップフィルムが多くの長所をもちな
がら改良すべき点がある原因は、密度が0.910g/ml以下
の直鎖状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体は、
結晶化度が18%と低く、プラスチックよりゴムに近い性
質をもち、ヤング率が低く、融点も118℃と低いことに
帰因することに想到し、これを解決するには、高結晶性
で、ヤング率、融点も高く、しかも透明性があり、0.91
0g/ml以下の直鎖状低密度エチレン−α−オレフィン共
重合体との相溶性のよいプラスチックを微量配合すれ
ば、課題が解決されるとの仮説をたて、実際に多くの結
晶性プラスチックを0.910g/ml以下の直鎖状低密度エチ
レン−α−オレフィン共重合体に配合し、実験を行って
最良の結果を与える本発明の構成に到達した。
即ち、本発明は、 (1)密度が0.910g/ml以下の直鎖状エチレン−α−オ
レフィン共重合体70〜95重量部及びポリプロピレン30〜
5重量部からなる中間層と、エチレン−酢酸ビニル共重
合体からなる両外層とが積層されてなるストレッチラッ
プフィルム、 (2)密度が0.910g/ml以下の直鎖状エチレン−α−オ
レフィン共重合体70〜95重量部の一部が、エチレン−酢
酸ビニル共重合体10重量部以下の範囲で置換されている
ことを特徴とする上記(1)記載のストレッチラップフ
ィルムである。
本発明において密度が0.910g/ml以下の直鎖状エチレ
ン−α−オレフィン共重合体とは、炭素数が3〜12の範
囲にあるα−オレフィンを使用して気相・低圧法で製造
されたものであり、例えば、流動床反応帯域中で10〜80
℃の温度かつ7,000KPa以下の圧力にて、(a)0.35:1〜
8.0:1の高級α−オレフィン対エチレンのモル比でエチ
レン及び3〜12個の炭素原子を有する少なくとも1種の
高級α−オレフィンと、(b)少なくとも25モル%の少
なくとも1種の希釈ガスとを含有する気体混合物を式 MgmTi(OR)nXp[ED] 〔式中、Rは1〜14個の炭素原子を有する脂肪族若しく
は芳香族の炭化水素基又はCOR′であり、ここでR′は
1〜14個の炭素原子を有する脂肪族若しくは芳香族の炭
化水素基であり、 XはCl、Br、I及びその混合物よりなる群から選択さ
れ、 EDは脂肪族若しくは芳香族酸のアルキルエステル、脂
肪族エーテル、環式エーテル及び脂肪族ケトンよりなる
群から選択される有機電子供与化合物であり、 mは0.5〜56であり、 nは0.1又は2であり、 pは2〜116であり、 qは2〜85である] を有する先駆体組成物からなる触媒系の粒子と連続的に
接触させ、前記先駆体組成物を不活性キャリヤ材料で希
釈すると共に式 Al(R′)dX′eHf 〔ここで、X′はC1又はOR″であり、 R′及びR″は1〜14個の炭素原子を有する飽和炭化水
素基であり、 eは0〜1.5であり、 fは0又は1であり、 d+e+f=3である〕 を有する有機アルミニウム化合物で完全に活性化させ、
前記活性化化合物を前記反応帯域中における全アルミニ
ウム対チタンのモル比が10:1〜400:1となるような量で
使用することを特徴とするエチレン共重合体の連続製造
方法で製造されたものであることが特に望ましく、特開
昭59−230011号に詳細に説明されている。
また、他の直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体
としては、エチレンと少なくとも1種のC3〜C12α−オ
レフィンとともに気相中で約10℃〜約115℃の温度にお
いて、 (A)(1)塩素、臭素又はよう素による三ハロゲン化
パラジウム(a)と該三ハロゲン化バナジウムが可溶で
ある液状の有機ルイス塩基である電子供与体(b)との
反応生成物であるバナジウム化合物と (2)次式 MXa (ここでMはほう素か又はAlR(3-a)のいずれかであり、
各Rはそれぞれアルキルであるが、ただしいずれのR基
においても脂肪族炭素原子の総数は14を越えず、 Xは塩素、臭素又はよう素であり、 aは0、1又は2であり、ただしMのほう素のときはa
は3である) を有する変性剤 とをシリカ又はアルミナから本質上なる固体不活性担体
上に担持させたものから本質上なる担持された先駆物質
と、 (B)次式 AlR3 (ここでRは先に定義した通りである) を有する助触媒と、 (C)次式 R′bCX′(4-b) (ここでR′は水素又は非置換の若しくはハロゲン置換
された低級アルキルであり、 X′はハロゲンであり、 bは0、1又は2である) を有する促進剤 を含む触媒組成物と接触させることによって単量体を重
合させることからなることを特徴とするエチレン共重合
体の連続的製造方法で製造されたものであり、特開昭59
−230006号に詳細に述べられている。
さらに、本発明は、 (3)外層のエチレン−酢酸ビニル共重合体がメルトイ
ンデックス0.3〜3g/10min、酢酸ビニル含有量5〜20重
量%であり、融点(MP)と酢酸ビニル含有量(VA)との
関係が MP=114−1.44VA (MPの単位は℃、VAの単位はwt%) で表わされ、分子量分布(▲▼w/▲▼)が4未満
(ここで▲▼は重量平均分子量、▲▼は数平均
分子量)であるストレッチラップフィルム。
(4)内層が上記の直鎖状エチレン−α−オレフィン共
重合体であり、外層が上記(3)に示すエチレン−酢酸
ビニル共重合体であるストレッチラップフィルム も包含する。
本発明に用いるポリプロピレンとは、密度が0.895〜
0.915g/ml、メルトインデックス(MI)0.5〜30g/10分の
ものであり、プロピレンの単独重合体又はプロピレンと
20重量%以下の他のα−オレフィン(例えば、エチレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メ
チルペンテン−1等)との共重合体である。
ポリプロピレンの配合量は、直鎖状エチレン−α−オ
レフィン共重合体70〜95重量部に対して30〜50重量部で
ある。30重量部以上であると、透明性、耐衝撃性、粘着
性、低温脆化性、伸展性、等を阻害し、望ましくなく、
5重量部以下であると、包装後の押圧によるフィルムの
戻り弾性改良がなく、フィルムの腰、耐熱性、カット性
等の改良効果が発現しなく、望ましくない。
本発明においては、中間層に使用する密度が0.910g/m
l以下のエチレン−α−オレフィン共重合体を10重量部
以下の範囲でエチレン−酢酸ビニル共重合体で置換して
もよい。10重量%よりも多く置換するとフィルムの耐熱
性、カット性が改良されるが、フィルムの腰がなくな
り、望ましくない。
本発明で使用されるエチレン−酢酸ビニル共重合体は
MIが0.3〜3.0g/minの範囲にあるものが望ましい。MIが
0.3より小さいとフィルム成形の際、押出機に負荷がか
かりすぎて生産性が上らないという欠点がある。また、
MIが3.0より大きいとフィルムの引張強さ、鋭利な角に
よる引き裂れ抵抗性等に問題が生じ、望ましくない。
また、酢酸ビニルの含有量は5〜25重量%、好ましく
は10〜20重量%のものである。5重量%以下ではケリン
グ性が発現しなくなり、伸展性、柔軟性、透明性も不十
分となり望ましくない。25重量%を越えると耐熱性、引
張強さ、鋭利な角による引き裂れ抵抗性等が不十分とな
り望ましくない。本発明に用いるエチレン−酢酸ビニル
共重合体は、融点(MP)と酢酸ビニル含有量(VA)との
関係が、 MP=114−1.44VA (MPの単位は℃、VAの単位はwt%) で表わされ、分子量分布(▲▼w/▲▼)が4未満
(ここで▲▼は重量平均分子量、▲▼は数平均
分子量であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)で測定)であるものが特に好適である。その
理由は、同一のVA%で比較すると融点が一般のエチレン
−酢酸ビニル共重合体より2〜5℃高いため、耐熱性が
向上するからである。
また、▲▼w/▲▼)が4未満であると特別に強
靭性のあるフィルムが得られるからであり、においも少
ない。本発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体には防曇
剤を添加することが望ましく、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、エチ
レンオキサイド付加物の単品又はこれらの混合物が特に
望ましいが他の防曇剤も使用できる。
本発明のラップフィルムは、中間層及び外層となる樹
脂組成物を共押出成形機を用いて成形される。例えば、
サーキュラーダイを用いるインフレーション法、フラッ
トダイを用いるTダイ法等の公知の方法で積層され成形
される。
本発明のラップフィルムの厚みは10〜50μであるが、
好ましくは12〜20μである。10μより薄いと、取り扱い
に不便になり強度的にも不十分となり望ましくない。
50μ以上はラップフィルムとして性能的に問題が生じ
ることはないが、コスト的に不利となるので望ましくな
い。
密度が0.91g/ml以下のエチレン−α−オレフィン共重
合体及びポリプロピレンからなる中間層の厚みは3〜30
μであるが好ましくは5〜15μである。
3μより薄いと、ラップフィルムの耐熱性、機械的強
度等が不十分となり望ましくない。また、30μより厚い
と、透明性に劣り、コスト的にも不利となるので望まし
くない。中間層の両表面に積層するエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体のそれぞれの厚みは2〜20μ、好ましくは5
〜15μである。2μより薄いと、自己粘着性、クリング
性、透明性をラップフィルムに付与することができな
く、望ましくない。また、20μより厚いとラップフィル
ムの耐熱性、機械的強度を損い望ましくない。
〔実施例〕
実施例1 下記の中間層及び両外層の原料を使用してインフレー
ション法によりラップフィルムを製造した。
原料 中間層: 密度が0.890g/ml、MI=1.0の気相低圧法で作ったエチレ
ン−ブテン−1共重合体(DEFD−1210、日本ユニカー
製)と密度0.91g/ml、MI9g/10分のポリプロピレンを使
用した。
両外層: 密度が0.94g/ml、MI=2.5の高圧法で作ったエチレン−
酢酸ビニル共重合体(DQDJ−1868、日本ユニカー製)を
使用した。
防曇剤とソルビタンモノオレエート(日光ケミカルス
製)を2重量%となるように添加した。
インフレーションフィルムの製造方法 下記の装置及び加工条件で空冷却でインフレーション
フィルムを製造した。
(1)押出装置:(株)プラコー製インフレーションフ
ィルム加工装置 口径40mm×3台 L/D28 (2)環状三層ダイ:φ150mm ダイギャップ:1.0mm (3)冷却装置:ジングルリップストレート及びコニカ
ルカラー付 (4)吐出量:45kg/hr (5)ダイス温度:180℃ (6)ブロー比:4.5 製造されたラップフイルム ラップフィルムの評価 フィルムの引裂強度:縦方向の引裂強度は35kg/cm、
横方向の引裂強度は110kg/cmあり、実用性が十分ある 霞 度:JIS K−6714で測定し、数値が2.5であり、
実用性が十分ある。
カット性:フィルムの横方向をのこ刃で連続的に切っ
ていくとき、されいに切れた。
耐熱性:130℃のカレーライスをポリプロピレン製トレ
ーに入れラップしたが、フィルムが熱によって破れるこ
とはなかった。
自己粘着性:フィルム同志を圧着して放置したが、そ
のままの状態を保って剥離することはなかった。
耐突き刺し性:カニの足を束ねて、トレーに入れラッ
プフィルムで包装したが、カニの足でフィルムが破れる
ことはなかった。
低温脆化性:パセリをトレーに入れ、ラップフィルム
で包装し、−50℃の冷蔵庫に入れ30分後とり出し、1mの
高さから落下させたが、破れなかった。
伸展性:直径10cmのリンゴをトレーに入れラップフィ
ルム約20%原形より延伸するようにして包装したがしわ
やちぢみを生ずることなく、きれいに仕上がった。
腰:1%モジュラス(JIS K−6301)値が850kg/cm2
上のものを合格とした。
戻り弾性:半径0.5cmの金属棒の先端を、R=0.5cmの
半円形にして、これをストレッチラップしたフィルムに
平面から1.5cmの深さに押しつけ、10分後の回復性を測
定し、しわの発生がなく元の状態に戻ったものを合格と
した。
実施例2〜9及び比較例1〜6 実施例1の中間層、両外層の原料、層の厚さをそれそ
れ表Iに示すように変化させ、実施例1と同様な実験を
行い、できあがったフィルムの評価を行った。
〔本発明の作用効果〕 本発明においては、0.91g/ml以下のエチレン−α−オ
レフィン共重合体(エチレン−酢酸ビニル共重合体を小
量加えてもよい)及びポリプロピレンからなる中間層
と、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる両外層とが
積層されてなるストレッチラップフィルムであるので、
引裂強度、霞度、カット性、耐熱性、自己粘着性、耐突
き刺し性、低温脆化性、伸展性、フィルムの腰、包装後
の押圧によるフィルムの戻り弾性がすぐれており、従来
のストレッチラップフィルムより、すぐれた性能をも
ち、各種食品包装用として使用される。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度が0.910g/ml以下の直鎖状エチレン−
    α−オレフィン共重合体70〜95重量部及びポリプロピレ
    ン30〜5重量部からなる中間層と、エチレン−酢酸ビニ
    ル共重合体からなる両外層とが積層されてなるストレッ
    チラップフィルム。
  2. 【請求項2】密度が0.910g/ml以下の直鎖状エチレン−
    α−オレフィン共重合体70〜95重量部の一部が、エチレ
    ン−酢酸ビニル共重合体10重量部以下の範囲で置換され
    ていることを特徴とする請求項(1)記載のストレッチ
    ラップフィルム。
  3. 【請求項3】直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体
    が、炭素数が3〜12の範囲であるα−オレフィンを使用
    して気相・低圧法で製造されたものである請求項(1)
    記載のストレッチラップフィルム。
  4. 【請求項4】直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体
    が、流動床反応帯域中で10〜80℃の温度かつ7,000KPa以
    下の圧力にて、(a)0.35:1〜8.0:1の高級α−オレフ
    ィン対エチレンのモル比でエチレン及び3〜12個の炭素
    原子を有する少なくとも1種の高級α−オレフィンと、
    (b)少なくとも25モル%の少なくとも1種の希釈ガス
    とを含有する気体混合物を式 MgmTi(OR)nXp[ED] 〔式中、Rは1〜14個の炭素原子を有する脂肪族若しく
    は芳香族の炭化水素基又はCOR′であり、ここでR′は
    1〜14個の炭素原子を有する脂肪族若しくは芳香族の炭
    化水素基であり、 XはC1、Br、I及びその混合物よりなる群から選択さ
    れ、 EDは脂肪族若しくは芳香族酸のアルキルエステル、脂肪
    族エーテル、環式エーテル及び脂肪族ケトンよりなる群
    から選択される有機電子供与化合物であり、 mは0.5〜56であり、 nは0.1又は2であり、 pは2〜116であり、 qは2〜85である] を有する先駆体組成物からなる触媒系の粒子と連続的に
    接触させ、前記先駆体組成物を不活性キャリヤ材料で希
    釈すると共に式 Al(R′)dX′eHf 〔ここで、X′はC1又はOR″であり、 R′及びR″は1〜14個の炭素原子を有する飽和炭化水
    素基であり、 eは0〜1.5であり、 fは0又は1であり、 d+e+f=3である〕 を有する有機アルミニウム化合物で完全に活性化させ、
    前記活性化化合物を前記反応帯域中における全アルミニ
    ウム対チタンのモル比が10:1〜400:1となるような量で
    使用することを特徴とするエチレン共重合体の連続製造
    方法で製造されたものである請求項(1)記載のストレ
    ッチラップフィルム。
  5. 【請求項5】直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体
    が、エチレンと少なくとも1種のC3〜C12α−オレフィ
    ンとともに気相中で約10℃〜約115℃の温度において、 (A)(1)塩素、臭素又はよう素による三ハロゲン化
    パラジウム(a)と該三ハロゲン化バナジウムが可溶で
    ある液状の有機ルイス塩基である電子供与体(b)との
    反応生成物であるバナジウム化合物と (2)次式 MXa (ここでMはほう素か又はAlR(3-a)のいずれかであり、
    各Rはそれぞれアルキルであるが、ただしいずれのR基
    においても脂肪族炭素原子の総数は14を越えず、 Xは塩素、臭素又はよう素であり、 aは0、1又は2であり、ただしMのほう素のときはa
    は3である) を有する変性剤 とをシリカ又はアルミナから本質上なる固体不活性担体
    上に担持させたものから本質上なる担持された先駆物質
    と、 (B)次式 AlR3 (ここでRは先に定義した通りである) を有する助触媒と、 (C)次式 R′bCX′(4-b) (ここでR′は水素又は非置換の若しくはハロゲン置換
    された低級アルキルであり、 X′はハロゲンであり、 bは0、1又は2である) を有する促進剤 を含む触媒組成物と接触させることによって単量体を重
    合させることからなることを特徴とするエチレン共重合
    体の連続的製造方法で製造されたものである請求項
    (1)記載のストレッチラップフィルム。
  6. 【請求項6】外層のエチレン−酢酸ビニル共重合体がメ
    ルトインデックス0.3〜3g/10min、酢酸ビニル含有量5
    〜20重量%であり、融点(MP)と酢酸ビニル含有量(V
    A)との関係が MP=114−1.44VA (MPの単位は℃、VAの単位はwt%) で表わされ、分子量分布(▲▼w/▲▼)が4未満
    (ここで▲▼は重量平均分子量、▲▼は数平均
    分子量)である請求項(1)記載のストレッチラップフ
    ィルム。
  7. 【請求項7】内層が請求項(3)又は(4)に示す直鎖
    状エチレン−α−オレフィン共重合体であり、外層が請
    求項(6)に示すエチレン−酢酸ビニル共重合体である
    請求項(1)記載のストレッチラップフィルム。
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