JPH1177927A - 食品包装用ストレッチフィルム - Google Patents
食品包装用ストレッチフィルムInfo
- Publication number
- JPH1177927A JPH1177927A JP9240808A JP24080897A JPH1177927A JP H1177927 A JPH1177927 A JP H1177927A JP 9240808 A JP9240808 A JP 9240808A JP 24080897 A JP24080897 A JP 24080897A JP H1177927 A JPH1177927 A JP H1177927A
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- Japan
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- ethylene
- olefin copolymer
- resin
- food packaging
- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】食品を収納したトレイを覆ったとき、指押し復
元性に優れた食品包装用ストレッチフィルムを提供す
る。 【解決手段】中心層がエチレン−αオレフィン共重合体
含有樹脂である多層フィルムからなる食品包装用ストレ
ッチフィルムであって、該エチレン−αオレフィン共重
合体含有樹脂はメルトインデックス０．１〜１０ｇ／
分、密度が０．８５〜０．８８ｇ／ｃｍ3であることを
特徴とする食品包装用ストレッチフィルムである。上記
中心層のエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂は、
エチレン−αオレフィン共重合体と結晶性ポリプロピレ
ンとの混合樹脂であってもよく、また一つの重合プロセ
スで得たエチレン−プロピレン共重合体と結晶性ポリプ
ロピレンとの混合樹脂であってもよい。
元性に優れた食品包装用ストレッチフィルムを提供す
る。 【解決手段】中心層がエチレン−αオレフィン共重合体
含有樹脂である多層フィルムからなる食品包装用ストレ
ッチフィルムであって、該エチレン−αオレフィン共重
合体含有樹脂はメルトインデックス０．１〜１０ｇ／
分、密度が０．８５〜０．８８ｇ／ｃｍ3であることを
特徴とする食品包装用ストレッチフィルムである。上記
中心層のエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂は、
エチレン−αオレフィン共重合体と結晶性ポリプロピレ
ンとの混合樹脂であってもよく、また一つの重合プロセ
スで得たエチレン−プロピレン共重合体と結晶性ポリプ
ロピレンとの混合樹脂であってもよい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品包装用ストレ
ッチフィルムに関する。更に詳しくは指押し復元性に優
れた食品包装用ストレッチフィルムに関する。
ッチフィルムに関する。更に詳しくは指押し復元性に優
れた食品包装用ストレッチフィルムに関する。
【０００２】
【従来技術】青果物、鮮魚、精肉などをトレイに入れ、
その上からストレッチフィルムを被せて販売する方式が
スーパーマーケットなどで多用されている。ところで、
このストレッチフィルムで包装された商品につき、消費
者がその新鮮さなどを確かめるため包装したフィルムの
上から指で押したとき押し跡がついたり、或は商品を多
段に積み重ねたとき下段のものに置き跡がついたりす
る。その際、フィルムに復元性があり、押し跡や置き跡
が残らないと商品の価値が失われないが、フィルムに復
元性がなく押し跡や置き跡が残ると商品価値が著しく低
下する。ここではこれらの押し跡や置き跡が元に戻る性
質を指押し復元性という。従来このフィルムに使用され
てきたポリ塩化ビニルフィルムやポリ塩化ビニリデンフ
ィルムは指押し復元性がよく、上記の支障はみられなか
った。
その上からストレッチフィルムを被せて販売する方式が
スーパーマーケットなどで多用されている。ところで、
このストレッチフィルムで包装された商品につき、消費
者がその新鮮さなどを確かめるため包装したフィルムの
上から指で押したとき押し跡がついたり、或は商品を多
段に積み重ねたとき下段のものに置き跡がついたりす
る。その際、フィルムに復元性があり、押し跡や置き跡
が残らないと商品の価値が失われないが、フィルムに復
元性がなく押し跡や置き跡が残ると商品価値が著しく低
下する。ここではこれらの押し跡や置き跡が元に戻る性
質を指押し復元性という。従来このフィルムに使用され
てきたポリ塩化ビニルフィルムやポリ塩化ビニリデンフ
ィルムは指押し復元性がよく、上記の支障はみられなか
った。
【０００３】ところが、ポリ塩化ビニルフィルムは焼却
時に塩化水素ガスを発生すること、含有されている可塑
剤が溶出する場合があることなどが問題視されはじめ、
そのため無可塑剤で、これに代わる指押し復元性のよい
食品包装用ストレッチフィルムの開発が進められてい
る。例えば、ポリオレフィン系樹脂を中心層にする食品
包装用ストレッチフィルムについては、中心層に用いる
ポリプロピレン樹脂にゴム成分を配合して指押し復元性
を具有させることが行われているが、ゴム成分を配合す
るためコストが高くなる欠点があった。
時に塩化水素ガスを発生すること、含有されている可塑
剤が溶出する場合があることなどが問題視されはじめ、
そのため無可塑剤で、これに代わる指押し復元性のよい
食品包装用ストレッチフィルムの開発が進められてい
る。例えば、ポリオレフィン系樹脂を中心層にする食品
包装用ストレッチフィルムについては、中心層に用いる
ポリプロピレン樹脂にゴム成分を配合して指押し復元性
を具有させることが行われているが、ゴム成分を配合す
るためコストが高くなる欠点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の指押
し復元性に優れた安価なポリオレフィン系食品包装用ス
トレッチフィルムを提供することを目的とする。
し復元性に優れた安価なポリオレフィン系食品包装用ス
トレッチフィルムを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、中
心層がエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂である
多層フィルムからなる食品包装用ストレッチフィルムで
あって、該エチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂は
メルトインデックス０．１〜１０ｇ／分、密度が０．８
５〜０．８８ｇ／ｃｍ3であることを特徴とする食品包
装用ストレッチフィルムである。また本発明は、上記中
心層のエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂がエチ
レン−αオレフィン共重合体と結晶性ポリプロピレンと
の混合樹脂である食品包装用ストレッチフィルムであ
る。また本発明は、中心層のエチレン−αオレフィン共
重合体含有樹脂が、一つの重合プロセスで得たエチレン
−プロピレン共重合体と結晶性ポリプロピレンとの混合
樹脂である食品包装用ストレッチフィルムである。更に
本発明は、上記の中心層のエチレン−αオレフィン共重
合体含有樹脂が、２種以上のエチレン−αオレフィン共
重合体の混合樹脂からなり、そのエチレン−αオレフィ
ン共重合体のうちの少なくとも１種は、一つの重合プロ
セスで得たエチレン−プロピレン共重合体と結晶性ポリ
プロピレンとの混合樹脂である食品包装用ストレッチフ
ィルムである。
心層がエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂である
多層フィルムからなる食品包装用ストレッチフィルムで
あって、該エチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂は
メルトインデックス０．１〜１０ｇ／分、密度が０．８
５〜０．８８ｇ／ｃｍ3であることを特徴とする食品包
装用ストレッチフィルムである。また本発明は、上記中
心層のエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂がエチ
レン−αオレフィン共重合体と結晶性ポリプロピレンと
の混合樹脂である食品包装用ストレッチフィルムであ
る。また本発明は、中心層のエチレン−αオレフィン共
重合体含有樹脂が、一つの重合プロセスで得たエチレン
−プロピレン共重合体と結晶性ポリプロピレンとの混合
樹脂である食品包装用ストレッチフィルムである。更に
本発明は、上記の中心層のエチレン−αオレフィン共重
合体含有樹脂が、２種以上のエチレン−αオレフィン共
重合体の混合樹脂からなり、そのエチレン−αオレフィ
ン共重合体のうちの少なくとも１種は、一つの重合プロ
セスで得たエチレン−プロピレン共重合体と結晶性ポリ
プロピレンとの混合樹脂である食品包装用ストレッチフ
ィルムである。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の食品包装用ストレッチフ
ィルムはエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂を中
心層となした多層フィルムである。このエチレン−αオ
レフィン共重合体含有樹脂は、単独のエチレン−αオレ
フィン共重合体でも、２種以上のエチレン−αオレフィ
ン共重合体の混合樹脂でも、またエチレン−αオレフィ
ン共重合体と他の樹脂との混合樹脂でもよい。そして、
エチレン−αオレフィン共重合体は、エチレンとαオレ
フィンとを常法でオレフィン重合触媒の存在下に共重合
させることにより製造できる。αオレフィンとしては、
例えばプロピレン、ブテン−１、ペンテン−１、ヘキセ
ン−１、ヘキセン−１、オクテン−１、４−メチルペン
テン−１、４−メチルヘキセン−１、４，４ジメチルペ
ンテン−１などが挙げられる。エチレン−αオレフィン
共重合体中のαオレフィンの含有量は２０モル％以上で
ある。
ィルムはエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂を中
心層となした多層フィルムである。このエチレン−αオ
レフィン共重合体含有樹脂は、単独のエチレン−αオレ
フィン共重合体でも、２種以上のエチレン−αオレフィ
ン共重合体の混合樹脂でも、またエチレン−αオレフィ
ン共重合体と他の樹脂との混合樹脂でもよい。そして、
エチレン−αオレフィン共重合体は、エチレンとαオレ
フィンとを常法でオレフィン重合触媒の存在下に共重合
させることにより製造できる。αオレフィンとしては、
例えばプロピレン、ブテン−１、ペンテン−１、ヘキセ
ン−１、ヘキセン−１、オクテン−１、４−メチルペン
テン−１、４−メチルヘキセン−１、４，４ジメチルペ
ンテン−１などが挙げられる。エチレン−αオレフィン
共重合体中のαオレフィンの含有量は２０モル％以上で
ある。
【０００７】本発明で用いるエチレン−αオレフィン共
重合体含有樹脂は、メルトインデックスが０．１〜１０
ｇ／分好ましくは０．１〜５ｇ／分、密度が０．８５〜
０．８８ｇ／ｃｍ3のものである。メルトインデックス
はＡＳＴＭ−Ｄ−１２３８により測定した値である。ま
た密度はＡＳＴＭ−Ｄ−７９２により測定した値であ
る。メルトインデックスが０．１ｇ／分未満では押出し
加工性に劣り、また１０ｇ／分を越えると物性が低下す
る。また密度が０．８５ｇ／ｃｍ3未満では包装時にシ
ワが入りやすく、０．８８ｇ／ｃｍ3を越えると指押し
復元性が劣る。上記のメルトインデックスと密度を備え
たエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂は弾性回復
力に優れ、そのため、このエチレン−αオレフィン共重
合体含有樹脂を中心層にする食品包装用ストレッチフィ
ルムは指押し復元性に優れており、また安価である。
重合体含有樹脂は、メルトインデックスが０．１〜１０
ｇ／分好ましくは０．１〜５ｇ／分、密度が０．８５〜
０．８８ｇ／ｃｍ3のものである。メルトインデックス
はＡＳＴＭ−Ｄ−１２３８により測定した値である。ま
た密度はＡＳＴＭ−Ｄ−７９２により測定した値であ
る。メルトインデックスが０．１ｇ／分未満では押出し
加工性に劣り、また１０ｇ／分を越えると物性が低下す
る。また密度が０．８５ｇ／ｃｍ3未満では包装時にシ
ワが入りやすく、０．８８ｇ／ｃｍ3を越えると指押し
復元性が劣る。上記のメルトインデックスと密度を備え
たエチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂は弾性回復
力に優れ、そのため、このエチレン−αオレフィン共重
合体含有樹脂を中心層にする食品包装用ストレッチフィ
ルムは指押し復元性に優れており、また安価である。
【０００８】上記エチレン−αオレフィン共重合体含有
樹脂を中心層にし、これに積層させるフィルムは、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル
酸メチル共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合
体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーメタア
クリル酸メチル共重合体、エチレンーメタアクリル酸エ
チル共重合体、エチレンーメタアクリル酸共重合体、エ
チレンーメタアクリル酸エチル共重合体、アイオノマー
樹脂、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレンなど
の樹脂フィルムである。これらのエチレン共重合体にお
けるエチレン以外の単量体の含有量は５〜３０重量％、
好ましくは１５〜２５重量％である。
樹脂を中心層にし、これに積層させるフィルムは、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル
酸メチル共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合
体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーメタア
クリル酸メチル共重合体、エチレンーメタアクリル酸エ
チル共重合体、エチレンーメタアクリル酸共重合体、エ
チレンーメタアクリル酸エチル共重合体、アイオノマー
樹脂、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレンなど
の樹脂フィルムである。これらのエチレン共重合体にお
けるエチレン以外の単量体の含有量は５〜３０重量％、
好ましくは１５〜２５重量％である。
【０００９】上記の樹脂フィルムは、通常、中心層のエ
チレン−αオレフィン共重合体含有樹脂の両面に積層す
る。また、これらの積層させる樹脂フィルムには、食品
包装用のストレッチフィルムとして所望される性質、例
えば防曇性、抗菌性、滑性などを付与するために、必要
に応じて防曇剤、抗菌剤、滑剤などを配合するのが好ま
しい。防曇剤としては、モノ又はジグリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、或はこれらのエチ
レンオキサイド付加物などが用いられる。この積層フィ
ルムを得るには、エチレン−αオレフィン共重合体含有
樹脂を中心層にし、その両面に他の樹脂が位置するよう
に共押出し、インフレーション成形又はＴダイ成形など
によって行なうことができる。
チレン−αオレフィン共重合体含有樹脂の両面に積層す
る。また、これらの積層させる樹脂フィルムには、食品
包装用のストレッチフィルムとして所望される性質、例
えば防曇性、抗菌性、滑性などを付与するために、必要
に応じて防曇剤、抗菌剤、滑剤などを配合するのが好ま
しい。防曇剤としては、モノ又はジグリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、或はこれらのエチ
レンオキサイド付加物などが用いられる。この積層フィ
ルムを得るには、エチレン−αオレフィン共重合体含有
樹脂を中心層にし、その両面に他の樹脂が位置するよう
に共押出し、インフレーション成形又はＴダイ成形など
によって行なうことができる。
【００１０】また、本発明において、中心層のエチレン
−αオレフィン共重合体含有樹脂として、エチレン−α
オレフィン共重合体に結晶性ポリプロピレンを混合した
混合樹脂を用いることが好ましい。この結晶性ポリプロ
ピレンはホモポリマー、或は少量のエチレンなど他のモ
ノマーとのランダムコポリマー、ブロックコポリマーの
いずれでもよいが、透明性を考えるとホモポリマー又は
ランダムコポリマーが好ましい。エチレン−αオレフィ
ン共重合体と結晶性ポリプロピレンとの配合割合はフィ
ルムのヒートシールを考慮して適宜に変えることができ
る。結晶性ポリプロピレンを混合することによって、フ
ィルムに腰をもたせ、強度を上げることができる。
−αオレフィン共重合体含有樹脂として、エチレン−α
オレフィン共重合体に結晶性ポリプロピレンを混合した
混合樹脂を用いることが好ましい。この結晶性ポリプロ
ピレンはホモポリマー、或は少量のエチレンなど他のモ
ノマーとのランダムコポリマー、ブロックコポリマーの
いずれでもよいが、透明性を考えるとホモポリマー又は
ランダムコポリマーが好ましい。エチレン−αオレフィ
ン共重合体と結晶性ポリプロピレンとの配合割合はフィ
ルムのヒートシールを考慮して適宜に変えることができ
る。結晶性ポリプロピレンを混合することによって、フ
ィルムに腰をもたせ、強度を上げることができる。
【００１１】また、本発明において、中心層のエチレン
−αオレフィン共重合体含有樹脂として、一つの重合プ
ロセスで得たエチレン−プロピレン共重合体と結晶性ポ
リプロピレンとの混合樹脂を用いるのが好ましい。この
混合樹脂は、例えば、エチレンモノマーとプロピレンモ
ノマーとを共存させ特殊触媒のもとで同一プロセス内で
同時に重合させて得ることができる。このように一つの
重合プロセスで同時に重合させて得た混合樹脂のフィル
ムは透明性に優れている利点がある。また、この一つの
重合プロセスで得たエチレン−プロピレン共重合体と結
晶性ポリプロピレンとの混合樹脂を、他のエチレン−α
オレフィン共重合体と混合して中心層に使用することも
できる。
−αオレフィン共重合体含有樹脂として、一つの重合プ
ロセスで得たエチレン−プロピレン共重合体と結晶性ポ
リプロピレンとの混合樹脂を用いるのが好ましい。この
混合樹脂は、例えば、エチレンモノマーとプロピレンモ
ノマーとを共存させ特殊触媒のもとで同一プロセス内で
同時に重合させて得ることができる。このように一つの
重合プロセスで同時に重合させて得た混合樹脂のフィル
ムは透明性に優れている利点がある。また、この一つの
重合プロセスで得たエチレン−プロピレン共重合体と結
晶性ポリプロピレンとの混合樹脂を、他のエチレン−α
オレフィン共重合体と混合して中心層に使用することも
できる。
【００１２】
実施例１〜５及び比較例１〜３ 下記の表１に示す実施例１〜５及び比較例１〜３の欄に
記載の各エチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂、及
び防曇剤グリセリン脂肪酸エステル３重量％配合したエ
チレン−酢酸ビニル共重合体とを用いて食品包装用スト
レッチフィルムを作成した。すなわち、エチレン−αオ
レフィン共重合体含有樹脂を中心層にし、その両面にエ
チレン−酢酸ビニル共重合体が位置するように丸ダイで
押出し、インフレーション成形して、両面の表面層が各
３μｍ、中心層が５μｍの食品包装用ストレッチフィル
ムを作成した。そして、トレイに入れた魚の上からこれ
らの各ストレッチフィルムで被って包装し、実際に指押
し、その後のフィルムのしわ、たるみの残り方を目視し
て復元性を評価した。その結果も合わせて、表１に記載
した。評価の欄の○は、完全に復元してしわ、たるみが
残らなかったことを表し、×はしわ、たるみが残ったこ
とを表す。
記載の各エチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂、及
び防曇剤グリセリン脂肪酸エステル３重量％配合したエ
チレン−酢酸ビニル共重合体とを用いて食品包装用スト
レッチフィルムを作成した。すなわち、エチレン−αオ
レフィン共重合体含有樹脂を中心層にし、その両面にエ
チレン−酢酸ビニル共重合体が位置するように丸ダイで
押出し、インフレーション成形して、両面の表面層が各
３μｍ、中心層が５μｍの食品包装用ストレッチフィル
ムを作成した。そして、トレイに入れた魚の上からこれ
らの各ストレッチフィルムで被って包装し、実際に指押
し、その後のフィルムのしわ、たるみの残り方を目視し
て復元性を評価した。その結果も合わせて、表１に記載
した。評価の欄の○は、完全に復元してしわ、たるみが
残らなかったことを表し、×はしわ、たるみが残ったこ
とを表す。
【００１３】
【表１】
【００１４】（注1）超低密度ポリエチレン；ダウケミ
カル社製「ＥＧ−８２００」(商品名) （注2）超低密度ポリエチレン；ダウケミカル社製「Ｅ
Ｇ−８１８Ｕ」(商品名) （注3）同時重合法で製造したエチレン−プロピレン共
重合体と結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂；（株）ト
クヤマ製「Ｔ３１０Ｅ」(商品名) （注4）同時重合法で製造したエチレン−プロピレン共
重合体と結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂；モンテル
社製「ＫＳ０５１Ｐ」(商品名) （注5）上記のダウケミカル社製「ＥＧ−８２００」(商
品名)とモンテル社製「ＫＳ０５１Ｐ」(商品名)との
６：４の混合樹脂 （注6）直線状低密度ポリエチレン；出光興産社製「０
１３４Ｈ・Ｍ」(商品名) （注7）超低密度ポリエチレン〔出光興産社製「０１３
４Ｈ・Ｍ」(商品名) （注8）超低密度ポリエチレン〔ダウケミカル社製「Ｐ
Ｆ−１１４０」(商品名)
カル社製「ＥＧ−８２００」(商品名) （注2）超低密度ポリエチレン；ダウケミカル社製「Ｅ
Ｇ−８１８Ｕ」(商品名) （注3）同時重合法で製造したエチレン−プロピレン共
重合体と結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂；（株）ト
クヤマ製「Ｔ３１０Ｅ」(商品名) （注4）同時重合法で製造したエチレン−プロピレン共
重合体と結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂；モンテル
社製「ＫＳ０５１Ｐ」(商品名) （注5）上記のダウケミカル社製「ＥＧ−８２００」(商
品名)とモンテル社製「ＫＳ０５１Ｐ」(商品名)との
６：４の混合樹脂 （注6）直線状低密度ポリエチレン；出光興産社製「０
１３４Ｈ・Ｍ」(商品名) （注7）超低密度ポリエチレン〔出光興産社製「０１３
４Ｈ・Ｍ」(商品名) （注8）超低密度ポリエチレン〔ダウケミカル社製「Ｐ
Ｆ−１１４０」(商品名)
【００１５】
【発明の効果】本発明の食品包装用ストレッチフィルム
は弾性回復力が強く、食品を収納したトレイを該フィル
ムで覆ったものは、指押し復元性に優れている。
は弾性回復力が強く、食品を収納したトレイを該フィル
ムで覆ったものは、指押し復元性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０８Ｌ 23:12 23:16
Claims (4)
- 【請求項１】中心層がエチレン−αオレフィン共重合体
含有樹脂フィルムである多層フィルムからなる食品包装
用ストレッチフィルムであって、該エチレン−αオレフ
ィン共重合体含有樹脂はメルトインデックス０．１〜１
０ｇ／分、密度が０．８５〜０．８８ｇ／ｃｍ3である
ことを特徴とする食品包装用ストレッチフィルム。 - 【請求項２】エチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂
がエチレン−αオレフィン共重合体と結晶性ポリプロピ
レンとの混合樹脂であることを特徴とする請求項１記載
の食品包装用ストレッチフィルム。 - 【請求項３】エチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂
が、一つの重合プロセスで得たエチレン−プロピレン共
重合体と結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂であること
を特徴とする請求項１記載の食品包装用ストレッチフィ
ルム。 - 【請求項４】エチレン−αオレフィン共重合体含有樹脂
が、２種以上のエチレン−αオレフィン共重合体の混合
樹脂からなり、そのエチレン−αオレフィン共重合体の
少なくとも１種は、一つの重合プロセスで得たエチレン
−プロピレン共重合体と結晶性ポリプロピレンとの混合
樹脂であることを特徴とする請求項１記載の食品包装用
ストレッチフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9240808A JPH1177927A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 食品包装用ストレッチフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9240808A JPH1177927A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 食品包装用ストレッチフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1177927A true JPH1177927A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17065000
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9240808A Pending JPH1177927A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 食品包装用ストレッチフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1177927A (ja) |
Citations (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60171148A (ja) * | 1984-02-16 | 1985-09-04 | 出光石油化学株式会社 | 多層フイルム |
| JPH03258542A (ja) * | 1990-03-09 | 1991-11-18 | Nippon Unicar Co Ltd | ストレッチラップフィルム |
| JPH05254075A (ja) * | 1992-03-13 | 1993-10-05 | Nippon Unicar Co Ltd | 熱収縮性フィルム |
| JPH06100019A (ja) * | 1992-09-16 | 1994-04-12 | Showa Denko Kk | 食品包装用ストレッチフィルム |
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| JPH0939171A (ja) * | 1995-08-04 | 1997-02-10 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 包装用フィルム |
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