JP2567948B2 - ポリウレタン弾性硬化物の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン弾性硬化物の製造方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は液状エチレン−プロピレン共重合体ポリオー
ルを用いてのポリウレタン弾性硬化物の製造方法の改良
に係り、弾性硬化物の白濁現象を解消し、高温下におけ
るゴム弾性の向上したポリウレタン弾性硬化物が得られ
るものである。
(従来の技術) 一般にポリウレタン弾性硬化物をうるには、常温或は
その近傍の温度にて液状を呈するイソシアネート化合物
とポリオールなどの液状物とを混合し、この混合液状物
を金型内に注入した後所定の温度、例えば40℃以上にて
所定時間放置することにより硬化反応を行って所定の硬
度と弾性を有するポリウレタン成型品をえているもので
ある。
このようにポリウレタン弾性硬化物はその製造方法が
極めて簡単にしてゴム弾性を有するため、近時ベルトロ
ールなどの工業用資材並にケーブルモールド製品などの
電気絶縁の分野まで巾広く利用されており一部では加硫
ゴユの代替物としてその応用が進められているものであ
る。
而して、原料のイソシアネート化合物としては、分子
鎖或は分子鎖内部に2つ以上のイソシアネート基を有す
る化合物を使用しているものであるが、特に注型用イソ
シアネートとしては次の条件が望まれていた。
(1)常温で液状を有しハンドリング性に優れているこ
と、 (2)イソシアネート化合物中では毒性が低いこと、 (3)イソシアネート化合物中では安価であること、 これらの条件を満たすものとして従来4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(以下MDIと略称する)の
一部をカルボジイミド化させ液状化せしめた液状変性MD
Iが主として使用されていた。
即ち液状変性MDIとは下式に示す如くMDIの一部をカル
ボジイミド化させて液状を呈するようにしたものであ
り、実際には1分子中に2個のイソシアネートを有する
(A)と1分子中に3個のイソシアネートを有する
(B)との混合物からなり、通常1分子中に2.1〜2.2個
のイソシアネート基を有し、イソシアネート当量(EWと
いう)が143程度の化合物である。
又、ポリオールとしては分子鎖或は分子鎖内部に2つ
以上の水酸基を有する化合物を使用するものであるが、
これには数多くのものがあるためその選定には製品の使
用目的に応じて適切にきめられていた。例えば、得られ
るポリウレタン弾性硬化物を電気絶縁の用途として優れ
たものをうるためにはポリオレフィン系化合物に水酸基
をもったもの、具体的には液状ブタジエン或は液状エチ
レン−プロピレン共重合体などが用いられる。特に後者
のものは耐熱性,耐候性に著しく優れているため注目さ
れているものである。
従ってポリウレタン弾性硬化物の内、特に優れた電気
絶縁性を有する成型品をうるには液状変性MDIと液状エ
チレン−プロピレン共重合体ポリオールとを所定量混合
したものにてうることが好ましいのである。
然しながらこのような原料を用いて製造したポリウレ
タン弾性硬化物においても十分な物性を有することが出
来ないものであった。即ち前述の如き原料を用いて製造
したポリウレタン弾性硬化物を従来の加硫ゴムとその物
性を比較すると次の如き欠点を有するものであった。
(1) 高温におけるゴム弾性が極めて乏しいこと。
JISK6301に示された25%圧縮、100℃×70時間後の圧縮
永久歪試験において80%以上の如き高い値を示すため、
高温下でのゴム弾性が要求される製品、例えば絶縁用ゴ
ムモールド製品などには適用し難いものとなる。
(2) 着色剤により色別機能をもたせようとするとカ
ラーリングが困難であること。
ポリウレタン弾性硬化体は白濁するため特に薄い淡い
色のカラーリングすることが極めて困難である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はかかる欠点を改善せんとして鋭意研究を行っ
た結果、前記の如き白濁現象を解消せしめ且つ高温下に
おいて優れたゴム弾性を有するポリウレタン弾性硬化物
の製造方法を開発したものである。
(課題を解決するための手段) 本発明方法は分子鎖末端に水酸基を有する液状エチレ
ンプロピレン共重合体とイソシアネート化合物との混合
物を所定温度にて放置して硬化反応を行ってポリウレタ
ン弾性硬化物を製造する方法において、イソシアネート
としてイソシアネート当量が125の4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネートを使用することを特徴とするもの
である。
本発明方法において分子鎖末端に水酸基を有する液状
エチレン−プロピレン共重合体とは、分子鎖末端に水酸
基を有する液状ポリイソブチレンを水素化処理してえら
れるものであり、1分子中には両末端以外の分子鎖内に
0.1個以上、0.7個未満、即ち両末端と合計すると2.1個
以上、2.7個未満の水酸基を有するものであり、商品名
エポール(出光石油化学製)として市販されている。
又、イソシアネート当量が125の4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネートとは下式の如き構造式 を示し、分子量が250、イソシアネート基を分子両末端
に有しているものである。即ちイソシアネート当量=25
0/2のものであり、以下このイソシアネート化合物を
“純ピュア"MDIと略称す。
而して本発明方法は上記の液状エチレン−プロピレン
共重合体にジイソシアネートを混合して硬化せしめるに
おいて特にイソシアネート当量が125の純ピュアMDIを使
用することにより得られる硬化物は白濁現象を起さず且
つ高温下において優れたゴム状弾性を発揮するポリウレ
タン弾性硬化物が得られることを見出し、ケーブルモー
ルド絶縁材料の分野において最適な注型用材料として利
用しうることが出来たものである。
この現象についてはこれを明確に解明することは出来
えないが、本発明方法により使用する純(ピュア)MDI
と従来の液状MDIとの次の如き差異に基因するものと推
考される。
(1) 1分子当りのイソシアネート基数の低下 (2) 結晶性の向上 (3) 疎水性の向上 なお、純(ピュア)MDIは常温では固体を有するため
ハンドリング性は液状MDIに比し稍劣るものであるが、
加温(40℃程度)すれば容易に液状化し、特に問題はな
い。
又、本発明方法において純(ピュア)MDIと液状エチ
レン−プロピレン共重合体ポリオールとの配合比率につ
いては特に限定するものではないが、純(ピュア)MDI
のイソシアネート基(NCO)に対する液状エチレン−プ
ロピレン共重合体ポリオールの水酸基(OH)の割合(NC
O/OH)がモル比にて0.7〜0.95にすることが好ましい。
その理由は0.7未満の場合にはポリウレタン弾性硬化物
にベトツキが出現し、且つ強度並に圧縮永久歪の物性が
低下するためであり、又0.9を越えた場合には該硬化物
の伸びが著しく低下しゴム状弾性を失うためである。
又、本発明方法は所望により程々の添加剤を配合して
もよい。例えば1,2−プロピレングリコール、2−4−
ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ルなどの低分子量ジオール或はヘキサメチレンジアミ
ン、4,4′−ジアミノジフェニル、3,3′−ジクロロ、4,
4′−ジアミノジフェニルメタンなどの低分子グリコー
ルを添加して硬化物の硬度を調整することが出来る。
又、ジブチルチンジラウリレート、オクテン酸鉛、ポ
リエチレンジアミン等を触媒として添加することにより
硬化反応を促進せしめることも出来る。更にアロマ系、
ナフテン系、パラフィン系等の軟化剤や水酸化アルミ、
炭酸カルシウム等の充填剤を添加してもよい。
而して本発明方法においてポリウレタン弾性硬化物を
製造するには、通常ポリオール系化合物即ち液状エチレ
ン−プロピレン共重合体ポリオールと低分子ジオールジ
アミンと必要に応じて触媒、軟化剤、充填剤を配合し、
これを50〜100℃に加熱し混和する。一方、純(ピュ
ア)MDIを40〜70℃に加熱して液状とする。この両者を
混合して通常15゜〜120℃にて0.5〜70時間放置して硬化
処理を行うことにより弾性硬化物をうるのである。
(実施例) 実施例(1)〜(5) 第1表に示す如く60℃に加熱した液状エチレン−プロ
ピレン共重合体ポリオール(商品名エポール)100重量
部に50℃に加熱した純(ピュア)MDIを種々の割合に添
加して混合撹拌した後、この混合物を厚さ2mmのシート
状金型内に注入し120℃×1時間放置して硬化処理を行
って本発明方法によるポリウレタン弾性硬化物をえた。
比較例(1)〜(2) 第1表に示す如く60℃に加熱した液状エチレン−プロ
ピレン共重合体ポリオール(商品名エポール)100重量
部に30℃に加熱した液状変性MDIを種々の割合に添加し
て混合撹拌した後、この混和物を厚さ2mmのシート状金
型内に注入し、120℃×1時間放置して硬化処理を行っ
て比較例ポリウレタン弾性硬化物をえた。
斯くしてえた本発明ポリウレタン弾性硬化物と比較例
ポリウレタン弾性硬化物について夫々物性を測定した。
その結果は第1表に併記した通りである。
(発明の効果) 以上詳述した如く本発明ポリウレタン弾性硬化物の製
造方法によれば、無色透明にして且つ高温において優れ
たゴム状弾性を有し、カラーリング作業も極めて容易な
ポリウレタン弾性硬化物が製造できるため電気絶縁材料
として好適なものであり、特にケーブルモールド製品材
料として極めて有用なものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子鎖末端に水酸基を有する液状エチレン
    −プロピレン共重合体とイソシアネート化合物との混合
    物を所定温度にて放置し硬化反応を行ってポリウレタン
    弾性硬化物を製造する方法において、イソシアネート化
    合物としてイソシアネート当量が125の4,4′−ジフェニ
    ルメタンジイソシアネートを使用することを特徴とする
    ポリウレタン弾性硬化物の製造方法。
JP1179745A 1989-07-12 1989-07-12 ポリウレタン弾性硬化物の製造方法 Expired - Lifetime JP2567948B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6357626A (ja) * 1986-08-29 1988-03-12 Idemitsu Petrochem Co Ltd 液状重合体組成物

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