JP2567860B2 - パルスモ−タ−駆動方式の電動式膨張弁の開度制御方法 - Google Patents
パルスモ−タ−駆動方式の電動式膨張弁の開度制御方法Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B41/00—Fluid-circulation arrangements
- F25B41/30—Expansion means; Dispositions thereof
- F25B41/31—Expansion valves
- F25B41/34—Expansion valves with the valve member being actuated by electric means, e.g. by piezoelectric actuators
- F25B41/345—Expansion valves with the valve member being actuated by electric means, e.g. by piezoelectric actuators by solenoids
- F25B41/347—Expansion valves with the valve member being actuated by electric means, e.g. by piezoelectric actuators by solenoids with the valve member being opened and closed cyclically, e.g. with pulse width modulation
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- F25B2500/26—Problems to be solved characterised by the startup of the refrigeration cycle
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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- Y02B30/70—Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は空気調和機の冷媒回路に組み込まれる電動式
膨張弁の開度制御に関し、特に圧縮機停止時の冷媒の移
動を制限して、圧縮機再起動時の圧縮機の信頼性、弁挙
動の信頼性を向上させるものである。
膨張弁の開度制御に関し、特に圧縮機停止時の冷媒の移
動を制限して、圧縮機再起動時の圧縮機の信頼性、弁挙
動の信頼性を向上させるものである。
従来より、空気調和機の冷媒回路内の絞り装置とし
て、パルスモーターによつて弁開度を調節する電動式膨
張弁が使用され、蒸発機出口の冷媒の過熱度に応じて冷
媒の流量制御を行なうようにしたものが知られている。
て、パルスモーターによつて弁開度を調節する電動式膨
張弁が使用され、蒸発機出口の冷媒の過熱度に応じて冷
媒の流量制御を行なうようにしたものが知られている。
まず、電動式膨張弁を第3図によつて説明すると、図
にいて、(1)は駆動部であり内部にはパルスモーター
(11)がケース(12)に保持されておりその回転力は減
速ギヤ(13),(14)を経てシヤフト(15)に接続され
たドライブピン(16)に伝えられる、ドライブピン(1
6)は外周部にネジ加工されており、円筒部(17)のネ
ジ部(17a)にネジ込まれている、その為、パルスモー
ター(11)の回転力がドライブピン(16)に伝えられる
ことによつてドライブピン(16)は円筒部(17)の中を
上下することになる。一方、弁本体部(2)はロツクナ
ツト(18)によつて駆動部(1)と結合されており、そ
の構成は、出入口パイプ(21),(22)を備えた弁体
(23)と、その内部に形成された弁座(24)とそれに差
座する弁(25)、またその弁(25)に直結されるステム
(26)と、その上端部に配置されたブツシユ(27)及
び、一端開口部がステム(26)の外周部に気密接続さ
れ、他端開口部が弁体(23)の上端開口部に気密接続さ
れ、ステム(26)を支持すると同時に弁体(23)内の気
密を保持するベローズ(28)からなつている。この構造
において上記ドライブピン(16)は弁本体部のブツシユ
(27)と当接しており、パルスモーターの回転力がドラ
イブピン(16)の上・下動となりその動きがブツシユ
(27)、ステム(26)を経て弁(25)に伝わり、弁(2
5)と弁座(24)の開度調節がなされる。
にいて、(1)は駆動部であり内部にはパルスモーター
(11)がケース(12)に保持されておりその回転力は減
速ギヤ(13),(14)を経てシヤフト(15)に接続され
たドライブピン(16)に伝えられる、ドライブピン(1
6)は外周部にネジ加工されており、円筒部(17)のネ
ジ部(17a)にネジ込まれている、その為、パルスモー
ター(11)の回転力がドライブピン(16)に伝えられる
ことによつてドライブピン(16)は円筒部(17)の中を
上下することになる。一方、弁本体部(2)はロツクナ
ツト(18)によつて駆動部(1)と結合されており、そ
の構成は、出入口パイプ(21),(22)を備えた弁体
(23)と、その内部に形成された弁座(24)とそれに差
座する弁(25)、またその弁(25)に直結されるステム
(26)と、その上端部に配置されたブツシユ(27)及
び、一端開口部がステム(26)の外周部に気密接続さ
れ、他端開口部が弁体(23)の上端開口部に気密接続さ
れ、ステム(26)を支持すると同時に弁体(23)内の気
密を保持するベローズ(28)からなつている。この構造
において上記ドライブピン(16)は弁本体部のブツシユ
(27)と当接しており、パルスモーターの回転力がドラ
イブピン(16)の上・下動となりその動きがブツシユ
(27)、ステム(26)を経て弁(25)に伝わり、弁(2
5)と弁座(24)の開度調節がなされる。
一方、電動式膨張弁の制御を第4図によつて説明する
と、図において、例えばヒートポンプ式空調機の暖房運
転時圧縮機(3)から吐出された高圧高温冷媒ガスは、
四方弁(RV)によつて配管(4a)に流れ、室内凝縮器
(5)にて放熱されて高圧冷媒液となり配管(4b)を通
つて、電動式膨張弁(6)で減圧され、室外蒸発器
(7)で再び低圧ガスとなりアキユームレータ(8)を
経て圧縮機(3)に吸入されるサイクルをくり返す、蒸
発器(3)の出入口には温度センサー(9a)(9b)が設
置され、負荷の変動による蒸発器出入口の温度差の変化
をとらえ、制御器(10)によつて常に上記温度差が一定
になるように、電動式膨張弁(6)の開度をコントロー
ルしている。又、圧縮機停止時には電動式膨張弁(6)
は全開となり、回路内の高低圧がバランスすることによ
つて圧縮機の再始動が安定して行なえるようになつてい
る。
と、図において、例えばヒートポンプ式空調機の暖房運
転時圧縮機(3)から吐出された高圧高温冷媒ガスは、
四方弁(RV)によつて配管(4a)に流れ、室内凝縮器
(5)にて放熱されて高圧冷媒液となり配管(4b)を通
つて、電動式膨張弁(6)で減圧され、室外蒸発器
(7)で再び低圧ガスとなりアキユームレータ(8)を
経て圧縮機(3)に吸入されるサイクルをくり返す、蒸
発器(3)の出入口には温度センサー(9a)(9b)が設
置され、負荷の変動による蒸発器出入口の温度差の変化
をとらえ、制御器(10)によつて常に上記温度差が一定
になるように、電動式膨張弁(6)の開度をコントロー
ルしている。又、圧縮機停止時には電動式膨張弁(6)
は全開となり、回路内の高低圧がバランスすることによ
つて圧縮機の再始動が安定して行なえるようになつてい
る。
このように構成された空気調和機の冷媒回路では、圧
縮機停止時には常に回路内全体の高低圧をバランスさせ
るため、圧縮機再始動時に再び冷媒サイクルを安定させ
るのに時間とエネルギーを必要とし、特に比較的短時間
内に圧縮機が起動停止されるルールエアコン等では大き
なエネルギーロスとなつている。又圧縮機停止中に冷媒
回路が全て連通しているので冷媒の移行が容易に起るこ
とから、例えばスプリツトタイプの空調機において、暖
房時等に圧縮機の停止が長時間続くと、室外機側の温度
が低いため、配管(4b)内の液冷媒が、室外側蒸発器
(7)を経て、アキユームレータ(8)内に移動し、再
起動時に大量の液冷媒が圧縮機(3)に吸入される、つ
まり液バツク状態の運転となり圧縮機の破損を招く恐れ
が大きかつた、 従来からもこれらの問題を解決するために、第5図に
示す冷媒回路が考案されている、図において、電磁弁
(SV1)は圧縮機(3)の吐出側とアキユームレータ
(8)の入口側つまり圧縮機(3)の吸入側を連通させ
ており、又電磁弁(SV2)は室内凝縮器(5)の出口部
に設けられている、通常運転時には電磁弁(SV1)は
閉、(SV2)は開となつているが、圧縮機(3)が停止
すると、電磁弁(SV1)は開となつて圧縮機の吐出、吸
入側つまり高圧低圧側をバランスさせて再起動時に備
え、又電磁弁(SV2)及び電動式膨張弁(6)は全閉状
態となつて、冷媒回路の連通を断ち配管(4b)内に液冷
媒を高圧状態のままとじこめてしまうのである。
縮機停止時には常に回路内全体の高低圧をバランスさせ
るため、圧縮機再始動時に再び冷媒サイクルを安定させ
るのに時間とエネルギーを必要とし、特に比較的短時間
内に圧縮機が起動停止されるルールエアコン等では大き
なエネルギーロスとなつている。又圧縮機停止中に冷媒
回路が全て連通しているので冷媒の移行が容易に起るこ
とから、例えばスプリツトタイプの空調機において、暖
房時等に圧縮機の停止が長時間続くと、室外機側の温度
が低いため、配管(4b)内の液冷媒が、室外側蒸発器
(7)を経て、アキユームレータ(8)内に移動し、再
起動時に大量の液冷媒が圧縮機(3)に吸入される、つ
まり液バツク状態の運転となり圧縮機の破損を招く恐れ
が大きかつた、 従来からもこれらの問題を解決するために、第5図に
示す冷媒回路が考案されている、図において、電磁弁
(SV1)は圧縮機(3)の吐出側とアキユームレータ
(8)の入口側つまり圧縮機(3)の吸入側を連通させ
ており、又電磁弁(SV2)は室内凝縮器(5)の出口部
に設けられている、通常運転時には電磁弁(SV1)は
閉、(SV2)は開となつているが、圧縮機(3)が停止
すると、電磁弁(SV1)は開となつて圧縮機の吐出、吸
入側つまり高圧低圧側をバランスさせて再起動時に備
え、又電磁弁(SV2)及び電動式膨張弁(6)は全閉状
態となつて、冷媒回路の連通を断ち配管(4b)内に液冷
媒を高圧状態のままとじこめてしまうのである。
この方法によると従来の回路全体の高低圧バランスに
よるエネルギーロスや、再起動時の液バツクは解決でき
たが、以下の新らたな問題が起つてきた。それは、パル
スモーター駆動方式の電動式膨張弁の構造及びその制御
方法に起因する問題なのであるが、前出の電動式膨張弁
の構造図第3図に見られるように、弁(25)は、円筒部
(17)に螺入されているドライブピン(16)の外周ネジ
部による推進力で上下されるが、従来の制御方式では電
動式膨張弁を確実に全閉にするために、弁(25)を弁座
(24)に相当の力で押しつける方法をとつていたのであ
る、具体的にはパルスモーター(11)への閉信号を弁
(25)の全閉量+α与え、増締まり状態となるようにし
たのであるが、この方法によると円筒部(17)のネジ部
(17a)とドライブピン(16)のネジ部(16a)が増締め
状態となり長時間の停止後、運転が再開された時に、電
動式膨張弁に開信号が送られてもネジ部(16a),(17
a)がネジ部表面の油切れから固着状態となつて開動作
にならない、つまり弁(25)が弁座(24)から離脱しな
いロツク状態におちいつてしまうという問題が発生した
のである。本発明は上記事情を考慮してなされたもので
あるが、圧縮機停止時に電動式膨張弁を閉状態として、
液冷媒配管中の高圧を維持し、再起動後に速やかに電動
式膨張弁を開動作せしめ弁のロツクを起さない弁開度制
御方法を提供することを目的とする。
よるエネルギーロスや、再起動時の液バツクは解決でき
たが、以下の新らたな問題が起つてきた。それは、パル
スモーター駆動方式の電動式膨張弁の構造及びその制御
方法に起因する問題なのであるが、前出の電動式膨張弁
の構造図第3図に見られるように、弁(25)は、円筒部
(17)に螺入されているドライブピン(16)の外周ネジ
部による推進力で上下されるが、従来の制御方式では電
動式膨張弁を確実に全閉にするために、弁(25)を弁座
(24)に相当の力で押しつける方法をとつていたのであ
る、具体的にはパルスモーター(11)への閉信号を弁
(25)の全閉量+α与え、増締まり状態となるようにし
たのであるが、この方法によると円筒部(17)のネジ部
(17a)とドライブピン(16)のネジ部(16a)が増締め
状態となり長時間の停止後、運転が再開された時に、電
動式膨張弁に開信号が送られてもネジ部(16a),(17
a)がネジ部表面の油切れから固着状態となつて開動作
にならない、つまり弁(25)が弁座(24)から離脱しな
いロツク状態におちいつてしまうという問題が発生した
のである。本発明は上記事情を考慮してなされたもので
あるが、圧縮機停止時に電動式膨張弁を閉状態として、
液冷媒配管中の高圧を維持し、再起動後に速やかに電動
式膨張弁を開動作せしめ弁のロツクを起さない弁開度制
御方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、パルスモータ
ー駆動方式による電動式膨張弁の、冷媒流量制御特性に
注目してなされたものであり、圧縮機の停止時に電動式
膨張弁に、冷媒が弁を流れ始める寸前の最大開度パルス
信号を与え、その状態を維持することによつて圧縮機停
止時の液冷媒配管中の高圧の維持を図りつつ再起動時の
電動式膨張弁の確実な動作を得るようにしたものであ
る。
ー駆動方式による電動式膨張弁の、冷媒流量制御特性に
注目してなされたものであり、圧縮機の停止時に電動式
膨張弁に、冷媒が弁を流れ始める寸前の最大開度パルス
信号を与え、その状態を維持することによつて圧縮機停
止時の液冷媒配管中の高圧の維持を図りつつ再起動時の
電動式膨張弁の確実な動作を得るようにしたものであ
る。
この発明において圧縮機停止時の電動式膨張弁の開度
を、弁内を冷媒が流れ始める寸前の最大開度に保持する
ことにより圧縮機停止時に冷媒回路をしや断し、凝縮器
出口に設けられた他の電磁弁(SV2)との働きで、液冷
媒を配管中に高圧で維持でき、運転、停止の繰り返しに
よる冷媒回路内の圧力の大きな変動によるエネルギーロ
スを小さくすることが出来、又アキユームレータ内に冷
媒が移行することを阻止し、圧縮機への液バツクをおさ
えることが出来ると共に、長時間の圧縮機停止後の再起
動時も電動式膨張弁がロツクすることなく速やかに開弁
動作に入れる。
を、弁内を冷媒が流れ始める寸前の最大開度に保持する
ことにより圧縮機停止時に冷媒回路をしや断し、凝縮器
出口に設けられた他の電磁弁(SV2)との働きで、液冷
媒を配管中に高圧で維持でき、運転、停止の繰り返しに
よる冷媒回路内の圧力の大きな変動によるエネルギーロ
スを小さくすることが出来、又アキユームレータ内に冷
媒が移行することを阻止し、圧縮機への液バツクをおさ
えることが出来ると共に、長時間の圧縮機停止後の再起
動時も電動式膨張弁がロツクすることなく速やかに開弁
動作に入れる。
以下本発明の電動式膨張弁の開度制御方法を説明す
る。第1図はパルスモーター駆動方式の電動式膨張弁の
典形的な流量制御特性であるが、一旦冷媒が流れ始める
と弁開度に比例して冷媒流量が変化する。その流れ始め
の部分を良く観察すると、パルスモーターに弁開動作の
信号が送られ、電動弁として確実に開動作を行なつてい
るにもかかわらず、冷媒が流れ始めない領域があるのが
解る、その理由は、ドライブピンと円筒部のネジのバツ
クラツシユと、弁と弁座のすき間に存在する油のシール
効果によるものである。つまり、わずかに弁が開く方向
へと動作させると、ドライブピンと円筒部のネジのバッ
クラッシュ効果により、その開放方向への移動は極く微
量で弁と弁座との間には極めて小さなすき間が形成され
る。弁と弁座との間には油が存在し、この油のシール効
果により弁と弁座とが非接触で、かつ、冷媒の流れない
状態となるのである。この冷媒が流れ始める寸前の最大
開度は、2000ステツプで全開となるパルスモーター駆動
方式の電動式膨張弁で80ステツプ程度である。第2図は
本発明一実施例の弁開度制御パターン及び電磁弁(S
V1),(SV2)の動作であるが、圧縮機運転中は、運転
条件に応じて蒸発器出口の加熱度を一定にするように冷
媒流量をコントロールするよう電動式膨張弁の開度制御
がなされており又、(SV1)は閉、(SV2)は開となつて
いる、圧縮機が停止されると電動式膨張弁は速やかに閉
動作に移り、全閉寸前つまり前述の弁内を冷媒が流れ始
める寸前の最大開度に電動式膨張弁の開度を維持すると
共に電磁弁(SV2)は閉じられ、液冷媒配管中の高圧を
維持する、又電磁弁(SV1)は開となり、圧縮機の吐
出、吸入側の圧力をバランスさせ、再起動を安定させ
る。圧縮機再起動後は電動式膨張弁はコントローラーか
らの弁開パルス信号によつて速やかに必要開度まで開か
れ、電磁弁(SV1)閉、(SV2)は開となつて、冷媒サイ
クルは速やかに安定状態となり、再起動時の回路内の圧
力不安定や、エネルギーロス及び、液バツク運転も起り
にくい。
る。第1図はパルスモーター駆動方式の電動式膨張弁の
典形的な流量制御特性であるが、一旦冷媒が流れ始める
と弁開度に比例して冷媒流量が変化する。その流れ始め
の部分を良く観察すると、パルスモーターに弁開動作の
信号が送られ、電動弁として確実に開動作を行なつてい
るにもかかわらず、冷媒が流れ始めない領域があるのが
解る、その理由は、ドライブピンと円筒部のネジのバツ
クラツシユと、弁と弁座のすき間に存在する油のシール
効果によるものである。つまり、わずかに弁が開く方向
へと動作させると、ドライブピンと円筒部のネジのバッ
クラッシュ効果により、その開放方向への移動は極く微
量で弁と弁座との間には極めて小さなすき間が形成され
る。弁と弁座との間には油が存在し、この油のシール効
果により弁と弁座とが非接触で、かつ、冷媒の流れない
状態となるのである。この冷媒が流れ始める寸前の最大
開度は、2000ステツプで全開となるパルスモーター駆動
方式の電動式膨張弁で80ステツプ程度である。第2図は
本発明一実施例の弁開度制御パターン及び電磁弁(S
V1),(SV2)の動作であるが、圧縮機運転中は、運転
条件に応じて蒸発器出口の加熱度を一定にするように冷
媒流量をコントロールするよう電動式膨張弁の開度制御
がなされており又、(SV1)は閉、(SV2)は開となつて
いる、圧縮機が停止されると電動式膨張弁は速やかに閉
動作に移り、全閉寸前つまり前述の弁内を冷媒が流れ始
める寸前の最大開度に電動式膨張弁の開度を維持すると
共に電磁弁(SV2)は閉じられ、液冷媒配管中の高圧を
維持する、又電磁弁(SV1)は開となり、圧縮機の吐
出、吸入側の圧力をバランスさせ、再起動を安定させ
る。圧縮機再起動後は電動式膨張弁はコントローラーか
らの弁開パルス信号によつて速やかに必要開度まで開か
れ、電磁弁(SV1)閉、(SV2)は開となつて、冷媒サイ
クルは速やかに安定状態となり、再起動時の回路内の圧
力不安定や、エネルギーロス及び、液バツク運転も起り
にくい。
以上のように本発明によるパルスモーター駆動方式の
電動式膨張弁の開度制御方法によれば、圧縮機停止後の
電動式膨張弁の開度を、弁内を冷媒が流れ始める寸前の
最大開度、つまり弁と弁座が非接触で、かつ、弁と弁座
間に存在する油のシール効果により冷媒の流れない開度
に保持したため、サーモ発停運転時等における圧縮機停
止時に冷媒回路をしや断し、凝縮器出口に設けられた他
の電磁弁(SV2)との働きで、液冷媒を配管中に高圧で
維持でき、運転、停止の繰り返しによる冷媒回路内の圧
力の大きな変動によるエネルギーロスを小さくすること
が出来、又アキユームレータ内に冷媒が移行することを
阻止し、圧縮機への液バツクをおさえることが出来ると
共に、ステップ開度制御により、精度良い、再現性良
い、かつ、安定した開度制御が可能となり、閉弁時は冷
媒の流れを確実に停止でき、かつ、長時間の圧縮機停止
後の再起動時も電動式膨張弁がロツクすることなく速や
かに開弁動作に入れるという、実用上の効果を有する。
電動式膨張弁の開度制御方法によれば、圧縮機停止後の
電動式膨張弁の開度を、弁内を冷媒が流れ始める寸前の
最大開度、つまり弁と弁座が非接触で、かつ、弁と弁座
間に存在する油のシール効果により冷媒の流れない開度
に保持したため、サーモ発停運転時等における圧縮機停
止時に冷媒回路をしや断し、凝縮器出口に設けられた他
の電磁弁(SV2)との働きで、液冷媒を配管中に高圧で
維持でき、運転、停止の繰り返しによる冷媒回路内の圧
力の大きな変動によるエネルギーロスを小さくすること
が出来、又アキユームレータ内に冷媒が移行することを
阻止し、圧縮機への液バツクをおさえることが出来ると
共に、ステップ開度制御により、精度良い、再現性良
い、かつ、安定した開度制御が可能となり、閉弁時は冷
媒の流れを確実に停止でき、かつ、長時間の圧縮機停止
後の再起動時も電動式膨張弁がロツクすることなく速や
かに開弁動作に入れるという、実用上の効果を有する。
第1図は本発明に係るパルスモーター駆動方式の電動式
膨張弁の開度と冷媒流量との関係を示す特性線図、第2
図は同じく弁開度制御のパターン、及び電磁弁の動作パ
ターンを示す線図、第3図は従来からも使用されている
パルスモーター駆動方式の電動式膨張弁の構造図、第4
図、第5図は同じく電動式膨張弁を使用した冷媒回路図
である。 図において、(1)は電動式膨張弁の駆動部、(11)は
パルスモーター、(16)はドライブピン、(17)は円筒
部、(2)は弁本体部、(24)は弁座、(25)は弁、
(26)はステム、(28)はベローズ、(3)は圧縮機、
(5)は凝縮器、(6)は電動式膨張弁、(7)は蒸発
器、(8)はアキユームレータ、(9a),(9b)はサー
モセンサー、(10)は電動式膨張弁のコントローラであ
る。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
膨張弁の開度と冷媒流量との関係を示す特性線図、第2
図は同じく弁開度制御のパターン、及び電磁弁の動作パ
ターンを示す線図、第3図は従来からも使用されている
パルスモーター駆動方式の電動式膨張弁の構造図、第4
図、第5図は同じく電動式膨張弁を使用した冷媒回路図
である。 図において、(1)は電動式膨張弁の駆動部、(11)は
パルスモーター、(16)はドライブピン、(17)は円筒
部、(2)は弁本体部、(24)は弁座、(25)は弁、
(26)はステム、(28)はベローズ、(3)は圧縮機、
(5)は凝縮器、(6)は電動式膨張弁、(7)は蒸発
器、(8)はアキユームレータ、(9a),(9b)はサー
モセンサー、(10)は電動式膨張弁のコントローラであ
る。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 谷 秀一 和歌山県和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株式会社和歌山製作所内 (72)発明者 田頭 秀明 和歌山県和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株式会社和歌山製作所内 (72)発明者 増井 弘毅 和歌山県和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株式会社和歌山製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−183255(JP,A) 実開 昭62−40475(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】圧縮機、凝縮器、パルスモータによって開
度調節可能な電動式膨張弁、及び蒸発器を順次連結して
構成される空気調和機の冷媒回路において、上記圧縮機
が停止されている場合には上記電動式膨張弁の弁開度
を、パルスモータを全開に至るステップ数に対して、所
定のステップ数とし、弁と弁座が非接触で、かつ、弁と
弁座間に存在する油のシール効果により冷媒の流れな
い、冷媒が流れ始める寸前の最大開度に保持することを
特徴とする、パルスモータ駆動方式の電動式膨張弁の開
度制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62164360A JP2567860B2 (ja) | 1987-06-30 | 1987-06-30 | パルスモ−タ−駆動方式の電動式膨張弁の開度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP62164360A JP2567860B2 (ja) | 1987-06-30 | 1987-06-30 | パルスモ−タ−駆動方式の電動式膨張弁の開度制御方法 |
Publications (2)
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---|---|
JPS6410060A JPS6410060A (en) | 1989-01-13 |
JP2567860B2 true JP2567860B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=15791668
Family Applications (1)
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JP62164360A Expired - Lifetime JP2567860B2 (ja) | 1987-06-30 | 1987-06-30 | パルスモ−タ−駆動方式の電動式膨張弁の開度制御方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2567860B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020166273A1 (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-20 | サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社 | 車両用空気調和装置 |
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EP2545332B1 (en) | 2010-03-08 | 2019-12-25 | Carrier Corporation | Refrigerant distribution apparatus and methods for transport refrigeration system |
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JPS6240475U (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-11 |
-
1987
- 1987-06-30 JP JP62164360A patent/JP2567860B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020166273A1 (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-20 | サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社 | 車両用空気調和装置 |
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JPS6410060A (en) | 1989-01-13 |
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