JP2567825Y2 - ボルトの締め忘れ検知構造 - Google Patents

ボルトの締め忘れ検知構造

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JP2567825Y2
JP2567825Y2 JP4352592U JP4352592U JP2567825Y2 JP 2567825 Y2 JP2567825 Y2 JP 2567825Y2 JP 4352592 U JP4352592 U JP 4352592U JP 4352592 U JP4352592 U JP 4352592U JP 2567825 Y2 JP2567825 Y2 JP 2567825Y2
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浩二 笠井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボルトの締め忘れ検知
構造に関し、例えば、自動車用バッテリーの生電源 (+
B)に直結したワイヤーハーネスの端子を、電装部品で
あるヒュージブルリンク(以下、F/Lと記す。)ブロ
ックにボルト締めする際に、ボルトの締め忘れを未然に
防止出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなボルト締め作業は、
ワイヤーハーネスの組付けの最終工程で行われることか
ら、ワイヤーハーネスの組付け作業中は、ワイヤーハー
ネスの端子をF/Lブロックにボルトで仮止めすること
が多い。
【0003】ところが、ワイヤーハーネスの組付け作業
が終わった後、仮止めしたボルトを本締めするのを忘れ
たり、ボルトの本締めが不完全なままで、ボルト締め部
分を保護カバーでカバーしてしまうことがある。
【0004】上記ワイヤーハーネスの端子とボルトとの
間には、自動車用バッテリーの生電源(+B)が直接流
れるので、電流値が非常に大きく(約60A)、ボルト
を完全に本締めしていても発熱しやすい。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】したがって、ボルトが
仮止め状態であったり、本締めが不完全な状態であった
りした場合、ボルトの緩みによる振動等でさらに発熱
し、規格以上に温度が上昇して、端子、ワイヤーハーネ
ス、F/Lブロックに悪影響を与える。そして、最悪の
場合には、端子の切損、ワイヤーハーネスの断線、さら
には発熱による溶損、発火等が発生するので、非常に危
険な状態になる。
【0006】本考案は上記問題を解消するためになされ
たもので、ボルトの締め忘れを未然に防止出来るように
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、本体に部品をボルトで仮止めした後、該
ボルトを本締めするものにおいて、上記本体に、上記ボ
ルトの頭部上方をカバー可能な保護カバーが開閉自在に
ヒンジ止めされ、該保護カバーに、完全閉じ位置で上記
本体にロック可能なロック部と、不完全締め位置の上記
ボルトの頭部に当接し保護カバーが完全閉じ位置に閉じ
られるのを阻止する検知部とが設けられていることを特
徴としている。
【0008】
【作用】本考案によれば、本体(F/Lブロック)にヒ
ンジ止めした保護カバーに、完全閉じ位置で本体にロッ
ク可能なロック部と、不完全締め位置のボルトの頭部に
当接可能な検知部とを設ける。
【0009】そして、本体に部品(ワイヤーハーネスの
端子)をボルトで仮止めした後、ボルトを本締めして保
護カバーを閉じると、ボルトが完全締め位置に本締めさ
れている場合には、保護カバーの検知部がボルトの頭部
に当接しないので、保護カバーを完全閉じ位置に閉じ
て、ロック部で本体にロックすることができる。
【0010】一方、ボルトが仮止め状態、または本締め
が不完全な状態の場合には、保護カバーを閉じると、保
護カバーの検知部がボルトの頭部に当接するので、保護
カバーを完全閉じ位置に閉じられず、ロック部で本体に
ロックできないので、ボルトの締め忘れがあると判断で
きる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。図1及び図2に示すように、自動車に搭載した
合成樹脂製のF/Lブロック1のF/L2a,2bに接
続されるバスバー3が、上記F/Lブロック1に形成し
た凹部1aの底面に臨まされている。該F/Lブロック
1の凹部1aの底部にはナット4がインサートモールド
されている。
【0012】また、自動車に搭載したバッテリーの生電
源(+B)に直結したワイヤーハーネス5の端末部に端
子6が圧着されている。
【0013】そして、上記F/Lブロック1の凹部1a
に切欠き1bから挿入したワイヤーハーネス5の端子6
を、上記バスバー3の上に重ね合わせ、該端子6とバス
バー3のボルト孔に、バネワッシャー8を有するボルト
7を挿通させて、上記ナット4に締め付ける。
【0014】上記ボルト7を完全に締めた完全締め位置
(図2の状態)では、上記F/Lブロック1の凹部1a
の底面とボルト7の頭部7aの上面との間の高さHが常
に一定となるように、上記凹部1aの深さ及びバスバー
3、端子6、バネワッシャー8の厚み等が設定されてい
る。
【0015】一方、上記F/Lブロック1の凹部1aの
図中右側の上端部には、上記ボルト7の頭部7aの上方
をカバーする、つまり、該凹部1aの上端開口を開閉す
る保護カバー10がヒンジ部10aを介して一体成形さ
れている。
【0016】該保護カバー10の先端部にはロック孔1
0bが形成され、上記F/Lブロック1の凹部1aの図
中左側の上端部には、該保護カバー10の完全閉じ位置
(図5参照)で、上記ロック孔10bを係止して保護カ
バー10を完全閉じ位置にロックする下向きのロック爪
1cが形成されている。上記保護カバー10のロック孔
10bは、上記F/Lブロック1のロック爪1cに、そ
のたわみ力により下方から係止される。
【0017】上記保護カバー10の内面の中央部付近に
は、該保護カバー10を閉じる途中から完全閉じ位置ま
での間で、上記ボルト7の頭部7aの上面に当接可能な
突起状の検知部10cが一体成形されている。
【0018】該検知部10cの高さhは、上記保護カバ
ー10のロック孔10bがF/Lブロック1のロック爪
1cにロックされる完全閉じ位置で、上記完全締め位置
のボルト7の頭部7aの上面に当接しない程度の僅かの
隙間t(図5参照)を隔てるように設定されている。
【0019】上記構成であれば、上記ワイヤーハーネス
5の組付けに際して、ワイヤーハーネス5の端子6をF
/Lブロック1の凹部1a内に挿入して、バスバー3の
上に重ね合わせ、バネワッシャー8を有するボルト7で
ナット4に仮止めする(図4参照)。そして、ワイヤー
ハーネス5の組付け作業が終わった後、仮止めしたボル
ト7を完全締め位置まで本締めする。
【0020】その後、保護カバー10を閉じると、図3
及び図5に示すように、ボルト7が完全締め位置に本締
めされているから、保護カバー10の検知部10cがボ
ルト7の頭部7aに当接しないので、保護カバー10を
完全閉じ位置に閉じて、ロック孔10bをF/Lブロッ
ク1のロック爪1cに係止でき、保護カバー10がF/
Lブロック1にロックされる。
【0021】一方、上記ボルト7が仮止め状態、または
本締めが不完全な状態の場合には、図4に示すように、
上記ボルト7の頭部7aの高さH1が完全締め位置の高
さHよりも高くなり、保護カバー10を閉じると、その
閉じ途中で保護カバー10の検知部10cがボルト7の
頭部7aに当接するので、保護カバー10を完全閉じ位
置に閉じられず、ロック孔10bをF/Lブロック1の
ロック爪1cに係止できないので、保護カバー10がF
/Lブロック1にロックされない。
【0022】これにより、作業者は、ボルト7の締め忘
れがあると判断でき、直ちに保護カバー10を開いて、
ボルト7を完全締め位置に本締めすることができる。
【0023】したがって、ボルト7の締め忘れを未然に
防止でき、自動車用バッテリーの生電源(+B)が直接
流れるワイヤーハーネス5の端子6とボルト7との間
で、ボルト7の緩みに起因する発熱が発生しなくなり、
端子6、ワイヤーハーネス5、F/Lブロック1に悪影
響を与えることがなくなって、安全性が向上する。
【0024】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案のボルトの締め忘れ検知構造は、本体に部品をボルト
で仮止めした後、ボルトが仮止め状態、または本締めが
不完全な状態の場合には、保護カバーの検知部がボルト
の頭部に当接するので、保護カバーを完全閉じ位置に閉
じることができず、ロック部で本体にロックできないの
で、ボルトの締め忘れがあると判断できるようになる。
【0025】したがって、ボルトの締め忘れを未然に防
止でき、自動車用バッテリーの生電源(+B)が直接流
れるワイヤーハーネスの端子(部品)をボルトでF/L
ブロック1(本体)に締め付けるような場合には、ボル
トの緩みに起因する発熱が発生しなくなり、端子、ワイ
ヤーハーネス、F/Lブロックに悪影響を与えることが
なくなって、安全性や品質が向上するようになる。ま
た、保護カバーに検知部等を一体成形できるので、部品
点数や組付け工数が増加せず、しかも、自動車に搭載後
に、ボルトを本締めするという煩わしい手直し作業をす
る必要もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の検知構造を有するF/Lブロックの
平面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 保護カバーの閉じ軌跡を示す断面図である。
【図4】 保護カバーの不完全閉じ位置の断面図であ
る。
【図5】 保護カバーの完全閉じ位置の断面図である。
【符号の説明】
1 F/Lブロック 1c ロック爪 4 ナット 5 ワイヤーハーネス 6 端子 7 ボルト 7a 頭部 10 保護カバー 10a ヒンジ部 10b ロック孔 10c 検知部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に部品をボルトで仮止めした後、該
    ボルトを本締めするものにおいて、 上記本体に、上記ボルトの頭部上方をカバー可能な保護
    カバーが開閉自在にヒンジ止めされ、該保護カバーに、
    完全閉じ位置で上記本体にロック可能なロック部と、不
    完全締め位置の上記ボルトの頭部に当接し保護カバーが
    完全閉じ位置に閉じられるのを阻止する検知部とが設け
    られていることを特徴とするボルトの締め忘れ検知構
    造。
JP4352592U 1992-06-23 1992-06-23 ボルトの締め忘れ検知構造 Expired - Fee Related JP2567825Y2 (ja)

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JP6017975B2 (ja) * 2013-01-23 2016-11-02 三洋電機株式会社 端子台及びこの端子台を接続した電気機器システム
JP6091906B2 (ja) * 2013-01-23 2017-03-08 三洋電機株式会社 端子台及びこの端子台を接続した電気機器システム
JP2017101691A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 三菱自動車工業株式会社 締結部品の取付構造
JP7156919B2 (ja) * 2018-11-26 2022-10-19 矢崎総業株式会社 カバー及び電気接続箱

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