JP2567706Y2 - ダイプレートの取付構造 - Google Patents

ダイプレートの取付構造

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JP2567706Y2
JP2567706Y2 JP2244192U JP2244192U JP2567706Y2 JP 2567706 Y2 JP2567706 Y2 JP 2567706Y2 JP 2244192 U JP2244192 U JP 2244192U JP 2244192 U JP2244192 U JP 2244192U JP 2567706 Y2 JP2567706 Y2 JP 2567706Y2
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die plate
tie bar
resin
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bush
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義博 岡部
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、成形用金型が設けられ
たダイプレートのタイバーへの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機をはじめとして各種成形機の
金型は、通常、固定ダイプレート及び移動ダイプレート
に設けられて開閉作動なされている。これらのダイプレ
ートは、タイバーに挿通して支持されており、ことに移
動ダイプレートはタイバー上を摺動して固定ダイプレー
トに対して近接・離間できるように構成されている。上
記各ダイプレートは、通常、タイバーに摺動可能に嵌挿
されたタイバーブッシュに対して挿着固定されている。
【0003】ところで、タイバーブッシュを無給油化す
ることは、ブッシュを合成樹脂製にすることによって解
決されている。しかしながら、樹脂製タイバーブッシュ
をダイプレートに取付ける場合、金属ブッシュのように
絞り嵌めにすると打ち込み時に変形したり、また冷やし
嵌めにすると樹脂の性質上一度収縮したら完全に元の寸
法に復帰しないし、縦弾性係数が金属に対して小さいた
めブッシュの保持力が非常に弱い、という問題があるた
め、図6に示すように、移動ダイプレート(イ)のタイバ
ー用挿通孔(ロ)の端部に、開口部に鍔(ハ)を設けた形状の
タイバーブッシュ(ニ)を嵌め込んだ後、この鍔(ハ)を外部
からさらにリテーナリング(ホ)で押さえる必要があっ
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案の解決しようと
する課題は、ダイプレートに対して樹脂製タイバーブッ
シュをリテーナリング等の付属品を用いず簡単かつ確実
に取付けられるダイプレートの取付構造を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』にかかる考案によれば、『成形用金型が設けられた
ダイプレートを、タイバー(4)に嵌挿された樹脂製タイ
バーブッシュを介して上記タイバー(4)に挿通して摺動
可能に支持するダイプレートの取付構造であって、上記
ダイプレート(3)の挿通孔(32)内周面(33)に、周方向に
凹状溝(34)が形成されると共に、上記樹脂製タイバーブ
ッシュ(1)が、その長さ方向の途中の外周面に、上記ダ
イプレート(3)の凹状溝(34)と係合する断面略鋸刃状の
凸状部(2)が形成されてなるダイプレートの取付構造』
が提供される。
【0006】本考案の取付構造において、ダイプレート
の挿通孔内周面(33)の凹状溝(34)は、周方向に1周する
リング状に設けられていてもよく、また途中で途切れた
円弧状に設けられていてもよい。上記凹状溝(34)の断面
形状は、後述する樹脂製タイバーブッシュ(1)に設けら
れる凸状部(2)の略鋸刃形状と略同等の幅及び深さを有
する矩形状断面が好ましいものとして挙げられる。
【0007】本考案の取付構造において、樹脂製タイバ
ーブッシュ(1)に設けられる凸状部(2)は、上記ダイプレ
ート(3)に設けられる凹状溝(34)と係合する断面略鋸刃
状に設けられる。断面略鋸刃状とは、すなわち一方がダ
イプレートの挿着を滑らかに行わしめる傾斜面(21)を有
し、他方には上記凹状溝(34)との係合後において該凹状
溝(34)から滑り出さない傾斜面又は垂直面(22)を有する
形状を意味する。
【0008】本考案において、1つのタイバー(4)に対
して樹脂製タイバーブッシュ(1)が複数で用いられても
よい。この場合、各タイバーブッシュ(1)に設けられる
断面略鋸刃状の凸状部(2)は、互いに対向するように設
けられることが好ましい。
【0009】樹脂製タイバーブッシュ(1)を構成する樹
脂としては、摩擦係数のできるだけ小さいものが好適に
選択され、例えばポリアセタール樹脂、PPS樹脂等が
挙げられる。
【0010】
【作用】本考案によれば、タイバー(4)に嵌挿された樹
脂製タイバーブッシュ(1)に対して、ダイプレート(3)を
挿通すれば、樹脂製タイバーブッシュ(1)の外周面に設
けられている断面略鋸刃状凸状部(2)の一方の傾斜面(2
1)に沿ってダイプレート(3)の挿通孔内周面(33)が滑
り、やがて上記凸状部(2)が挿通孔内周面(33)の凹状溝
(34)に嵌まって係合する。係合後は、断面略鋸刃状凸状
部(2)の他方の面(22)が凹状溝(34)の壁面と強固に接触
して滑り出せず、これによって樹脂製タイバーブッシュ
(1)とダイプレート(3)とは固定されることとなる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図示実施例に従って詳述する
が、これによって本考案が限定されるものではない。 実施例1 図1は本考案を適用する金型開閉装置の要部側面概略
図、図2は図1のA部拡大図である。図1の金型開閉装
置(10)は、固定金型(51)を取付けた固定ダイプレート
(5)と、移動金型(31)を取付けた移動ダイプレート(3)
と、この移動ダイプレート(3)を摺動可能に挿着する4
本のタイバー(4)と、上記移動ダイプレート(3)を駆動す
るトグル機構(6)とから主として構成されている。な
お、移動ダイプレート(3)の下部両側にはローラ(7)機構
が取付けられており、トグル機構(6)による摺動を容易
ならしめている。上記金型開閉装置(10)において、移動
ダイプレート(3)の各タイバー(4)への取付けは、同図A
部を拡大して図2に示すように、それぞれ樹脂製タイバ
ーブッシュ(1)を介して行われている。
【0012】上記樹脂製タイバーブッシュ(1)は、図3
に示すように、外周面の端部近傍に、鍔状に凸状部(2)
が設けられているものである。この凸状部(2)は、断面
略鋸刃状に形成されているもので、頂上部を連ねた稜線
から一方はテーパー面(21)に他方は垂直面(22)に形成さ
れている。この凸状部(2)を形成する際、その突出程度
(すなわち同図のa)は大体外径の0.3〜0.5%程度とす
ることが好ましい。また同図bで示される部分の寸法は
適宜設定されるが、あまり短すぎるとテーパー面(21)の
傾斜が急峻となり、ダイプレート(3)の挿着が困難とな
る。上記樹脂製タイバーブッシュ(1)は、原料としてポ
リアセタール樹脂、PPS樹脂等が好適に用いられ、こ
れらによって摩擦係数が0.02〜0.03程度にでき、タイバ
ー(4)上での摺動性が非常に良好となる。
【0013】一方移動ダイプレート(3)の各角部には、
図4に示すように、上記樹脂製タイバーブッシュ(1)を
挿着する挿通孔(32)が設けられている。この挿通孔径は
樹脂製タイバーブッシュ(1)の外径(L2)と略同等となる
ように調整されている。上記挿通孔(32)の内周面(33)に
は、周方向に断面矩形状の凹状溝(34)がリング状に形成
されている。この凹状溝(34)の深さは、概ね挿通孔径
(=樹脂製タイバーブッシュの外径L2)の0.4〜0.7%程
度とされることが好ましい。その他の寸法例としては同
図に示すものが参照される。
【0014】以上のように構成された樹脂製タイバーブ
ッシュ(1)を、凸状部(2)のテーパー面(21)側から移動ダ
イプレート(3)の各挿通孔(32)に挿入すると、摩擦係数
の非常に小さいテーパー面(21)が挿通孔内周面(33)を滑
らかに滑って該内周面(33)に形成された凹状溝(34)に嵌
まり込み、移動ダイプレート(3)に対して樹脂製タイバ
ーブッシュ(1)が固定される。そして、樹脂製タイバー
ブッシュ(1)が固定された移動ダイプレート(3)をタイバ
ー(4)に挿通させることにより、タイバー(4)への移動ダ
イプレート(3)の取付けは完了し、図2に示された構造
となる。同図に示される係合状態では、図1の(→)方
向の摺動に際しては、凸状部(2)の垂直面(22)が凹状溝
(34)の側面と強固に接触するので滑らず、樹脂製タイバ
ーブッシュ(1)と移動ダイプレート(3)とは離脱しないこ
ととなる。
【0015】実施例2 本考案の取付構造の他の例として、図5に示すものが挙
げられる。同図の構造は、移動ダイプレート(3)に設け
られる1つの挿通孔(32)に対して、それぞれ樹脂製タイ
バーブッシュ(1)を2つずつ挿着するものである。すな
わち、樹脂製タイバーブッシュ(1)を実施例1の場合の
半分程度の長さのものにし、これらを各凸状部(2)(2)の
テーパー面(21)(21)が対向するように移動ダイプレート
(3)の各挿通孔(32)に設けること、及び、移動ダイプレ
ート(3)の各挿通孔内周面(33)に2つの凹状溝(34)(34)
を設けること以外は実施例1と同様の構成である。
【0016】このような取付構造の場合、いずれの摺動
方向にも各凸状部(2)の各垂直面(22)が交互にストッパ
の役割を果たすので、移動ダイプレート(3)と樹脂製タ
イバーブッシュ(1)との離脱はより効果的に防止され
る。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば、従来のようなリテーナ
リング等の付属品を用いず安価で簡単かつ確実に移動ダ
イプレートに樹脂製タイバーブッシュを取付けることが
できる。 またリテーナリングを用いないので、ダイプ
レートの金型取付面積を従来のように狭くすることなく
タイバー間隔一杯に金型を取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の取付構造を適用する金型開閉装置の要
部側面概略図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】本考案に用いる樹脂製タイバーブッシュの一例
の断面概略図
【図4】移動ダイプレートの要部断面概略図
【図5】本考案の取付構造の他の例の要部断面概略図
【図6】従来例のダイプレートと樹脂製タイバーブッシ
ュとの取付構造の要部断面概略図
【符号の説明】
(1)…樹脂製タイバーブッシュ (2)…凸状部 (3)…移動ダイプレート (4)…タイバ
ー (5)…固定ダイプレート (6)…トグル
機構 (7)…ローラ機構 (10)…金型開
閉装置 (21)…テーパー面 (22)…垂直面 (32)…挿通孔 (33)…内周面 (34)…凹状溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用金型が設けられたダイプレ
    ートを、タイバーに嵌挿された樹脂製タイバーブッシュ
    を介して上記タイバーに挿通して摺動可能に支持するダ
    イプレートの取付構造であって、 上記ダイプレートの挿通孔内周面に、周方向に凹状溝が
    形成されると共に、上記樹脂製タイバーブッシュが、そ
    の長さ方向の途中の外周面に、上記ダイプレートの凹状
    溝と係合する断面略鋸刃状の凸状部が形成されてなるダ
    イプレートの取付構造。
JP2244192U 1992-03-13 1992-03-13 ダイプレートの取付構造 Expired - Lifetime JP2567706Y2 (ja)

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