JP2567600B2 - セラミツクペレツトを使用したミネラルウォ−タ−の製造方法 - Google Patents
セラミツクペレツトを使用したミネラルウォ−タ−の製造方法Info
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- JP2567600B2 JP2567600B2 JP5708387A JP5708387A JP2567600B2 JP 2567600 B2 JP2567600 B2 JP 2567600B2 JP 5708387 A JP5708387 A JP 5708387A JP 5708387 A JP5708387 A JP 5708387A JP 2567600 B2 JP2567600 B2 JP 2567600B2
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- pellets
- ceramic
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- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、セラミックペレットを使用したミネラルウ
ォーターの製造方法に関する。
ォーターの製造方法に関する。
従来の技術 近年、おいしい水に対する要望が高まってきており、
天然鉱泉、天然鉱泉に無機物を溶解したもの、通常の水
に各種無機成分を溶解したものなど種々の水が「おいし
い水」として「ミネラルウオーター」の名で市販されて
いる。ミネラルウオーターのおいしさの目安は、一般
に、カルシュウムとマグネシュウムを10〜100mg/の割
合で含有することとされ、水道水を家庭でミネラルウオ
ーターに変える試みを一部認められるが、そのためには
特別な装置が必要であり、また、処理の安定性に欠ける
などの欠点があった。
天然鉱泉、天然鉱泉に無機物を溶解したもの、通常の水
に各種無機成分を溶解したものなど種々の水が「おいし
い水」として「ミネラルウオーター」の名で市販されて
いる。ミネラルウオーターのおいしさの目安は、一般
に、カルシュウムとマグネシュウムを10〜100mg/の割
合で含有することとされ、水道水を家庭でミネラルウオ
ーターに変える試みを一部認められるが、そのためには
特別な装置が必要であり、また、処理の安定性に欠ける
などの欠点があった。
発明の目的 本発明は、水道水などを特別な装置を必要とすること
なく、安定して、即座に、水道法水質基準に適当するミ
ネラルウオーターに変化できる方法を提供することを目
的とする。
なく、安定して、即座に、水道法水質基準に適当するミ
ネラルウオーターに変化できる方法を提供することを目
的とする。
発明の構成 本発明は、特定の成分を有するセラミック原料を高温
で焼成して実質的に水不溶性となすことによって、該製
品を水に接触(浸漬又は通過)させるだけで、通常の水
を即座にミネラルウオーター化できることを見出し、達
成された。
で焼成して実質的に水不溶性となすことによって、該製
品を水に接触(浸漬又は通過)させるだけで、通常の水
を即座にミネラルウオーター化できることを見出し、達
成された。
本発明では、実質的に下記成分からなる水不溶性のセ
ラミックペレットに、水を接触させることを特徴とす
る。
ラミックペレットに、水を接触させることを特徴とす
る。
MgO 2.0〜98.5重量部 CaO 4.4〜99.0重量部 Al2O3 5.0〜74.7重量部 SiO2 12.9〜83.8重量部 上記各成分の配合割合において、MgOが98.5重量部よ
り多くなると、製品の磁器化温度が高くなり過ぎるの
で、好ましくなく、また2.0重量部より少なくなると、
水中におけるマグネシウム成分の溶出量が少なくなり好
ましくない。
り多くなると、製品の磁器化温度が高くなり過ぎるの
で、好ましくなく、また2.0重量部より少なくなると、
水中におけるマグネシウム成分の溶出量が少なくなり好
ましくない。
また、CaOの含有量が、99.0重量部より多くなると焼
成過程において溶融するので好ましくなく、逆にく4.4
重量部より少なくなると水中におけるカルシウム成分の
溶出量が適当でなくなる。
成過程において溶融するので好ましくなく、逆にく4.4
重量部より少なくなると水中におけるカルシウム成分の
溶出量が適当でなくなる。
次に、Al2O3については、74.7重量部より多くなる
と、磁器化温度範囲が狭くなってしまうので好ましくな
く、また、5.0重量部より少なくなるとセラミックとし
て要求される強度が保証できなくなる。
と、磁器化温度範囲が狭くなってしまうので好ましくな
く、また、5.0重量部より少なくなるとセラミックとし
て要求される強度が保証できなくなる。
更に、SiO2は83.8重量部より多くなるとクリストバラ
イトの生成による異常膨張があって、磁器に欠陥を生じ
させるので好ましくなく、逆に12.9重量部より少なくな
ると磁器化温度幅が極端に狭くなり好ましくない。
イトの生成による異常膨張があって、磁器に欠陥を生じ
させるので好ましくなく、逆に12.9重量部より少なくな
ると磁器化温度幅が極端に狭くなり好ましくない。
セラミックの形状は、円、角、筒状、輪型等いずれで
もよいが、その焼成温度は1000℃〜1400℃の範囲である
のが好ましい。
もよいが、その焼成温度は1000℃〜1400℃の範囲である
のが好ましい。
本発明の製品、すなわち前記セラミックペレットを接
触(浸漬又は通過)させた水は、飲料用及び調理用のミ
ネラルウオーターとして味よく使用できるだけでなく、
洗顔用としてニキビや肌荒れ防止効果があることが確認
されており、また生花用の水として使用すると水が濁ら
ず花の寿命を通常に2〜3倍延長することもわかってい
る。
触(浸漬又は通過)させた水は、飲料用及び調理用のミ
ネラルウオーターとして味よく使用できるだけでなく、
洗顔用としてニキビや肌荒れ防止効果があることが確認
されており、また生花用の水として使用すると水が濁ら
ず花の寿命を通常に2〜3倍延長することもわかってい
る。
更に、本発明で得られるミネラルウオーターは、野菜
の保存に非常に効果的に使用できる。すなわち、前記セ
ラミックペレットで処理した水を、冷蔵庫の野菜室に入
れ、その中に野菜を入れて保存するというものである。
この方法を使用すると、野菜室中の0〜10℃という水温
と水中のミネラルが相乗的に働き、野菜を非常に長期間
新鮮な状態で保存できる。
の保存に非常に効果的に使用できる。すなわち、前記セ
ラミックペレットで処理した水を、冷蔵庫の野菜室に入
れ、その中に野菜を入れて保存するというものである。
この方法を使用すると、野菜室中の0〜10℃という水温
と水中のミネラルが相乗的に働き、野菜を非常に長期間
新鮮な状態で保存できる。
本発明では、セラミックペレットはそのまま水に浸漬
又は通過せしめて使用してもよいが、水透過性の容器
(袋など)に封入した状態で使用するのが扱い易い。ま
た、殺菌効果や脱臭効果を高めるために、活性炭や殺菌
用ペレットを併用してもよい。
又は通過せしめて使用してもよいが、水透過性の容器
(袋など)に封入した状態で使用するのが扱い易い。ま
た、殺菌効果や脱臭効果を高めるために、活性炭や殺菌
用ペレットを併用してもよい。
なお、セラミックペレットの使用量は、目的に応じて
適当に選ばれればよく、特に限定されない。一般に、水
100重量部に対して、1〜100重量部のセラミックペレッ
トが使用されればよい。
適当に選ばれればよく、特に限定されない。一般に、水
100重量部に対して、1〜100重量部のセラミックペレッ
トが使用されればよい。
実施例1 MgO 16.0重量部 CaO 22.2重量部 Al2O3 12.4重量部 SiO2 49.2重量部 を含有する、1200℃で焼成されたセラミックペレット
(直径4mm、高さ4mmの円筒状ペレット)を使用し、次の
ような実験を実施した。
(直径4mm、高さ4mmの円筒状ペレット)を使用し、次の
ような実験を実施した。
実験1 水道水200ccにセラミックペレット4gを30秒間浸漬し
た後、得られた処理水の性状を、未処理の水道水と比較
して測定した。その結果を次表に示す。
た後、得られた処理水の性状を、未処理の水道水と比較
して測定した。その結果を次表に示す。
実験2. 水道水500ccに、セラミックペレット10gと活性炭10g
をナイロンの網状容器に封入したものを30秒間浸漬し、
取り出した後、水中のミネラル生成量を測定した。
をナイロンの網状容器に封入したものを30秒間浸漬し、
取り出した後、水中のミネラル生成量を測定した。
ミネラル生成量は20.72mg/(カルシュウム18.10mg/
、マグネシュウム2.62mg/)であった。
、マグネシュウム2.62mg/)であった。
実験3. 水200ccに、セラミックペレット4g、銀入り活性炭4g
及び殺菌用銀ペレット0.4gをナイロンの網状容器に封入
したものを30秒間浸漬し、取り出した後、水の性状を測
定した。その結果を次表に示す。
及び殺菌用銀ペレット0.4gをナイロンの網状容器に封入
したものを30秒間浸漬し、取り出した後、水の性状を測
定した。その結果を次表に示す。
実験4. セラミックペレット4g、銀入り活性炭4g及び殺菌用銀
ペレット0.4gを含む実験3の処理剤を使用して飲料水及
び生花用の水を製造したところ、処理剤の水への浸漬時
間は次のように変化させるのが好ましいことがわかっ
た。
ペレット0.4gを含む実験3の処理剤を使用して飲料水及
び生花用の水を製造したところ、処理剤の水への浸漬時
間は次のように変化させるのが好ましいことがわかっ
た。
実験5. セラミックペレット4gを500ccの水に2分間浸漬した
後の水を、冷蔵庫の野菜室に入れ、その中に、白菜、ほ
うれん草、トマトを入れて保存したところ、いずれも10
日異常新鮮な状態に保たれた。
後の水を、冷蔵庫の野菜室に入れ、その中に、白菜、ほ
うれん草、トマトを入れて保存したところ、いずれも10
日異常新鮮な状態に保たれた。
実施例2 次表の如く成分を変化させて実施例1と同様のセラミ
ックペレットを製造し、添加量を変化させて水道水に30
秒間浸漬した後、水の硬度、残留塩素の量及びpH値を測
定した。その結果を、原水(水道水)の値と共に次表に
記載する。
ックペレットを製造し、添加量を変化させて水道水に30
秒間浸漬した後、水の硬度、残留塩素の量及びpH値を測
定した。その結果を、原水(水道水)の値と共に次表に
記載する。
本発明に従った試料1〜5はいずれも、安定して取り
扱えるペレットであり、水と接触させることにより、水
を容易に「まろやかな美味しい味」に変化させることが
できた。なお、これらの処理水は、いずれも、水質基準
に関する省令(昭和53年厚生省令第56号)に従った水質
検査により、水質基準に適合することがわかっている。
扱えるペレットであり、水と接触させることにより、水
を容易に「まろやかな美味しい味」に変化させることが
できた。なお、これらの処理水は、いずれも、水質基準
に関する省令(昭和53年厚生省令第56号)に従った水質
検査により、水質基準に適合することがわかっている。
発明の効果 本発明では、セラミックペレットを水と短時間接触さ
せるだけで、容易にミネラルウオーターを製造でき、し
かも、得られたミネラルウオーターを冷蔵庫の野菜室に
いれて使用すると、その中での野菜の寿命が著しく延長
されて、野菜を新鮮な状態で長期間安定して保存でき
る。
せるだけで、容易にミネラルウオーターを製造でき、し
かも、得られたミネラルウオーターを冷蔵庫の野菜室に
いれて使用すると、その中での野菜の寿命が著しく延長
されて、野菜を新鮮な状態で長期間安定して保存でき
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/10 C04B 35/10 Z 35/16 35/16 Z 35/18 35/18 Z (56)参考文献 特開 昭58−204870(JP,A) 特開 昭60−11260(JP,A) 特開 昭58−91054(JP,A) 特開 昭60−103073(JP,A) 特開 昭61−78492(JP,A) 特開 昭61−107992(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】MgO 2.0〜98.5重量部 CaO 4.4〜99.0重量部 Al2O3 5.0〜74.7重量部 SiO2 12.9〜83.8重量部 実質的に上記成分からなる水不溶性のセラミックペレッ
トに、水を接触させることを特徴とするミネラルウォー
ターの製造方法。 - 【請求項2】上記セラミックペレットが水透過性の容器
に封入した状態で使用されることを特徴とする請求項1
の方法。 - 【請求項3】水100重量部に対して、上記セラミックペ
レットが1〜100重量部の割合で使用されることを特徴
とする請求項1又は2の方法。 - 【請求項4】上記セラミックペレットが活性炭及び/又
は殺菌用ペレットと併用されることを特徴とする特許請
求の範囲第1項〜第3項いずれか1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5708387A JP2567600B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | セラミツクペレツトを使用したミネラルウォ−タ−の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5708387A JP2567600B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | セラミツクペレツトを使用したミネラルウォ−タ−の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63222069A JPS63222069A (ja) | 1988-09-14 |
JP2567600B2 true JP2567600B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=13045590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5708387A Expired - Lifetime JP2567600B2 (ja) | 1987-03-11 | 1987-03-11 | セラミツクペレツトを使用したミネラルウォ−タ−の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567600B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07204664A (ja) * | 1994-01-21 | 1995-08-08 | Mitsubishi Constr Co Ltd | 上質水製造媒体及び上質水製造装置 |
AU706136B2 (en) * | 1996-01-05 | 1999-06-10 | Ube Material Industries Ltd | Granular magnesium compound-based modifier for water quality and bottom sediment quality |
-
1987
- 1987-03-11 JP JP5708387A patent/JP2567600B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63222069A (ja) | 1988-09-14 |
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Legal Events
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