JPH08132072A - 貝化石の処理方法並びにこの処理方法を用いて製造した水質改善材並びに濾過材 - Google Patents

貝化石の処理方法並びにこの処理方法を用いて製造した水質改善材並びに濾過材

Info

Publication number
JPH08132072A
JPH08132072A JP27952294A JP27952294A JPH08132072A JP H08132072 A JPH08132072 A JP H08132072A JP 27952294 A JP27952294 A JP 27952294A JP 27952294 A JP27952294 A JP 27952294A JP H08132072 A JPH08132072 A JP H08132072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
water
fossil
treatment
water quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27952294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Harada
良男 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP27952294A priority Critical patent/JPH08132072A/ja
Publication of JPH08132072A publication Critical patent/JPH08132072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 牡蠣貝を主成分とする貝化石のアンモニア臭
と硫化水素臭を取り除くことのできる処理方法並びにこ
の処理方法によって製造した水質改善材並びに濾過材を
提供する。 【構成】 貝化石を乾燥させた後粉砕し、これを臭気が
抜けかつ有効成分が消失しない温度で必要な時間焼成さ
せる。その際に、乾燥方法としては自然乾燥と送風乾燥
があり、粉砕粒度によって選択する。粉砕物の焼成温度
は450℃前後とし、焼成時間が2時間程度であること
が最も望ましい。このようにして製造したものを水質改
善材或は濾過材として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貝の化石を主成分と
する貝化石の処理方法並びにこの処理方法によって製造
した水質改善材並びに濾過材に関する。
【0002】
【従来の技術】貝化石は今からおよそ200万年〜4,
000万年前の新第3紀の鮮新世から中新世の間に海底
に生息していた貝類が堆積して化石化したもので、その
後の地層の隆起によって地上に貝化石層として埋蔵され
ている。とくに岩手県一関市厳美町に埋蔵されている貝
化石層は約500万年前のもので、そのほとんどが牡蠣
によって構成され、土砂の混在の少ない貝化石として知
られている。
【0003】この牡蠣を主成分とする岩手県一関市の貝
化石層は極めて密に堆積されているため、風化が遅れ、
当時の牡蠣の形状及び成分を良好に保っており、その成
分表は次の通りである。
【0004】
【表1】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように岩手県一関
市より産出される貝化石は、貝殻の化石ではなく生きて
いた貝の化石であるので、炭酸カルシウム(CaO)以
外の牡蠣貝に附着していた海草類が保有していたミネラ
ル分を含む数多くのミネラルを含有しており、これらの
ミネラルは水に対する溶解度が高く、人体を始めとする
動植物の身体組織に取り入れられ易いことが判明してい
る。しかし、貝化石を単に乾燥させたままであると、こ
れで処理した水は若干のアンモニア臭と硫化水素臭がす
るのが難点である。
【0006】この発明の目的は、貝化石のアンモニア臭
と硫化水素臭を取り除くことのできる処理方法並びにこ
の処理方法によって製造した水質改善材並びに濾過材を
提供せんとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ためにこの発明は、貝化石を乾燥させた後粉砕し、これ
を臭気が抜けかつ有効成分が消失しない温度で必要な時
間焼成させるものである。
【0008】その際に乾燥は自然乾燥或は送風乾燥とす
ることができる。
【0009】また、焼成温度は450℃前後、焼成時間
が2時間程度であることが望ましい。
【0010】さらに上述したようにして処理した貝化石
は水質改善材或は濾過材として用いることができる。
【0011】
【作用】請求項1においては、粉砕によって利用し易い
大きさの粒度となり、焼成によってアンモニア臭や硫化
水素臭が消える。
【0012】請求項2においては、採掘の結果10cm
3以下になったものは自然乾燥によって充分に乾燥す
る。
【0013】請求項3においては、採掘によって10c
3以上の大きさになったものは、送風乾燥によって乾
燥させると早く乾燥処理を行うことができる。
【0014】請求項4においては、貝化石の炭酸カルシ
ウム等の有効成分が水の中に溶け込むことにより、動植
物の成長にとって好ましい水質となる。
【0015】請求項5においては、貝化石の炭酸カルシ
ウムを始めとするミネラルが水の中に溶け込むことによ
り、おいしい水となる。
【0016】
【実施例】牡蠣貝を主成分とする岩手県一関市の貝化石
を採掘して、大きさが10cm3以上のものは乾燥棚の
上に載せて送風乾燥させた。大きさが10cm3以下の
ものは乾燥板上へ載せて自然乾燥させた。どちらも充分
に乾燥してからこれを粉砕機(ハンマーシル)にかけて
10mm以下の粒度にした後、焼成炉に入れて種々の温
度条件の下で2時間焼成させたところ下表の通りとなっ
た。
【0017】
【表2】 以上の試験結果から、450℃前後の温度で2時間焼成
させることが成分の損失を伴わず悪臭を除去できること
から最も望ましいことが解った。
【0018】このようにして得た貝化石の焼成物800
ccを網状の袋に詰めて5リットルの水道水中に浸漬さ
せて時間の経過に伴う水道水のミネラル分の変化を測定
したところ、下表のような検査結果を得た。
【0019】
【表3】 この表から明らかなように、ミネラル成分のうち、マグ
ネシウムの濃度に若干の減少が見られるが、他のカルシ
ウム、ナトリウム、カリウム等の濃度は時間の経過を共
に増大することが解った。とくにカルシウムについて
は、実験開始当初の倍近い濃度となっている。
【0020】したがって、このように貝化石の焼成物で
処理した水は、カルシウム等のミネラル分を多く含むの
で、この処理水を植物に散布する水や、鶏、牛及び豚等
の動物の飲料水として用いると、天然産物であるために
よく吸収され、植物にあっては褐変や果実の尻ぐされを
防止して、生産性を高めることができる上に、果実の場
合には有機酸類を中和して甘味のある果実を生産するこ
とが可能となるものである。また、動物においてもカル
シウム不足による病気を防止し、カルシウム分を多く含
む卵や牛乳を産出することが可能となるものである。
【0021】さらに人間にあっては、カルシウム等のミ
ネラルを多く含む水となるので、風呂のお湯として用い
ると、肌を滑らかにし、皮膚よりミネラル分が吸収され
ることになる。
【0022】また、上述したようにして処理した貝化石
の焼成物で処理した水は、人間の飲料水としても優れた
効果を発揮する。上述したように貝化成の焼成物800
ccを水道水5リットル内に30分間浸漬させた後、成
分分析の検査をしたところ、次の表のような結果を得
た。
【0023】
【表4】 上の表から明らかなように、この処理水からは一般細菌
や大腸菌といった菌類は検出されず、臭気に異常が全く
ない上に、窒素分やクロロホルム、総トリハロメタンを
始めとするメタン類の減少効果が著しいことが解る。そ
して、水のおいしさを決めるカルシウム、カリウム、及
びマンガン等のミネラル分の増加が見られることが解っ
た。
【0024】したがって、このようにして貝化石の焼成
物で処理した人間の飲料水は、トリハロメタンのような
有害物を除去し、人体に取り入れられ易い天然成分とし
て豊富なミネラル分を含み、おいしくて身体に良い水と
なることが解った。このようなことから、とくに置き型
浄水器の濾過材として用いると、水がこの濾過材を通っ
て繰り返し循環する構造となるので、その処理効果を一
層高めることができるものである。この場合には毎分
1.5リットルの飲料水が循環する構成とし、活性炭、
麦飯石、及び上述したようにして処理した貝化石の焼成
物を等分にして合計で800cc用意し、これを水槽と
は別に設けた水入口と水出口を有する濾材ケース内に詰
め、この濾材ケースを介して水が繰り返し循環するよう
にして用いるものである。
【0025】また、水道の蛇口に取り付けて用いる場合
には、毎分6リットルの水量の場合上述したように処理
した貝化石の濾過材を水入口と水出口を設けた濾過槽に
1.5リットル程度詰めて用いるものである。
【0026】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので次
のような効果を奏し得る。
【0027】請求項1のように構成すると、貝化石が扱
い易い大きさとなり、殺菌効果を高め、アンモニア臭と
硫化水素臭となるような悪臭を除去することができるこ
とにより、この焼成した貝化石で処理した水を人間が使
用する水や飲料水を始めとし、植物や家畜等の動物に与
える水としても広く使用して、安全で天然のミネラル分
の豊富な美味しい水を提供することを可能とする効果を
奏し得る。
【0028】請求項2のように構成すると、乾燥させる
のにコストを要しない。
【0029】請求項3のように構成すると、乾燥に送風
機等のコストを要するが、早く乾燥できる利点がある。
【0030】請求項4のように構成すると、貝化石が含
有するミネラル等の有効成分の焼失がほとんどなく、か
つアンモニア臭や硫化水素臭を完全に除去できる。
【0031】請求項5のように構成すると、アルミニウ
ム分を始めとする数多くのミネラルを含む水となり、こ
れを動植物へ与えたり、人間が入る風呂水等に使用する
と、上述したような効果を発揮し得るものである。
【0032】請求項6のように構成すると、水道水に含
まれる有害成分を除去し、カルシウムを始めとする数多
くのミネラルを人体に吸収し易い形で含む無臭の水とな
るので、身体のために良く味の良い飲料水とすることが
できるものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貝化石を乾燥させた後粉砕し、これを臭
    気が抜けかつ有効成分が消失しない温度で必要な時間焼
    成させることを特徴とする、貝化石の処理方法。
  2. 【請求項2】 乾燥が自然乾燥であることを特徴とす
    る、請求項1記載の貝化石の処理方法。
  3. 【請求項3】 乾燥が送風乾燥であることを特徴とす
    る、請求項1記載の貝化石の処理方法。
  4. 【請求項4】 焼成温度は450℃前後であり、焼成時
    間が2時間程度であることを特徴とする、請求項1乃至
    3記載の貝化石の処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至2のいずれか1項によって
    処理した貝化石を有効成分とする、水質改善材。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至2のいずれか1項によって
    処理した貝化石を有効成分とする濾過材。
JP27952294A 1994-11-14 1994-11-14 貝化石の処理方法並びにこの処理方法を用いて製造した水質改善材並びに濾過材 Pending JPH08132072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27952294A JPH08132072A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 貝化石の処理方法並びにこの処理方法を用いて製造した水質改善材並びに濾過材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27952294A JPH08132072A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 貝化石の処理方法並びにこの処理方法を用いて製造した水質改善材並びに濾過材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08132072A true JPH08132072A (ja) 1996-05-28

Family

ID=17612203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27952294A Pending JPH08132072A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 貝化石の処理方法並びにこの処理方法を用いて製造した水質改善材並びに濾過材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08132072A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166115A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Ngk Insulators Ltd フィルタエレメントおよびその製造方法
JP2008207146A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Michihisa Sasaki 飲料水の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166115A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Ngk Insulators Ltd フィルタエレメントおよびその製造方法
JP2008207146A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Michihisa Sasaki 飲料水の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5254285A (en) Flocculating agent for the purification of fluids
Ockerman Chemistry of meat tissue
JP5832044B2 (ja) 低塩の塩蔵クラゲ
CN105779171A (zh) 一种微纳米贝壳粉果蔬清洗剂及制备方法
KR20200034099A (ko) 소 사골의 누린내를 제거하는 사골곰탕 제조방법
CN1833539A (zh) 包含普洱茶叶的泡菜
JPH08132072A (ja) 貝化石の処理方法並びにこの処理方法を用いて製造した水質改善材並びに濾過材
KR20150066238A (ko) 훈제전복 및 이의 제조방법
US5047255A (en) Activating material composed mainly of animal bone, flocculating agent composed mainly of the material and processes for preparation thereof
JPH0364094B2 (ja)
KR20030089380A (ko) 약초 굴비 제조방법
KR20140101178A (ko) 오징어 건조방법
KR102574525B1 (ko) 면역력과 육질향상 효과를 나타내는 단미사료용 첨가제의 제조방법
CN110786442A (zh) 一种降低食物中镉生物有效性和毒性的方法
KR101217926B1 (ko) 조미용 소금 조성물
KR20130054852A (ko) 멍게 또는 미더덕 저염도 조미 분말 양념 제조방법
KR101559633B1 (ko) 미네랄 성분이 함유된 황토지장수를 이용한 훈제 오징어 제조방법
KR101559632B1 (ko) 미네랄 성분이 함유된 황토지장수를 이용한 미건조 오징어 제조방법
KR101559631B1 (ko) 미네랄 성분이 함유된 황토지장수를 이용한 건조 오징어 제조방법
JPS6049748A (ja) 風味豊かな魚を養殖する方法
JP3610433B2 (ja) 生鮮、青果の食料品等の鮮度保持用のセラミックの製造法
KR20030079475A (ko) 참숯과 황토를 이용한 식품 가공방법
JPS6320509B2 (ja)
JPH026306A (ja) 動物骨主体活性材及びその製法
JPS619267A (ja) 振り掛け食品及びその製造方法