JP2567531Y2 - パネル装着型コネクタのシール構造 - Google Patents
パネル装着型コネクタのシール構造Info
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- JP2567531Y2 JP2567531Y2 JP6794393U JP6794393U JP2567531Y2 JP 2567531 Y2 JP2567531 Y2 JP 2567531Y2 JP 6794393 U JP6794393 U JP 6794393U JP 6794393 U JP6794393 U JP 6794393U JP 2567531 Y2 JP2567531 Y2 JP 2567531Y2
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- Japan
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- connector housing
- seal
- hood
- connector
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パネルに形成した取付
孔に嵌合して装着されるパネル装着型コネクタのシール
構造に関するものである。
孔に嵌合して装着されるパネル装着型コネクタのシール
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パネルに形成した取付孔に嵌合して装着
されるパネル装着型コネクタにおいてそのコネクタと取
付孔との間の防水を図るためのシール構造の一例として
は、図4及び図5に示すものがある。このシール構造を
有するパネル装着型コネクタ30は、フード部32を備
えた固定側コネクタハウジング31とそのフード部32
に嵌合される脱着側コネクタハウジング33とからな
る。固定側コネクタハウジング31は、パネル35の内
側(図における左側)からその取付孔36にフード部3
2を嵌合させてそのロック片37を取付孔36の孔縁に
係止させることにより取り付けられ、脱着側コネクタハ
ウジング33は、パネル35の外側(図における右側)
からフード部32内に嵌入されてそのフード部32の開
口を覆うように装着したグロメット38と共にボルト3
9で固定して取り付けられる。
されるパネル装着型コネクタにおいてそのコネクタと取
付孔との間の防水を図るためのシール構造の一例として
は、図4及び図5に示すものがある。このシール構造を
有するパネル装着型コネクタ30は、フード部32を備
えた固定側コネクタハウジング31とそのフード部32
に嵌合される脱着側コネクタハウジング33とからな
る。固定側コネクタハウジング31は、パネル35の内
側(図における左側)からその取付孔36にフード部3
2を嵌合させてそのロック片37を取付孔36の孔縁に
係止させることにより取り付けられ、脱着側コネクタハ
ウジング33は、パネル35の外側(図における右側)
からフード部32内に嵌入されてそのフード部32の開
口を覆うように装着したグロメット38と共にボルト3
9で固定して取り付けられる。
【0003】シール40は、グロメット38の外周に一
体形成されており、取付孔36の孔縁に沿うように環状
に設けられている。シール40は、脱着側コネクタハウ
ジング33を固定側コネクタハウジング31に取り付け
るのに伴って、パネル35の外面に押圧されて弾性変形
を生じつつ密着される。これによって、取付孔36の孔
縁の周囲がパネル35の外側から全周に亘ってシール4
0で囲まれ、パネル35の外側から取付孔36と固定側
コネクタハウジング31のフード部32との間の隙間を
通って水等がパネル35の内側へ侵入するのが阻止され
る。
体形成されており、取付孔36の孔縁に沿うように環状
に設けられている。シール40は、脱着側コネクタハウ
ジング33を固定側コネクタハウジング31に取り付け
るのに伴って、パネル35の外面に押圧されて弾性変形
を生じつつ密着される。これによって、取付孔36の孔
縁の周囲がパネル35の外側から全周に亘ってシール4
0で囲まれ、パネル35の外側から取付孔36と固定側
コネクタハウジング31のフード部32との間の隙間を
通って水等がパネル35の内側へ侵入するのが阻止され
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のシール構造
では、次のような問題があった。シール40よりも内側
においては、図5に拡大して示すように、パネル35の
取付孔36の孔縁と固定側コネクタハウジング31のフ
ード部32との間の間隙Sa、及び、フード部32と脱
着側コネクタハウジング33との間の間隙Sbは、いず
れも、シールがされておらず、水等がこれらの間隙S
a,Sbを通過するのを防止することができるようには
なっていなかった。このため、例えばパネル35の内面
(図における左側の面)において結露により生じて滴下
した水滴が、取付孔36の孔縁とフード部32との間隙
Sa及びフード部32と脱着側コネクタハウジング33
との間隙Sbを通ることによってコネクタハウジング3
1,33の内部に侵入するという恐れがあった。
では、次のような問題があった。シール40よりも内側
においては、図5に拡大して示すように、パネル35の
取付孔36の孔縁と固定側コネクタハウジング31のフ
ード部32との間の間隙Sa、及び、フード部32と脱
着側コネクタハウジング33との間の間隙Sbは、いず
れも、シールがされておらず、水等がこれらの間隙S
a,Sbを通過するのを防止することができるようには
なっていなかった。このため、例えばパネル35の内面
(図における左側の面)において結露により生じて滴下
した水滴が、取付孔36の孔縁とフード部32との間隙
Sa及びフード部32と脱着側コネクタハウジング33
との間隙Sbを通ることによってコネクタハウジング3
1,33の内部に侵入するという恐れがあった。
【0005】本考案は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、パネル装着型コネクタを構成する固定側コネ
クタハウジングと脱着側コネクタハウジングとの間をシ
ールすることのできるシール構造を提供することを目的
とするものである。
であって、パネル装着型コネクタを構成する固定側コネ
クタハウジングと脱着側コネクタハウジングとの間をシ
ールすることのできるシール構造を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するための手段として、パネルの一面側からそのパネ
ルに形成した取付孔に嵌合して取り付けられる固定側コ
ネクタハウジングと、パネルの他面側から固定側コネク
タハウジングに嵌合される脱着側コネクタハウジングと
からなるパネル装着型コネクタの脱着側コネクタハウジ
ングに環状のシールを設け、そのシールを取付孔を囲む
ようにパネルに密着させるパネル装着型コネクタのシー
ル構造において、シールに、固定側コネクタハウジング
に密着して脱着側コネクタハウジングとの間で挟圧され
るサブシール部を形成した構成としたところに特徴を有
するものである。
決するための手段として、パネルの一面側からそのパネ
ルに形成した取付孔に嵌合して取り付けられる固定側コ
ネクタハウジングと、パネルの他面側から固定側コネク
タハウジングに嵌合される脱着側コネクタハウジングと
からなるパネル装着型コネクタの脱着側コネクタハウジ
ングに環状のシールを設け、そのシールを取付孔を囲む
ようにパネルに密着させるパネル装着型コネクタのシー
ル構造において、シールに、固定側コネクタハウジング
に密着して脱着側コネクタハウジングとの間で挟圧され
るサブシール部を形成した構成としたところに特徴を有
するものである。
【0007】
【作用】固定側コネクタハウジングと脱着側コネクタハ
ウジングをパネルに取り付けると、シールが取付孔を囲
むようにしてパネルに密着すると共に、サブシール部が
固定側コネクタハウジングと脱着側コネクタハウジング
との間で挟圧される。パネルに密着するシールは、パネ
ルの脱着側コネクタハウジングを嵌合する側から取付孔
とコネクタとの隙間を通って水等がパネルの反対側(固
定側コネクタハウジングを取り付ける側)に侵入するの
を阻止する。固定側コネクタハウジングと脱着側コネク
タハウジングとの間で挟圧されるサブシール部は、両コ
ネクタハウジングの隙間を通ってコネクタの外部から内
部へ水等が侵入するのを阻止する。
ウジングをパネルに取り付けると、シールが取付孔を囲
むようにしてパネルに密着すると共に、サブシール部が
固定側コネクタハウジングと脱着側コネクタハウジング
との間で挟圧される。パネルに密着するシールは、パネ
ルの脱着側コネクタハウジングを嵌合する側から取付孔
とコネクタとの隙間を通って水等がパネルの反対側(固
定側コネクタハウジングを取り付ける側)に侵入するの
を阻止する。固定側コネクタハウジングと脱着側コネク
タハウジングとの間で挟圧されるサブシール部は、両コ
ネクタハウジングの隙間を通ってコネクタの外部から内
部へ水等が侵入するのを阻止する。
【0008】
【考案の効果】上記作用によって説明したように、本考
案は、固定側コネクタハウジングと脱着側コネクタハウ
ジングとの間で挟圧されるサブシール部を設けることに
より両者の隙間を通って水等がコネクタの外部から内部
へ侵入するのを阻止するようにした。これにより、パネ
ルのシールが密着される側とは反対側(固定側コネクタ
ハウジングを取り付ける側)において、例えばパネルの
表面に結露により生じた水滴が固定側コネクタハウジン
グと脱着側コネクタハウジングとの間を通ってコネクタ
の内部に侵入する結果、コネクタ内に装着した端子金具
間で微小なリークが生じてしまうこと防止することがで
きる。
案は、固定側コネクタハウジングと脱着側コネクタハウ
ジングとの間で挟圧されるサブシール部を設けることに
より両者の隙間を通って水等がコネクタの外部から内部
へ侵入するのを阻止するようにした。これにより、パネ
ルのシールが密着される側とは反対側(固定側コネクタ
ハウジングを取り付ける側)において、例えばパネルの
表面に結露により生じた水滴が固定側コネクタハウジン
グと脱着側コネクタハウジングとの間を通ってコネクタ
の内部に侵入する結果、コネクタ内に装着した端子金具
間で微小なリークが生じてしまうこと防止することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図1乃
至図3を参照して説明する。本実施例のパネル装着型コ
ネクタ1は、長方形断面のフード部3を備えた固定側コ
ネクタハウジング2とそのフード部3内に嵌入される脱
着型コネクタハウジング4とからなり、板面を鉛直方向
に向けたパネル5に所定の姿勢で取り付けられるように
なっている。このパネル5には、上記のパネル装着型コ
ネクタ1を取り付けるための取付孔6が形成されてお
り、また、この取付孔6の周縁における外面(図2,3
における左側の面)は、後述するシール20が密着され
るシール面7となっている。
至図3を参照して説明する。本実施例のパネル装着型コ
ネクタ1は、長方形断面のフード部3を備えた固定側コ
ネクタハウジング2とそのフード部3内に嵌入される脱
着型コネクタハウジング4とからなり、板面を鉛直方向
に向けたパネル5に所定の姿勢で取り付けられるように
なっている。このパネル5には、上記のパネル装着型コ
ネクタ1を取り付けるための取付孔6が形成されてお
り、また、この取付孔6の周縁における外面(図2,3
における左側の面)は、後述するシール20が密着され
るシール面7となっている。
【0010】固定側コネクタハウジング2は、フード部
3の奥端面に開口して図示しない端子金具が挿入される
複数のキャビティ8を有する。フード部3の先端部に
は、その上辺の外面から突出する係合凸部9が形成され
ていると共に、下辺に形成した切欠部に金属製のロック
片10が装着されている。この固定側コネクタハウジン
グ2は、パネル5の内側(図2,3における右側)から
その取付孔6にフード部3の先端を嵌入し、その上辺の
係合凸部9を取付孔6の上辺の孔縁に係合させると共
に、下辺のロック片10を弾性変形させつつ取付孔6の
下辺の孔縁に係合させることによって固定されている。
3の奥端面に開口して図示しない端子金具が挿入される
複数のキャビティ8を有する。フード部3の先端部に
は、その上辺の外面から突出する係合凸部9が形成され
ていると共に、下辺に形成した切欠部に金属製のロック
片10が装着されている。この固定側コネクタハウジン
グ2は、パネル5の内側(図2,3における右側)から
その取付孔6にフード部3の先端を嵌入し、その上辺の
係合凸部9を取付孔6の上辺の孔縁に係合させると共
に、下辺のロック片10を弾性変形させつつ取付孔6の
下辺の孔縁に係合させることによって固定されている。
【0011】脱着側コネクタハウジング4は、フード部
3内に嵌合される先端面に開口して図示しない端子金具
が挿入される複数のキャビティ11を有する。この脱着
側コネクタハウジング4には、そのフード部3に嵌入さ
れる先端とは反対側の面を覆う長方形の板状をなすゴム
製のグロメット12が、その外周縁に形成した係止部1
3を脱着側コネクタハウジング4の外周縁の鍔部14に
被せて引っ掛けることによって装着されている。また、
このグロメット12には、その外面を覆うグロメットカ
バー15が、その嵌通孔16にグロメット12の電線案
内用筒部17を貫通させた状態で装着されている。この
脱着側コネクタハウジング4は、上記固定側コネクタハ
ウジング2とは逆にパネル5の外側(図2,3における
左側)からフード部3内に嵌入され、ボルト18によっ
て固定側コネクタハウジング2から離脱不能に固定され
る。これにより、両コネクタハウジング2,4のキャビ
ティ8,11内に装着される図示しない端子金具が互い
に電気的に接合される。
3内に嵌合される先端面に開口して図示しない端子金具
が挿入される複数のキャビティ11を有する。この脱着
側コネクタハウジング4には、そのフード部3に嵌入さ
れる先端とは反対側の面を覆う長方形の板状をなすゴム
製のグロメット12が、その外周縁に形成した係止部1
3を脱着側コネクタハウジング4の外周縁の鍔部14に
被せて引っ掛けることによって装着されている。また、
このグロメット12には、その外面を覆うグロメットカ
バー15が、その嵌通孔16にグロメット12の電線案
内用筒部17を貫通させた状態で装着されている。この
脱着側コネクタハウジング4は、上記固定側コネクタハ
ウジング2とは逆にパネル5の外側(図2,3における
左側)からフード部3内に嵌入され、ボルト18によっ
て固定側コネクタハウジング2から離脱不能に固定され
る。これにより、両コネクタハウジング2,4のキャビ
ティ8,11内に装着される図示しない端子金具が互い
に電気的に接合される。
【0012】また、グロメット12の外周縁に脱着側コ
ネクタハウジング4への装着のために形成した上記係止
部13は、その先端がパネル5側へ延出しており、この
延出した部分が防水用のシール20となっている。この
シール20は、取付孔6の周囲を囲むように環状に設け
られており、内周側のシール部21と外周側のシール部
22とからなる二重シール構造になっている。内周側の
シール部21は、パネル5側への突出長さが短くて厚さ
寸法が大きい。一方、外周側のシール部22は、その自
由状態におけるパネル5側への突出長さが内周側のシー
ル部21よりもかなり長く、厚さはパネル5側への突出
方向に向かって次第に薄くなるように変化し、全体とし
ては、楔形の断面形状をなしてやや外周側へ偏った末広
がり状に延びている。
ネクタハウジング4への装着のために形成した上記係止
部13は、その先端がパネル5側へ延出しており、この
延出した部分が防水用のシール20となっている。この
シール20は、取付孔6の周囲を囲むように環状に設け
られており、内周側のシール部21と外周側のシール部
22とからなる二重シール構造になっている。内周側の
シール部21は、パネル5側への突出長さが短くて厚さ
寸法が大きい。一方、外周側のシール部22は、その自
由状態におけるパネル5側への突出長さが内周側のシー
ル部21よりもかなり長く、厚さはパネル5側への突出
方向に向かって次第に薄くなるように変化し、全体とし
ては、楔形の断面形状をなしてやや外周側へ偏った末広
がり状に延びている。
【0013】上記シール20には、固定側コネクタハウ
ジング2と脱着側コネクタハウジング4との間の防水を
図るためのサブシール部25が設けられている。このサ
ブシール部25は、グロメット12の係止部13をその
内周から全周に亘って板状に延出させることによってシ
ール20と一体に形成したものである。このサブシール
部25は、脱着側コネクタハウジング4の鍔部14の前
面14a即ち固定側コネクタハウジング2のフード部3
の先端面3aと対応する面に密着した状態となってい
る。次に本実施例の作用について説明する。脱着側コネ
クタハウジング4を固定側コネクタハウジング2のフー
ド部3に嵌入すると、これに伴って、シール20がパネ
ル5の取付孔6の周縁のシール面7に密着する。このと
きは、まず、外周側のシール部22がパネル5に接触し
て外周側へ押し広げられるように弾性変形して最終的に
パネル5に広く密着し、これと共に、内周側のシール部
21がパネル5に僅かな弾性変形を伴って密着する。こ
の状態においては、内周側のシール部21と外周側のシ
ール部22とによってパネル5の取付孔6の孔縁の周囲
が全周に亘って二重に囲まれ、これにより、パネル5の
外側から取付孔6とパネル装着型コネクタ1との間の隙
間を通って水等がパネル5の内側へ浸入するのが阻止さ
れる。
ジング2と脱着側コネクタハウジング4との間の防水を
図るためのサブシール部25が設けられている。このサ
ブシール部25は、グロメット12の係止部13をその
内周から全周に亘って板状に延出させることによってシ
ール20と一体に形成したものである。このサブシール
部25は、脱着側コネクタハウジング4の鍔部14の前
面14a即ち固定側コネクタハウジング2のフード部3
の先端面3aと対応する面に密着した状態となってい
る。次に本実施例の作用について説明する。脱着側コネ
クタハウジング4を固定側コネクタハウジング2のフー
ド部3に嵌入すると、これに伴って、シール20がパネ
ル5の取付孔6の周縁のシール面7に密着する。このと
きは、まず、外周側のシール部22がパネル5に接触し
て外周側へ押し広げられるように弾性変形して最終的に
パネル5に広く密着し、これと共に、内周側のシール部
21がパネル5に僅かな弾性変形を伴って密着する。こ
の状態においては、内周側のシール部21と外周側のシ
ール部22とによってパネル5の取付孔6の孔縁の周囲
が全周に亘って二重に囲まれ、これにより、パネル5の
外側から取付孔6とパネル装着型コネクタ1との間の隙
間を通って水等がパネル5の内側へ浸入するのが阻止さ
れる。
【0014】また、脱着側コネクタハウジング4を固定
側コネクタハウジング2のフード部3に嵌入するのに伴
い、サブシール部25が鍔部14と共にフード部3の先
端面3aに接近する。そして、両コネクタハウジング
2,4が完全に嵌合されると、サブシール部25は鍔部
14の前面14aとフード部3の先端面3aとの間で挟
圧される。これにより、グロメット12及びシール20
によってパネル5の外側から防水状態に隔絶された内側
の空間内においては、固定側コネクタハウジング2と脱
着側コネクタハウジング4との間が水等の流通不能にシ
ールされる。従って、パネル5の内面(図2,3におけ
る右側の面)に結露等により生じて滴下した水滴が取付
孔6とフード部3との間の隙間を通ってフード部3の上
面を伝って先端側へ漏出した場合には、その水滴は、フ
ード部3の先端面3aと鍔部14の前面14aとの間で
挟圧されているサブシール部25により、フード部3の
内面と脱着側コネクタハウジング3の外面との間の隙間
を通ってコネクタハウジング2,4の内部に浸入するの
を阻止される。
側コネクタハウジング2のフード部3に嵌入するのに伴
い、サブシール部25が鍔部14と共にフード部3の先
端面3aに接近する。そして、両コネクタハウジング
2,4が完全に嵌合されると、サブシール部25は鍔部
14の前面14aとフード部3の先端面3aとの間で挟
圧される。これにより、グロメット12及びシール20
によってパネル5の外側から防水状態に隔絶された内側
の空間内においては、固定側コネクタハウジング2と脱
着側コネクタハウジング4との間が水等の流通不能にシ
ールされる。従って、パネル5の内面(図2,3におけ
る右側の面)に結露等により生じて滴下した水滴が取付
孔6とフード部3との間の隙間を通ってフード部3の上
面を伝って先端側へ漏出した場合には、その水滴は、フ
ード部3の先端面3aと鍔部14の前面14aとの間で
挟圧されているサブシール部25により、フード部3の
内面と脱着側コネクタハウジング3の外面との間の隙間
を通ってコネクタハウジング2,4の内部に浸入するの
を阻止される。
【0015】このようにコネクタハウジング2,4内へ
の浸入を阻止された水滴はフード部3の上面に溜まるこ
とになる。その溜まった水の量がある程度に達すると、
その溜まった水はフード部3の外側面を伝って流れ落ち
てフード部3の下辺と取付孔6との間の隙間からパネル
5の内面(図2,3における右側の面)側に排出され
る。本実施例では、フード部3の下辺においてロック片
10とフード部3との間に間隙があってこれがコネクタ
ハウジング2,4の内外を連通させるようになってい
る。これにより、仮にコネクタハウジング2,4内に水
が浸入し、若しくは、結露により水滴が生じた場合で
も、そのコネクタハウジング2,4内の水は上記ロック
片10とフード部3との間の間隙からコネクタハウジン
グ2,4の外部へ排出される。
の浸入を阻止された水滴はフード部3の上面に溜まるこ
とになる。その溜まった水の量がある程度に達すると、
その溜まった水はフード部3の外側面を伝って流れ落ち
てフード部3の下辺と取付孔6との間の隙間からパネル
5の内面(図2,3における右側の面)側に排出され
る。本実施例では、フード部3の下辺においてロック片
10とフード部3との間に間隙があってこれがコネクタ
ハウジング2,4の内外を連通させるようになってい
る。これにより、仮にコネクタハウジング2,4内に水
が浸入し、若しくは、結露により水滴が生じた場合で
も、そのコネクタハウジング2,4内の水は上記ロック
片10とフード部3との間の間隙からコネクタハウジン
グ2,4の外部へ排出される。
【0016】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば次のように変形して実施することも
可能である。 (イ)上記実施例においては、ロック片としてフード部
とは別体であって金属製のものをフード部に装着した場
合について説明したが、ロック片としては、フード部と
は別体であって樹脂製のものや、フード部に一体に形成
したものを用いることが可能である。 (ロ)上記実施例においては、フード部の下辺にロック
片を装着するための切欠部が形成されていて、そのフー
ド部の下辺にはサブシール部による防水が機能しない部
分が存在しているパネル装着型コネクタに適用した場合
について説明したが、本考案は、フード部の切欠部がそ
の側辺にあるタイプや、フード部の全周に亘って切欠部
が形成されていないタイプのように、フード部の上辺に
は切欠部が存在しないタイプである他のパネル装着型コ
ネクタにも適用することができるものである。このよう
なタイプのパネル装着型コネクタであれば、フード部の
上辺から水滴がコネクタハウジングの内部に浸入する恐
れがなく、サブシール部による防水機能を発揮させるこ
とが可能である。
のではなく、例えば次のように変形して実施することも
可能である。 (イ)上記実施例においては、ロック片としてフード部
とは別体であって金属製のものをフード部に装着した場
合について説明したが、ロック片としては、フード部と
は別体であって樹脂製のものや、フード部に一体に形成
したものを用いることが可能である。 (ロ)上記実施例においては、フード部の下辺にロック
片を装着するための切欠部が形成されていて、そのフー
ド部の下辺にはサブシール部による防水が機能しない部
分が存在しているパネル装着型コネクタに適用した場合
について説明したが、本考案は、フード部の切欠部がそ
の側辺にあるタイプや、フード部の全周に亘って切欠部
が形成されていないタイプのように、フード部の上辺に
は切欠部が存在しないタイプである他のパネル装着型コ
ネクタにも適用することができるものである。このよう
なタイプのパネル装着型コネクタであれば、フード部の
上辺から水滴がコネクタハウジングの内部に浸入する恐
れがなく、サブシール部による防水機能を発揮させるこ
とが可能である。
【0017】その他、本考案は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【図1】実施例のパネル装着型コネクタの分解状態の斜
視図
視図
【図2】パネル装着型コネクタの組付状態の断面図
【図3】シール構造の拡大断面図
【図4】従来例のパネル装着型コネクタの組付状態の断
面図
面図
【図5】従来例のシール構造のパネルに装着した状態の
拡大断面図
拡大断面図
1…パネル装着型コネクタ 2…固定側コネクタハウジング 4…脱着側コネクタハウジング 5…パネル 6…取付孔 20…シール 25…サブシール部
Claims (1)
- 【請求項1】 パネルの一面側からそのパネルに形成し
た取付孔に嵌合して取り付けられる固定側コネクタハウ
ジングと、前記パネルの他面側から前記固定側コネクタ
ハウジングに嵌合される脱着側コネクタハウジングとか
らなるパネル装着型コネクタの前記脱着側コネクタハウ
ジングに環状のシールを設け、そのシールを前記取付孔
を囲むように前記パネルに密着させるパネル装着型コネ
クタのシール構造において、 前記シールに、前記固定側コネクタハウジングに密着し
て前記脱着側コネクタハウジングとの間で挟圧されるサ
ブシール部を形成したことを特徴とするパネル装着型コ
ネクタのシール構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6794393U JP2567531Y2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | パネル装着型コネクタのシール構造 |
US08/347,143 US5586909A (en) | 1993-11-25 | 1994-11-23 | Sealing structure for a panel-mounted electrical connector |
DE69406249T DE69406249T2 (de) | 1993-11-25 | 1994-11-25 | Dichtungsanordnung für schalltafelmontierte elektrische Verbinder |
EP94118611A EP0655802B1 (en) | 1993-11-25 | 1994-11-25 | Sealing structure for panel-mounted electrical connector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6794393U JP2567531Y2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | パネル装着型コネクタのシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0732870U JPH0732870U (ja) | 1995-06-16 |
JP2567531Y2 true JP2567531Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=13359528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6794393U Expired - Lifetime JP2567531Y2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | パネル装着型コネクタのシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567531Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP6794393U patent/JP2567531Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0732870U (ja) | 1995-06-16 |
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