JP2566879B2 - 溝 蓋 - Google Patents

溝 蓋

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JP2566879B2
JP2566879B2 JP6070371A JP7037194A JP2566879B2 JP 2566879 B2 JP2566879 B2 JP 2566879B2 JP 6070371 A JP6070371 A JP 6070371A JP 7037194 A JP7037194 A JP 7037194A JP 2566879 B2 JP2566879 B2 JP 2566879B2
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JP
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protrusion
recess
groove lid
slip
steel
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康徳 浅野
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Takara Kizai Co Ltd
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Takara Kizai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路の側溝や横断溝、
あるいは集排水升の上部開口を覆う蓋に使用されるスリ
ップ止め構造をもった溝蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溝蓋は、図8に示すように、I型
鋼1等の鋼材を使用して製造されており、その上面は平
坦なため、自動車が通過あるいは停止する際にタイヤが
スリップし易いという問題があった。これに対し、従
来、鋼材の上面に多数の突起を設けて滑り止め効果を高
めた溝蓋が各種提案されている(実開昭59−6508
7号公報、実開昭63−151505号公報)。
【0003】しかしながら、従来の溝蓋は、突起とタイ
ヤとの摺接抵抗によって滑り止め効果をもたせたもので
あり、タイヤとの頻繁な接触により突起はすり減りやす
く、突起がすり減ることにより滑り止め効果も急激に減
少してしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、タイヤとの摺接抵抗
によって滑り止め効果をもたせている突起に別の滑り止
め構造を付加して、突起のすり減りによる滑り止め効果
の減少をカバーすることができるとともに、滑り止め効
果が急激に減少してしまうのを抑制して長期間滑り止め
効果を発揮することができる溝蓋を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、「中央に吸着用
の窪部が形成された突起を溝蓋を構成する鋼材の上面に
多数且つ別個に配設して成ることを特徴する溝蓋」を、
その内容としている。
【0006】又、請求項2記載の発明は、「突起は、そ
の頂辺の任意な両端の端部を高く、この端部同士の中間
部を低く形成して成ることを特徴する請求項1記載の溝
蓋」を、その内容としている。
【0007】そして、請求項3記載の発明は、「突起の
窪部内に滑り止め材を充填して成ることを特徴する請求
項1又は2記載の溝蓋」を、その内容としている。
【0008】
【作用】上記請求項1記載の発明に係る溝蓋にあって
は、溝蓋を構成する鋼材の上面に、中央に吸着用の窪部
が形成された突起を設けていることにより、突起による
滑り止め構造と突起の中央に形成された窪部による滑り
止め構造の両方を兼ね備えたものとなっている。すなわ
ち、タイヤが突起に摺接することによって抵抗が生じ、
滑る止めとなり、又、タイヤが窪部上を通過する際にタ
イヤの押圧によって窪部内の空気が排除され、同時に減
圧状態となってタイヤの表面ゴムが窪部に吸着されるよ
うに作用し、これによって、滑り止め効果を発揮させる
ことができるようになっている。このような窪部は突起
の中央に形成されており、周縁部から起きる突起のすり
減りに対して窪部による滑り止め効果はそれほど影響さ
れることがない。したがって、突起がすり減っても窪部
による滑り止め効果によってカバーされ滑り止め効果が
急激に減少してしまうということがない。
【0009】又、請求項2記載の発明に係る溝蓋にあっ
ては、突起の形態について、その頂辺の任意な両端の端
部を高く、この端部同士の中間部を低く形成して成るこ
とにより、特に周縁部から起きる突起のすり減りに対し
て窪部を保護するようになっている。又、突起に高さに
高低があることにより、各突起についてその摺接抵抗を
増すことができるようになっている。
【0010】さらに、請求項3記載の発明に係る溝蓋に
あっては、突起の窪部を滑り止め材の充填部として利用
し、ゴムや発泡樹脂等の抵抗性の高い滑り止め材を充填
することにより、突起と滑り止め材との両方により滑り
止め効果をもたせたものとなっている。この溝蓋の場
合、車両の通過によって仮に窪部内の滑り止め材が抜け
外れてしまったとしても、窪部自体の吸着による滑り止
め効果が発揮される。
【0011】
【実施例】以下、図面にしたがって本発明に係る溝蓋の
実施例について説明する。以下の実施例に係る溝蓋は、
図8に示すように、I型鋼1と撚り鋼線2と側面帯板3
とが組まれた従来使用されている形態の溝蓋に適用され
るものである。
【0012】図1〜図3には請求項1記載の発明が適用
された溝蓋の一実施例について、要部である鋼材部分に
ついて示されている。図1〜図3に示すように、鋼材で
あるI型鋼1の上面には、平面ひし形形状の突起10が
所定間隔に設けられている。各突起10の中央には突起
10と同形状の平面ひし形形状の窪部11が形成されて
いる。窪部11は、底面がI型鋼1の上面と同じ位置に
なる深さに形成されている。この例では、上面が7mm
幅のI型鋼1に対して長手方向に5mm間隔で突起10
が設けられており、突起10は幅方向6mm×長さ方向
15mm、高さ2mmに形成され、窪部11によって肉
厚が1.9mmに形成されている。
【0013】又、図4及び図5には請求項1記載の発明
が適用された溝蓋の別の実施例が示されており、この実
施例では、鋼材であるI型鋼1の上面に、平面蝶形形状
の突起10が所定間隔に設けられている。各突起10の
中央には突起10と同形状の平面蝶形形状の窪部11が
形成されている。窪部11は、底面がI型鋼1の上面と
同じ位置になる深さに形成されている。そしてこの例で
は、上面が7mm幅のI型鋼1に対して長手方向に3m
m間隔で突起10が設けられており、突起10は幅方向
5mm×長さ方向17mm、高さ2mmに形成され、窪
部11によって肉厚が1.5mmに形成されている。
【0014】図1〜図3に示す実施例においては、その
突起10により、図3の矢印に示すようにI型鋼1と斜
め交差する4方向にとくに摺接抵抗を大きくする滑り止
め効果が得られ、図4及び図5に示す実施例において
は、その突起10により、図5の矢印に示すようにI型
鋼1と斜め交差する4方向にとくに摺接抵抗を大きくす
る滑り止め効果が得られる。又、これら実施例において
形成された窪部11によって吸着による滑り止め効果が
付加して得られるようになっている。
【0015】なお、突起10の形状は、上記実施例に限
られるものでなく、三角形状、長方形状、円形状、ある
いは半円形状等であってもよい。又、突起10の頂辺は
I型鋼1の上面と平行に形成されたものに限らず、斜辺
状に形成され、突起10上面が斜面に形成されたもので
もよい。これによって、窪部11の開口を斜め方向に開
口させた溝蓋を構成することができる。さらに、その斜
面が突起10ごとに異なった方向に向けて形成されてい
れば、全体として方向性なく摺接抵抗をもった溝蓋を構
成することができる。
【0016】又、窪部11は、突起10の形状に対応し
ても、対応していなくてもよく、三角形状、長方形状、
円形状、あるいは半円形状等、その形状は問わない。
又、窪部11の深さは、I型鋼1の上面と同じ位置にな
る深さに形成されているものに限らず、それより深くて
も、浅くてもよい。実施例では、窪部11はその周壁が
まっすぐに形成されているが、階段状に形成してもよ
い。なお、突起10中央に形成される窪部11は、突起
10の中心に位置しているものに限定するものではな
く、窪部11として周壁を備えたものであればよく、遍
在して形成されたものであっても良い。
【0017】図6には請求項2記載の発明が適用された
溝蓋の一実施例が示されており、この実施例では、図5
に示す形態の突起10を鋼材であるI型鋼1の上面に有
したものであり、突起10の頂辺10aが、頂辺10a
の長手方向両端の端部を高く、この長手方向の中間部を
低くなるように形成されている。この例では、突起10
の端部の高さが2mmで、最も低い中央の高さが1mm
となっている。
【0018】このように頂辺10aの両端端部を高く、
中間部を低く形成して成る突起10に形成されている場
合には、特に周縁部から起きる突起10のすり減りに対
して窪部11を保護することができ、長期に滑り止め効
果が得られるようになっている。なお、突起10の頂辺
10aの高低は、実施例のようにI型鋼1の長手方向に
沿って形成されるものに限らず、長手方向に直交又は斜
めに交差する方向に高低差が形成されるものであっても
よい。
【0019】上記窪部11をもった突起10を有するI
型鋼1を製造するには、型鋼を熱間圧延するときに同時
に凹凸周面を有するロールを印圧することによって製造
することができ、又、上面が平坦I型鋼1に対して突起
10を熱圧着して製造することができる。
【0020】次に、図7には請求項3記載の発明が適用
された溝蓋の一実施例が示されており、この実施例は、
鋼材であるI型鋼1の上面に窪部11をもった突起10
が設けられており、その窪部11内に滑り止め材となる
弾性ゴム12が充填されている。この例では、突起10
による摺接抵抗と弾性ゴム12による摺接抵抗の2種類
の滑り止め効果をもたせている。弾性ゴム12は突起1
0より抵抗(とくに摩擦抵抗)が大きいので突起10の
みによる場合よりも、滑り止め効果は高められる。一
方、弾性ゴム12は突起10に比べてすり減り易いが、
突起10によって周囲が保護されているので、すり減り
による消耗が抑制され、長期間滑り止め効果を発揮させ
ることができる。なお、仮に窪部11内から弾性ゴム1
2が抜け外れるようなことがあっても、窪部10自体の
吸着による滑り止め効果が発揮されるようになってい
る。
【0021】上記滑り止め材をもった突起10を有する
I型鋼1を製造するには、先に窪部11をもった突起1
0を有するI型鋼1を製造し(この方法は前述の方法に
より行うことができる)、窪部11内に滑り止め材を、
挿着、接着等の手段によって充填することによって製造
することができる。なお、滑り止め材は弾性ゴム12に
限らず、発泡樹脂等の合成樹脂を用いても良い。樹脂は
液状のものを窪部11内に充填して固化させるようにし
てもよい。
【0022】本発明における溝蓋を構成する鋼材は、I
型鋼に限らず、T型鋼や平鋼を用いてもよく、又、溝蓋
は、その大きさ、形状は問わない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記構成により、突起とは別の滑り止め構造が付加され
て、突起のすり減りによる滑り止め効果の減少をカバー
することができるとともに、滑り止め効果が急激に減少
してしまうのを抑制して長期間滑り止め効果を発揮する
ことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る溝蓋の一実施例についての鋼材
を示す正面図である。
【図2】 図1に示す実施例についての鋼材の一部切欠
部分側面図である。
【図3】 同じく図1に示す実施例についての鋼材の部
分平面図である。
【図4】 本発明に係る溝蓋の別の実施例についての鋼
材を示す一部切欠部分側面図である。
【図5】 図4に示す実施例についての鋼材の部分平面
図である。
【図6】 本発明に係る溝蓋のさらに別の実施例につい
ての鋼材を示す部分側面図である。
【図7】 本発明に係る溝蓋のまたさらに別の実施例に
ついての鋼材を示す一部切欠部分側面図である。
【図8】 溝蓋を示す平面図である。
【符号の説明】
1 I型鋼 10 突起 11 窪部 12 弾性ゴム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に吸着用の窪部が形成された突起を
    溝蓋を構成する鋼材の上面に多数且つ別個に配設して成
    ることを特徴する溝蓋。
  2. 【請求項2】 突起は、その頂辺の任意な両端の端部を
    高く、この端部同士の中間部を低く形成して成ることを
    特徴する請求項1記載の溝蓋。
  3. 【請求項3】 突起の窪部内に滑り止め材を充填して成
    ることを特徴する請求項1又は2記載の溝蓋。
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