JP2566826B2 - 自重たわみ補正マスク - Google Patents

自重たわみ補正マスク

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JP2566826B2
JP2566826B2 JP17552589A JP17552589A JP2566826B2 JP 2566826 B2 JP2566826 B2 JP 2566826B2 JP 17552589 A JP17552589 A JP 17552589A JP 17552589 A JP17552589 A JP 17552589A JP 2566826 B2 JP2566826 B2 JP 2566826B2
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益三 生見
弘 鈴木
幹雄 柄澤
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Hitachi High Tech Corp
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Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、基板露光装置等において露光対象たる大形
ガラス基板に回路パターンを焼き付けるためのマスクに
関し、特に大形のマスクが自重によりたわむのを補正す
ることができる自重たわみ補正マスクに関する。
〔従来の技術〕
従来のガラス基板に回路パターンを焼き付けるマスク
1は、第3図に示すように、マスク受け2の中央部に形
成された露光用孔の周縁にその縁部をのせ、上記露光用
孔の周縁に設けられた吸着溝3により真空吸着して保持
されるようになっていた。このマスク1は、透明のガラ
ス板ででき、その片面にはガラス基板に焼き付けるべき
回路パターンが形成されている。そして、大形ガラス基
板に対応するための大形のマスクになると、例えば厚さ
tが5mm程度で縦横のサイズがそれぞれ500mmぐらいの大
きさになるものがあった。
このようなマスク1を用いてガラス基板に回路パター
ンを焼き付けるには、第4図に示すように、マスク受け
2に吸着保持されたマスク1の下方にて、基板チャック
4の上面にガラス基板5を吸着保持し、上記基板チャッ
ク4をその下面側のチルト機構部6で矢印A方向に上昇
させ、マスク1の下面とガラス基板5の上面との間のす
き間gを例えば30〜50μmに設定して露光するようにな
っていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のような従来のマスク1は、単に一枚の
ガラス板の片面に回路パターンを形成しただけであり、
そのマスク1が大形化して重くなるとその自重により、
第3図に破線で示すように中央部が下方にたわむことが
あった。そして、このときのたわみ量は、例えば厚さt
が5mm程度で縦横のサイズがそれぞれ500mmぐらいの大き
さになると、30μmぐらいとなるものであった。なお、
このたわみ量は、マスク1が大形化すればする程大きく
なるものであった。
このようにマスク1がたわむと、第4図においてすき
間gが所定量よりも小さくなり、次のような問題点が生
ずる。すなわち、ガラス基板5の上面にはレジストが形
成されているが、上記すき間gが小さくなると、マスク
1の中央部がガラス基板5の上面に接触することがあ
り、レジストがマスク1に付着して汚れたり、マスク1
の回路パターンが剥がれることがあった。従って、鮮明
な回路パターンが焼き付けられないことがあった。ま
た、マスク1の中央部と周辺部とでは、上記のすき間g
が異なることとなり、ガラス基板5に対する回路パター
ンの焼き付け状態に、中央部と周辺部とでむらが生ずる
ものであった。これらのことから、完成した製品の品質
が低下すると共に、歩留まりも低下するものであった。
そこで、本発明は、このような問題点を解決し、主と
して大形のマスクが自重によりたわむのを補正すること
ができる自重たわみ補正マスクを提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明による自重たわみ
補正マスクは、片面に回路パターンが形成されたマスク
本体と、このマスク本体と略同一の大きさの透明ガラス
できた上板とを、これらの周辺部において所定高さのス
ペーサで密閉状に結合して内部に空間を有する箱状に形
成すると共に、上記スペーサの一部には上記箱状の空間
内の空気を吸引する口金を設けて成り、この口金から空
気を吸引して上記空間内を負圧にすることによりマスク
本体の自重によるたわみ量を補正するようにしたもので
ある。
〔作 用〕
このように構成された自重たわみ補正マスクは、マス
ク本体と上板とをスペーサで密閉状に結合して内部に空
間を有する箱状に形成し、上記スペーサの一部に設けら
れた口金から内部の空気を吸引して上記空間内を負圧に
することにより、上記マスク本体の外側に押し上げ圧力
が働き、該マスク本体の自重によるたわみ量を補正し、
マスク本体の下面を略水平に保つことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図は本発明による自重たわみ補正マスクの実施例
を示す斜視図である。この自重たわみ補正マスク10は、
基板露光装置等において露光対象たる主として大形ガラ
ス基板に回路パターンを焼き付けるもので、第1図に示
すように、マスク本体11と上板12とをスペーサ13で密閉
状に結合して内部に空間を有する箱状に形成されてい
る。上記マスク本体11は、透明のガラス板ででき、その
片面たとえば下面にはガラス基板に焼き付けるべき回路
パターン(第2図の符号14参照)が形成されており、例
えば厚さt1が5mm程度で縦横のサイズがそれぞれ500mmぐ
らいの大きさに形成されている。上板12は、上記マスク
本体11がその自重によりたわむのを補正するための部材
となるもので、透明ガラスででき、例えば厚さt2が5mm
程度でマスク本体11と略同一の縦横のサイズとされてい
る。そして、スペーサ13は、上記マスク本体11と上板12
とを所定の間隔をあけて箱状に形成するための部材とな
るもので、例えば金属またはガラス等ででき、マスク本
体11を下方に配置すると共にその上方に上板12を配置
し、両者の周辺部において接着剤等により密閉状に結合
されている。さらに、上記スペーサ13の一部には、マス
ク本体11と上板12とスペーサ13とで囲まれた空間(第2
図の符号15参照)内の空気を吸引するための口金16が設
けられている。なお、この口金16には、図示外の真空源
から伸びる吸気パイプが接続されるようになっている。
次に、このように構成された自重たわみ補正マスク10
の使用及び動作について、第3図を参照して説明する。
まず、所定位置に設けられたマスク受け2の上面に、自
重たわみ補正マスク10をのせる。このとき、マスク本体
11の下面に形成された回路パターン14が下方に向くよう
にし、上記マスク受け2の中央部に形成された露光用孔
内に上記回路パターン14を位置させ、該露光用孔の周縁
にマスク本体11の縁部をのせて、その周縁に設けられた
吸着溝3により真空吸着して保持する。ここで、このま
までは、大形のマスク本体11の自重により、該マスク本
体11は第3図に破線で示すと同様にたわむこととなる。
次に、スペーサ13の一部に設けられた口金16に、図示外
の真空源から伸びる吸気パイプ接続する。そして、マス
ク本体11と上側12とスペーサ13とで囲まれた空間15内の
空気を矢印Bのように吸引して、上記空間15内を負圧に
する。このとき、真空源側の圧力制御弁の調整により、
マスク本体11の単位面積当たりの重さに相当する押し上
げ圧力Pが該マスク本体11の下面側に働くようにする。
すなわち、マスク本体11の厚さ及び縦横のサイズの大き
さ並びにそのときのたわみ量等から計算して、上記空間
15内に発生する負圧を適当に自動制御する。このよう
に、マスク本体11の下面側に押し上げ圧力Pが作用する
ことから、第3図に破線で示すように自重で下方にたわ
もうとするのを押し上げ、そのたわみ量を補正して該マ
スク本体11の下面を略水平に保つことができる。なお、
このとき、上板12は下方にたわむことがあるが、露光用
の光は平行光線のため、何ら影響はない。
このような状態で、第4図に示すと同様に、基板チャ
ック4の上面にガラス基板5を吸着保持し、上記基板チ
ャック4をその下面側のチルト機構部6で矢印A方向に
上昇させ、マスク本体11の下面とガラス基板5の上面と
の間のすき間gを例えば30〜50μmに設定して、上板12
の上方から光を照射して露光すればよい。
なお、以上の説明においては、マスク本体11は、厚さ
t1を5mm程度とし縦横のサイズをそれぞれ500mmぐらいと
して述べたが、本発明はこれに限らず、他の寸法であっ
ても同様に適用できる。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されたので、マスク本体11
と上板12とをスペーサ13で密閉状に結合して内部に空間
15を有する箱状に形成し、上記スペーサ13の一部に設け
られた口金16から内部の空気を吸引して上記空間15内を
負圧にすることにより、上記マスク本体11の外側に押し
上げ圧力Pが働き、該マスク本体11の自重によるたわみ
量を補正し、マスク本体11の下面を略水平に保つことが
できる。従って、マスク本体11の下面とガラス基板5の
上面との間のすき間gを、設定された所定量に保つこと
ができる。このことから、ガラス基板5に対して回路パ
ターンを鮮明に焼き付けることができると共に、中央部
と周辺部とで回路パターンの焼き付け状態にむらが生じ
ないようにすることができる。従って、本発明によれ
ば、完成した製品の品質を向上できると共に、歩留まり
も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自重たわみ補正マスクの実施例を
示す斜視図、第2図はその使用状態を示す中央横断面
図、第3図は従来のマスクを示す断面説明図、第4図は
マスクを用いてガラス基板に回路パターンを焼き付ける
状態を示す側面説明図である。 2……マスク受け、3……吸着溝、10……自重たわみ補
正マスク、11……マスク本体、12……上板、13……スペ
ーサ、14……回路パターン、15……空間、16……口金。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面に回路パターンが形成されたマスク本
    体と、このマスク本体と略同一の大きさの透明ガラスで
    できた上板とを、これらの周辺部において所定高さのス
    ペーサで密閉状に結合して内部に空間を有する箱状に形
    成すると共に、上記スペーサの一部には上記箱状の空間
    内の空気を吸引する口金を設けて成り、この口金から空
    気を吸引して上記空間内を負圧にすることによりマスク
    本体の自重によるたわみ量を補正するようにしたことを
    特徴とする自重たわみ補正マスク。
JP17552589A 1989-07-10 1989-07-10 自重たわみ補正マスク Expired - Lifetime JP2566826B2 (ja)

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JPH0342661A JPH0342661A (ja) 1991-02-22
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