JP2566448Y2 - シャシダイナモメータ上の自動車運転用ロボット - Google Patents

シャシダイナモメータ上の自動車運転用ロボット

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JP2566448Y2
JP2566448Y2 JP1991081483U JP8148391U JP2566448Y2 JP 2566448 Y2 JP2566448 Y2 JP 2566448Y2 JP 1991081483 U JP1991081483 U JP 1991081483U JP 8148391 U JP8148391 U JP 8148391U JP 2566448 Y2 JP2566448 Y2 JP 2566448Y2
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雅則 西川
恭広 小川
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Horiba Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャシダイナモメータ
を用いて自動車の性能試験その他を行う場合に、その自
動車を運転するロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】完成自動車などの各種モード運転による
エミッションや燃費試験その他の目的のために、その自
動車をシャシダイナモメータ上で、あらかじめ定めた走
行パターンで走行させることが行われている。そして、
この自動車走行が、省力化及び運転の再現性向上などの
ためにロボットで行われている。この自動車運転用ロボ
ットとして、例えば、図19〜20に示した、特願平2
−280478号で出願をしたものがある。
【0003】図19〜20において、71はロボット、
72はロボット71を構成する本体で、その上面両端に
固着されて本体72の前方に突出した一対の取付バー7
3の先端に、架設状に支持ロッド74が取付けられ、こ
れには断面凸状の支持溝(図示省略)が設けられてい
る。75は支持溝に取付けられた複数の取付部材で、こ
れらに自動車の各ペダルを操作すアクチュエータ76が
装着されている。77は本体72に設けられたシフトレ
バー用のアタチュエータで、その先端部にシフトレバー
の上端部が挿入される円筒状のハンド78が取付けられ
ている(図20A参照)。79は前記本体72が載置さ
れた運転者用シートで、これはスライドレール80に装
着されている。
【0004】前記のように構成されたロボット71は、
その本体72を自動車の運転者用シート79に載置し
て、ベルト(図示省略)その他で運転者用シート79に
固定する。そして、各取付部材75を支持溝に沿って移
動させて、各アクチュエータ77のそれぞれをペダルと
対向させ、かつ各アクチュエータ77の先端で各ペダル
の操作を可能にするとともに、アクチュエータ77のハ
ンド78にシフトレバーのノブを挿入するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のロボット7
1におけるアクチュエータ77のハンド78は筒体であ
り、これにシフトレバーのノブを挿入する。そして、自
動車のシフトレバーのノブの形状と大きさは車種などに
よって異なるから、そのノブが球状であっても、その径
が大きいと前記ハンド78に挿入できない場合が生じ
る。このように、ハンド78に前記ノブの挿入が困難な
場合は、ハンド78を大径のものに交換しており、かな
りの手間を要している。なお、あらかじめ大径のハンド
78をアクチュエータ77に取付けておくことも考えら
れるが、ハンド78の内径とノブの大きさとの差が大き
いと、シフトレバーの移動をスムーズに行うことが困難
になる課題が発生する。また、自動変速車のシフトレバ
ーに多い、ノブが水平方向に長い棒状に形成されている
ときは、前記筒体からなるハンド78は使用不能である
から、図20Bに示したように、逆凹形状のハンド78
aに交換することが必要な課題がある。
【0006】本考案は上記のような課題を解決するもの
であって、自動車のシフトレバー上端に設けられたノブ
の大きさ、形状に関係なく、ほぼすべての自動車のシフ
トレバーのノブを保持することが可能なハンドをアクチ
ュエータに備えたシャシダイナモメータ上の自動車運転
用ロボットをうることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の考案で
、自動車のシフトレバーを操作するアクチュエータ
が、運転者用シートに載置された本体に設けられている
自動車運転用ロボットにおいて、前記本体を前記運転者
用シートの下部または床側に対してフレキシブルな素材
よりなる連結部材で係止固定させると共に、前記本体の
背部に突出長さ調節可能な背部支承体を後方に向けて設
け、その先端に取り付けた背部支持体を前記運転者用シ
ートの背もたれに当接させ、かつその背もたれに巻回さ
せたベルトの両端部を前記背部支持体または本体に係止
位置調整自在かつ着脱自在に取り付けるように構成する
一方、前記アクチュエータには、前記シフトレバーの上
端部を挟持するためのハンドを設け、そのハンドは、前
記アクチュエータのピストンロッドに取り付けられた支
持パイプに固定された一方のハンド片と、前記支持パイ
プにスライド自在に嵌挿されたスライドパイプに固定さ
れた他方のハンド片と よりなり、そのスライドパイプを
前記支持パイプに対してスライド移動させるための単一
のねじ軸を前記両パイプ内に挿通させて設け、そのねじ
軸を操作することにより、前記両ハンド片間の間隔を調
整自在としてなることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の考案では、請求項1に記
載の前記ねじ軸の一端を前記支持パイプの外方に突出さ
せ、その突出端に単一のハンドルを設け、そのハンドル
を操作することにより、前記両ハンド片間の間隔を調整
自在としてなることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の考案では、請求項1また
は請求項2に記載の前記一方のハンド片を前記支持パイ
プに対して固定ボルトによって位置調整自在に固定して
なることを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の考案では、自動車のシフ
トレバーを操作するアクチュエータが、運転者用シート
に載置された本体に設けられている自動車運転用ロボッ
トにおいて、前記本体を前記運転者用シートの下部また
は床側に対してフレキシブルな素材よりなる連結部材で
係止固定させると共に、前記本体の背部に突出長さ調節
可能な背部支承体を後方に向けて設け、その先端に取り
付けた背部支持体を前記運転者用シートの背もたれに当
接させ、かつその背もたれに巻回させたベルトの両端部
を前記背部支持体または本体に係止位置調整自在かつ着
脱自在に取り付けるように構成する一方、前記アクチュ
エータには、前記シフトレバーの上端部を支持するため
のハンドを設け、そのハンドは、前記アクチュエータの
ピストンロッドに取り付けられた支持パイプに単一の固
定ボルトによって位置調整自在に固定される一方のハン
片と、前記支持パイプに固定された他方のハンド片と
よりなり、その固定ボルトにより、前記両ハンド片間の
間隔を調整自在に固定できるように構成してなることを
特徴としている。
【0011】請求項5に記載の考案では、自動車のシフ
トレバーを操作するアクチュエータ が、運転者用シート
に載置された本体に設けられている自動車運転用ロボッ
トにおいて、前記本体を前記運転者用シートの下部また
は床側に対してフレキシブルな素材よりなる連結部材で
係止固定させると共に、前記本体の背部に突出長さ調節
可能な背部支承体を後方に向けて設け、その先端に取り
付けた背部支持体を前記運転者用シートの背もたれに当
接させ、かつその背もたれに巻回させたベルトの両端部
を前記背部支持体または本体に係止位置調整自在かつ着
脱自在に取り付けるようにあって、構成する一方、前記
アクチュエータには、前記シフトレバーの上端部を挟持
するためのハンドを設け、そのハンドは、前記アクチュ
エータのピストンロッドに取り付けられた支持パイプに
固定された一方のハンド片と、前記支持パイプにスライ
ド自在に嵌挿されたスライド材の端部に個定された他方
のハンド片とよりなり、そのスライド材を前記支持パイ
プに対して位置調整自在に固定するための単一のロック
ピンを前記支持パイプに設け、そのロックピンにより、
前記両ハンド片間の間隔を調整自在に固定できるように
構成してなることを特徴としている。
【0012】
【作用】自動車運転用ロボットの本体を運転者用シート
に載置し、その本体を運転者用シートの下部または床側
に対してフレシキブルな素材よりなる連結部材で係止固
定すると共に、背部支承体の突出長さを調節して背部支
持体を背もたれに当接させ、かつベルトをその背もたれ
に巻回させてその両端部を前記背部支持体に係止させる
ことによって本体を前後左右に拘束してシート上に安定
に固定することができる。
【0013】そして、シフトレバーの上端のノブを、
じ軸やハンドル、固定ボルト、ロックピン等を操作する
ことにより、ハンド片間に挟持させることにより、ノブ
の大きさや形状の如何にかかわらず、きわめて容易かつ
確実にシフトレバーの上端をハンドに固定することがで
きる。
【0014】そのシフトレバーの操作時に本体に作用す
る前後方向に向かう反力は、ベルトによって背もたれに
安定に係止されている背部支持体を介してそのベルトと
背もたれに吸収され、また、本体の浮き上がり方向に作
用する反力は連結部材によって受け止められる。
【0015】特に、その背部支持体を、ベルトによって
背もたれに一体化させていることによって、反力の強弱
が変化しても、また、運転中に車体が動揺しても、本体
の固定状態が常に安定に維持される。
【0016】
【実施例】本考案のシャシダイナモメータ上の自動車運
転用ロボットの第1実施例を図1〜8について説明す
る。
【0017】図1〜8において、1はロボット、2はロ
ボット1を構成する本体で、その上面両端部に固着され
て本体2の前方に突出した取付バー3a,3bの端部に
架設状に支持ロッド4が取付けられ、かつこの支持ロッ
ド4の全長にわたって、支持溝5が形成されている。前
記支持溝5は断面凸形状にして、その底側よりも口部側
の幅が狭く構成されている(図3参照)。
【0018】6は保持部材で、これは図3に示したよう
に、連結材7の端部に固着した軸受パイプ8に、その周
方向に長い長孔9を設け、かつ軸受パイプ8内に支軸1
0を挿入する。また、軸受パイプ8の外周面に添わせた
保持材11の端部に保持孔12を形成するとともに、こ
の保持孔12の一側に、それに連通して切割スリット1
3を設けて、この切割スリット13を設けた保持材11
の部分を貫通した締付けボルト14を、前記長孔9から
支軸10のねじ孔15にねじ込んで、前記保持材11を
軸受パイプ8の周面に取付ける。そして、前記連結材7
の他端を貫通した連結ボルト16の端部がナット17に
ねじ込まれている。14aは締付けボルト14のハンド
ル、16aは連結ボルト16のハンドルである。前記の
ように構成された保持部材6のそれぞれが、前記支持溝
5の広幅部に前記ナット17を挿入係止し、狭幅部に連
結ボルト16を挿入して支持ロッド4の両端部に取付け
られている。したがって、ハンドル16aで連結ボルト
16を締付けると、保持部材6が支持ロッド4に固定さ
れ、連結ボルト16を弛めると、支持ロッド4に対して
保持部材6がスライド可能になる。
【0019】18は保持部材5の保持孔12に挿通した
支承棒で、前記各締付けボルト14を締付けると切割ス
リット13によって、保持孔12が締付けられて支承棒
18を固定するとともに、軸受パイプ8の外周面に保持
材11が圧接固定される。また、各締付けボルト14を
弛めると、支承棒18がスライド可能になるとともに、
前記長孔9の範囲で保持材11が、鎖線で示したように
スイング可能になる。
【0020】20は複数の支持部材で、これらは図4に
示したように、互いに重ねた一対の挟持板21,21の
端部を貫通した取付ボルト22の端部を締付ナット23
にねじ込み、かつ挟持板21,21の他端部相対した各
面に円弧状の挟持溝24,24を設けて構成されてい
る。そして、ペダルを操作するアクチュエータ25の基
端に設けた取付体26の側面に突設された支持軸27
を、前記挟持板21,21の挟持溝24,24で挟持し
て、前記アクチュエータ25が支持部材20に取付けら
れている。22aは取付ボルト22のハンドル、28は
アクチュエータ25を作動させるサーボモータである。
前記のように構成した支持部材20の締付ナット23を
前記支持溝5の広幅部に挿入係止し、狭幅部に取付ボル
ト22を挿入して、各支持部材20が支持溝5にスライ
ド可能に取付けられている。したがって、前記ハンドル
22aで取付ボルト22を締め付けると、支持ロッド4
に支持部材20が固定されるとともに、挟持板21,2
1が支持軸27を挾圧しアクチュエータ25を固定す
る。逆に、取付ボルト22を弛めると、支持ロッド4に
対して支持部材20がスライド可能になり、かつ支持軸
27を介してアクチュエータ25が上下方向にスイング
可能になる。
【0021】29はシフトレバー用のアクチュエータ
で、これは支持アーム30で本体2に取付けられ、かつ
支持アーム30は自動車のハンドル仕様に対応して、ほ
ぼ180度回転させて、アクチュエータ29をシフトレ
バー側に位置させることが可能に構成されている。31
はアクチュエータ29の先端に設けられたハンドで、こ
れでシフトレバー上端のノブを保持して移動させる。こ
のハンド31は、図5〜8に示したように、半円筒状に
形成された一対のハンド片32a,32bで構成されて
いる。33はアクチュエータ29の先端に固着された支
持材で、これに端部を固着してアクチュエータ29と重
なる方向に突設された支持パイプ34に、前記ハンド片
32aが固着されている。35は前記支持パイプ34に
スライド可能に挿入されたスライドパイプで、その支持
パイプ34から突出した端部に前記ハンド片32bが固
着され、他端にその軸線方向に切割スリット36(図7
〜8参照)が相対して設けられている。
【0022】37は支持パイプ34内においてスライド
パイプ35の端部に挿入される円錐台形状の栓体で、そ
の小径側がスライドパイプ35に挿入可能で、大径側が
スライドパイプ35の内径よりも大きく形成されたもの
であって、この栓体37が小径側からスライドパイプ3
5の端部に挿入される。38はハンド片32b側からス
ライドパイプ35に挿通されて、前記栓体37の貫通し
たねじ孔(図示省略)にねじ込まれたねじ軸である。そ
して、ねじ軸38の回転で栓体37を移動させて、図5
に示したように、スライドパイプ35から栓体37が抜
ける状態になると、スライドパイプ35は支持パイプ3
4に対してスライド可能になり、ハンド片32a,32
bの間隔を任意に変更することができる。なお、図5は
栓体37をわかりやすく表示するために、スライドパイ
プ35から栓体37を分離した状態で示しているが、前
記のように、スライドパイプ35がスライド可能な状態
においても、栓体37の小径側の一部はスライドパイプ
35に挿入されている。また、図8に示したように、ス
ライドパイプ35の端部に栓体37がやや強く挿入され
ると、スライドパイプ35の端部が前記切割スリット3
6で開いて支持パイプ34の内面に圧接されるから、ス
ライドパイプ35が支持パイプ34に固定され、ハンド
片32a,32bは設定された間隔を維持する。
【0023】39は本体2の背部に設けられた背部支承
体で、これは突出長さを調節可能に構成されて、その先
端に背部支持体40が設けられている。41は自動車の
運転者用シートで、これは座部42と背もたれ43及び
座部42を床面に固定するスライドレール44で構成さ
れている。45は端部が前記支持ロッド4に取付けられ
たベルトで、その他端にフック46が取付けられてい
る。47は背部ベルトである。
【0024】前記運転者用シート41に対するロボット
1の取付けは、図1〜2に示したように、アクチュエー
タ25を前側にして本体2を座部42に載置し、かつ支
承棒18を座部42の前端から突出させて本体2の位置
を設定し、かつ背部支承体39の調節で背部支持体40
を背もたれ43に当接する。そして、保持部材6の連結
ボルト16を締付けて連結材7を支持ロッド4に固定
し、かつ締付けボルト14を弛め、保持材11を上下方
向にスイングさせて、支承棒18をほぼ垂直にするとと
もに、それらを下方にスライドさせて下端を自動車の床
などに当接して、本体2を持上げ状に支承する。この状
態で各締付けボルト14を締付けて、各保持材11を軸
受パイプ8に固定し、かつ各保持材11に支承棒18の
それぞれを固定する。また、ベルト45のフック46を
座部42の下面に露出したシャシその他に係止して本体
2の前部を固定し、かつ背部支持体40を背部ベルト4
7で背もたれ43に固定する。
【0025】各アクチュエータ25は、各ペダルの相対
する位置に置き、かつ各アクチュエータ25を、それら
で各ペダルを操作することが可能な状態に調節して支持
ロッド4に固定する。また、アクチュエータ29のハン
ド31でシフトレバーの上端のノブを保持するが、その
ハンド片32a,32bの間隔が前記シフトレバーのノ
ブに不適合なときは、ねじ軸38をドライバーなどの工
具で弛めて、栓体37をスライドパイプ35から抜く方
向に移動させて、スライドパイプ35をスライド可能に
する。そして、例えば、図5〜6の状態のスライドパイ
プ35を、図8の状態にスライドさせて、ハンド片32
a,32bの間隔を大きくして、それらの間にノブKを
挿入保持可能にしてから、前記ねじ軸38を締付けてス
ライドパイプ35を固定し、ハンド片32a,32bの
間隔を維持する。このように間隔を調整したハンド片3
2a,32b間にノブKを挿入保持する。
【0026】前記のように、ねじ軸38を弛めてスライ
ドパイプ35のスライドを可能にすることによって、ハ
ンド片32a,32bの間隔を大きくまたは小さく任意
に調節することが可能である。したがって、球状または
棒状などのほぼすべてのノブを、その大きさ、形状など
に対応したハンド31で保持することが可能である。
【0027】図9〜10は第2実施例である。この第2
実施例は、アクチュエータ29の先端に設けた支持材3
3に固着突設した支持パイプ34aの先端に切割スリッ
ト36が設けられ、前記支持材33から支持パイプ34
aに挿通したねじ軸38が栓体37のねじ孔にねじ込ま
れている。また、ハンド片32aに設けた挿通孔50
(図10参照)に、前記支持パイプ34aがスライド可
能に挿通され、かつ挿通孔50に連通してその一側に切
割溝51が形成されて、切割溝51を貫通する固定ボル
ト52がハンド片32aに設けられている。したがっ
て、固定ボルト52を締付けるとハンド片32aが支持
パイプ34aに固定され、固定ボルト52を弛めるとハ
ンド片32aがスライド可能になる。そして、ハンド片
32bを固着したスライドパイプ35aに前記支持パイ
プ34aが挿入されている。31は前記ハンド片32
a,32bで構成されたハンド、38aは前記ねじ軸3
8の端部に取付けられたハンドルである。
【0028】ハンド片32a,32bの間隔の調整は、
ハンドル38aでねじ軸38を弛めれば、スライドパイ
プ35aと共にハンド片32bが移動可能になり、ま
た、固定ボルト52を弛めるとハンド片32aがスライ
ド可能になる。したがって、ハンド片32a,32bの
間隔の調整幅を大きくすることが可能である。また、ね
じ軸38の回転操作に対してアクチュエータ29が影響
しないから、ねじ軸38の回転操作が容易である。
【0029】図11は第3実施例であって、アクチュエ
ータ29の先端に設けた支持材33に固着突設された支
持パイプ34に対してハンド片32aがスライドと固定
が可能に取付けられ、支持パイプ34の先端部にハンド
片32bが固着されている。31は前記ハンド片32
a,32bで構成されたハンドである。前記ハンド片3
2aのスライドと固定の手段は、前記第2実施例のハン
ド片32aと同じであるから同符号を付して示した。そ
して、ハンド片32a,32bの間隔調整は、ハンド片
32aのスライドで行う。
【0030】図12〜13は第4実施例を示すものであ
る。この実施例は、アクチュエータ29の先端に固着し
た支持材33に支持パイプ34が固着突設され、この支
持パイプ34内に設けたナット部材53がガイド部材5
4(図13参照)で直進可能で回転不能に支持されてい
る。38はねじ軸で、これが支持材33からナット部材
53を貫通している。38aはハンドル、35はスライ
ドパイプで、これが支持パイプ34に挿入されて前記ナ
ット部材53に固着されている。55は支持材33に設
けたロックボルトで、その先端でねじ軸38をロックす
るように構成されている。そして、支持パイプ34にハ
ンド片32aが、スライドパイプ35にハンド片32b
がそれぞれ固着されて、ハンド31が構成されている。
前記ハンド片32a,32bの間隔の調整は、ハンドル
38aでねじ軸38を回転させて、その回転方向に対応
してナット部材53を移動させて、スライドパイプ35
と共にハンド片32bを移動させるものである。ハンド
片32a,32bの間隔調整が終ると、ロックボルト5
5でねじ軸38を固定する。
【0031】なお、前記第4実施例において、ねじ軸3
8を設けることなく、支持パイプ34にスライドパイプ
35を固定または解放するロック機構を、ハンド片32
b側の支持パイプ34の端部に設ける。そして、ロック
機構をゆるめて、ハンド片32bをスライドパイプ35
と共に手動でスライドさせて、ハンド片32a,32b
の間隔を調整することも可能である。
【0032】前記第4実施例は、ねじ軸38の回転を手
動で行うが、ハンドル38aとロックボルト55とに変
えて、モータとエンコーダとを設けて自動的に行うこと
も可能である。ハンド片32a,32bの間隔調整制御
は、例えば、ハンド片32a,32bの間隔を大きくし
た状態からノブを挟持させて、ハンド片32a,32b
がノブに接触したことを圧力センサの出力信号、または
モータの電流トルクの変化その他で検出する。ノブを挟
持したことを検出すると、一定時間または一定距離ハン
ド片32a,32bの間隔を大きくして、それらの間隔
をシフトレバーのノブを保持するのに適するようにす
る。
【0033】図14〜15は第5実施例であり、アクチ
ュエータ29の先端に支持パイプ56が固着され、かつ
支持パイプ56にスライド材57がスライド可能に挿入
されるとともに、スライド材57に、そのスライド方向
に並べて複数の支持孔58が形成されている。そして、
前記支持孔58に挿入されるロックピン59が支持パイ
プ56に設けられ、かつロックピン59は、それを支持
孔58に挿入する方向にはね60で付勢されている。ま
た、支持パイプ56にハンド片32aが、スライド材5
7にハンド片32bがそれぞれ固着されて、ハンド31
が構成されている。ハンド片32a,32bの間隔調整
は、ばね60の力に抗してロックピン59を支持孔58
から抜いてスライド材57をスライドさせることで行
い、その後ロックピン59を支持孔58に挿入してスラ
イド材57を固定する。
【0034】前記第5実施例は、ロックピン59を垂直
方向に移動させるが、この移動方向は斜め方向にするな
ど任意であり、かつロックピン59はねじで進退させる
ことも可能である。
【0035】図16は第6実施例である。この実施例
は、前記第5実施例におけるスライド材57の支持孔5
8に変えて、スライド材57の上面に鋸歯状の凸部61
を形成し、ロックピン59の先端を斜面にしている。他
の構成は、前記第5実施例と同じであるから同符号を付
して示した。ハンド片32a,32bの間隔を小さくす
るときはそのままスライド材57を押し、大きくすると
きは、ロックピン59を引き上げてからスライド材57
をスライドさせる。
【0036】
【考案の効果】本考案のシャシダイナモメータ上の自動
車運転用ロボットは、その本体を運転者用シートの下部
または床側に対してフレシキブルな素材よりなる連結部
材で係止固定すると共に、背部支承体の突出長さを調節
して背部支持体を背もたれに当接させ、かつベルトをそ
の背もたれに巻回させてその両端部を前記背部支持体に
係止させるようにしたので、本体が前後・左右に拘束さ
れ、シート上に安定に固定されるため、シフトレバーの
操作時に本体に反力が作用しても、また、運転中に車体
の動揺があっても、本体の固定状態が常に安定に維持さ
れ、適正な運転状態を保つことができ、再現性のよいテ
ストをおこなうことができる。
【0037】そして、そのシフトレバーの上端のノブ
を、簡単な操作で、ハンド片間に挟持させるようにした
ので、ノブの大きさや形状の如何にかかわらず、きわめ
て容易かつ確実にシフトレバーの上端をハンドに固定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の正面図である。
【図2】第1実施例の平面図である。
【図3】第1実施例の支承棒取付部の拡大断面図であ
る。
【図4】第1実施例のアクチュエータ取付部の拡大断面
図である。
【図5】第1実施例のハンドの拡大断面図である。
【図6】第1実施例のハンドの拡大底面図である。
【図7】第1実施例のスライドパイプの拡大側面図であ
る。
【図8】第1実施例のハンドでシフトレバーを保持した
状態の拡大断面図である。
【図9】第2実施例の一部を断面した要部の拡大正面図
である。
【図10】第2実施例のハンド片の側面図である。
【図11】第3実施例の要部の拡大正面図である。
【図12】第4実施例の一部を断面した要部の拡大正面
図である。
【図13】第4実施例の要部拡大断平面図である。
【図14】第5実施例の要部の拡大正面図である。
【図15】第5実施例の要部の拡大断面図である。
【図16】第6実施例の一部を断面した要部拡大正面図
である。
【図17】従来例の正面図である。
【図18】従来例のハンドの拡大正面図である。
【符号の説明】
1…ロボット、2…本体、29…アクチュエータ、31
…ハンド、32a,32b…ハンド片、38…ねじ軸、
38a…ハンドル、39…背部支承体、40…背部支持
体、41…背もたれ、45…連結部材、47…ベルト
(背部ベルト)、52…固定ボルト、59…ロックピ

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のシフトレバーを操作するアクチ
    ュエータが、運転者用シートに載置された本体に設けら
    れている自動車運転用ロボットにおいて、前記本体を前
    記運転者用シートの下部または床側に対してフレキシブ
    ルな素材よりなる連結部材で係止固定させると共に、前
    記本体の背部に突出長さ調節可能な背部支承体を後方に
    向けて設け、その先端に取り付けた背部支持体を前記運
    転者用シートの背もたれに当接させ、かつその背もたれ
    に巻回させたベルトの両端部を前記背部支持体または本
    体に係止位置調整自在かつ着脱自在に取り付けるように
    構成する一方、前記アクチュエータには、前記シフトレ
    バーの上端部を挟持するためのハンドを設け、そのハン
    ドは、前記アクチュエータのピストンロッドに取り付け
    られた支持パイプに固定された一方のハンド片と、前記
    支持パイプにスライド自在に嵌挿されたスライドパイプ
    に固定された他方のハンド片とよりなり、そのスライド
    パイプを前記支持パイプに対してスライド移動させるた
    めの単一のねじ軸を前記両パイプ内に挿通させて設け、
    そのねじ軸を操作することにより、前記両ハンド片間の
    間隔を調整自在としてなることを特徴とするシャシダイ
    ナモメータ上の自動車運転用ロボット。
  2. 【請求項2】 前記ねじ軸の一端を前記支持パイプの外
    方に突出させ、その突出端に単一のハンドルを設け、そ
    のハンドルを操作することにより、前記両ハンド片間の
    間隔を調整自在としてなることを特徴とする請求項1に
    記載のシャシダイナモメータ上の自動車運転用ロボッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記一方のハンド片を前記支持パイプに
    対して固定ボルトによって位置調整自在に固定してなる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシャ
    シダイナモメータ上の自動車運転用ロボット。
  4. 【請求項4】 自動車のシフトレバーを操作するアクチ
    ュエータが、運転者用シートに載置された本体に設けら
    れている自動車運転用ロボットにおいて、前記本体を前
    記運転者用シートの下部または床側に対してフレキシブ
    ルな素材よりなる連結部材で係止固定させると共に、前
    記本体の背部に突出長さ調節可能な背部支承体を後方に
    向けて設け、その先端に取り付けた背部支持体を前記運
    転者用シートの背もたれに当接させ、かつその背もたれ
    に巻回させたベルトの両端部を前記背部支持体または本
    体に係止位置調整自在かつ着脱自在に取り付けるように
    構成する一方、前記アクチュエータには、前記シフトレ
    バーの上端部を支持するためのハンドを設け、そのハン
    ドは、前記アクチュエータのピストンロッドに取り付け
    られた支持パイプに単一の固定ボルトによって位置調整
    自在に固定される一方のハンド片と、前記支持パイプに
    固定された他方のハンド片とよりなり、その固定ボルト
    により、前記両ハンド片間の間隔を調整自在に固定でき
    るように構成してなることを特徴とするシャシダイナモ
    メータ上の自動車運転用ロボット。
  5. 【請求項5】 自動車のシフトレバーを操作するアクチ
    ュエータが、運転者用シートに載置された本体に設けら
    れている自動車運転用ロボットにおいて、前記本体を前
    記運転者用シートの下部または床側に対してフレキシブ
    ルな素材よりなる連結部材で係止固定させると共に、前
    記本体の背部に突出長さ調節可能な背部支承体を後方に
    向けて設け、その先端に取り付けた背部支持体を前記運
    転者用シートの背もたれに当接させ、かつその背もたれ
    に巻回させたベルトの両端部を前記背部支持体または本
    体に係止位置調整自在かつ着脱自在に取り付けるように
    構成する一方、前記アクチュエータには、前記シフトレ
    バーの上端部を挟持するためのハンドを設け、そのハン
    ドは、前記アクチュエータのピストンロッドに取り付け
    られた支持パイプに固定された一方のハンド片と、前記
    支持パイプにスライド自在に嵌挿されたスライド材の端
    部に個定された他方のハンド片とよりなり、そのスライ
    ド材を前記支持パイプに対して位置調整自在に固定する
    ための単一のロックピンを前記支持パイプに設け、その
    ロックピンにより、前記両ハンド片間の間隔を調整自在
    に固定できるように構成してなることを特徴とするシャ
    シダイナモメータ上の自動車運転用ロボット。
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JPS63274836A (ja) * 1987-05-01 1988-11-11 Honda Motor Co Ltd チェンジレバ−操作装置

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