JP2566201Y2 - 糸切り装置付ミシンのボビンケース - Google Patents

糸切り装置付ミシンのボビンケース

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JP2566201Y2
JP2566201Y2 JP6347892U JP6347892U JP2566201Y2 JP 2566201 Y2 JP2566201 Y2 JP 2566201Y2 JP 6347892 U JP6347892 U JP 6347892U JP 6347892 U JP6347892 U JP 6347892U JP 2566201 Y2 JP2566201 Y2 JP 2566201Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、針板と釜との間の空間
で針糸とボビン糸とを切断する糸切り装置を備えた糸切
り装置付ミシンのボビンケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、糸切り装置付ミシンにおいて
は、ボビン糸に、ウーリーナイロン糸,ゴム糸等の伸縮
性に富んだ糸を使用すると、図4に示す如く、糸切り装
置による糸切断後、ボビン糸82が収縮してしまうた
め、ボビン糸82を、中釜84の輪郭に沿って上昇して
くる針糸により、針板86の針穴88から上に持ち上げ
ることができず、その後縫製物を縫製しようとしても縫
始めの第一針を形成することができずに目飛びとなり、
縫製物を良好に縫うことができなくなってしまうといっ
た問題があった。なお、図4において、90はボビン糸
82が巻回されたボビンを収納したボビンケースを表し
ている。
【0003】そこで、こうした問題を解決するために、
例えば、実開昭61−188575号公報に開示されて
いるように、糸切り装置による糸切断後、糸切り装置の
固定刃壁面との間でボビン糸を保持する、弾性を有する
糸押え板を設け、次の縫製開始時に、ボビン糸が針糸に
より確実に捕捉されるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、糸押え板の弾性によりボビン糸を強制的に保持
するようにした場合、ボビン糸は針糸の縫目形成力によ
って糸押え板から開放されることになるため、ボビン糸
が糸押え板から開放されるまでには、ボビンからかなり
多くのボビン糸が引き出されることとなる。このため、
上記従来の糸切り装置付ミシンでは、ボビン糸が縫製物
の裏に長く残ることとなり、縫製物の縫上がり品質が低
下するといった問題があった。
【0005】また、針糸の張力は、縫目を形成する周辺
部材の摩擦抵抗とも関連が有る為、変動し易く、従っ
て、これに影響されるボビン糸の引出し長さもばらつい
てしまう。このため、上記従来の糸切り装置付ミシンで
は、ボビン糸の引出し長さのばらつきによっても、縫製
物の縫上がり品質が低下してしまうことになる。
【0006】本考案は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、伸縮性に富んだ糸をボビン糸に使用した場合にで
も、縫い上がり品質を低下させることなく、切断後のボ
ビン糸を保持して、縫始めの目飛び等の縫製不良を防止
することのできる、糸切り装置付ミシンのボビンケース
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本考案のボビンケースは、針板と釜との間
の空間で針糸とボビン糸とを切断する糸切り装置を備え
た糸切り装置付ミシンに使用されるものであって、当該
ボビンケース外壁の上記針板の針穴近傍の位置に、上記
針板に近付くに連れて先細りに形成され、ボビン糸を上
方に引出し可能に保持する中空円錐状の保持部材を立設
している。
【0008】
【作用】上記構成を有する本考案のボビンケースにおい
ては、外壁の針板の針穴近傍の位置に、中空円錐状の保
持部材が立設されているため、ボビンケースから引き出
したボビン糸をこの保持部材に挿通しておけば、切断後
のボビン糸を針穴の下方に配設することが可能になる。
また、保持部材は、針板に近付くに連れて先細りに形成
されているため、糸切り装置による糸切断後、ボビン糸
が伸縮しても、その収縮によるボビン糸の広がりによ
り、ボビン糸が保持部材に保持され、保持部材から抜け
ることがない。
【0009】
【実施例】以下に、本考案を具体化した一実施例を図面
と共に説明する。なお、図1は本実施例のボビンケース
を糸切り装置付ミシンの釜部に装着した状態を表す説明
図であり、図2はその釜部周囲に設けられた糸切り装置
を表す説明図である。
【0010】図1に示す如く、糸切り装置付ミシンのベ
ッド部には、縫針が挿通する針穴4を備えた針板6が取
り付けられ、針板6の下方の機枠8(図2に示す)に
は、下軸10が回転自在に枢支されている。そして、こ
の下軸10には、外釜12及び中釜14を備えた一般に
釜と称する全回転式糸環捕捉器16が取り付けられ、中
釜14にボビンを収容するボビンケース20を装着した
状態で、縫針の上下動と協働して針糸とボビン糸22と
を交絡させて、針板6の上部に配設された縫製物に縫目
を形成するように構成されている。
【0011】また、図2に示す如く、糸環捕捉器16の
前側の機枠8には、固定刃32がその略前半部でビス止
めされている。この固定刃32の後半部は、糸環捕捉器
16に沿って針板6の針穴4近傍部まで円弧状に延び、
その先端には、刃部34が形成されている。なお、機枠
8には、中釜14の回転を拘束する中釜止め36、及
び、縫製時に針糸が固定刃32に絡み付くのを防止する
遮蔽板38がねじ止めされている。
【0012】一方、糸環捕捉器16の後側の機枠8に
は、下軸10と同一軸線の回りに往復回動し得るように
可動刃保持体40が回転自在に枢支され、可動刃保持体
40の取付け部41には可動刃42がビス止めされてい
る。そして、この可動刃42には、糸を捕捉して固定刃
32との間で切断するための糸捕捉用の溝及び糸切断用
の刃部が形成されている。
【0013】また、この可動刃42を回動させるため
に、図示しないカム駆動機構で回動される揺動軸44に
揺動腕46が固着され、この揺動腕46には、連結レバ
ー48を介して可動刃保持体40の連結部50が連結さ
れている。更に、カム駆動機構を下軸10の回転により
駆動させるために、カム駆動機構は、図示しない糸切り
ソレノイドの駆動軸に連結されている。そして、揺動軸
44には、可動刃42を図に示す非切断位置に保持する
べく、揺動腕46を半時計方向へ回動付勢させる巻ばね
52が配設されている。
【0014】このように構成された糸切り装置付ミシン
においては、所定のタイミングで糸切りソレノイドを通
電すると、下軸10の回転でカム駆動機構が駆動され
て、揺動軸44が図2に示す矢印方向に回動する。する
と、この回動により、揺動腕46及び連結レバー48を
介して、可動刃保持体40が時計方向に回転されるた
め、可動刃42も時計方向に回転される。すると、可動
刃42は、針糸の糸環が外釜12の剣先から外れて引き
上げられるタイミングで、縫製物に連なる針糸及びボビ
ン糸22を同時に捕捉し、固定刃32の刃部34と係合
して切断する。
【0015】ところで、こうした糸切り装置を備えたミ
シンにおいては、ボビン糸22にウーリーナイロン糸,
ゴム糸等の伸縮性に富んだ糸を使用すると、糸切り装置
による糸の切断後、ボビン糸22が収縮するため、ボビ
ン糸22を針糸により捕捉できなくなる。そこで、本実
施例では、こうした切断後のボビン糸22を針板により
確実に捕捉できるように、ボビンケース20に切断後の
ボビン糸22を保持する保持部材28を設けている。
【0016】即ち、図1に示す如く、本実施例のボビン
ケース20は、図4に示した従来のボビンケース90に
対して、筒状に形成された外輪24の一方を閉塞して中
釜14内にボビンを回転可能に固定する底部26の針板
6側を切断した形状になっており、その端面に中空円錐
状の保持部材28を立設することにより、保持部材28
が、切断後のボビン糸22を、上方,即ち針板6側に引
出し可能に保持するように構成されている。
【0017】なお、本実施例の保持部材28は、図3に
示す如く、線材を所定角度θで除々に先細りになるよう
にコイル状に巻回することにより形成されており、その
先端をクローズエンドとすることにより、切断後収縮し
たボビン糸が簡単に抜けないようにされている。また、
この保持部材28は、溶接,カシメ等により、ボビンケ
ース20にしっかりと固定されている。
【0018】このように本実施例のボビンケース20に
おいては、針板6の針穴4近傍の位置に、保持部材28
が立設されているため、ボビンケース20から引き出し
たボビン糸22をこの保持部材28に挿通しておけば、
切断後のボビン糸22を針穴の真下に配設することがで
きる。また、保持部材28は、線材により中空円錐状に
形成されているため、糸切り装置による糸切断後、ボビ
ン糸22が収縮しても、その収縮によるボビン糸22の
広がりにより、ボビン糸22が保持部材28から抜ける
のを防止できる。
【0019】従って、本実施例のボビンケース20によ
れば、この保持部材28により、糸切り装置による切断
後のボビン糸22を、その種類に関係なく、針穴4の真
下に配設することができる。このため、ボビン糸22は
針糸により針板6の上まで確実に持ち上げられることと
なり、縫始めの目飛び等の縫製不良を防止できる。
【0020】また、保持部材28は、中空円錐状に形成
されており、従来の糸押え板のように、ボビン糸を挟持
するものではないため、ボビン糸22は、針糸により、
ボビンケース20から引き出されることなく針板6の上
に持ち上げられる。従って、従来のようにボビン糸22
が縫製物の裏に長く残ることはなく、しかもその長さを
一定にすることができる。このため、本実施例のボビン
ケース20によれば、縫製物の縫上がり品質を向上する
こともできる。
【0021】なお、本実施例の保持部材28は、線材に
よりコイル状に形成され、先端がクローズエンドになっ
ているが、その先端を開放しておくか、或は線材自体の
弾性により先端を開放可能にしておけば、コイル状の線
材に沿ってボビン糸22を巻き付けるだけで、ボビン糸
22を保持部材28に挿通できるようにすることも可能
である。
【0022】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の糸切り装
置付ミシンのボビンケースは、保持部材によって、糸切
り装置による切断後のボビン糸を、その種類に関係な
く、針穴の近傍に配設することができ、ボビン糸は針糸
により針板の上まで確実に持ち上げられることとなり、
縫始めの目飛び等の縫製不良を防止できる。
【0023】また、保持部材は、中空円錐状に形成され
ており、従来の糸押え板のように、ボビン糸を挟持する
ものではないため、ボビン糸は、針糸により、ボビンケ
ースから引き出されることなく針板の上に持ち上げられ
る。従って、従来のようにボビン糸が縫製物の裏に長く
残ることはなく、しかもその長さを一定にすることがで
きる。このため、本考案のボビンケースによれば、縫製
物の縫上がり品質を向上することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のボビンケースを糸切り装置付ミシンの
釜部に装着した状態を表す説明図である。
【図2】ミシンの釜部周囲に設けられた糸切り装置を表
す説明図である。
【図3】ボビンケースに取り付けられた保持部材の形状
を表す説明図である。
【図4】従来のボビンケースを糸切り装置付ミシンの釜
部に装着した状態を表す説明図である。
【符号の説明】
4…針穴 6…針板 10…下軸 12…外釜
14…中釜 16…糸環捕捉器 20…ボビンケース 22…ボ
ビン糸 24…外輪 26…底部 28…保持部材 32
…固定刃 42…可動刃

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針板と釜との間の空間で針糸とボビン糸
    とを切断する糸切り装置を備えた糸切り装置付ミシンの
    ボビンケースであって、 当該ボビンケース外壁の上記針板の針穴近傍の位置に、
    上記針板に近付くに連れて先細りに形成され、ボビン糸
    を上方に引出し可能に保持する中空円錐状の保持部材を
    立設してなることを特徴とする糸切り装置付ミシンのボ
    ビンケース。
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