JP2565969B2 - 間接照明器具付大便器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は腰掛け式大便器の下部周囲を照明する間接照
明器具を備えた大便器に関する。

（従来の技術） 大便器ブース内を照明する照明器具は、うす暗い照明
で十分なため明るいものが用いられることが少なく、特
に腰掛け式大便器を有する大便器ブースにおいては、腰
掛け式大便器上部の便鉢部が下部の支持台より大きいた
め便鉢部の下方に影部を生じ、大便器ブース内の他の部
分より特に暗い部分を生じていた。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら上記従来の腰掛け式大便器においては、
便鉢部の下方に影部を生じるため、不注意で落とした小
物等が影部内に入ると見つけるのが困難であり、また影
部を生ずる床面上及び支持台側周部に付着した汚れが目
立たないため、掃除が不十分になり易いという不具合が
あった。

そこで本発明の目的は、腰掛け式大便器の便鉢下方を
照明する間接照明器具を設けることにより便鉢部下方の
暗部をなくした間接照明器具付大便器を提供するにあ
る。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本発明は、上部の便鉢と、便鉢
の下部に設けられ便鉢よりも細径の支持台とを備えてな
る腰掛け式大便器において、便鉢の外周から下部が開放
したスカート部を所定長さ垂設し、このスカート部内壁
と支持台の外壁上部との間に照明器具配設空間を形成
し、空間内に照明器具を取付けた。

（作用） スカート部内壁と支持台の外壁上部との間に配設した
照明器具の光が、開放したスカート部の下方から照射さ
れるので、便鉢下方を照明することが出来、従って便鉢
下方の暗部をなくすことが出来る。

（実施例） 以下に添付図面に基づいて本発明の好適実施例を説明
する。

第１図は本発明に係る間接照明器具付大便器の斜視
図、第２図は第１図中Ａ−Ａ線縦断面図である。図に示
すように間接照明器具付大便器１は、便所床面上に載置
される支持台２と、該支持台２外周上部の照明器具３
と、前記支持台２に支持される便鉢４とからなる。

この便鉢４は、排泄物を受けるボール部41と、該ボー
ル部41の上端周囲に設けられ、水洗水の通路をなす水管
部42と、該水管部42上に起倒自在な便座43と、ボール部
41の下端に連結される排水管44とを備えてなる。そして
ボール部41の上端周囲からはスカート部45が垂設され、
該スカート部45は中央部46でボール部41に連結して袋部
47を形成し、これにより剛性を高めている。前記スカー
ト部45は床面Ｆから上方に所定間隔ｌ離間して光の洩れ
る開口を形成する。

一方、前記支持台２は断面略台形時をなし、下端に幅
広の取付面21を形成するとともに、上部はボール部41よ
り細径をなし、前記スカート部45の内壁45aから所定間
隔内方に位置し、スカート部45内壁45aと支持台２の外
壁22a上部との間に照明器具配設空間Ｓを形成する。

前記照明器具配設空間Ｓ内であって、例えば支持台２
の外壁22a上部には照明器具３が取り付けられる。前記
照明器具３は、第３図の照明器具の斜視図に示す如く、
支持台２の外壁22a上部に倣うＵ字形のバンド部31と、
該バンド部31の周囲に外方に突出して多数取り付けられ
る電球32…と、該電球32…を不図示のスイッチ、電源等
に連結する結線36とを備えてなる。そしてバンド部31の
両周端部には割ピン34を挿通する孔部33が穿設される。

第４図はバンド部と支持台との取付状態を示す断面図
である。図示の如く前記バンド部31は、支持台２の上壁
22に有する取付孔22bに割ピン34を介して脱着自在に取
り付けられる。このようにして第２図に示す如く電球32
から出射された光は下方の取付面21及びその外側の床面
Ｆで反射して間接照明となる。

尚前記バンド部31は内向きコ字状の断面を有し、これ
により剛性を高めるとともに、支持台２との間に結線収
納スペース35を画成する。

以上の如く構成された間接照明器具付大便器１によれ
ば、支持台２に支持される便鉢４から垂下され、床面Ｆ
との間に開口を有するスカート部45と支持台２とで形成
される照明器具配設空間Ｓ内に照明器具３を配設し、該
照明器具３により便鉢４下方の暗部を照明する間接照明
を行なって、便鉢４下方の暗部をなくしたため、便鉢４
下方に小物等を落下した場合でも容易に見つけることが
出来る。更に便鉢４下方の支持台２側周部及び該支持台
２側周部の外周近傍の床面Ｆ上に付着した汚れを目立つ
ようにしたため、十分に掃除を行なうことが出来、便所
内の清潔さを保つことが出来る。

（発明の効果） 以上の説明から明らかな如く本発明によれば、上部の
便鉢と、便鉢の下部に設けられ便鉢よりも細径の支持台
とを備えてなる腰掛け式大便器において、便鉢の外周か
ら下部が開放したスカート部を所定長さ垂設し、このス
カート部内壁と支持台の外壁上部との間に照明器具配設
空間を形成し、空間内に照明器具を取付けたので、便鉢
下方を照明することが出来、便鉢下方に小物等を落とし
た場合でも容易に見つけることが出来るとともに、便鉢
下方に付着した汚れを目立たせることが出来、これによ
り十分に掃除を行なうことが出来、従って便所内の清潔
さを保つことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る間接照明器具付大便器の斜視図、
第２図は第１図中Ａ−Ａ線縦断面図、第３図は照明器具
の斜視図、第４図はバンド部と支持台との取付状態を示
す断面図である。 尚図中、２は支持台、３は照明器具、４は便鉢、45はス
カート部、Ｓは照明器具配設空間である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝崎 深雪 東京都港区虎ノ門１丁目１番28号 東陶 機器株式会社東京支社内 (72)発明者 西村 国男 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番 １号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−82929（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上部の便鉢と、便鉢の下部に設けられ便鉢
   よりも細径の支持台とを備えてなる腰掛け式大便器にお
   いて、 前記便鉢の外周から下部が開放したスカート部を所定長
   さ垂設し、 該スカート部内壁と前記支持台の外壁上部との間に照明
   器具配設空間を形成し、 該空間内に照明器具を取付けた、 ことを特徴とする間接照明器具付大便器。