JP2565644Y2 - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器

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JP2565644Y2
JP2565644Y2 JP1991032102U JP3210291U JP2565644Y2 JP 2565644 Y2 JP2565644 Y2 JP 2565644Y2 JP 1991032102 U JP1991032102 U JP 1991032102U JP 3210291 U JP3210291 U JP 3210291U JP 2565644 Y2 JP2565644 Y2 JP 2565644Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】本考案は、容器同士を同方向で積み上げ
(以下スタッキングと呼ぶ)が、方向を変えて重ね合わ
せ(以下ネスティングと呼ぶ)が可能な運搬用容器であ
って、平面サイズの大なる容器(大箱)上に、その平面
サイズをほぼ均等に2分した平面サイズを有する容器
(半箱)を、箱の方向性に関係なく積み上げ可能で、積
荷に対して荷重が偏在せず、安定した状態で積み上げが
可能な構造を有する運搬用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】同じ型の容器において、容器自体の構造
により、スタッキングとネスティングを可能とする容器
としては、例えば実公昭63−40453号公報に開示
された運搬用容器が知られている。この容器は、矩形容
器の側壁に該容器の開口縁から容器中高部位まで外方に
膨出させた膨出部(ポケット部)を相対する側壁につい
て非対称に形成しており、容器同士は通常位置でネステ
ィング、上段または下段の容器のいずれかを平面方向に
180度回転することにより上下段の容器を膨出部同士
が互い違いになりスタッキングできるように構成したも
のである(以下このスタッキング方法を180度回転方
式と呼ぶ)。しかしこの容器では上記のように下段の容
器に対して上段の容器を常に180度回転させて乗せな
ければならないため次のような問題点がある。
【0003】即ち、容器の一側壁外側に例えば内容物を
表示するカンバン、カード等を取り付けていた場合、そ
の表示具は上段と下段とで反対向きになってしまうた
め、特に多段積みしたような場合、内容物が一方向から
確認できず、倉庫保管時等に不便であった。また部品等
の内容物が収納された容器を例えば組み付けラインに流
すような場合、上記のように容器が一段ごとに180度
方向が異なってスタッキングされていると、そのまま容
器を上から順にライン上に降ろしたのでは、内容物の向
きが容器ごとに違ってしまうので、作業性が悪く、ロボ
ットによる自動組み付けの障害にもなるものであった。
このためスタッキングされた容器は一個置きに方向転換
してライン上に降ろさなければならなくなり手間がかか
るという問題があった。
【0004】これに対して、上記問題点を解消しその取
扱性を改善するものとして実開平2−102343号公
報に容器同士は通常の位置でスタッキングし、上段の容
器を下段の容器に対し、平面方向に180度回転するこ
とによりネスティング可能となる容器が提案されている
(以下このスタッキング方法を同色スタッキングと呼
ぶ)。
【0005】この容器は矩形容器の相対する側壁の点対
称位置に、該側壁の外面より突出した該容器の開口縁に
乗る支脚部(スタッキング支持部)と該側壁の一部を外
方に膨出させ前記支脚部が収納可能なポケット部(ネス
ティング嵌合部)を形成した運搬用容器である。
【0006】一般的に、スタッキングのみを可能とする
容器において、平面サイズの大なる容器(以下大箱と呼
ぶ)と、この大箱の平面サイズを均等割り、例えば2分
の1にした容器(以下半箱と呼ぶ)を相互にスタッキン
グ可能とするためには、大箱の底面を盛り上げ、半箱上
に大箱をスタッキング可能としたもの、或いは大箱のス
タッキング代が干渉せず嵌り込むように半箱の開口縁
(フランジ)の片側もしくは、対向する両側を落し込む
ことが実施される。しかしながら、スタッキングとネス
ティングを可能とする容器では、方向性に関係なく大箱
上に半箱をスタッキングすることは実施されていない。
【0007】
【考案が解決すべき課題】同色スタッキングの大箱と半
箱において、大箱上に半箱をスタッキング可能とするた
めには、 1 容器のコーナー部に近接するようにスタッキング支
持部を設置する必要がある。コーナー部支持が圧縮(段
積み)強度において最も有効であり、またスタッキング
の支持が均等に配置され、安定したスタッキングが可能
であるためである。
【0008】2 半箱において、大箱上にスタッキング
したとき、荷重がより均等に配分されるように4点支持
以上のスタッキング支持部を有することが必要である。
3点支持以下であると、その点間スパンが大きいため、
安定したスタッキングが難しい。また半箱上に大箱をス
タッキングさせるためには、大箱の両側(半箱と同一長
さを有する側面側)に、可能な限り外側にスタッキング
支持部を有し、そのスタッキング支持部は、その両側近
傍に2点以上なくてはならない。
【0009】3 長方形(平面視)の容器の場合、図1
8のように、大箱上に半箱をスタッキングするパターン
は、図19に示すように、それぞれ4通り存在する。こ
れは大箱、半箱ともに箱自体が同色スタッキング構造
で、スタッキング支持部とネスティング嵌合部との配置
が方向性を有するためである。大箱21のA,B及び半
箱22のC,Dは方向性を示し、矢印は大箱上に半箱を
スタッキングする場合を示している。従って、作業効率
を考えれば、上記のいずれのパターンにおいても方向性
なく安定した形状で確実にスタッキング可能な容器が最
も望ましい。
【0010】4 加えて、大箱、半箱いずれも同色スタ
ッキング構造であるので、当然容器の側面にはスタッキ
ング支持部を収納するネスティング嵌合部が必要であ
り、このネスティング嵌合部上にスタッキング支持部が
きてもスタッキング機構は果たせない。等の数多くの問
題を有している。
【0011】本考案の目的は、上方に開口した平面が方
形状の同色スタッキング構造の運搬用容器で、平面サイ
ズの大なる大箱上に、その半分の平面サイズを有する半
箱を、荷重支持に対して安定した形でスタッキングが可
能で、多段積みしたときの圧縮強度に優れ、しかも方向
性に関係なく、スタッキング可能な作業性の優れた運搬
用容器を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、上方に
開口し、各側壁が開口縁に向かって少し外に拡がるよう
に傾斜した方形容器で積み上げ及び重ね合わせ可能な同
色スタッキングの運搬用容器であって、平面形状が長方
形状の大箱容器と、該大箱容器の平面形状をほぼ均等に
2分した大きさの長方形状の平面形状を有する半箱容器
とから成り、前記大箱容器及び半箱容器における各側壁
には、各コーナー部近傍に、それぞれスタッキング支持
部とネスティング嵌合部とが設けられており、大箱容器
及び半箱容器のそれぞれにおいて、スタッキング支持部
とネスティング嵌合部とは、該容器平面形状の中心に対
して互いに点対称となる位置に形成されていると共に、
半箱容器におけるスタッキング支持部及びネスティング
嵌合部の対応コーナー部からの位置は、大箱容器におけ
るスタッキング支持部又はネスティング嵌合部の何れか
一方の対応コーナー部からの位置とほぼ等しく設定され
ており、大箱容器におけるスタッキング支持部とネステ
ィング嵌合部と、半箱容器におけるスタッキング支持部
とネスティング嵌合部との位置関係は、ほぼ長さの等し
い側壁同士又は互いに長さの異なる側壁同士の何れか一
方において互いに逆の関係となるように設定されている
ことを特徴とする運搬用容器が提供される。尚、以下の
説明において、大箱容器を単に大箱、半箱容器を単に半
箱と呼ぶ。
【0013】
【作 用】本考案の運搬用容器は、容器の中心を中心点
にして、相対する側壁のスタッキング支持部(以下S部
という)とネスティング嵌合部(以下N部という)とが
互いにほぼ点対称の位置に形成されていて、大箱同士或
いは半箱同士は同方向(S部とN部の配置形状が同じ)
では上段容器のS部下端が下段容器の開口縁に乗りスタ
ッキング可能となる、上段か下段の容器のどちらかを1
80度回転させて方向を変えると上段容器のS部が下段
容器のN部に収納され、ネスティング可能となる、いわ
ゆる同色スタッキングの構造となっている。
【0014】本考案の運搬用容器は、同色スタッキング
の容器であって、平面サイズが大なる大箱と、大箱の平
面サイズをほぼ均等に2分した平面サイズを有する半箱
とを、 (i) 大箱、半箱共に各側壁のS部とN部とが容器のコー
ナー近傍にあり、各側壁当り2個以上設置しているこ
と、 (ii)半箱の該S部、該N部の位置は、その配置形を度外
視すれば、大箱の該S部、該N部の位置と、容器コーナ
ーに対してほぼ同位置にあること、及び (iii) 半箱の該S部、該N部の配置形状は、大箱上に半
箱をスタッキングさせた配置において、2組の相対する
側壁同士のいずれか片方の相対する側壁同士のS部、N
部の配置形を大箱と逆転した形にしていること、が特徴
である。
【0015】前記特徴(i) 及び(ii)に関して、大箱と半
箱のS部、N部の配置形状の一例を平面略図で示す図1
において、S部の位置を表わすS,N部の位置を表わす
Nが、大箱21、半箱22共に各側壁に容器コーナー近
傍で且つ各側壁当り2個づつあり、相対する側壁のSと
Nが、容器中心Oを中心点とし、ほぼ点対称の位置にあ
る。また、大箱21のSとNの配置位置と半箱22のS
とNの配置位置はS,Nの配置形を度外視すれば、容器
コーナーに対してほぼ同位置にある。
【0016】また、前記特徴(iii) に関して、大箱と半
箱のS部、N部の配置形の一例を図2及び図3に示す。
図で大箱21と半箱22は、大箱上に半箱をスタッキン
グさせる向きに示してある。また半箱22の(1)と
(2)は、同じもので、(1)を180度回転させて向
きを変えたものが(2)である。矢印23は、S部、N
部の配置形(配置向き)を矢印で方向を示したもので、
矢先がSからNへ向けて記してある。
【0017】図2,図3共に、大箱21に対して半箱2
2は、(1)の場合も方向を変えた(2)の場合も、即
ち方向性に関係なく、2組の相対する側壁同士のいずれ
か片方の相対する側壁同士のS,Nの配置形(矢印23
の向き)が逆転した形になっている。大箱と半箱は、前
記特徴(i) ,(ii)及び(iii) を具備することにより、大
箱上に半箱を方向性に関係なく、スタッキングさせるこ
とが可能となる。
【0018】大箱上に半箱を、方向性に関係なく、安定
したスタッキングできる例を図4、図5、図6及び図7
に示す。図は図1に示したS部とN部の配置形状の大箱
と半箱を例にスタッキングのパターンを平面視で示した
もので、図のS及びNは、それぞれ半箱のS部、N部の
配置位置を示し、(S)はスタッキング支持をしている
半箱のS部を示す。また、斜線はスタッキングしている
ことを示す。図により、半箱22が大箱21の左側半分
の上にも、また右側半分の上にも方向性なくスタッキン
グでき、支持する(S)の位置が4か所のコーナーの近
傍にそれぞれ1点づつ分布しており、荷重支持に対して
バランスよく安定した状態でスタッキングされることが
理解される。
【0019】本考案の運搬用容器は、前記特徴(i) 乃至
(iii) を具備することにより、大箱上に半箱を、箱の方
向性に関係なく、上段容器は、各コーナーの近傍にある
少なくとも1個のS部下端が下段容器の対応する開口縁
に乗ってスタッキングされる。即ち上段容器は、各コー
ナー部(近傍を含めた)を代表する少なくとも1個のS
部よりなる4個以上のS部により支持され、結局上段容
器の荷重が4コーナー部により支持されることになるか
ら、荷重支持に関して最も安定な状態でスタッキングさ
れる。しかも容器は、S部がコーナー近傍にあることに
よって、コーナー部が強化されて圧縮(段積み)強度に
おいて最も有効なコーナー支持ができる。またスタッキ
ングしたとき上段容器のS部と下段容器のS部が重なる
ことにより荷重に対して無理がなく支持される。また重
ならない場合でも予め上段容器のS部が乗る位置の開口
縁の下側の側壁部分に縦リブ等を設けて強化できるの
で、下段容器に上段容器の荷重による無理がかからな
い。更にまた、スタッキングしたとき上段容器のS部下
端より下方の部分(容器底部を含むスタッキング代)
が、下段容器の上部内側に嵌合するので、上段容器が下
段容器から、ずれ落ちることが防止され、安定してスタ
ッキングされる。
【0020】
【実施例】本考案の運搬用容器の一実施例を図によって
説明する。なお図は、底面網目、側面模様、標識、持ち
手部等を省略している。大箱1は、図8乃至図10示す
ように長側壁2,3及び短側壁4,5が底部6より開口
縁7に向かって少し外に拡がるように傾斜した矩形容器
で、長側壁2,3にはコーナー近傍に各側壁当りそれぞ
れ2個のS部8及び2個のN部9が、また短側壁4,5
にはコーナー近傍に各側壁当りそれぞれ2個のS部10
(S部8よりやや幅が広い)及び2個のN部11(N部
9よりやや幅が広い)が一体に形成されている。
【0021】図8では、開口縁7の下方にあるS部8,
10の位置を点線で示している。図8に示すように、相
対する側壁のS部とN部は、容器の中心Oを中心点とし
てほぼ点対称の位置にある。容器の側壁の外側面に設け
られているS部8,10は開口縁7から2本の縦リブが
垂下、横リブ12と結合、更に下方に伸び、その下端を
横リブで閉じてS部が形成されている。S部は、外方に
向けて段階になっており、中間の受け部13(横リブ1
2の下辺に当る)と下端の受け部14を有し、中間の受
け部13はネスティング時の受け部(開口縁上に乗
る)、下端の受け部14はスタッキング時の受け部とな
る。
【0022】スタッキングの際、容器のS部下端14よ
り下方の部分がスタッキング代として下段容器の上部内
側に嵌合する。N部は、側壁の一部を外に膨出し、容器
内側面を凹まし、ポケット部を形成しており、ネスティ
ング時にS部の中間受け部より下方を収納できる。半箱
1Aは、図11乃至図15に示すように相対する長側壁
2A,3A及び短側壁4A,5Aが底部6Aより開口縁
7Aに向かって少し外に拡がるように傾斜した矩形容器
であり、その平面サイズは大箱1の平面サイズをほぼ均
等に2分した大きさを有し、長側壁2A,3Aが大箱の
短側壁4,5とほぼ同じ長さで、それらの開口縁の長さ
もほぼ同じであり、また半箱の短側壁4A,5A及びそ
れらの開口縁の長さが大箱の長側壁2,3及びそれらの
8口縁の長さのほぼ2分の1になっている。
【0023】長側壁2A,3Aには、コーナー近傍に各
側壁当りそれぞれ2個のS部10及び2個のN部11
が、また短側壁4A,5Aには、コーナー近傍に各側壁
当りそれぞれ2個のS部8及び2個のN部9が一体に形
成されている。図11では、開口縁7Aの下方にあるS
部8,10の位置を点線で示している。またS部とN部
の配置が相対する側壁について、容器の中心Oを中心点
として点対称の位置にあり、大箱同様同色スタッキング
となっている。
【0024】半箱の側壁の外面に設けたS部8,10
は、大箱同様に外側が段階になっており、中間部の受け
部13と下端の受け部14とを有している。スタッキン
グの際容器のS部下端14より下方の部分がスタッキン
グ代として下段容器の内側上部に嵌合する。N部9,1
1は大箱同様に容器内側面にポケット部を形成してお
り、ネスティング時にS部の中間受け部より下方を収納
できるようになっている。
【0025】また半箱の側壁の外面に設けたS部の一部
は、図14のS部8に示すように開口縁7Aより横リブ
12Aまでは1本の縦リブを垂下し横リブ12Aから下
方に縦リブ2本の構造にしている。この場合も中間受け
部13(横リブ12A下面と一致)と下端受け部14が
設けられている。半箱におけるS部、N部の配置は図1
1に示すように配置されており、位置についてはS部、
N部の区別をつけなければ容器コーナーに対して大箱に
おけるS部、N部の位置とほぼ同じ位置にあり、また配
置については大箱上に半箱をスタッキングさせる位置に
おいて、2組の相対する側壁同士2A,3A及び4A,
5Aの内の4A,5AのS部8、N部9の配置形が大箱
の相対する側壁2,3のS部8、N部9の配置形を逆転
した形になっている。
【0026】図8乃至図15で示した大箱と半箱のS
部、N部の配置形は図1に対応している。図示した大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの一例を図
16及び図17に示す。図は、図4のパターンに対応し
ている。図16の正面側面図では図4に示す通り上段の
半箱1Aは、右寄りのS部8で支持されている。下段の
大箱1のS部と重ならないが、半箱のS部8の下に位置
する部分の側壁に縦リブが設けられ荷重に対し強化され
ている。図17の左側面図では、半箱の左右のS部10
がスタッキングを支持している。下段の大箱のS部10
上に上段の半箱のS部10がきている。
【0027】また大箱、半箱共に、側壁の外側に、開口
縁から横リブ12に達する縦リブ12に達する縦リブを
S部とは別に適切な位置に設けて、更に開口縁と横リブ
12の間に横リブを設けて荷重に対して壁体が強化され
ている。図16では、上段半箱のスタッキングを支持す
るS部8が下段大箱のS部と重ならないが、大箱は開口
縁と横リブ12との間を結ぶ縦リブで開口縁、側壁体が
荷重に対して強化され、図14では上段半箱のS部10
と下段大箱のS部10が重なり荷重の支持に最も無理の
かからない状態にあり、図4を対照すると、大箱への半
箱のスタッキングは、各コーナー近傍を代表するS部の
4箇所によって支持され安定した状態スタッキングされ
ている。また上段半箱のS部下端14より下方部分は下
段大箱の上部内側に嵌合されているから半箱が大箱から
滑ったり、ずれ落ちることがない。
【0028】本考案の運搬用容器のスタッキングは、図
示実施例及び図4乃至図7のパターン図からわかるよう
に、S部が容器コーナー近傍にあり、多段積みしたとき
の圧縮強度に対して有効に容器が強化されており、また
スタッキングがS部によって支持されるが、各コーナー
部(近傍を含む)を代表する少なくとも1個以上のS部
によって4点以上支持され荷重支持に対して安定した形
となっていること、またスタッキング時上段容器のS部
と下段容器のS部とが重なる場合が多くとられ、荷重支
持に対して無理のかからないスタッキングが行われるこ
とが理解される。
【0029】本考案の容器は、主として合成樹脂(ゴム
で改質したものを含む)で、射出成形その他公知の成形
方法で一体成形して製造される。この合成樹脂には熱可
塑性樹脂の他、熱硬化性樹脂を使用することができ、汎
用的にはプラスチック類が使用される。また合成樹脂に
は、顔料、染料、充填剤、老化防止剤、その他のものを
使用できることは勿論である。また、本考案の容器は、
着色のもの、無色のもの、不透明なもの、透明なもの、
半透明のもの等いろいろのものを作り使用することがで
きる。
【0030】
【考案の効果】本考案の運搬用容器によれば、同色スタ
ッキングの容器であって、平面サイズの大なる大箱とそ
の平面サイズをほぼ均等に2分した半分の平面サイズを
有する半箱が、前記特徴(i) 乃至(iii) の要件を具備す
ることによって、容器自体がコーナー近傍のS部によっ
て段積みに対して効果的に強化され、大箱上に半箱を荷
重支持に対して安定した形で、スタッキングが可能で、
多段積みしたときの圧縮強度に優れ、しかも方向性に関
係なくスタッキング可能な作業性の優れた運搬用容器を
提供できる。また容器の耐久性、供用性を向上できる。
そのため運搬作業の自動化をも容易にすることができる
等の有益な効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱と半箱の
S部、N部の配置位置を示す平面略図である。
【図2】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱と半箱の
S部、N部の配置形状を示す平面略図である。
【図3】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱と半箱の
S部、N部の配置形状を示す平面略図である。
【図4】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図5】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図6】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図7】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図8】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱の平面図
である。
【図9】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱の正面側
面図(左半分)と図8のA−A断面図(右半分)であ
る。
【図10】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱の右側
面図(右半分)と図8のB−B断面図(左半分)であ
る。
【図11】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の平面
図である。
【図12】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の左側
面図である。
【図13】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の図1
1のA−A断面図である。
【図14】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の正面
側面図である。
【図15】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の図1
1のB−B断面図である。
【図16】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱上に半
箱をスタッキングしたときの正面側面図である。
【図17】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱上に半
箱をスタッキングしたときの左側面図である。
【図18】一般の同色スタッキング容器の大箱上に半箱
をスタッキングさせたときの正面側面略図である。
【図19】一般の同色スタッキング容器の大箱上に半箱
をスタッキングする際の組合せを示す平面略図である。
【符合の説明】
1 大箱 1A 半箱 2,3 大箱の長側壁 2A,3A 半箱の長側壁 4,5 大箱の短側壁 4A,5A 半箱の短側壁 6 大箱の底部 6A 半箱の底部 7 大箱の開口縁 7A 半箱の開口縁 8,10 S部 9,11 N部 12 横リブ 13 S部中間受け部 14 S部下端 21 大箱 22 半箱 23 S,Nの方向を示す矢印

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口し、各側壁が開口縁に向かっ
    て少し外に拡がるように傾斜した方形容器で積み上げ及
    び重ね合わせ可能な同色スタッキングの運搬用容器であ
    って、 平面形状が長方形状の大箱容器と、該大箱容器の平面形
    状をほぼ均等に2分した大きさの長方形状の平面形状を
    有する半箱容器とから成り、 前記大箱容器及び半箱容器における各側壁には、各コー
    ナー部近傍に、それぞれスタッキング支持部とネスティ
    ング嵌合部とが設けられており、 大箱容器及び半箱容器のそれぞれにおいて、スタッキン
    グ支持部とネスティング嵌合部とは、該容器平面形状の
    中心に対して互いに点対称となる位置に形成されている
    と共に、 半箱容器におけるスタッキング支持部及びネスティング
    嵌合部の対応コーナー部からの位置は、大箱容器におけ
    るスタッキング支持部又はネスティング嵌合部の何れか
    一方の対応コーナー部からの位置とほぼ等しく設定され
    ており、 大箱容器におけるスタッキング支持部とネスティング嵌
    合部と、半箱容器におけるスタッキング支持部とネステ
    ィング嵌合部との位置関係は、ほぼ長さの等しい側壁同
    士又は互いに長さの異なる側壁同士の何れか一方におい
    て互いに逆の関係となるように設定されていることを特
    徴とする運搬用容器。
JP1991032102U 1991-05-09 1991-05-09 運搬用容器 Expired - Lifetime JP2565644Y2 (ja)

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