JP2565646Y2 - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器

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JP2565646Y2
JP2565646Y2 JP1991032104U JP3210491U JP2565646Y2 JP 2565646 Y2 JP2565646 Y2 JP 2565646Y2 JP 1991032104 U JP1991032104 U JP 1991032104U JP 3210491 U JP3210491 U JP 3210491U JP 2565646 Y2 JP2565646 Y2 JP 2565646Y2
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憲三 上田
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Sanko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】本考案は、容器同士を同方向で積み上げ
(以下スタッキングと呼ぶ)が、方向を変えて重ね合わ
せ(以下ネスティングと呼ぶ)が可能な運搬用容器であ
って、平面サイズの大なる容器(大箱)とその平面サイ
ズをほぼ均等に2分した平面サイズを有する容器(半
箱)を、箱の方向性に関係なく相互に積み上げ可能で、
積荷に対して荷重が偏在せず、安定した状態で積み上げ
が可能な構造を有する運搬用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】同じ型の容器において、容器自体の構造
により、スタッキングとネスティングを可能とする容器
としては、例えば実公昭63−40453号公報に開示
された運搬用容器が知られている。この容器は、矩形容
器の側壁に該容器の開口縁から容器中高部位まで外方に
膨出させた膨出部(ポケット部)を相対する側壁につい
て非対称に形成しており、容器同士は通常位置でネステ
ィング、上段または下段の容器のいずれかを平面方向に
180度回転することにより上下段の容器を膨出部同士
が互い違いになりスタッキングできるように構成したも
のである(以下このスタッキング方法を180度回転方
式と呼ぶ)。
【0003】しかしこの容器では上記のように下段の容
器に対して上段の容器を常に180度回転させて乗せな
ければならないため次のような問題点がある。即ち、容
器の一側壁外側に例えば内容物を表示するカンバン、カ
ード等を取り付けていた場合、その表示具は上段と下段
とで反対向きになってしまうため、特に多段積みしたよ
うな場合、内容物が一方向から確認できず、倉庫保管時
等に不便であった。また部品等の内容物が収納された容
器を例えば組み付けラインに流すような場合、上記のよ
うに容器が一段ごとに180度方向が異なってスタッキ
ングされていると、そのまま容器を上から順にライン上
に降ろしたのでは、内容物の向きが容器ごとに違ってし
まうので、作業性が悪く、ロボットによる自動組み付け
の障害にもなるものであった。このためスタッキングさ
れた容器は一個置きに方向転換してライン上に降ろさな
ければならなくなり手間がかかるという問題があった。
【0004】これに対して、上記問題点を解消しその取
扱性を改善するものとして実開平2−102343号公
報に容器同士は通常の位置でスタッキングし、上段の容
器を下段の容器に対し、平面方向に180度回転するこ
とによりネスティング可能となる容器が提案されている
(以下このスタッキング方法を同色スタッキングと呼
ぶ)。
【0005】この容器は矩形容器の相対する側壁の点対
称位置に、該側壁の外面より突出した該容器の開口縁に
乗る支脚部(スタッキング支持部)と該側壁の一部を外
方に膨出させ前記支脚部が収納可能なポケット部(ネス
ティング嵌合部)を形成した運搬用容器である。
【0006】一般的に、スタッキングのみを可能とする
容器において、平面サイズの大なる容器(以下大箱と呼
ぶ)と、この大箱の平面サイズを均等割り、例えば2分
の1にした容器(以下半箱と呼ぶ)を相互にスタッキン
グ可能とするためには、大箱の底面を盛り上げ、半箱上
に大箱をスタッキング可能としたもの、或いは大箱のス
タッキング代が干渉せず嵌り込むように半箱の開口縁
(フランジ)の片側もしくは、対向する両側を落し込む
ことが実施される。しかしながら、スタッキングとネス
ティングを可能とする容器では、方向性に関係なく大箱
と半箱を相互にスタッキングすることは実施されていな
い。
【0007】
【考案が解決すべき課題】同色スタッキングの大箱と半
箱において相互に(上下に)スタッキング可能とするた
めには、 1 容器のコーナー部に近接するようにスタッキング支
持部を設置する必要がある。コーナー部支持が圧縮(段
積み)強度において最も有効であり、またスタッキング
の支持が均等に配置され、安定したスタッキングが可能
であるためである。
【0008】2 半箱において、大箱上にスタッキング
したとき、荷重がより均等に配分されるように4点支持
以上のスタッキング支持部を有することが必要である。
3点支持以下であると、その点間スパンが大きいため、
安定したスタッキングが難しい。また半箱上に大箱をス
タッキングさせるためには、大箱の両側(半箱と同一長
さを有する側面側)に、可能な限り外側にスタッキング
支持部を有し、そのスタッキング支持部は、その両側近
傍に2点以上なくてはならない。
【0009】3 長方形(平面視)の容器の場合、図2
4のように、大箱上に半箱をスタッキングするパターン
(1) 及び半箱上に大箱をスタッキングするパターン(2)
は、図25に示すように、それぞれ4通り存在する。こ
れは大箱、半箱ともに箱自体が同色スタッキング構造
で、スタッキング支持部とネスティング嵌合部との配置
が方向性を有するためである。大箱21のA,B及び半
箱22のC,Dは方向性を示し、矢印はそれぞれ大箱上
に半箱を、また半箱上に大箱をスタッキングする場合を
示している。従って、作業効率を考えれば、上記のいず
れのパターンにおいても方向性なく安定した形状で確実
にスタッキング可能な容器が最も望ましい。
【0010】4 加えて、大箱、半箱いずれも同色スタ
ッキング構造であるので、当然容器の側面にはスタッキ
ング支持部を収納するネスティング嵌合部が必要であ
り、このネスティング嵌合部上にスタッキング支持部が
きてもスタッキング機構は果たせない。等の数多くの問
題を有している。
【0011】本考案の目的は、上方に開口した平面が方
形状の同色スタッキング構造の運搬用容器で、平面サイ
ズの大なる大箱とその半分の平面サイズを有する半箱と
を、荷重支持に対して安定した形で相互に(上下に)ス
タッキングが可能で、多段積みしたときの圧縮強度に優
れ、しかも方向性に関係なく、スタッキング可能な作業
性の優れた運搬用容器を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、上方に
開口し、各側壁が開口縁に向かって少し外に拡がるよう
に傾斜した方形容器で積み上げ及び重ね合わせ可能な同
色スタッキングの運搬用容器であって、平面形状が長方
形状の大箱容器と、該大箱容器の平面形状をほぼ均等に
2分した大きさの長方形状の平面形状を有する半箱容器
とから成り、前記大箱容器及び半箱容器における各側壁
には、各コーナー部近傍に、それぞれスタッキング支持
部とネスティング嵌合部とが設けられており、大箱容器
及び半箱容器のそれぞれにおいて、スタッキング支持部
とネスティング嵌合部とは、該容器平面形状の中心に対
して互いに点対称となる位置に形成されていると共に、
半箱容器におけるスタッキング支持部及びネスティング
嵌合部の対応コーナー部からの位置は、大箱容器におけ
るスタッキング支持部又はネスティング嵌合部の何れか
一方の対応コーナー部からの位置とほぼ等しく設定され
ており、大箱容器におけるスタッキング支持部とネステ
ィング嵌合部と、半箱容器におけるスタッキング支持部
とネスティング嵌合部との位置関係は、ほぼ長さの等し
い側壁同士又は互いに長さの異なる側壁同士の何れか一
方において互いに逆の関係となるように設定されてお
り、且つ半箱容器の側壁の内、大箱容器の側壁とほぼ同
じ長さを有する側壁の開口縁が、下方に落とし込んだ形
状に形成されて半箱容器上に大箱容器を積み上げ可能と
なっていることを特徴とする運搬用容器が提供される。
尚、以下の説明において、大箱容器を単に大箱、半箱容
器を単に半箱と呼ぶ。
【0013】
【作 用】本考案の運搬用容器は、容器の中心を中心点
にして、相対する側壁のスタッキング支持部(以下S部
という)とネスティング嵌合部(以下N部という)とが
互いにほぼ点対称の位置に形成されていて、大箱同士或
いは半箱同士は同方向(S部とN部の配置形状が同じ)
では上段容器のS部下端が下段容器の開口縁に乗りスタ
ッキング可能となる、上段か下段の容器のどちらかを1
80度回転させて方向を変えると上段容器のS部が下段
容器のN部に収納され、ネスティング可能となる、いわ
ゆる同色スタッキングの構造となっている。
【0014】本考案の運搬用容器は、同色スタッキング
の容器であって、平面サイズが大なる大箱と、大箱の平
面サイズをほぼ均等に2分した平面サイズを有する半箱
とを、 (i) 大箱、半箱共に各側壁のS部とN部とが容器のコー
ナー近傍にあり、各側壁当り2個以上設置しているこ
と、 (ii)半箱の該S部、該N部の位置は、その配置形を度外
視すれば、大箱の該S部、該N部の位置と、容器コーナ
ーに対してほぼ同位置にあること、 (iii) 半箱の該S部、該N部の配置形状は、大箱上に半
箱をスタッキングさせた配置において、2組の相対する
側壁同士のいずれか片方の相対する側壁同士のS部、N
部の配置形を大箱と逆転した形にしていること、及び (iv)半箱における大箱の側壁とほぼ同じ長さの側壁の開
口縁を、半箱上に大箱を積み上げ可能に下方に落し込ん
だ形状にしていることが特徴である。
【0015】前記特徴(i) 及び(ii)に関して、大箱と半
箱のS部、N部の配置形状の一例を平面略図で示す図1
において、S部の位置を表わすS,N部の位置を表わす
Nが、大箱21、半箱22共に各側壁に容器コーナー近
傍で且つ各側壁当り2個づつあり、相対する側壁のSと
Nが、容器中心Oを中心点とし、ほぼ点対称の位置にあ
る。また、大箱21のSとNの配置位置と半箱22のS
とNの配置位置はS,Nの配置形を度外視すれば、容器
コーナーに対してほぼ同位置にある。
【0016】また、前記特徴(iii) に関して、大箱と半
箱のS部、N部の配置形の一例を図2及び図3に示す。
図で大箱21と半箱22は、大箱上に半箱をスタッキン
グさせる向きに示してある。また半箱22の(1)と
(2)は、同じもので、(1)を180度回転させて向
きを変えたものが(2)である。矢印23は、S部、N
部の配置形(配置向き)を矢印で方向を示したもので、
矢先がSからNへ向けて記してある。
【0017】図2,図3共に、大箱21に対して半箱2
2は、(1)の場合も方向を変えた(2)の場合も、即
ち方向性に関係なく、2組の相対する側壁同士のいずれ
か片方の相対する側壁同士のS,Nの配置形(矢印23
の向き)が逆転した形になっている。前記特徴(iv)によ
り、半箱上に大箱をスタッキングさせたとき、大箱のS
部下端より下方のスタッキング代が半箱の開口縁に干渉
することなく半箱上部の内側に嵌合させることができる
(図 参照)。
【0018】大箱と半箱は、前記特徴(i) ,(ii)及び(i
ii) を具備することにより、大箱上に半箱を方向性に関
係なく、スタッキングさせることが可能となり、更に前
記特徴(iv)を具備することにより半箱上に大箱を方向性
に関係なくスタッキングさせることが可能となる。大箱
上に半箱を、方向性に関係なく、安定したスタッキング
できる例を図4、図5、図6及び図7に示す。図は図1
に示したS部とN部の配置形状の大箱と半箱を例にスタ
ッキングのパターンを平面視で示したもので、図のS及
びNは、それぞれ半箱のS部、N部の配置位置を示し、
(S)はスタッキング支持をしている半箱のS部を示
す。また、斜線はスタッキングしていることを示す。図
により、半箱22が大箱21の左側半分の上にも、また
右側半分の上にも方向性なくスタッキングでき、支持す
る(S)の位置が4か所のコーナーの近傍にそれぞれ1
点づつ分布しており、荷重支持に対してバランスよく安
定した状態でスタッキングされることが理解される。
【0019】半箱上に大箱を、方向性に関係なく、安定
したスタッキングができる例を図8、図9、図10及び
図11に示す。図は図1に示したS部とN部の配置形状
の大箱及び半箱を例にスタッキングのパターンを平面視
で示したもので、図のS及びNはそれぞれ半箱のS部、
N部の配置位置を示し、(S)はスタッキング支持をし
ている大箱のS部を示す。また斜線はスタッキングして
いることを示す。図により大箱21が2個の半箱22
(図の( )は下段にあることを示す)上に方向性に関
係なくスタッキングでき、しかもスタッキングを支持す
る(S)の位置が大箱の4か所のコーナーのそれぞれの
近傍に1点づつ荷重に対してバランスよく配置されてお
り、安定した状態でスタッキングされることが理解され
る。
【0020】本考案の運搬用容器は、前記特徴(i) 乃至
(iv)を具備することにより、大箱上に半箱を、或いは半
箱上に大箱をスタッキングする場合のいずれにおいて
も、箱の方向性に関係なく、上段容器は、各コーナーの
近傍にある少なくとも1個のS部下端が下段容器の対応
する開口縁に乗ってスタッキングされる。即ち上段容器
は、各コーナー部(近傍を含めた)を代表する少なくと
も1個のS部よりなる4個以上のS部により支持され、
結局上段容器の荷重が4コーナー部により支持されるこ
とになるから、荷重支持に関して最も安定な状態でスタ
ッキングされる。しかも容器は、S部がコーナー近傍に
あることによって、コーナー部が強化されて圧縮(段積
み)強度において最も有効なコーナー支持ができる。ま
たスタッキングしたとき上段容器のS部と下段容器のS
部が重なることにより荷重に対して無理がなく支持され
る。また重ならない場合でも予め上段容器のS部が乗る
位置の開口縁の下側の側壁部分に縦リブ等を設けて強化
できるので、下段容器に上段容器の荷重による無理がか
からない。更にまた、スタッキングしたとき上段容器の
S部下端より下方の部分(容器底部を含むスタッキング
代)が、下段容器の上部内側に嵌合するので、上段容器
が下段容器から、ずれ落ちることが防止され、安定して
スタッキングされる。
【0021】
【実施例】本考案の運搬用容器の一実施例を図によって
説明する。なお図は、底面網目、側面模様、標識、持ち
手部等を省略している。大箱1は、図12乃至図14に
示すように長側壁2,3及び短側壁4,5が底部6より
開口縁7に向かって少し外に拡がるように傾斜した矩形
容器で、長側壁2,3にはコーナー近傍に各側壁当りそ
れぞれ2個のS部8及び2個のN部9が、また短側壁
4,5にはコーナー近傍に各側壁当りそれぞれ2個のS
部10(S部8よりやや幅が広い)及び2個のN部11
(N部9よりやや幅が広い)が一体に形成されている。
【0022】図12では、開口縁7の下方にあるS部
8,10の位置を点線で示している。図12に示すよう
に、相対する側壁のS部とN部は、容器の中心Oを中心
点としてほぼ点対称の位置にある。容器の側壁の外側面
に設けられているS部8,10は開口縁7から2本の縦
リブが垂下、横リブ12と結合、更に下方に伸び、その
下端を横リブで閉じてS部が形成されている。S部は、
外方に向けて段階になっており、中間の受け部13(横
リブ12の下辺に当る)と下端の受け部14を有し、中
間の受け部13はネスティング時の受け部(開口縁上に
乗る)、下端の受け部14はスタッキング時の受け部と
なる。
【0023】スタッキングの際、容器のS部下端14よ
り下方の部分がスタッキング代として下段容器の上部内
側に嵌合する。N部は、側壁の一部を外に膨出し、容器
内側面を凹まし、ポケット部を形成しており、ネスティ
ング時にS部の中間受け部より下方を収納できる。半箱
1Aは、図15乃至図19に示すように相対する長側壁
2A,3A及び短側壁4A,5Aが底部6Aより開口縁
7A,7Bに向かって少し外に拡がるように傾斜した矩
形容器であり、その平面サイズは大箱1の平面サイズを
ほぼ均等に2分した大きさを有し、長側壁2A,3Aが
大箱の短側壁4,5とほぼ同じ長さで、それらの開口縁
の長さもほぼ同じであり、また半箱の短側壁4A,5A
及びそれらの開口縁の長さが大箱の長側壁2,3及びそ
れらの開口縁の長さのほぼ2分の1になっている。
【0024】長側壁2A,3Aには、コーナー近傍に各
側壁当りそれぞれ2個のS部10及び2個のN部11
が、また短側壁4A,5Aには、コーナー近傍に各側壁
当りそれぞれ2個のS部8及び2個のN部9が一体に形
成されている。図15では、開口縁7A,7Bの下方に
あるS部8,10の位置を点線で示している。またS部
とN部の配置が相対する側壁について、容器の中心Oを
中心点として点対称の位置にあり、大箱同様同色スタッ
キングとなっている。
【0025】半箱1Aの長側壁2A,3Aの開口縁7A
は、図に示したように、半箱上に大箱を大箱のスタッキ
ング代を開口縁に干渉せず半箱上部内側に嵌合できるよ
うに、短側壁4A,5Aの開口縁7Bより下方に落し込
んだ形状としている。半箱の側壁の外面に設けたS部
8,10は、大箱同様に外側が段階になっており、中間
部の受け部13と下端の受け部14とを有している。ス
タッキングの際容器のS部下端14より下方の部分がス
タッキング代として下段容器の内側上部に嵌合する。N
部9,11は大箱同様に容器内側面にポケット部を形成
しており、ネスティング時にS部の中間受け部より下方
を収納できるようになっている。
【0026】また半箱の側壁の外面に設けたS部の一部
は図18のS部8に示すように開口縁7Bより横リブ1
2Aまでは1本の縦リブを垂下し横リブ12Aから下方
に縦リブ2本の構造にしている。この場合も中間受け部
13(横リブ12A下面と一致)と下端受け部14が設
けられている。半箱におけるS部、N部の配置は図15
に示すように配置されており、位置についてはS部、N
部の区別をつけなければ容器コーナーに対して大箱にお
けるS部、N部の位置とほぼ同じ位置にあり、また配置
については大箱上に半箱をスタッキングさせる位置にお
いて、2組の相対する側壁同士2A,3A及び4A,5
Aの内の4A,5AのS部8、N部9の配置形が大箱の
相対する側壁2,3のS部8、N部9の配置形を逆転し
た形になっている。
【0027】図12乃至図19で示した大箱と半箱のS
部、N部の配置形は図1に対応している。図示した大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの一例を図
20及び図21に示す。図は、図4のパターンに対応し
ている。図20の正面側面図では図4に示す通り上段の
半箱1Aは、右寄りのS部8で支持されている。下段の
大箱1のS部と重ならないが、半箱のS部8の下に位置
する部分の側壁に縦リブが設けられ荷重に対し強化され
ている。図21の左側面図では、半箱の左右のS部10
がスタッキングを支持している。下段の大箱のS部10
上に上段の半箱のS部10がきている。
【0028】また大箱、半箱共に、側壁の外側に、開口
縁から横リブ12に達する縦リブ12に達する縦リブを
S部とは別に適切な位置に設けて、更に開口縁と横リブ
12の間に横リブを設けて荷重に対して壁体が強化され
ている。図20では、上段半箱のスタッキングを支持す
るS部8が下段大箱のS部と重ならないが、大箱は開口
縁と横リブ12との間を結ぶ縦リブで開口縁、側壁体が
荷重に対して強化され、図21では上段半箱のS部10
と下段大箱のS部10が重なり荷重の支持に最も無理の
かからない状態にあり、図4を対照すると、大箱への半
箱のスタッキングは、各コーナー近傍を代表するS部の
4箇所によって支持され安定した状態スタッキングされ
ている。また上段半箱のS部下端14より下方部分は下
段大箱の上部内側に嵌合されているから半箱が大箱から
滑ったり、ずれ落ちることがない。
【0029】図示した半箱上に大箱をスタッキングした
時のパータン一例を図22乃至図23に示す。図は、図
8のパターンに対応している。図8のパターン図からわ
かるように図22の正面側面図ではスタッキングを支持
するS部がないが、図23の左側面図では、大箱の左右
のS部10が下段半箱の開口縁7A上に乗ってスタッキ
ングを支持している。大箱のスタッキングを支持する大
箱のS部はスタッキング時に半箱のS部10上に重なっ
ており、荷重支持において最もよい配置となっている。
そして大箱は各コーナー近傍(図では短側壁のコーナー
近傍にある)のS部の4点以上で支持されるので、荷重
支持に対して安定な形でスタッキグされる。また大箱の
スタッキング代が半箱の上部の内側に嵌合するので、滑
りやずれ落ちることがない。更に大箱の底部は、ほぼ中
央部分で2個並ぶ半箱の開口縁7Aをまたぐ形で開口縁
7A上に乗るので大箱はS部以外でも支持され安定した
状態でスタッキングされている。
【0030】本考案の運搬用容器のスタッキングは、図
示実施例及び図4乃至図11のパターン図からわかるよ
うに、S部が容器コーナー近傍にあり、多段積みしたと
きの圧縮強度に対して有効に容器が強化されており、ま
たスタッキングがS部によって支持されるが、各コーナ
ー部(近傍を含む)を代表する少なくとも1個以上のS
部によって4点以上支持され荷重支持に対して安定した
形となっていること、またスタッキング時上段容器のS
部と下段容器のS部とが重なる場合が多くとられ、荷重
支持に対して無理のかからないスタッキングが行われる
ことが理解される。
【0031】本考案の容器は、主として合成樹脂(ゴム
で改質したものを含む)で、射出成形その他公知の成形
方法で一体成形して製造される。この合成樹脂には熱可
塑性樹脂の他、熱硬化性樹脂を使用することができ、汎
用的にはプラスチック類が使用される。また合成樹脂に
は、顔料、染料、充填剤、老化防止剤、その他のものを
使用できることは勿論である。また、本考案の容器は、
着色のもの、無色のもの、不透明なもの、透明なもの、
半透明のもの等いろいろのものを作り使用することがで
きる。
【0032】
【考案の効果】本考案の運搬用容器によれば、同色スタ
ッキングの容器であって、平面サイズの大なる大箱とそ
の平面サイズをほぼ均等に2分した半分の平面サイズを
有する半箱が、前記特徴(i) 乃至(iv)の要件を具備する
ことによって、容器自体がコーナー近傍のS部によって
段積みに対して効果的に強化され、荷重支持に対して安
定した形で、相互にスタッキングが可能で、多段積みし
たときの圧縮強度に優れ、しかも方向性に関係なくスタ
ッキング可能な作業性の優れた運搬用容器を提供でき
る。また容器の耐久性、供用性を向上できる。そのため
運搬作業の自動化をも容易にすることができる等の有益
な効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱と半箱の
S部、N部の配置位置を示す平面略図である。
【図2】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱と半箱の
S部、N部の配置形状を示す平面略図である。
【図3】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱と半箱の
S部、N部の配置形状を示す平面略図である。
【図4】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図5】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図6】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図7】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の大箱
上に半箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図8】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の半箱
上に大箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図9】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の半箱
上に大箱をスタッキングしたときのパターンの平面略図
である。
【図10】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の半
箱上に大箱をスタッキングしたときのパターンの平面略
図である。
【図11】本考案の運搬用容器の一実施例(図1)の半
箱上に大箱をスタッキングしたときのパターンの平面略
図である。
【図12】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱の平面
図である。
【図13】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱の正面
側面図(左半分)と図12のA−A断面図(右半分)で
ある。
【図14】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱の右側
面図(右半分)と図12のB−B断面図(左半分)であ
る。
【図15】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の平面
図である。
【図16】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の左側
面図である。
【図17】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の図1
5のA−A断面図である。
【図18】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の正面
側面図である。
【図19】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱の図1
5のB−B断面図である。
【図20】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱上に半
箱をスタッキングしたときの正面側面図である。
【図21】本考案の運搬用容器の一実施例の大箱上に半
箱をスタッキングしたときの左側面図である。
【図22】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱上に大
箱をスタッキングしたときの正面側面図である。
【図23】本考案の運搬用容器の一実施例の半箱上に大
箱をスタッキングしたときの左側面図である。
【図24】一般の同色スタッキング容器の大箱と半箱と
を交互にスタッキングさせたときの正面側面略図であ
る。
【図25】一般の同色スタッキング容器の大箱と半箱と
を交互にスタッキングする際の組合せを示す平面略図で
ある。
【符合の説明】
1 大箱 1A 半箱 2,3 大箱の長側壁 2A,3A 半箱の長側壁 4,5 大箱の短側壁 4A,5A 半箱の短側壁 6 大箱の底部 6A 半箱の底部 7 大箱の開口縁 7A,7B 半箱の開口縁 8,10 S部 9,11 N部 12 横リブ 13 S部中間受け部 14 S部下端 21 大箱 22 半箱 23 S,Nの方向を示す矢印
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−102343(JP,U) 実開 昭63−79332(JP,U) 実開 平2−45935(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口し、各側壁が開口縁に向かっ
    て少し外に拡がるように傾斜した方形容器で積み上げ及
    び重ね合わせ可能な同色スタッキングの運搬用容器であ
    って、 平面形状が長方形状の大箱容器と、該大箱容器の平面形
    状をほぼ均等に2分した大きさの長方形状の平面形状を
    有する半箱容器とから成り、 前記大箱容器及び半箱容器における各側壁には、各コー
    ナー部近傍に、それぞれスタッキング支持部とネスティ
    ング嵌合部とが設けられており、 大箱容器及び半箱容器のそれぞれにおいて、スタッキン
    グ支持部とネスティング嵌合部とは、該容器平面形状の
    中心に対して互いに点対称となる位置に形成されている
    と共に、 半箱容器におけるスタッキング支持部及びネスティング
    嵌合部の対応コーナー部からの位置は、大箱容器におけ
    るスタッキング支持部又はネスティング嵌合部の何れか
    一方の対応コーナー部からの位置とほぼ等しく設定され
    ており、 大箱容器におけるスタッキング支持部とネスティング嵌
    合部と、半箱容器におけるスタッキング支持部とネステ
    ィング嵌合部との位置関係は、ほぼ長さの等しい側壁同
    士又は互いに長さの異なる側壁同士の何れか一方におい
    て互いに逆の関係となるように設定されており、 且つ半箱容器の側壁の内、大箱容器の側壁とほぼ同じ長
    さを有する側壁の開口縁が、下方に落とし込んだ形状に
    形成されて半箱容器上に大箱容器を積み上げ可能となっ
    ていることを特徴とする運搬用容器。
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