JP2565580Y2 - 壁面処理機 - Google Patents

壁面処理機

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JP2565580Y2
JP2565580Y2 JP1989038552U JP3855289U JP2565580Y2 JP 2565580 Y2 JP2565580 Y2 JP 2565580Y2 JP 1989038552 U JP1989038552 U JP 1989038552U JP 3855289 U JP3855289 U JP 3855289U JP 2565580 Y2 JP2565580 Y2 JP 2565580Y2
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謙治 軸丸
孝行 佐藤
良輔 仲田
出 森田
彰一 井出
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新キャタピラー三菱 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、壁面の付着物を除去したり、壁面の汚れを
清掃するために、ハイドロリック・エキスカベータをベ
ースに構成された壁面処理機に関するものである。
(従来の技術) 例えば、第13図に示されるように、タンカー等の船舶
91の船艙92にばら積みされたバルク等の荷93を荷揚げす
る場合は、甲板94の開口95から船艙92にクラムシェル96
を挿入して荷93を取出し、船艙92内では、ツーウェイド
ーザ97により前記開口95の下側に荷93を掻寄せるように
している。
そうして、荷93のレベルが減少した場合(例えば2点
鎖線レベルから実線レベルまで下降した場合)、船艙内
の壁面にはリブ、配管等があるため、壁面にバルク等が
付着し易い。この壁面に付着したバルク等を掻落とすた
め、従来は、第13図に示されるように、ハイドロリック
・エキスカベータ98をそのまま使用しているが、このエ
キスカベータは、本来は掘削に使用されるものであり、
壁面の付着物を掻落とす作業には適さない。
また、特開昭56−115674号公報、実開昭60−73749号
公報および実公昭58−10780号公報に示されるように、
ブルドーザの車輌にクレーン状のアームを設け、その先
端に付着物除去用作業具を設けたものや、実開昭60−10
0339号公報、実開昭60−100340号公報および特願昭60−
290239号に示されるようにトラックタイプローダの車輌
にクレーン状のアームを設け、その先端に付着物除去用
作業具を設けたものがある。
(考案が解決しようとする課題) このように、従来は、高所または作業基盤が不整であ
ることから、ブルドーザまたはトラックタイプローダに
クレーン状のアームを装着し、その先端に付着物除去用
の作業具を取付けて壁面の付着物を除去しているが、前
記クレーン状のアームを取付けるなどの特別な改造を必
要とし、コスト高となるとともに、アームの旋回性およ
び機能性で付着物除去に適さないところがあり、作業性
が良くない。
すなわち、ブルドーザやトラックタイプローダには履
帯上で車両の上部が水平旋回する機能が備わっていない
から、水平方向の作業範囲が狭く、水平方向に作業範囲
を拡大しようとするときは、車両本体の向きを変えた
り、移動して位置を変える必要がある。
この車両本体の向きを変更したり移動する時は、車両
本体の履帯を動かすので地盤を荒し、この地盤が増々不
整となるため、増々車両本体を位置制御しにくい、さら
にバラ積みの荷がくずれやすいため足場も不安定で作業
性が悪いなどの問題もある。
本考案は、長い腕(ブーム、アーム)を持ち、自分自
身が旋回できるハイドロリック・エキスカベータが壁面
の付着物を除去する等の壁面処理作業に適している点に
着目して、アーム先端の簡単な改造のみで、ハイドロリ
ック・エキスカベータを必要な時に壁面処理機として使
用できるようにすることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 請求項1の考案は、ハイドロリック・エキスカベータ
における下部走行体と、この下部走行体に対し旋回自在
に設けられた上部旋回体と、この上部旋回体に回動自在
に軸着されブームシリンダによ回動されるブームと、こ
のブームの先端に回動自在に軸着されアームシリンダに
より回動されるアームと、このアームの先端に回動自在
に軸着されパケットシリンダにより回動される結合基部
材を有するとともにこの結合基部材に対し油圧シリンダ
により取外可能に結合される結合先部材を有する油圧作
動式クイックカプラと、この油圧作動式クイックカプラ
により着脱自在に設られた壁面処理用アタッチメントと
を備え、この壁面処理用アタッチメントは、前記結合先
部材から一体に突設されたブレード取付用アームと、こ
のブレード取付用アームの先端に回動自在に軸着された
掻取りブレードと、この掻取りブレードを回動する油圧
作動式アクチュエータとを具備した壁面処理機である。
請求項2の考案は、ハイドロリック・エキスカベータ
における下部走行体と、この下部走行体に対し旋回自在
に設けられた上部旋回体と、この上部旋回体に回動自在
に軸着されブームシリンダにより回動されるブームと、
このブームの先端に回動自在に軸着されアームシリンダ
により回動されるアームと、このアームの先端に回動自
在に軸着されバケットシリンダにより回動される結合基
部材を有するとともにこの結合基部材に対し油圧シリン
ダにより取外可能に結合される結合先部材を有する油圧
作動式クイックカプラと、この油圧作動式クイックカプ
ラにより着脱自在に設けられ複数の油圧作動式アクチュ
エータおよびこれらの油圧作動式アクチュエータにより
上下方向および左右方向に変角可能の高圧水噴射ノズル
を備えた壁面処理用アタッチメントと、前記上部旋回体
に設けられた水タンクと、前記上部旋回体に設けられ水
タンクから高圧水噴射ノズルに高圧水を加圧供給する水
ポンプと、水源から水タンクへの給水に用いられるホー
スと、前記上部旋回体に設けられホースを巻き取るホー
スリールとを備え、このホースリールを支持する機構
は、前記上部旋回体に固定された支持台と、この支持台
に回転自在に嵌合され前記ホースと連通する管状回転軸
と、この管状回転軸により水平旋回自在に支持されホー
スリールが取付けられた回転台と、水タンクに接続され
た水管と、この水管に対し管状回転軸を回転自在に連通
するロータリジョイントとを具備した壁面処理機であ
る。
請求項3の考案は、請求項2記載の壁面処理機におけ
る水タンクが、上部旋回体を形成するスイングフレーム
の下部全域から後部の上方にわたってL形に形成された
ものである。
請求項4の考案は、請求項1記載の壁面処理機におけ
るハイドロリック・エキスカベータの下部走行体にアー
ムを介し油圧作動式ブレードが設けられたものである。
(作用) 請求項1の考案は、油圧作動式クイックカプラによっ
て本来のバケットを壁面処理用アタッチメントに付け替
え、ハイドロリック・エキスカベータの上部旋回体、ブ
ーム、アームおよび壁面処理用アタッチメントを操作し
て、先端の掻取りブレードにより壁面の付着物を除去す
る。壁面処理作業時は、エキスカベータの下部走行体は
動かすことなく、上部旋回体の旋回動作とブーム・アー
ム系の上下方向の動作と、油圧作動式の掻取りブレード
の動作とを組合わせることにより、壁面に付着している
バルク等を掻落したり、狭い場所に堆積しているバルク
等を掻出すようにする。特に、壁面処理用アタッチメン
トは、ブレード取付用アームを有し、このブレード取付
用アームの先端に回動自在に軸着された掻取りブレード
を油圧作動式アクチュエータにより回動するから、ブー
ムの先端に設けられたアームをブレード取付用アームに
より簡単に延長でき、高所作業に対応できる十分なリー
チを確保でき、また、壁面処理用アタッチメント自体が
掻取りブレードを動かすための油圧作動式アクチュエー
タを持っており、ブーム、アームおよび油圧作動式クイ
ックカプラを、ブームシリンダ、アームシリンダおよび
バケットシリンダでそれぞれ回動するとともに、掻取り
ブレードを油圧作動式アクチュエータにより回動するの
で、4種類の動きを組合せた自由度の高い掻取りブレー
ド動作が得られる。
請求項2の考案は、ハイドロリック・エキスカベータ
の上部旋回体に、水タンクと、高圧水噴射ノズルに高圧
水を加圧供給する水ポンプとが設けられ、給水関係が上
部旋回体の一部として構成されているので、外部よりの
給水が容易となる。上部旋回体に設けられた水タンクか
ら水ポンプによって高圧水噴射ノズルに高圧水を加圧供
給する。高圧水噴射ノズルは、複数の油圧作動式アクチ
ュエータにより上下左右に首振り運動し、この高圧水噴
射ノズルから噴射される高圧水によって壁面から付着物
を除去したり、壁面の清掃を行う。また、上部旋回体
に、水源から水タンクへの給水に用いられるホースを巻
き取るホースリールが、回転台、管状回転軸およびロー
タリジョイントなどにより水平旋回自在に設けられたか
ら、上部旋回体がどの方向へ旋回しても、ホースリール
のホース引出側が一定の方向を維持して、ホースに捩じ
れが生じない。このため、高圧水噴射ノズルにより作業
している間も、ホースリールから引出されたホースによ
って、水源から水タンクへの給水補給を行える。
請求項3の考案は、上部旋回体のスイングフレーム全
域に水タンクが設けられているので、タンク容量を大き
くできるとともに、そのタンク内水量の増減に伴う極端
なバランス変動が防止される。
請求項4の考案は、下部走行体に設けられた油圧作動
式ブレードによって整地作業を行なうとともに、この油
圧作動式ブレードを登板時または傾斜面での作業時にア
ウトリガーとして使用する。
(実施例) 以下、本考案を図面に示される実施例を参照して詳細
に説明する。
第1図および第2図に示されるように、ハイドロリッ
ク・エキスカベータの機体が示されている。この機体
は、下部走行体1と、上部旋回体2とからなる。この上
部旋回体2は、下部走行体1に対し旋回するスイングフ
レーム2aを中心として、このスイングフレーム2aの上部
に運転室3が一体に設けられ、また、このスイングフレ
ーム2aの下部全域から後部の上方にわたってL形に形成
された水タンク4が一体に設けられている。
この水タンク4は、平面的には旋回中心の回りに馬蹄
形に形成されている。さらに、上部旋回体2の上面には
油圧モータ5によって駆動される水ポンプ6が設けられ
ている。この水ポンプ6は、前記水タンク4から後述す
る高圧水噴射ノズル32(第8図)に高圧水を加圧供給す
るものである。
さらに、上部旋回体2にはブームシリンダ7によって
上下方向に回動されるブーム8が軸着され、このブーム
8の先端にはアームシリンダ9によって上下方向に回動
されるアーム10が軸着され、このアーム10の先端には本
来はバケットの回転に使用されるバケットシリンダ11お
よびリンク機構12によって回動される結合基部材として
のカプラヒッチ13が従来リンク機構12に適合するように
回動自在に軸着されている。このカプラヒッチ13には結
合先部材としてのカプラフック14が着脱自在に設けられ
ている。
このカプラヒッチ13およびカプラフック14によって油
圧作動式クイックカプラQが構成され、この油圧作動式
クイックカプラQによって、後述する様々な壁面処理用
アタッチメントA,B,Cが装着される。前記油圧作動式ク
イックカプラQは、後で第3図乃至第5図に基づき詳し
く述べる。
第1図および第2図には、油圧作動式クイックカプラ
Qによって取付けられたブレード型の壁面処理用アタッ
チメントAが示されている。これは、前記カプラフック
14に油圧作動式アクチュエータとしての油圧シリンダ15
が回動自在に軸着されるとともに、カプラフック14にブ
レード取付用アーム(以下、このブレード取付用アーム
を「アーム16」という)が一体に溶接され、このアーム
16の先端に前記油圧シリンダ15により回動される壁面処
理用可動部としての油圧作動式掻取りブレード17がピン
により軸着されている。
前記油圧シリンダ15に接続された油圧ライン(図示せ
ず)は、機体側の油圧ラインとクイックチャックで結合
されており、圧油を送るとブレード17のエッジ先端が上
下または前後に作動して掻落し、掻出し作業が行える。
また、ハイドロリック・エキスカベータの下部走行体
1に油圧作動式ブレード18が設けられている。この油圧
作動式ブレード18は、後で第6図および第7図に基づき
詳しく述べる。
さらに、第1図および第2図に示されるように、ハイ
ドロリック・エキスカベータの上部旋回体2の上面にホ
ースリール19が設けられ、このホースリール19からその
ホースガイド20を経て引出された給水ホース21がスイベ
ルジョイント22を介して水源ホース23に接続されてい
る。スイベルジョイント22によってホースのねじれに対
応できる。
そうして、水源ホース23から供給された水が、給水ホ
ース21を経て前記水タンク4に供給される。機体車輌の
移動によりこの機体車輌が水源ホース23から遠ざかる
と、給水ホース21がホースリール19から巻戻され、ま
た、機体車輌が水源ホース23に近付くと給水ホース21が
ホースリール内臓スプリングにより自動的に巻取られ
る。このホースリール19は、後で第10図に基づき詳しく
述べる。
次に、第3図および第4図に示されるように、前記油
圧作動式掻取りブレード17の上部に一体形成された取付
板25には、前記シリンダ15のロッドエンドにピンによっ
て接続されるブラケット26およびアーム16の先端にピン
によって接続されるブラケット27が一体に設けられてい
る。
さらに、第3図および第4図に示されるように、前記
クイックカプラQの一方を構成するカプラヒッチ13に
は、上部に係合ロッド28が設けられ、この係合ロッド28
からフックガイド28が突設されており、また、左右両側
部にピン30が摺動自在に設けられ、この両側のピン30の
間に油圧シリンダ31が設けられている。
一方、クイックカプラQの他方を構成するカプラフッ
ク14は、上部に前記係合ロッド28に係合する係合鉤部32
が設けられ、その下部のブラケット部33に前記ピン30が
嵌合するピン穴34が設けられている。
このクイックカプラQの両側のピン30は、第5図に示
されるように、カプラヒッチ13の内側に一体に設けられ
たピン保持部35の穴に嵌合され、左側のピン30のフラン
ジ部36に前記油圧シリンダ31のピストンロッド37が接続
されるとともに、右側のピン30のフランジ部38に油圧シ
リンダ31のシリンダ本体が直結されている。さらに、前
記カプラヒッチ13には前記ロッド37と嵌合するストッパ
39が一体に設けられている。
そうして、カプラヒッチ13からカプラフック14を外す
ときは、カプラフック14を接地させた状態で、前記油圧
シリンダ31を縮小動作させることにより、第5図にて左
右両側のピン30をカプラフック14の左右両側のブラケッ
ト部33のピン穴34から抜き出す。
このとき、左側のピン30のフランジ部36がストッパ39
に当接するとともに、油圧シリンダ31のシリンダ本体が
右側のピン30とともに左方へ移動して前記ストッパ39に
当接する。このようにしてピン30との係合が解除された
カプラフック14に対し、シリンダ11等によりカプラヒッ
チ13を操作し、その係合ロッド28を係合鉤部32から外
す。
また、カプラヒッチ13にカプラフック14を一体化する
ときは、接地されたカプラフック14の係合鉤部32に対し
カプラヒッチ13の係合ロッド28を下側から係合し、前記
油圧シリンダ31を伸長動作させることにより、カプラヒ
ッチ13の両側のピン30をカプラフック14のピン穴34に挿
入する。
次に、第6図および第7図に示されるように、前記油
圧作動式ブレード18は、下部走行体1のトラックフレー
ムに枢着された一対のプッシュアーム41によってブラケ
ット42を介し回動自在に軸支され、プッシュアーム41上
に設けられた油圧シリンダ43によってブラケット44を介
しブレード18のエッジが前後に作動される。前記プッシ
ュアーム41は、トラックフレームとの間に設けられた図
示しない油圧シリンダにより上下動される。
そうして、運転席にてコントロールバルブを操作し
て、前記プッシュアーム41を上下動しながら、油圧作動
式ブレード18によって起伏部の整地や堆積物の掻出し作
業を行う。さらに、登板走行時や斜面での作業時に、こ
のブレード18を接地させて、アウトリガーとして使用す
ることにより機体の安定性を確保する。
次に、第8図および第9図には、高圧水噴射型の壁面
処理用アタッチメントBが示されている。
これは、前記油圧作動式掻取りブレード17を取付けた
カプラフック14とは別個のカプラフック51にアーム52が
溶接付けされ、このアーム52に左右旋回用の油圧作動式
ロータリアクチュエータ53および上下旋回用の油圧作動
式ロータリアクチュエータ54が組合せて取付けられてお
り、これらの油圧作動式ロータリアクチュエータ53,54
により上下左右に変角可能のノズルホルダ55を介し壁面
処理用可動部としての高圧水噴射ノズル56が取付けられ
ている。
左右旋回用の油圧作動式ロータリアクチュエータ53
は、その回動軸57によって上下旋回用の油圧作動式ロー
タリアクチュエータ54に取付けられた連結板58を回動
し、上下旋回用の油圧作動式ロータリアクチュエータ54
は、その回動軸59によってノズルホルダ55を回動する。
これらの油圧作動式ロータリアクチュエータ53,54に接
続された油圧ライン(図示せず)は、機体側の油圧ライ
ンとクイックチャックで結合されている。
前記ノズル56には前記水ポンプ6の吐出口がカプラヒ
ッチ13側の高圧水ホース61およびカプラフック51側の高
圧水ホース62を介して連通されている。この両方のホー
ス61,62は、クイックチャック63により接続されている
ので、カプラヒッチ13とカプラフック51とを脱着すると
きは、両方のホース61,62も簡単に分離または接続でき
る。
次に、第10図に示されるように、前記ホースリール19
を支持する機構として、機体車輌の上部旋回体2に固定
される支持台71に対し管状回転軸72が回転自在に嵌合さ
れ、この管状回転軸72の上端に回転台73が設けられ、こ
の回転台73によってホースリール19が水平旋回自在に支
持されている。
さらに、このホースリール19の一側面の中央部に前記
ホース21に連通されるロータリジョイント74が設けら
れ、このロータリジョイント74にL形に構成された管75
の上端が接続され、このL形の管75の下部先端がエルボ
継手76を介して前記管状回転軸72の内孔の上端に接続さ
れ、この管状回転軸72の内孔の下端にローータリジョイ
ント77を介して水管78が接続され、この水管78の下端が
前記水タンク4の給水口79に接続されている。
このように管状回転軸72によってホースリール19を支
持するとともに水タンク4に給水を行うようにしたか
ら、機体車輌がどの方向に方向転換しても、ホースリー
ル19が対応できる方向に自在に旋回し、常に機体の進行
方向で抵抗なくホース21の巻取り、巻戻しが可能であ
る。
ホース21の先端にはクイックチャック80が設けられて
いるので、第1図に示されるように、このクイックチャ
ック80を前記水源ホース23のスイベルジョイント22に結
合する。
そうして、水源ホース23から給水ホース21に供給され
た水は、ホースリール19の芯部からロータリジョイント
74、L形の管75、エルボ継手76、管状回転軸72、ロータ
リジョイント77、水管78を経て水タンク4に給水され
る。
次に、以上の実施例の全体的な作用を説明する。
機体の運転席にて、油圧コントロールバルブを操作
し、アーム10の先端のカプラヒッチ13に取付けられた油
圧シリンダ31に圧油を送り、前記壁面処理用アタッチメ
ントAのカプラフック14または壁面処理用アタッチメン
トBのカプラフック51にピン30を挿入して固定し、ま
た、油圧ラインや高圧水ラインをそれぞれクイックチャ
ックで接続して、壁面処理用アタッチメントAまたはB
の装着を完了する。この壁面処理用アタッチメントを取
外す場合は、逆の手順により運転席にて容易に換装が行
える。
そして、エキスカベータ本来の上部旋回体2による水
平方向の旋回動作と、この上部旋回体2に装着されたブ
ーム8・アーム10系による上下方向の動作とを組合せる
ことにより、壁面処理作業を効率良く行う。
例えば、壁面処理用アタッチメントBの高圧水噴射ノ
ズル56から噴射される高圧水によって壁面の付着物除去
または清掃作業を行う場合は、機体のホースリール19に
巻き取られたホース21の先端をクイックチャック80によ
って水源ホース23のスイベルジョイント22に接続し、前
記水タンク4内に給水を行いながら、運転席にて油圧コ
ントロールバルブを操作して、水ポンプ6にカップリン
グされた油圧モータ5に機体内の油圧源から作動油を供
給し、水ポンプ6を駆動する。
この水ポンプ6は、水タンク4から水を吸上げ、高圧
水ホース61,62を経てノズル56に高圧水を供給する。ノ
ズル56は、先端から壁面に高圧水を噴射し、その高圧水
の衝撃力により壁面の付着物を除去したり、汚れを落と
したりする。その際、運転席でのコントロールバルブ操
作により、油圧作動式ロータリアクチュエータ53,54を
回動して、ノズル56の先端を上下方向に±110°旋回で
きるとともに、左右方向にも±110°旋回できる。
壁面に付着しているバルク類を掻落したり、狭所部に
堆積しているバルク類を掻出す場合は、前記高圧水噴射
型の壁面処理用アタッチメントBを外して、ブレード型
の壁面処理用アタッチメントAに換装する。そうして、
油圧作動式掻取りブレード17の上部とカプラフック14と
の間に取付けられている油圧シリンダ15に対し、運転席
でのコントロールバルブ操作により圧油を供給して、ブ
レード17を上下または前後に30°程度回動しながら、壁
面に付着したバルク類の掻落しや、狭所部に残った堆積
物の掻出しを行う。
次に、第11図および第12図には、回転ブラシ型の壁面
処理用アタッチメントCが示されている。これは、前記
カプラフック14,51とは別個のカプラフック85にブラケ
ット86が溶接付けされ、このブラケット86によって壁面
処理用可動部としての回転ブラシ87が軸支されている。
この回転ブラシ87の回転軸88は、ブラケット86の一側面
に取付けられた油圧作動式アクチュエータとしての油圧
モータ89によって回転される。
この油圧モータ89に接続された油圧ライン(図示せ
ず)は、機体側の油圧ラインとクイックチャックで結合
されている。なお、前記水タンク4,水ポンプ6、高圧水
ホース61,クイックチャック63等の給水手段を利用し
て、回転ブラシに対する放水手段を設けると良い。
そうして、運転席でのコントロールバルブ操作により
油圧モータ89を駆動して、回転ブラシ87を回転させなが
ら壁面に押し当て、壁面を清掃する。このとき、前記放
水手段によりブラッシング面に放水を行うと効果的であ
り、汚れが落ちやすい。
次に、図示しないが、ハイドロリック・エキスカベー
タで使用される本来のバケットにも以上の実施例と同様
のカプラフックを取付けておき、掘削作業を行うとき
は、このバケットのカプラフックをアーム10の先端のカ
プラヒッチ13に取付けるようにする。
さらに、図示された実施例では、トラックタイプのハ
イドロリック・エキスカベータを使用しているが、本考
案は、ホイールタイプのハイドロリック・エキスカベー
タを使用して実施しても良い。
以上の各実施例で使用されている油圧機器(油圧シリ
ンダ、油圧モータ等)には、機体に内蔵された油圧源か
ら運転席で操作されるコントロールバルブを経て圧油が
給排される。
なお、前記ノズル型のアタッチメントBを装着した場
合は、この壁面処理機を作業現場等で発生した火災の消
火作業にも使用できる。
(考案の効果) 請求項1の考案によれば、ハイドロリック・エキスカ
ベータの上部旋回体にブーム、アームおよび壁面処理用
アタッチメントが設けられ、この壁面処理用アタッチメ
ントに油圧作動式の掻取りブレードが設けられたから、
この掻取りブレードによって壁面に付着しているバルク
等を掻落す作業や、狭い場所に堆積しているバルク等を
掻出す作業を容易に行える。特に、壁面処理用アタッチ
メントは、ブレード取付用アームを有し、このブレード
取付用アームの先端に回動自在に軸着された掻取りブレ
ードを油圧作動式アクチュエータにより回動するから、
ブームの先端に設けられたアームをブレード取付用アー
ムにより簡単に延長でき、高所作業に対応できる十分な
リーチを確保でき、また、壁面処理用アタッチメント自
体が掻取りブレードを動かすための油圧作動式アクチュ
エータを持っており、ブーム、アームおよび油圧作動式
クイックカプラを、ブームシリンダ、アームシリンダお
よびパケットシリンダでそれぞれ回動するとともに、掻
取りブレードを油圧作動式アクチュエータにより回動す
るので、4種類の動きを組合せた自由度の高い掻取りブ
レード動作が得られる。
請求項2の考案によれば、ハイドロリック・エキスカ
ベータの上部旋回体に、水タンクと、高圧水噴射ノズル
に高圧水を加圧供給する水ポンプとが設けられ、給水関
係が上部旋回体の一部として構成されているので、外部
よりの給水が容易となる。特に、上部旋回体に、水源か
ら水タンクへの給水に用いられるホースを巻き取るホー
スリールが、管状回転軸、回転台およびロータリジョイ
ントなどにより水平旋回自在に設けられたから、上部旋
回体がどの方向へ旋回しても、ホースリールのホース引
出側が一定の方向を維持して、ホースに捩じれが生ずる
ことを防止でき、ハイドロリック・エキスカベータの旋
回作業に優れた機能を十分に発揮させながら高圧水噴射
ノズルにより作業を行っている間も、ホースリールから
引出されたホースによって、水源から水タンクへの給水
補給を行える。
請求項3の考案によれば、請求項2記載の考案の効果
に加えて、水タンクが、上部旋回体のスイングフレーム
の下部全域から後部の上方にわたってL形に形成された
から、限られたスペースにて大容量の水タンクを取付け
ることができるとともに、各部のメインテナンス性を向
上できる。
請求項4の考案によれば、請求項1記載の考案の効果
に加えて、下部走行体にアームを介し油圧作動式ブレー
ドが設けられたから、起伏の多い作業現場での移動、登
坂時に下部走行体の油圧作動式ブレードを用いて、整地
作業を行ったり、アウトリガーとして斜面での安定性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の壁面処理機の一実施例を示す正面図、
第2図はその平面図、第3図は掻取りブレードを備えた
壁面処理用アタッチメントを機体側から分離した状態の
正面図、第4図はその平面図、第5図はクイックカプラ
の平面図、第6図は機体後部の油圧作動式ブレードを示
す正面図、第7図はその平面図、第8図は高圧水噴射ノ
ズルを備えた壁面処理用アタッチメントを機体側から分
離した状態の正面図、第9図はその高圧水噴射ノズルの
平面図、第10図はホースリールおよび水タンクの正面
図、第11図は回転ブラシを備えた壁面処理用アタッチメ
ントの正面図、第12図はその一部を破断した平面図、第
13図は船艙内の荷揚げに関連する作業を示す説明図であ
る。 A,B,C…壁面処理用アタッチメント、Q…クイックカプ
ラ、1…下部走行体、2…上部旋回体、2a…スイングフ
レーム、4…水タンク、6…水ポンプ、8…ブーム、10
…アーム、17…油圧作動式掻取りブレード、18…油圧作
動式ブレード、19…ホースリール、21…給水ホース、41
…アーム、53,54…油圧作動式アクチュエータ、56…高
圧水噴射ノズル、87…回転ブラシ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 仲田 良輔 東京都港区北青山1丁目2番3号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)考案者 森田 出 東京都港区北青山1丁目2番3号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)考案者 井出 彰一 東京都港区北青山1丁目2番3号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−153025(JP,A)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハイドロリック・エキスカベータにおける
    下部走行体と、 この下部走行体に対し旋回自在に設けられた上部旋回体
    と、 この上部旋回体に回動自在に軸着されブームシリンダに
    より回動されるブームと、 このブームの先端に回動自在に軸着されアームシリンダ
    により回動されるアームと、 このアームの先端に回動自在に軸着されバケットシリン
    ダにより回動される結合基部材を有するとともにこの結
    合基部材に対し油圧シリンダにより取外可能に結合され
    る結合先部材を有する油圧作動式クイックカプラと、 この油圧作動式クイックカプラにより着脱自在に設けら
    れた壁面処理用アタッチメントとを備え、 この壁面処理用アタッチメントは、 前記結合先部材から一体に突設されたブレード取付用ア
    ームと、 このブレード取付用アームの先端に回動自在に軸着され
    た掻取りブレードと、 この掻取りブレードを回動する油圧作動式アクチュエー
    タと を具備したことを特徴とする壁面処理機。
  2. 【請求項2】ハイドロリック・エキスカベータにおける
    下部走行体と、 この下部走行体に対し旋回自在に設けられた上部旋回体
    と、 この上部旋回体に回動自在に軸着されブームシリンダに
    より回動されるブームと、 このブームの先端に回動自在に軸着されアームシリンダ
    により回動されるアームと、 このアームの先端に回動自在に軸着されバケットシリン
    ダにより回動される結合基部材を有するとともにこの結
    合基部材に対し油圧シリンダにより取外可能に結合され
    る結合先部材を有する油圧作動式クイックカプラと、 この油圧作動式クイックカプラにより着脱自在に設けら
    れ複数の油圧作動式アクチュエータおよびこれらの油圧
    作動式アクチュエータにより上下方向および左右方向に
    変角可能の高圧水噴射ノズルを備えた壁面処理用アタッ
    チメントと、 前記上部旋回体に設けられた水タンクと、 前記上部旋回体に設けられ水タンクから高圧水噴射ノズ
    ルに高圧水を加圧供給する水ポンプと、 水源から水タンクへの給水に用いられるホースと、 前記上部旋回体に設けられホースを巻き取るホースリー
    ルとを備え、 このホースリールを支持する機構は、 前記上部旋回体に固定された支持台と、 この支持台に回転自在に嵌合され前記ホースと連通する
    管状回転軸と、 この管状回転軸により水平旋回自在に支持されホースリ
    ールが取付けられた回転台と、 水タンクに接続された水管と、 この水管に対し管状回転軸を回転自在に連通するロータ
    リジョイントと を具備したことを特徴とする壁面処理機。
  3. 【請求項3】水タンクは、上部旋回体を形成するスイン
    グフレームの下部全域から後部の上方にわたってL形に
    形成されたことを特徴とする請求項2記載の壁面処理
    機。
  4. 【請求項4】ハイドロリック・エキスカベータの下部走
    行体にアームを介し油圧作動式ブレードが設けられたこ
    とを特徴とする請求項1記載の壁面処理機。
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