JP2565445B2 - プレス機 - Google Patents

プレス機

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JP2565445B2
JP2565445B2 JP4004722A JP472292A JP2565445B2 JP 2565445 B2 JP2565445 B2 JP 2565445B2 JP 4004722 A JP4004722 A JP 4004722A JP 472292 A JP472292 A JP 472292A JP 2565445 B2 JP2565445 B2 JP 2565445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス機に関し、特に
板状またはシート状の被加工材に対して打抜き加工ある
いは成形加工を施すためのプレス機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金属材料や合成樹脂材料を板状あるいは
シート状にした被加工材に対して、打抜き加工あるいは
成形加工を施すようにしたプレス機としては、従来より
種々なものが提案されてきており、特に被加工材として
板状あるいはシート状としたものを加工するプレス機に
ついては、連続かつ大量に製品を作り出すことができる
利点があるため、被加工材や製品に対応したプレス機が
数多く提案されてきている。例えば、製品として合成樹
脂製の皿等の包装用容器に限ってみても、そのためのプ
レス機は種々なものがある。
【0003】この合成樹脂製の皿やカップは、合成樹脂
製のシート材を加熱によって軟化させて、これを型にて
吸引しあるいは圧力を加えることにより成形されるのが
一般的である。このような合成樹脂製の皿やカップは、
例えば図5に概略的に示すような連続成形機によって、
非常に長く連続する一枚のシート材から連続的かつ大量
に製造されているものである。
【0004】図5の連続成形機は、図示左側に配置した
シートロールから巻き戻したシート材を加熱ヒータ(加
熱部)にて加工が容易となるように軟化させ、これを所
定の製品の形状を有した成形型を備えたプレス機、すな
わち成形プレスに搬送するのである。そして、この成形
プレスにおいて真空または圧縮空気を利用する等して、
シート材の所定長さ部分に多数の製品を連続状に形成す
るのである。このように形成された多数の製品は、所謂
チェーン搬送されて、次工程のトリミングプレス、すな
わち打抜き加工を行うプレス機によって個別にトリミン
グされ、製品整列シュータに送られて梱包されるのであ
る。
【0005】このようなプレス機を備えた連続成形機に
おいて重要なことは、長尺なシート材を連続的に搬送し
ながら加工を行い、トリミング後のスクラップも連続的
に巻き取って行くものであるから、シート材はある一定
のライン、つまりパスラインに対して変動しない状態で
搬送しなければならないことである。また、製品の形状
に応じて成形プレスにおけるプレス型を種々変更しなけ
ればならないが、このプレス型がどのような大きさのも
のであってもある程度の範囲内で適用でき、しかもその
変換作業を容易に行えるようにすることが、成形あるい
は打抜き加工を行うプレス機において求められるのであ
る。
【0006】このため、従来は例えば実公昭61−26
033号公報にて示されているような「熱成形機」が提
案されてきている。この「熱成形機」は、上記公報の実
用新案登録請求の範囲の記載からすると、「成形金型も
しくはプラグを交換可能に取付ける金型取付テーブル
を、固定ベースに設置したシリンダーのロッドからなる
ストローク制御装置に取付け、そのストローク制御装置
により前記成形金型もしくはプラグを、樹脂フィルム・
シートの移動線の方向に移動して成形する熱成形機にお
いて、前記金型取付テーブルに、固定ベースを貫いて移
動する複数個のストッパ杆を突着し、固定ベースに前記
各ストッパ杆を個々に挿通して該各ストッパ杆の移動方
向に移動可能な位置決め片を回転のみ不能にして設置
し、前記ストッパ杆にストローク制御装置による金型取
付テーブルのシート移動線の方向への所定ストロークの
移動と共に前記位置決め片に突き当たって該金型取付テ
ーブルを停止させるストッパ片を設け、各位置決め片を
夫々ナット体に螺合して挿通し、それらナット体に設け
た鎖輪に連動用無端チェンを掛渡し、鎖輪及びナット体
の連動用無端チェンに連動する回転により各位置決め片
を一斉に移動し金型取付テーブルの固定ベースを基準と
する樹脂フィルム・シートの移動線の方向へのストロー
クを調整することを特徴とする熱成形機」であり、具体
的には図6に示すような構成となっているものである。
これにより、この熱成形機によれば、成形金型またはプ
ラグの高さが異なっても、これらの樹脂フィルムまたは
シートの間欠走行移動線(パスライン)に対する位置を
容易に調整でき、しかも運転中においても再微調整を行
うことができるものである。
【0007】しかしながら、この実公昭61−2603
3号公報に示された熱成形機は、図6にも示したよう
に、パスラインに直交する方向、すなわち上下方向に長
さが長くならざるを得ないものであり、装置全体が非常
に大型のものとなるのである。また、この従来の熱成形
機においては、例えばプラグはパスラインまで上昇させ
た後成形が終わるまでの間はその上昇位置で保持しなけ
ればならないものであり、そのためにはシリンダからな
る「ストローク制御装置」に所定圧の圧力流体を常に供
給できるようにしておかなければならない。
【0008】すなわち、樹脂フィルムまたはシートに金
型及びプラグによって所定の圧力を加えて成形するため
には、その時に最大の加圧力が必要であり、例えばプラ
グはその最大加圧力に耐えて移動しないようにしておか
なければならないものであって、金型とプラグあるいは
トリミング刃が当接し合う瞬間は勿論、その前後の僅か
の時間にも圧力流体を供給するようにしておかなければ
ならないのである。しかも、金型、プラグあるいはトリ
ミング刃の各開閉動作は、樹脂フィルムまたはシートが
連続的に搬送されてくる速度に応じて頻繁に行われるも
のであるから、結果として各「ストローク制御装置」に
は常時圧力流体を供給しておかなければならなくなっ
て、圧力流体を形成するための電力は常時必要となるの
である。
【0009】この種の熱成形機は、合成樹脂製の皿やカ
ップという極めて単価の安い製品を製造するためのもの
であるから昼夜兼行で使用されることが多いものであ
り、前述したような電力消費を常に行うということは、
コスト上非常に問題のあることである。
【0010】換言すれば、この種の熱成形機、つまり成
形加工あるいは打抜き加工を行うプレス機においては、
次のような改良あるいは改善が要求されてきているので
ある。
【0011】メンテナンスや設置場所等の関係から、
装置全体の高さを低くすること。 シート材のパスラインに対して上下両型をある一定の
範囲内で確実かつ容易に近接できるようにすること。 各型は、製品の形状に応じて種々変化するが、この変
化に上記を満足しながら十分対応でき、しかも型の変
換作業も容易に行えるようにすること。 装置を作動させるための電力を少しでも減少させるこ
とができるような構造にすること。
【0012】以上の要求あるいは改善が要求されている
のは、上述したような合成樹脂製のシート材に成形加工
や打抜き加工を施すためのプレス機だけに限られるもの
ではなく、合成樹脂製の板材を連続的に加工するための
プレス機や、他に例えば金属材料からなるシート材や板
材を加工するプレス機に対しても同様である。
【0013】そこで、本発明者は、この種のプレス機に
対して以上の改良等を加えるにはどうしたらよいかにつ
いて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したので
ある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、プレス機における前述した〜の満足であ
る。
【0015】そして、本発明の目的とするところは、上
下型の配置及び交換スペースを十分確保することができ
て、しかも十分な省エネルギーをも達成することがで
き、結果として前述した〜の改良をも全て達成する
ことのできるプレス機を簡単な構成によって提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、実施例において使用する
符号を付して説明すると、「板状またはシート状の被加
工材70に対して打抜き加工あるいは成形加工を施すプ
レス機100において、ベッド10上に立ち上がるコラ
ム11の側方に取付けた第一シリンダ21と、この第一
シリンダ21のロッド21aの上端にて水平に支持され
て上下動するクラウン30と、このクラウン30に支持
された第二シリンダ22と、この第二シリンダ22のロ
ッド22aの下端に吊下されてコラム11により上下方
向に案内されるスライダ40と、このスライダ40に下
側から対向すべく支持ラム21を介してクラウン20に
吊下したボルスタ50とを備えて、被加工材70が搬送
されるパスライン71に対して、第一シリンダ21の作
動によってボルスタ50上の下型51を近接させ、かつ
第一及び第二シリンダ21・22の共動によってスライ
ダ40側の上型41を近接させるようにしたことを特徴
とするプレス機100」である。
【0017】すなわち、本発明に係るプレス機100
は、例えば被加工材70として合成樹脂製のシート材を
適用した場合に、加熱部210とトリミング部220間
に配置されて連続成形機200を構成するものであり、
合成樹脂製の被加工材70に皿やカップ等の製品形状を
付与するための部分を占めるものである。そして、この
プレス機100は、上型41を支持するためのスライダ
40と、下型51を支持するためのボルスタ50とを、
コラム11に上下動可能に支持したクラウン30に対し
て支持させたものであり、これらスライダ40とボルス
タ50とを第一シリンダ21及び第二シリンダ22の作
動によって被加工材70が通過するパスライン71に対
して両上型41及び下型51を近接させるようにしたも
のである。
【0018】
【発明の作用】以上のように構成した本発明に係るプレ
ス機100の作用について、主として図3及び図4を参
照して説明すると、次の通りである。
【0019】まず、このプレス機100における全体構
成による作用について説明するが、このプレス機100
は図1及び図3に示したように、クラウン30がコラム
11に対して上下動自在としてあり、このクラウン30
の上下動操作はコラム11の側方に配置した各第一シリ
ンダ21によって行われ、そのために各第一シリンダ2
1のロッド21aは上下方向に伸縮するものとなってい
る。従って、図6に示したような従来の成形機に比較す
れば、各第一シリンダ21がボルスタ50を直接的に支
持せずにコラム11の側方に配置してある分だけ、プレ
ス機100全体の高さが低くなっているのである。
【0020】そこで、各第一シリンダ21及び第二シリ
ンダ22を作動させて、上型41及び下型51がパスラ
イン71に対してどのように動くかをみてみると、まず
第一シリンダ21が作動することによりクラウン30が
上動し、このクラウン30に対して支持ラム31を介し
て一体的に吊下されているボルスタ50が上動すること
になって、このボルスタ50上に設置した下型51がパ
スライン71に下側から近接することになるのである。
このとき、上型41を取付けたスライダ40は、上動す
るクラウン30に取付けた第二シリンダ22を介してパ
スライン71から離れることになるが、この離脱を無く
すように第二シリンダ22を作動させてそのロッド22
aを伸長させるのである。つまり、第一シリンダ21に
よるクラウン30の上動量と、上型41をパスライン7
1に対して近接させたい量の総和でロッド22aを伸長
するように、第二シリンダ22は作動されるのである。
これにより、パスライン71上の被加工材70に対して
上型41及び下型51による加圧がなされて成形加工あ
るいは打ち抜き加工が行われるのであるが、その後は前
述したのと略逆の作動を第一シリンダ21及び第二シリ
ンダ22においてさせることにより、次の被加工材70
の加工すべき部分が搬入されるのを待機し得る状態にな
されるのである。
【0021】以上の作用を、図4を参照してより具体的
に説明すると、次の通りである。この図4において示さ
れている上下二本の折れ線は、それぞれ上型41及び下
型51の時間と移動量との関係を示しているものであ
り、両折れ線が同一場所にある場合が被加工材70に対
する成形加工を行っている状態を示している。また、こ
の図4において、縦軸が上型41及び下型51の移動量
を示し、横軸がそれに掛る時間を示しているものである
が、この時間については図中の数字(単位は秒)がその
実際値であって図4上の間隔は具体的な時間間隔を示す
ものではない。
【0022】そこで、図4の図示上方の折れ線を参照し
て上型41の働きをみてみると、区間(1)及び(2)
にて当該上型41の所定の下降が行われ、区間(3)に
おいて一定時間停止されてから、区間(4)で非作動と
するための圧抜きを行った後、区間(5)で再び上昇さ
れるものである。勿論、このような上型41の作動をさ
せるためには、第一シリンダ21及び第二シリンダ22
の作動を制御して行われるものであるが、これらの第一
シリンダ21及び第二シリンダ22に関してはその作動
位置を検知するためのリミットスイッチが取付けてあっ
て、これらのリミットスイッチによって各第一シリンダ
21及び第二シリンダ22の作動の時期制御がなされて
いるものである。以上のような動きを上型41がするた
めには、区間(1)、(2)及び(5)において第一シ
リンダ21及び第二シリンダ22が作動すればよく、区
間(3)においては、次に述べる下型51が上昇してく
るのを待機するようにすればよいのである。
【0023】その下型51の動きであるが、これは図4
の図示下側の折れ線によって示されている。すなわち、
図中の区間(1)及び(2)においてこの下型51は上
動され、区間(3)においてその上動端にて停止し、さ
らに区間(4)に致って上昇して、待機している上型4
1に当接するのである。その後は区間(5)にて圧抜き
をされた後、区間(6)において元位置に戻されるので
ある。
【0024】以上のことから理解される通り、上型41
及び下型51を作動させるために、一サイクル(本実施
例においては4.4秒)中において第一シリンダ21及
び第二シリンダ22を常時作動させたり、あるいは圧力
流体を供給するための電力消費を常に行う必要がなくな
っているのであり、例えば上型41側の区間(3)及び
(4)、下型51側の区間(3)及び(5)においては
電力は全く不要となっているのである。従って、このプ
レス機100においては、その電力消費を十分節約し得
るものとなっているのである。
【0025】とくに、このプレス機100として、合成
樹脂製のシート材からなる被加工材70を連続加工する
連続成形機200に適用した場合における作用上の特徴
は、被加工材70に対する加圧成形を行なうための圧力
が、下型51側の区間(4)において上型41側の折れ
線と一致する部分においてのみ必要とされているもので
あり、この合成樹脂製シート材からカップ等を型成形す
る本実施例においては約0.2秒程度の間のみ大きな電
力が消費されるものとなっているものである。従って、
従来は上型41または下型51が待機している間におい
ても大量に電力が消費されていたのであるが、本発明に
おいては、電力消費は必要最小限に抑えられているので
ある。
【0026】一方、この種のプレス機においては、製品
の形状に応じて上型41及び下型51の交換を行わなけ
ればならないが、本発明に係るプレス機100にあって
は、その要求に十分応えられるものとなっている。すな
わち、まず下型51のためのボルスタ50はベッド10
に対して直接的に支持されているものではない。換言す
れば、図6に示した従来の熱成形機におけるように、固
定ベースに対してストローク制御装置により下から支持
されているものではない。このようにボルスタ50を仮
に第一シリンダ21または第二シリンダ22によって下
側から支持したとすると、前述したように、この種のプ
レス機全体の高さを高くしてしまうものであり、これを
回避しようとすれば、ボルスタ50の上下動範囲をどう
しても小さくしなければならない。第一シリンダ21ま
たは第二シリンダ22は、一定の加圧加工を行うために
はそれに応じた大きさのものが必要であり、第一シリン
ダ21または第二シリンダ22自体のデッドスペースは
必ず必要だからである。
【0027】この点、本発明に係るプレス機100にお
いては、例えば第一シリンダ21をコラム11の側方に
配置し得るように構成したのであるから、この第一シリ
ンダ21のデッドスペースをボルスタ50の下側にて考
慮する必要は全くない。従って、製品の大きさに応じて
下型51を変えなければならない場合に、この下型51
が高さの高いもの(大きなシャットハイト・オープンハ
イトが必要なもの)であっても、これを十分使用できる
し、またその交換作業も十分広い空間内にて行えるので
ある。なお、上型41に関しては従来と略同じであるか
ら、問題はない。
【0028】以上の作用は、被加工材70が、上記の例
のような合成樹脂製のシート材である場合だけでなく、
合成樹脂製の板材に対して打抜き加工を行う場合、ある
いは金属材料等からなるシート材または板材に対する成
形加工または打抜き加工を行う場合にも同様に発揮され
るものである。
【0029】
【実施例】次に、本発明に係るプレス機100を、図面
に示した実施例に従って説明すると、図1には本発明の
プレス機100を採用した連続成形機200が示してあ
る。この連続成形機200は、合成樹脂製のシート材か
らなる被加工材70に対して、成形加工(圧空成形また
は真空成形)及び打抜き加工(トリミング)を連続的に
施して、多数の合成樹脂製の皿やカップを連続的に製造
するものである。すなわち、この連続成形機200にお
いては、図示左端に配置されているロールに巻回された
被加工材70を、シート送り出し装置、フィルムガイ
ド、加熱部210、プレス機100、及びトリミング部
220に連続的に搬送して、多数の皿やカップ等の所謂
深物製品を大量かつ連続的に形成するものである。勿
論、この連続成形機200においては、その各部の状況
に合わせた集中制御が行われているものであり、各部が
正常な状態に整った場合に、ある一定数の皿等を形成し
得る被加工材70の部分が言わば間欠的に順次搬送され
て行くものである。なお、この実施例においては、本発
明に係るプレス機100を被加工材70に対する成形加
工を行う場合について説明していくが、このプレス機1
00は、これにトリミング刃を適宜付設することによ
り、前述したトリミング部220に対しても適用できる
ものであることは当然である。
【0030】そして、この連続成形機200の加熱部2
10とトリミング部220間に配置してある本発明に係
るプレス機100は、具体的には図2及び図3に示すよ
うに形成してあるものである。
【0031】このプレス機100の概略的な構成は、図
3に示したようになっている。つまり、このプレス機1
00は、ベッド10上に立ち上がるコラム11の側方に
取付けた第一シリンダ21と、この第一シリンダ21の
ロッド21aの上端にて水平に支持されて上下動するク
ラウン30と、このクラウン30に支持された第二シリ
ンダ22と、この第二シリンダ22のロッド22aの下
端に吊下されてコラム11により上下方向に案内される
スライダ40と、このスライダ40に下側から対向すべ
く支持ラム21を介してクラウン20に吊下したボルス
タ50とを備えているものなのである。なお、図面に示
した実施例においては、第一シリンダ21として二連の
ものを採用しているが、この第一シリンダ21としては
所定の容量を有していれば一台のものによって構成して
もよいことは言うまでもない。
【0032】このようなプレス機100を構成するにあ
たって留意している点は、装置の全体構成が図3の左右
に対象となるようにすることである。その理由は、スラ
イダ40やボルスタ50を支持したり上下動させたりす
る場合に、これらに取付けられた上型41や下型51等
の取付角度がパスライン71に対して変化しないように
しなければならないからである。例えば、上型41にお
いて、これを直接的あるいは別部材を介して第二シリン
ダ22に支持させて、スライダ40(その意味ではこの
スライダ40は所謂スライダとはならないが)とは別に
支持して上下動させるように実施してもよさそうではあ
るが、それでは上型41の完全かつ安定した上下動を行
うことが非常に困難となるから、本実施例のプレス機1
00においては、両コラム11に上型41が固定される
スライダ40を案内させてこれに第二シリンダ22を連
結しているのである。
【0033】勿論、各第一シリンダ21及び第二シリン
ダ22には、図示しない流体供給源から圧力流体が状況
に応じて供給されるのであるが、その供給制御は図4に
示したような予め設定されたサイクルと、各部に設けた
リミットスイッチからの信号に応じてなされるものであ
る。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施例を例示した如く、第一シリンダ21によって
クラウン30をベッド10に対して上下動し得るように
し、このクラウン30に支持ラム31を介してボルスタ
50を固定的に吊下するとともに、クラウン30にスラ
イダ40を第二シリンダ22によって上下動し得るよう
に支持して構成したことにその構成上の特徴があり、こ
れにより、上下型の配置及び交換スペースを十分確保す
ることができて、しかも十分な省エネルギーをも達成す
ることができ、結果として前述した〜の改良をも全
て達成することのできるプレス機を簡単な構成によって
提供することができるのである。
【0035】すなわち、本発明に係るプレス機100に
よれば、 主としてボルスタ50を上下動させるための第一シリ
ンダ21を、このプレス機100の略外形を形成するコ
ラム11の側方に例えばブラケット12を介して配置・
固定したので、従来の熱プレス機におけるように、ボル
スタ50の下側に大きなデッドスペースを形成すること
はなく、当該プレス機100全体の高さを十分低くする
ことができるのである。従って、高さが低い当該プレス
機100に対するメンテナンス作業は、非常に容易に行
うことができるのである。
【0036】スライダ40及びボルスタ50は、言わ
ば宙に浮いた状態にしてあるため、これら各スライダ4
0及びボルスタ50に固定した上型41及び下型51
を、宙に浮いた状態で搬送されてくる被加工材70のパ
スライン71に対して、確実かつ容易に近接させること
ができるのである。
【0037】上記のとの関連もあって、スライダ4
0及びボルスタ50の上下動範囲を非常に大きく取るこ
とができるから、所謂シャットハイト・オープンハイト
の大きい上型41や下型51をも十分使用できるだけで
なく、これら上型41や下型51の交換作業も容易に行
うことができるのである。
【0038】プレス機100全体を上記のように構成
することによって、第一シリンダ21及び第二シリンダ
22の作動を極力少なくすることができ、これによって
使用する電力の節約を行うことができる。といった優れ
た効果を発揮させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス機を適用した連続成形機の
側面図である。
【図2】本発明に係るプレス機の拡大正面図である。
【図3】本発明に係るプレス機の概略構成を示す正面図
である。
【図4】このプレス機における上型と下型との1サイク
ル中での動きを示すグラフである。
【図5】プレス機が適用される連続成形機の一般的構成
を概略的に示した側面図である。
【図6】従来の熱成形機を示す側面図である。
【符号の説明】
100 プレス機 10 ベッド 11 コラム 21 第一シリンダ 21a ロッド 22 第二シリンダ 22a ロッド 30 クラウン 31 支持ラム 40 スライダ 41 上型 50 ボルスタ 51 下型 70 被加工材 71 パスライン 200 連続成形機 210 加熱部 220 トリミング部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状またはシート状の被加工材に対して
    打抜き加工あるいは成形加工を施すプレス機において、 ベッド上に立ち上がるコラムの側方に取付けた第一シリ
    ンダと、この第一シリンダのロッドの上端にて水平に支
    持されて上下動するクラウンと、このクラウンに支持さ
    れた第二シリンダと、この第二シリンダのロッドの下端
    に吊下されて前記コラムにより上下方向に案内されるス
    ライダと、このスライダに下側から対向すべく支持ラム
    を介して前記クラウンに吊下したボルスタとを備えて、 前記被加工材が搬送されるパスラインに対して、前記第
    一シリンダの作動によって前記ボルスタ上の下型を近接
    させ、かつ前記第一及び第二シリンダの共動によって前
    記スライダ側の上型を近接させるようにしたことを特徴
    とするプレス機。
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