JP2565409Y2 - 温水加熱式wax部構造 - Google Patents
温水加熱式wax部構造Info
- Publication number
- JP2565409Y2 JP2565409Y2 JP1992028121U JP2812192U JP2565409Y2 JP 2565409 Y2 JP2565409 Y2 JP 2565409Y2 JP 1992028121 U JP1992028121 U JP 1992028121U JP 2812192 U JP2812192 U JP 2812192U JP 2565409 Y2 JP2565409 Y2 JP 2565409Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wax
- circulating water
- guide plate
- outer periphery
- hot water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
- Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、循環水により加熱さ
れてピストンを移動させスロットル開度を調整し得る温
水加熱式WAX部の改良に関するものである。
れてピストンを移動させスロットル開度を調整し得る温
水加熱式WAX部の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、WAX部は図3に断
面図で示すような構造となっており、WAXケース3に
は、エンジン冷却用の循環水の入る入口4と出口5が形
成されており、このWAXケース3内には、上端にピス
トン1を有するWAX部2が配設されており、従来にお
いては図4に断面図で示すように、入口4から流入した
循環水はWAX部2の外周で二分割されて出口5から流
出し、循環水のWAX部2に対する接触がWAX部2の
外周の一部で行われて、WAX部2の加熱が不均一なも
のとなり、WAX部2が循環水により十分に加熱されな
いため、循環水の昇温特性に対してWAX部2の応答が
遅れ、そのためピストン1の下がりが遅れ、スロットル
の閉じるタイミングが遅れ、スロットルが開きぎみにな
り、エンジンのアイドル運転時においてエンジン回転が
高回転となって、車両が暴走する危険性があるという問
題点があった。特に、極低温時に不凍液の粘性の影響に
より、WAX部2への循環水量が低下した場合には、特
にエンジンのアイドル回転が高くなってしまうという問
題点があった。
面図で示すような構造となっており、WAXケース3に
は、エンジン冷却用の循環水の入る入口4と出口5が形
成されており、このWAXケース3内には、上端にピス
トン1を有するWAX部2が配設されており、従来にお
いては図4に断面図で示すように、入口4から流入した
循環水はWAX部2の外周で二分割されて出口5から流
出し、循環水のWAX部2に対する接触がWAX部2の
外周の一部で行われて、WAX部2の加熱が不均一なも
のとなり、WAX部2が循環水により十分に加熱されな
いため、循環水の昇温特性に対してWAX部2の応答が
遅れ、そのためピストン1の下がりが遅れ、スロットル
の閉じるタイミングが遅れ、スロットルが開きぎみにな
り、エンジンのアイドル運転時においてエンジン回転が
高回転となって、車両が暴走する危険性があるという問
題点があった。特に、極低温時に不凍液の粘性の影響に
より、WAX部2への循環水量が低下した場合には、特
にエンジンのアイドル回転が高くなってしまうという問
題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、WAX部を循環水によ
り良好に加熱し、WAX部の応答遅れの生じない構造を
提供せんことを目的とし、その要旨は、循環水の通るケ
ース内に配設され、循環水により加熱されてスロットル
開度調整用ピストンを移動させることのできるWAX部
において、前記WAX部の外周に螺旋状の案内板を外嵌
させ、該案内板に沿って前記循環水が該WAX部の外周
を下方から上方に向かって旋回しながら流れるように構
成したことである。
点に鑑み案出したものであって、WAX部を循環水によ
り良好に加熱し、WAX部の応答遅れの生じない構造を
提供せんことを目的とし、その要旨は、循環水の通るケ
ース内に配設され、循環水により加熱されてスロットル
開度調整用ピストンを移動させることのできるWAX部
において、前記WAX部の外周に螺旋状の案内板を外嵌
させ、該案内板に沿って前記循環水が該WAX部の外周
を下方から上方に向かって旋回しながら流れるように構
成したことである。
【0004】
【作用】循環水はこの案内板に沿ってWAX部の外周を
旋回して流れ、WAX部の外周全域にわたり循環水が接
触し、循環水によりWAX部が良好に加熱され、循環水
の昇温特性に対しWAX部を即応させることができる。
旋回して流れ、WAX部の外周全域にわたり循環水が接
触し、循環水によりWAX部が良好に加熱され、循環水
の昇温特性に対しWAX部を即応させることができる。
【0005】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本例のWAX部周辺の断面構成図であ
り、WAX部2の上端にはスロットル開度調整用のピス
トン1が設けられており、WAX部2が加熱されるとこ
のピストン1が下方へ移動するものとなっており、通
常、WAX部2が冷えている場合には、ピストン1は上
方へ突出した状態となっている。
する。図1は、本例のWAX部周辺の断面構成図であ
り、WAX部2の上端にはスロットル開度調整用のピス
トン1が設けられており、WAX部2が加熱されるとこ
のピストン1が下方へ移動するものとなっており、通
常、WAX部2が冷えている場合には、ピストン1は上
方へ突出した状態となっている。
【0006】このピストン1は、図示しないカムに連繋
されており、カムを介しピストン1が上方へ突出してい
る時にはスロットルバルブが開かれ、ピストン1が下方
へ移動した時には、スロットルバルブが閉じられるよう
に構成されている。このWAX部2はWAXケース3内
に内装され、WAXケース3の下部にはエンジン冷却用
の循環水の流入する入口4が形成されており、又、WA
Xケース3の対向側の上部には循環水の流出する出口5
が形成されている。
されており、カムを介しピストン1が上方へ突出してい
る時にはスロットルバルブが開かれ、ピストン1が下方
へ移動した時には、スロットルバルブが閉じられるよう
に構成されている。このWAX部2はWAXケース3内
に内装され、WAXケース3の下部にはエンジン冷却用
の循環水の流入する入口4が形成されており、又、WA
Xケース3の対向側の上部には循環水の流出する出口5
が形成されている。
【0007】本例においては、WAX部2の外周に螺旋
状の案内板6が外嵌されており、この案内板6に沿って
循環水はWAX部2の外周を下方から上方に向かって旋
回しながら流れるように構成されている。図2は、循環
水の流れ状態を示す概略構成図である。このように構成
したことにより、エンジンが始動されて循環水が昇温す
ると、この循環水によりWAX部2の外周の全域が加熱
されて、WAX部2は循環水の昇温特性に即応して昇温
し、ピストン1を下方側へ移動させてスロットルバルブ
を閉じ、エンジンのアイドル回転を下げることができ、
従来のようなハイアイドルによる車両の暴走事故等の発
生を良好に抑えることができる。
状の案内板6が外嵌されており、この案内板6に沿って
循環水はWAX部2の外周を下方から上方に向かって旋
回しながら流れるように構成されている。図2は、循環
水の流れ状態を示す概略構成図である。このように構成
したことにより、エンジンが始動されて循環水が昇温す
ると、この循環水によりWAX部2の外周の全域が加熱
されて、WAX部2は循環水の昇温特性に即応して昇温
し、ピストン1を下方側へ移動させてスロットルバルブ
を閉じ、エンジンのアイドル回転を下げることができ、
従来のようなハイアイドルによる車両の暴走事故等の発
生を良好に抑えることができる。
【0008】このように案内板6により循環水とWAX
部2の接触性が向上され、WAX部2の熱交換効率が向
上される。又、極低温時にWAX部2は外気温の影響を
受けにくくなるため、WAX部のヒステリシスが安定し
信頼性が向上する。又、案内板6は従来構造のWAX部
2に組み込むことができるため、従来構造を変更するこ
となく部品を共通化させてWAX部2の熱交換効率を向
上させることができる。
部2の接触性が向上され、WAX部2の熱交換効率が向
上される。又、極低温時にWAX部2は外気温の影響を
受けにくくなるため、WAX部のヒステリシスが安定し
信頼性が向上する。又、案内板6は従来構造のWAX部
2に組み込むことができるため、従来構造を変更するこ
となく部品を共通化させてWAX部2の熱交換効率を向
上させることができる。
【0009】
【考案の効果】本考案は、循環水の通るケース内に配設
され、循環水により加熱されてスロットル開度調整用ピ
ストンを移動させることのできるWAX部において、前
記WAX部の外周に螺旋状の案内板を外嵌させ、該案内
板に沿って前記循環水が該WAX部の外周を下方から上
方に向かって旋回しながら流れるように構成したことに
より、案内板に案内されて循環水はWAX部の外周の全
域にわたり接触して流れ、そのため循環水の昇温特性に
即応してWAX部が作動し、WAX部の応答遅れが回避
されてハイアイドルによる車両の暴走事故等が抑えられ
る。又、案内板は現状構造の部品に組み込むことがで
き、低コストでWAX部の熱交換効率を向上させること
ができる効果を有する。
され、循環水により加熱されてスロットル開度調整用ピ
ストンを移動させることのできるWAX部において、前
記WAX部の外周に螺旋状の案内板を外嵌させ、該案内
板に沿って前記循環水が該WAX部の外周を下方から上
方に向かって旋回しながら流れるように構成したことに
より、案内板に案内されて循環水はWAX部の外周の全
域にわたり接触して流れ、そのため循環水の昇温特性に
即応してWAX部が作動し、WAX部の応答遅れが回避
されてハイアイドルによる車両の暴走事故等が抑えられ
る。又、案内板は現状構造の部品に組み込むことがで
き、低コストでWAX部の熱交換効率を向上させること
ができる効果を有する。
【図1】WAX部周辺の断面構成図である。
【図2】WAX部の外周を流れる循環水の流れ状態を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図3】従来のWAX部周辺の断面構成図である。
【図4】従来の循環水の流れ状態を示す概略構成図であ
る。
る。
1 ピストン 2 WAX部 3 WAXケース 4 入口 5 出口 6 案内板
Claims (1)
- 【請求項1】 循環水の通るケース内に配設され、循環
水により加熱されてスロットル開度調整用ピストンを移
動させることのできるWAX部において、前記WAX部
の外周に螺旋状の案内板を外嵌させ、該案内板に沿って
前記循環水が該WAX部の外周を下方から上方に向かっ
て旋回しながら流れるように構成したことを特徴とする
温水加熱式WAX部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992028121U JP2565409Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 温水加熱式wax部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992028121U JP2565409Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 温水加熱式wax部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0578921U JPH0578921U (ja) | 1993-10-26 |
JP2565409Y2 true JP2565409Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=12239971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992028121U Expired - Lifetime JP2565409Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 温水加熱式wax部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565409Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0211289U (ja) * | 1988-07-07 | 1990-01-24 | ||
JPH0214434U (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-30 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP1992028121U patent/JP2565409Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0578921U (ja) | 1993-10-26 |
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