JP2565047Y2 - ちょう形弁 - Google Patents

ちょう形弁

Info

Publication number
JP2565047Y2
JP2565047Y2 JP1993019630U JP1963093U JP2565047Y2 JP 2565047 Y2 JP2565047 Y2 JP 2565047Y2 JP 1993019630 U JP1993019630 U JP 1993019630U JP 1963093 U JP1963093 U JP 1963093U JP 2565047 Y2 JP2565047 Y2 JP 2565047Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve seat
seal portion
seal
valve body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993019630U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0678667U (ja
Inventor
雅勝 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tyubu Corp
Original Assignee
Tyubu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tyubu Corp filed Critical Tyubu Corp
Priority to JP1993019630U priority Critical patent/JP2565047Y2/ja
Publication of JPH0678667U publication Critical patent/JPH0678667U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2565047Y2 publication Critical patent/JP2565047Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lift Valve (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ちょう形弁に関し、弁
開閉操作の円滑性の向上ならびに弁シートの耐久性の向
上を図ると共に、弁シートにおけるシール部の耐高圧性
の向上を図るものに関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】この
種の弁本体の外周部に弁シートが装着されたちょう形弁
においては、弁本体を円板状の剛性体により形成し、そ
の外周部に形設された弁シート装着溝に環状の弁シート
が嵌着されているもの、あるいは弁本体に一体に周設さ
れた一方の挟持部とこれに対向して取りつけられた他方
の挟持リングとにより環状の弁シートが挟着されている
もの等が一般的であり、いずれのものもその弁シートの
弁箱に対するシール部を箱軸方向へ幅広状に形成して弁
シートと弁箱との接触面積を増大させることにより、閉
弁時における流体の漏洩防止が図られている。
【0003】しかしながら、弁シートの弁箱に対するシ
ール部を箱軸方向へ平面状に広げて幅広に形成すること
は、閉弁時に流体の漏洩防止を図ることができるもの
の、反面、閉弁操作時および開弁操作時における弁箱に
対するシール部の摺接長さが増大し、弁開閉操作の円滑
性が低下する。また、弁開閉時に、シール部の変形量が
増大してシール部の劣化を招くと共に、特に閉弁操作時
においてシール部の後続側が弁本体の外周端部から屈折
変形されてシール部後続側が急速に劣化することとな
る。さらに、このように屈曲変形された部分が弁本体の
外周端部と弁箱の内壁との間で挟圧されて切断してしま
い、弁シートの耐久性が著しく低下するという問題があ
った。
【0004】本考案は上記従来技術の問題点を解決する
もので、弁開閉操作の円滑性の向上ならびに弁シートの
耐久性の向上を図ると共に、弁シートにおけるシール部
の耐高圧性の向上を図ることができるちょう形弁を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のちょう形弁は、周部に挟持部を有する
本体と、その弁本体に対して直径方向に形成されている
弁棒装着部と、前記挟持部に挟着された環状の弁シート
とからなるちょう形弁において、 前記弁シートの先端シ
ール部を、開弁方向側傾斜面とこれよりも急な傾斜の閉
弁方向側傾斜面を有する断面山形状にするとともに、そ
頂部中心を弁シートの中心より閉弁方向側に偏在させ
ことを特徴としている。
【0006】上記のように構成されたちょう形弁は、
径方向に弁棒装着部および外周部に挟持部が形成され
本体と、挟持部に挟着された環状の弁シートとを有す
るものであるから、流体通路に介装された弁箱に弁棒装
着部に装着された弁棒を介してちょう形弁を回動自在に
装設することにより、ちょう形弁の閉弁あるいは開弁操
作によって流体通路を閉鎖あるいは開放する。
【0007】
【作用】そして、挟持部に挟着されている弁シートのシ
ール部は断面山形状に形成されているものであるから、
閉弁操作時および開弁操作時における弁箱に対するシー
ル部の摺接長さを最小限にとどめることができ、シール
部のシール圧による変形量を最小限にとどめることがで
きる。また弁シートの先端シール部を、閉弁方向側傾斜
面が開弁方向側傾斜面よりも急傾斜になるような断面山
形状に形成すると共に、このシール部の頂部中心を弁シ
ートの中心に対して閉弁方向に変位させているものであ
るから、特に閉弁時において、シール部の摺接によって
その先端部が変形しても、その部分から弁本体の外周端
部と弁箱の内壁によって挟まれる位置までに十分な間隔
を確保でき、当該摺接部分が挟圧されて切断してしまう
おそれを解消することができる。併せて、この閉弁方向
への操作時における弁箱に対するシール部の押圧作用角
を増大させることにより、シール圧を効果的に増大させ
ることができる。また、シール部の開弁方向側の傾斜角
が弁箱の内壁に対して緩やかとなり、開弁操作時の円滑
性を向上させることができる。
【0008】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
1は弁本体で、該弁本体1は2枚の円板2,2′によっ
て構成されており、該各円板2,2′には対称的なプレ
ス成形により径方向に各弁棒装着部3,3′および外周
部に各弁シート挟持部4,4′がそれぞれ形成されてい
る。各弁棒装着部3,3′にはその中央部に棒軸を横切
って直角方向へ形成された各リブ5,5′と各弁シート
挟持部4,4′との間に断面直角形状の各弁棒嵌合部
6,6′が形成されていると共に、各弁棒装着部3,
3′における各弁シート挟持部4,4′は半円形状に形
成されている。また各弁棒装着部3,3′を除外した各
弁シート挟持部4,4′にはその外周端部に各弁シート
抱持部7,7′が対向方向へ傾斜して形成されていると
共に、該各弁シート挟持部4,4′の径方向中央部には
周方向にわたる各係止条8,8′が弁本体1のプレス成
形と同時に対向方向へそれぞれ突出して形成されてい
る。
【0009】一方、弁本体1の各弁シート挟持部4,
4′に挟着される弁シート9は環状に形成されており、
その径方向における対称位置に対向して円形状の各弁棒
嵌入部10,10が形成されていると共に、該各弁棒嵌
入部10,10を除外した弁シート9の両側部における
径方向の中央部には、周方向にわたる係止溝11,1
1′が弁本体1の各係止条8,8′に対応させて凹設さ
れている。また弁シート9のシール部12は断面山形状
で先細りに形成されていると共に、シール部12の頂部
中心(稜線)は、弁シート9の中心平面に対し閉弁方向
側Cへ変位Lした状態に形成されている。
【0010】上記のように形成された弁シート9は、弁
本体1の各弁シート挟持部4,4′に形成された各係止
条8,8′に対して弁シート9の両係止溝11,11′
を係止させて各弁シート挟持部4,4′に挟持させ、弁
本体1の各弁棒装着部3,3′と各弁シート挟持部4,
4′の間における両円板2,2′の接触部をスポット溶
接等の固着手段により固着する。これにより、弁シート
9は弁本体1の各弁シート挟持部4,4′に挟着される
と共に、各弁シート挟持部4,4′の外周端部に形成さ
れた各弁シート抱持部7,7′の内面と弁シート9の外
周面に形成された断面山形状のシール部12の基部との
間にそれぞれ間隙13,13′が形成された状態とな
る。そして、弁シート9のシール部12頂部中心は、各
弁シート抱持部7,7′の周縁部に対して弁箱14によ
るシール圧に適応すべく突出した状態となっている。
【0011】この実施例のちょう形弁は、弁本体1が2
枚の円板2,2′のプレスによる板金加工により形成さ
れるため、その製作が容易であると共に、弁本体1の各
弁シート挟持部4,4′の各係止条8,8′に弁シート
9の両係止溝11,11′が係止されるため、弁シート
9を弁本体1に正確に位置決めした状態で、かつ位置ず
れのおそれなく装着することができる。したがって、流
体通路の負圧現象等による吸引作用に対して弁シート9
の脱落を防止することができ、しかも各弁シート挟持部
4,4′のプレス成形による各係止条8,8′により弁
本体1を補強することができる。
【0012】また、プレスによる板金加工により成形さ
れた弁本体1の弾性と、弁本体1の各弁シート抱持部
7,7′の内面と弁シート9におけるシール部12の基
部との間に形成された各間隙13,13′と、さらには
シール部12の断面山形状との三者協働によるシール圧
に対するシール部12の応力緩和によって、シール部1
2のシール機能の劣化を防止することができる。
【0013】さらに、シール部12の断面が山形状で先
細りに形成されていることにより、シール部12の頂部
中心(稜線)の両側が弁箱14に対して傾斜状態で、弁
開閉操作時における弁箱14に対するシール部12の摺
接長さが短縮されるため、弁開閉操作の円滑性を向上す
ることができる。また、シール部12の頂部中心が弁シ
ート9の中心平面に対し閉弁方向側Cへ変位Lした状態
に形成されているので、閉弁方向へ操作した場合、シー
ル部12の摺接によって摺接部分が反対方向Rへ変形す
ることとなるが、この摺接部分から弁シート抱持部7先
端と弁箱14とによって挟まれる位置Pまでの間に充分
な間隔を確保でき、当該摺接部分が挟圧されて切断して
しまうおそれを解消することができる。併せて、この閉
弁方向への操作時における弁箱14に対するシール部1
2の押圧作用角を増大させることにより、シール圧を効
果的に増大させることができる。
【0014】上記シール部12の断面形状としては、シ
ール部の基部の幅に対して先端側が狭くなった山形状で
あれば種々の形状のものが適用できる。好ましくは、先
端が尖鋭な形状のものやアールの小さいものより、図示
したようなやや滑らかなアール形状の山形状が良好な結
果を得ることができるが、さらに大きなアールの山形状
であってもよく、また頂部が小さな平面となった山形状
であっても、上記実施例と同様の効果が得られる。
【0015】なお、上記実施例では、弁本体1をプレス
成形で作成した例を示したが、機械加工成形、鍛造等の
製造方法も適宜採用できる。また、弁シート9が弁本体
1に挟着された状態で、各弁シート抱持部7,7′の内
面とシール部12の基部との間にそれぞれ間隙13,1
3′が形成された状態となっているが、これらの間隙を
設けることなく弁シート抱持部7の先端部とシール部1
2の基部とを一致させた状態に形成していてもよい。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案のちょう形弁は、
挟持部に挟着されている弁シートのシール部の断面が山
形状に形成されているものであるから、弁の開閉操作時
に弁箱に対するシール部の摺接長さを最小限にとどめる
ことができるため、弁開閉操作の円滑化の向上を図るこ
とができる。また、シール部のシール圧による変形量を
最小限にとどめることができるため、シール部の劣化が
防止され弁シートの耐久性の向上を図ることができる。
【0017】さらに、弁シートに形成された、閉弁方向
側傾斜面が開弁方向側傾斜面よりも急傾斜である断面山
形状のシール部の頂部中心が弁シートの中心に対して
閉弁方向側に変位されているものであるから、シール部
弁方向側の傾斜角が弁箱の内壁に対して緩やかとな
り、開操作時の円滑性を向上させることができると共
に、特に閉弁時にシール部分の切断を未然に防止して耐
久性の向上を図ることができる。また、シール部のシー
ル圧の効果的な増大化により弁シートにおけるシール部
の耐高圧性の向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例としてのちょう形弁の要部を示
す拡大断面図である。
【図2】上記ちょう形弁の正面図である。
【図3】上記ちょう形弁の側面図である。
【図4】上記ちょう形弁の平面図である。
【図5】図2におけるA−A線断面平面図である。
【符号の説明】
1 弁本体 3,3′ 弁棒装着部 4,4′ 弁シート挟持部 9 弁シート 12 山形状シール部 L シール部における頂部中心の変位 C 閉弁方向側

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周部に挟持部(4,4’)を有する弁本
    (2,2’)と、その弁本体(2,2’)に対して直
    径方向に形成されている弁棒装着部(3,3’)と、前
    挟持部(4,4’)に挟着された環状の弁シート
    (9)とからなるちょう形弁において、 前記弁シート(9)の先端シール部(12)を、開弁方
    向(R)側傾斜面とこれよりも急な傾斜の閉弁方向
    (C)側傾斜面を有する断面山形状にするとともに、そ
    頂部中心を弁シート(9)の中心より閉弁方向(C)
    に偏在させたことを特徴とするちょう形弁。
JP1993019630U 1993-04-16 1993-04-16 ちょう形弁 Expired - Lifetime JP2565047Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993019630U JP2565047Y2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 ちょう形弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993019630U JP2565047Y2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 ちょう形弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0678667U JPH0678667U (ja) 1994-11-04
JP2565047Y2 true JP2565047Y2 (ja) 1998-03-11

Family

ID=12004529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993019630U Expired - Lifetime JP2565047Y2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 ちょう形弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2565047Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH083780Y2 (ja) * 1990-06-13 1996-01-31 株式会社巴技術研究所 2重のシールを有したバタフライ弁
JP3004977U (ja) * 1994-06-06 1994-12-06 セルテック株式会社 装飾骨材搭載シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0678667U (ja) 1994-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5741006A (en) Butterfly valve
JPH04258520A (ja) 玉継手
JPH02229966A (ja) リップシール装置
JPS62261773A (ja) ボ−ル弁の高強度弁座組立体
JP2565047Y2 (ja) ちょう形弁
JPH01132869U (ja)
JP4132142B2 (ja) 金属ガスケットおよび弁装置
JPH0534363U (ja) ちよう形弁
US4221360A (en) Butterfly valve
JPH0534365U (ja) ちよう形弁
JPS62246662A (ja) バタフライ型バルブ
JPH0446137Y2 (ja)
JPH1182742A (ja) 配管接合部に用いられるリング状のシール材
JPH0534366U (ja) ちよう形弁
JPH0385775U (ja)
JPH0331874Y2 (ja)
JPH0125816Y2 (ja)
JPH0429164Y2 (ja)
JPH0247811Y2 (ja)
JPH04129972U (ja) バタフライ弁のシートリング
JPH0182369U (ja)
JPH0529415Y2 (ja)
JPH0220539Y2 (ja)
JP2001050413A (ja) バルブ
JPS5912457Y2 (ja) バタフライ形制水弁における弁構造