JP4132142B2 - 金属ガスケットおよび弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静的シールを確保すると共に動的シールを確保するためのガスケットおよびこれを用いた弁装置に関する。このガスケットは、特に、高圧および/または高温状況下で操作されるシール部材と共にバタフライ弁の上流および/または下流のシールを確保するように意図されている。このような使用のために、金属ガスケットがボディ側の静的シールおよびシール部材側の動的シールを確保するか、あるいはボディ側の動的シールおよびシール部材側の静的シールを確保するように使用される。
【0002】
【従来の技術】
文献FR−B1−2566870は、シール部材とボディとの間のシールを確保するように設計したいくつかの型式のガスケットを具えている。その図6において、単一部品から機械加工されるように提案されたガスケットは、動的シールがシール部材に押圧状態で当接する面取り部によって達成される。図2および図4は、しっかりした相対的に剛体の背圧リングと共に薄い板金製のガスケットを示している。この薄い板金製ガスケットは、高圧に耐えるために充分大きな接触圧を作り出すように形成した金属リングによって動的シールを確保している。静的シールは、ガスケットの平坦部の一方が当接する弾性トーラス(a resilient torus )の圧縮によって達成される。
【0003】
これらのガスケットは、圧力下に置かれる時やシール部材の閉鎖中にシール圧を保持するように、シール部材に関してセルフセンタリング(self-centring )の概念を用いている。機械加工したガスケットの半径方向の可撓性は、複数の機械加工した複数の円周溝によって得られる。薄い板金製ガスケットは、リングの形成面とその末端部との間に円錐状の接続領域を具える。
【0004】
文献DE−C2−2644518は、一体構造の金属ガスケットを記述している。このガスケットは、フック状の部分、すなわち静的シールを確保するための末端部と、接続部と、円弧形状の部分とを有する。接続部は、ガスケットの軸線方向の可撓性を確保するように、円錐あるいは直線の形に設計することができ、従って、ガスケットにシール部材の軸線方向、すなわち流体通路の軸線に沿った変位を伴うことを許容する。
【0005】
また、DE−OS−2454452から、エラストマーあるいは金属ガスケットは、フックの形状で周知である。これらのトロイダル(toroidal)部において、ガスケットは、その半径方向の変位を制限するため、ガスケットハウジングの肩部に当接するリップ部を具えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した文献FR−B1−2566870に記載されたガスケットは、相対的に構造が複雑であり、従って製造するに際して高価となる。
【0007】
一方、文献DE−C2−2644518やDE−OS−2454452に開示されたガスケットは、シール部材がガスケットの動的シール面に対して正確に中心に配置されていない、すなわち作業軸線(working axis)に沿って半径方向にずれている場合、均一に圧縮されないという欠点を示す。ガスケットは、セルフセンタリングが可能ではないので、シール部材に対するシールが均一とはならなくなる。
【0008】
【発明の目的】
本発明の目的は、セルフセンタリング能力を持つガスケットの製造に関する上述した不具合を簡単に解決し得る金属ガスケットおよびこれを用いた弁装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態は、静的シールを確保するための末端部と、動的シールを確保するための円弧部とを具えた断面を有し、前記円弧部は同じ方向に湾曲すると共にその曲率半径が不連続に変化する少なくとも2つの異なる半径を持ち、相互に接続する複数の円弧で構成されていることを特徴とする金属ガスケットにある。
【0010】
また、本発明の第2の形態は、ボディとシール部材との間の上流および/または下流へのシールを確保するように、前記ボディと前記シール部材と金属ガスケットとを具えた弁装置であって、前記金属ガスケットは、静的シールを確保するための末端部と、動的シールを確保するための円弧部とを具えた断面を有し、前記円弧部は同じ方向に湾曲すると共にその曲率半径が不連続に変化する少なくとも2つの異なる半径を持ち、相互に接続する複数の円弧で構成されていることを特徴とする弁装置にある。
【0011】
本発明によると、例えば球形のシール部材に対し、適切な特性(角度および半径)の円弧により、そしてまた、適当に変化可能な半径および角度の円弧を選択して得られる動的シールの接触圧により、得られる半径方向の可撓性によってガスケットのセルフセンタリングが制御される。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の形態による金属ガスケットおよび第2の形態による弁装置において、装着時にガスケットハウジング内に配置されるように、装着状態のガスケットの円弧部がガスケットハウジングの剛体部に押圧状態で当接するものであってもよい。
【0013】
また、円弧部と末端部とは、末端部に対して135度よりも小さな角度をなす直線部を介して接続しているものであってもよい。
【0014】
円弧部は、特に3つの円弧で構成されていることが望ましい。円弧部を3つの円弧で構成した場合、逆向き装着のガスケットに対して装着するように、一定半径の第1の円弧に、動的シールの接触点ならびに逆向き装着のガスケットの動的シールの接触点を設定することが有効である。
【0015】
円弧部が、少なくとも2つの異なる半径を持ち、相互に接続する複数の円弧で構成されている場合、第1の円弧は、第1の部分と第2の部分とを有し、この第1の円弧の第1の部分に位置する押圧点を具えるものであってもよい。
【0016】
【実施例】
本発明による金属ガスケットをバタフライ弁に応用した実施例について、図1〜図10を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例に限らず、同様な課題を内包する他の分野の技術にも応用することができる。
【0017】
図1を参照すると、バタフライ弁は、段部3と共に設けた軸線方向の流体通路2を有するボディ1を一般的な方法によって具え、段部3は流体通路2の軸線5に対して直角な面に配した支持部4を有し、さらにボディ1に設けた横孔9, 10を貫通する2つのそれぞれ軸7, 8により、ボディ1に対して回動するように装着したバタフライディスク6を具え、一方の軸7がバタフライディスク6の駆動を確保するように機能する。
【0018】
この実施例において、バタフライディスク6の外縁部を構成するシール面12は、球形であって、バタフライディスク6の主対称軸に中心が位置している。この形状は、より一般的には、回転によって発生した円錐体、すなわち適当な曲線を母線とする回転曲線と同じものであってもよい。
【0019】
バタフライ弁が閉位置にある時、バタフライディスク6のシール面12は、ボディ1の段部3の支持部4のほぼ反対側にこれと対向してそれ自身が位置することに注意すべきである。
【0020】
この図面において、バタフライ弁の上流および/または下流のシールを達成するために使用したガスケットは、図示されていない。矢視A部は、図2から図6に示した種々の詳細部分に対応した領域を概略的に示している。
【0021】
上述すると共に図2に例示したように、バタフライ弁の上流および/または下流シールは、静的シールをもたらすように、ボディ1の段部3の支持部4に対して保持されるように設計された動的シール部である円弧部15と、半径方向に平坦な部分を示すカラーの形態の末端部16とを具えたガスケット14の一部によって確保されている。ガスケット14のこの部分は、全体としてフック形状となっている。バタフライ弁が閉じられた時、ガスケット14とバタフライディスク6のシール面12との間の接触点19は、円弧部15に位置して角度αの一方側を構成し、軸7, 8の作業軸線13に対して角度φを形成する。この角度αの第2の側、つまりガスケット14の先端よりも末端部16の方に位置する側は、軸線5, 13が交差する点で作業軸線13を横切り、少なくともシール面12の法線と一致している。従って、2つの軸線5, 13の交点は、角度φの中心となる。
【0022】
このガスケット14に関し、後の図面に示した実施例において、その末端部16の固定は、ねじ18でボディ1に固定される環状のフランジ17によって、確実にされることに注意すべきである。
【0023】
バタフライディスク6によってガスケット14に働く接触力は、ガスケット14に変形をもたらす。この変形の影響下で、円弧部15は、フランジ17に対し、あるいはより一般的にはボディ1の支持部4に押圧状態で当接することができる。点23は、ガスケット14の円弧部15とフランジ17との間の接触可能な点である。
【0024】
同様に、作業状態および圧力をかけた状態において、円弧部15が支持部4に押圧される方向に変位をもたらす場合、例えガスケット14が逆向きに装着されたとしても、ガスケット14の円弧部15はボディ1の支持部4に押し付けられることができる。
【0025】
図3において、ガスケット14は、バタフライディスク6のシール面12に対して通常の向きに装着されているのに対し、図4におけるガスケット14は、逆向きに装着されている。バタフライディスク6のシール面12は、ガスケット14の開き側(円弧部15の先端が位置する側:通常の向き)か、あるいは閉じ側(円弧部15が連続する側:逆向き)でガスケット14と接触状態となる。
【0026】
図5は、ガスケット14に対する3つの圧迫形状および2つの装着方向の概念図である。
【0027】
原則的に、ガスケット14は、押圧点に従って図面に示した4つの面まで有することができる。末端部16側の2つの押圧点は、固定押圧の状態で、フランジ17とボディ1との間の末端部16の埋設位置を示しており、次の3つ目の押圧点は、ガスケットハウジングに対する円弧部15の押圧点を示しており、変位可能な可動押圧の状態となっている。この押圧点の位置は、装着方法に応じて変化する。シール部材であるバタフライディスク6のシール面12に対するガスケット14の接触点19は、最後の押圧点に対して示されている。
【0028】
図6から図8は、通常の向きで装着した状態のガスケット14に対する負荷の形式に従って接触するガスケット14とシール部材、つまりダイヤフラムディスク6との接触点19における圧力の相違を示している。
【0029】
図6に示されるように、(シール部材が圧力を受けて閉鎖される)締め付けによってのみもたらされる負荷は、何らかの付加的な圧力を伴うことなく、ダイヤフラム弁の閉鎖に対応する。ガスケット14は、変形応力を与えるシール部材、つまりダイヤフラムディスク6の嵌入による値Xの締め付けを受ける。ガスケット14の変形は、その末端部16が固定支持部としてふるまうため、その自由部分、すなわち、その円弧部15にもたらされる。
【0030】
図7に示されたオートクレーブ(autoclave )負荷は、ガスケット14の円弧部15の開き側に例えば50バールの圧力Pがもたらされるように、バタフライ弁がさらされることを意味する。ダイヤフラムディスク6の一方側(図中、上側)に与えられる圧力および製造時の部品の遊びのため、シール部材、つまりダイヤフラムディスク6は、距離Yだけ変位し、つまりガスケット14の半径方向内側へより深く嵌入する。このシール部材の変位は、変形応力を増大する間隔X+ だけ、さらに円弧部15を圧縮する効果を有する。このため、シール面12の接触圧が増大し、またシール圧も増大することとなる。
【0031】
図8に示される非オートクレーブ負荷は、ガスケット14の円弧部15の閉じ側を圧縮するようにダイヤフラム弁がさらされることを意味する。二点鎖線で示した状態から実線で示した状態に、シール部材、つまりダイヤフラムディスク6は、距離Yだけ変位し、値X- だけガスケット14を圧縮する。この変位は、締め付け力の減少をもたらす。
【0032】
ガスケットの寸法は、どのような装着方向でもシールを確保すると同時に、ガスケットの復元不可能な塑性変形を防止するように、考慮する必要がある。
【0033】
図9は、ガスケット14の詳細を示す。末端部16として周知の単調な静的シール部は、動的シール部として意図した円弧部15まで続いている。
【0034】
静的シール部と動的シール部との接続は、半径R4 の円弧によりもたらされている。この半径R4 の最小値は、ガスケット14の製造方法によって必然的に決められる。この値は、一般的におおよそ1mmから2mmである。角度εは、セルフセンタリング能力に影響を及ぼすために重要である。この角度εは、45度と90度との間にある。図示した実施例において、この角度εは、(90−φ)度である。本実施例におけるガスケット14は、シール部材、つまりバタフライディスク6の嵌入によって生ずる円弧部15の変形の方向に対し、ほぼ直角な方向となる直線部20を半径R4 の円弧に隣接して配置している。この直線部20は、末端部16に対して最大で135度の角度を形成する。直線部20は、90度の角度を越えて拡がる半径R3 の円弧まで続いている。この円弧は、角度φの第2の側と平行に直線部21を方向付ける効果を有する。直線部21のこの面において、ガスケット14はフランジ17に押圧状態で当接している。
【0035】
その後、(180−φ)度を越えて拡がり、作業軸線13と平行な直線部22で終わる半径R1 の円弧がある。接触点19は、この円弧R1 内に設定される。
【0036】
図10は、円弧部15に半径R2 の円弧を追加した本は詰めによるガスケット14の他の実施例を示している。
【0037】
このガスケット14は、R1,2,3 から選択した少なくとも2つの異なる半径を持つ3つの円弧(α, β), γ, δからなる円弧部15を有する。円弧部15と末端部16との間の接続は、半径R4 の円弧εによってもたらされている。円弧部15は、ガスケットハウジングの利用可能な空間の状態に適合した長さの直線部20を有する。この長さは、半径R1,2,3 の決まった選択のために0になってもよい。
【0038】
通常方向に装着状態の場合のガスケットハウジングに対する押圧点23は、半径R2 の円弧γ上に設定され、図中、黒塗り三角形によって示されている。
【0039】
バタフライディスク6と支持部4との間の接触点19は、半径R1 の円弧α, β内に設定されている。これは、通常の向きの装着の場合において、ガスケット14の先端部からの角距離αにあって、しかも円弧α, βの中心を通る中心軸線と直角な軸線から角距離φにある。この角度φは、図2の角度φと対応している。半径R1 の円弧α, βは、角度φに関して規定した2つの角度α, βから構成されている。
【0040】
逆向き装着の場合における接触点19′は、円弧αから円弧β内の2φの所に設定されている。この場合、ガスケットハウジングに対する押圧点23′は、ガスケット14の先端部に近接する円弧α内に設定されている。
【0041】
一定の厚みおよび開いた形状の断面のため、スタンピングや、閉塞鍛造、あるいは金属スピニングによって、薄い板金製ガスケットを製造することが可能である。
【0042】
本発明によるガスケットは、例えば、1/4回転シール部材を具えた弁装置のシール部材を隙間なく構成するように、弁などの静的シールや動的シールのために使用することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によると、球形のシール部材に対し、適切な特性(角度および半径)の円弧により、そしてまた、適当に変化可能な半径および角度の円弧を選択して得られる動的シールの接触圧により、得られる半径方向の可撓性によってガスケットのセルフセンタリングを制御することができる。例えば、セルフセンタリングが可能であって、背圧リングを具えた周知のガスケットと比較すると、円弧部のみによって従来のものと同一機能を果たすことができるので、部品点数を減少することができる。実験によると、圧力が50バールでも使用可能であることが判明した。
【0044】
また、角度および半径をパラメータ表示することにより、小径および大径のガスケットに対し、最適な圧力を可能とする極めてさまざまな実施形態を得ることができる。特に、3つの円弧のパラメータをセットした場合、利用可能な空間の要求に従うものの、ガスケットの実施形態を増大する利点がある。
【0045】
末端部に対して135度よりも小さな角度をなす直線部を介して円弧部と末端部とを接続した場合には、利用可能な空間の要求に対する適合性を可能とする。同時に、半径方向の可撓性およびセルフセンタリング能力をより変化させることができる。
【0046】
さらに、動的シールの接触点を円弧部の一定半径の第1の円弧に設定した場合、ガスケットが通常向き装着および逆向き装着の何れであっても、圧力が加えられる何れの側においてもシール機能を維持することができ、高圧操作の場合に有効である。
【0047】
一方、このような金属ガスケットが組み込まれるバタフライ弁の如き弁装置は、極端な高温および/または高圧の状況下であっても確実なシールをもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による弁装置をバタフライ弁に応用した一実施例の概略構造を表す断面図である。
【図2】図1中の矢視A部を抽出拡大した断面図である。
【図3】通常の向きに装着したガスケットとバタフライディスクとの動的シール部分を抽出した概念図である。
【図4】逆向き装着のガスケットとバタフライディスクとの動的シール部分を抽出した概念図である。
【図5】ガスケットの装着形態をそれぞれ説明するための模式図である。
【図6】ガスケットとバタフライディスクとの動的シール部分の概念図である。
【図7】ガスケットとバタフライディスクとの動的シール部分の概念図である。
【図8】ガスケットとバタフライディスクとの動的シール部分の概念図である。
【図9】本発明による金属ガスケットの一実施例の主要部の構造を表す概念図である。
【図10】本発明による金属ガスケットの他の実施例の主要部の構造を表す概念図である。
【符号の説明】
1 ボディ
2 流体通路
3 段部
4 支持部
5 流体通路の軸線
6 バタフライディスク
7, 8 軸
9, 10 横孔
12 シール面
13 作業軸線
14 ガスケット
15 円弧部
16 末端部
17 フランジ
18 ねじ
19, 19′ 接触点
21, 22 直線部
23, 23′ 押圧点

Claims (14)

  1. 静的シールを確保するための末端部と、動的シールを確保するための円弧部とを具えた断面を有し、前記円弧部は同じ方向に湾曲すると共にその曲率半径が不連続に変化する少なくとも2つの異なる半径を持ち、相互に接続する複数の円弧で構成されていることを特徴とする金属ガスケット。
  2. 装着時にガスケットハウジング内に配置されるように、装着状態のガスケットの前記円弧部が前記ガスケットハウジングの剛体部に押圧状態で当接することを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
  3. 前記円弧部と前記末端部とは、前記末端部に対して135度よりも小さな角度をなす直線部を介して接続していることを特徴とする請求項1に記載の金属ガスケット。
  4. 前記円弧部は、3つの円弧で構成されていることを特徴とする請求項に記載の金属ガスケット。
  5. 逆向き装着のガスケットに対して装着するように、一定半径の第1の円弧に、動的シールの接触点ならびに逆向き装着のガスケットの動的シールの接触点が設定されていることを特徴とする請求項に記載の金属ガスケット。
  6. 第1の前記円弧は、第1の部分と第2の部分とを有し、この第1の円弧の前記第1の部分に位置する押圧点を具えたことを特徴とする請求項に記載の金属ガスケット。
  7. 前記第1の円弧に隣接した前記円弧に位置する押圧点を有することを特徴とする請求項に記載の金属ガスケット。
  8. ボディとシール部材との間の上流および/または下流へのシールを確保するように、前記ボディと前記シール部材と金属ガスケットとを具えた弁装置であって、
    前記金属ガスケットは、静的シールを確保するための末端部と、動的シールを確保するための円弧部とを具えた断面を有し、前記円弧部は同じ方向に湾曲すると共にその曲率半径が不連続に変化する少なくとも2つの異なる半径を持ち、相互に接続する複数の円弧で構成されていることを特徴とする弁装置。
  9. 装着時にガスケットハウジング内に配置されるように、装着状態のガスケットの前記円弧部が前記ガスケットハウジングの剛体部に押圧状態で当接することを特徴とする請求項8に記載の弁装置。
  10. 前記円弧部と前記末端部とは、前記末端部に対して135度よりも小さな角度をなす直線部を介して接続していることを特徴とする請求項8に記載の弁装置。
  11. 前記円弧部は、3つの円弧で構成されていることを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  12. 逆向き装着のガスケットに対して装着するように、一定半径の第1の円弧に、動的シールの接触点ならびに逆向き装着のガスケットの動的シールの接触点が設定されていることを特徴とする請求項11に記載の弁装置。
  13. 第1の前記円弧は、第1の部分と第2の部分とを有し、この第1の円弧の前記第1の部分に位置する押圧点を具えたことを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  14. 前記第1の円弧に隣接した前記円弧に位置する押圧点を有することを特徴とする請求項13に記載の弁装置。
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