JP2565026B2 - フッ素含有有機性廃水の処理方法 - Google Patents
フッ素含有有機性廃水の処理方法Info
- Publication number
- JP2565026B2 JP2565026B2 JP3183223A JP18322391A JP2565026B2 JP 2565026 B2 JP2565026 B2 JP 2565026B2 JP 3183223 A JP3183223 A JP 3183223A JP 18322391 A JP18322391 A JP 18322391A JP 2565026 B2 JP2565026 B2 JP 2565026B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorine
- bod
- present
- containing organic
- calcium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Removal Of Specific Substances (AREA)
Description
む廃水の処理方法に係り、特に、包括固定化微生物を用
いてフッ素含有有機性廃水の処理方法に関する。
業分野では、フッ酸とメタノール等を含有する有機性廃
水が排出される。特に、半導体製造業では、工程で使用
されたメタノール、イソプロパノール等の溶剤とフッ酸
とが含まれる廃水が多量に排出される。
凝集沈澱処理し、有機物を生物処理する方法が用いられ
ていた。フッ酸の凝集沈澱処理には、消石灰を用い、次
式によりフッ化カルシウムとして沈澱除去した。 2F- +Ca(OH)2 →CaF2 ↓
法、接触酸化法等が用いられていた。しかしながら、こ
れらの方法では、BODの除去率が79〜84%と低い
という欠点があった。
術の欠点を解消し、高いフッ素除去率を達成するととも
に、BOD除去率を著しく向上しうるフッ素含有有機性
廃水の処理方法を提供することを目的とする。
沈澱法によりフッ素を沈澱除去した後の上澄液には、過
剰のカルシウムイオンが存在し、これが固定化微生物ペ
レットの細孔に付着すると、目詰まりを起こし、BOD
除去活性が低下するが、液のpHを 6.5〜7.0 に調整する
と、カルシウムはイオン化しやすく、ペレットの細孔に
付着しないことを見出した。本発明はかかる知見に基づ
いて完成したものである。
廃水の処理方法は、フッ素含有有機性廃水に水溶性カル
シウム化合物を添加してフッ化カルシウムを凝集沈澱さ
せ、上澄液のpHを 6.5〜7.0 に調整した後、固定化微生
物ペレットと接触させて曝気処理してBOD成分を除去
し、次いで凝集剤を添加し、ペレットから漏出した微生
物及び残存フッ素化合物を共沈させることを特徴とす
る。
るフッ素をカルシウム沈澱法により除去する。水溶性カ
ルシウム化合物としては、カルシウム沈澱法に通常使用
される任意の水溶性カルシウム化合物を使用することが
でき、例えば水酸化カルシウム、塩化カルシウムなどが
挙げられる。カルシウム化合物の添加量は、廃水に含ま
れるフッ素の濃度によって異なるが、水酸化カルシウム
を用いる場合には、一般に、廃水のpHが9〜12になる
程度に水酸化カルシウムを添加する。これによりフッ化
カルシウムを凝集沈澱させる。
シウム化合物が多量に含まれ、一般に、カルシウムイオ
ンが200〜500mg/l の濃度で存在する。このよう
な上澄液をそのまま固定化微生物ペレットと接触させて
生物処理に付すと、固定化微生物ペレットの細孔にカル
シウムが付着し、目詰まりが起こり、有機物が透過せ
ず、BODの除去活性が低下してしまう。
液のpHを 6.5〜7.0 に調整した後、固定化微生物ペレッ
トと接触させると、このpH範囲ではカルシウムがイオン
化しやすく、ペレットの細孔に付着せず、細孔の目詰ま
りが起こらず、したがって、BODの除去活性が高く維
持される。
の性質に応じて適宜選定することができる。例えば、電
子工業分野で排出されるメタノール、イソプロパノール
等の溶剤とフッ酸とを含む廃水を処理する場合には、主
成分である低級アルコールを分解する分子量10万以上
のデヒドロゲナーゼ等の酵素を多量に分泌する微生物、
例えば、メチロモナス属菌(Methylomonas sp.) 、サッ
カロミセス科( Saccharomycetaceae) の菌、スポロボロ
ミセス科 (Sporobolomycetaceae)、クリプトコックス科
( Cryptococcaceae)等の酵母が好適であり、これらの微
生物を多く含んでいる活性汚泥が最適である。
固定化材料で包括固定して用いる。固定化材料として
は、分画分子量が67000以下の細孔を持ち、BOD
成分の分解に関与するデヒドロゲナーゼ等の酵素をペレ
ット内部に保持でき、材料からのBOD成分の溶出がな
いポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
グリコール、ポリアクリルアミドなどを使用することが
好ましい。このようにBOD成分の分解に関与するデヒ
ドロゲナーゼ等の酵素をペレット内部に保持できるた
め、固定化微生物の活性が著しく高くなる。ゲルの分画
分子量は、ゲルを構成する高分子物質の種類、その分子
量及び特にゲル濃度に関係し、ポリエチレングリコール
ゲル、ポリアクリルアミドゲル及びポリビニルアルコー
ルゲルでは、ゲル濃度9〜18%で牛血清アルブミン、
ミオグロビン等がゲル内部に透過し、分画分子量が67
000以下であるものが得られる。
分解するデヒドロゲナーゼ等の酵素を多量に分泌する微
生物を、分画分子量が67000以下の細孔を持つ固定
化材料で包括固定化することにより、固定化担体内部で
菌体外酵素、例えば、デヒドロゲナーゼ等の保持量を多
くし、アルコールの分解を促進することができる。この
場合、酵素の触媒反応が主な反応であり、酵素を補う微
生物の増殖反応が若干起こる。その際、微生物が産生す
る多糖類、エンドトキシン等のBOD成分は分子量が大
きく、担体外に流出せず、微生物細胞自体も担体外にほ
とんど流出しないため、処理水のTOCは著しく低下す
る。
触させて曝気処理を行った際に微生物の漏出は極めて少
ないが、漏出した微生物と残存フッ素を共沈させるた
め、次に、凝集剤を添加する。ここで、凝集剤として
は、硫酸アルミニウム、硫酸第二鉄、硫酸第一鉄、アル
ミン酸ナトリウム、アンモニウム明ばん等の無機凝集剤
あるいは様々な高分子物質からなる有機凝集剤を使用す
ることができる。
図1は、本発明の方法を実施する装置の系統図である。
この装置において、本発明の方法を実施するには、フッ
素含有有機性廃水を凝集沈澱槽1に導入し、ここで水酸
化カルシウムを添加することによりフッ素イオンをフッ
化カルシウムの形で沈澱させ、除去する。次いで、pH調
整槽2内でpH 6.5〜7.0に調整した後、曝気槽3で固定
化微生物ペレットと接触させつつ曝気処理し、BOD成
分を除去する。上記のような処理により固定化微生物ペ
レットは常に高い活性を保持するので、廃水中の大部分
のフッ素及びBOD成分は除去されるが、さらに、凝集
沈澱槽4で凝集剤を添加し、固定化微生物ペレットから
漏出した微生物と残存フッ素を共沈させる。これにより
極めて高い処理水質が得られる。
定化材料を適切に選択することにより、フッ素と低級ア
ルコールを含む廃水ばかりでなく、フッ素と任意の有機
物質を含む廃水の処理に適用することができる。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
て処理実験を行った。メチロモナス属菌を多く含む活性
汚泥2重量%、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト8重量%、アクリルアミド5重量%、N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミン 0.5重量%及び過
硫酸カリウム 0.25重量%を用いてゲルを形成させ、3
mm角の立方体の形状の固定化微生物ペレットを製造し
た。
て凝集沈澱を行い、フッ素濃度8〜37mg/l 、BOD
240〜310mg/l の廃水を得た。曝気槽3には固定
化微生物ペレットを10容量%の充填率で投入し、曝気
処理し、さらに、硫酸アルミニウムを600mg/l の量
で添加し、微生物及び残存フッ素とを共沈させた後、得
られた処理水のBOD濃度を図2に示す。従来法として
接触酸化法を行った結果を図2に示す。接触酸化法は網
状パイプを充填率50%で充填して微生物を付着させ、
網状パイプの下部から曝気したものである。図2から明
らかなとおり、本発明の方法によれば、容積負荷を著し
く高くすることができ、従来法に比べて優れている。
D除去率との関係を示すグラフを図3に、従来法の接触
酸化法によるBOD容積負荷とBOD除去率との関係を
示すグラフを図4に示す。図3及び図4から明らかなと
おり、従来法ではBOD除去率は79〜84%であった
が、本発明の方法によればBOD除去率は92〜99%
と高く、卓越した結果が得られた。
7.0に調整しない場合は、固定化微生物ペレットにカル
シウムのスケールが付着し、固定化微生物ペレットの活
性が低下した。
レットの細孔へのカルシウムの付着が防止され、微生物
の活性が常に高く保持されるため、フッ素含有有機性廃
水を効率よく処理でき、フッ素を充分に除去し、かつ高
いBOD除去率を達成することができる。
おけるBOD容積負荷と処理水のBOD濃度との関係を
示すグラフである。
D容積負荷とBOD除去率との関係を示すグラフであ
る。
負荷とBOD除去率との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 フッ素含有有機性廃水に水溶性カルシウ
ム化合物を添加してフッ化カルシウムを凝集沈澱させ、
上澄液のpHを 6.5〜7.0 に調整した後、固定化微生物ペ
レットと接触させて曝気処理してBOD成分を除去し、
次いで凝集剤を添加し、ペレットから漏出した微生物及
び残存フッ素化合物を共沈させることを特徴とするフッ
素含有有機性廃水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183223A JP2565026B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | フッ素含有有機性廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183223A JP2565026B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | フッ素含有有機性廃水の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054090A JPH054090A (ja) | 1993-01-14 |
JP2565026B2 true JP2565026B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=16131948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3183223A Expired - Fee Related JP2565026B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | フッ素含有有機性廃水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565026B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3601976B2 (ja) | 1998-06-16 | 2004-12-15 | シャープ株式会社 | 排水処理方法および排水処理装置 |
JP3684081B2 (ja) | 1998-08-10 | 2005-08-17 | シャープ株式会社 | 排水処理装置 |
JP3732025B2 (ja) | 1998-11-10 | 2006-01-05 | シャープ株式会社 | 排水処理方法および排水処理装置 |
JP4132851B2 (ja) * | 2002-02-06 | 2008-08-13 | オルガノ株式会社 | フッ素および過酸化水素を含む排水の処理方法 |
CN110205442B (zh) * | 2019-05-29 | 2021-06-29 | 广德林峰科技有限公司 | 一种人造萤石球的制备方法 |
CN118495763B (zh) * | 2024-07-19 | 2024-10-18 | 河南双碳生态研究院有限公司 | 一种废水连续化处理设备 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP3183223A patent/JP2565026B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH054090A (ja) | 1993-01-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109052641A (zh) | 一种耦合填料自养反硝化生物滤池及应用 | |
Tabassum et al. | Efficient nitrification treatment of comprehensive industrial wastewater by using Novel Mass Bio System | |
KR970001445B1 (ko) | 수역의 저질 및 수질 개선방법 및 그 방법에 사용되는 개선제 세트 | |
JP4835536B2 (ja) | 被処理液の有機物と窒素の除去方法 | |
CN110862150A (zh) | 一种应用污水处理复合菌剂的污水处理方法 | |
CN109607943B (zh) | 一种高磷废水与高氨氮废水复合处理的污水处理方法 | |
CN110526493A (zh) | 一种含氟废水的组合处理工艺及设备 | |
JP2565026B2 (ja) | フッ素含有有機性廃水の処理方法 | |
CN112110613B (zh) | 一种利用磁性丙烯酸系强碱阴离子交换树脂处理微污染水体的方法 | |
JPH09108690A (ja) | リン含有汚水の処理方法 | |
CN1076323C (zh) | 废水处理方法 | |
JP3442205B2 (ja) | リン含有汚水の処理方法 | |
JP3303665B2 (ja) | 硝化・脱窒方法及び装置 | |
JP2001246397A (ja) | 廃水中の窒素除去方法 | |
JP2876831B2 (ja) | 廃水の処理方法及び装置 | |
Britz et al. | Anaerobic digestion of a petrochemical effluent | |
JPS61245892A (ja) | 含リン廃水の処理方法 | |
JPH078984A (ja) | 微生物固定化用のゲル粒子担体、その製造方法およびそれを用いた水処理方法 | |
JP2943428B2 (ja) | 高濃度アルコール含有廃水の処理装置 | |
JPS6274496A (ja) | 廃水の処理方法 | |
JPS62168592A (ja) | 廃水処理装置 | |
JPH0634996B2 (ja) | 微量有機物含有水の生物学的処理方法 | |
CN1193950A (zh) | 脱除低矿化水中含氮化合物和将其再矿化的方法 | |
JP2985282B2 (ja) | 低濃度有機物含有廃水の処理方法及び装置 | |
JPH10128388A (ja) | セレン含有排水の処理方法および処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071003 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |