JP2564628B2

JP2564628B2 - 電子機器のラック装置

Info

Publication number: JP2564628B2
Application number: JP63267291A
Authority: JP
Inventors: 良宗河西; 勝久本多
Original assignee: Anritsu Corp
Current assignee: Anritsu Corp
Priority date: 1988-10-25
Filing date: 1988-10-25
Publication date: 1996-12-18
Anticipated expiration: 2011-12-18
Also published as: JPH02114698A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、電子機器を収納する電子機器のラック装置
に関する。

［従来の技術］第４図に従来の電子機器のラック装置を示す。

このラック装置50には、複数の電子機器51を収納する
ことができる。また、このラック装置50内部に設けられ
たコンセント部分から電子機器51の電源を一括して取る
ことができる。

尚、図中52は、各電子機器51間に接続されるケーブル
であり、バス形式のものである。

［発明が解決しようとする課題］このケーブル52は、各電子機器51、51間の間隔に対応
して予め定められた所定長のケーブル52を用いて接続し
ている。

そして、電子機器51は多機能化すると、電子機器51間
同士をさらに別のケーブル53で接続する等、ケーブルの
本数が増加する傾向にある。

これによりケーブルの接続時には、信号接続指示書に
従って作業したり、ケーブルにタッグを付して誤りのな
い接続をするなどケーブルの接続に関しての手間がかか
った。

そして一般には、ケーブルを介してのノイズ伝搬によ
る電磁波干渉を最小限にする目的から最短ルートで交差
のないケーブル接続が必要とされる。

したがって一旦、ラック装置50内部で電子機器51の配
列を設定すると、これに合う最短のケーブル52、53が所
定のルートで設定されることから、この後ラック装置50
内部で容易に機器51の並び替えを行なうことができなか
った。

さらに、前記ケーブル52、53は、機器51同士間を最短
で接続した場合でも、このケーブル52自身が外気中に位
置していて、ノイズを拾い易い。さらに、ケーブル52、
53が複数あればケーブル同士が交差して電磁波干渉が生
じ易い。

本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、
電子機器を設置する際にケーブル接続の制約を受けるこ
とがなく、自由な配置で設置でき、かつケーブル接続を
容易に行なえ、かつケーブル部分が外部からの電磁波干
渉を受けることがない電子機器のラック装置を提供する
ことを目的としている。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するため、本発明による電子機器のラ
ック装置は、複数の単体ブロックが延設されることによ
り複数の区切りが形成され複数の電子機器（10）が収納
される電子機器のラック装置であって、前記単体ブロックは、前記電子機器が収納設置され、
かつ電子機器間をシールドするための区切り板（６）
と、収納設置される前記電子機器にコネクタ（7,8）を介
して電源又は信号を供給し、かつ端部に接続部（A,B）
を有する配線（2,3）と、前記区切り板（６）を支持し、かつ延設方向に前記配
線がされるとともに、端部に前記接続部が設けられた支
持部（１）と、を具備することを特徴としている。

［作用］上記構成による作用を説明すると、支持部１が積み重
ねられることにより複数の電子機器10が収容することが
でき、電気機器10同士間は区切り板６によりシールドさ
れる。各電子機器10は、コネクタ7,8により電源及び他
の電子機器10との信号接続が行われる。

そして、配線2,3は、各々支持部１の延設方向に配線
され、端部に設けられた接続部A,Bを介して積み重ねら
れた他の支持部１に収容された電子機器10との間の電気
的接続を行う。

［実施例］以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図（ａ），（ｂ）は、本発明による電子機器のラ
ック装置を構成する単体ブロックを示す斜視図である。

図に示す１は支持部であり、この実施例では、４本の
中空の４角柱から成る支持部1a〜1dである。

これら支持部１内において一つの支持部1bには２線か
ら成る電源線２が、また他の支持部1cには24線から成る
信号線３が配設されている。この支持部1a,1dには、上
端に凸部1aa,1daが、また下端に凹部1ab,1dbが各々設け
られている。

そして、支持部1a〜1dの上端部分では、平面状の区切
り板６を固定支持しており、これら支持部1a〜1dと区切
り板６は、金属材が一体にモールドされて成る。

この区切り板６の一部には、前記電源線２から分岐さ
れた電源コネクタ７が設けられるとともに、信号線３か
ら分岐された信号コネクタ８が固設されている。

前記ラック装置は、単体のブロックを複数個連設可能
であり、ラック装置の支持部1a〜1dが他のラック装置の
支持部に接続されて、区切り板６により複数の区切りを
有するラック装置として連設することができる。

そして、支持部1a〜1d、区切り板６を有するラック装
置のうち一個のみは第１図（ａ）に示す如く基部トレイ
20aとして構成する。基部トレイ20aは、前記電源線２の
両端に設けられる電源接続部Ａ及び前記信号線３の両端
に設けられる信号接続部Ｂを以下の構成とする。電源接
続部Ａは、電源線２の一端に電源取込用の電源プラグ９
を、他端にオス型コネクタ4aを設ける。また、信号接続
部Ｂは、信号線３の一端に前記信号コネクタ８を、他端
にオス型コネクタ5aを設ける。この基部トレイ20a下面
には、キャスター21を設けて移動自在とする。

また、前記基部トレイ20a上には、第１図（ｂ）に示
す如く、増設トレイ20bが連設自在である。

増設トレイ20bの電源接続部Ａは、電源線２の一端に
電気的に接続されたオス型コネクタ4aを、また他端に電
気的に接続されたメス型コネクタ4bを設ける。信号接続
部Ｂは、一端に信号線３に電気的に接続されたオス型コ
ネクタ5aをまた他端にメス型コネクタ5bを各々設ける。

このように、基部トレイ20a,複数の増設トレイ20bに
より連設したラック装置を第２図に示す。尚、第２図
（ａ）〜（ｃ）は、各々、連設した同ラック装置の正面
図、側面図、及び上面図である。

また、第３図に示すのは、同連設したラック装置の電
源線２、及び信号線３を中心とする電気的な回路を示す
図である。

これらの図に示すように、支持部1a,1d部分では前記
凸部1aaに突部1abが、また突部1daに凹部1dbが各々嵌合
することにより基部トレイ20a上に複数の増設トレイ20b
が位置決めされて連設することができる。

各電子機器10は、前記電源コネクタ７に嵌合する電源
用端子11、前記信号コネクタ８に嵌合する信号用端子12
を装着背面に有しており、各電子機器10が、各トレイ内
に収納されるのみで、これら電源コネクタ７と11が、ま
た信号コネクタ８と12が各々自動的に嵌合する構成とな
っている。尚、各電子機器10の信号ラインは、所定形式
のバスで接続されるものである。

この状態で電源プラグ７が不図示の電源供給部に接続
されることにより電源線２を介して全ての電子機器10に
供給されると共に、各電子機器10の信号ラインが信号線
３を介して相互に接続することができる。

そして、前記増設トレイ20bを多段に増設するのみ
で、さらに複数の電子機器10を増設設置することができ
る。

また、前記電源線２、信号線３は各々個別に支持部1
b,1c内に設けられているため、これら電源線２、信号線
３は外部に対しシールドの作用を得ることができる。

尚、上述の実施例では基部トレイ20a、及び増設トレ
イ20bから成る計４連設のラック装置がさらに上下方向
に増設自在な構成としたが、水平方向に増設自在な構成
としても良い他、各単体のラック装置の構成において、
支持部1a〜1dの下端部分に区切り板６を設けた構成とし
ても良い。

尚、上述の実施例では、４本の支持部1a〜1dが中空形
状のものを説明したが、支持部の本数は何本であっても
良い他、支持部の形状が断面略Ｌ字型のアングルや、支
持部が区切り部６の一辺部分から中空の壁形状に設けら
れて前記電源線２、信号線３がこの壁内部に設けられた
構成としても良い。

［発明の効果］以上説明したように本発明による電子機器のラック装
置によれば、電子機器を設置する際にケーブル接続の制
約を受けることがなく、自由な配置で設置することがで
き、かつ電子機器間のケーブル接続を容易に行なうこと
ができる。さらに、ケーブル部分が外部からの電磁波干
渉を受けることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ），（ｂ）は、各々本発明による電子機器の
ラック装置を構成する基部トレイ、増設トレイの斜視
図、第２図（ａ），（ｂ），（ｃ）は、各々、連設した
同ラック装置の正面図、側面図、及び上面図、第３図
は、同連設したラック装置の電源線２、及び信号線３を
中心とする電気的な回路を示す図、第４図は、従来の電
子機器のラック装置を示す図である。１（1a〜1d）……支持部、２……電源線、３……信号線、７……電源コネクタ、８……信号コネクタ、 10……電子機器、 12……信号用端子、Ａ……電源接続部、Ｂ……信号接続部。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の単体ブロックが延設されることによ
り複数の区切りが形成され複数の電子機器（10）が収納
される電子機器のラック装置であって、前記単体ブロックは、前記電子機器が収納設置され、か
つ電子機器間をシールドするための区切り板（６）と、収納設置される前記電子機器にコネクタ（7,8）を介し
て電源又は信号を供給し、かつ端部に接続部（A,B）を
有する配線（2,3）と、前記区切り板（６）を支持し、かつ延設方向に前記配線
がされるとともに、端部に前記接続部が設けられた支持
部（１）と、を具備することを特徴とする電子機器のラック装置。