JP2564625Y2 - シャワーヘッド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はシャワーヘッド、主とし
てシャワールームの他浴室や洗面ユニットに装備される
ハンドシャワー用シャワーヘッドの改良に関する。

【０００２】

【考案の背景】一般的に、シャワーヘッドは給水設備の
吐水口へホースを介して接続されているもので、吐水口
は通常湯水混合栓が使用される。また、シャワーヘッド
は浴槽内へ入れられることが予想されるためにバキュー
ムブレーカ等の逆流防止装置が付けられ、ホースの取出
口の高さ位置やホースの長さ等も規制されたものとなっ
ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シャワー設備は上水道から給水設備を通して噴流を得る
ものであり、その上水道からの給水は飲料を前提として
いることもあって殺菌処理が施されているため、カルキ
臭が強く、また、その薬剤のために肌や頭髪への清涼感
が損なわれている。また、台所等の蛇口栓と異なり、ハ
ンドシャワーの場合はそれを持って使用することも多い
ため清浄化装置を付加することもできないものとなって
いる。

【０００４】

【考案の目的】そこで、本考案は上記した実情に着目し
てなされたもので、シャワー設備から得られる水流もミ
ネラル化し、臭気を除去することで一層の爽快感、清涼
感を得ることができるとともに、その清浄化剤を交換可
能として装置としての永続使用を図ることができるシャ
ワーヘッドを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係るシャワーヘッドは、噴出孔を形成した
頭部に中空室を形成し、セラミック小塊物、活性炭等の
ミネラル化剤を収容したカートリッジ部材を収納してあ
るシャワーヘッドにおいて、前記カートリッジ部材は底
面部分に通水孔を穿設し、上面には十字状の架橋部を架
設し、前記した中空室の通水路よりも下方位置の環状段
部上に載置収納されるものとし、かつ、このカートリッ
ジ部材は、下端面を押圧体とし、中空室に着脱自在とさ
れたキャップ体で押えられるものとし、このキャップ体
の押圧体には通水窓が設けられていることを特徴として
いる。

【０００６】

【作用】上記したような構成としたことによって、給水
設備の吐水口から圧送された水は必ず清浄化剤のフィル
ターを通って噴出孔から噴出されることになり、得られ
た噴流は臭気ないミネラル化されたものとなるため、よ
り一層の爽快、清涼感を得られるとともに、清浄化剤を
交換可能としているため、シャワーヘッド自体は装置と
して永続して使用できるものとなる。

【０００７】

【実施例】次に、本考案の実施の一例を図面を参照して
説明する。図１は本考案を実施したシャワーヘッドの分
解斜視図、図２は同じく断面図、図３は一部反転した平
面図である。

【０００８】これらの図にあって１はシャワーヘッド本
体であり、このシャワーヘッド本体１はステンレス等の
金属やプラスチック等の可塑性材で成形されている。ま
た、このシャワーヘッド本体１は内部を中空の通水路２
としたグリップ３を有しており、このグリップ３の尾部
には給水設備としての混合栓等の吐水口に連結されてい
るホース（図示せず）との接続用螺合部４が形成されて
いる。

【０００９】また、このシャワーヘッド本体１のグリッ
プ３の頭部には上下に貫通した中空室５が形成され、そ
の中空室５の下方部には多数の噴出孔６、６…を穿設し
た噴出部７が着脱自在に備えられている。

【００１０】さらに、前記した中空室５の内壁面には通
水路２よりも下方位置に環状段部８が形成され、その環
状段部８上に下縁を載置した状態で清浄剤９を収容した
円板状のカートリッジ１０が収納されている。このカー
トリッジ１０は底面に通水孔１１・１１が穿設され、上
面には十字状の架橋部１２が渡されているもので厚さは
その段部８と通水路２の高さと略一致されている。

【００１１】上記した清浄剤９としては水中の塩素と反
応して塩酸と硫酸カルシウムに変化させる亜硫酸カルシ
ウム成分や前記変化した塩酸が反応してカルシウムやマ
グネシウムを適度に溶出させる炭酸カルシウムや炭酸マ
グネシウム成分のセラミック小塊物やカルキ臭を除去す
る活性炭等がランダムに配合されており、水のカルシウ
ムイオン化を促すための炭酸カルシウムとしてはコーラ
ルサンド等も用いることができる。また、これらの清浄
剤９の粒子が通水孔１１・１１…より小さくなる場合等
は全体をネット袋等に入れてカートリッジ１０内へ収容
させてもよく、かかる場合はネット袋ごとの交換が可能
となる。

【００１２】一方、図中１３は中空室５の上部に着脱自
在に取り付けられるキャップ体であり、このキャップ体
１３は中空室５の上縁に螺合や素材の弾性によるスナッ
プインで止着される。このキャップ体１３の下面にはカ
ートリッジ９の上面側縁とその下端面が当接する押圧体
１４が形成されており、その押圧体１４には通水窓１５
・１５…が設けられている。

【００１３】本実施例に係るシャワーヘッドは上記のよ
うに構成されている。吐水口からホースを介して圧送さ
れた水（湯）はグリップ３内に形成された通水路２を通
り、キャップ体１３の押圧体１４の通水窓１５・１５…
からカートリッジ１０内の清浄剤９を通って噴出孔６・
６…より噴出されることとなる。そのため、供給される
湯水は清浄剤９によってミネラル化され、あるいは臭気
を除去されたものとなっている。なお、本実施例の構成
によらず、細長のネット袋に清浄剤を入れ、通水路２中
に配備すること等もできる。

【００１４】

【考案の効果】上述したように、本考案に係るシャワー
ヘッドによると、ハンドシャワーとして使用したとして
も清浄化装置が簡易化されているため邪魔になることも
なく、また、重量的にも従来品と大きな差異は生じるこ
とがない。そして、得られる湯水の噴流はミネラル化さ
れ臭気が除去されているため、一層の爽快感、清涼感が
得られ、皮膚や頭髪への薬剤による悪影響がなくなるも
のとなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施したシャワーヘッドの分解斜視図
である。

【図２】本考案を実施したシャワーヘッドの断面図であ
る。

【図３】本考案を実施したシャワーヘッドの一部反転し
た平面図である。

【符号の説明】

１ シャワーヘッド本体 ２ 通水路 ３ グリップ ５ 中空室 ８ 段部 ９ 清浄剤 １０ カートリッジ １１ 通水孔 １３ キャップ体 １４ 押圧体 １５ 通水窓

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】噴出孔を形成した頭部に中空室を形成し、
   セラミック小塊物、活性炭等のミネラル化剤を収容した
   カートリッジ部材を収納してあるシャワーヘッドにおい
   て、前記カートリッジ部材は底面部分に通水孔を穿設
   し、上面には十字状の架橋部を架設し、前記した中空室
   の通水路よりも下方位置の環状段部上に載置収納される
   ものとし、かつ、このカートリッジ部材は、下端面を押
   圧体とし、中空室に着脱自在とされたキャップ体で押え
   られるものとし、このキャップ体の押圧体には通水窓が
   設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。