JP2564459Y2 - 真空ベルト乾燥機に於けるコンベアベルトの蛇行防止装置 - Google Patents
真空ベルト乾燥機に於けるコンベアベルトの蛇行防止装置Info
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- JP2564459Y2 JP2564459Y2 JP1990035310U JP3531090U JP2564459Y2 JP 2564459 Y2 JP2564459 Y2 JP 2564459Y2 JP 1990035310 U JP1990035310 U JP 1990035310U JP 3531090 U JP3531090 U JP 3531090U JP 2564459 Y2 JP2564459 Y2 JP 2564459Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、食品加工分野や医薬品の製造分野で乾燥
処理装置として利用される真空ベルト乾燥機に於けるコ
ンベアベルトの蛇行防止装置に関するものである。
処理装置として利用される真空ベルト乾燥機に於けるコ
ンベアベルトの蛇行防止装置に関するものである。
食品材料や医薬品の製造装置、特にそれらの乾燥処理
装置として真空ベルト乾燥機が使用されている。
装置として真空ベルト乾燥機が使用されている。
真空ベルト乾燥機は、真空容器内に加熱ゾーンとベル
ト搬送装置を設け、このベルト搬送装置のコンベアベル
ト上に液状、スラリー状、もしくはペースト状をなす被
乾燥材料を薄膜状に供給し、前記コンベアベルトの回動
によって被乾燥材料を加熱ゾーンに導き、比較的低温の
乾燥条件下で真空乾燥を施すように構成されている。こ
の際、ベルト上に薄膜状を呈した供給された被乾燥材料
には、内部に含有されている水分の激しい蒸発現象が生
起し、前記被乾燥材料は膨化するとともに内部に多数の
通気孔を形成し、多孔質の中間製品としてコンベアベル
トの回動経路の末端に設けられた破砕装置に送り込ま
れ、顆粒状に破砕された状態で取り出される。
ト搬送装置を設け、このベルト搬送装置のコンベアベル
ト上に液状、スラリー状、もしくはペースト状をなす被
乾燥材料を薄膜状に供給し、前記コンベアベルトの回動
によって被乾燥材料を加熱ゾーンに導き、比較的低温の
乾燥条件下で真空乾燥を施すように構成されている。こ
の際、ベルト上に薄膜状を呈した供給された被乾燥材料
には、内部に含有されている水分の激しい蒸発現象が生
起し、前記被乾燥材料は膨化するとともに内部に多数の
通気孔を形成し、多孔質の中間製品としてコンベアベル
トの回動経路の末端に設けられた破砕装置に送り込ま
れ、顆粒状に破砕された状態で取り出される。
ところで、真空ベルト乾燥機で、被乾燥材料の搬送手
段として用いられているベルト搬送装置は、第7図及び
第8図に示すように、モータ(1)により回転駆動され
るドライブローラ(2)と、支持フレーム(3)に回転
自在に軸支されたドリブンローラ(4)との間に、コン
ベアベルト(5)を巻回して回動自在に支持するととも
に、テンション用前記支持フレーム(3)の両端に2個
1組のエアシリンダ(6a)(6b)を連設して、前記コン
ベアベルト(5)に所定の張力を付与するように構成さ
れている。
段として用いられているベルト搬送装置は、第7図及び
第8図に示すように、モータ(1)により回転駆動され
るドライブローラ(2)と、支持フレーム(3)に回転
自在に軸支されたドリブンローラ(4)との間に、コン
ベアベルト(5)を巻回して回動自在に支持するととも
に、テンション用前記支持フレーム(3)の両端に2個
1組のエアシリンダ(6a)(6b)を連設して、前記コン
ベアベルト(5)に所定の張力を付与するように構成さ
れている。
ところで、前記ベルト搬送装置のコンベアベルト
(5)は、ポリエステル繊維糸条等の編織布からなるメ
ッシュベルトであるため、比較的伸び易く、被乾燥材料
の乾燥時に不均一な伸びに起因する蛇行現象が発生する
場合が少なくない。このような蛇行現象が発生すると、
コンベアベルト(5)上への被乾燥材料の供給条件は極
度に不安定となり、乾燥条件の変動に起因して最終製品
に品質低下や成分の変更等の欠陥を発生せしめる。
(5)は、ポリエステル繊維糸条等の編織布からなるメ
ッシュベルトであるため、比較的伸び易く、被乾燥材料
の乾燥時に不均一な伸びに起因する蛇行現象が発生する
場合が少なくない。このような蛇行現象が発生すると、
コンベアベルト(5)上への被乾燥材料の供給条件は極
度に不安定となり、乾燥条件の変動に起因して最終製品
に品質低下や成分の変更等の欠陥を発生せしめる。
また、コンベアベルト(5)の蛇行量が許容限界を超
えると、被乾燥材料が搬送面上からこぼれ落ち、ベルト
搬送装置そのものが破損する場合が少なくなく、故障修
理のため長時間に亘って真空ベルト乾燥を停止しなけれ
ばならない。このため、製品の品質のみならず真空乾燥
工程の生産性そのものが大幅に低下する。
えると、被乾燥材料が搬送面上からこぼれ落ち、ベルト
搬送装置そのものが破損する場合が少なくなく、故障修
理のため長時間に亘って真空ベルト乾燥を停止しなけれ
ばならない。このため、製品の品質のみならず真空乾燥
工程の生産性そのものが大幅に低下する。
そこで、この考案は上記の如き問題を解消し得る真空
ベルト乾燥機に於けるコンベアベルトの蛇行防止装置を
提供することを目的とするものである。
ベルト乾燥機に於けるコンベアベルトの蛇行防止装置を
提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、この考案は、真空容器内
に、コンベアベルトをドライブローラとドリブンローラ
との間に所定の張力の作用下で巻回させて配設してなる
真空ベルト乾燥機に於いて、前記ドライブローラまたは
ドリブンローラの近傍に、一端が傾動自在に保持され、
他端が傾動用エアシリンダに接続されたテンションロー
ラ及びその前後に配置された2本のガイドローラからな
り、コンベアベルトが蛇行すると傾動用エアシリンダを
作動させて、テンションローラをその一端を支点として
2本のガイドローラとコンベアベルトが接する接線を含
む平面と垂直方向に上向きまたは下向きに傾動するコン
ベアベルトの蛇行修正手段を配設した真空乾燥機に於け
るコンベアベルトの蛇行防止装置を提供するものであ
る。
に、コンベアベルトをドライブローラとドリブンローラ
との間に所定の張力の作用下で巻回させて配設してなる
真空ベルト乾燥機に於いて、前記ドライブローラまたは
ドリブンローラの近傍に、一端が傾動自在に保持され、
他端が傾動用エアシリンダに接続されたテンションロー
ラ及びその前後に配置された2本のガイドローラからな
り、コンベアベルトが蛇行すると傾動用エアシリンダを
作動させて、テンションローラをその一端を支点として
2本のガイドローラとコンベアベルトが接する接線を含
む平面と垂直方向に上向きまたは下向きに傾動するコン
ベアベルトの蛇行修正手段を配設した真空乾燥機に於け
るコンベアベルトの蛇行防止装置を提供するものであ
る。
コンベアベルトに蛇行現象が発生したとき、センサか
らの検出信号により傾動用エアシリンダを作動させて、
テンションローラをその一端を支点として2本のガイド
ローラとコンベアベルトが接する接線を含む平面と垂直
方向に上向きまたは下向きに傾動させ、これによってテ
ンションローラにコンベアベルトが進入する角度を変化
させると同時に、2本のガイドローラとコンベアベルト
が接する接線間の幅方向のコンベアベルト長さを変化さ
せることによりコンベアベルトの蛇行を修正する。
らの検出信号により傾動用エアシリンダを作動させて、
テンションローラをその一端を支点として2本のガイド
ローラとコンベアベルトが接する接線を含む平面と垂直
方向に上向きまたは下向きに傾動させ、これによってテ
ンションローラにコンベアベルトが進入する角度を変化
させると同時に、2本のガイドローラとコンベアベルト
が接する接線間の幅方向のコンベアベルト長さを変化さ
せることによりコンベアベルトの蛇行を修正する。
第1図はこの考案に係る装置の一実施例を示す真空ベ
ルト乾燥機に於けるベルト搬送装置全体の概略平面図、
第2図はその概略側面図であり、(11)はモータ(12)
により回転駆動されるドライブローラ、(13)は支持フ
レーム(14)に回転自在に軸支されたドリブンローラ、
(15)はドライブローラ(11)とドリブンローラ(13)
との間に、巻回して回動自在に支持されたコンベアベル
トで、モータ(12)によりドライブローラ(11)を介し
て矢印方向に恒速移動する。(16a)(16b)は前記支持
フレーム(14)の両端に連設した2個1組のテンション
用エアシリンダで、支持フレーム(14)及びドリブンロ
ーラ(13)を介してコンベアベルト(15)に所定の張力
を付与する。(17a)(17b)はドリブンローラ(13)の
近傍に、コンベアベルト(15)の両端縁と所定の間隔を
置いて対向配置された蛇行検出用の2個のセンサ、(1
8)はドリブンローラ(13)の近傍に、コンベアベルト
(15)への蛇行修正手段として前後にガイドローラ(1
9)(20)を配して配設されたテンションローラで、第
3図に示すように、一端を自在接手(21)を介して揺動
自在に支持し、他端を自在接手(22)を介して前記セン
サ(17a)(17b)からの蛇行検出信号によって作動する
傾動用エアシリンダ(23)のピストンロッドの先端に接
続しており、前記傾動用エアシリンダ(23)の作動によ
って、第3図に想像線で示すように、自在接手(21)を
揺動中心として前後のガイドローラ(19)(20)とコン
ベアベルト(15)が接する接線を含む平面と垂直方向に
上向きまたは下向きに傾動するように構成されている。
ルト乾燥機に於けるベルト搬送装置全体の概略平面図、
第2図はその概略側面図であり、(11)はモータ(12)
により回転駆動されるドライブローラ、(13)は支持フ
レーム(14)に回転自在に軸支されたドリブンローラ、
(15)はドライブローラ(11)とドリブンローラ(13)
との間に、巻回して回動自在に支持されたコンベアベル
トで、モータ(12)によりドライブローラ(11)を介し
て矢印方向に恒速移動する。(16a)(16b)は前記支持
フレーム(14)の両端に連設した2個1組のテンション
用エアシリンダで、支持フレーム(14)及びドリブンロ
ーラ(13)を介してコンベアベルト(15)に所定の張力
を付与する。(17a)(17b)はドリブンローラ(13)の
近傍に、コンベアベルト(15)の両端縁と所定の間隔を
置いて対向配置された蛇行検出用の2個のセンサ、(1
8)はドリブンローラ(13)の近傍に、コンベアベルト
(15)への蛇行修正手段として前後にガイドローラ(1
9)(20)を配して配設されたテンションローラで、第
3図に示すように、一端を自在接手(21)を介して揺動
自在に支持し、他端を自在接手(22)を介して前記セン
サ(17a)(17b)からの蛇行検出信号によって作動する
傾動用エアシリンダ(23)のピストンロッドの先端に接
続しており、前記傾動用エアシリンダ(23)の作動によ
って、第3図に想像線で示すように、自在接手(21)を
揺動中心として前後のガイドローラ(19)(20)とコン
ベアベルト(15)が接する接線を含む平面と垂直方向に
上向きまたは下向きに傾動するように構成されている。
この考案は上記のように構成されているから、コンベ
アベルト(15)に蛇行現象が発生していないときには、
第3図に実線で示すように、傾動用エアシリンダ(23)
のピストンロッドはニュートラル位置を占め、これに対
応してセンサ(17a)(17b)はコンベアベルト(15)の
端縁から離れた状態になっている。これに対して、コン
ベアベルト(15)に蛇行現象が発生したときには、コン
ベアベルト(15)の一方の端縁が何れか一方のセンサ、
例えばセンサ(17a)に接触し、これによってセンサ(1
7a)から蛇行検出信号が発信される。この蛇行検出信号
は、図示しない制御回路で出力信号に交換され、傾動用
エアシリンダ(23)に送出される。この結果、傾動用エ
アシリンダ(23)のピストンロッドの先端がニュートラ
ル位置から引込み方向に縮み、これによってテンション
ローラ(18)が第3図に2点鎖線で示すように、自在接
手(21)を揺動中心として時計方向に傾動し、コンベア
ベルト(15)はこのドリブンローラ(13)側では第1図
の下側に移動し、蛇行が修正されにことが実験により確
認されている。このテンションローラ(18)の傾動によ
ってコンベアベルト(15)の右側(第1図上側)の張力
が左側(第1図下側)の張力よりも大きくなり、ドリブ
ンローラ(13)に作用するコンベアベルト(15)の押圧
荷重は左側よりも大きくなる。このため、蛇行検出信号
を発信したセンサ(17a)側に配設されたテンション用
エアシリンダ(16a)のピストンロッドの繰出しストロ
ークが他方のテンション用エアシリンダ(16b)のピス
トンロッドの繰出しストロークよりも短かくなり、これ
によって、ドリブンローラ(13)が時計方向に傾動し、
ドリブンローラ(13)上に巻回支持されているコンベア
ベルト(15)は、第1図上側に戻ろうとし、テンション
ローラ(18)の修正作用を打ち消してしまうので、別に
図示しない空気圧設定機によりテンション用エアシリン
ダ(16a)の空気圧をより高くしてドリブンローラ(1
3)が傾動しないように制御する。また、支持フレーム
(14)を別途の装置により固定化することも可能であ
る。一方、センサ(17b)側にコンベアベルト(15)が
蛇行したときには、センサ(17b)がコンベアベルト(1
5)の蛇行を検出することによって傾動用エアシリンダ
(23)のピストンロッドを繰出し、これによってテンシ
ョンローラ(18)が第3図に1点鎖線で示すように、自
在接手(21)を揺動中心として反時計方向に傾動し、こ
のテンションローラ(18)の傾動によってコンベアベル
ト(15)は第1図の上側に移動して蛇行が修正される。
ドリブンローラ(13)に作用するコンベアベルト(15)
の押圧荷重が右側よりも左側が大きくなり、これによっ
て、ドリブンローラ(13)が反時計方向に傾動し、ドリ
ブンローラ(13)上に巻回支持されているコンベアベル
ト(15)には、上記と逆の蛇行修正用反力が自動的に発
生し、テンションローラ(18)の修正作用を打ち消して
しまうので、ドリブンローラ(13)が傾動しないよう
に、先に述べたと同様の手段を講ずる。このようにセン
サ(17a)または(17b)がコンベアベルト(15)の蛇行
を検出したとき、コンベアベルト(15)に蛇行修正動作
が発生するので、コンベア ベルト(15)はドライブロ
ーラ(11)とドリブンローラ(13)の幅方向中央部に自
動復帰し、片寄りのない定常走行状態が再現される。
アベルト(15)に蛇行現象が発生していないときには、
第3図に実線で示すように、傾動用エアシリンダ(23)
のピストンロッドはニュートラル位置を占め、これに対
応してセンサ(17a)(17b)はコンベアベルト(15)の
端縁から離れた状態になっている。これに対して、コン
ベアベルト(15)に蛇行現象が発生したときには、コン
ベアベルト(15)の一方の端縁が何れか一方のセンサ、
例えばセンサ(17a)に接触し、これによってセンサ(1
7a)から蛇行検出信号が発信される。この蛇行検出信号
は、図示しない制御回路で出力信号に交換され、傾動用
エアシリンダ(23)に送出される。この結果、傾動用エ
アシリンダ(23)のピストンロッドの先端がニュートラ
ル位置から引込み方向に縮み、これによってテンション
ローラ(18)が第3図に2点鎖線で示すように、自在接
手(21)を揺動中心として時計方向に傾動し、コンベア
ベルト(15)はこのドリブンローラ(13)側では第1図
の下側に移動し、蛇行が修正されにことが実験により確
認されている。このテンションローラ(18)の傾動によ
ってコンベアベルト(15)の右側(第1図上側)の張力
が左側(第1図下側)の張力よりも大きくなり、ドリブ
ンローラ(13)に作用するコンベアベルト(15)の押圧
荷重は左側よりも大きくなる。このため、蛇行検出信号
を発信したセンサ(17a)側に配設されたテンション用
エアシリンダ(16a)のピストンロッドの繰出しストロ
ークが他方のテンション用エアシリンダ(16b)のピス
トンロッドの繰出しストロークよりも短かくなり、これ
によって、ドリブンローラ(13)が時計方向に傾動し、
ドリブンローラ(13)上に巻回支持されているコンベア
ベルト(15)は、第1図上側に戻ろうとし、テンション
ローラ(18)の修正作用を打ち消してしまうので、別に
図示しない空気圧設定機によりテンション用エアシリン
ダ(16a)の空気圧をより高くしてドリブンローラ(1
3)が傾動しないように制御する。また、支持フレーム
(14)を別途の装置により固定化することも可能であ
る。一方、センサ(17b)側にコンベアベルト(15)が
蛇行したときには、センサ(17b)がコンベアベルト(1
5)の蛇行を検出することによって傾動用エアシリンダ
(23)のピストンロッドを繰出し、これによってテンシ
ョンローラ(18)が第3図に1点鎖線で示すように、自
在接手(21)を揺動中心として反時計方向に傾動し、こ
のテンションローラ(18)の傾動によってコンベアベル
ト(15)は第1図の上側に移動して蛇行が修正される。
ドリブンローラ(13)に作用するコンベアベルト(15)
の押圧荷重が右側よりも左側が大きくなり、これによっ
て、ドリブンローラ(13)が反時計方向に傾動し、ドリ
ブンローラ(13)上に巻回支持されているコンベアベル
ト(15)には、上記と逆の蛇行修正用反力が自動的に発
生し、テンションローラ(18)の修正作用を打ち消して
しまうので、ドリブンローラ(13)が傾動しないよう
に、先に述べたと同様の手段を講ずる。このようにセン
サ(17a)または(17b)がコンベアベルト(15)の蛇行
を検出したとき、コンベアベルト(15)に蛇行修正動作
が発生するので、コンベア ベルト(15)はドライブロ
ーラ(11)とドリブンローラ(13)の幅方向中央部に自
動復帰し、片寄りのない定常走行状態が再現される。
第4図及び第5図はこの考案の他の実施例を示したも
ので、第1図乃至第3図の実施例と相違する点は、ドラ
イブローラ(11)の近傍に、ベルトコンベア(15)の蛇
行を検出するセンサ(17a)(17b)、前後にガイドロー
ラ(19)(20)を配したテンションローラ(18)及びテ
ンションローラ(18)を傾動するエアシリンダ(23)を
配設したことである。但し、この実施例に於ける蛇行防
止の作動原理は、第1図乃至第3図に基づいて説明した
実施例の蛇行防止の作動原理のうちテンションローラの
傾動した方向に対するコンベアベルト(15)の修正移動
方向がまったく逆方向に移動される点である。即ち、第
3図で説明すると、ドリブンローラ(13)側では、2点
鎖線の場合は、移動方向が下り方向(テンションの少な
い方)へ移動するのに対し、ドライブローラ(11)側で
は、上り方向(テンションの多い方)へ移動する。この
点も実験により確認されている。
ので、第1図乃至第3図の実施例と相違する点は、ドラ
イブローラ(11)の近傍に、ベルトコンベア(15)の蛇
行を検出するセンサ(17a)(17b)、前後にガイドロー
ラ(19)(20)を配したテンションローラ(18)及びテ
ンションローラ(18)を傾動するエアシリンダ(23)を
配設したことである。但し、この実施例に於ける蛇行防
止の作動原理は、第1図乃至第3図に基づいて説明した
実施例の蛇行防止の作動原理のうちテンションローラの
傾動した方向に対するコンベアベルト(15)の修正移動
方向がまったく逆方向に移動される点である。即ち、第
3図で説明すると、ドリブンローラ(13)側では、2点
鎖線の場合は、移動方向が下り方向(テンションの少な
い方)へ移動するのに対し、ドライブローラ(11)側で
は、上り方向(テンションの多い方)へ移動する。この
点も実験により確認されている。
尚、この考案は前記実施例にのみ限定されるものでは
なく、例えば、第6図に示すように、テンションローラ
(18)の両端を自在接手(22a)(22b)を介して傾動用
エアシリンダ(23a)(23b)のピストンロッドの先端に
それぞれ接続しても良い。この場合、コンベアベルト
(15)に蛇行現象が発生していないときには、テンショ
ンローラ(18)は第6図に実線で示すように、ニュート
ラル位置に支持されており、センサ(17a)によってコ
ンベアベルト(18)の蛇行が検出されたときには、先に
述べたようにドリブンローラ(13)の場合は傾動用エア
シリンダ(23b)のピストンロッドが繰出し方向に伸
び、これによってテンションローラ(18)は第6図に2
点鎖線で示すように、時計方向に傾動し、一方、センサ
(17b)によってコンベアベルト(15)の蛇行が検出さ
れたときには、傾動用エアシリンダ(23a)のピストン
ロッドが繰出し方向に伸び、これによってテンションロ
ーラ(18)は第6図に1点鎖線で示すように、反時計方
向に傾動する。
なく、例えば、第6図に示すように、テンションローラ
(18)の両端を自在接手(22a)(22b)を介して傾動用
エアシリンダ(23a)(23b)のピストンロッドの先端に
それぞれ接続しても良い。この場合、コンベアベルト
(15)に蛇行現象が発生していないときには、テンショ
ンローラ(18)は第6図に実線で示すように、ニュート
ラル位置に支持されており、センサ(17a)によってコ
ンベアベルト(18)の蛇行が検出されたときには、先に
述べたようにドリブンローラ(13)の場合は傾動用エア
シリンダ(23b)のピストンロッドが繰出し方向に伸
び、これによってテンションローラ(18)は第6図に2
点鎖線で示すように、時計方向に傾動し、一方、センサ
(17b)によってコンベアベルト(15)の蛇行が検出さ
れたときには、傾動用エアシリンダ(23a)のピストン
ロッドが繰出し方向に伸び、これによってテンションロ
ーラ(18)は第6図に1点鎖線で示すように、反時計方
向に傾動する。
この考案によれば、コンベアベルトが蛇行すると、セ
ンサからの検出信号により傾動用エアシリンダを作動さ
せて、テンションローラをその一端を支点として2本の
ガイドローラとコンベアベルトが接する接線を含む平面
と垂直方向に上向きまたは下向きに傾動させ、これによ
ってテンションローラにコンベアベルトが進入する角度
を変化させると同時に、2本のガイドローラとコンベア
ベルトが接する接線間の幅方向のコンベアベルト長さを
変化させることによりコンベアベルトの蛇行を修正させ
ることができ、製品の品質向上並びに真空ベルト乾燥機
の稼動率の向上に対して優れた効果が得られる。特に、
センサ、テンションローラ及びガイドローラを、ドライ
ブローラまたはドリブンローラの近傍に設置するだけで
よいから、装置が簡単で安価である。
ンサからの検出信号により傾動用エアシリンダを作動さ
せて、テンションローラをその一端を支点として2本の
ガイドローラとコンベアベルトが接する接線を含む平面
と垂直方向に上向きまたは下向きに傾動させ、これによ
ってテンションローラにコンベアベルトが進入する角度
を変化させると同時に、2本のガイドローラとコンベア
ベルトが接する接線間の幅方向のコンベアベルト長さを
変化させることによりコンベアベルトの蛇行を修正させ
ることができ、製品の品質向上並びに真空ベルト乾燥機
の稼動率の向上に対して優れた効果が得られる。特に、
センサ、テンションローラ及びガイドローラを、ドライ
ブローラまたはドリブンローラの近傍に設置するだけで
よいから、装置が簡単で安価である。
第1図はこの考案に係る装置の一実施例を示す真空ベル
ト乾燥機に於けるベルト搬送装置全体の概略平面図、第
2図はその概略側面図、第3図はテンションローラの詳
細図、第4図及び第5図はこの考案の他の実施例を示す
真空ベルト乾燥機に於けるベルト搬送装置全体の概略平
面図及び概略側面図、第6図はテンションローラを他の
方法で支持した状態を示す説明図である。 第7図及び第8図は従来の真空ベルト乾燥機に於けるベ
ルト搬送装置全体の概略平面図及び概略側面図である。 (11)……ドライブローラ、(13)……ドリブンロー
ラ、(15)……コンベアベルト、(16)(16)……テン
ション用エアシリンダ、(17a)(17b)……蛇行検出用
センサ、(18)……テンションローラ、(19)(20)…
…ガイドローラ、(21)(22)……自在接手、(23)…
…傾動用エアシリンダ。
ト乾燥機に於けるベルト搬送装置全体の概略平面図、第
2図はその概略側面図、第3図はテンションローラの詳
細図、第4図及び第5図はこの考案の他の実施例を示す
真空ベルト乾燥機に於けるベルト搬送装置全体の概略平
面図及び概略側面図、第6図はテンションローラを他の
方法で支持した状態を示す説明図である。 第7図及び第8図は従来の真空ベルト乾燥機に於けるベ
ルト搬送装置全体の概略平面図及び概略側面図である。 (11)……ドライブローラ、(13)……ドリブンロー
ラ、(15)……コンベアベルト、(16)(16)……テン
ション用エアシリンダ、(17a)(17b)……蛇行検出用
センサ、(18)……テンションローラ、(19)(20)…
…ガイドローラ、(21)(22)……自在接手、(23)…
…傾動用エアシリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−281237(JP,A) 実開 平1−143715(JP,U) 実開 昭63−65609(JP,U) 実開 昭63−192317(JP,U) 実開 昭52−156084(JP,U) 実開 昭50−109963(JP,U) 実開 昭51−31283(JP,U) 実開 昭63−148620(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】真空容器内に、コンベアベルトをドライブ
ローラとドリブンローラとの間に所定の張力の作用下で
巻回させて配設してなる真空ベルト乾燥機に於いて、 前記ドライブローラまたはドリブンローラの近傍に、一
端が傾動自在に保持され、他端が傾動用エアシリンダに
接続されたテンションローラ及びその前後に配置された
2本のガイドローラからなり、コンベアベルトが蛇行す
ると傾動用エアシリンダを作動させて、テンションロー
ラをその一端を支点として2本のガイドローラとコンベ
アベルトが接する接線を含む平面と垂直方向に上向きま
たは下向きに傾動するコンベアベルトの蛇行修正手段を
配設したことを特徴とする真空ベルト乾燥機に於けるコ
ンベアベルトの蛇行防止装置。
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JP1990035310U JP2564459Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 真空ベルト乾燥機に於けるコンベアベルトの蛇行防止装置 |
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JP1990035310U JP2564459Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 真空ベルト乾燥機に於けるコンベアベルトの蛇行防止装置 |
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