JPH073688A - 繊維質ウェブ移送装置 - Google Patents

繊維質ウェブ移送装置

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JPH073688A
JPH073688A JP17741293A JP17741293A JPH073688A JP H073688 A JPH073688 A JP H073688A JP 17741293 A JP17741293 A JP 17741293A JP 17741293 A JP17741293 A JP 17741293A JP H073688 A JPH073688 A JP H073688A
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JP
Japan
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web
belt
transfer
roller
drive mechanism
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Application number
JP17741293A
Other languages
English (en)
Inventor
Gerhard Kotitschke
コティチュケ ゲルハルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JM Voith GmbH
Original Assignee
JM Voith GmbH
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH073688A publication Critical patent/JPH073688A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H23/00Registering, tensioning, smoothing or guiding webs
    • B65H23/04Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally
    • B65H23/18Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally by controlling or regulating the web-advancing mechanism, e.g. mechanism acting on the running web
    • B65H23/188Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally by controlling or regulating the web-advancing mechanism, e.g. mechanism acting on the running web in connection with running-web
    • B65H23/192Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally by controlling or regulating the web-advancing mechanism, e.g. mechanism acting on the running web in connection with running-web motor-controlled
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H20/00Advancing webs
    • B65H20/10Advancing webs by a feed band against which web is held by fluid pressure, e.g. suction or air blast
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
    • D21G9/00Other accessories for paper-making machines
    • D21G9/0063Devices for threading a web tail through a paper-making machine

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェブの自由走行区間の長さをできるだけ短
くし、しかもウェブが乾燥部の第1乾燥群に入る際に長
手方向に比較的大きい張力を付与する。 【構成】 この装置は製紙機の圧搾部から乾燥部へとウ
ェブを移送する装置である。ウェブは圧搾面と直接接触
し、この圧搾面と共に圧搾スリットを経て送出し位置へ
と進行する。送出し位置を経て、ウェブを第1乾燥群の
方向へと移送する有孔移送ベルトが走行する。乾燥群は
一連の乾燥用シリンダと、ウェブをシリンダからシリン
ダへと案内する単一の支持ベルトを有している。第1駆
動装置が圧搾スリットを形成する圧搾部材に関連して配
設され、第2駆動機構が移送ベルトに、又、第3駆動機
構が第1乾燥群に関連して配設されている。速度制御装
置を使用して第1駆動装置と第2駆動装置との間では僅
かな速度差を調整でき、第2駆動装置と第3駆動装置と
の間では何倍も大きい速度差が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維質ウェブ、特に紙ウ
ェブを製紙機の圧搾部から乾燥部へと移送する装置に関
する。本発明は特許請求の範囲第1項のプレアンブルに
記載の特徴を開示しているドイツ特許明細書第3544
541号、すなわち米国特許明細書第4,768,29
4号に基づいている。
【0002】上記の公知の装置では、ウェブは圧搾ロー
ラの平滑な表面と直接接触して進行する。圧搾スリット
の下流ではウェブは離脱位置まで圧搾ローラ面と更に接
触しつつ進行する。離脱位置でウェブは有孔移送ベルト
へと引き渡される。この有孔移送ベルトは圧搾ローラの
近傍に配設された案内ローラと、移送ウェブ・ループの
内部に配設された乾燥用シリンダを越えて進行する。後
続の第1乾燥群の支持ベルトは前記乾燥用シリンダの周
囲に接し、この位置からウェブのそれ以降の移送を引き
受ける。
【0003】前記の公報から更に、圧搾ローラ用の第1
駆動機構と、移送ベルト用の第2駆動機構と、第1乾燥
群用の第3駆動機構とを備えることが公知である。これ
らの駆動機構の速度は互いに独立して制御可能である。
第1駆動機構に対する第2駆動機構の正の速度差、並び
に第2駆動機構に対する第3駆動機構の正の速度差を調
整可能であるので、双方の駆動機構の受継ぎ位置ではウ
ェブに影響が生じる程度の伸長が生ずる。
【0004】前記公知の装置の欠点は、平滑な圧搾ロー
ラと有孔移送ベルトとの間でウェブが何によっても支持
されない比較的長い自由区間を通過しなければならない
ことである。従ってこの区間では未だに湿ったウェブの
この位置での進行が不安定になる恐れがある。特にウェ
ブの縁部がパタパタとはためき易い。これはウェブが裂
開する原因になることがある。更に別の欠点は、第1乾
燥用シリンダが移送ベルトのループ内部に配設されてい
るので、ウェブがこのシリンダと接触しないことにあ
る。従ってウェブの実質的な加熱はウェブが後続の乾燥
群で最初に乾燥用シリンダと直接接触する時点までは始
まらない。(これは公知の装置の場合は上部シリンダ配
列の第2の乾燥用シリンダである。)従って、この公知
の構造は実際には普及していない。
【0005】実際に利用されている通常の構造では圧搾
部と乾燥部との間に支持ベルトが設けられていない。そ
こで第1乾燥群の支持ベルトを、吸引ローラでよい案内
ローラを介して平滑な圧搾ローラの表面のできるだけ近
傍まで誘導する。(ドイツ特許明細書第3344217
号、すなわち米国特許明細書第4,677,763号
(書類番号P4067)紙ウェブは平滑な圧搾ローラか
ら比較的短い自由走行区間を直接前記支持ベルトまで進
行する。あるいは、平滑な圧搾ローラがウェブの下側で
はなく上側と接触する場合は、平滑な圧搾ローラと支持
ベルトとの間に紙ウェブ案内ローラが設けられる。
【0006】これらの公知の機構は確かに実際の動作で
実証されている。しかし、最近ではこのような製紙機の
運転速度を所望のとおりに高め、同時に紙ウェブが乾燥
部に入る際に充分に張った状態にするという困難な課題
が生じている。このような張力は公知のように第1乾燥
群と平滑な圧搾ローラとの間の速度差を調整することに
よって得られる。比較的大きい速度差を調整するには平
滑な圧搾ローラと支持ベルトとの間に比較的大きい間隔
が必要になることが確認されている。しかし、そうする
ことによって再びウェブの縁部がはためく恐れが生ず
る。これに対してウェブ縁部のはためきを避けるために
前記の間隔を比較的小さくすると、比較的小さい速度差
しか調整できず、又は紙ウェブは短い区間で強く伸長し
てしまう。そのため僅かな紙の欠陥でも裂開の原因にな
ることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題は
下記の、従来は互いに相反した要求を同時に満たすこと
ができるように、ウェブを圧搾部から乾燥部へと移送す
る装置を製造することにある。すなわち、1.ウェブの
自由走行区間の長さは、極めて高い運転速度の場合でも
安定したウェブ走行が達成できるように、何らかの手段
でできるだけ短くする必要がある。2.同時に、ウェブ
が乾燥部の第1乾燥群に入る際に長手方向に比較的大き
い張力を付与することができなければならない。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は特許請求の
範囲第1項に記載の特徴の組合せによって解決される。
従って本発明はドイツ特許明細書第3544541号の
対象に基づいている。本発明に従って、第2駆動機構
(すなわち移送ベルト用の駆動機構)と、第1駆動機構
(すなわち平滑な圧搾部材用の駆動機構)との間で極め
て小さい速度差を調整可能である。より正確に述べる
と、移送ベルトは平滑な圧搾部材よりも極めて僅かに
(0.1〜1%)速い速度で走行する。それによって平
滑な圧搾部材によるウェブの引張りに必要な張力と同じ
長手方向の張力だけが紙ウェブに付与される。言い換え
ると、速度差はウェブを平滑な圧搾部材から離脱するこ
とによるウェブの長手方向の伸びを補償するだけの速度
差とする。この速度差の正確な大きさは例えば紙の種
類、平滑な圧搾部材の材料及び紙ウェブに未だ残ってい
る湿気などの全て、又はいずれかのような多くの要因に
よって左右される。いずれにせよ、速度差を極めて小さ
くすることによって、ウェブが平滑な圧搾部材から移送
ベルトへと引き渡される送出し位置でウェブの自由走行
区間の長さを著しく短縮できるという利点が達成され
る。本発明の少なくとも一つの実施例では、この距離は
0に等しくさえすることができる。それによってウェブ
のはためきと、裂開の危険性が少なくなる。
【0009】本発明によって同時に、第3駆動機構(す
なわち第1乾燥群用の駆動機構)と、第2駆動機構との
間で比較的大きい速度差に調整することができる。それ
によって、紙ウェブが第1乾燥群に進入する際に、紙ウ
ェブは従来よりも安全に支持ベルトによってウェブが接
触する乾燥用シリンダに案内されるように、長手方向に
引っ張られる。(すなわち弾性の範囲で伸長する。)よ
り正確に述べると、紙ウェブがそれぞれの個別の乾燥用
シリンダからの離脱位置で従来よりも早く支持ベルトに
追従する。更に言い換えると、紙ウェブと乾燥用スクリ
ーンとの間の離脱位置に形成される気泡が従来よりも大
幅に小さくなる。そのため、この位置でも紙ウェブが裂
開する恐れは従来よりも大幅に少なくなる。
【0010】上記のような有利な作用は、紙ウェブを
(ドイツ特許明細書第′541号と比較して)大幅に早
く乾燥用シリンダと接触状態にすることに寄与する。す
なわち、第1乾燥用シリンダを移送ベルト・ループ内に
配設する必要がなくなる。従って移送ベルトを介した熱
伝達も回避される。ウェブはドイツ特許明細書第′21
7号から公知であるように、直ちに第1乾燥用シリンダ
と接触するので、ウェブを加熱する際のエネルギ消費を
低減することができる。
【0011】本発明と、幾つかの別の実施態様は添付図
面を参照した本発明の実施例の以下の説明によって明ら
かにされる。
【0012】
【実施例】図1に示した装置では、上部圧搾ローラ10
と、対向する下部ローラ7とが圧搾スリット8を形成
し、脱水されるウェブがフェルト・ベルト6と共に前記
圧搾スリットを通過する。ウェブは圧搾面、すなわち圧
搾ローラ10の平滑面11と接触する。圧搾ローラは例
えば天然花こう岩から成る石製のローラ、又は、好まし
くはプラスチック材料を被覆した金属製ローラである。
いずれの場合も、圧搾ローラの平滑な表面11は、未だ
湿っている繊維質ウェブが圧搾スリット8の下流ででき
るだけ少ない粘着力で平滑な表面に付着するように形成
されている。その結果、ウェブを平滑な表面11から離
脱するために比較的僅かな引張り力しか必要としない。
圧搾ローラ10の回転方向は矢印Pで示す。従って繊維
質ウェブは圧搾スリット8の下流では下方から上方へと
送出し位置5の方向に進行する。この送出し位置で有孔
移送ベルト13が僅かな間隔Aを隔てて圧搾ローラ10
の平滑面11の側を通過する。この移送ベルト13はこ
の位置で吸引案内ローラ14によって支持されている。
移送ベルト13はこの位置から別の案内ローラ14a,
14b,14c及び14dを経て進行する。吸引案内ロ
ーラ14から案内ローラ14aまでの経路で、移送ベル
ト13は紙ウェブと共にエンドレスの支持ベルト17の
走行経路の領域に到達する。この支持ベルトは第1乾燥
群の一部であり、この領域で支持ベルト17は紙ウェブ
を乾燥用シリンダ18と接触せしめる。支持ベルトはウ
ェブと共に支持ベルト・ループ内にある反転吸引ローラ
19を経てそれぞれ2つの乾燥用シリンダの間を進行す
る。反転吸引ローラ19の代わりに簡単な、又は周囲溝
を穿設した案内ローラ、又は(ドイツ特許明細書第35
44541号の場合のように)補足的な乾燥用シリンダ
を備えることもできる。
【0013】図1には更に下記の構造が概略的に図示さ
れている。すなわち、圧搾ローラ10は第1駆動機構M
1に結合されている。移送ベルト13の案内ローラ14
又は14a−14dの一つが第2の駆動機構M2に結合
されている。最後に、乾燥群17−19は第3の駆動機
構M3を有している。これらの駆動機構M1−M3は回
路システム39を介して各々速度制御装置40と連結さ
れている。この機構によって公知のように各個の駆動機
構の速度が制御される。図1に付属するグラフ(図5)
は特性曲線Kを示している。これは駆動機構M1,M2
及びM3の間で制御可能である速度差dvである。図示
のとおり、基準線Gからの特性曲線Kの距離aは、第2
駆動機構M2の速度は第1駆動機構M1の速度よりも僅
かだけ高い。更に、第3の駆動機構M3の速度が第2の
駆動機構M2の速度よりも比較的大きい値bだけ高いこ
とが示されている。
【0014】圧搾ローラ10の平滑面11と移送ベルト
13との間隔Aは数ミリメートルのできるだけ小さい値
に調整される。この間隔Aの最適な大きさは実験によっ
て算定されなければならない。従って、二重矢印によっ
て概略的に示すように、吸引案内ローラ14の位置は可
変である。極端な場合は、間隔Aは移送ベルト13の厚
みとほぼ等しいほど小さくなる。同様に、(ウェブ受継
ぎ位置1の近傍の)移送ベルト13と支持ベルト17と
の間隔A′をウェブの受継ぎを最適にするために、例え
ば案内ローラ14aの調整によって変更することができ
る。この間隔A′は数ミリメートル、又は0でもよい。
(移送ベルト・ループ内にある)案内ローラ14aの進
行方向直前で、支持ベルト17が支持ベルト・ループ内
にある案内ローラ17aを経て進行することが好適であ
る。場合によっては、ウェブを案内ローラ14aの位置
で移送ベルトから離脱させ、支持ベルト17の方向に反
転させるには、移送ベルト13の内側から案内ローラ1
4aへと移動される空気境界層だけで充分である。補足
的に、支持ベルト・ループ内の動作の確実性を高めるた
め、例えば移送フォイル17aの形式の吸引装置が設け
られる。
【0015】図2に示した実施例は僅かな細部だけが図
1に示した実施例と異なっている。吸引案内ローラ14
から後続の案内ローラ14aまでの移送ベルト13の走
行経路は(図1の場合のように)ほぼ水平ではなく、下
方にほぼ垂直である。移送ベルト19′はこの走行経路
で第1反転吸引ローラ19′と接触し、この反転吸引ロ
ーラ19′は上方からくる乾燥部の支持ベルト17を反
転し、上方の方向に第1乾燥用シリンダ18へと送る。
反転吸引ローラ19′はピックアップ・ローラとしての
役割を果たす。移送ベルト13と反転吸引ローラ19′
との間のウェブ受継ぎ位置1の部位に示された間隔A′
は僅か数ミリメートルである。これは0であってもよ
い。このような構成の利点は、紙ウェブの第1乾燥用シ
リンダへの接触ゾーン(すなわち巻き付き角度)は図1
の場合よりも大幅に大きいことと、吸引案内ローラ14
が油圧式シリンダ28によってストッパ27へと押圧さ
れる揺動レバー14aに支承されていることである。ス
トッパ27は調整自在であるので、圧搾ローラ10と吸
引案内ローラ14との間隔Aは小さい値に調整できる。
紙ウェブを製紙機に装入する際に、すなわち紙ウェブの
前縁部だけが圧搾スリット8を通過して進行する間は、
間隔Aを一時的に0に調整することができる。場合によ
っては、間隔Aを0にした通常の継続運転も可能であ
る。
【0016】図3に示した実施例の場合は、平滑な圧搾
ローラ10が下方にあるので、紙ウェブは圧搾スリット
8を離れた後に上方から下方に向かって送出し位置5へ
と進行する。この場合も送出し位置には移送ベルト13
用の吸引案内ローラ14が設けられている。しかし、そ
の回転方向は図1及び図2とは逆である。図示した運転
状態では、ローラ10と14との間隔は0にほぼ等し
い。図1及び図2との更に別の相違点は、移送ベルト1
3が吸引案内ローラ14の下流で先ず(移送ベルト・ル
ープの外側にある)平滑ローラ16を経て走行し、又は
(必要な場合は加熱可能な)いわゆる“前置乾燥用シリ
ンダ”を経て走行することである。移送ベルト13から
この平滑ローラ16へと受継がれる紙ウェブは位置1′
で移送ベルトから離脱し、移送ベルトはこの位置で平滑
ローラ16から離れる。図1及び図2の場合と同様に、
移送ベルト案内ローラの一つ(14d)用の駆動機構M
2が備えられている。補足的に平滑ローラ16用の駆動
機構M2′も備えられている。双方のローラ14dと1
6とが同じ周速で移送ベルト13を駆動することが理解
されよう。速度差aもしくはbは図1に関して前述した
ように図5に示すように異なる値に調整できる。
【0017】図1,図2及び図3には吸引案内ローラ1
4,19,19′が例えば吸引ファンのような負圧源に
接続されているようには図示されていない。その代わり
に吸引案内ローラ14は、外部の負圧源に接続せずに紙
ウェブを平滑圧搾面11から有孔移送ベルト13へと確
実に移送する装置が利用される。例えば(ドイツ特許明
細書第′217号に開示され、参照符号21,7,9で
示された装置と同類の)吸引案内ローラの代わりの溝付
案内ローラと、移送ベルトから誘導された空気層を方向
転換させるための偏らせ板とを備えることができる。
【0018】図4の場合も繊維質ウェブは上方から下方
へと送出し位置5の方向に進行する。圧搾ローラ10の
下部領域には通常のとおりスクレーパ12が配設されて
いる。送出し位置5の直前では有孔移送ベルト13が圧
搾ローラ10上を走行する。移送ベルト13は送出し位
置5の上方に位置し、水平方向に移動可能な案内ローラ
14′によって案内され、又、送出し位置5の下方では
吸引案内ローラ15によって案内される。従って移送ベ
ルト13は圧搾ローラ10と共に小さい巻き付き角度w
を成し、その大きさは案内ローラ14′の水平移動によ
って変更することができる。巻き付き角度wは0でもよ
い。移送ベルト13は送出し位置5で繊維質ウェブを受
け継ぎ、吸引案内ローラ15を経てウェブを平滑ローラ
又は“前置乾燥用シリンダ”16へと案内する。その
後、(エンドレスのベルト・ループを形成する)移送ベ
ルト13は再び案内ローラ14′へと戻る。
【0019】送出し位置5の近傍の、移送ベルト13の
エンドレスのループ内には参照符号20で全体を示した
吸引ボックスが配設されている。この吸引ボックスは上
部領域に、送出し位置5のできるだけ近傍に位置する少
なくとも一つの吸引スリット22を有する吸引室を有し
ている。吸引スリットは移送ベルト13がその上を滑動
するほぼ平坦な滑り面23の領域に位置している。
【0020】滑り面23に続いてこれもほぼ平坦な滑り
面24が設けられ、これは移送ベルト13の走行方向と
は僅かな角度を以て分岐している。従って吸引ボックス
20のこの部分はいわゆるウェブ安定装置の役割を果た
す。言い換えると、案内面24と移送ベルト13との間
のV字形の間隙25には走行する移送ベルト13の作用
で負圧が生成される。この負圧は製紙機の運転速度が高
いほど高くなる。運転速度は500ないし2000m/
分である。案内面24は吸引ローラ15とベルト13と
の間の取入れ楔状部35まで延びている。
【0021】従って送出し位置5と吸引案内ローラ15
との間には移送ベルト13によって負圧が絶えず繊維質
ウェブに加わり、それによってウェブを移送ベルトに接
するように吸引する。この走行区間は少なくともほぼ直
進するので、この領域では繊維質ウェブには(少なくと
も相当の)遠心力は作用しない。
【0022】吸引ボックス20は軸受26に揺動自在に
支承されている。軸受26は吸引ボックスの下部領域に
配設されているので、上部領域では滑り面23と圧搾ロ
ーラ10の表面11との間隔を調整することができる。
そのために、吸引ボックス20の両端には調整可能なス
トッパ27が設けられ、吸引ボックスは空気圧式の、従
ってフレキシブルな往復装置28によってストッパ27
に押圧される。往復装置28は固定部材28aに支持さ
れ、(ねじとして形成できる)ストッパ27もこの固定
部材と接触する。補足的に往復装置の動作と対抗する引
張りばね29を備えることができる。この引張りばねに
よって往復装置の押圧力が緩和される。そのため、繊維
質ウェブと共に送出し位置5に異物が接近したような場
合は吸引ボックス20は簡単にこれをかわすことができ
る。これに関連して吸引スリット22の前で滑り面23
に丸み(図示せず)を付けることができる。移送ベルト
13と共に移動する空気境界層を、例えばフェルト材料
から成り、吸引ボックス20の上側に配設された偏らせ
板9によって上方に偏向させることができる。(矢印
L)更に吸引室21に接続された吸引管31と吸引ファ
ン30とが概略的に図示されている。吸引ファンは吸引
された空気を屋外に(導管32)、又は圧力管33を経
て吸引ボックスに取り付けたファン室34に排気するこ
とができる。このファン室34は前述した案内面24を
形成し、且つ必要ならば間隙25内の負圧を更に高める
ためにファン・スリット37を形成する。その送風方向
は吸引案内ローラ15の走行方向とは逆であり、そのエ
ジェクタ作用によって楔状部35内の負圧を増強する。
【0023】(公知のように)補足的に案内面24から
発し、ファン室34を横切って延びる管路38を備える
ことができる。それによって間隙25内の負圧が増強さ
れる。ファン・スリット37から流出した空気は吸引案
内ローラ15の予備吸引ゾーン36を経て再び吸引され
る。言い換えると、吸引案内ローラ15への移送ベルト
13の巻取り位置にもウェブを移送ベルトに確実に吸着
させる手段が備えられる。 他の図面と同様に、圧搾ロ
ーラ10用の第1駆動機構M1が備えられ、同様に移送
ベルト−案内ローラ14d用の(平滑ローラ16用の補
助駆動機構M2′を含む)第2の駆動機構M2と、乾燥
群17−19用の第3駆動機構M3とが備えられてい
る。第2駆動機構M2の速度は図6の場合は、第1駆動
機構M1の速度よりも僅かに高い。第3駆動機構M3の
速度は第2駆動機構M2及びM2′の速度よりも比較的
大きい値bだけ高い。
【0024】支持ベルト17を受継ぎ位置1に(すなわ
ち平滑ローラ16又は“前置乾燥用シリンダ”16に)
送る案内ローラ19′、又は反転吸引ローラ19は位置
調整可能であるので、ローラ16と支持ベルト17との
間隔は変更可能であり、又は巻付けゾーンを設けないで
もすむ。
【0025】図3及び図4には下記が該当する。すなわ
ち、ローラ16が加熱され、従って“前置乾燥用シリン
ダ”として使用される場合は、ローラ表面と紙ウェブと
の間に薄い蒸気層が形成されるので、紙ウェブは受継ぎ
位置1に到達する前にローラ表面から離脱される。それ
によって、駆動機構M3とM2/M2′との速度差によ
る紙ウェブの引張り(ひいては長手方向への伸長)は受
継ぎ位置1で急激に行われるのではなく、例えば位置
1′と1との間の比較的長いウェブ進行経路で行われる
ことが保証される。(図3)
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、ウェブの自由走行
区間の長さをできるだけ短くし、しかもウェブが乾燥部
の第1乾燥群に入る際に長手方向に比較的大きい張力を
付与することによって、ウェブの裂開を防止しつつ、製
紙機の高速運転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製紙機の圧搾部から乾燥部へとウェブを移送す
る装置の概略図である。
【図2】図1の変化系であり、何れの場合もウェブの上
面が圧搾ローラと接触する。
【図3】ウェブの下面が平滑な圧搾ローラと接触する別
の実施例の概略図である。
【図4】ウェブの下面が平滑な圧搾ローラと接触する別
の実施例の概略図である。
【図5】図1、図2及び図3の駆動機構の速度グラフで
ある。
【図6】図4の駆動機構の速度グラフである。
【符号の説明】
1 受継ぎ位置 5 送出し位置 6 フェルト・ベルト 7 対向ローラ 8 圧搾スリット 9 偏らせ板 10 圧搾ローラ 11 平滑面 12 スクレーパ 13 移送ベルト 14 吸引案内ローラ 15 吸引案内ローラ 16 ローラ 17 支持ベルト 18 乾燥用シリンダ 19 反転吸引ローラ 20 吸引ボックス 21 吸引室 22 吸引スリット 23 滑り面 24 案内面 25 間隙 26 軸受 27 ストッパ 28 往復装置 29 引張りばね 30 吸引ファン 31 吸引管 32 導管 33 圧力管 34 ファン室 35 楔状部 36 予備吸引ゾーン 37 ファン・スリット 38 管路 39 回路システム 40 速度制御装置 M1 駆動機構 M2 駆動機構 M3 駆動機構 K 特性曲線 G 基準線 dv 速度差

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質ウェブ、特に紙ウェブを製紙機の
    圧搾部から乾燥部へ移送する装置であって、(a)ウェ
    ブが圧搾部で循環する平滑な圧搾面(11)(例えば圧
    搾ローラ、圧搾ベルト又はその類似物)と直接接触し、
    該圧搾面と共に圧搾スリット(8)を経て、圧搾スリッ
    トから一定距離を隔てて平滑な圧搾面にある送出し位置
    (5)へと進行し、(b)前記循環する平滑な圧搾面
    (11)とベルト案内装置(14,20)とが送出し位
    置(5)で相互にスリットを形成し、該スリットを経て
    ウェブを乾燥部へと先送りする有孔移送ベルト(13)
    が進行し、(c)乾燥部が一連の乾燥用シリンダ(1
    8)と、ウェブを乾燥用シリンダと接触せしめ且つウェ
    ブをシリンダからシリンダへと案内する単一の支持ベル
    ト(17)とを有する第1乾燥群(17〜19)を備
    え、(d)第1駆動機構(M1)が前記圧搾スリット
    (8)を形成する圧搾部材(10)に関連して配設さ
    れ、 第2駆動機構が移送ベルト(13)に関連して配設さ
    れ、 第3駆動機構(M3)が第1乾燥群(17−19)に関
    連して配設された前記移送装置において; (e)前記駆動機構(M1,M2,M3)が速度制御装
    置(40)と連結され、該速度制御装置によってそれぞ
    れ2個の隣接する駆動機構相互間の速度差を調整可能で
    あることと、(f)第1駆動機構(M1)と第2駆動機
    構(M2)との間で僅かな正の速度差(a)(0.1−
    1%程度)を調整可能であり、一方、第2駆動機構(M
    2)と第3駆動機構(M3)との間で調整可能な速度差
    (b)は第1と第2の駆動機構間の速度差(a)よりも
    大きいこと、を特徴とする移送装置。
  2. 【請求項2】 第2と第3の駆動機構間で調整可能な速
    度差(b)が第1と第2の駆動機構間の速度差(a)の
    2倍ないし5倍であることを特徴とする、請求項1記載
    の移送装置。
  3. 【請求項3】 平滑な圧搾面(11)とベルト案内装置
    (14,20)との間のスリットの内のり幅(A)が、
    ベルト案内装置が当接するストッパ(27)によって規
    定されることを特徴とする、請求項1又は2記載の移送
    装置。
  4. 【請求項4】 ベルト案内装置(14)が動作時にはフ
    レキシブルな往復装置(28)の作用でストッパ(2
    7)と当接することを特徴とする、請求項3記載の移送
    装置。
  5. 【請求項5】 ストッパ(27)の位置を変更可能であ
    ることによって、前記間隔(A)を0の値に調整できる
    ことを特徴とする、請求項3又は4記載の移送装置。
  6. 【請求項6】 ベルト案内装置が吸引装置(吸引ローラ
    14,吸引ボックス20)として形成されたことを特徴
    とする、請求項1ないし5の1項記載の移送装置。
  7. 【請求項7】 移送ベルトと支持ベルトとの間のウェブ
    受継ぎ位置の部位で間隔A′を調整可能であることを特
    徴とする、移送ベルト(13)と支持ベルト(17)と
    が同じ進行方向でウェブ受継ぎ位置(1)を通過する形
    式の請求項1ないし6項のいずれか1項記載の移送装
    置。
  8. 【請求項8】 支持ベルトがウェブ受継ぎ位置(1)に
    て補助的な吸引装置(17b又は19′)を越えて進行
    することを特徴とする、請求項7記載の移送装置。
  9. 【請求項9】 移送ベルト(13)がウェブと共に移送
    ベルト・ループの外側にある平滑なローラ(16)(又
    はシリンダ)を越えて進行することによって、ウェブが
    平滑なローラと接触するようにされると共に、支持ベル
    ト(17)がウェブを平滑なローラ(16)から送り出
    すために該ローラ(16)の周囲の移送ベルト(13)
    がない部分を通過することを特徴とする、請求項3記載
    の移送装置。
  10. 【請求項10】 平滑ローラ(16)から僅かの間隔を
    隔てた支持ベルトが、支持ベルト・ループ内にある吸引
    ローラ(19)を越えて進行することを特徴とする、請
    求項9記載の移送装置。
JP17741293A 1992-06-24 1993-06-24 繊維質ウェブ移送装置 Pending JPH073688A (ja)

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