JP2564269Y2 - ロールベールの荷役作業機 - Google Patents

ロールベールの荷役作業機

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JP2564269Y2
JP2564269Y2 JP1991030924U JP3092491U JP2564269Y2 JP 2564269 Y2 JP2564269 Y2 JP 2564269Y2 JP 1991030924 U JP1991030924 U JP 1991030924U JP 3092491 U JP3092491 U JP 3092491U JP 2564269 Y2 JP2564269 Y2 JP 2564269Y2
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JP
Japan
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arm
roll bale
peripheral surface
cylindrical object
support
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JP1991030924U
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JPH04127126U (ja
Inventor
久敏 柳沢
直次 古川
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スター農機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ロールベール等の円筒
状物体を移動運搬すべく挟持するための荷役作業機に関
する。
【0002】
【従来の技術】フランス国公開特許明細書第2,628,088
号には、ロールベールのような円筒形の物体を約90度
回転させて積み重ねるか、あるいは平坦な面に隣接して
並べることができる荷役作業機が開示されている。
【0003】この作業機は、図6に示すようにトラクタ
のフロントローダaに装着されたフレームmと、このフ
レームmに固定された固定ホルダnと、フレームmに軸
oを介して回動自在に枢支された開閉ホルダpと、この
開閉ホルダpを開閉駆動する油圧シリンダqとから主に
構成され、固定ホルダnおよび開閉ホルダpは物体Bを
把持したときに約270度の円弧をなして、トラクタが
列状に並設された物体Bの列に略直角に向いたときに隣
接して並べられた物体Bの接触面に当たらないようにな
っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、ロールベー
ルを形成するローラベーラは、高馬力トラクタ用から低
馬力トラクタ用まで数種類あり、その種類によって種々
の大きさ(外径が0.9〜1.5m、長さが0.9〜
1.2m)のロールベールが形成される。
【0005】しかしながら、上記作業機は、固定アーム
および開閉アームが所定の曲率半径で形成され、しかも
開閉アームが一つの軸を支点として開閉する構造である
ため、その曲率半径よりも大きなロールベールを処理し
ようとすると、固定アームおよび開閉アームの先端部で
ロールベールを挟持することになり、安定した挟持状態
を維持できないばかりか、ロールベールの変形、ロール
ベールの外周に巻付けられているフィルムの損傷等を招
く問題がある。また、小さなロールベールを処理しよう
とすると、ロールベールの外周を270度を越える範囲
で挟持することになり、固定アームおよび開閉アームが
ロールベールを挟持ないし解放する際に隣接するロール
ベールの外周と接触し、フィルムを損傷する問題があ
る。
【0006】そこで、本考案の目的は、ロールベール等
の円筒形物体の径の変化に対応して安定した挟持状態を
維持することができるロールベール等の荷役作業機を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、トラクタのフロントローダに装着される主
枠の両側に腕を設け、その両側の腕でロールベールから
なる円筒形物体の外周面を把持して荷役を行うロールベ
ールの荷役作業機において、一側の腕を、主枠の他側の
腕に対して開閉駆動される回動腕と、該回動腕に支軸を
介して中央部よりも変位した位置が回動自在に、かつ支
軸に対する先端側の突出長さを選択的に調節すべく着脱
自在に枢支され、上記円筒形物体の外周面を他側の腕と
の間で挟持する支持腕とで構成したロールベールの荷役
作業機である。
【0008】
【作用】主枠の両側に腕を設け、一側の腕を、回動腕と
支持腕で構成し、その回動腕を回動して円筒形物体を他
側の腕とで挟持するに際し、支持腕が円筒形物体の周面
形状に対応して回動することで、その周面形状に相応し
て当接するようになり、安定した挟持状態を維持でき、
円筒形物体に与える変形を最少限にすることが可能とな
る。
【0009】また、回動腕に支軸を介して支持腕の中央
部より変位した位置を、着脱自在に枢支したので、支持
腕の先端側への突出長さを選択的に調整可能となり、大
径あるいは小径の円筒形物体の形に応じて、隣接する円
筒形物体の外周面を損傷する虞れのない最大限の範囲で
目的の円筒形物体の周面を有効に挟持することが可能と
なる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0011】図1において、aはトラクタTに装着した
フロントローダで、このフロントローダaは軸bを支点
として昇降回動可能なアームcと、このアームcの先端
に軸dを介して回動自在に支持された枠eと、アームc
を昇降させる油圧シリンダfと、ブラケットgおよびロ
ッドhを介して枠eを回動させる油圧シリンダiとから
主に構成されている。
【0012】このフロントローダaの枠eには円筒形の
物体、例えばロールベールBの荷役作業を行うための荷
役作業機であるベールグリッパ1が締着されている。こ
のベールグリッパ1は略矩形状の主枠2を有し、この主
枠2の一側部(進行方向Fの左側)には図2に示すよう
にロールベールの一側を支持する固定腕3が固定されて
いる。この固定腕3は、平面く字状の上下一対の屈曲杆
3Aの先端部を縦杆3Bで連結してなり、この縦杆3B
にはローラ3Cが回転自在に嵌装されている。なお、4
は補強板である。
【0013】主枠2の他側部(進行方向Fの右側)には
図2〜図4に示すようにブラケット5が上下方向に一対
ずつ設けられ、これらブラケット5には板6Bで連結さ
れた上下一対の横杆6Aからなる回動腕6が軸7により
回動自在に取付けられている。この回動腕6の先端部に
は軸受となる円筒杆6Cが両横杆6Aに跨がるようにし
て固定されている。
【0014】この回動腕6の先端部には上記固定腕3と
対向して上記ロールベールBの反対側を支持する支持腕
8が支軸14を介して回動自在に設けられている。この
支持腕8は、平面円弧状の上下一対の湾曲杆8Aと、両
湾曲杆8Aの両端を連結する縦杆8Bとから主に構成さ
れ、縦杆8Bにはローラ8Cが回転自在に嵌装されてい
る。
【0015】湾曲杆8Aは取扱うべきロールベールBの
最大径と最小径の略中間の曲率半径で形成されている。
また、湾曲杆8Aにはその中央部より変位した位置に支
軸14を挿通する上下一対の軸受8Dおよび通孔8Eが
形成され、これら軸受8D、通孔8Eおよび上記回動腕
6の円筒杆6Cに跨がって支軸14が挿通されている。
なお、支軸14はピン止め等により挿抜可能であり、こ
れにより図3あるいは図5に示すように支持腕8を上下
が逆になるよう反転させて付け換えることが可能になっ
ている。
【0016】支持腕8先端部の外側への開きを一定範囲
に制限するために、軸受部8Dには当接部8Fが、回動
腕6の横杆6Aにはその当接部8Fを係止する係止軸6
Fがそれぞれ突設されている。また、支持腕8をその当
接部8Fが係止軸6Fに係止する方向に付勢するため
に、支持腕8の湾曲杆8Aと回動腕軸6の横杆6Aにそ
れぞれ突設した軸8G,6E間にはつるまきばね9が介
設されている。
【0017】そして、上記回動腕6を回動操作するため
に、主枠2の側部に突設したブラケット12には油圧シ
リンダ10の基端部10Aが軸11により枢支され、回
動腕6の板6Bに突設したブラケット6Dには油圧シリ
ンダ10のピストンロッド10B先端部が軸13により
枢支されている。
【0018】次に実施例の作用を述べる。先ず挟持運搬
すべきロールベールBの径に応じて支持腕8の配置を切
換える。小径のロールベールを扱う場合には図3のよう
に支持腕8は先端側の突出長さが短い配置であるが、こ
の配置から大径のロールベールを扱う配置に切換えるに
は、支持腕8の湾曲杆8Aに突設した軸8Gからつるま
きばね9の一端を外し、支軸14を抜いて支持腕8を同
じ向きで上下が逆になるよう反転する。これにより支持
腕8を図5のように先端側の突出長さが長い配置にした
なら、再び支軸14を挿着し、つるまきばね9の一端を
軸8Gに係合させればよい。
【0019】この様に支持腕8の先端側への突出長さを
選択的に調節可能に構成したので、大径あるいは小径の
ロールベールBの径に応じて、隣接するロールベールB
の外周面を損傷する虞れのない最大限の範囲で目的のロ
ールベールBの周面を有効に挟持でき、隣接するロール
ベールの梱包フィルムを損傷する虞れはない。
【0020】そして、例えば図4に示すように横置きの
ロールベールBを縦置きにする場合には、フロントロー
ダaの油圧シリンダiの伸長動でベールグリッパ1を先
端側が下方に向くよう略90度回動させ、ロールベール
Bの上方に位置させる。次いで、油圧シリンダ10の収
縮動で回動腕6を回動させて支持腕8をその先端側が固
定腕3との間で挟持に必要な開口巾になるよう開き、油
圧シリンダfの収縮動でベールグリッパ1を下降させて
固定腕3と支持腕8をロールベールBの両側に位置させ
る。
【0021】次いで、ベールグリッパ1の油圧シリンダ
10の伸長動で回動腕6を挟持方向に回動させると、先
ず支持腕8の後端側縦杆8BがロールベールBに当接
し、その反力で先端側縦杆8Bがつるまきばね9の付勢
力に抗して支軸14を支点に挟持方向に回動し、湾曲杆
8Aと共にロールベールBの周面に圧接し、固定腕3と
支持腕8との間でロールベールBを挟持することができ
る。支持腕8が回動腕6に回動自在に支持されているの
で、ロールベールBの周面形状に相応して当接するよう
になり、安定した挟持状態を維持でき、ロールベールB
に与える変形を最少限にすることができ、フィルムで包
まれたロールベールBの気密性を悪化させることはな
い。
【0022】こうしてロールベールBを挟持したなら、
ベールグリッパ1を上昇させると共に90度回動させ
て、ロールベールBを縦置きにし、支持腕8を開いてロ
ールベールBを解放すればよい。この場合、上記とは逆
の順序で支持腕8が開き、すなわち回動腕6の解放方向
への回動に応じて支持腕8の先端側がつるまきばね9の
付勢力で支軸14を支点に大きく開くため、回動腕6の
小さな動きでロールベールBを解放するに十分な開口を
形成することができる。換言すれば、回動腕6の回動量
を減少でき、ベールグリッパ1の側方の作動領域を減少
できるので、側方の障害物に対する配慮を軽減できる。
【0023】支持腕8は解放状態ではつるまきばね9の
付勢力により支持腕8の当接部8Fが回動腕6の係止軸
6Fに当接した状態を維持されるので、移動時に勝手に
揺動することはない。また、固定腕3の先端部および支
持腕8の両端部にローラ3C,8Cを設けているので、
ロールベールBとの接触摩擦を軽減でき、ロールベール
Bに巻付けたフィルムの損傷を防止できる。なお、ロー
ラ3c,8cは必ずしも必要とされるものではない。
【0024】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
【0025】(1)主枠の両側に腕を設け、一側の腕
を、回動腕と支持腕で構成し、その回動腕を回動して円
筒形物体を他側の腕とで挟持するに際し、支持腕が円筒
形物体の周面形状に対応して回動することで、その周面
形状に相応して当接するようになり、安定した挟持状態
を維持でき、円筒形物体に与える変形を最少限にするこ
とが可能となる。
【0026】(2) 回動腕に支軸を介して支持腕の中央部
より変位した位置を枢支したので、支持腕の先端側への
突出長さを選択的に調節可能となり、大径あるいは小径
の円筒形物体の径に応じて、隣接する円筒形物体の外周
面を損傷する虞れのない最大限の範囲で目的の円筒形物
体の周面を有効に挟持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタに装着された本考案の作業機の一実施
例を示す側面図である。
【図2】同作業機の平面図である。
【図3】同作業機の部分的拡大平面図である。
【図4】同作業機の側面図である。
【図5】同作業機の作用を示す平面図である。
【図6】従来の作業機の平面図である。
【符号の説明】
2 主枠 3 固定腕 6 回動腕 8 支持腕 14 支軸 T トラクタ a フロントローダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタのフロントローダに装着される
    主枠の両側に腕を設け、その両側の腕でロールベールか
    らなる円筒形物体の外周面を把持して荷役を行うロール
    ベールの荷役作業機において、一側の腕を、主枠の他側
    の腕に対して開閉駆動される回動腕と、該回動腕に支軸
    を介して中央部よりも変位した位置が回動自在に、かつ
    支軸に対する先端側の突出長さを選択的に調節すべく着
    脱自在に枢支され、上記円筒形物体の外周面を他側の腕
    との間で挟持する支持腕とで構成したことを特徴とする
    ロールベールの荷役作業機。
JP1991030924U 1991-05-07 1991-05-07 ロールベールの荷役作業機 Expired - Lifetime JP2564269Y2 (ja)

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JPH04127126U JPH04127126U (ja) 1992-11-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0387115A (ja) * 1989-06-07 1991-04-11 Fuentsu Memuro Kk ローダのロールグラブ

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JPH04127126U (ja) 1992-11-19

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