JPH0387115A - ローダのロールグラブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はトラクタに付設されたローダのアタッチメント
の改良に関するものであり、さらに詳しく述べると、牧
草を帯状のフィルムでラップしたロール状ベールの積み
上げ積み下しに適したロールグラブに係るものである。

［従来に技術］ 牧草ベールを円柱状に帯状のフィルムでラップしたロー
ル状ベールは、通常、ベールの両端面が垂直になるよう
に横積みされるが、保管中、その両端面の内側の牧草に
かびが発生して品質を低下させることが多い。これは両
端面のフィルムは外周面のフィルムに比べると牧草によ
〈密着しないためである。そこで、ロール状ベールの両
端面を水平にして両端面のフィルムが牧草によく密着す
るように縦積みしたところ、外気の両端面への流入が阻
止され、かびの発生が防止されることがわかった。この
ロール状ベールはトラクタに付設したローダのロールグ
ラブによって積み上げる。従来のロールグラブは、ロー
ダアームの先端に回動駆動可能に取付けられたベースと
、ベースに取付けられたアームと、ベースに取付けられ
て両側のアームを開閉させる油圧シリンダからなり、両
側のアームを合わせて閉じると、ベースと両側のアムに
よって円柱状の空間が形成され、その空間にロール状ベ
ールを入れて運搬し積み上げていた。

［発明が解決しようとする課題］ 従来のロールグラブでロール状ベールを横積みするとき
は、ロール状ベールの外径がグラブを閉じたときの内径
よりも小さくても別に問題はないが、ロール状ベールを
縦積みするときは、ロール状ベールの外径がグラブを閉
じたときの内径よりも小さいと、ロール状ベールがロー
ルグラブから抜は落ちるため、積み上げることができな
い。

又、ベールの直径がロールグラブの内径よりも大きいと
、ロールグラブの先端の間でベールの外周が円周方向に
つままれるような形になるため、フィルムが破損しやす
いという問題があった。さらに、従来のロールグラブは
ベースとアームのヒンジ部分にロール状ベールの外周を
ラップしているフィルムがかみ込まれて切れたり、ベー
ルがロールグラブから外れなくなったりする事故が起き
やすかった。

本発明は上記問題を解決するためになされたものであり
、その目的とするところはロール状ベルの外径には関係
なく縦積みも横積みも可能であり、ベールをラップした
フィルムが破れたりかみ込まれたりするおそれのないロ
ールグラブを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を遠戚するため、本発明が採用する手段は、ロ
ーダアームの先端に回転駆動可能に取付けたベースと、
そのベースの両側に油圧シリンダを介して開閉可能に取
付けた左右のアームとを備え、その左右のアームをベー
ルの軸心に直交する方向に閉じてベールの外周を左右の
アームで把持するロールグラブにおいて、各アームにベ
ール外周の母線に直交する方向に延長する少なくとも２
木のロッドからなる把持部を設けたことにある。

左右のアームをベースに軸着し、相反する方向に回動し
て開閉してもよく、又、一方のアームを固定して他方の
アームを軸着して回転することにより開閉してもよく、
さらに、左右のアームをベースに摺動可能に取付け、相
反する方向に摺動させて貨幣してもよい。ベースとアー
ムは直線状でも円弧状でもよいが、円弧状に形成して軸
着するときは、軸の取付位置を円弧の外側にすることが
望ましい。

［作用］ 本発明のロールグラブでベールを把持するには、左右の
アームをロール状ベールの外周に沿わせる。それから、
左右のアームを相対的に閉じると、左右のアームがベー
ルの外周を抱え込む。このとき、ベースの内面と左右の
把持部がベールに食い込みベールを確実に把持する。左
右の把持部はベールを包むフィルムの長手方向に直交す
る方向に延長するから、把持部がベールの外周に食い込
んでもフィルムをつまむことはないから、フィルムが破
損するおそれはない。

［実施例］ 本発明のロールグラブを図面に示す実施例に基づいて説
明する。

第１図及び第２図は本発明の第１実施例であり、第１図
に示すように、ロールグラブはトラクタのローダアーム
に回動可能に支持されるベース１０と、そのベースに固
定されてベースの一部を形成する円弧状のベツド１２と
、そのベツドの両端部に一端部が相互回動自在に軸止め
された円弧状のアーム１４と、ベースｌＯに胴部がピス
トンロッド部がアーム１４にそれぞれ回動可能に取付け
られた油圧シリンダ１Ｂとからなる。ベツド１２と両側
のアーム１４とを連結する軸１８の中心はベツド１２か
らその外方すなわちベース１０の方へ外れた位置にある
。

ベツド１２とアーム１４は軸１８の付近において外方へ
比較的大きな量率半径で屈折するから、ベール３０の外
径が大きくなっても、ベールの外周がベッド１２とアー
ム１４にかみ込まれることはない。

第２図に示すように、ベツド１２は間隔をあけて並び両
端を軸１８で連結された複数本のロッド１３からなり、
同じくアーム１４も間隔をあけて並ぶ複数本の把持部１
５を形成するロッド１５からなる。各ロッドの一端は軸
１８で他端は比較的外径の大きなエンドロール２０で連
結される。エンドロール２０の両端はベールを傷つけな
いように丸められる。

第３図の第２実施例が示すように、ベツド１２とアーム
１４を円弧状にせず直線状に形成してもよい。この場合
、ベツド１２とアーム１４を連結する軸１８の位置を外
側へ突出させる必要はない。エンドロール２０を大径に
する代りに、アーム１４の先端を外側へ反らせてもよい
。

第４図の第３実施例が示すように、アーム１４の両側端
のロッド１５の他端にＬ形ジョイン）１７を取付け、そ
のＬ形ジヨイントにベアリング１８を介して回転自在に
エンドロール２０を取付けてもよい。

エンドロール２０の両端はベールを傷つけないように丸
められる。又、第５図の第４実施例が示すように、エン
ドロール２０をアーム１４の両側端の把持部１５を形成
するロッドと一体に形成してもよい。

ベース１０は第６図に示すように、トラクタ２２のロー
ダ２３のローダアーム２４の先端に下端側か回動可能に
取付けられ、背面にはローダ２３の先端油圧シリンダ２
５のピストンロッド部が回動可能に軸止めされる。

次に、本発明のロールグラブによるロール状ベールの積
み上げについて説明する。第６図に示すように、ベール
ラッパによってフィルム３１がラップされたロール状ベ
ール３０は円板状端面な垂直にして置かれる。これをト
ラクタ２２のローダ２３で持上げるため、ローダアーム
２４の主油圧シリンダ２６と先端油圧シリンダ２５を操
作し、ベースｌＯを水平にしてベツド１２をベール３０
の上面にのせる。ついで、油圧シリンダ１８を操作して
両側のアーム１４をせばめ、把持部１５をベール３０に
食い込ませてベール３０を抱き込むようにして持上げる
。

両側のアーム１４をせばめたとき、第１図のベツド１２
とアーム１４はベール３０の外周に泊うが、軸１８は比
較的大きな曲率半径で外方へ曲折しているから、ベール
外周のフィルム３１がベツド１２とアーム１４の間にか
み込まれることはない。又、第３図のベツド１２とアー
ム１４は軸１８が外側へ突出していないが、軸１８がベ
ールの外周に沿うことはないので、やはり、ベールのフ
ィルムがアーム１４とへラド１２の間にかみ込まれるお
それはない。

ロールグラブがベールを抱えたとき、第１図に鎖線で示
すように、ベール３０の外径によって位置は異なるが、
アーム１４の把持部１５は確実にベール３０の外周を左
右から抱きかかえることガできる。

したがって、ベール３０の外径には関係なく、又、ベー
ルの形状が円柱形から外れた異形であっても、ベールを
確実に持上げることができる。アーム１４の先端のエン
ドロール２０は断面が円形でその外径は比較的大きく、
両端は丸められているので、ベール３０を抱き込んだと
きに、フィルム３１を損傷させるおそれはない。

第７図に示すように、ローダ２３の主油圧シリンダ２６
と先端油圧シリンダ２５を操作してベールを所定の高さ
に持ち上げ、ベース１０を垂直にした後に、油圧シリン
ダ１８を操作して両側アーム１４を開き、ベール３０を
縦積みする０図示していないが、ベースを水平にすれば
ベールを横積みにすることができることはいうまでもな
い。

第８図及び第９図の第５実施例が示すように、ベツド１
２を左右に分割し、ベール３０を直接ベース１０の内面
に当ててもよい。左右のベット１２はベースｌＯの左右
の端部から斜めに突出し、その先端部にアーム１４が軸
１８を介して軸着される。アーム１４の根元側の端部に
油圧シリンダ１８のピストンロッド部が軸止めされ、シ
リンダ部はベース１０に軸止めされる。アーム１４の先
端側には管材をＵ字形に曲げた把持部１５が設けられ、
鎖線で示すように、左右のアーム１４を閉じてベール３
０をベツドｌＯの内面に押圧すると、アーム１４の把持
部１５はベール３０の外周面に食い込むから、ベールの
大小には関係なくベール３０を確実に把持する。把持部
１５はベル３０の外周母線に直交して延長するから、把
持部１５がベール３０に食い込んでもフィルムを破損す
る０ ことはない。

第１Ｏ図及び第１１図の第６実施例が示すように、ベー
ス１０にその長手方向に摺動自在に左右−組のアーム１
４を取付け、そのアームにパイプをＵ字形にした把持部
１５を一体に固定し、左右のアーム１４の間に油圧シリ
ンダ１Ｂを設けてもよい。左右の把持部１５は相互に内
方に傾斜し、先端からベースｌＯまでの距離は把持する
最大のベール３ｏの半径よりも長く設定する。ベール３
０を把持するときは、鎖線で示すように、油圧シリンダ
１８を伸張して左右のアーム１４を開き、ベール３ｏに
ベース１０を当てる。ついで、実線で示すように、油圧
シリンダ１８を縮小して左右の把持部１５でベール３ｏ
を把持する。ベール３０の外周面には左右の把持部１５
の平行な２木のパイプが食い込むが、パイプは断面が円
形であり、ベール外周の母線すなわちベールを包むフィ
ルムの延長方向に直交するから、把持部１５によってフ
ィルムがつままれて破れるおそれはない。

第１２図の第７実施例が示すように、左右のア１ 一ム１４ａ、１４ｂは必ずしも対称に形成する必要はな
く、一方のアーム１４ａを長く伸縮可能に形成し、他方
のアーム１４ｂを短く形成してもよい。アーム１４ａは
ベース１０から斜めに突出するベツド１２にピン１８を
介して回動自在に軸着された第１アーム３１と、その第
１アームに長手方向摺動可能に取付けられたＬ字形の第
２アーム３２からなる。第１アーム３１と第２アーム３
２には長手方向に多数のボルト孔３３があけられ、それ
らのボルト孔にポルト３４を通して第１及び第２アーム
を一体に固定してアーム１４ａとする。ボルト孔３３の
組合せを変えることによりアーム１４ａの長さを調整す
ることができる。ベース１０と第１アーム３１の間に油
圧シリンダ１８ａを取付け、油圧シリンダ１８を介して
アーム１４ａを回動させる。

アーム１４ｂはベース１０にピン３５を介して回動自在
に軸着し、ベース１０とアーム１４ｂの間に油圧シリン
ダ１８ｂを取付ける。アームＩＬＬ、　ｔａｂノ先端に
ベール３０を直接把持する把持部１５を取付ける。

第１３図に示すように、把持部１５はパイプを長円２ 形にしたリング３６と、そのリングに固定されたホルダ
３７からなり、ホルダ３７はピン３８を介してアーム１
４ａ、１４ｂの先端に回動自在に軸止めする。あらかじ
めベール３０の外径に合せてアーム１４ａの長さを調整
しておく。実線で示すように、油圧シリンダｌｅａ、１
８ｂを操作してアーム１４ａ、１４ｂを開き、ベール３
０の周面にベース１０の内面を対接させる。

ついで、鎖線で示すように、油圧シリンダ１８ａ、１８
ｂを伸張すると、左右のリング３６がベール３０の周面
を両側から把持する。リング３Ｂはベール３０の外周に
食い込むが、リング３６の上下はベール３０の外周母線
に接線が直交するから、リング３６によってフィルムが
つままれて破損するおそれはない。

第１４図の第８実施例が示すように、ベース１゜の両側
に左右のベツド１２を斜めに固定し、そのベツドにピン
１８を介して第１及び第２アーム３１゜３２からなる長
さ調整可能なアーム１４を対称に軸着してもよい。アー
ム１４の全長は把持するベールの３ 径によって調整することはいうまでもない。第１アーム
３１の根元側端部に左右の油圧シリンダ１８のピストン
ロンド部を軸止めし、シリンダ部をベス１０にを回動可
能に取付ける。アーム１４に前記実施例と同じ把持部１
５を設ける。把持部１５のホルダ３７はピン３８を介し
て回動自在に第２アーム３２に取付け、そのホルダにリ
ング３８を固定する。ホルダ３７と第２アーム３２の間
にロックパー３９を脱着自在に渡し、必要に応じてリン
グ３６の第２アーム３２に対する傾斜角度を固定しても
よい。図示していないが、ベールは左右のリングによっ
て把持されるが、リングはその上下がベール外周の母線
に対して直角に食い込むから、ベールを包むフィルムが
つままれて破損するおそれはない。

上記のとおり、本発明は従来の両側のアームを突き合わ
せてその内側にロール状のベールをのせる方式のロール
グラブとは異なり、ベールを両側のアームで抱き込んで
把持する方式であるから、ベールの外径には関係なく、
又、ベールが円柱形からくずれた異形であっても、ベー
ルを確実に把持することが可能であり、ベールの軸を垂
直にして縦積みすることも、軸を水平にして横積みする
こともできるという優れた効果を奏する。又、ベル外側
のフィルムがアームの先端によってつままれることもア
ームとベースの間にかみ込まれることもないから、従来
のロールグラブのように、ベールのフィルムが破損した
り、ベールがロールグラブから脱離不能になったりする
事故は未然に防止されるという格別の効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例のロールグラブの正面図、 第２図は第１図のロールグラブを展開して示す平面図、 第３図は第２実施例の第１図に相当する図、第４図及び
第５図は第３及び第４実施例のエンドロールの平面図、 第６図及び第７図は第１図のロールグラブを備えたロー
ダによってベールを把持する状態及び積５ み上げる状態をそれぞれ示す。 第８旧友は第５実施例の第１図に相当する図、ただし、
アームは片側のみを示す。 第９図は第８図のアームの外側面図、 第１Ｏ図は第６実施例の第１図に相当する図、第１１図
は第１０図の実施例の底面図、第１２図は第７実施例の
第１図に相当する図、第１３図は第１２図のリングの正
面図、第１４図は第８実施例の第１図に相当する図、図
において、符号１０はベース、１２はベツド、１４はア
ーム、１５は把持部、１８は油圧シリンダ、２３はロー
ダ、３０はベール、３６はリング、３７はホルダをそれ
ぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ローダ（２３）の先端に回動駆動可能に取付けられ
   たベース（１０）と、前記ベースの両側に油圧シリンダ
   （１８）を介して相対的開閉可能に取付けられた左右の
   アーム（１４）とを備え、前記アームを閉じてベール（
   ３０）の外周を把持するロールグラブにおいて、前記ア
   ームにベール外周の母線に少なくとも接線が直交する方
   向に延長する２本以上のロッドからなる把持部（１５）
   を設けたことを特徴とするローダのロールグラブ。 ２）左右のアームの少なくとも一方を長さ調整可能に形
   成したことを特徴とする請求項１に記載のローダのロー
   ルグラブ。 ３）把持部をリング状に形成したことを特徴とする請求
   項１に記載のローダのロールグラブ。