JP2562527Y2 - 浮桟橋支柱杭用外面被覆鋼管杭の被覆耐久性評価試験装置 - Google Patents

浮桟橋支柱杭用外面被覆鋼管杭の被覆耐久性評価試験装置

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JP2562527Y2
JP2562527Y2 JP7965492U JP7965492U JP2562527Y2 JP 2562527 Y2 JP2562527 Y2 JP 2562527Y2 JP 7965492 U JP7965492 U JP 7965492U JP 7965492 U JP7965492 U JP 7965492U JP 2562527 Y2 JP2562527 Y2 JP 2562527Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は浮桟橋支柱杭用外面被覆
鋼管杭の被覆耐久性評価試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海岸、港湾等の杭として使用され
る鋼材は厳しい使用環境にさらされ、その中でも干満帯
の腐食は深刻な問題である。そのためにポリオレフィン
樹脂や熱硬化性樹脂の重防食被覆鋼材が広く市販される
ようになった。これらの重防食被覆鋼材は防食性のみな
らず流木等の衝撃にも充分耐えられるような機械的性質
を保持する必要がある。ところで近年有脚浮体式係船岸
用支持杭として、この重防食被覆鋼材が使用されるよう
になり、浮体式係船岸の支持ローラーが接触する部分は
局部的に大荷重がかかり、塗膜が剥離するという問題が
ある。
【0003】これら塗膜の剥離に対する対策のための開
発の一つとして被覆耐久性評価試験が必要である。その
ための手段として従来、摩耗輪によるプラスチックの摩
耗試験方法としてJIS K7204に定められている
試験方法や塗膜の表面の耐摩耗性を評価するころがり摩
耗の試験方法が知られている。また、実開平3−487
50号公報のように地面と対向する位置において略水平
方向に回転可能に駆動モータによって駆動される回転体
の地面と対向する側にクッション材を介して布帛を取付
け、この布帛を地面に対して押圧状態で接触回転せしめ
て布帛の耐摩耗性を試験する装置において、駆動モータ
と回転体とは回転体に取り付けられた布帛を地面に対し
て押圧状態が調節可能な圧力調節部材を備えた支持部材
によって支持されている布帛の耐摩耗性、耐久性を試験
するための装置がが知られているのみが実状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の技術
は、本考案のように表面の耐摩耗性及び塗膜のころがり
摩耗による剪断耐久性並びに塗膜界面のころがり摩耗に
よる剪断密着力を総合的に評価する試験装置ではない。
すなわち、JIS K7204に定められている試験方
法は単にプラスチックの摩耗試験方法のみであり、ま
た、ころがり摩耗の試験方法は単に塗膜の表面の耐摩耗
性を評価するのみである。更に実開平3−48750号
公報は布帛の耐摩耗性を試験する装置であって、対象と
する性能試験が異なっているもので、これらはいずれも
一度に表面の耐摩耗性、ころがり摩耗による剪断耐久性
及び塗膜界面のころがり摩耗による剪断密着力の三つの
総合的な評価をする試験装置ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記したような三つの総
合評価を可能にするために、考案者らは鋭意開発を進め
た結果、浮桟橋支柱ロールと同様のロールによる摩耗試
験機及び圧力可変で、高荷重でも試験可能で、しかもロ
ール可変により各種ロールの比較可能な被覆鋼管杭の被
覆耐久性総合評価試験装置を提供せんとするものであ
る。その考案の要旨とするところは、樹脂被覆ロールも
しくはゴムロールより成る試験ロールと樹脂被覆ロール
もしくはゴムロールあるいは鋼製ロールより成る受けロ
ールとの間に1トン以上の荷重を任意に調整可能なプレ
ス機を設けると共にストロークカウンターを付設した試
験片移動用シリンダーからなることを特徴とする浮桟橋
支柱杭用外面被覆鋼管杭の被覆耐久性評価試験装置にあ
る。
【0006】以下本考案について図面に従って詳細に説
明する。図1は本考案に係る被覆鋼管杭の被覆耐久性総
合評価試験装置の概略図である。図1に示すように、被
覆試験片1を圧力調整機能付きのプレス機2と一体構成
された樹脂被覆ロール若しくはゴムロールより成る試験
用ロール3と受けロール4との間に挿入し、シリンダー
5にストロークカウンター6を付設して、シリンダー5
をある一定荷重の試験用ロール3と受けロール4との間
を被覆試験片1を前後にシリンダー5によってストロー
クさせ、その荷重による被覆試験片1の摩擦が丁度浮桟
橋として海岸に設けられた状態を再現させるものであ
る。そしてプレス機による荷重とシリンダーのストロー
クさせたことによる被覆試験片が損傷するまでストロー
ク数を重ねて、その結果をストロークカウンターより得
るものである。
【0007】
【実施例】以下実施例により本考案を具体的に説明す
る。鋼管杭の被覆耐久性評価試験は、普通、試験を容易
にし摩耗荷重を均一にするために曲面(R)を持った鋼
板ではなく、平板な被覆鋼板を用いる。従って、ここで
は鋼管杭試験対象として鋼板を用いるが、鋼管杭の被覆
試験として何ら支障はなく、特に本来の対象が被覆鋼板
であれば更に実際に近いものになることは言うまでもな
い。そこで、鋼板(500×150×9mm)をグリッ
トブラスト処理しウレタン系プライマーを膜厚30μm
に塗布し硬化後、ポリウレタン樹脂を膜厚2.5mmに
スプレー塗装し、防食被覆層としたもの(A)、また
は、防食被覆層が完全に硬化後、保護層としてガラスフ
レーク入りビニルエステルを膜厚2.2mmに塗装した
もの(B)の2種類について、また、試験ロールとして
ナイロンロール(a)ウレタンゴムロール(b)の2種
類について本考案装置にて表面の耐摩耗性及び塗膜のこ
ろがり摩耗による剪断耐久性並びに塗膜界面のころがり
摩耗による剪断密着力を総合的に評価試験を行った。す
なわち、プレス機により試験用ロールに荷重1〜7トン
をかけストローク300mmにてロールころがり摩耗試
験を100〜70000回実施したときの被覆の損傷状
況にて評価した。
【0008】その結果を表1に示す。表1に示すように
荷重1〜7トンの範囲で変え、かつストローク回数を変
化させた結果、被覆層がポリウレタン樹脂の場合、ナイ
ロンロールでは荷重3トンのとき20000ストローク
回数で鋼面が露出する大きな損傷が確認され、ウレタン
ゴムロールでは荷重7トンのとき70000ストローク
回数で被覆の若干の損傷が確認された。また、保護層と
してガラスフレーク入りビニルエステル樹脂を被覆した
場合、ナイロンロールでは荷重3トンのとき5000ス
トローク回数で鋼面が露出する大きな損傷が確認され、
ウレタンゴムロールでは荷重7トンのとき70000ス
トローク回数においても被覆表層のわずかな摩耗のみで
あった。すなわち、従来技術では摩耗荷重が小さいた
め、被覆表層のわずかな摩耗(表面の耐摩耗性)のみの
評価に留まっていたが、本考案装置ではプレス機により
試験用ロールに1トン以上の荷重をかけるため、被覆が
損傷するストローク回数から「ころがり摩耗による剪断
耐久性」が、また、鋼面が露出するストローク回数から
「被覆界面のころがり摩耗による剪断密着力」が分か
り、被覆の総合的評価が可能となった。
【0009】
【表1】
【0010】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によって従来
技術では塗膜単体での耐摩耗性評価に限られていたもの
が、塗膜の総合的評価が可能となり、また、実際の海
岸、港湾等の環境状況と同一条件の塗膜の総合的評価が
可能となり、しかも、短時間に出来るという塗膜の開発
のためのデータとして大きな役割を果たすという優れた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る被覆鋼管杭の被覆耐久性総合評価
試験装置の概略図である。
【符号の説明】
1 被覆試験片 2 プレス機 3 試験用ロール 4 受けロール 5 シリンダー 6 ストロークカウンター

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂被覆ロールもしくはゴムロールより
    成る試験ロールと樹脂被覆ロールもしくはゴムロールあ
    るいは鋼製ロールより成る受けロールとの間に1トン以
    上の荷重を任意に調整可能なプレス機を設けると共にス
    トロークカウンターを付設した試験片移動用シリンダー
    からなることを特徴とする浮桟橋支柱杭用外面被覆鋼管
    杭の被覆耐久性評価試験装置。
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