JP2562470Y2 - クレーン車の警報装置 - Google Patents
クレーン車の警報装置Info
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- JP2562470Y2 JP2562470Y2 JP1990007595U JP759590U JP2562470Y2 JP 2562470 Y2 JP2562470 Y2 JP 2562470Y2 JP 1990007595 U JP1990007595 U JP 1990007595U JP 759590 U JP759590 U JP 759590U JP 2562470 Y2 JP2562470 Y2 JP 2562470Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は格納したブームの後端の状況を運転者に警
報するクレーン車の警報装置に関する。
報するクレーン車の警報装置に関する。
(従来の技術) 従来、車輪により走行するクレーン車としては第4図
に示すものが知られている。
に示すものが知られている。
上記クレーン車は、車輪aにより自走自在な下部走行
体b上に上部旋回体cが旋回自在に設けられていて、こ
の上部旋回体cに複数段例えば3段伸縮するブームdが
起伏自在に装着されている。
体b上に上部旋回体cが旋回自在に設けられていて、こ
の上部旋回体cに複数段例えば3段伸縮するブームdが
起伏自在に装着されている。
上記のようなクレーン車では、ブームdを格納した場
合、第1ブームd1の後端より第2ブームd2以後が後方
へ距離b突出する。
合、第1ブームd1の後端より第2ブームd2以後が後方
へ距離b突出する。
このためブーム格納時のブーム後端の旋回半径はRと
なる。
なる。
またブームdを格納した状態でブームdを角度θ起立
させるとブーム後端の旋回半径は最小のR0となり、ブ
ームd後端の旋回半径はブームdの伸縮状態や起伏状態
によりRからR0の範囲で変化する。
させるとブーム後端の旋回半径は最小のR0となり、ブ
ームd後端の旋回半径はブームdの伸縮状態や起伏状態
によりRからR0の範囲で変化する。
(考案が解決しようとする課題) 従来では格納したブームdの後端がどの位置にあるか
を運転車が容易に確認できないため、ブーム格納状態で
上部旋回体cを旋回させた場合、ブーム後端が外壁など
の障害物に衝突して、外壁やブーム自体が破損するなど
の事故がしばしば発生する不具合があった。
を運転車が容易に確認できないため、ブーム格納状態で
上部旋回体cを旋回させた場合、ブーム後端が外壁など
の障害物に衝突して、外壁やブーム自体が破損するなど
の事故がしばしば発生する不具合があった。
この考案は上記不具合を改善する目的でなされたもの
で、ブーム後端の状況を運転者に警報するようにしたク
レーン車の警報装置を提供して、旋回時の安全を図ろう
とするものである。
で、ブーム後端の状況を運転者に警報するようにしたク
レーン車の警報装置を提供して、旋回時の安全を図ろう
とするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) この考案は上記目的を達成するために、下部走行体上
に上部旋回体を旋回自在に設け、この上部旋回体に複数
段に伸縮自在なブームを起伏自在に装着し、ブーム格納
状態では第1ブームの後端より第2ブーム以降が後方へ
突出するクレーン車において、上記ブームの長さをブー
ム長検出器で、またブームの角度をブーム角検出器でそ
れぞれ検出し、かつこれら検出値よりブーム後端の状況
を演算して、上部旋回体が旋回する全円周にわたってブ
ームの後端が上部旋回体の旋回半径より突出したときに
警報するようにしたことにより、ブーム後端が外壁など
の障害物と衝突するなどの事故を防止したクレーン車の
警報装置を提供するものである。
に上部旋回体を旋回自在に設け、この上部旋回体に複数
段に伸縮自在なブームを起伏自在に装着し、ブーム格納
状態では第1ブームの後端より第2ブーム以降が後方へ
突出するクレーン車において、上記ブームの長さをブー
ム長検出器で、またブームの角度をブーム角検出器でそ
れぞれ検出し、かつこれら検出値よりブーム後端の状況
を演算して、上部旋回体が旋回する全円周にわたってブ
ームの後端が上部旋回体の旋回半径より突出したときに
警報するようにしたことにより、ブーム後端が外壁など
の障害物と衝突するなどの事故を防止したクレーン車の
警報装置を提供するものである。
(実施例) この考案の一実施例を図面を参照して詳述する。
図1において1はクレーン車の下部走行体で、車輪2
により自走自在となっている。
により自走自在となっている。
上記下部走行体1上には上部旋回体3が旋回自在に設
けられていると共に、この上部旋回体3の上部にブーム
4の基端側がピン5により枢着されている。
けられていると共に、この上部旋回体3の上部にブーム
4の基端側がピン5により枢着されている。
上記ブーム4は上部旋回体3に枢着された第1ブーム
41と、この第1ブーム41内に伸縮自在に収容された第
2,第3ブーム42,43よりなり第1ブーム41と上部旋回
体3の間に設けられたブームシリンダ6により先端側が
起伏自在となっていると共に、第3ブーム43の先端か
らはワイヤ7を介してフック8が垂下され、また第1ブ
ーム41の基端側には上記ワイヤ7を巻き取るウインチ
9が設置されている。
41と、この第1ブーム41内に伸縮自在に収容された第
2,第3ブーム42,43よりなり第1ブーム41と上部旋回
体3の間に設けられたブームシリンダ6により先端側が
起伏自在となっていると共に、第3ブーム43の先端か
らはワイヤ7を介してフック8が垂下され、また第1ブ
ーム41の基端側には上記ワイヤ7を巻き取るウインチ
9が設置されている。
一方上記ブーム4には、ブーム4の伸縮長さLが検出
するブーム長検出器10と、ブーム4の起伏角度θを検出
するブーム角検出器11が設けられている。
するブーム長検出器10と、ブーム4の起伏角度θを検出
するブーム角検出器11が設けられている。
そしてこれら検出器10,11で検出されたブーム長Lと
ブーム角θは制御装置12へそれぞれ入力され、次のよう
にブーム後端の状況が検出されるようになっている。
ブーム角θは制御装置12へそれぞれ入力され、次のよう
にブーム後端の状況が検出されるようになっている。
第1ブーム41内に第2ブーム42,第3ブーム43が
格納したもっともブーム長Lが小さい状態L0のとき、
第1ブーム41の後端よりさらに距離b後方へ第2,第3
ブーム42,43の後端が突出し、このときブーム4を伏し
た状態でブーム4を旋回させると、ブーム後端の旋回半
径は最大のRとなる。
格納したもっともブーム長Lが小さい状態L0のとき、
第1ブーム41の後端よりさらに距離b後方へ第2,第3
ブーム42,43の後端が突出し、このときブーム4を伏し
た状態でブーム4を旋回させると、ブーム後端の旋回半
径は最大のRとなる。
またこの状態でブーウ4を角度θ起立させたときの旋
回半径は最小のR0となる この旋回半径の最小値R0の検出はscosθ≦kで求め
ることができる。
回半径は最小のR0となる この旋回半径の最小値R0の検出はscosθ≦kで求め
ることができる。
ただしs=b0−(L−L0)とする。
なおLはブーム長検出器10が検出したブーム長、θは
ブーム角検出器11が検出したブーム角、b0はブーム最
縮小時のbの値、L0はブーム最縮小時の長さ、kは上
部旋回体の後端からピン5までの距離、sはピン5から
ブーム後端までの距離をそれぞれ示す。
ブーム角検出器11が検出したブーム角、b0はブーム最
縮小時のbの値、L0はブーム最縮小時の長さ、kは上
部旋回体の後端からピン5までの距離、sはピン5から
ブーム後端までの距離をそれぞれ示す。
一方制御装置12はブーム検出器10及びブーム角検出器
11より入力されるブーム長L及びブーム角θが上記条件
を満たしているかを演算し、もしscosθ≦kであれば運
転席の前方などに設けられた警報ランプ13を消灯して、
旋回が安全に行えることを知らせる。
11より入力されるブーム長L及びブーム角θが上記条件
を満たしているかを演算し、もしscosθ≦kであれば運
転席の前方などに設けられた警報ランプ13を消灯して、
旋回が安全に行えることを知らせる。
すなわちこの状態ではブーム後端が上部旋回体3の旋
回半径Rminより内側となっているため、旋回時外壁など
の障害物にブーム4を衝突させることなく旋回すること
ができる。
回半径Rminより内側となっているため、旋回時外壁など
の障害物にブーム4を衝突させることなく旋回すること
ができる。
また演算結果がscosθ>kの場合は上記警報ランプ13
を点灯して旋回が危険であることを運転者に警報する。
を点灯して旋回が危険であることを運転者に警報する。
このように上部旋回体が旋回する全円周にわたってブ
ーム4の後端が上部旋回体の旋回半径より突出したとき
に警報するようにしたので、運転者は旋回を中止する
か、周囲に障害物があるかを確認してから旋回すること
により、安全に旋回が行えるようになる。
ーム4の後端が上部旋回体の旋回半径より突出したとき
に警報するようにしたので、運転者は旋回を中止する
か、周囲に障害物があるかを確認してから旋回すること
により、安全に旋回が行えるようになる。
また制御装置12にスイッチ15,16を介して接続された
警報ブザー17及び旋回油圧をアンロードする電磁弁18の
スイッチ15,16をそれぞれオンにしておけば、警報によ
りブーウ後端の状況を運転者に知らせることができると
共に、旋回油圧がアンロードされるため、誤って旋回操
作を行っても、上部旋回体3は旋回せず、ブーム4の衝
突を未然に回避できるようになる。
警報ブザー17及び旋回油圧をアンロードする電磁弁18の
スイッチ15,16をそれぞれオンにしておけば、警報によ
りブーウ後端の状況を運転者に知らせることができると
共に、旋回油圧がアンロードされるため、誤って旋回操
作を行っても、上部旋回体3は旋回せず、ブーム4の衝
突を未然に回避できるようになる。
(考案の効果) この考案は以上詳述したように、ブーム長を検出する
ブーム長検出器と、ブーム角度を検出するブーム角検出
器からの信号をもとにブーム後端の状況を演算し、上部
旋回体が旋回する全円周にわたってブームの後端が旋回
半径より突出したときに運転者が警報ランプやブザーに
より警報するようにしたことから、ブームが車幅内にあ
るときに事前に外壁等との衝突の危険性を知り速やかに
対処できるのでブーム後端が上部旋回体の旋回半径より
突出しているのを知らずに上部旋回体を旋回させて、ブ
ーム後端を外壁などの障害物へ衝突させるなどの事故を
未然に防止できるようになる。
ブーム長検出器と、ブーム角度を検出するブーム角検出
器からの信号をもとにブーム後端の状況を演算し、上部
旋回体が旋回する全円周にわたってブームの後端が旋回
半径より突出したときに運転者が警報ランプやブザーに
より警報するようにしたことから、ブームが車幅内にあ
るときに事前に外壁等との衝突の危険性を知り速やかに
対処できるのでブーム後端が上部旋回体の旋回半径より
突出しているのを知らずに上部旋回体を旋回させて、ブ
ーム後端を外壁などの障害物へ衝突させるなどの事故を
未然に防止できるようになる。
また旋回油圧を電磁弁によりアンロードするようにす
れば、誤って旋回操作をしても上部旋回体が旋回しない
ため、さらに安全性を高めることができるようになる。
れば、誤って旋回操作をしても上部旋回体が旋回しない
ため、さらに安全性を高めることができるようになる。
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図はクレーン車
の側面図、第2図は同後面図、第3図は制御系のブロッ
ク図、第4図は従来の説明図である。 1……下部走行体、3……上部旋回体 4……ブーム、41……第1ブーム 42……第2ブーム、43……第3ブーム 10……ブーム長検出器、11……ブーム角検出器 13……警報ランプ、17……警報ブザー
の側面図、第2図は同後面図、第3図は制御系のブロッ
ク図、第4図は従来の説明図である。 1……下部走行体、3……上部旋回体 4……ブーム、41……第1ブーム 42……第2ブーム、43……第3ブーム 10……ブーム長検出器、11……ブーム角検出器 13……警報ランプ、17……警報ブザー
Claims (1)
- 【請求項1】下部走行体(1)上に上部旋回体(3)を
旋回自在に設け、この上部旋回体(3)に複数段に伸縮
自在なブーム(4)を起伏自在に装着し、ブーム格納状
態では第1ブーム(41)の後端より第2ブーム以降
(42),(43)が後方へ突出するクレーン車におい
て、上記ブーム(4)の長さをブーム長検出器(10)
で、またブーム(4)の角度をブーム角検出器(11)で
それぞれ検出し、かつこれら検出値よりブーム後端の状
況を演算して、上部旋回体が旋回する全円周にわたって
ブーム(4)の後端が上部旋回体(3)の旋回半径より
突出したときに警報するようにしてなるクレーン車の警
報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990007595U JP2562470Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | クレーン車の警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990007595U JP2562470Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | クレーン車の警報装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0399651U JPH0399651U (ja) | 1991-10-18 |
JP2562470Y2 true JP2562470Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=31511254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990007595U Expired - Fee Related JP2562470Y2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | クレーン車の警報装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562470Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5867898U (ja) * | 1981-10-31 | 1983-05-09 | 愛知車輛株式会社 | 屈伸型高所作業車の作業範囲規制装置 |
JPS59118694A (ja) * | 1982-12-27 | 1984-07-09 | マルト建設株式会社 | クレ−ン車 |
JPS6085586U (ja) * | 1983-11-18 | 1985-06-12 | 株式会社小松製作所 | 上部旋回式走行クレ−ンのブ−ム装置 |
JPS6211890U (ja) * | 1985-07-03 | 1987-01-24 |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP1990007595U patent/JP2562470Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0399651U (ja) | 1991-10-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |