JP2562231Y2 - 抽出し用レール装置 - Google Patents

抽出し用レール装置

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JP2562231Y2
JP2562231Y2 JP2041293U JP2041293U JP2562231Y2 JP 2562231 Y2 JP2562231 Y2 JP 2562231Y2 JP 2041293 U JP2041293 U JP 2041293U JP 2041293 U JP2041293 U JP 2041293U JP 2562231 Y2 JP2562231 Y2 JP 2562231Y2
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隆一 磯川
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磯川産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は事務用机、キャビネット
等の抽出しに取り付け、その抽出し操作を容易にする抽
出し用レール装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、事務用机、キャビネット等の抽出
し、スライド棚等を取り付けるためのレール装置には、
実開平2−52630号公報記載の考案の如く、アウタ
ーレール内にリテーナを進退摺動可能に装着し、このリ
テーナを介してアウターレール内にインナーレールを進
退可能に装着したものが存在する。
【0003】この従来の考案は、インナーレールの挿入
方向先端に設けた係合突部と、リテーナの離脱防止片に
突出した係合段部とを係合させる事により、離脱防止片
の操作を行う時以外には、インナーレールがリテーナか
ら勝手に離脱しないようにしていた。
【0004】また、リテーナは、離脱防止片の両側に弾
性片を突出し、この弾性片の先端を、アウターレールの
内面の突出片に係合する事により、インナーレールの挿
入時に於て、アウターレール内でのリテーナの摺動を防
止しようとしていた。また、リテーナは、挿入したイン
ナーレールによって、弾性片を内方に規制されると、弾
性片と突出片との係合を解除し、アウターレール内での
摺動を行うものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の考案は、インナーレールの係合突部と、リテーナの
係合段部とを係合させる際に、係合段部には、係合突部
を介してインナーレールの強い引き出し方向への力が作
用する。そのため、係合段部を介して離脱防止片は、イ
ンナーレール側に大きく湾曲し、この状態を多数回繰り
返す事により、復元不能な状態まで塑性変形する虞れを
有していた。
【0006】そして、離脱防止片が塑性変形すると、係
合突部と係合段部との係合を解除しても、離脱防止片
は、インナーレール方向への変形が戻らないものとな
る。そのため、係合突部と係合段部とが係合する前に、
インナーレールの係合突部と離脱防止片の先端とが先に
接触し、係合突部が係合段部まで移動するインナーレー
ルの摺動を妨げるものとなる。そして、離脱防止片の先
端と係合段部との間の寸法の分だけ抽出しを引き出す事
ができないものであった。
【0007】また、上記の如く、係合突部と係合段部と
が係合する前に、インナーレールの係合突部と離脱防止
片の先端とが先に接触するため、離脱防止片は、インナ
ーレールの内側に隠れて位置する。このため、離脱防止
片を操作して、インナーレールをリテーナから抜き出す
事が困難となり、抽出しの抜き出しができないものであ
った。
【0008】また、従来の考案は、インナーレールをア
ウターレールに装着した状態に於て、リテーナの弾性片
は、インナーレールと接触し内方に常時規制されてい
る。そのため、インナーレールをアウターレールから離
脱して、弾性片への規制を解除しても、長期間使用する
と、弾性片は塑性変形を生じて位置を復元できないもの
となった。このため、リテーナは、アウターレールの突
出片に弾性片を係合する事ができず、アウターレール内
での摺動を自由としているため、インナーレールの挿入
を困難とする場合が生じていた。
【0009】本考案は上述のごとき問題点を解決しよう
とするものであって、事務用机、キャビネット等に抽出
し等を取り付けるためのレール装置に於いて、部品の変
形等の原因による故障を防止して、レール装置の確実な
操作を可能とし、抽出し等の引き出し操作や抜き出し操
作を良好に行おうとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は上述のごとき問
題点を解決するため、アウターレール内に進退摺動可能
にリテーナを装着し、このリテーナを介してアウターレ
ール内にインナーレールを進退可能に装着したものに於
て、このインナーレールの挿入方向先端に、リテーナ側
に突出する係合突部を突設するとともに突当突起側のリ
テーナの先端に、係合突部の摺動間隔を設けて回動駒
を、支軸を介して回動可能に軸支し、この回動駒の先端
を延長突出して着脱レバーを形成し、この着脱レバー
に、インナーレールの係合突部がインナーレールの抜き
出し時に係合可能な係合段部を突設するとともに着脱レ
バーをアウターレール側に押圧した状態に於て、着脱レ
バーの先端をインナーレールの挿入時に於て係合する突
当突起を、アウターレールの内面に突設し、この着脱レ
バーと突当突起との係合状態に於てインナーレールの挿
入方向の先端面と突き当てる乗越部を、着脱レバーとは
支軸を介した位置の回動駒に形成し、この乗越部を強い
押圧によって乗り越えるインナーレールにより回動駒を
支軸から回動し、着脱レバーと突当突起との係合を解除
し得るものとして成るものである。
【0011】また、回動駒および着脱レバーは、金属材
料により形成しても良い。
【0012】
【作用】本考案は上述のごとく構成したものであるか
ら、インナーレールをアウターレールに装着するには、
まず、アウターレール内に装着したリテーナを、インナ
ーレールの挿入側に位置する。そして、リテーナに軸支
した回動駒の先端の着脱レバーを、アウターレール側に
押圧し、着脱レバーの先端を、アウターレールの内面に
設けた突当突起に係合させる。また、この回動によっ
て、回動駒は、着脱レバーとは支軸を介して位置する乗
越部をインナーレール側に移動する。
【0013】そして、インナーレールを、先端部分から
リテーナに挿入する。このインナーレールの挿入に伴
い、リテーナに於ても、インナーレールの挿入方向にア
ウターレール内を摺動しようとする。しかしながら、突
当突起側のリテーナの先端に位置する着脱レバーは、上
述の如く先端を突当突起に係合しているため、この係合
状態が解除されるまでリテーナは、アウターレール内を
移動する事がなく、インナーレールの挿入を容易として
いる。
【0014】そして、更にインナーレールの挿入を行う
と、このインナーレールの挿入方向先端の係合突部は、
リテーナに軸支した回動駒の摺動間隔を通過する。ま
た、この通過と同時に、インナーレールの挿入方向の先
端面は回動駒の乗越部に突き当たり、これを乗り越え
る。そのため、乗越部を強い力で乗り越えるインナーレ
ールによって、回動駒は、支軸を支点として、乗越部を
アウターレール側に回動する。また、この回動は、乗越
部とは支軸を介して位置する着脱レバーを、インナーレ
ール側に移動させる。このため、着脱レバーの先端とア
ウターレールの突当突起との係合状態が解除され、リテ
ーナは、インナーレールの挿入を行いながら、アウター
レール内を摺動するものとなる。
【0015】また、インナーレールの係合突部は、回動
駒の摺動間隔を通過すると、着脱レバーの係合段部に接
触し、この係合段部を介して着脱レバーをアウターレー
ル側に押圧する。この着脱レバーへの押圧によって、回
動駒は押圧方向に回動しようとするが、乗越部をインナ
ーレールの内面と接触しているため、回動を行う事がな
い。
【0016】そのため、回動駒の先端の着脱レバーがア
ウターレール側に湾曲し、インナーレールの係合突部
は、着脱レバーの係合段部を乗り越え、インナーレール
をアウターレールに装着できる。
【0017】そして、抽出し等を引き出して、抽出し内
のものを出し入れする通常の使用に於ては、抽出し等を
引き出し、上記の装着時の挿入方向とは逆の方向に、イ
ンナーレールを移動する。このインナーレールの移動に
伴い、リテーナに於ても、インナーレールと同一の方向
にアウターレール内を摺動する。そして、移動を行うイ
ンナーレールから着脱レバーが露出し、この着脱レバー
の係合段部に、インナーレールの係合突部が係合する
と、インナーレールは離脱方向への移動を停止する。そ
のため、抽出し等は机等から脱落する事がない。
【0018】上記では、インナーレールをアウターレー
ルに装着したが、アウターレールからインナーレールを
離脱するには、まず、着脱レバーの係合段部とインナー
レールの係合突部との係合状態を解除する。この解除に
は、インナーレールの引き出し方向への移動によって、
インナーレールから露出する着脱レバーを、アウターレ
ール側に押圧する。この押圧によって、着脱レバーは、
支軸を介して回動駒とともに回動しようとするが、回動
駒は、乗越部をインナーレールの内面に接触しているた
め、回動する事ができない。そのため、回動駒から先端
方向の着脱レバーがアウターレール側に湾曲し、係合段
部をアウターレール側に後退させるため、インナーレー
ルの係合突部と着脱レバーの係合段部との係合状態を解
除できる。
【0019】そして、上記係合状態の解除を行いなが
ら、インナーレールを更に離脱方向に移動すると、イン
ナーレールの係合突部は、着脱レバーの係合段部を乗り
越え、回動駒の摺動間隔を通過して、インナーレールは
アウターレールから離脱できる。
【0020】このようにレール装置は、突当突起側のリ
テーナの先端に支軸を介して回動駒を回動可能に軸支
し、この回動駒の先端を延長突出して着脱レバーを形成
する事により、回動駒や着脱レバーを、リテーナとは別
体で形成している。そのため、レールの摺動を目的とす
るリテーナの材質とは別個の高強度の材質で、着脱レバ
ーや回動駒を形成する事が可能となる。
【0021】このため、回動駒は、インナーレールの先
端面と突き当たっても、著しい摩耗や破損を防止でき
る。また、着脱レバーは、インナーレールの係合突部に
よる強い押圧力を受けても、塑性変形を生じることがな
く、インナーレールの離脱不良を防止できる。
【0022】また、レール装置は、従来の如く、アウタ
ーレールにインナーレールを装着した状態に於て、各部
品に余分な力が常時加わることがない。したがって、レ
ール装置は、長期間に渡る使用によっても、故障等を生
じる虞れがなく、レール装置を固定した抽出しの、引き
出し操作や抜き出し操作を確実に行う事ができるものと
なる。
【0023】また、回動駒および着脱レバーを、金属材
料により形成すれば、インナーレールとの接触による、
破損、摩耗、塑性変形等を更に確実に防止でき、レール
装置の操作を良好とする。
【0024】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に於いて説明す
れば、(1)はアウターレールで、金属、硬質合成樹脂等
により形成し、図1に示す如く、抽出し等への取付けを
行う固定部(2)を平坦に形成するとともにこの固定部
(2)の両側を折曲して両側壁(3)を設け、この両側壁
(3)を外方に膨出する弧状に湾曲形成している。
【0025】また、アウターレール(1)は、固定部(2)
に挿通孔(4)を貫通形成し、この挿通孔(4)に挿通した
ボルト、ビス等の止具(5)により目的部に固定可能とし
ている。また、アウターレール(1)内には、リテーナ
(6)を介してインナーレール(7)を進退可能に装着す
る。
【0026】このインナーレール(7)は、金属、硬質合
成樹脂等により形成し、机等への取付固定部(8)を平坦
に形成するとともにこの取付固定部(8)に、ボルト、ビ
ス等の止具(10)の挿通孔(11)を形成し、目的部に固
定可能としている。また、インナーレール(7)は、取付
固定部(8)の両側を折曲して両側折曲壁(12)を設けて
いる。また、この両側折曲壁(12)を内方弧状に湾曲す
る事により湾曲凹溝(13)を形成する。また、インナー
レール(7)は、取付固定部(8)の挿入方向先端をリテー
ナ(6)側に突設して係合突部(14)を形成している。
【0027】また、このインナーレール(7)は、リテー
ナ(6)を介してアウターレール(1)内に装着する。この
リテーナ(6)は、自己潤滑性を有するナイロン等の合成
樹脂で形成し、図1、図3に示す如く、アウターレール
(1)の固定部(2)に臨ませて位置する基盤(15)を設
け、この基盤(15)の両側を立ち上げて両側摺動壁(1
6)を形成している。
【0028】また、リテーナ(6)は、両側摺動壁(16)
をアウターレール(1)の両側壁(3)に臨ませて位置する
とともにこの両側摺動壁(16)に、適宜な間隔で嵌合孔
(17)を開口し、この嵌合口(17)にスチールボール
(18)を回動自在に嵌合している。また、リテーナ(6)
は、スチールボール(18)の外周面の外側を両側壁(3)
の内面に突当て、アウターレール(1)内で摺動自在とし
ている。また、リテーナ(6)は、スチールボール(18)
の外周面の内側を両側摺動壁(16)の内側に突出し、両
側折曲壁(12)の湾曲凹溝(13)の外面に突当て、イン
ナーレール(7)の摺動を自在としている。
【0029】また、リテーナ(6)は、図1〜図3に示す
如く、インナーレール(7)の挿入方向の基盤(15)の先
端に一定の間隔を介して一対の軸支片(20)を突設し、
この軸支片(20)間に、支軸(21)を介して回動駒(2
2)を回動可能に軸支している。また、この回動駒(2
2)は、インナーレール(7)の係合突部(14)の摺動間
隔(23)を設けているため、インナーレール(7)の進退
時に係合突部(14)と接触する虞れはないが、インナー
レール(7)の挿入側の端面に設けた乗越部(24)に、イ
ンナーレール(7)の係合突部(14)の両側に位置する先
端面(25)を突当て可能としている。また、回動駒(2
2)は、図2に示す如く、軸支片(20)の内面に突設し
た摩擦突起(26)と接触する事により、外部からの押圧
力を停止した時点で静止可能としている。
【0030】また、回動駒(22)は、図1、図2に示す
如く、先端を延長突出して着脱レバー(27)を形成して
いる。この着脱レバー(27)は、インナーレール(7)側
の形成面に係合段部(28)を突設している。この係合段
部(28)は、着脱レバー(27)の先端方向を肉厚テーパ
ー状に形成し、インナーレール(7)の抜き出し時に、イ
ンナーレール(7)の係合突部(14)に係合可能としてい
る。この係合状態に於て、インナーレール(7)は、アウ
ターレール(1)から離脱する事はできない。
【0031】また、着脱レバー(27)は、アウターレー
ル(1)側に押圧した状態に於て、回動駒(22)の支軸
(21)を介して回動し、アウターレール(1)の固定部
(2)の内面に先端を接触する事が可能である。そして、
アウターレール(1)内のリテーナ(6)を、インナーレー
ル(7)の挿入側に位置した場合、アウターレール(1)側
に回動させた着脱レバー(27)の先端を、アウターレー
ル(1)の内面に突設した突当突起(30)に突当て係合可
能とする。この係合状態に於て、リテーナ(6)は、イン
ナーレール(7)の挿入方向への摺動を停止される。
【0032】また、この着脱レバー(27)と突当突起
(30)との係合状態を解除するには、リテーナ(6)に挿
入したインナーレール(7)の先端面(25)で、回動駒
(22)の乗越部(24)を強い押圧によって乗り越えれ
ば、回動駒(22)を支軸(21)から回動して、着脱レバ
ー(27)と突当突起(30)との係合状態を解除し得るも
のとしている。
【0033】また、回動駒(22)および着脱レバー(2
7)は、リテーナ(6)とは別体で形成するものである
が、この回動駒(22)および着脱レバー(27)を、鉄等
の金属材料により形成すれば、インナーレール(7)との
接触による、破損、摩耗、塑性変形等を確実に防止で
き、操作を良好とする。
【0034】上述のごとく構成したものに於いて、イン
ナーレール(7)をアウターレール(1)に装着するには、
まず、アウターレール(1)内に装着したリテーナ(6)
を、図1に示す如くインナーレール(7)の挿入側に位置
する。そして、リテーナ(6)に軸支した回動駒(22)の
先端の着脱レバー(27)を、アウターレール(1)側に押
圧し、着脱レバー(27)の先端をアウターレール(1)の
内面に設けた突当突起(30)に係合させる。また、この
回動によって、回動駒(22)は、着脱レバー(27)とは
支軸(21)を介して位置する乗越部(24)をインナーレ
ール(7)の取付固定部(8)側に移動する。
【0035】そして、インナーレール(7)を、先端部分
からリテーナ(6)に挿入する。このインナーレール(7)
の挿入に伴い、リテーナ(6)に於ても、インナーレール
(7)の挿入方向にアウターレール(1)内を摺動しようと
する。しかしながら、インナーレール(7)の挿入方向の
リテーナ(6)の先端に位置する着脱レバー(27)は、図
3、図4に示す如く、先端を突当突起(30)に係合して
いるため、この係合状態が解除されるまでリテーナ(6)
は、アウターレール(1)内を移動する事がなく、インナ
ーレール(7)の挿入を容易としている。
【0036】そして、更にインナーレール(7)の挿入を
行うと、このインナーレール(7)の挿入方向先端の係合
突部(14)は、リテーナ(6)に軸支した回動駒(22)の
摺動間隔(23)を通過する。また、この通過と同時に、
インナーレール(7)の挿入方向の先端面(25)は、図5
に示す如く回動駒(22)の乗越部(24)に突き当たり、
これを乗り越える。そのため、乗越部(24)を強い力で
乗り越えるインナーレール(7)によって、回動駒(22)
は、支軸(21)を支点として、乗越部(24)をアウター
レール(1)側に回動する。
【0037】また、この回動駒(22)の回動によって、
乗越部(24)とは支軸(21)を介して位置する着脱レバ
ー(27)は、インナーレール(7)の取付固定部(8)側に
移動する。このため、着脱レバー(27)の先端とアウタ
ーレール(1)の突当突起(30)との係合状態が解除さ
れ、リテーナ(6)は、図6に示す如く、インナーレール
(7)の挿入を行いながら、アウターレール(1)内を摺動
する。
【0038】また、インナーレール(7)の係合突部(1
4)は、回動駒(22)の摺動間隔(23)を通過すると、
着脱レバー(27)の係合段部(28)に接触し、この係合
段部(28)を介して着脱レバー(27)をアウターレール
(1)側に押圧する。この着脱レバー(27)への押圧によ
って、回動駒(22)は押圧方向に回動しようとするが、
乗越部(24)をインナーレール(7)の内面と接触してい
るため、回動する事がない。
【0039】更に強くインナーレール(7)を摺動する
と、回動駒(22)の先端の着脱レバー(27)は、図7に
示す如くアウターレール(1)側に湾曲し、インナーレー
ル(7)の係合突部(14)は、着脱レバー(27)の係合段
部(28)を乗り越える。そして、この乗り越えが終了す
ると、折曲状態の着脱レバー(27)は、図8に示す如く
復元し、インナーレール(7)をアウターレール(1)に装
着できる。
【0040】そして、抽出し等を引き出して、抽出し内
のものを出し入れする通常の使用に於ては、抽出し等を
引き出し、上記の装着時の挿入方向とは逆の方向に、イ
ンナーレール(7)を移動する。このインナーレール(7)
の移動に伴い、リテーナ(6)に於ても、インナーレール
(7)と同一の方向にアウターレール(1)内を摺動する。
そして、移動を行うインナーレール(7)から着脱レバー
(27)が露出し、この着脱レバー(27)の係合段部(2
8)に、図8に示す如くインナーレール(7)の係合突部
(14)が係合し、インナーレール(7)は離脱方向への移
動を停止する。そのため、抽出し等は机等から脱落する
事がない。
【0041】また、上記では、インナーレール(7)をア
ウターレール(1)に装着したが、アウターレール(1)か
らインナーレール(7)を離脱するには、まず、着脱レバ
ー(27)の係合段部(28)とインナーレール(7)の係合
突部(14)との係合状態を解除する。この解除には、イ
ンナーレール(7)の引き出し方向への移動によって、イ
ンナーレール(7)から露出する着脱レバー(27)を、図
9に示す如く指等でアウターレール(1)側に押圧する。
この押圧によって、着脱レバー(27)は、支軸(21)を
介して回動駒(22)とともに回動しようとするが、回動
駒(22)は、乗越部(24)をインナーレール(7)の内面
に接触しているため、回動する事ができない。
【0042】そのため、回動駒(22)から先端方向の着
脱レバー(27)がアウターレール(1)側に湾曲し、係合
段部(28)をアウターレール(1)側に後退させるため、
インナーレール(7)の係合突部(14)と着脱レバー(2
7)の係合段部(28)との係合状態を解除できる。
【0043】また、上記係合状態の解除を行いながら、
インナーレール(7)を更に離脱方向に移動すると、イン
ナーレール(7)の係合突部(14)は、図7に示す如く着
脱レバー(27)の係合段部(28)を乗り越える。そし
て、インナーレール(7)を、図10に示す如く離脱方向
に移動すれば、回動駒(22)の摺動間隔(23)を通過し
て、インナーレール(7)は、アウターレール(1)から離
脱する事ができる。
【0044】
【考案の効果】本考案は上述のごとく構成したものであ
るから、事務用机、キャビネット等に抽出し等を取り付
けるためのレール装置に於いて、回動駒や着脱レバー
を、リテーナとは別体で形成しているため、レールの摺
動を目的とするリテーナの材質とは別個の高強度の材質
で、着脱レバーや回動駒を形成する事が可能になる。
【0045】そのため、回動駒は、インナーレールの先
端面と突き当たっても、著しく摩耗したり破損を生じる
事がない。また、着脱レバーは、インナーレールの係合
突部による強い押圧力を受けても、塑性変形を生じる事
がなく、インナーレールの離脱不良を防止できる。
【0046】また、レール装置は、アウターレールにイ
ンナーレールを装着した状態に於て、各部品に余分な力
が常時加わることがない。
【0047】このため、レール装置は、長期間に渡る使
用によっても、故障等を生じる虞れがなく、レール装置
を固定した抽出しの、引き出し操作や抜き出し操作を確
実に行う事ができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アウターレールとインナーレールとを分離した
状態の斜視図である。
【図2】回動駒と着脱レバーの拡大斜視図である。
【図3】インナーレールをリテーナに挿入した状態を示
す平面図である。
【図4】着脱レバーの先端をアウターレールの突当突起
に係合した状態で、リテーナにインナーレールを挿入し
た状態を示す断面図である。
【図5】リテーナに挿入したインナーレールの先端面が
回動駒の乗越部に突当たった状態を示す断面図である。
【図6】リテーナに挿入したインナーレールの係合突部
が回動駒の摺動間隔を通過する状態を示す断面図であ
る。
【図7】リテーナに挿入したインナーレールの係合突部
が係合段部を乗り越える状態を示す断面図である。
【図8】インナーレールをアウターレールに装着完了し
た状態を示す断面図である。
【図9】インナーレールをアウターレールから離脱する
過程に於て、着脱レバーをアウターレール側に押圧した
状態を示す断面図である。
【図10】インナーレールをアウターレールから離脱す
る状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アウターレール 2 固定部 6 リテーナ 7 インナーレール 14 係合突部 21 支軸 22 回動駒 23 摺動間隔 24 乗越部 25 先端面 27 着脱レバー 28 係合段部 30 突当突起

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターレール内に進退摺動可能にリテ
    ーナを装着し、このリテーナを介してアウターレール内
    にインナーレールを進退可能に装着したものに於て、こ
    のインナーレールの挿入方向先端に、リテーナ側に突出
    する係合突部を突設するとともに突当突起側のリテーナ
    の先端に、係合突部の摺動間隔を設けて回動駒を、支軸
    を介して回動可能に軸支し、この回動駒の先端を延長突
    出して着脱レバーを形成し、この着脱レバーに、インナ
    ーレールの係合突部がインナーレールの抜き出し時に係
    合可能な係合段部を突設するとともに着脱レバーをアウ
    ターレール側に押圧した状態に於て、着脱レバーの先端
    をインナーレールの挿入時に於て係合する突当突起を、
    アウターレールの内面に突設し、この着脱レバーと突当
    突起との係合状態に於てインナーレールの挿入方向の先
    端面と突き当てる乗越部を、着脱レバーとは支軸を介し
    た位置の回動駒に形成し、この乗越部を強い押圧によっ
    て乗り越えるインナーレールにより回動駒を支軸から回
    動し、着脱レバーと突当突起との係合を解除し得るもの
    とした事を特徴とする抽出し用レール装置。
  2. 【請求項2】 回動駒および着脱レバーは、金属材料に
    より形成した事を特徴とする抽出し用レール装置。
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