JPH11285416A - 引き出し用レール - Google Patents

引き出し用レール

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JPH11285416A
JPH11285416A JP10090271A JP9027198A JPH11285416A JP H11285416 A JPH11285416 A JP H11285416A JP 10090271 A JP10090271 A JP 10090271A JP 9027198 A JP9027198 A JP 9027198A JP H11285416 A JPH11285416 A JP H11285416A
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JP
Japan
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wall
rail
drawer
outer rail
piece
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Pending
Application number
JP10090271A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Isokawa
隆一 磯川
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Isokawa Industry Co Ltd
Original Assignee
Isokawa Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Isokawa Industry Co Ltd filed Critical Isokawa Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】引き出しの上面に配置した作業物品を、引出の
不用意な収納によって床面等に落下させる事がなく、安
全な使用を可能とする。引き出しを収納するには、引き
出しを限界点まで抜き出してロック状態を解除し収納で
きる。 【解決手段】インナーレール11を摺動可能に挿入した
アウターレール1の先端部に、突当壁7を立ち上げると
ともに、挿入基部方向には一方壁3の内面に乗越し突部
12を突出する。この乗越し突部12と突当壁7の間の
一方壁3に係合凹部13を設ける。また、インナーレー
ル11の内面に支持軸18を支点として回動可能に係合
片20を配置する。この係合片20の先端部に、係合凹
部13に嵌合可能な嵌合突部21を形成するとともに、
支持軸18を支点として係合片20を一方壁3側または
他方壁4側に付勢する押圧発条24を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は引き出し用レールに係る
もので、特に上面に物を載せて使用する引き出し、例え
ばパソコン等を載せて使用し、使用終了後は机等の本体
内に収納する引き出し用のレールに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、机等に引き出しを形成し、この引
き出しの上面にパソコン等の工具を配置して作業を行
い、この作業終了後は机の内部に引き出しを収納し、空
間スペースを確保できるようにしたものが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな引き出しは、作業中にうっかり押したりすると、そ
のまま机の中に収納され、引き出しの上部に載せてある
パソコン等の工具が床面に落下する事故を生じていた。
【0004】本発明は、このような事故を防止しようと
するものであって、引き出しを抜き出す場合には、通常
の引き出しと同様に抜き出す事ができるが、これを不用
意に収納方向に押圧しても、引き出しは収納される事が
ないようにロックされる状態となる。そのため、引き出
しの上面を載置してあるパソコンの工具等は、不用意に
床面に落下する事故を防止する事ができる。また、パソ
コン等の工具を使用した作業を終了し、引き出しを収納
する場合には、引き出し表面の工具、パソコン等を片付
けた後、簡易な手段によって引き出しの収納が確実に行
えるようにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するため、基板の両側に一方壁と他方壁を立ち
上げげたアウターレール内にインナーレールを摺動可能
に挿入し、アウターレールの先端部には、一方壁と交差
する方向の内面に突当壁を立ち上げるとともに、アウタ
ーレールの挿入基部方向には一方壁の内面に乗越し突部
を突出し、この乗越し突部と突当壁の間の一方壁に係合
凹部を、一個または複数個、間隔を設けて形成するとと
もにアウターレール内に挿入するインナーレールの先端
の内面に支持軸を支点として回動可能に係合片を配置
し、この係合片の一方壁側の先端部に、係合凹部に嵌合
可能な嵌合突部を形成するとともに、この嵌合突部とは
支持軸を介した位置の係合片とインナーレールとの間
に、支持軸を支点として係合片を一方壁側または他方壁
側に付勢する押圧発条を介装して成るものである。
【0006】また、押圧発条はΩ型の板バネにより形成
したものであっても良い。
【0007】また、インナーレールの支持軸には、アウ
ターレールの一方壁と他方壁間に挿入して回動する回動
コロを配置したものであっても良い。
【0008】また、乗越し突部よりも回動コロ方向のア
ウターレールには、係合片が突き当て可能な抜出防止片
を突出形成したものであっても良い。
【0009】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであり、ま
ず、インナーレールをアウターレール内の最も奥まで挿
入してある状態から説明する。このアウターレールをイ
ンナーレールの最も奥まで収納した状態、即ち、引き出
しを机等の本体内に挿入した状態に於ては、係合片は支
持軸を支点として先端の嵌合突部側を上方に配置してい
る。
【0010】この押圧発条は、一方を係合片に、他方を
インナーレールに係合しているから、この押圧発条の押
圧力によって、嵌合突部が上方に配置されしている状態
では、係合片の後端側はアウターレールの一方壁方向に
押し付けられる配置関係となっている。
【0011】そして、この状態からインナーレールを更
に強く奥方向に押し込むと、アウターレールの突当壁
に、係合片の先端に設けた嵌合突部が突き当たる。この
嵌合突部は、先端部を突当壁側に突出するとともにイン
ナーレールの長さ方向に於いて支持軸よりも一方壁側に
先端部を配置するものであるから、突当壁への突当によ
って、突当壁の内面を、嵌合突部は強制的に摺動し、一
方壁方向に移動する。その為、係合片は支持軸を支点に
して反時計方向に回動し、押圧発条による押圧方向が上
記の状態から逆転し、嵌合突部は一方壁方向に移動す
る。そして、嵌合突部は一方壁と接触する。
【0012】この状態で、引き出しを抜き出すために、
インナーレールを摺動して、アウターレールから抜出方
向に摺動させると、係合片の嵌合突部は押圧発条によっ
て、アウターレールの一方壁方向に押圧付勢されている
から、その摺動過程で、アウターレールの一方壁に形成
した係合凹部に嵌合突部は嵌合挿入されるものとなる。
【0013】そして、係合片の嵌合突部は突出壁方向に
傾斜しているとともに嵌合突部と他方壁の間には間隔を
生じているから、インナーレールを抜き出し方向に摺動
すれば、押圧発条の付勢力に抗して、嵌合突部は支持軸
を支点として他方壁方向、即ち時計方向に回動し、傾斜
面は係合凹部から容易に離脱し得るものとなる。従っ
て、インナーレールを抜き出し方向に摺動する状態で、
係合凹部に嵌合突部が係合しても、抜き出し方向へのイ
ンナーレールの摺動には何等支障がなく、係合凹部に嵌
合突部は一時的に係合するが傾斜面に従って抜き出しが
可能になる。そして、この抜き出しにより嵌合突部は係
合凹部に再度係合する。
【0014】そして、この状態で引き出された引き出し
の上面にパソコン等の作業目的物を配置し、作業を行っ
ている途中で不用意に引き出しに、収納方向への力が作
用した場合にも、引き出しを固定したインナーレールは
収納方向に摺動することはない。即ち、この係合凹部に
係合している係合片の嵌合突部は、先端部を突当壁方向
に突出して形成しているから、インナーレールが突当壁
方向に摺動しようとすると、その先端部を係合凹部に突
き当てるものとなる。
【0015】そして、その突当状態に於て、支持軸を支
点として係合片に反時計方向の力が作用し、押圧発条を
係合した側の係合片の上面をインナーレールの天板に突
き当て、係合片の回動を不能とするから、嵌合突部を係
合凹部から離脱する事は出来ない。そのため、インナー
レールは挿入方向に摺動する事ができないものとなる。
【0016】また、更にインナーレールを引き出し方向
に摺動すれば、係合片の嵌合突部は係合凹部に係合して
いるが、インナーレールの引き出し方向の作用に於て
は、支持軸を支点として時計方向の力が作用するから、
この時計方向の力に於ては、係合片は前述の通り容易に
回動が可能であり、係合凹部から嵌合突部の抜き出しは
容易に行われる。そして、このインナーレールは任意の
位置まで引き出しを抜き出す事が可能となる。
【0017】次に、このインナーレールをアウターレー
ル内に於て挿入方向に摺動し、引き出しを収納するに
は、インナーレールをアウターレールから抜き出し方向
に摺動し、係合片の嵌合突部が乗越し突部を乗り越すま
で摺動する。
【0018】この乗越し突部はアウターレールの内部に
突出しているものであるから、乗越し突部に係合した嵌
合突部は、支持軸を支点として係合片を大きく時計方向
に回動する。すると、この時計方向の回動によって、押
圧発条の復元押圧方向が変化するため、押圧発条は収納
部方向をアウターレールの一方壁方向に押圧するととも
に、支持軸を介して嵌合突部の形成方向をアウターレー
ルの他方壁方向に押圧する。そして、押圧発条の押圧力
によってこの状態が保持されるため、嵌合突部はアウタ
ーレールの一方壁と接触する事がない状態に保たれる。
【0019】従って、この状態でインナーレールをアウ
ターレール内に挿入すれば、インナーレールはアウター
レール内に於て何等の支障なく、内部方向に摺動する事
が出来、引き出しを収納可能とする。そして更に、イン
ナーレールをアウターレール内に摺動させる事によっ
て、嵌合突部がアウターレールの突当壁に突き当たる
と、前述と同様の作用により嵌合突部は、支持軸を支点
としてアウターレールの一方壁方向、即ち反時計方向に
移動する。
【0020】本発明は上述の如く、引き出しの使用中
に、引き出しを収納方向に誤って押圧するような事があ
っても、引き出しをレール内に収納する事はない。ま
た、意識的に引き出しを収納しようとする場合には、簡
易な操作によって引き出しを本体内に収納する事ができ
るから、引き出しの上面に配置したパソコン等の物品を
誤って収納し、床面に落下させたりする事がないもので
ある。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれ
ば、(1)はアウターレールで、基板(2)の両側に一方壁
(3)と他方壁(4)を立ち上げて形成し、他方壁(4)の先
端を内方に僅かに折曲して離脱防止片(5)とするととも
に、この離脱防止片(5)と一方壁(3)の先端の間を開放
し挿入間隔(6)としている。
【0022】また、アウターレール(1)は一方壁(3)の
先端を他方壁(4)側に折曲して突当壁(7)としている。
また、アウターレール(1)は、突当壁(7)とは反対側の
基端部側に回動コロ(8)を固定軸(10)によって回動可
能に固定形成し、後に説明するインナーレール(11)を
上面に配置して摺動可能としている。
【0023】また、アウターレール(1)は、一方壁(3)
の突当壁(7)と回動コロ(8)の間に、V字型の突部を突
出して一方壁(3)の内面に乗越し突部(12)を突出す
る。また、この乗越し突部(12)と突当壁(7)間の一方
壁(3)を切り欠く事により、一個または複数個の係合凹
部(13)を適宜の間隔を設けて形成している。
【0024】また、アウターレール(1)内に挿入して摺
動するインナーレール(11)は、本体壁(14)の一側を
折曲して天板(15)を設けることにより断面L字型に形
成すると共に天板(15)の先端を折曲してアウターレー
ル(1)の回動コロ(8)への掛止片(16)としている。ま
た、アウターレール(1)内に挿入した状態に於て、挿入
方向の先端に回動コロ(17)を形成し、アウターレール
(1)の一方壁(3)及び他方壁(4)間に於て、安定良く摺
動可能としている。
【0025】また、この挿入状態に於ける後端方向の天
板(15)を、前記アウターレール(1)の回動コロ(8)に
載置して、アウターレール(1)内に於けるインナーレー
ル(11)の摺動性を良好としている。また、インナーレ
ール(11)は、本体壁(14)の先端方向の内面に支持軸
(18)を固定突出し、この支持軸(18)に上記の回動コ
ロ(8)とは別個の回動コロ(17)を回動可能に軸支する
とともに、この回動コロ(17)と本体壁(14)の間に係
合片(20)を回動可能に軸支している。
【0026】この係合片(20)は、前記アウターレール
(1)の係合凹部(13)に嵌合可能な嵌合突部(21)を突
出形成している。この嵌合突部(21)はアウターレール
(1)の突当壁(7)方向を先端とする前方傾斜面(22)を
形成するとともに、嵌合突部(21)の内面側も突当壁
(7)方向を先端とする後方傾斜面(23)を形成してい
る。そして、係合片(20)は、支持軸(18)との軸支部
から後端方向を、アウターレール(1)の基板(2)側に突
出してコ字型に折曲し、インナーレール(11)の内面と
の間に押圧発条(24)の収納部(25)を形成している。
【0027】この収納部(25)の内面には、板バネによ
り形成したΩ型の押圧発条(24)を介装するが、このΩ
型の押圧発条(24)の一方端部(26)を係合固定する一
方係合軸(27)を、収納部(25)側の内面に突出すると
ともに、Ω型の押圧発条(24)の他方端部(28)を固定
する他方係合軸(29)を、本体壁(14)の内面に突出固
定する事により、係合片(20)の収納部(25)と本体壁
(14)間に押圧発条(24)を介装している。
【0028】そして、この押圧発条(24)により係合片
(20)を支持軸(18)を支点としてアウターレール(1)
の一方壁(3)側またはインナーレール(11)の天板(1
5)側に押圧するものとなる。また、この係合片(20)
は、アウターレール(1)内をインナーレール(11)が抜
き出し方向に摺動し、抜き出しの最大限度まで移動した
場合には、アウターレール(1)の回動コロ(8)と乗越し
突部(12)の間隔に形成した抜出防止片(31)に係合片
(20)が突き当たり、インナーレール(11)の抜き出し
を防止している。
【0029】この場合インナーレール(11)は、アウタ
ーレール(1)の水平方向の摺動に於て係合片(20)が抜
出防止片(31)に突き当たり、抜き出しを防止される
が、この抜出防止片(31)の上部に対応するアウターレ
ール(1)部分には、他方壁(4)を形成する事なく、開放
部(32)としている。そのため、この抜出防止片(31)
に係合片(20)が突き当たった状態、若しくは突き当た
る寸前の状態に於て、インナーレール(11)を開放部
(32)方向に傾斜して引き上げる事により、インナーレ
ール(11)はアウターレール(1)から取り出す事が可能
になる。
【0030】上述の如く構成したものに於て、アウター
レール(1)とインナーレール(11)の摺動関係を説明す
る。まず、インナーレール(11)をアウターレール(1)
内に挿入し、インナーレール(11)をアウターレール
(1)内の最深部まで挿入した状態から説明すれば、この
最深部まで挿入した状態に於ては、図4に示す如く、係
合片(20)は支持軸(18)を支点として嵌合突部(21)
を他方壁(4)側に跳ね上げ、収納部(25)側を一方壁
(3)側に押圧付勢するように配置している。
【0031】この状態に係合片(20)が配置される原理
については後述する。この状態に於ては、インナーレー
ル(11)と係合片(20)の間に介装した押圧発条(24)
が、前述したように係合片(20)の収納部(25)側をア
ウターレール(1)の一方壁(3)側に押圧付勢している。
また、係合片(20)は、嵌合突部(21)側をアウターレ
ール(1)の他方壁(4)側に押圧付勢した状態となってい
る。
【0032】また、この状態では、突当壁(7)と接触す
る嵌合突部(21)の先端は、インナーレール(1)の摺動
方向に於いて支持軸(18)よりも一方壁(3)側に偏って
配置されている。そのため、嵌合突部(21)の先端部を
突当壁(7)に突き当て、インナーレール(11)を更に押
圧すると、嵌合突部(21)の先端は突当壁(7)に押圧さ
れ、図4の下方向の矢印に示す如く、嵌合突部(21)を
下方向に摺動する。そして、図5及び図3示す如く、突
当壁(7)を摺動した係合片(20)の嵌合突部(21)は、
突当壁(7)を押圧発条(24)の復元力に抗して摺動し、
支持軸(18)を支点として係合片(20)を前記とは逆方
向に配置するものとなる。
【0033】したがって、嵌合突部(21)をアウターレ
ール(1)の一方壁(3)側に、収納部(25)方向をインナ
ーレール(11)の天板(15)側に回動配置するものとな
る。この状態になると、収納部(25)の一方係合軸(2
7)と本体壁(14)の他方係合軸(29)とに、それぞれ
端部を係合しているΩ型の押圧発条(24)は、それぞれ
の端部の位置関係を前記の状態から逆方向に移動する。
そして、係合片(20)は押圧発条(24)によって、嵌合
突部(21)方向を一方壁(3)側に収納部(25)側を天板
(15)側に押圧付勢されるものとなる。
【0034】そして、この状態でインナーレール(11)
を抜き出し方向に摺動させると、嵌合突部(21)はアウ
ターレール(1)の一方壁(3)側に付勢されているから、
その移動過程で図6に示す如く、係合凹部(13)と嵌合
するものになる。また、インナーレール(11)の抜き出
し方向への摺動に於ては、係合片(20)は嵌合突部(2
1)を係合凹部(13)方向、即ちアウターレール(1)の
一方壁(3)方向に押圧するとともに、収納部(25)方向
をインナーレール(11)の天板(15)方向に押圧する。
【0035】そのため、係合片(20)は時計方向には比
較的自由な回動が可能となり、インナーレール(11)の
抜き出し方向に於て、係合凹部(13)と係合しても、更
にインナーレール(11)の抜き出しを行えば、容易に係
合凹部(13)から抜き出す事が可能となり、インナーレ
ール(11)の摺動を継続する事ができる。
【0036】そして、適宜の位置までインナーレール
(11)を抜き出し、嵌合突部(21)が適宜の係合凹部
(13)と係合した状態に於て、引き出しを不用意に収納
方向に押圧した場合にも、インナーレール(11)は収納
方向に摺動することはない。即ち、係合凹部(13)に嵌
合した嵌合突部(21)は図6に示す如く、インナーレー
ル(11)の収納方向に押圧力が加わると、嵌合突部(2
1)は係合凹部(13)に突き当たるとともに、支持軸(1
8)を支点として係合片(20)を反時計方向に回動しよ
うとする力が作用する。この状態に於いて係合片(20)
は、収納部(25)方向をインナーレール(11)の天板
(15)に突き当てているから、回動が不能となり、係合
凹部(13)から離脱する事はできない。
【0037】そのため、インナーレール(11)の挿入方
向への摺動は困難となり、引き出しが不用意に収納方向
に引き込まれる事がないものとなる。従って、引き出し
の上面に配置したパソコン等の作業部材を、不用意な引
き出しの収納に伴って床面等に落下させる事故を確実に
防止する事が可能となる。
【0038】また、パソコン等の作業を終了し、引き出
しを収納しようとする場合には、引き出し表面のパソコ
ン等を片付けた後、引き出しを更に抜き出し方向に摺動
させる。すると、図8に示す如く、インナーレール(1
1)は抜き出し方向に摺動されるとともに、嵌合突部(2
1)を乗越し突部(12)に係合し、乗越し突部(12)に
従って上部方向に押圧移動させる。この乗越し突部(1
2)の上部方向、即ち、アウターレール(1)の天板(1
5)方向に嵌合突部(21)を押し上げる事により、係合
片(20)は支持軸(18)を支点として時計方向の回動を
行う。
【0039】その結果、押圧発条(24)の両端を係合し
ている、一方係合軸(27)と他方係合軸(29)の位置関
係が逆転し、押圧発条(24)は係合片(20)を前記とは
逆方向に押圧付勢するものとなる。即ち嵌合突部(21)
をアウターレール(1)の他方壁(4)方向に、係合片(2
0)の収納部(25)方向を一方壁(3)方向に押圧付勢す
るものとなる。
【0040】従って、嵌合突部(21)はアウターレール
(1)の一方壁(3)とは接触状態を保つ事がない状態とな
る。この状態でインナーレール(11)をアウターレール
(1)内に挿入すれば、嵌合突部(21)は係合凹部(13)
に接触する事なく、アウターレール(1)の内部方向に摺
動する事が可能となる。
【0041】この状態で突当壁(7)に嵌合突部(21)が
突き当たれば、図4に示す状態となる。この状態でイン
ナーレール(11)を突当壁(7)方向に押圧すれば、前述
と同様に嵌合突部(21)は突当壁(7)の内面に突き当た
って一方壁(3)の方向に摺動し、係合片(20)を支持軸
(18)を支点として前述とは逆方向に押圧付勢し、嵌合
突部(21)はアウターレール(1)の一方壁(3)に押圧付
勢されるとともに収納部(25)方向はインナーレール
(11)の天板(15)に突き当たるものとなる。そして、
また、前述した抜き出し方向への摺動に備える事が可能
となる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したものであ
るから、机等から引き出して使用し、その使用中に引き
出しが不用意に収納方向に押圧されてもその収納を阻止
し、引き出しの上面に配置したパソコン等の作業物品を
床面等に落下させたりする事がなく、安全な使用が可能
となる。
【0043】また、引き出しを意識的に収納しようとす
る場合には、引き出しを限界点まで抜き出し動作を行う
事によってロック状態を解除し、容易に引き出しを収納
する事が可能となる。
【0044】また、この引き出しの収納によって、次回
の引き出しの抜き出しを可能とし、自動的に引き出しの
ロック状態を保つ事が可能となり、常に安全で特別の注
意を必要とせずに、引き出しの不用意な収納から生じる
落下事故を防止し、安全な使用を可能とする事ができる
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アウターレールとインナーレールの分解斜視図
である。
【図2】インナーレールとアウターレールの分解正面図
である。
【図3】アウターレールとインナーレールの組み込み状
態を示す一部切欠正面図である。
【図4】係合片の嵌合突部と突当壁の接触状態を示す拡
大断面図である。
【図5】図4の状態からインナーレールを押圧し嵌合突
部を一方壁方向に摺動させた状態の拡大断面図である。
【図6】嵌合突部と係合凹部との嵌合状態を示す断面図
である。
【図7】嵌合突部を係合凹部から抜き出した状態の拡大
断面図である。
【図8】嵌合突部が乗越し突部を乗越した状態の拡大断
面図である。
【図9】図8のA−A線拡大断面図である。
【図10】図8のB−B線拡大断面図である。
【図11】図7に於ける底面図である。
【符号の説明】
1 アウターレール 2 基板 3 一方壁 4 他方壁 7 突当壁 8 回動コロ 11 インナーレール 12 乗越し突部 13 係合凹部 17 回動コロ 18 支持軸 20 係合片 21 嵌合突部 24 押圧発条 31 抜出防止片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の両側に一方壁と他方壁を立ち上げ
    げたアウターレール内にインナーレールを摺動可能に挿
    入し、アウターレールの先端部には、一方壁と交差する
    方向の内面に突当壁を立ち上げるとともに、アウターレ
    ールの挿入基部方向には一方壁の内面に乗越し突部を突
    出し、この乗越し突部と突当壁の間の一方壁に係合凹部
    を、一個または複数個、間隔を設けて形成するとともに
    アウターレール内に挿入するインナーレールの先端の内
    面に支持軸を支点として回動可能に係合片を配置し、こ
    の係合片の一方壁側の先端部に、係合凹部に嵌合可能な
    嵌合突部を形成するとともに、この嵌合突部とは支持軸
    を介した位置の係合片とインナーレールとの間に、支持
    軸を支点として係合片を一方壁側または他方壁側に付勢
    する押圧発条を介装した事を特徴とする引き出し用レー
    ル。
  2. 【請求項2】 押圧発条はΩ型の板バネにより形成した
    事を特徴とする請求項1の引き出し用レール。
  3. 【請求項3】 インナーレールの支持軸には、アウター
    レールの一方壁と他方壁間に挿入して回動する回動コロ
    を配置したものである事を特徴とする請求項1の引き出
    し用レール。
  4. 【請求項4】 乗越し突部よりも回動コロ方向のアウタ
    ーレールには、係合片が突き当て可能な抜出防止片を突
    出形成した事を特徴とする請求項1の引き出し用レー
    ル。
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