JP2561880Y2 - パワーウインド制御装置 - Google Patents

パワーウインド制御装置

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JP2561880Y2
JP2561880Y2 JP1992034196U JP3419692U JP2561880Y2 JP 2561880 Y2 JP2561880 Y2 JP 2561880Y2 JP 1992034196 U JP1992034196 U JP 1992034196U JP 3419692 U JP3419692 U JP 3419692U JP 2561880 Y2 JP2561880 Y2 JP 2561880Y2
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藤 雄 伊
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば自動車のウイ
ンドガラスを自動的に上昇・下降させるのに利用される
パワーウインド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウインドガラスを自動的に上昇・下降さ
せるパワーウインド制御装置が特開昭63−19409
2号公報に記載されている。この公報に記載されたパワ
ーウインド制御装置の概略を説明した図9において、ス
イッチ50を下降側に操作すると、スイッチ50の操作
時間にのみ対応して駆動回路51に内蔵された下降用リ
レー51aが作動し、パワーウインドモータ52をウイ
ンドガラス70の下降方向に回転させるため、ウインド
ガラス70が全閉位置A1から全開位置A2に向けて移
動される。この状態で、スイッチ50の操作を中止する
と、パワーウインドモータ52に対しての通電が中止さ
れるため、パワーウインドモータ52は停止し、ウイン
ドガラス70はその位置で停止する。また、スイッチ5
0を上昇側に操作すると、スイッチ50の操作時間にの
み対応して駆動回路51に内蔵された上昇用リレー51
bが作動し、パワーウインドモータ52をウインドガラ
ス70の上昇方向に回転させるため、ウインドガラス7
0が全閉位置A1に向けて移動される。パワーウインド
モータ52はスイッチ50の上昇側の操作時間および下
降側の操作時間にのみ対応した時間で駆動される。
【0003】
【従来の問題点】ところが、上記した従来のパワーウイ
ンド制御装置において、ウインドガラス70が全閉位置
A1にある際、ウインドガラス70を全閉位置A2から
わずかに開けて換気等を行いたいときには、ウインドガ
ラス70の開き具合を目で確かめながら、スイッチ50
をわずかな時間操作することがあるため、車両の前方か
ら目をそらしてスイッチ操作を行うと、安全な運転に支
障を来す恐れがあるという欠点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、パワーウインドモータをスイッチの操作時間にのみ
対応して駆動させるようにすると、ウインドガラスを全
閉位置からわずかに開けて換気等を行う際に、安全な運
転に支障を来す可能性がある点である。
【0005】
【考案の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案に係わるパワー
ウインド制御装置は、ウインドガラスを全閉位置からわ
ずかに開けて換気等を行う際に、安全な運転に支障を来
すことがないようにするため、スイッチの下降指示信号
の発生によりタイマスタートする第1のタイマと、第1
のタイマが作動中に、下降指示信号が発生する時間が第
1のタイマにより設定されたタイマ時間よりも短いとき
にタイマスタートする第2のタイマと、第2のタイマの
タイマ時間に対応してパワーウインドモータをウインド
ガラスの下降方向に駆動する駆動制御手段とを備えた構
成としたことを特徴としており、より好ましい実施態様
において第1のタイマが作動中はパワーウインドモータ
の駆動を禁止する禁止手段を備えた構成としたことを特
徴としており、より好ましい実施態様において第2のタ
イマが第1のタイマのタイムアップに同期してタイマス
タートする構成としたことを特徴としており、より好ま
しい実施態様において第2のタイマのタイマ時間が任意
に設定される構成としたことを特徴としており、より好
ましい実施態様においてパワーウインドモータのロック
状態を検出するロック検出手段と、スイッチが上昇指示
信号を発生している際、ロック検出手段によりロック検
出されたときにセットされ、且つスイッチが下降指示信
号を発生した際、所定の時間の後にリセットされるメモ
リ手段とを備え、第1のタイマはメモリ手段がセットさ
れているときにのみタイマスタートする構成としたこと
を特徴としており、運転中に前方から目をそらさなくて
もウインドガラスを所定の開位置にセットできるように
することで、操作性の高いパワーウインド制御装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【作用】この考案に係わるパワーウインド制御装置にお
いて、スイッチにより下降指示信号が発生すると、第1
のタイマがタイマスタートする。このとき、第1のタイ
マが作動しているタイマ時間内に下降指示信号の発生が
なくなると同時に第2のタイマがタイマスタートする。
この第2のタイマのタイマスタートにより駆動制御手段
は第2のタイマ時間に対応してパワーウインドモータを
ウインドガラスの下降方向に駆動させ、第2のタイマが
タイムアップしたところでパワーウインドモータの駆動
を中止するので、第1のタイマのタイマ時間よりも短い
時間の下降指示信号があると、パワーウインドモータを
ある一定の時間だけ駆動することによってウインドガラ
スの所定の開位置へのセットを行う。
【0008】
【実施例】以下、この考案に係わるパワーウインド装置
の一実施例を図1および図2に基づいて説明する。図1
は回路構成図であり、図2は動作を説明するタイムチャ
ートである。
【0009】図示するパワーウインド装置1は、主とし
て、スイッチ2、駆動手段3(モータ駆動手段)、パワ
ーウインドモータ4、第1のタイマ5、第2のタイマ
6、駆動制御手段7とから構成されている。
【0010】スイッチ2は上昇操作により上昇指示信号
が発生するとともに下降操作により下降指示信号を発生
する。上昇指示信号が発生すると上昇用信号線2aをハ
イレベル、下降用信号線2bをローレベルとし、下降指
示信号が発生すると下降用信号線2bをハイレベル、上
昇用信号線2aをローレベルとする。
【0011】上昇用信号線2aは駆動手段3の一方の入
力に接続されており、下降用信号線2bは第1のタイマ
5の入力、インバータINV1の入力、駆動制御手段7
に備えられたオア論理ゲートOR1の一方の入力に夫々
接続されている。
【0012】第1のタイマ5は下降指示信号線2bがハ
イレベルになると、トリガを与えられてタイマスタート
し、出力をハイレベルにするとももに、予め設定された
タイマ時間T1の後に出力をローレベルにする機能を有
する。
【0013】第1のタイマ5の出力はアンド論理ゲート
AND1の一方の入力に接続されており、前記インバー
タINV1の出力はこのアンド論理ゲートAND1の他
方の入力に接続されている。
【0014】アンド論理ゲートAND1の出力は第2の
タイマ6の入力に接続されている。この第2のタイマ6
は入力に接続された前記アンド論理ゲートAND1の出
力がハイレベルになると、トリガを与えられてタイマス
タートし、出力がハイレベルになるとともに、予め設定
されたタイマ時間T2の後に出力をローレベルにする機
能を有する。第2のタイマ6は第1のタイマ5が作動し
ているタイマ時間T1内に下降指示信号の発生がなくな
ると同時にタイマスタートし、この第2のタイマ6がタ
イムアップするまでのあいだのT2時間で駆動制御手段
7に備えられたオア論理ゲートOR1の他方の入力をハ
イレベルにし、第1のタイマ5と第2のタイマ6とによ
り図2中に示す寸動作動時間TX(TX1、TX2、T
X3、TX4)を設定する。
【0015】第2のタイマ6の出力には駆動制御手段7
に備えられたオア論理ゲートOR1の他方の入力が接続
されており、このオア論理ゲートOR1の出力は駆動手
段3の他方の入力に接続されている。
【0016】駆動手段3は上昇用信号線2aに接続され
た一方の入力に入力された信号がハイレベルになると一
方の出力信号線3aをハイレベルにするとともに、前記
駆動制御手段7の出力に接続された他方の入力に入力さ
れた信号がハイレベルになると他方の出力信号線3bを
ハイレベルにする機能を有する。
【0017】駆動手段3の出力信号線3a、3bにはパ
ワーウインドモータ4に備えられた一方のブラシ端子4
a、他方のブラシ端子4bが夫々接続されている。パワ
ーウインドモータ4に備えた図示しないモータシャフト
にはウインドガラス(図9に示すウインドガラス70参
照。)が連結してあり、一方のブラシ端子4aから他方
のブラシ端子4bに向けて通電を行うとモータシャフト
が正回転するため、ウインドガラスを開方向に移動さ
せ、他方のブラシ端子4bから一方のブラシ端子4aに
向けて通電を行うとモータシャフトが逆回転するため、
ウインドガラスを閉方向に移動させる。
【0018】このような構造をなすパワーウインド制御
装置1は、図2に示すタイムチャートに基づいて動作を
行う。ウインドガラスが全閉位置(図9中のA1位置)
にある状態で、スイッチ2の下降操作が図中のB1位置
において行われると、下降指示信号により下降用信号線
2bがハイレベルになるため、第1のタイマ5の入力、
インバータINV1の入力、駆動制御手段7のオア論理
ゲートOR1の一方の入力はいずれもハイレベルとな
る。
【0019】第1のタイマ5は入力がハイレベルとなる
と、トリガを与えられてタイマスタートし、出力をタイ
マ時間T1に対応してハイレベルとする。インバータI
NV1は入力がハイレベルとなると、出力がローレベル
となるため、アンド論理ゲートAND1は一方の入力が
ハイレベル、他方の入力がローレベルとなるため、出力
がローレベルとなり、第2のタイマ6は入力がローレベ
ルとなることで、トリガを与えられずタイマスタートせ
ずに出力はローレベルとなる。
【0020】第2のタイマ6の出力がローレベルとなる
ことで、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の他方
の入力がローレベル、スイッチ2よりの下降用信号線2
bがハイレベルになっており、駆動制御手段7のオア論
理ゲートOR1の一方の入力がハイレベルであるため、
駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の出力はハイレ
ベルになる。
【0021】駆動手段3は上昇用信号線2aがローレベ
ル、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の出力がハ
イレベルになっているため、一方の出力信号線3aから
他方の出力信号線3bに、パワーウインドモータ4の一
方のブラシ端子4aから他方のブラシ端子4bに向けて
通電を行うので、前記モータシャフトを正回転させてウ
インドガラスを開方向に移動させる。
【0022】ウインドガラスが開方向に移動を開始して
から、第1のタイマ5のタイム時間T1よりも短い時間
のB2位置でスイッチ2の下降操作を中止すると、下降
用信号線2bがローレベルになるため、第1のタイマ5
の入力、インバータINV1の入力、駆動制御手段7の
オア論理ゲートOR1の一方の入力はローレベルとな
る。
【0023】第1のタイマ5の入力がローレベルとなっ
ても、第1のタイマ5はタイマ時間T1内であることか
ら、出力はハイレベルのままであり、インバータINV
1は入力がローレベルとなると、出力がハイレベルとな
るため、アンド論理ゲートAND1の一方の入力はハイ
レベル、他方の入力はハイレベルとなるため、アンド論
理ゲートAND1の出力はハイレベルになり、第2のタ
イマ6は入力がハイレベルとなることで、トリガを与え
られてスイッチ2の下降操作の中止に対応したB2位置
でタイマスタートし、出力をハイレベルとする。
【0024】第2のタイマ6の出力がハイレベルとなる
ことで、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の他方
の入力がハイレベル、スイッチ2よりの下降用信号線2
bがローレベルで、駆動制御手段7のオア論理ゲートO
R1の一方の入力がローレベルであるため、駆動制御手
段7のオア論理ゲートOR1の出力はハイレベルのまま
として、パワーウインドモータ4の一方のブラシ端子4
aから他方のブラシ端子4bに向けての通電を続けて行
ない、ウインドガラスを開方向に移動させる。
【0025】第1のタイマ5は、第2のタイマ6がB2
位置でタイマスタートした後のB3位置でタイムアップ
するため、第1のタイマ5は出力がローレベルとなり、
アンド論理ゲートAND1の一方の入力がローレベル
で、インバータINV1の出力はハイレベルのままであ
るので、アンド論理ゲートAND1の出力はローレベル
になるが、第2のタイマ6はタイマ時間T2内であるこ
とから、第2のタイマ6は出力がハイレベルのままであ
り、下降用信号線2bがローレベル、第2のタイマ6の
出力がハイレベルであるため、駆動制御手段7のオア論
理ゲートOR1は一方の入力がローレベル、他方の入力
がハイレベルであり、出力はハイレベルのままとなり、
駆動手段3によりパワーウインドモータ4の一方のブラ
シ端子4aから他方のブラシ端子4bに向けての通電を
続けて行ない、ウインドガラスを開方向に移動させる。
【0026】第2のタイマ6は第1のタイマ5がタイム
アップしたB3位置の後のB4位置でタイムアップする
ため、出力がローレベルとなり、駆動制御手段7のオア
論理ゲートOR1は他方の入力がローレベルとなり、一
方の入力がローレベルであることから、出力がローレベ
ルになり、駆動手段3は一方の出力信号線3aがローレ
ベルになり、パワーウインドモータ4への通電をB4位
置において中止する。
【0027】パワーウインドモータ4への通電が中止さ
れると同時に、ウインドガラスは駆動を中止されて停止
する。パワーウインドモータ4は第1のタイマ5がタイ
マスタートしたB1位置から第2のタイマ6がタイムア
ップしたB4位置までの寸動作動時間TX1に等しい駆
動時間TY1でウインドガラスを全閉位置A1からわず
かに開方向に駆動させて停止する。
【0028】その後、スイッチ2の下降操作がB5位置
において行われると、下降指示信号により下降用信号線
2bがハイレベルになるため、第1のタイマ5の入力、
インバータINV1の入力、駆動制御手段7のオア論理
ゲートOR1の他方の入力はいずれもハイレベルとな
る。
【0029】第1のタイマ5の入力がハイレベルとなる
と、第1のタイマ5はトリガを与えられてタイマスター
トし、出力をタイマ時間T1に対応してハイレベルとす
る。インバータINV1は入力がハイレベルとなると、
出力がローレベルとなるため、アンド論理ゲートAND
1は一方の入力がハイレベル、他方の入力がローレベル
となり、出力がローレベルになるので、第2のタイマ6
はタイマスタートせずに出力はローレベルのままとな
る。
【0030】第2のタイマ6の出力がローレベルである
ことで、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の他方
の入力がローレベル、スイッチ2よりの下降用信号線2
bがハイレベルになっており、駆動制御手段7のオア論
理ゲートOR1の一方の入力がハイレベルであるため、
駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の出力はハイレ
ベルになる。
【0031】駆動手段3は上昇用信号線2aがローレベ
ル、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の出力がハ
イレベルとなるため、一方の出力信号線3aから他方の
出力信号線3bに、パワーウインドモータ4の一方のブ
ラシ端子4aから他方のブラシ端子4bに向けて通電を
行なうので、前記モータシャフトを正回転させてウイン
ドガラスを開方向に移動させる。
【0032】ウインドガラスが開方向に移動を開始して
から、スイッチ2からの下降指示信号があるままの状態
で、第1のタイマ5はタイマ時間T1が経過すると、第
1のタイマ5はB6位置でタイムアップして出力をロー
レベルとするが、インバータINV1は出力がローレベ
ルであり、アンド論理ゲートAND1は出力がローレベ
ルのままで、第2のタイマ6はトリガを与えられずタイ
マスタートせずに出力がローレベルであるため、駆動制
御手段7は一方の入力がハイレベル、他方の入力がロー
レベルであることで、出力はハイレベルを保持され、駆
動手段3によりパワーウインドモータ4の一方のブラシ
端子4aから他方のブラシ端子4bに向けての通電を続
けて行ない、ウインドガラスを開方向に移動させ続け
る。
【0033】第1のタイマ5がタイムアップしたB6位
置の後に、スイッチ2の下降操作をB7位置で中止する
と、下降用信号線2bがローレベルになるため、第1の
タイマ5の入力、インバータINV1の入力、駆動制御
手段7のオア論理ゲートOR1の一方の入力はローレベ
ルとなる。
【0034】第1のタイマ5は入力がローレベルである
ので、出力もローレベル、インバータINV1は入力が
ローレベルであるので、出力はハイレベルとなるため、
アンド論理ゲートAND1の出力はローレベルになり、
駆動手段7のオア論理ゲートOR1は一方の入力がロー
レベル、他方の入力がローレベルとなるため、スイッチ
2の下降操作の中止に対応したB7位置で駆動手段3は
パワーウインドモータ4への通電を中止し、ウインドガ
ラスを停止させる。
【0035】パワーウインドモータ4は、第1のタイマ
5のタイマスタートから第2のタイマ6のタイムアップ
するまでの寸動作動時間TX1に等しい駆動時間TY1
で駆動される。
【0036】図3および図4にはこの考案に係わるパワ
ーウインド制御装置の他の実施例が示されている。
【0037】この実施例では、第1のタイマ5が作動中
はパワーウインドモータ4の駆動を禁止する禁止手段8
が備えられており、他の部分は図1に示した実施例と同
様である。
【0038】禁止手段8にはアンド論理ゲートAND
2、インバータINV2が備えられており、アンド論理
ゲートAND2の一方の入力はスイッチ2の下降用信号
線2bに接続され、アンド論理ゲートAND2の他方の
入力はインバータINV2の出力に接続され、インバー
タINV2の入力は第1のタイマ5の出力に接続されて
いる。
【0039】禁止手段8は下降用信号線2bがハイレベ
ルとなり、第1のタイマ5の出力がハイレベルとなって
も駆動手段3の出力信号線3a,3bのレベルを切換え
ず、パワーウインドモータ4を駆動させない機能を有す
る。
【0040】このような構造をなすパワーウインド制御
装置1は、図4に示すタイムチャートに基づいて動作を
行う。ウインドガラスが全閉位置(図9中のA1位置)
にある状態で、図中のC1位置においてスイッチ2の下
降操作が行われると、下降指示信号により下降用信号線
2bがハイレベルになるため、第1のタイマ5の入力、
インバータINV1の入力、禁止手段8のアンド論理ゲ
ートAND2の一方の入力はいずれもハイレベルとな
る。
【0041】第1のタイマ5の入力がハイレベルとなる
と、第1のタイマ5はトリガを与えられてタイマスター
トし、出力をタイマ時間T1に対応してハイレベルとす
る。インバータINV1は入力がハイレベルになるた
め、出力がローレベルとなり、アンド論理ゲートAND
1は一方の入力がハイレベル、他方の入力がローレベル
となり、出力がローレベルとなるので、第2のタイマ6
は入力がローレベルとなることで、トリガを与えられず
タイマスタートせずに出力はローレベルのままとなる。
【0042】また、第1のタイマ5がタイマスタートし
て出力をハイレベルとすることで、禁止手段8のインバ
ータINV2は入力がハイレベルとなり、出力がローレ
ベルとなるので、禁止手段8のアンド論理ゲートAND
2は一方の入力がハイレベル、他方の入力がローレベル
となり、出力はローレベルとなる。
【0043】第2のタイマ6の出力がローレベル、禁止
手段8のアンド論理ゲートAND2の出力がローレベル
となると、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の一
方の入力がローレベル、他方の入力がローレベルとなる
ため、オア論理ゲートOR1は出力がローレベルとなっ
て、駆動手段3の一方の出力信号線3aのレベルを切換
えずにパワーウインドモータ4のブラシ端子4a、ブラ
シ端子4bへの通電を行わない。
【0044】第1のタイマ5がタイマスタートしたC1
の後に、第1のタイマ5のタイム時間T1よりも短い時
間のC2位置でスイッチ2の下降操作を中止すると、下
降用信号線2bがローレベルになるため、第1のタイマ
5の入力、インバータINV1の入力、禁止手段9のア
ンド論理ゲートAND2の一方の入力はいずれもローレ
ベルとなる。
【0045】第1のタイマ5は入力がローレベルとなっ
てもタイマ時間T1内であることから、出力はハイレベ
ルのままであり、インバータINV1は入力がローレベ
ルとなると、出力がハイレベルとなるため、アンド論理
ゲートAND1は一方の入力がハイレベル、他方の入力
がハイレベルとなるため、出力がハイレベルになり、第
2のタイマ6は入力がハイレベルとなることで、スイッ
チ2の下降操作の中止に対応したC2位置でトリガを与
えられてタイマスタートし、出力をハイレベルとする。
【0046】スイッチ2の下降操作が中止されたC2位
置で、第1のタイマ5の出力はハイレベルであること
で、禁止手段8のインバータINV2は入力がハイレベ
ル、出力がローレベルであり、禁止手段8のアンド論理
ゲートAND2は一方の入力がローレベル、他方の入力
がローレベルとなるため、出力はローレベルとなり、駆
動制御手段7のオア論理ゲートOR1は一方の入力がロ
ーレベル、他方の入力がハイレベルとなるため、出力が
ハイレベルになる。
【0047】駆動手段3は上昇用信号線2aがローレベ
ル、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1の出力がハ
イレベルとなるため、一方の出力信号線3aから他方の
出力信号線3bに、パワーウインドモータ4の一方のブ
ラシ端子4aから他方のブラシ端子4bに向けて通電を
行なうので、前記モータシャフトを正回転させてウイン
ドガラスを開方向に移動させる。
【0048】第1のタイマ5は、第2のタイマ6がC2
位置でタイマスタートした後のC3位置でタイムアップ
するため、第1のタイマ5は出力がローレベルとなり、
アンド論理ゲートAND1の一方の入力がローレベル
で、インバータINV1の出力はハイレベルのままであ
るので、アンド論理ゲートAND1の出力はローレベル
になるが、第2のタイマ6はタイマ時間T2内であるこ
とから、第2のタイマ6は出力がハイレベルのままであ
り、第2のタイマ6の出力がハイレベルであるため、駆
動制御手段7のオア論理ゲートOR1の他方の入力はハ
イレベルになる。
【0049】第1のタイマ5がC3位置でタイムアップ
すると、第1のタイマ5は出力がローレベルとなり、禁
止手段8のインバータINV2は入力がローレベル、出
力がハイレベルとなり、禁止手段8のアンド論理ゲート
AND2は他方の入力がハイレベルとなり、一方の入力
はローレベルであることから、アンド論理ゲートAND
2の出力はローレベルになり、駆動制御手段7のオア論
理ゲートOR1一方の入力がローレベル、他方の入力が
ハイレベルであるため、出力はハイレベルのままとなっ
て駆動手段3によりパワーウインドモータ4の一方のブ
ラシ端子4aから他方のブラシ端子4bに向けての通電
を続けて行ない、ウインドガラスを開方向に移動させ
る。
【0050】第2のタイマ6は第1のタイマ5がタイム
アップしたC3位置の後のC4位置でタイムアップする
ため、出力がローレベルとなり、駆動制御手段7のオア
論理ゲートOR1は他方の入力がローレベルとなり、一
方の入力がローレベルであることから、出力はローレベ
ルになり、駆動手段3は一方の出力信号線3aがローレ
ベルに立ち下がり、パワーウインドモータ4への通電を
C4位置において中止する。
【0051】パワーウインドモータ4への通電がC4位
置で中止されるため、パワーウインドモータ4は第1の
タイマ5がタイマスタートしたC1位置から第2のタイ
マ6がタイムアップしたC4位置までの寸動作動時間T
X2のうちの第2のタイマ6がタイマスタートしたC2
位置からタイムアップしたC4位置までの駆動時間TY
2でウインドガラスの開方向に駆動されて停止する。パ
ワーウインドモータ4は第1のタイマ5がタイマスター
トしたタイミングでは禁止手段8により駆動されない。
【0052】その後、スイッチ2の下降操作がC5位置
において行われると、下降指示信号により下降用信号線
2bがハイレベルになるため、第1のタイマ5の入力、
インバータINV1の入力、禁止手段8のアンド論理ゲ
ートAND2の一方の入力はいずれもハイレベルとな
る。
【0053】第1のタイマ5の入力がハイレベルとなる
と、第1のタイマ5はトリガを与えられてタイマスター
トし、タイマ時間T1に対応して出力がハイレベルとな
る。インバータINV1は入力がハイレベルとなると、
出力がローレベルとなるため、アンド論理ゲートAND
1は一方の入力がハイレベル、他方の入力がローレベル
となるため、出力がローレベルとなり、第2のタイマ6
は入力がローレベルとなることで、トリガを与えられず
タイマスタートせずに出力はローレベルとなる。
【0054】第1のタイマ5がタイマスタートすると、
禁止手段8のインバータINV2は入力がハイレベル、
出力がローレベルとなり、禁止手段8のアンド論理ゲー
トAND2は一方の入力がハイレベル、他方の入力がロ
ーレベルとなり、出力がローレベルとなるため、駆動制
御手段7のオア論理ゲートOR1は一方の入力がローレ
ベル、他方の入力がローレベルとなることで、出力がロ
ーレベルとなり、駆動手段3は一方の出力信号線3aの
レベルを切換えず、パワーウインドモータ4に対しての
通電を行わない。
【0055】第1のタイマ5はタイマ時間T1が経過し
たC6位置でタイムアップして出力がローレベルとなる
ので、アンド論理ゲートAND1は一方の入力がローレ
ベル、他方の入力がローレベルであり、出力がローレベ
ルになる。
【0056】第1のタイマ5の出力がローレベルとなる
ことで禁止手段8のインバータINV2は入力がローレ
ベル、出力がハイレベルとなり、禁止手段8のアンド論
理ゲートAND2は一方の入力がハイレベル、他方の入
力がハイレベルとなり、出力が立ち上がる。
【0057】禁止手段8のアンド論理ゲートAND2の
出力がハイレベル、アンド論理ゲートAND1の出力が
ローレベルで第2のタイマ6の出力がローレベルである
ことで、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1は一方
の入力がハイレベル、他方の入力がローレベルであるた
め、C6位置において出力がハイレベルになり、駆動手
段3の一方の出力信号線3aから他方の出力信号線3b
に、パワーウインドモータ4の一方のブラシ端子4aか
ら他方のブラシ端子4bに向けて通電を行なうので、前
記モータシャフトを正回転させてウインドガラスを開方
向に移動させる。
【0058】第1のタイマ5のタイマ時間T1よりも長
い時間スイッチ2の下降操作が行われ、下降操作がC7
位置で中止されると、第1のタイマ5の入力、インバー
タINV1の入力、禁止手段8の一方の入力がローレベ
ルとなり、インバータINV1は入力がローレベル、出
力がハイレベルとなり、アンド論理ゲートAND1は他
方の入力がハイレベルとなるが、一方の入力がローレベ
ルであるので、出力はローレベルのままとなり、第2の
タイマ6はトリガを与えられずタイマスタートしない。
【0059】禁止手段8のインバータINV2は入力が
ローレベル、出力がハイレベルであり、禁止手段8のア
ンド論理ゲートAND2は他方の入力がハイレベル、一
方の入力がローレベルであるため、出力がローレベルに
なり、駆動制御手段7のオア論理ゲートOR1は一方の
入力がローレベル、他方の入力がローレベルであるの
で、出力がローレベルになり、駆動手段3は一方の出力
信号線3aからの通電をC7位置で中止し、パワーウイ
ンドモータ4を停止させることで、ウインドガラスは停
止する。
【0060】ここで、第1のタイマ5のタイマ時間T1
よりも長い時間でスイッチ2の下降操作が行われること
により、第1のタイマ5がタイムアップしたときから、
スイッチ2の下降操作が中止されるまでのあいだで駆動
手段3はパワーウインドモータ4に対しての通電を行
う。
【0061】図5および図6にはこの考案に係わるパワ
ーウインド制御装置の他の実施例が示されている。
【0062】この実施例では、第2のタイマ6を第1の
タイマ5のタイムアップに同期してタイマスタートさせ
る制御を行うためのフリップフロップ回路9,インバー
タINV3,アンド論理ゲートAND3が備えられてお
り、他の部分は図3に示した実施例と同様である。
【0063】第1のタイマ5の出力にはインバータIN
V3の入力が接続され、第1のタイマ5の出力に一方の
入力が、インバータINV1の出力に他方の入力が接続
されたアンド論理ゲートAND1の出力はa点を介して
フリップフロップ回路9のS端子に接続されている。こ
のフリップフロップ回路9のQ端子はアンド論理ゲート
AND3の他方の入力に接続されており、アンド論理ゲ
ートAND3の出力に第2のタイマ6の入力が接続さ
れ、フリップフロップ回路9のR端子には第2のタイマ
6の出力が接続されている。
【0064】フリップフロップ回路9はアンド論理ゲー
トAND1のハイレベルでセットされ、第2のタイマ6
のタイマスタートでリセットされる。
【0065】このような構造をなすパワーウインド制御
装置1は、図6に示すタイムチャートに基づいて動作を
行う。ウインドガラスが全閉位置(図9中のA1位置)
にある状態で、スイッチ2の下降操作が図中のD1位置
において行われると、下降指示信号により下降用信号線
2bがハイレベルになるため、第1のタイマ5の入力、
インバータINV1の入力、アンド論理ゲートAND2
の一方の入力がいずれもハイレベルになる。
【0066】第1のタイマ5は入力がハイレベルとなる
と、トリガを与えられてタイマスタートし、出力をタイ
マ時間T1に対応してハイレベルとする。インバータI
NV1は入力がハイレベルとなると、出力がローレベル
となるため、アンド論理ゲートAND1は一方の入力が
ハイレベル、他方の入力がローレベルとなり、出力はロ
ーレベルとなるため、a点はローレベルとなってフリッ
プフロップ回路9はセットされず、Q端子はローレベル
のままである。
【0067】第1のタイマ5がD1位置でタイマスター
トすることで、インバータINV2の入力、インバータ
INV3の入力はハイレベルになるため、インバータI
NV2およびインバータINV3の出力はローレベルと
なり、アンド論理ゲートAND2の他方の入力がローレ
ベル、アンド論理ゲートAND3の一方の入力がローレ
ベルになるので、アンド論理ゲートAND2の出力はロ
ーレベル、アンド論理ゲートAND3の出力はローレベ
ルとなる。
【0068】アンド論理ゲートAND3の出力がローレ
ベルであることで、第2のタイマ6はトリガを与えられ
ずタイマスタートせずに、出力がローレベルであること
から、オア論理ゲートOR1は一方の入力がローレベ
ル、他方の入力がローレベルで、出力はローレベルであ
り、駆動手段3の出力信号線3a,3bからパワーウイ
ンドモータ4に対しての通電は行わない。
【0069】第1のタイマ5のタイマ時間T1よりも短
い時間が経過したD2位置でスイッチ2の下降操作が中
止されると、第1のタイマ5の入力、インバータINV
1の入力、アンド論理ゲートAND2の一方の入力がい
ずれもローレベルになる。第1のタイマ5は入力がロー
レベルになってもタイマスタートしているため、出力は
ハイレベルのままであり、インバータINV1は入力が
ローレベルになることで、出力がハイレベルになる。ア
ンド論理ゲートAND1は一方の入力がハイレベル、他
方の入力がハイレベルであるため、出力がハイレベルに
なり、a点がハイレベルになることでフリップフロップ
回路9はセットされ、Q端子はローレベルからハイレベ
ルに切換わる。
【0070】インバータINV3は入力がハイレベルに
なることで、出力がローレベルになるので、アンド論理
ゲートAND3は一方の入力がローレベル、他方の入力
がハイレベルとなるため、出力がローレベルになり、第
2のタイマ6はトリガを与えられずタイマスタートせず
に出力はローレベルのままである。
【0071】インバータINV2は入力がハイレベルに
なることで、出力がローレベルになり、アンド論理ゲー
トAND2は一方の入力がローレベル、他方の入力がロ
ーレベルになるため、出力はローレベルになり、オア論
理ゲートOR1は一方の入力がローレベル、第2のタイ
マ6がタイマスタートしていないので他方の入力はロー
レベルであり、出力はローレベルのままであるため、駆
動手段3によりパワーウインドモータ4に対しての通電
は行わない。
【0072】スイッチ2の下降操作が行われたD2位置
の後に第1のタイマ5はタイマ時間T1の経過によりD
3位置でタイムアップするため、第1のタイマ5の出力
がローレベルとなり、インバータINV2の入力、イン
バータINV3の入力、アンド論理ゲートAND1の一
方の入力がいずれもローレベルになる。
【0073】インバータINV2は入力がローレベルに
なることで、出力がハイレベルになり、アンド論理ゲー
トAND2の他方の入力をハイレベルとする。インバー
タINV3は入力がローレベルとなることで、出力がハ
イレベルになり、アンド論理ゲートAND3の一方の入
力をハイレベルにする。アンド論理ゲートAND1は一
方の入力がローレベル、他方の入力がインバータINV
1によりハイレベルになるため、出力がローレベルにな
り、a点がローレベルになるが、フリップフロップ回路
9はR端子がハイレベルになるまでセット状態を保持さ
れるので、Q端子がハイレベルのままであり、アンド論
理ゲートAND3は一方の入力がハイレベル、他方の入
力がハイレベルであるので、出力がハイレベルになり、
第2のタイマ6はD3位置でトリガを与えられタイマス
タートする。
【0074】第2のタイマ6がタイマスタートすると、
フリップフロップ9はR端子がハイレベルになることか
らリセットされるとともに、オア論理ゲートOR1の他
方の入力をハイレベルにする。
【0075】インバータINV2の出力がハイレベルに
なることで、アンド論理ゲートAND2は一方の入力が
ローレベル、他方の入力がハイレベルになるため、出力
がローレベルになり、オア論理ゲートOR1の一方の入
力をローレベルにする。
【0076】オア論理ゲートOR1は一方の入力がロー
レベル、他方の入力がハイレベルになるため、出力がハ
イレベルになり、第2のタイマ6がタイマスタートした
D3位置から駆動手段3により一方の出力信号線3aか
ら他方の出力信号線3bに、パワーウインドモータ4の
一方のブラシ端子4aから他方のブラシ端子4bに向け
て通電を行なってモータシャフトを正回転させるので、
ウインドガラスを開方向に移動させる。
【0077】第2のタイマ6はタイマスタートしたD3
位置からタイマ時間T2が経過したD4位置でタイムア
ップするため、D4位置で出力がローレベルになる。オ
ア論理ゲートOR1は一方の入力がローレベル、他方の
入力がローレベルになるため、出力がローレベルになり
駆動手段3よりのパワーウインドモータ4に対しての通
電を中止し、ウインドガラスを停止させる。パワーウイ
ンドモータ4は第1のタイマ5がタイマスタートしたD
1位置からタイムアップしたD3位置までのあいだの寸
動作動時間TX3のうちの第2のタイマ6がタイマスタ
ートしたD3位置からタイムアップしたD4位置までの
駆動時間TY3で駆動される。
【0078】第2のタイマ6がタイムアップしたD4位
置の後に、第1のタイマ5のタイマ時間T1よりも長い
時間でスイッチ2の下降操作をD5位置から行うと、第
1のタイマ5の入力、インバータINV1の入力、アン
ド論理ゲートAND2の一方の入力がいずれもハイレベ
ルになる。第1のタイマ5はトリガを与えられてタイマ
スタートし、出力がハイレベルになり、インバータIN
V1は入力がハイレベルになることから、出力がローレ
ベルになり、アンド論理ゲートAND1は一方の入力が
ハイレベル、他方の入力がローレベルになるため、出力
がローレベルになる。アンド論理ゲートAND1の出力
がローレベルであることから、a点はローレベルであ
り、フリップフロップ回路9はセットされず、Q端子は
ローレベルのままとなる。
【0079】第1のタイマ5がタイマスタートすること
で、インバータINV3は入力がハイレベル、出力がロ
ーレベルになるので、アンド論理ゲートAND3は一方
の入力がローレベル、他方の入力がローレベルであるた
め、出力はローレベルになり、第2のタイマ6にトリガ
を与えず、第2のタイマ6は出力がローレベルのままで
ある。
【0080】アンド論理ゲートAND2は一方の入力が
ハイレベル、他方の入力がローレベルであるので、出力
がローレベルになり、オア論理ゲートOR1は一方の入
力がローレベル、他方の入力がローレベルであるため、
出力がローレベルになって駆動手段3よりのパワーウイ
ンドモータ4に対しての通電を行なわない。
【0081】第1のタイマ5はタイマ時間T1の経過に
ともないD6位置でタイムアップするため、アンド論理
ゲートAND1の一方の入力をローレベルとするととも
に、インバータINV2の入力およびインバータINV
3の入力をローレベルとするため、インバータINV2
の出力およびインバータINV3の出力がハイレベルに
なる。アンド論理ゲートAND2は一方の入力がハイレ
ベル、他方の入力がハイレベルになるため、出力がハイ
レベルになる。アンド論理ゲートAND1は一方の入力
がローレベル、他方の入力がインバータINV1により
ローレベルになるため、出力がローレベルのままであ
り、フリップフロップ回路9はセットされず、アンド論
理ゲートAND3は一方の入力がハイレベル、他方の入
力がローレベルであり、出力がローレベルであることか
ら、第2のタイマ6はトリガを与えられず、出力はロー
レベルのままである。
【0082】オア論理ゲートOR1は一方の入力がハイ
レベル、他方の入力がローレベルであるため、出力がハ
イレベルになり、駆動手段3によりD6位置から一方の
出力信号線3aから他方の出力信号線3bに、パワーウ
インドモータ4の一方のブラシ端子4aから他方のブラ
シ端子4bに向けて通電を行なってモータシャフトを正
回転させるので、ウインドガラスを開方向に移動させ
る。
【0083】スイッチ2の下降操作がD7位置で中止さ
れると、アンド論理ゲートAND2の一方の入力、第1
のタイマ5の入力、インバータINV1の入力がいずれ
もローレベルとなり、第1のタイマ5はタイマスタート
せず、インバータINV1は出力がハイレベルとなり、
アンド論理ゲートAND1は一方の入力がローレベル、
他方の入力がハイレベルとなり、出力がローレベルにな
るので、a点がローレベルであり、フリップフロップ回
路9はセットされず、アンド論理ゲートAND3は他方
の入力がローレベルのままである。
【0084】インバータINV3は入力がローレベルで
あるため、出力がハイレベルになり、アンド論理ゲート
AND3は一方の入力がハイレベルになり、出力がロー
レベルのままで、第2のタイマ6にトリガを与えない。
【0085】インバータINV2は入力がローレベルで
あるため、出力がハイレベルになり、アンド論理ゲート
AND2は一方の入力がローレベル、他方の入力がハイ
レベルで、出力がローレベルになる。
【0086】オア論理ゲートOR1は一方の入力がロー
レベル、他方の入力がローレベルであるため、出力がロ
ーレベルになり、D7位置において駆動手段3よりのパ
ワーウインドモータ4に対しての通電を中止し、ウイン
ドガラスを停止させる。
【0087】この実施例では、パワーウインドモータ4
は第1のタイマ5がタイマスタートしたD1位置から第
2のタイマ6がタイムアップするまでの寸動作動時間T
X3のうち、第2のタイマ6のタイマスタートに同期し
て駆動を開始され、第2のタイマ6がタイムアップする
までの駆動時間TY3で駆動される。
【0088】図7および図8にはこの考案に係わる他の
実施例が示されている。この実施例では、パワーウイン
ドモータ4のロック状態を検出するロック検出手段10
と、スイッチ2が上昇指示信号を発生している際に、ロ
ック検出手段10によりロック検出がなされたときにセ
ットされ、スイッチ2が下降指示信号を発生した際に、
予め定められた時間の後にリセットされるメモリ手段1
1と、アンド論理ゲートAND4が備えられており、第
1のタイマ5をメモリ手段11がセットされているとき
にのみタイマスタートさせる制御を行うものであり、他
の部分は図5に示した実施例と同様である。
【0089】ロック検出手段10は一端が駆動手段3に
接続されているとともに他端がメモリ手段11に備えら
れたアンド論理ゲートAND5の他方の入力に接続され
ている。ロック検出手段10は駆動手段3に流れる電流
が過電流となったときにアンド論理ゲートAND5の他
方の入力をハイレベルにすることでロック検出状態とな
る。
【0090】メモリ手段11は、前記アンド論理ゲート
AND5、遅延回路11a、フリップフロップ回路11
bから構成されている。アンド論理ゲートAND5の一
方の入力はスイッチ2よりの上昇指示信号を通す上昇用
信号線2aに接続され、アンド論理ゲートAND5の出
力はフリップフロップ回路11bのS端子に接続されて
いる。フリップフロップ回路11bのR端子は遅延回路
11aを介してスイッチ2よりの下降指示信号を通す下
降用信号線2bに接続されているとともにアンド論理ゲ
ートAND4の一方の入力に接続されている。アンド論
理ゲートAND4の一方の入力はインバータINV1の
入力に接続され、フリップフロップ11bのQ端子はア
ンド論理ゲートAND4の他方の入力に接続されてい
る。
【0091】このような構造をなすパワーウインド制御
装置1は図8に示すタイムチャートに基づいて動作を行
う。ウインドガラスが全閉位置(図9中のA1位置)に
ある状態で、スイッチ2の下降操作が図中のE1位置に
おいて行われると、下降指示信号により下降用信号線2
bがハイレベルになるため、アンド論理ゲートAND4
の一方の入力がハイレベルになり、インバータINV1
は入力がハイレベルになるため、出力がローレベルにな
り、アンド論理ゲートAND1の他方の入力はローレベ
ルになる。
【0092】メモリ手段11のアンド論理ゲートAND
5の一方の入力は上昇用信号線2aによりローレベルで
あり、アンド論理ゲートAND5の他方の入力はロック
検出手段10がロック検出をしていないので、ローレベ
ルであることから、アンド論理ゲートAND5の出力は
ローレベルである。メモリ手段11はS端子がローレベ
ルであるためセットされず、Q端子がローレベルである
ことから、アンド論理ゲートAND4は一方の入力がハ
イレベル、他方の入力がローレベルであるので、出力は
ローレベルのままである。
【0093】アンド論理ゲートAND4の出力がローレ
ベルであることで、第1のタイマ5はトリガを与えられ
ずタイマスタートせずに、出力がローレベルであるた
め、アンド論理ゲートAND1は一方の入力がローレベ
ル、他方の入力もローレベルであり、出力がローレベル
のままである。アンド論理ゲートAND1の出力がロー
レベルであるため、フリップフロップ回路9はセットさ
れず、Q端子はローレベルであり、アンド論理ゲートA
ND3は他方の入力がローレベルになる。
【0094】第1のタイマ5がタイマスタートしないの
で、インバータINV2の入力およびインバータINV
3の入力はいずれもローレベルであり、出力はいずれも
ハイレベルになるため、アンド論理ゲートAND3は一
方の入力がハイレベル、他方の入力がローレベルで、出
力がローレベルになり、第2のタイマ6はトリガを与え
られずタイマスタートせずにオア論理ゲートOR1の他
方の入力をローレベルとする。
【0095】インバータINV2の出力がハイレベルに
なるので、アンド論理ゲートAND2は他方の入力がハ
イレベル、一方の入力がハイレベルであるため、出力が
ハイレベルになり、オア論理ゲートOR1の一方の入力
をハイレベルとするので、オア論理ゲートOR1は出力
がハイレベルになり、駆動手段3により一方の出力信号
線3aから他方の出力信号線3bに、パワーウインドモ
ータ4の一方のブラシ端子4aから他方のブラシ端子4
bに向けて通電を行なってモータシャフトを正回転させ
るので、ウインドガラスを開方向に移動させる。
【0096】スイッチ2の下降操作をE2位置で中止す
ると、アンド論理ゲートAND4は一方の入力がローレ
ベルになり、他方の入力はローレベルのままであるた
め、出力はローレベルのままで、第1のタイマ5にトリ
ガを与えず、アンド論理ゲートAND1の一方の入力を
ローレベルのままとする。インバータINV1は出力が
ハイレベルになるため、アンド論理ゲートAND1は他
方の入力がハイレベルになり、一方の入力がローレベル
であるため、出力はローレベルのままで、フリップフロ
ップ9はセットされず、アンド論理ゲートAND3の他
方の入力はローレベルである。
【0097】第1のタイマ5がタイマスタートしないの
で、インバータINV2の入力およびインバータINV
3の入力はいずれもローレベルで、出力がいずれもハイ
レベルになるため、アンド論理ゲートAND3は一方の
入力がハイレベル、他方の入力がローレベルで、出力は
ローレベルであり、フリップフロップ回路9はセットさ
れない。インバータINV2は出力がハイレベルになる
ため、アンド論理ゲートAND2は他方の入力がハイレ
ベル、一方の入力がローレベルであるため、出力はロー
レベルになる。オア論理ゲートOR1は一方の入力がロ
ーレベル、他方の入力がローレベルであるため、出力が
ローレベルになり駆動手段3よりのパワーウインドモー
タ4に対しての通電をE2位置で中止し、ウインドガラ
スを停止させる。
【0098】その後、スイッチ2の上昇操作をE3位置
で行うと、上昇用信号線2aがハイレベルになるため、
アンド論理ゲートAND5は一方の入力がハイレベル、
他方の入力がローレベルであるので、出力はローレベル
のままであり、メモリ手段11のフリップフロップ回路
11bはセットされず、Q端子がローレベルであり、ア
ンド論理ゲートAND4の他方の入力はローレベルのま
まである。
【0099】アンド論理ゲートAND4は一方の入力が
ローレベル、他方の入力もローレベルであるため、出力
はローレベルであり、第1のタイマ5に対してトリガを
与えず、インバータINV2の入力、インバータINV
3の入力、アンド論理ゲートAND1の一方の入力をロ
ーレベルとする。アンド論理ゲートAND1は他方の入
力がインバータINV1によりハイレベルになり、一方
の入力がローレベルであるため、出力はローレベルのま
まで、フリップフロップ回路9のセットは行われない。
【0100】インバータINV2の出力がハイレベルに
なることで、アンド論理ゲートAND2は他方の入力が
ハイレベル、一方の入力がローレベルであるので、出力
がローレベルになり、オア論理ゲートOR1の一方の入
力をローレベルとする。インバータINV3の出力がハ
イレベルであるため、アンド論理ゲートAND3は一方
の入力がハイレベル、他方の入力がローレベルであり、
出力がローレベルであるため、第2のタイマ6に対して
トリガを与えず、オア論理ゲートOR1の他方の入力を
ローレベルとする。オア論理ゲートOR1は一方の入力
がローレベル、他方の入力がローレベルになるため、出
力がローレベルになり、上昇用信号線2aがハイレベル
であるので、駆動手段3により他方の出力信号線3bか
ら一方の出力信号線3aに、パワーウインドモータ4の
他方のブラシ端子4bから一方のブラシ端子4aに向け
て通電を行なってモータシャフトを逆回転させ、ウイン
ドガラスを閉方向に移動させる。
【0101】ウインドガラスが閉方向に移動して全閉位
置に到達すると、移動を拘束されるため、パワーウイン
ドモータ4のモータシャフトはロック状態となる。パワ
ーウインドモータ4のモータシャフトがE4位置でロッ
ク状態となると、駆動手段3に過電流が流れるため、ロ
ック検出手段10はロック検出状態となってメモリ手段
11のアンド論理ゲートAND5の他方の入力をハイレ
ベルとする。
【0102】このとき、上昇用信号線2aはハイレベル
のままであるため、アンド論理ゲートAND5は一方の
入力がハイレベル、他方の入力もハイレベルとなり、出
力がハイレベルになる。アンド論理ゲートAND5の出
力がハイレベルとなると、メモリ手段11はS端子がハ
イレベルとなってセットされるため、Q端子がハイレベ
ルに切換わる。アンド論理ゲートAND4は一方の入力
がローレベル、他方の入力がハイレベルになるため、出
力はローレベルのままであり、第1のタイマ5に対して
トリガを与えず、インバータINV2の入力、インバー
タINV3の入力、アンド論理ゲートAND1の一方の
入力はローレベルのままである。
【0103】インバータINV2は出力がハイレベルで
あるため、アンド論理ゲートAND2は他方の入力がハ
イレベル、一方の入力がローレベルであり、出力がロー
レベルであるので、オア論理ゲートOR1の一方の入力
をローレベルとする。
【0104】アンド論理ゲートAND1は一方の入力が
ローレベル、他方の入力がインバータINV1によりロ
ーレベルであるので、出力がローレベルのままであり、
フリップフロップ回路9はセットされず、アンド論理ゲ
ートAND3の他方の入力はローレベルのまである。イ
ンバータINV3は出力がハイレベルになるため、アン
ド論理ゲートAND3は一方の入力がハイレベル、他方
の入力がローレベルで、出力がローレベルになるため、
第2のタイマ6に対してトリガを与えず、オア論理ゲー
トOR1の他方の入力をローレベルとする。
【0105】オア論理ゲートOR1は一方の入力がロー
レベル、他方の入力がローレベルであるため、出力がロ
ーレベルのままになり、駆動手段3よりのパワーウイン
ドモータ4に対しての通電を続けさせ、ウインドガラス
を閉方向に移動し続ける。
【0106】ウインドガラスが全閉位置に到達した状態
で締切りを行なったE5位置でスイッチ2の上昇操作を
中止すると、ロック検出手段10はパワーウインドモー
タ4への通電の中止によって復帰し、アンド論理ゲート
AND5の他方の入力をローレベルにする。
【0107】スイッチ2の操作中止により、アンド論理
ゲートAND5は一方の入力がローレベルとなり、他方
の入力がローレベルであることから、出力はローレベル
になるが、メモリ手段11のフリップフロップ回路11
bはセット状態で、Q端子がハイレベルのままであるた
め、アンド論理ゲートAND4は一方の入力がローレベ
ル、他方の入力がハイレベルで、出力がローレベルのま
まであり、第1のタイマ5に対してトリガを与えず、イ
ンバータINV2の入力、インバータINV3の入力、
アンド論理ゲートAND1の一方の入力をローレベルの
ままとする。
【0108】インバータINV2は出力がハイレベルで
あるため、アンド論理ゲートAND2は他方の入力がハ
イレベル、一方の入力がローレベルで、出力がローレベ
ルであり、オア論理ゲートOR1の一方の入力をローレ
ベルとする。アンド論理ゲートAND1は一方の入力が
ローレベル、他方の入力がインバータINV1によりハ
イレベルであるため、出力がローレベルであり、フリッ
プフロップ回路9はセットされず、アンド論理ゲートA
ND3の他方の入力はローレベルのままである。
【0109】インバータINV3の出力がハイレベルに
なるため、アンド論理ゲートAND3は一方の入力がロ
ーレベル、他方の入力がハイレベルであり、出力がロー
レベルであるので、第2のタイマ6にトリガを与えず、
オア論理ゲートOR1の他方の入力をローレベルとす
る。オア論理ゲートOR1は一方の入力がローレベル、
他方の入力がローレベルで、出力がローレベルとなる
が、駆動手段3は上昇用信号線2aがローレベルとなっ
ているので、パワーウインドモータ4に対しての通電は
E4位置で中止されてウインドガラスを停止させる。
【0110】このとき、パワーウインドモータ4が停止
しても、メモリ手段11はセットされたままである。
【0111】その後、第1のタイマ5のタイマ時間T1
よりも短い時間でスイッチ2の下降操作をE6位置で行
うと、下降用信号線2bがハイレベルになるため、アン
ド論理ゲートAND2の一方の入力、メモリ手段11の
遅延回路11aの入力、アンド論理ゲートAND4の一
方の入力がハイレベルになる。
【0112】遅延回路11aは入力がハイレベルとなっ
てから予め定められた遅延時間T0の経過にともなって
出力がローレベルになる機能を有するため、遅延回路1
1aの遅延時間T0が経過するまで、フリップフロップ
回路11bのQ端子はハイレベルを保持される。E6位
置で下降用信号線2bがハイレベルになることで、アン
ド論理ゲートAND4は一方の入力がハイレベル、他方
の入力もハイレベルであるため、出力がハイレベルにな
り、第1のタイマ5に対してトリガを与える。このトリ
ガにより第1のタイマ5はタイマスタートするので、イ
ンバータINV2の入力、インバータINV3の入力、
アンド論理ゲートAND1の一方の入力をハイレベルと
する。
【0113】インバータINV2は出力がローレベルに
なるため、アンド論理ゲートAND2の他方の入力をロ
ーレベルにする。インバータINV3は出力がローレベ
ルになるため、アンド論理ゲートAND3の一方の入力
をローレベルにする。アンド論理ゲートAND1は一方
の入力がハイレベル、他方の入力がインバータINV1
によってローレベルになるため、出力はローレベルであ
り、フリップフロップ回路9はセットされず、アンド論
理ゲートAND3の他方の入力をローレベルとする。ア
ンド論理ゲートAND3は一方の入力がローレベル、他
方の入力がローレベルで、出力がローレベルであること
から、第2のタイマ6に対してトリガを与えず、オア論
理ゲートOR1の他方の入力をローレベルとする。オア
論理ゲートOR1は一方の入力がローレベル、他方の入
力がローレベルで、出力がローレベルであるため、駆動
手段3よりのパワーウインドモータ4に対しての通電を
行わない。
【0114】メモリ手段11の遅延回路11aは遅延時
間T0が経過したE7位置で出力がハイレベルになるた
め、フリップフロップ回路11bはR端子がハイレベル
になってリセットされる。メモリ手段11のフリップフ
ロップ回路11bがリセットされることで、アンド論理
ゲートAND4は他方の入力がローレベルになり、一方
の入力はハイレベルであり、出力がローレベルになる
が、第1のタイマ5はタイマスタートしているため、出
力はハイレベルのままであり、インバータINV2の入
力、インバータINV3の入力、アンド論理ゲートAN
D1の一方の入力はハイレベルであるため、アンド論理
ゲートAND2は一方の入力がハイレベル、他方の入力
がローレベルで、出力はローレベルのままであり、オア
論理ゲートOR1の一方の入力をローレベルのままとす
る。インバータINV3は出力がローレベルであるた
め、アンド論理ゲートAND3の一方の入力をローレベ
ルとする。アンド論理ゲートAND1はインバータIN
V1の出力がローレベルであるため、他方の入力がロー
レベル、一方の入力がハイレベルで、出力がローレベル
になる。
【0115】その後、スイッチ2の下降操作をE8位置
で中止すると、アンド論理ゲートAND2の一方の入
力、アンド論理ゲートAND4の一方の入力がローレベ
ルになる。アンド論理ゲートAND4は他方の入力がロ
ーレベル、一方の入力がローレベルであるため、出力が
ローレベルになるが、第1のタイマ5はタイマスタート
しているため、第1のタイマ5の出力はハイレベルのま
まであり、アンド論理ゲートAND1はINV1の出力
がハイレベルであるため、他方の入力がハイレベル、一
方の入力がハイレベルで出力がハイレベルになる。
【0116】アンド論理ゲートAND1の出力がハイレ
ベルになることで、フリップフロップ回路9はセットさ
れ、Q端子がハイレベルになるため、アンド論理ゲート
AND3は他方の入力がハイレベルになり、一方の入力
がローレベルであることから、出力はローレベルのまま
であり、第2のタイマ6に対してトリガを与えず、オア
論理ゲートOR1は他方の入力がローレベル、一方の入
力がローレベルであるため、出力はハイレベルにならな
い。
【0117】第1のタイマ5はタイマ時間T1が経過し
たE9位置でタイムアップするため、出力がローレベル
になり、インバータINV2の入力、インバータINV
3の入力、アンド論理ゲートAND1の一方の入力をロ
ーレベルにする。インバータINV2は出力がハイレベ
ルになるので、アンド論理ゲートAND2の他方の入力
をハイレベルとし、アンド論理ゲートAND2は他方の
入力がハイレベル、一方の入力がローレベルで、出力が
ローレベルになり、オア論理ゲートOR1の一方の入力
をローレベルにする。
【0118】インバータINV3は出力がハイレベルに
なるので、アンド論理ゲートAND3の一方の入力をハ
イレベルにする。アンド論理ゲートAND1は一方の入
力がローレベル、他方の入力がインバータINV1によ
ってハイレベルになり、出力がローレベルになるが、フ
リップフロップ回路9はセットされた状態であるため、
Q端子はハイレベルであり、アンド論理ゲートAND3
の他方の入力はハイレベルのままであり、アンド論理ゲ
ートAND3は一方の入力がハイレベルであることで、
出力がハイレベルになり、第2のタイマ6に対してトリ
ガを与えてタイマスタートさせる。第2のタイマ6はE
9位置でタイマスタートするため、フリップフロップ回
路9のQ端子をハイレベルとしてリセットし、オア論理
ゲートOR1の他方の入力をハイレベルとする。オア論
理ゲートOR1は一方の入力がローレベル、他方の入力
がハイレベルで、出力がハイレベルになるため、駆動手
段3により一方の出力信号線3aから他方の出力信号線
3bに、E9位置からパワーウインドモータ4の一方の
ブラシ端子4aから他方のブラシ端子4bに向けて通電
を行ってモータシャフトを正回転させ、ウインドガラス
を開方向に移動させる。
【0119】パワーウインドモータ4によりウインドガ
ラスが開方向に移動を開始し、第2のタイマ6はタイマ
時間T2が経過したE10位置でタイムアップするた
め、オア論理ゲートOR1の他方の入力をローレベルと
する。オア論理ゲートOR1は一方の入力がローレベ
ル、他方の入力がローレベルで、出力がローレベルにな
るため、駆動手段3よりのパワーウインドモータ4に対
しての通電をE10位置で中止し、ウインドガラスを停
止させる。
【0120】パワーウインドモータ4は第1のタイマ5
がタイマスタートしたE6位置からタイムアップしたE
9位置および第2のタイマ6がタイマスタートしたE9
位置からタイムアップしたE10位置までのあいだの寸
動作動時間TX4のうちの第2のタイマ6がタイマスタ
ートしてからタイムアップするまでの駆動時間TY4で
駆動される。
【0121】その後、第1のタイマ5のタイマ時間T1
よりも長い時間でスイッチ2の下降操作をE11位置か
ら行うと、下降用信号線2bがハイレベルになるため、
アンド論理ゲートAND2の一方の入力、メモリ手段1
1の遅延回路11aの入力、アンド論理ゲートAND4
の入力、インバータINV1の入力がハイレベルにな
る。アンド論理ゲートAND4はメモリ手段11がセッ
トされていないので他方の入力がローレベル、一方の入
力がハイレベルであるため、出力がローレベルであり、
第1のタイマ5に対してトリガを与えず、第1のタイマ
5の出力はローレベルのままである。
【0122】インバータINV1は出力がローレベルに
なるため、アンド論理ゲートAND1は他方の入力がロ
ーレベル、一方の入力がローレベルであり、出力がロー
レベルであるので、フリップフロップ9はセットされ
ず、Q端子はローレベルのままであり、アンド論理ゲー
トAND3の他方の入力をローレベルのままとする。ア
ンド論理ゲートAND3はインバータINV3の出力が
ハイレベルであることから、一方の入力がハイレベル、
他方の入力がローレベルであり、出力がローレベルであ
るので、第2のタイマ6に対してトリガを与えず、オア
論理ゲートOR1の他方の入力をローレベルにする。
【0123】第1のタイマ5がタイマスタートしていな
いので、前記E1位置と同様にしてオア論理ゲートOR
1の一方の入力をハイレベルとして出力がハイレベルに
なるため、駆動手段3によりパワーウインドモータ4の
一方のブラシ端子4aから他方のブラシ端子4bに向け
て通電を行なってモータシャフトを正回転させるので、
ウインドガラスを開方向に移動させる。
【0124】このとき、第1のタイマ5も第2のタイマ
6もタイマスタートしていないので、寸動作動時間の設
定はなされず、スイッチ2の操作をE12位置で中止す
ると、駆動手段3よりのパワーウインドモータ4に対し
ての通電はE12位置で中止され、ウインドモータを停
止させるものとなる。
【0125】なお、この考案に係わる実施例において第
2のタイマ6はタイマ時間T2を予め設定したものとし
て説明したが、例えばバリアブルレジスタ等の可変手段
を用いることによりタイマ時間を任意に設定できるよう
にしてもよい。
【0126】
【考案の効果】以上説明してきたように、この考案に係
わるパワーウインド制御装置は、スイッチの下降指示信
号の発生によりタイマスタートする第1のタイマと、第
1のタイマが作動中に、下降指示信号が発生する時間が
第1のタイマにより設定されたタイマ時間よりも短いと
きにタイマスタートする第2のタイマと、第2のタイマ
のタイマ時間に対応してパワーウインドモータをウイン
ドガラスの下降方向に駆動する駆動制御手段とを備えた
構成としたことから、スイッチの操作時間に対応してパ
ワーウインドモータをある一定の時間だけ駆動すること
によってウインドガラスを所定の開位置まで移動させる
ことができるので、運転中に前方から目をそらさなくて
もウインドガラスの開位置のセットを行え、それによっ
て、操作性の向上を図れるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わるパワーウインド制御装置の一
実施例の回路構成図である。
【図2】図1に示したパワーウインド制御装置のタイム
チャートである。
【図3】この考案に係わるパワーウインド制御装置の他
の実施例の回路構成図である。
【図4】図3に示したパワーウインド制御装置のタイム
チャートである。
【図5】この考案に係わるパワーウインド制御装置の他
の実施例の回路構成図である。
【図6】図5に示したパワーウインド制御装置のタイム
チャートである。
【図7】この考案に係わるパワーウインド制御装置の他
の実施例の回路構成図である。
【図8】図7に示したパワーウインド制御装置のタイム
チャートである。
【図9】従来パワーウインド制御装置の概略図である。
【符号の説明】
1 パワーウインド制御装置 2 スイッチ 3 モータ駆動手段(駆動手段) 4 パワーウインドモータ 5 第1のタイマ 6 第2のタイマ 7 駆動制御手段 70 ウインドガラス

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドガラスを上昇、下降作動するパ
    ワーウインドモータと、 ウインドガラスの上昇指示信号、下降指示信号を発生す
    るスイッチと、 前記スイッチよりの指示信号に基づいて前記パワーウイ
    ンドモータをウインドガラスの上昇方向、下降方向に駆
    動するモータ駆動手段を備えたパワーウインド制御装置
    において、 前記スイッチの下降指示信号によりタイマスタートする
    第1のタイマと、 前記第1のタイマが作動中に、前記下降指示信号が第1
    のタイマにより設定されたタイマ時間よりも短いときに
    タイマスタートする第2のタイマと、 前記第2のタイマのタイマ時間に対応して前記パワーウ
    インドモータをウインドガラスの下降方向に駆動する駆
    動制御手段とを備えたことを特徴とするパワーウインド
    制御装置。
  2. 【請求項2】 第1のタイマが作動中はパワーウインド
    モータの駆動を禁止する禁止手段を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のパワーウインド制御装置。
  3. 【請求項3】 第2のタイマが第1のタイマのタイムア
    ップに同期してタイマスタートすることを特徴とする請
    求項1、2のいずれかに記載のパワーウインド装置。
  4. 【請求項4】 第2のタイマのタイマ時間が任意に設定
    されることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに
    記載のパワーウインド装置。
  5. 【請求項5】 パワーウインドモータのロック状態を検
    出するロック検出手段と、スイッチが上昇指示信号を発
    生している際、前記ロック検出手段によりロック検出さ
    れたときにセットされ、且つ前記スイッチが下降指示信
    号を発生した際、所定の時間の後にリセットされるメモ
    リ手段を備え、第1のタイマは前記メモリ手段がセット
    されているときにのみタイマスタートすることを特徴と
    する請求項1、2、3、4のいずれかに記載のパワーウ
    インド制御装置。
JP1992034196U 1992-05-22 1992-05-22 パワーウインド制御装置 Expired - Lifetime JP2561880Y2 (ja)

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