JP2561547B2 - コネクタ付ケーブルの試験装置 - Google Patents

コネクタ付ケーブルの試験装置

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JP2561547B2
JP2561547B2 JP4059990A JP4059990A JP2561547B2 JP 2561547 B2 JP2561547 B2 JP 2561547B2 JP 4059990 A JP4059990 A JP 4059990A JP 4059990 A JP4059990 A JP 4059990A JP 2561547 B2 JP2561547 B2 JP 2561547B2
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弘 小林
章一 堀田
建一 三浦
俊治 難波
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Fujitsu Network Solutions Ltd
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  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【概要】
コンピュータ、端末装置、周辺装置、又はその他の機
器などを相互に接続するために用いられるコネクタ付ケ
ーブルの試験装置に関し、 ケーブル本体とコネクタとの接続が確実に行われてい
るか、又は異物が混入していないかなどを容易に且つ確
実に試験することができるコネクタ付ケーブルの試験装
置を提供することを目的とし、 コネクタが接続されたコネクタ付ケーブルの試験装置
であって、前記コネクタを接続することの可能な相手コ
ネクタが取り付けられたコネクタボックスと、前記コネ
クタボックスに振動を加えるための加振テーブルが設け
られた加振装置と、前記コネクタボックスとは別体に構
成され且つ前記コネクタボックスと電気的に接続され、
前記コネクタ付ケーブルのループ抵抗値の変化を測定す
る抵抗変化測定装置と、前記ループ抵抗値の変化量に応
じて表示を行う表示装置とを有し、前記コネクタボック
スは、前記加振テーブルに対して、取り付け方向を変更
できるように着脱可能に取り付けられて構成される。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ、端末装置、周辺装置、又は
その他の機器などを相互に接続するために用いられるコ
ネクタ付ケーブルの試験装置に関する。 近年においては、コンピュータと多数の端末装置など
が通信回線によって結ばれたデータ通信システムの普及
が目覚ましい。 一般に、通信回線のための線路として、両端部又は一
端部にコネクタが接続されたコネクタ付ケーブルが多く
用いられているが、コネクタ付ケーブルに接触不良など
の障害が発生した場合には、回線に接続されたコンピュ
ータや端末装置などが誤動作を起こす恐れがあり、回線
の多重化が進行していることと相俟って、これによる社
会的な影響は極めて大きい。 したがって、コネクタ付ケーブルが接触不良などの障
害を発生することがないかを充分に確認しておくことは
極めて重要である。
【従来の技術】
上述のように、通信線路として用いられるケーブルに
は、端子箱又は機器との接続のために、その端部にコネ
クタが接続される。 多くの場合において、このようなコネクタ付ケーブル
は現地の建物に沿って敷設されるため、ケーブル本体の
長さを現場で合わせて切断した後、その両端部にコネク
タを現場で半田付けにより接続することが多い。 その際に、半田付けの不良、又は半田屑、電線の切れ
はし、又は小ネジなどの異物がコネクタ内に残存するこ
とがあり、そのような場合には、コネクタ付ケーブルの
使用当初には異常がなかったとしても、その使用中に種
々の雑音が発生し、又は線路抵抗の増大、線路の遮断、
線路の短絡など、種々の障害が発生する恐れがある。 従来においては、ケーブル本体とコネクタとが確実に
接続されたか否か、また異物などによって電線間が短絡
されていないかどうかの確認は、サーキットテスターな
どによって導通試験を行う程度であった。 また、敷設されたケーブル本体又はコネクタを、木槌
などで叩いてみるということも行われていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サーキットテスタによる導通試験では正常で
あっても、コネクタを端子箱又は機器に実際に接続した
ときに障害が発生したり、また使用中において突発的に
障害が発生したりすることがあり、その原因となる半田
付けの不良や異物の残存などを発見することはできなか
った。 また、ケーブルなどを木槌で叩いて試験するというの
は、作業者の個人的な経験とカンに頼って行われている
ため、コネクタ付ケーブルの不良を誰でもが確実に発見
できるというわけにはいかない。そのため、コネクタ付
ケーブルの完全な試験が行えず、使用中にトラブルが発
生する原因となっていた。 また、特開昭59−119281号公報に記載のように、コネ
クタ付ケーブルを結合用コンセントに差し込み、直流電
流を流した状態で、接続部に機械的振動を与え、電流の
変化状態を取り出して表示するようにした試験装置が提
案されている。しかし、この試験装置では、結合用コン
セントと試験器本体とが一体であるため、接続部に与え
た振動によって試験器本体も振動し、これが試験器本体
の故障の原因となって試験の信頼性の上で問題である。
また、この試験装置のように接続部に単に機械的振動を
与えるだけでは、コネクタ付ケーブルの振動試験を充分
に行うことができず、試験の信頼性に欠けるという問題
がある。 本発明は、上述の問題に鑑み、ケーブル本体とコネク
タとの接続が確実に行われているか、又は異物が混入し
ていないかなどを容易に且つ確実に試験することができ
るコネクタ付ケーブルの試験装置を提供することを目的
としている。
【課題を解決するための手段】
本発明に係る試験装置は、上述の課題を解決するた
め、第1図に示すように、コネクタ5が接続されたコネ
クタ付ケーブル3の試験装置1であって、前記コネクタ
5を接続することの可能な相手コネクタ21が取り付けら
れたコネクタボックス11と、前記コネクタボックス11に
振動を加えるための加振テーブル31が設けられた加振装
置12と、前記コネクタボックス11とは別体に構成され且
つ前記コネクタボックス11と電気的に接続され、前記コ
ネクタ付ケーブル3のループ抵抗値の変化を測定する抵
抗変化測定装置13と、前記ループ抵抗値の変化量に応じ
て表示を行う表示装置14,15,16,45とを有し、前記コネ
クタボックスは、前記加振テーブル31に対して、取り付
け方向を変更できるように着脱可能に取り付けられて構
成される。
【作用】
コネクタボックス11には、試験を行うコネクタ付ケー
ブル3のコネクタ5が接続され、その状態で加振装置12
によって振動が加えられる。 その間において、コネクタ付ケーブル3のループ抵抗
値の変化が抵抗変化測定部13によって測定され、その変
化量に応じて、表示装置14,15,16,45などによる表示が
行われる。 コネクタボックス11は、加振テーブル31に対して着脱
可能であり、加振テーブル31に対する取り付け方向を変
更することによって、コネクタボックス11に加えられる
振動の方向を変えて試験を行うことができ、これによっ
て振動試験が確実に行われる。 抵抗変化測定装置13はコネクタボックス11と別体に構
成されているので、コネクタボックス11に振動が加えら
れても、抵抗変化測定装置13には振動が加わらない。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。 第1図は本発明に係る実施例を示す試験装置1のブロ
ック図、第2図は試験装置1の斜視図である。 これらの図において、試験装置1は、コネクタボック
ス11、コネクタボックス11に振動を加える加振装置12、
コネクタ付ケーブル3のループ抵抗値Rlの変化を測定す
る抵抗変化測定部13、ループ抵抗値Rlの変化量が基準量
以上になったときに警告表示を行う表示灯14、警報ブザ
16、基準量以下であったときに合格表示を行う表示灯15
などから携帯可能に構成されており、容易に現場に搬入
することができる。 コネクタ付ケーブル3は、ビルの内部などに敷設され
て通信回線のための線路として用いられるものであり、
例えば2本の電線4a,4bからなるケーブル本体4と、各
電線4a,4bの両端部に半田付けによって接続されたコネ
クタ5,5とからなる。 コネクタボックス11には、上述のコネクタ5を接続す
ることが可能な相手コネクタ21,21、及び中継コネクタ2
2が取り付けられている。一方の相手コネクタ21は両極
が互いに短絡されており、他方の相手コネクタ21の両極
はそれぞれ中継コネクタ22に接続され、中継ケーブル23
を介して抵抗変化測定部13の抵抗測定部41に接続されて
いる。 加振装置12は、図示しない可変速モータとこれにより
駆動される運動方向変換装置などから構成され、加振テ
ーブル31を水平面内でX方向又はY方向に振動させる公
知のものである。その振動周波数は、例えば1〜20Hz程
度、振幅は各方向について0〜数ミリメートルであり、
振動方向の切り換え、周波数及び振幅の調整が可能であ
る。また、周波数及び振幅をスイープすることも可能で
ある。なお、コネクタボックス11は、着脱可能なバンド
32によって加振テーブル31に固定されている。 抵抗変化測定部13は、抵抗測定部41、偏差測定部42、
制御部43、操作入力部44、表示部45などからなってい
る。 抵抗測定部41は、コネクタ付ケーブル3のループ抵抗
値Rlを一定の時間毎、例えば数ミリ秒毎にサンプリング
により測定して出力する。 偏差測定部42は、抵抗測定部41から出力されるループ
抵抗値Rlの変化量Rvを検出して出力する。変化量Rvは、
例えば入力されたループ抵抗値Rlの最大値と最低値との
差、標準値からの最大偏差、それらのループ抵抗値Rlの
平均値(又は最大値、最低値、標準値など)に対する割
合、単位時間内でのループ抵抗値Rlの偏差の最大値など
として求められる。 制御部43は、ループ抵抗値Rl及び変化量Rvを表示部45
に表示するとともに、変化量Rvが予め設定された基準量
Rsを超えたとき、例えばループ抵抗値Rlの最大値と最低
値との差が最低値の10%を超えたときに、その旨を表示
部45に表示し且つ表示灯14を点灯させ警報ブザ16を鳴ら
す。 制御部43は、また、試験装置1の全体を制御し、1回
の試験において加振装置12を一定の時間、例えば数秒〜
十数分間だけ作動させ、その間において上述のような測
定が行われるように制御し、変化量Rvが基準量Rs以下で
あった場合には表示灯15を点灯する。 操作入力部44は、コネクタ付ケーブル3の種類及び長
さなどのデータを入力し、また試験装置1の振動モード
及び起動指令を入力するためのものである。なお、ルー
プ抵抗値Rlの標準値又は基準量Rsは、操作入力部44から
入力されたデータに基づいて設定され又は変更されるこ
ともある。 表示部45は、上述のような表示の他、必要なメッセー
ジを表示する。 したがって、コネクタ付ケーブル3のコネクタ5,5を
コネクタボックス11の相手コネクタ21,21に接続し、操
作入力部44からの起動指令によって加振装置12を作動さ
せると、加振テーブル31が一定の時間X方向又はY方向
に振動し、その間におけるコネクタ付ケーブル3のルー
プ抵抗値Rlの変化量Rvが測定され、その測定結果が表示
部45に表示されるとともに、変化量Rvが基準量Rsを超え
たか否かによって表示灯14又は表示灯15が点灯し警報ブ
ザ16が鳴る。 また、X方向又はY方向の振動試験が終了した後は、
一旦バンド32を緩めてコネクタボックス11を90度回転さ
せ、コネクタボックス11のZ方向についても同様の試験
を行う。 これによって、コネクタ付ケーブル3を実際に相手コ
ネクタ21に接続した状態で振動試験が行われ、ケーブル
本体4とコネクタ5との半田付け不良、又は異物の混入
など、コネクタ付ケーブル3の不良を容易に発見するこ
とができる。また、試験の結果表示灯15が点灯したもの
については、ケーブル本体4とコネクタ5との半田付け
が確実に行われており、また有害な異物の混入などもな
いことが確認でき、安心して通信線路として使用するこ
とができる。 上述の実施例において、コネクタ付ケーブル3が3心
以上の場合には、例えば偶数本の電線毎に試験を行うよ
うにコネクタボックス11の内部を接続しておけばよい。
コネクタ付ケーブル3の一端部にのみコネクタ5が接続
されている場合には、他端部を短絡させておけばよい。 また、コネクタ付ケーブル3の一端部のコネクタ5か
ら他端部のコネクタ5に至る間のループ抵抗値Rlを測定
して試験を行うように接続してもよい。さらに、コネク
タ付ケーブル3の心線数が多数の場合には、コネクタ付
ケーブル3をコネクタボックス11を介して回線に接続
し、コネクタ付ケーブル3をテスト的に使用した状態
(オンライン状態)で障害の発生の有無を試験してもよ
い。 上述の実施例において、コネクタボックス11に、種々
の多極コネクタを取り付けておくことによって、種類の
異なるコネクタ付ケーブル3の試験を簡単に行うことが
できる。 偏差測定部42は、振動を与える前に抵抗測定部41によ
り測定したループ抵抗値Rlに応じて基準値を手動で設定
するようにしてもよい。 表示灯14,15及び警報ブザ16のいずれかを省略しても
よい。また変化量Rvの結果などをプリンタにより印刷す
ることによって表示を行ってもよい。また、試験装置1
の電源をオンオフすることにより、試験時間を手動で決
めるように構成してもよい。 抵抗測定部41、偏差測定部42、制御部43などは、適当
なアナログ回路素子、又はマイクロプロセッサ、AD変換
器、及び適当なプログラムが格納されたメモリなどによ
って容易に実現することが可能である。 上述のコネクタボックス11、加振装置12、抵抗変化測
定部13などは種々変更することができ、またこのような
試験装置1は、種々の用途に用いられるコネクタ付ケー
ブルの試験に適用することができる。
【発明の効果】
本発明によると、ケーブル本体とコネクタとの接続が
確実に行われているか、又は異物が混入していないかな
どを容易に且つ確実に試験することができる。 特に、コネクタボックスは加振テーブルに対して着脱
可能であり、加振テーブルに対する取り付け方向を変更
することによって、コネクタボックスに加えられる振動
の方向を容易に変えて試験を行うことができ、振動試験
を確実に行うことができる。 また、抵抗変化測定装置はコネクタボックスと別体に
構成されているので、コネクタボックスに振動が加えら
れても抵抗変化測定装置には振動が加わらない。したが
って、振動が抵抗変化測定装置の故障の原因となること
がなく、試験装置の信頼性が維持され、試験結果に対し
ても高い信頼性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る実施例を示す試験装置のブロック
図、 第2図は試験装置の斜視図である。 図において、 1は試験装置、 3はコネクタ付ケーブル、 5はコネクタ、 11はコネクタボックス、 12は加振装置、 13は抵抗変化測定部(抵抗変化測定装置)、 14は表示灯(表示装置)、 15は表示灯(表示装置)、 16は警報ブザ(表示装置)、 21は相手コネクタ、 31は加振テーブル、 45は表示部(表示装置)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 建一 東京都品川区大井1丁目20番10号 富士 通システムコンストラクション株式会社 内 (72)発明者 難波 俊治 岡山県倉敷市西阿知町新田46番地 (56)参考文献 特開 昭59−119281(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コネクタが接続されたコネクタ付ケーブル
    の試験装置であって、 前記コネクタを接続することの可能な相手コネクタが取
    り付けられたコネクタボックスと、 前記コネクタボックスに振動を加えるための加振テーブ
    ルが設けられた加振装置と、 前記コネクタボックスとは別体に構成され且つ前記コネ
    クタボックスと電気的に接続され、前記コネクタ付ケー
    ブルのループ抵抗値の変化を測定する抵抗変化測定装置
    と、 前記ループ抵抗値の変化量に応じて表示を行う表示装置
    と を有し、 前記コネクタボックスは、前記加振テーブルに対して、
    取り付け方向を変更できるように着脱可能に取り付けら
    れてなる、 ことを特徴とするコネクタ付ケーブルの試験装置。
JP4059990A 1990-02-20 1990-02-20 コネクタ付ケーブルの試験装置 Expired - Lifetime JP2561547B2 (ja)

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