JP2018115992A - ワイヤケーブルの破断予兆検出装置 - Google Patents

ワイヤケーブルの破断予兆検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018115992A
JP2018115992A JP2017007831A JP2017007831A JP2018115992A JP 2018115992 A JP2018115992 A JP 2018115992A JP 2017007831 A JP2017007831 A JP 2017007831A JP 2017007831 A JP2017007831 A JP 2017007831A JP 2018115992 A JP2018115992 A JP 2018115992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire cable
data group
data
cycle
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2017007831A
Other languages
English (en)
Inventor
山本 賢一
Kenichi Yamamoto
賢一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017007831A priority Critical patent/JP2018115992A/ja
Priority to US15/844,797 priority patent/US20180203052A1/en
Priority to EP17208912.0A priority patent/EP3351950A1/en
Publication of JP2018115992A publication Critical patent/JP2018115992A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/58Testing of lines, cables or conductors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/66Testing of connections, e.g. of plugs or non-disconnectable joints
    • G01R31/67Testing the correctness of wire connections in electric apparatus or circuits

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

【課題】外乱の影響を低減し、ワイヤケーブルの破断予兆をより精度良く検出することができる破断予兆検出装置を提供する。【解決手段】検出手段は、基準とする期間における一周期分時系列データを複数含む第1データ群と、検査対象期間における一周期分時系列データを所定数含む第2データ群と、を生成し、第1データ群および第2データ群に含まれる各一周期分時系列データに対してオフセット補正を行った後、第1データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにまとめた第1同期データ群と、第2データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにまとめた第2同期データ群とを生成し、一周期での各タイミングにおける、第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分で最大のものが所定の閾値を超えたときに破断予兆を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤケーブルの破断予兆検出装置に関する。
屈曲伸張を周期的に繰り返すワイヤケーブルにおいて、破断予兆を検出する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、屈曲伸張を周期的に繰り返す、通電されたワイヤケーブルにおいて、ワイヤケーブルの屈曲伸張の周期とワイヤケーブルの電気的な状態の変化の周期との関連性に基づいて破断予兆を検出する技術が記載されている。
特開2007−139488号公報
屈曲伸張を周期的に繰り返す、通電されたワイヤケーブルにおいて、ワイヤケーブルを構成する素線の一部が断線すると、ワイヤケーブルの屈曲伸張の周期に対応してワイヤケーブルの両端間の抵抗値が周期的に変化する。一般的には、伸張状態に対して屈曲状態の方が、ワイヤケーブルの両端間の抵抗値が大きくなる。これは、ワイヤケーブルが、伸張状態のときには断線した素線の素線半部同士が接触し、屈曲状態のときには断線した素線の対となる素線半部が互いに分離するからである。このため、屈曲伸張の一周期でのあるタイミングにおいて、素線に断線がないときと、素線の一部に断線があるときとの、ワイヤケーブルの両端間の抵抗値の差分が所定の閾値を超えている場合に、ワイヤケーブルの両端間の抵抗値の変化がワイヤケーブルの屈曲伸張の周期と相関していると判定し、ワイヤケーブルの破断予兆を検出することができる。
ワイヤケーブルの長さが、相対的に長い場合には、相対的に短い場合に対して、屈曲伸張の一周期での同じタイミングにおける、素線に断線がないときと、素線の一部に断線があるときとの、ワイヤケーブルの両端間の抵抗値の差分が小さくなる。また、一般的には、断線した素線の本数が少なくなればなるほど、屈曲伸張の一周期での同じタイミングにおける、素線に断線がないときと、素線の一部に断線があるときとの、ワイヤケーブルの両端間の抵抗値の差分は小さくなる。このため、ワイヤケーブルの長さが長い場合や、断線した素線の本数が少ない場合にもワイヤケーブルの破断予兆を検出するためには、上記所定の閾値を小さく設定する必要がある。
ところで、ワイヤケーブルの両端間の抵抗値は、環境温度の変動やセンサの端子とワイヤケーブルとの接触状態の経時的な変化など、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱の影響を受ける。すなわち、長期的に変動する外乱がある場合、ワイヤケーブルの両端間の抵抗の測定値は、長期的に変動する外乱の変動と相関して変化する。また、センサによって検出されるワイヤケーブルの両端間の抵抗値は、落雷等によりワイヤケーブルに対して瞬間的に流れる異常な過電流など、突発的な外乱の影響を受ける。すなわち、突発的な外乱がある場合に、センサによって検出されるワイヤケーブルの両端間の抵抗の測定値が急峻に変化する。これらの外乱がある場合に、上記所定の閾値を小さく設定すると、ワイヤケーブルにおいて、実際には破断予兆がないにもかかわらず破断予兆があると誤って判定されるおそれがあった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱および突発的な外乱の影響を低減し、ワイヤケーブルの破断予兆をより精度良く検出することができるワイヤケーブルの破断予兆検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、ワイヤケーブルの破断予兆検出装置であって、ワイヤケーブルと、通電された前記ワイヤケーブルにおける抵抗値を検出するセンサと、検出された前記抵抗値に基づいて前記ワイヤケーブルの破断予兆を検出する検出手段と、を備え、前記検出手段は、屈曲伸張を繰り返す前記ワイヤケーブルに対して、基準とする期間に前記センサにより検出された時系列データから、前記ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを複数切り出して第1データ群を生成し、前記基準とする期間よりも時期が遅い検査対象期間に前記センサにより検出された時系列データから、前記ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを所定数切り出して第2データ群を生成し、前記第1データ群および前記第2データ群に含まれる各一周期分時系列データに対し、最初の値を所定の値に一致させるようにオフセットする補正を行った後、前記第1データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第1同期データ群を生成し、前記第2データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第2同期データ群を生成し、前記第1同期データ群と前記第2同期データ群との統計的な差分を、一周期での同じタイミングのデータごとに求め、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた前記統計的な差分のうち最大のものが、所定の閾値を超えている場合に前記ワイヤケーブルの破断予兆を検出するものである。
ワイヤケーブルの素線に断線がない、基準とする期間にセンサにより検出された時系列データから、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを複数切り出して第1データ群を生成する。これにより、基準とする期間における、屈曲伸張の一周期分に対応するワイヤケーブルの抵抗値のデータを複数得ることができる。また、検査対象期間にセンサにより検出された時系列データから、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを所定数切り出して第2データ群を生成する。これにより、検査対象期間において、屈曲伸張の一周期分に対応するワイヤケーブルの抵抗値のデータを所定数得ることができる。第1データ群および第2データ群に含まれる各一周期分時系列データに対し、最初の値を所定の値に一致させるようにオフセットする補正を行うことで、環境温度の変動やセンサの端子とワイヤケーブルとの接触状態の経時的な変化など、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱に起因する一周期分時系列データ間のばらつきを低減することができる。第1データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第1同期データ群を生成することで、基準とする期間における一周期での各タイミングにおいて、それぞれ、複数の抵抗値が得られる。第2データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第2同期データ群を生成することで、検査対象期間において、一周期での各タイミングにおいて、それぞれ、所定数の抵抗値が得られる。そして、第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分を、一周期での同じタイミングのデータごとに求める。すなわち、一周期での同じタイミングごとに、基準とする期間より得られた複数のデータと、検査対象期間より得られた所定数のデータと、の統計的な差分を求める。このようにすると、落雷等によりワイヤケーブルに対して瞬間的に流れる異常な過電流などの突発的な外乱の影響を低減することができる。そして、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた統計的な差分のうち、最大のものが、所定の閾値を超えている場合にワイヤケーブルの破断予兆を検出する。上述したように、上記統計的な差分において、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱および突発的な外乱の影響が低減できているので、上記所定の閾値をより小さく設定することができる。これにより、ワイヤケーブルの破断予兆をより精度良く検出することができる。
さらに、前記検出手段は、通電された破断のない状態の前記ワイヤケーブルから前記センサによって検出された複数の前記抵抗値の分布に対して正規分布曲線による近似を行い、当該正規分布曲線における標準偏差に基づいて前記閾値を決定してもよい。
ワイヤケーブルにおいて断線した素線の本数が少なくなると、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分は小さくなる。このため、ワイヤケーブルの長さが長い場合や、ワイヤケーブルにおいて断線した素線の本数が少ない場合にも、ワイヤケーブルの破断予兆を検出するためには、ワイヤケーブルの破断予兆のあり、なしを判定するための所定の閾値を小さくする必要がある。上述したように、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分において、外乱の影響を低減できている。このため、ワイヤケーブルの破断予兆のあり、なしを判定するための所定の閾値を、計測誤差程度の小さな値、例えば、正規分布曲線の標準偏差の6倍に設定することができる。これにより、ワイヤケーブルの長さが長い場合や、ワイヤケーブルにおいて断線した素線の本数が少ない場合にも、ワイヤケーブルの破断予兆を精度良く検出することができる。
さらに、前記統計的な差分は、前記第1同期データ群に含まれる、一周期でのあるタイミングにおける同期データの平均値と、前記第2同期データ群に含まれる、当該タイミングにおける同期データの平均値と、の差であってもよい。
このようにすることで、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱および突発的な外乱の影響を低減し、ワイヤケーブルの破断予兆をより精度良く検出することができる。
本発明によれば、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱および突発的な外乱の影響を低減し、ワイヤケーブルの破断予兆をより精度良く検出することができる。
本実施の形態にかかる破断予兆検出装置の概略構成を示す模式図である。 素線群の一部が断線しているワイヤケーブル5における、屈曲状態と伸張状態について説明する模式図である。 本実施の形態にかかる破断予兆検出装置における検出手段の処理の流れを示すフローチャートである。 基準とする期間にセンサにより検出された時系列データの一例を示すグラフである。 基準とする期間にセンサにより検出された時系列データから、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを複数切り出して生成した第1データ群の一例を示すグラフである。 検査対象期間にセンサにより検出された時系列データの一例を示すグラフである。 検査対象期間にセンサにより検出された時系列データから、ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを複数切り出して生成した第2データ群の一例を示すグラフである。 図5に示す第1データ群に対し、最初の値を所定の値に一致させるようにオフセットする補正を行った示すグラフである。 図7に示す第2データ群に対し、最初の値を所定の値に一致させるようにオフセットする補正を行った示すグラフである。 図8に示す、オフセット補正を行った後の第1データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめて生成した第1同期データ群を示すグラフである。 図9に示す、オフセット補正を行った後の第2データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめて生成した第2同期データ群を示すグラフである。 第1同期データ群に含まれる、一周期での各タイミングにおける同期データの平均値、および、第2同期データ群に含まれる、一周期での各タイミングにおける同期データの平均値をプロットしたグラフである。 通電された破断のない状態のワイヤケーブルからセンサによって予め検出された抵抗値の分布の一例を示すグラフである。 ワイヤケーブルにおける断線した素線の本数と、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分の最大値との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1を参照して本実施の形態にかかる、ワイヤケーブルの破断予兆検出装置1の概略構成について説明する。ここで、ワイヤケーブルに破断予兆があるとは、ワイヤケーブルにおいて、素線の一部に断線しているものがあることを意味する。
図1は、本実施の形態にかかる、ワイヤケーブルの破断予兆検出装置1の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、破断予兆検出装置1は、センサ2と、検出手段3と、を備えている。
破断予兆検出装置1により破断予兆を検出する対象であるワイヤケーブル5は、屈曲動作を行うロボット4に取り付けられている。ロボット4は、屈曲伸張を繰り返すように制御装置6によって制御される。これにより、ワイヤケーブル5は、屈曲伸張を繰り返す。ワイヤケーブル5は、電源7によって通電されている。センサ2は、通電されたワイヤケーブル5の両端間における抵抗値を検出する。センサ2により検出された抵抗値は、検出手段3に設けられた記録媒体に保存される。
検出手段3は、センサ2によって検出された抵抗値に基づいてワイヤケーブル5の破断予兆を検出するものである。検出手段3に対して、センサ2から抵抗値の検出データが送信される。また、検出手段3に対して、制御装置6から屈曲伸張の周期の信号が送信される。制御装置6からの屈曲伸張の周期の信号は、検出手段3に設けられた記録媒体に保存される。なお、屈曲伸張の周期の信号とは、経過時間に対するロボット4の位相(屈曲角θ)の信号である。また、検出手段3の処理の詳細については後述する。
図2は、素線群の一部が断線しているワイヤケーブル5における、屈曲状態と伸張状態について説明する模式図である。図2では、ワイヤケーブル5の各状態について、図1の破線で囲んだ領域Aを拡大して示す。ここで、ワイヤケーブル5において、素線群5a、5cは断線しており、素線群5bは断線していないとする。素線群5aは、素線半部群5aA,5aBからなる。同様に、素線群5cは、素線半部群5cA,5cBからなる。図2に示すように、下側に凸の屈曲状態では、ワイヤケーブル5の断線した素線群5cにおける、素線半部群5cAと素線半部群5cBが分離し、ワイヤケーブル5の断線した素線群5aにおける、素線半部群5aAと素線半部群5aBが互いに接触している。伸張状態では、ワイヤケーブル5の断線した素線群5aにおける、素線半部群5aAと素線半部群5aBが互いに接触し、ワイヤケーブル5の断線した素線群5cにおける、素線半部群5cAと素線半部群5cBが互いに接触している。上側に凸の屈曲状態では、ワイヤケーブル5の断線した素線群5aにおける、素線半部群5aAと素線半部群5aBが分離し、ワイヤケーブル5の断線した素線群5aにおける、素線半部群5aAと素線半部群5aBが互いに接触している。
断線した素線のうち、対となる素線半部が互いに接触している素線では電流が流れ、対となる素線半部が分離している素線では電流が流れない。屈曲状態では伸張状態よりも断線した素線群のうち、対となる素線半部が分離している状態の素線の割合が多くなるため、屈曲状態の方が伸張状態よりもワイヤケーブル5の抵抗値が大きくなる。
次に、破断予兆検出装置1における検出手段3における処理の流れについて説明する。なお、以下の説明では適宜図1を参照する。
図3は、検出手段3の処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、まず、基準とする期間にセンサ2により検出された時系列データから、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを複数切り出して第1データ群を生成する(ステップS1)。ここで、基準とする期間とは、ワイヤケーブル5に破断予兆がない期間である。次に、基準とする期間よりも時期が遅い検査対象期間にセンサ2により検出された時系列データから、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを所定数切り出して第2データ群を生成する(ステップS2)。
図4は、基準とする期間にセンサ2により検出された時系列データD1の一例を示すグラフである。ここで、上のグラフは、経過時間に対するセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値を示す。上のグラフにおいて、横軸は経過時間、縦軸はセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値を表す。下のグラフは、経過時間に対する位相(屈曲角θ)を示す。下のグラフにおいて、横軸は経過時間、縦軸は位相(屈曲角θ)を表す。位相(屈曲角θ)は、図2に示す、下側に凸の屈曲状態である場合に正、上側に凸の屈曲状態である場合に負とする。なお、図4では、時系列データD1の全体のうちの一部分のみ示している。
図4に示すように、ロボット4の位相(屈曲角θ)の一周期において、ワイヤケーブル5は、伸張状態、下側に凸の屈曲状態、伸張状態、上側に凸の屈曲状態、伸張状態、と順次状態が変化する。基準とする期間では、ワイヤケーブル5において素線の破断が発生していないため、ワイヤケーブル5の抵抗値は、ロボット4の位相(屈曲角θ)の一周期においてほとんど変化しない。
時系列データD1における破線で囲んだ範囲は、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データD1aである。図3のステップS1では、基準とする期間にセンサ2により検出された時系列データD1から、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データD1aを複数切り出して第1データ群を生成する。すなわち、第1データ群には、基準とする期間における、屈曲伸張の一周期分に対応するワイヤケーブル5の抵抗値のデータ(一周期分時系列データD1a)が複数含まれている。なお、第1データ群に含まれる一周期分時系列データD1aの数はできるだけ多い方が好ましい。
図5は、基準とする期間にセンサ2により検出された時系列データD1(図4参照)から、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データD1aを複数切り出して生成した第1データ群DG1の一例を示すグラフである。ここで、横軸は一周期内時間[msec]、縦軸はセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値を表す。第1データ群DG1における各一周期分時系列データD1aには、それぞれ、センサ2によって50msec毎に検出された、ワイヤケーブル5の両端間の抵抗値が1周期(700msec)分含まれている。図5に示すように、第1データ群DG1において、複数の一周期分時系列データD1aは、それぞれに含まれる一周期分のデータの全体がシフトするようにばらついている。このばらつきは、環境温度の変動やセンサ2の端子とワイヤケーブル5との接触状態の経時的な変化など、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱に起因するものである。
図6は、検査対象期間にセンサ2により検出された時系列データD2の一例を示すグラフである。図4と同様に、上のグラフは経過時間に対する抵抗値を示し、下のグラフは経過時間に対する位相を示す。上のグラフにおいて、横軸は経過時間、縦軸はセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値を表す。下のグラフにおいて、横軸は経過時間、縦軸は位相(屈曲角θ)を表す。なお、図6では、時系列データD2の全体のうちの一部分のみ示している。
図6に示すように、ワイヤケーブル5の抵抗値は、ロボット4の位相(屈曲角θ)の一周期において変化している。これは、ワイヤケーブル5において、素線の幾つかが断線しているためである。また、屈曲状態の方が伸張状態よりもワイヤケーブル5の抵抗値が大きくなっている。これは、図2を参照して説明したように、下側に凸の屈曲状態、および、上側に凸の屈曲状態では、伸張状態よりもワイヤケーブル5における断線した素線のうち、対となる素線半部が分離している素線の割合が多くなるからである。
時系列データD2における破線で囲んだ範囲は、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データD2aである。図3のステップS2では、検査対象期間にセンサ2により検出された時系列データD2から、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データD2aを所定数nだけ切り出して第2データ群を生成する。すなわち、第2データ群には、検査対象期間において、屈曲伸張の一周期分に対応するワイヤケーブルの抵抗値のデータ(一周期分時系列データD2a)が所定数nだけ含まれている。所定数nは、破断予兆検出装置1においてワイヤケーブル5の破断予兆の検出精度が十分に高くなるように実験的に決定する。
図7は、検査対象期間にセンサ2により検出された時系列データD2(図6参照)から、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データD2aを所定数nだけ切り出して生成した第2データ群DG2の一例を示すグラフである。ここで、横軸は一周期内時間[msec]、縦軸はセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値を表す。第2データ群DG2における各一周期分時系列データD2aには、センサ2によって50msec毎に検出された、ワイヤケーブル5の両端間の抵抗値が1周期(700msec)分含まれている。図7に示すように、第2データ群DG2において、複数の一周期分時系列データD2aは、それぞれに含まれる一周期分のデータの全体がシフトするようにばらついている。このばらつきは、環境温度の変動やセンサ2の端子とワイヤケーブル5との接触状態の経時的な変化など、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱に起因するものである。
図3に戻り、ステップS2に続き、第1データ群および第2データ群に含まれる各一周期分時系列データに対し、最初の値を所定の値に一致させるようにオフセットする補正を行う(ステップS3)。
図8は、図5に示す第1データ群DG1に対し、最初の値を所定の値に一致させるようにオフセットする補正を行った後の、第1データ群DG1off示すグラフである。ここで、横軸は一周期内時間[msec]、縦軸はセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値(オフセット補正した後の抵抗値)を表す。図8に示すように、第1データ群DG1offに含まれる一周期分時系列データD1aoffは、全て、最初の値が所定の値Rpになるようにオフセットされている。図9は、図7に示す第2データ群DG2に対し、最初の値を所定の値に一致させるようにオフセットする補正を行った後の、第2データ群DG2off示すグラフである。ここで、横軸は一周期内時間[msec]、縦軸はセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値(オフセット補正した後の抵抗値)を表す。図9に示すように、第2データ群DG2offに含まれる一周期分時系列データD2aoffは、全て、最初の値が所定の値Rpになるようにオフセットされている。このようにオフセット補正をすると、環境温度の変動やセンサ2の端子とワイヤケーブル5との接触状態の経時的な変化など、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱に起因する一周期分時系列データ間のばらつきが低減される。
再び図3に戻り、ステップS3に続き、第1データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第1同期データ群を生成する(ステップS4)。同様に、第2データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第2同期データ群を生成する(ステップS5)。
図10は、図8に示す、オフセット補正を行った後の第1データ群DG1offに含まれる複数の一周期分時系列データD1aoffにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめて生成した第1同期データ群PGを示すグラフである。ここで、横軸の一方は一周期内時間[msec]、横軸の他方は周期順番、縦軸はセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値(オフセット補正した後の抵抗値)を表す。周期順番とは、ある一周期分時系列データが、センサ2によるワイヤケーブル5の抵抗値の検出を開始してから何周期目にあたるかを表すものである。第1データ群DG1offには、周期順番がm1〜m2(m1<m2)までの一周期分時系列データD1aoffが含まれている。図10に示すように、第1同期データ群PGには、一周期内時間が0から700msecまで50msecおきの同期データPaが含まれる。すなわち、オフセット補正を行った後の第1データ群DG1offに含まれる複数の一周期分時系列データD1aoffにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第1同期データ群PGを生成することで、基準とする期間における一周期での各タイミングにおいて、それぞれ、複数の抵抗値を含む同期データPaが得られる。
図11は、図9に示す、オフセット補正を行った後の第2データ群DG2offに含まれる複数の一周期分時系列データD2aoffにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめて生成した第2同期データ群QGを示すグラフである。ここで、横軸の一方は一周期内時間[msec]、横軸の他方は周期順番、縦軸はセンサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値(オフセット補正した後の抵抗値)を表す。第2データ群DG2offには、周期順番がm3〜m3+nまでの、所定数nの一周期分時系列データD2aoffが含まれている。また、m3>m2(図10参照)である。図11に示すように、第2同期データ群QGには、一周期内時間が0から700msecまで50msecおきの同期データQaが含まれる。すなわち、オフセット補正を行った後の第2データ群DG2offに含まれる複数の一周期分時系列データD2aoffにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第2同期データ群QGを生成することで、検査対象期間において、一周期での各タイミングにおいて、それぞれ、所定数の抵抗値を含む同期データQaが得られる。
再び図3に戻り、ステップS5に続き、第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分を、一周期での同じタイミングのデータごとに求める(ステップS6)。第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分は、例えば、第1同期データ群に含まれる、一周期でのあるタイミングにおける同期データの平均値と、第2同期データ群に含まれる、当該タイミングにおける同期データの平均値と、の差である。一周期での同じタイミングごとに、基準とする期間より得られた複数の抵抗値と、検査対象期間より得られた所定数の抵抗値と、の統計的な差分を求めると、落雷等によりワイヤケーブル5に対して瞬間的に流れる異常な過電流などの突発的な外乱の影響を低減することができる。
図12は、第1同期データ群PG(図10参照)に含まれる、一周期での各タイミングにおける同期データの平均値、および、第2同期データ群QG(図11参照)に含まれる、一周期での各タイミングにおける同期データの平均値をプロットしたグラフである。ここで、横軸は一周期内時間[msec]、縦軸は同期データに含まれる抵抗値を平均した平均抵抗値[msec]である。第1同期データ群PGに含まれる、一周期での各タイミングにおける同期データの平均値をプロットしたものを結んだラインがL1である。第2同期データ群QGに含まれる、一周期での各タイミングにおける同期データの平均値をプロットしたものを結んだラインがL2である。図12に示すように、第1同期データ群PGに含まれる、一周期でのあるタイミングにおける同期データの平均値と、第2同期データ群QGに含まれる、当該タイミングにおける同期データの平均値と、の差は、一周期内時間が200msecのときに最大(dmax)である。
なお、一周期でのあるタイミングにおける同期データの平均値を求めるにあたって、同期データにおける最大値と最小値を除くようにしてもよい。また、第1同期データ群PGに含まれる、一周期でのあるタイミングにおける同期データの平均値と、第2同期データ群QGに含まれる、当該タイミングにおける同期データの平均値と、の差は、t検定によって求めてもよい。このようにすることで、破断予兆の検出精度を向上させることができる。
第1同期データ群PGと第2同期データ群QGとの統計的な差分は、第1同期データ群PGに含まれる、一周期でのあるタイミングにおける同期データの平均値と、第2同期データ群QGに含まれる、当該タイミングにおける同期データの平均値と、の差に限るものではない。例えば、第1同期データ群PGと第2同期データ群QGとの統計的な差分は、第1同期データ群PGに含まれる、一周期でのあるタイミングにおける同期データの中央値と、第2同期データ群QGに含まれる、当該タイミングにおける同期データの中央値と、の差であってもよい。
再び図3に戻り、ステップS6に続き、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分のうち最大のものが、所定の閾値を超えている場合にワイヤケーブル5の破断予兆を検出する(ステップS7)。すなわち、検出手段3は、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群と第2同期データ群との統計的な差分のうち最大のもの(図12ではdmax)が、所定の閾値Pを超えている場合にワイヤケーブルの破断予兆を検出する。
ワイヤケーブル5の長さが、相対的に長い場合には、相対的に短い場合に対して、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群PG(図10参照)と第2同期データ群QG(図11参照)との統計的な差分は小さくなる。また、一般的には、ワイヤケーブル5において断線した素線の本数が少なくなると、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群PGと第2同期データ群QGとの統計的な差分は小さくなる。このため、ワイヤケーブル5の長さが長い場合や、ワイヤケーブル5において断線した素線の本数が少ない場合に、破断予兆を検出するためには、ワイヤケーブル5の破断予兆のあり、なしを判定するための所定の閾値Pを小さくする必要がある。上述したように、上記統計的な差分において、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱および突発的な外乱の影響が低減できているので、所定の閾値Pをより小さく設定することができる。これにより、ワイヤケーブル5の破断予兆をより精度良く検出することができる。
なお、破断予兆検出装置1において、検出手段3がワイヤケーブルの破断予兆を検出した際に、音声、映像等によって作業者にワイヤケーブルの破断予兆を報知するようにしてもよい。
ワイヤケーブルの破断予兆のあり、なしを判定するための閾値を決定する方法の一例について以下で説明する。
図13は、外乱が少ない環境にて、通電された破断のない状態のワイヤケーブル5からセンサ2によって検出された抵抗値の分布の一例を示すグラフである。ここで、横軸はセンサ2によって検出されたワイヤケーブル5の抵抗値、縦軸は出現頻度を表す。図13に示すように、通電された破断のない状態のワイヤケーブル5からセンサ2によって予め検出された抵抗値の分布は、ほぼ正規分布をしており、正規分布曲線L3で近似することができる。センサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値のばらつきは、センサ2の計測誤差によるものである。
正規分布曲線L3における、平均値をμ、標準偏差をσとする。正規分布曲線L3において、センサ2により検出されたワイヤケーブル5の抵抗値がμ±6σの範囲内に含まれる確率は99.999999%である。すなわち、外乱が少ない環境にて、通電された破断のない状態のワイヤケーブル5からセンサ2によって検出された抵抗値がμ±6σを逸脱する確率は極めて少ない。
上述したように、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群PG(図10参照)と第2同期データ群QG(図11参照)との統計的な差分では、ワイヤケーブル5の屈曲伸張の一周期に対して長期的に変動する外乱および突発的な外乱の影響が低減できている。このため、ワイヤケーブル5の破断予兆のあり、なしを判定するための所定の閾値Pを、計測誤差程度の小さな値、例えば、正規分布曲線L3の標準偏差σの6倍である6σに設定することができる。つまり、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群PGと第2同期データ群QGとの統計的な差分のうち最大のもの(図12ではdmax)が6σを超える場合に、第1同期データ群PGと第2同期データ群QGとの間には計測誤差のレベルを超えた差分、すなわち、ワイヤケーブル5の破断予兆に起因する差分があると判定する。このように、所定の閾値Pを計測誤差程度の小さな値に設定することで、ワイヤケーブル5の長さが長い場合や、ワイヤケーブル5において断線した素線の本数が少ない場合にも、ワイヤケーブル5の破断予兆を精度良く検出することができる。
図14は、ワイヤケーブル5における断線した素線の本数と、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群PG(図10参照)と第2同期データ群QG(図11参照)との平均値の差分の最大値との関係を示すグラフである。ここで、横軸は、ワイヤケーブル5において断線した素線の本数[本]、縦軸は、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群PGと第2同期データ群QGとの平均値の差分の最大値を表す。検証に用いたワイヤケーブル5の長さは約45cmである。所定の閾値Pは、図13に示す正規分布曲線L3における標準偏差σの6倍(6σ)に設定した。図14に示すように、ワイヤケーブル5において、断線した素線の本数が少なくなると、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群PGと第2同期データ群QGとの平均値の差分の最大値は小さくなる。すなわち、ワイヤケーブル5における断線した素線の本数が1本のとき、一周期での同じタイミングのデータごとに求めた、第1同期データ群PGと第2同期データ群QGとの平均値の差分の最大値は最も小さくなる。上述のように所定の閾値Pを設定することで、ワイヤケーブル5における素線が1本断線した場合についても、ワイヤケーブル5に破断予兆があると判定することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施の形態において、センサ2により検出された抵抗値や制御装置6からの屈曲伸張の周期の信号などを保存する記録媒体は、検出手段3に設けられていたが、検出手段3とは別体に設けられていてもよい。記録媒体が検出手段3とは別体に設けられている場合、検出手段3は、第1データ群の生成する際(図3のステップS1参照)や、第2データ群を生成する際(図3のステップS2参照)に、記録媒体にアクセスする。
1 破断予兆検出装置
2 センサ
3 検出手段
4 ロボット
5 ワイヤケーブル
6 制御装置
7 電源

Claims (3)

  1. ワイヤケーブルと、
    通電された前記ワイヤケーブルにおける抵抗値を検出するセンサと、
    検出された前記抵抗値に基づいて前記ワイヤケーブルの破断予兆を検出する検出手段と、を備え、
    前記検出手段は、
    屈曲伸張を繰り返す前記ワイヤケーブルに対して、基準とする期間に前記センサにより検出された時系列データから、前記ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを複数切り出して第1データ群を生成し、
    前記基準とする期間よりも時期が遅い検査対象期間に前記センサにより検出された時系列データから、前記ワイヤケーブルの屈曲伸張の一周期に対応する一周期分時系列データを所定数切り出して第2データ群を生成し、
    前記第1データ群および前記第2データ群に含まれる各一周期分時系列データに対し、最初の値を所定の値に一致させるようにオフセットする補正を行った後、
    前記第1データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第1同期データ群を生成し、
    前記第2データ群に含まれる複数の一周期分時系列データにおいて、一周期での同じタイミングごとにデータをまとめた第2同期データ群を生成し、
    前記第1同期データ群と前記第2同期データ群との統計的な差分を、一周期での同じタイミングのデータごとに求め、
    一周期での同じタイミングのデータごとに求めた前記統計的な差分のうち最大のものが、所定の閾値を超えている場合に前記ワイヤケーブルの破断予兆を検出する、ワイヤケーブルの破断予兆検出装置。
  2. 前記検出手段は、通電された破断のない状態の前記ワイヤケーブルから前記センサによって予め検出された複数の前記抵抗値の分布に対して正規分布曲線による近似を行い、当該正規分布曲線における標準偏差に基づいて前記閾値を決定する、請求項1に記載のワイヤケーブルの破断予兆検出装置。
  3. 前記統計的な差分は、前記第1同期データ群に含まれる、一周期でのあるタイミングにおける同期データの平均値と、前記第2同期データ群に含まれる、当該タイミングにおける同期データの平均値と、の差である、請求項1または2に記載のワイヤケーブルの破断予兆検出装置。
JP2017007831A 2017-01-19 2017-01-19 ワイヤケーブルの破断予兆検出装置 Ceased JP2018115992A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017007831A JP2018115992A (ja) 2017-01-19 2017-01-19 ワイヤケーブルの破断予兆検出装置
US15/844,797 US20180203052A1 (en) 2017-01-19 2017-12-18 Wire-cable snapping symptom detection apparatus
EP17208912.0A EP3351950A1 (en) 2017-01-19 2017-12-20 Wire-cable snapping symptom detection apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017007831A JP2018115992A (ja) 2017-01-19 2017-01-19 ワイヤケーブルの破断予兆検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018115992A true JP2018115992A (ja) 2018-07-26

Family

ID=60953555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017007831A Ceased JP2018115992A (ja) 2017-01-19 2017-01-19 ワイヤケーブルの破断予兆検出装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20180203052A1 (ja)
EP (1) EP3351950A1 (ja)
JP (1) JP2018115992A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021162570A (ja) * 2020-03-30 2021-10-11 日立金属株式会社 断線検知システムおよび断線検知方法
JP2022140768A (ja) * 2020-03-30 2022-09-27 日立金属株式会社 断線検知方法
JP2023044623A (ja) * 2021-09-17 2023-03-30 株式会社プロテリアル ケーブル状態管理装置
JP2023044389A (ja) * 2021-09-17 2023-03-30 株式会社プロテリアル 断線検知方法および断線検知装置
JP2023044616A (ja) * 2021-09-17 2023-03-30 株式会社プロテリアル ケーブル状態管理システム
JP2023087978A (ja) * 2021-12-14 2023-06-26 株式会社プロテリアル 導体ひずみ評価方法及び装置、ケーブル寿命予測方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5233389A (en) * 1975-09-09 1977-03-14 Sanei Sokki Kk Device for indicating living body signal
JPH03242568A (ja) * 1990-02-20 1991-10-29 Fujitsu Syst Constr Kk コネクタ付ケーブルの試験装置
US5638004A (en) * 1995-05-16 1997-06-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Multiconductor continuity and intermittent fault analyzer with dynamic stimulation
JPH11192551A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Daihen Corp 溶接用の2次ケーブル素線の断線進行予測方法
JP2007139488A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Omron Corp 断線予兆検知方法、断線予兆検知装置、および該装置を内蔵した電源
JP2010075711A (ja) * 2002-10-15 2010-04-08 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd グラフ表示処理装置およびその方法
JP2010152803A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Chugoku Electric Power Co Inc:The 設備のリスク評価システムおよびリスク評価方法
JP2012068171A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Canon Inc 断線予兆検知方法、断線予兆検知装置及び作業用ロボット
JP2014233763A (ja) * 2013-05-30 2014-12-15 株式会社安川電機 予測システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6495761B1 (en) * 2000-11-13 2002-12-17 Jed Hacker Electrical cable for current transmission, and method of transmitting current therethrough
TWI398660B (zh) * 2010-02-10 2013-06-11 Chung Shan Inst Of Science 電池模組檢測裝置及電池模組檢測方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5233389A (en) * 1975-09-09 1977-03-14 Sanei Sokki Kk Device for indicating living body signal
JPH03242568A (ja) * 1990-02-20 1991-10-29 Fujitsu Syst Constr Kk コネクタ付ケーブルの試験装置
US5638004A (en) * 1995-05-16 1997-06-10 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Multiconductor continuity and intermittent fault analyzer with dynamic stimulation
JPH11192551A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Daihen Corp 溶接用の2次ケーブル素線の断線進行予測方法
JP2010075711A (ja) * 2002-10-15 2010-04-08 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd グラフ表示処理装置およびその方法
JP2007139488A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Omron Corp 断線予兆検知方法、断線予兆検知装置、および該装置を内蔵した電源
JP2010152803A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Chugoku Electric Power Co Inc:The 設備のリスク評価システムおよびリスク評価方法
JP2012068171A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Canon Inc 断線予兆検知方法、断線予兆検知装置及び作業用ロボット
JP2014233763A (ja) * 2013-05-30 2014-12-15 株式会社安川電機 予測システム

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021162570A (ja) * 2020-03-30 2021-10-11 日立金属株式会社 断線検知システムおよび断線検知方法
JP7121933B2 (ja) 2020-03-30 2022-08-19 日立金属株式会社 断線検知システムおよび断線検知方法
JP2022140768A (ja) * 2020-03-30 2022-09-27 日立金属株式会社 断線検知方法
JP7248178B2 (ja) 2020-03-30 2023-03-29 株式会社プロテリアル 断線検知方法
JP2023044616A (ja) * 2021-09-17 2023-03-30 株式会社プロテリアル ケーブル状態管理システム
JP2023044389A (ja) * 2021-09-17 2023-03-30 株式会社プロテリアル 断線検知方法および断線検知装置
JP2023044623A (ja) * 2021-09-17 2023-03-30 株式会社プロテリアル ケーブル状態管理装置
JP7268783B2 (ja) 2021-09-17 2023-05-08 株式会社プロテリアル ケーブル状態管理装置
JP2023067959A (ja) * 2021-09-17 2023-05-16 株式会社プロテリアル ケーブル寿命予測方法
JP7327697B2 (ja) 2021-09-17 2023-08-16 株式会社プロテリアル ケーブル寿命予測方法
JP7439808B2 (ja) 2021-09-17 2024-02-28 株式会社プロテリアル 断線検知方法および断線検知装置
JP7471339B2 (ja) 2021-09-17 2024-04-19 株式会社プロテリアル ケーブル状態管理システム
JP7501750B2 (ja) 2021-09-17 2024-06-18 株式会社プロテリアル ケーブル状態管理システム
JP2023087978A (ja) * 2021-12-14 2023-06-26 株式会社プロテリアル 導体ひずみ評価方法及び装置、ケーブル寿命予測方法
JP7439814B2 (ja) 2021-12-14 2024-02-28 株式会社プロテリアル 導体ひずみ評価方法及び装置、ケーブル寿命予測方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3351950A1 (en) 2018-07-25
US20180203052A1 (en) 2018-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018115992A (ja) ワイヤケーブルの破断予兆検出装置
JP6774636B2 (ja) 異常分析方法、プログラムおよびシステム
WO2020134032A1 (zh) 用于检测业务系统异常的方法及其装置
US10460531B2 (en) System and method for generating facility abnormality prediction model, and computer-readable recording medium storing program for executing the method
JP2008226006A (ja) 設備機器診断装置およびプログラム
JPWO2015005454A1 (ja) 二次電池システムの異常発生部位を特定する装置、方法及びプログラム
JP6273835B2 (ja) 状態判定装置、状態判定方法および状態判定プログラム
JP2015118505A (ja) コントローラシステム
JPWO2019172086A1 (ja) 光モジュールの寿命予測方法および寿命予測装置
JP2019513001A5 (ja)
EP2835705B1 (en) Fabrication process management assistance device
KR102501286B1 (ko) 기체 센서의 이상 감지 장치 및 방법
JP7264231B2 (ja) 監視方法、監視装置、プログラム
JP7239022B2 (ja) 時系列データ処理方法
JP2019159365A (ja) 状態変動検出装置及び状態変動検出用プログラム
JP2021096801A (ja) 監視装置及び監視プログラム
JP6386513B2 (ja) 測定システム
JP2018120487A (ja) 事象分類装置、事象分類プログラム、故障・不良判定装置
US20180129244A1 (en) Clock diagnostic apparatus and clock diagnostic method
US20220138624A1 (en) Time-series data processing method
KR101674402B1 (ko) 손실전력측정 알고리즘 및 이를 이용한 손실전력 측정장치
KR101694348B1 (ko) 미터들의 시간정보와 통신성능을 고려한 검침 스케줄링 방법
US20220334030A1 (en) Time series data processing method
JP6396820B2 (ja) 通信信号監視装置、特徴量処理装置及び分析方法
JP2011203787A (ja) データ監視方法およびデータ監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190924

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20200128