JPH11201991A - 波形表示器付きプローブ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブを使用して波形測定を行う際、探針
を移動する度に測定器本体の表示画面を逐一確認する必
要のないプローブを提供することにある。 【解決手段】 プローブ本体に測定器本体の表示器と同
様の波形を表示することができる波形表示器を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、オシロスコープに
用いられるプローブの改良に関し、更に詳しくは波形測
定中の探針移動による視線移動が最少で済み確実に測定
が行えるプローブに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりプローブとしては、図２に示す
ような構成のものがある。プローブ本体３には、測定対
象から信号を受けるための探針１と測定対象のグランド
と接続するためのグランドリード２、および前記探針１
から入力した電気信号の減衰比を切換るための減衰比切
換スイッチ６が設けられている。また、プローブ本体３
にはケーブル４を介して測定器本体と接続するための測
定器接続用コネクタ５が接続されている。このような構
成において測定器接続用コネクタ５を測定器本体（図示
せず）に接続しグランドリード２を測定対象のグランド
に接続し探針１を測定対象に接することにより目的の波
形を測定することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、細かい配線や部品で構成されたプリント
基板上の端子に探針を接触させて波形を測定する際、探
針を移動する度に逐一顔を上げて測定器本体の表示画面
を確認しなければならなかった。この際の視線移動に伴
い手に握っているプローブが目的の場所からずれたり、
最悪の場合は端子間を短絡させて測定対象物を故障させ
ることも起こり得るという課題があった。

【０００４】本発明は、上記課題を解決するもので、プ
ローブを使用して波形測定を行う際、探針と測定対象か
ら目を離すことなく波形測定を実施できるプローブを提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために請求項１に記載の発明では、プローブ本体に波
形表示器を備えることを特徴とするものである。

【０００６】請求項１に記載の発明では、プローブ本体
に波形表示器を設け、探針を介して測定した信号波形を
表示できるため、探針と測定対象と波形表示器を同一の
視野内に捉えることが可能となり、探針から目を離すこ
となく波形測定が可能となる。そのため多数の測定点を
順次連続して測定を行う場合、非常に効率的な作業を実
施できる。また、測定者の疲労を軽減することが可能で
ある。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図１は本発明に係る波形表示器付きプローブ
装置の一実施例を示す構成図である。図１において図２
と異なるところは波形表示器１０と映像信号入力用コネ
クタ１１である。

【０００８】波形表示器１０は測定波形を表示するもの
で、ドライブ回路（図示せず）を内蔵し、映像信号入力
用コネクタ１１を介して測定器本体側より与えられる映
像信号に基づいて波形表示することができる。

【０００９】このような構成において測定器接続用コネ
クタ５および映像信号入力用コネクタ１１を測定器本体
側に接続する。また、グランドリード２を測定対象のグ
ランドに接続し、探針１を測定対象に当接する。探針１
を介して導かれた測定対象の波形信号はケーブル４およ
び測定器接続用コネクタ５を介して測定器本体側へ入力
される。測定器本体側ではこの測定信号を適宜処理して
映像信号にして出力する。プローブ３では映像信号入力
用コネクタ１１とケーブル４経由でこの映像信号を取り
込み波形表示器１０上に測定信号波形を表示する。この
ようにして探針１で測定した信号波形を波形表示器１０
でリアルタイム表示することができる。

【００１０】なお、以上の説明は、本発明の説明および
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明は、上記実施例に限定されること
なく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、
変形をも含むものである。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果がある。請求項１に記載した発明では、プ
ローブ本体に測定器本体の表示器と同様の波形を表示す
ることにより測定対象物に探針をあてたまま測定器本体
の表示器に視線を移すことなく測定対象物の波形を測定
することが可能である。これにより、多数の測定点を順
次連続して測定を行う場合、非常に効率的な作業を実現
できる。

【００１２】また、測定中は探針から目を離すことなく
波形観察が可能なため、探針が測定対象からずれること
によって生じる短絡事故や測定ミスのない安全で確実な
作業を実現できる。

【００１３】請求項２に記載した発明では、測定器本体
側で信号処理された映像信号を使用して波形表示器に波
形を表示するため、プローブ本体内に複雑な信号処理回
路が不要となる。従って、安価でコンパクトな波形表示
器付きプローブ装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る波形表示器付きプローブ装置の一
実施例を示す構成図である。

【図２】従来のプローブの一例を示す構成図である。

【符号の説明】 １ 探針 ２ グランドリード ３ プローブ本体 ４ ケーブル ５ 測定器接続用コネクタ ６ 減衰比切換スイッチ １０ 波形表示器 １１ 映像信号接続用コネクタ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】測定対象からの信号を受けるための探針と
   測定対象のグランドと接続するためのグランドリードと
   測定器本体側と接続するための測定器接続用コネクタと
   この測定器接続用コネクタと前記探針およびグランドリ
   ードを接続するケーブルからなる測定用プローブにおい
   て、プローブ本体に波形表示器を備えたことを特徴とす
   る波形表示器付きプローブ装置。
2. 【請求項２】前記波形表示器は、測定器本体から出力さ
   れる映像信号によって波形を表示することを特徴とする
   請求項１記載の波形表示器付きプローブ装置。
3. 【請求項３】前記測定器接続用コネクタは、測定器本体
   側より映像信号を受けるための映像信号入力用コネクタ
   を備えたことを特徴とする請求項１記載の波形表示器付
   きプローブ装置。