JP2561447Y2 - 起毛針布 - Google Patents

起毛針布

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JP2561447Y2
JP2561447Y2 JP1989097683U JP9768389U JP2561447Y2 JP 2561447 Y2 JP2561447 Y2 JP 2561447Y2 JP 1989097683 U JP1989097683 U JP 1989097683U JP 9768389 U JP9768389 U JP 9768389U JP 2561447 Y2 JP2561447 Y2 JP 2561447Y2
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fiber
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JP1989097683U
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Inventor
博 飯島
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金井 宏之
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、特にポリエステル、ナイロン等の起毛困難
な生地の起毛に最適な起毛針布に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の起毛針布としては、第5図に示すように、起毛
針の針先(7)を長刀形にしたもの(同図(a))や長
刀形の針先(7)の先端に非常に微小な棘状のフック
(8)を形成したもの(同図(b))等が一般に用いら
れている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、近時種々の生地に対する起毛が行われてい
るが、特にポリエステル、ナイロン等の生地について
は、起毛即ち生地表面に繊維を引き出すのに多大な力を
要し、従来の起毛針布では、起毛が困難であった。
上記従来の起毛針布のうち、前者(第5図(a))
は、繊維が起毛針の針先先端より滑り出すため、起毛が
不十分となり、起毛回数を極端に増加させなければなら
ないばかりか、均一な高さの起毛ができないという問題
点があった。
また、(第5図(b))は、棘状のフック(8)が極
めて微細なため、フック(8)が早期に脱落し、起毛作
用を長期に亘って維持できないという問題点があった。
本考案の目的は、起毛困難な生地に対しても少ない起
毛回数で、均一な高さの起毛ができ、かつ長期に亘って
安定した起毛作用を維持できる起毛針布を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するためになされたもので
あり、基布に多数本の起毛針を植設した起毛針布であっ
て、起毛針針先の繊維作用面側の端部に、繊維作用面よ
り2/100〜10/100mmの高さhを有し、かつ針先先端より1
0/100〜15/100mmの起毛針の長さ方向の巾Wを有する瘤
状の隆起部を設けた起毛針を、全針頭数の50〜90%の割
合で設けたものである。
〔作用〕
本考案の起毛針布を起毛機の起毛ローラに捲着して、
ポリエステル、ナイロン等の起毛困難な生地、例えばカ
ーシートに対して、ループ起毛を行うと、起毛針(4)
の針先(5)の先端が生地に対して容易に突き刺さり、
隆起部(6)で以て引き出した繊維を確実に把持し、強
い力がかかっても、繊維が針先先端より滑り出すのを抑
止して、均一な所定高さのループを効率的に形成でき
る。
〔実施例〕
以下、本考案の起毛針布の一実施例を図面に基づいて
説明する。
第1図〜第4図において、(1)は表層(2)と基層
(3)からなる基布であって、表層(2)には天然又は
合成ゴム、フェルト或いはスポンジ等のシートが用いら
れる。
また、基層(3)には綿布、麻布又は合成繊維織布を
それぞれ単独又は複数組み合わせ、3〜5枚を積層して
用いられる。
なお、上記合成繊維織布としては、例えば少なくとも
縦糸にポリエステル、芳香族ポリエステル、芳香族ポリ
アミド、高強度ポリエチレン等の紡績糸又はフィラメン
ト糸を用いて織成された織布を用いるのが好ましい。
基布(1)は、上記基層(3)の各積層層間及び表層
(2)と基層(3)間を天然又は合成樹脂接着剤で一体
に貼り合わされて構成される。
上記のように構成した基布(1)に、断面形状が三角
形を有する硬鋼線又は合金鋼線を略U字形に屈曲し、か
つ針先(5)が長刀状に研磨された起毛針(4)を多数
本植針する。
なお、上記起毛針(4)は、断面形状が三角形を有す
る鋼線を用いたが、断面形状が菱形、丸形、平形或いは
楕円形等を有する線材を用いることも可能である。
上記基布(1)に植針した起毛針(4)にブラシ研磨
(又は表面処理)を施して、針頭を瘤状に溶融固化し、
さらに上記溶融固化部分の繊維作用綿を除く面に表面研
磨を施して孤面状にし、起毛針(4)の針先(5)の繊
維作用面側の端部に隆起部(6)を形成して起毛針布を
構成した。
上記隆起部(6)は繊維作用面Gより3/100mmの高さ
hを有し、また隆起部(6)を有する起毛針(4)は全
針頭数に対して80%の割合を有していた。
なお、隆起部(6)の起毛針の長さ方向の巾Wは10/1
00〜15/100mmとするのが好ましいものである。
ところで、隆起部(6)の高さhは、2/100〜10/100m
mとするのが好ましく、2/100mm未満の場合は繊維の把持
効果がなくなり、繊維の針先先端からの滑り出しが生
じ、また10/100mmを越えると、起毛されたループが抜け
難くなり、起毛の高さムラや繊維切断が生じて品質が低
下する。
さらに、隆起部(6)の起毛針(4)の長さ方向の巾
Wは10/100〜15/100mmとしたが、10/100mm未満の場合
は、強い起毛作用により隆起部(6)が起きたり、早期
に脱落し、長期に亘って安定した起毛作用を維持でき
ず、15/100mmを越えると、針先(5)が繊維間に入り難
くなり、とくにループ起毛において、適性なループ加工
が行えず好ましくない。
また、隆起部(6)を有する起毛針(4)の全針頭数
に対する割合は50%以上、好ましくは60〜90%である
が、50%未満の場合は、起毛ムラや起毛回数の増加を生
じ好ましくない。
〔考案の効果〕
本考案の起毛針布は、上記構成したので、ポリエスエ
ル、ナイロン等の起毛困難な生地に対しても、生地に突
き刺さり易く、隆起部でもって引き出した繊維を確実に
把持し、強い力が掛かっても繊維が針先先端より滑り出
すのを抑止して、均一な高さのループ起毛が少ない起毛
回数で効率よく行うことができる。
また、隆起部が溶融固化により形成されているため、
隆起部の脱落が生じず、長期に亘って安定した起毛作用
を維持できる等の優れた実用的効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す起毛針布の部分拡大側
面図、第2図は本考案の起毛針布に用いられる起毛針の
針先の要部拡大図、第3図は本考案の起毛針布に用いら
れる起毛針の針先先端の要部拡大図、第4図(a)
(b)(c)(d)は第3図のI−I線、II-II線、III
-III線、IV-IV線の各断面図、第5図(a)(b)は夫
々従来の起毛針布の起毛針の針先の要部拡大図である。 (1)……基布 (2)……表層 (3)……基層 (4)……起毛針 (5)、(7)……針先 (6)……隆起部 (8)……フック

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布に多数本の起毛針を植設した起毛針布
    において、起毛針針先の繊維作用面側の端部に、繊維作
    用面より2/100〜10/100mmの高さhを有し、かつ針先先
    端より10/100〜15/100mmの起毛針の長さ方向の巾Wを有
    する瘤状の隆起部を設けた起毛針を、全針頭数の50〜90
    %の割合で設けたことを特徴とする起毛針布。
JP1989097683U 1988-10-03 1989-08-22 起毛針布 Expired - Lifetime JP2561447Y2 (ja)

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JP12964888 1988-10-03
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JPH02106491U JPH02106491U (ja) 1990-08-23
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JPS5253084A (en) * 1975-10-20 1977-04-28 Kanai Hiroyuki Nitto use gigging card clothing

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