JP2561422B2 - 自転車用車輪 - Google Patents

自転車用車輪

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JP2561422B2
JP2561422B2 JP5120090A JP12009093A JP2561422B2 JP 2561422 B2 JP2561422 B2 JP 2561422B2 JP 5120090 A JP5120090 A JP 5120090A JP 12009093 A JP12009093 A JP 12009093A JP 2561422 B2 JP2561422 B2 JP 2561422B2
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hub
wheel
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hub mounting
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景雨 木村
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NAKANO TETSUKOSHO KK
OO JII KEE GIKEN KK
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NAKANO TETSUKOSHO KK
OO JII KEE GIKEN KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製の自転車用
車輪に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車用の車輪本体として、ハブ体に外
嵌する筒状のハブ取付部と、該ハブ取付部から突出され
た複数のスポーク部と、各スポーク部の外端を連結する
環状のリム部とを合成樹脂により一体成形されたもの
が、例えば実開昭56−69503 号公報(従来例1) 、実開
昭53−86703 号公報(従来例2)等で公知である。
【0003】また、自動二輪車用の車輪本体を軽合金に
より一体成形されたものは周知である(従来例3)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例3は、軽合
金による車輪本体とはいえ、重量が大きい上に、色彩上
のファッション性が乏しい。従って軽量化が望まれる自
転車用車輪は軽合金で形成することは不向きである。か
かる理由から自転車用車輪本体は、前記従来例1、2の
ように合成樹脂により一体成形されることが好ましい。
ところで近時、合成樹脂製の車輪が小児用自転車に使用
されるようになったが、一般自転車用としては未だ量産
されるに至っていないのが現状である。その理由として
あげられるのは、車輪本体自体は比較的簡単に合成樹脂
にて一体成形することができるが、車輪本体に対してハ
ブ体を強固かつ簡単に組み込むができず、また組み込ん
だ際に心ずれを生じたりする恐れがあり、このため車輪
本体とハブ体との連結が非常に面倒であり、精度の高い
車輪を量産することができなかったからである。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、心ずれを生
じたりすることなく精度の高い合成樹脂製の自転車用車
輪を容易に量産できるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような技術的手段を講じた。すなわ
ち、ハブ体1と;ハブ体1に外嵌する筒状のハブ取付部
15と、該ハブ取付部15から突出された複数のスポー
ク部16と、各スポーク部16の外端を連結する環状の
リム部17とを合成樹脂により一体成形された車輪本体
14;とよりなる自転車用車輪において、前記ハブ取付
部15は、内筒体20と外筒体21と内外筒体20,2
1を連結する複数の板状連結リブ22とにより構成さ
れ、前記ハブ取付部15の内筒体20内にハブ体1をイ
ンサートしてハブ体1の胴部2両端の環状肩部5,5を
前記内筒体20の両端縁から突出せしめた状態で、車輪
本体14がインサート成形され、内筒体20の両端部が
外筒体21の両端縁よりも軸方向外方に突出するよう
に、前記内筒体20の軸方向の長さが、外筒体21の軸
方向の長さよりも長く形成されていることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】車輪は、公知の射出成形手段によりハブ体1 を
インサートしながら金型により製造する。すなわち、ハ
ブ体1 をその胴部2 の両端における環状肩部5,5 を樹脂
成形される車輪本体14のハブ取付部15の内筒体20におけ
る両端縁から突出させた状態で成形する。このように胴
部2 の両端における環状肩部5,5 を内筒体20の両端縁か
ら突出させることにより、インサート成形の金型で環状
肩部5,5 を掴持固定でき、これによって芯ずれが生ずる
ことなく精度の高い車輪を容易に量産できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の図示の実施例に従って説明す
ると、図1、図2において、1は自転車用車輪のハブ体
で、ハブ胴部2 と、該ハブ胴部2 に軸心廻り回動自在に
挿通したハブ軸3 とを備える。ハブ胴部2 は軸方向全長
に亘って同一の外径を有する円筒形に形成され、ハブ胴
部2 の外周面には適宜廻り止めや抜け止めのための凹凸
部を形成する。なお、ハブ胴部2 とハブ軸3 との間には
ベアリングを設け、ハブ軸3 を回動自在に支承してお
り、これらの構成は従来公知のものであるからその詳細
な説明は省略する。
【0009】14は車輪本体で、ハブ体1 に外嵌する筒状
のハブ取付部15と、該ハブ取付部15から径方向に放射状
に突出された複数のスポーク部16と、各スポーク部16の
外端を連結するリム部17とを一体に有し、車輪本体14は
ハブ体1 をインサートした状態で合成樹脂により一体成
形されている。前記ハブ取付部15は内筒体20と外筒体21
及び内外両筒体20,21 を同心状に連結する放射状等分配
置でかつ内外両筒体20,21 と略同長の複数の板状連結リ
ブ22とにより構成されている。
【0010】前記各スポーク部16は、リム部17から取付
部15に向けて車輪径方向に配置されると共に、車輪全周
に亘って周方向等間隔おきに配置されている。また各ス
ポーク部16は、車軸方向に垂直な板面を有する板状リブ
25と、車軸方向に平行な板面を有する板状リブ26とを一
体に備えて成る。そしてこの板状リブ26の基端部は、二
又状のかつ外筒体21と略同長の板状の連結脚27a,27b と
され、該各連結脚27a,27b の基端は、相異なる連結リブ
22の外端に略対応する位置で、外筒体21の外周面に夫々
連結されている。なお、上記の取付部15及びスポーク部
16の構成において、取付部15の内外両筒体20,21 と連結
リブ22、及びスポーク部16の板状リブ26の夫々の肉厚を
略同厚の肉薄として形成されている。
【0011】前記のように構成される車輪は、公知の射
出成形手段によりハブ体1 をインサートしながら金型に
より製造される。すなわち、ハブ体1 をその胴部2 の両
端における環状肩部5,5 (肩部断面が図示のように直角
になっている) を樹脂成形される車輪本体14のハブ取付
部15の内筒体20における両端縁から突出させた状態で成
形される。なお、前記のように胴部2 の両端における環
状肩部5,5 を内筒体20の両端縁から突出させることによ
り、インサート成形の金型で環状肩部5,5 を掴持固定で
き、これによって芯ずれが生ずることなく精度の高い車
輪が容易にかつ量産できる。
【0012】第3図は他の実施例を示し、スポーク部16
の個数と連結リブ22の個数とを同一数とし、各板状リブ
26の連結脚27a,27b の基端を、周方向に隣り合う連結リ
ブ22の外端に略対応する位置で、外筒体21に夫々連結し
ている。その他の点は前記実施例と同様の構成である。
【0013】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製の自転車用車輪は、
ハブ取付部15は、内筒体20と外筒体21と内外筒体
20,21を連結する複数の板状連結リブ22とにより
構成され、前記ハブ取付部15の内筒体20内にハブ体
1をインサートしてハブ体1の胴部2両端の環状肩部
5,5を前記内筒体20の両端縁から突出せしめた状態
で、車輪本体14がインサート成形されているので、イ
ンサート成形時に金型で環状肩部5,5を掴持固定で
き、これによって芯ずれが生じることなく精度の高い車
輪を容易に量産できる。しかも、車輪本体14の成形と
同時に車輪本体14とハブ体1とが強固に結合された状
態になるので、車輪本体14の成形後に車輪本体14と
ハブ体1とを組み込む手間を省くことができ、車輪の製
造工程が非常に少なくなって、車輪を製造容易でかつ安
価に製造し得る。
【0014】また、内筒体20の両端部が外筒体21の
両端縁よりも軸方向外方に突出するように、前記内筒体
20の軸方向の長さが、外筒体21の軸方向の長さより
も長く形成されているので、内筒体20がハブ体1の胴
部2に対して極力広い範囲で外嵌するため内筒体20が
ハブ体1に対して強固に結合され、車輪本体14がハブ
体1と共に安定した状態で回転する。しかも、外筒体2
1が内筒体20よりも短くなっているため、外筒体21
が無用に長くなることはなく、外筒体21を構成する合
成樹脂材を極力少なくして材料費を安上がりにすること
ができる。また、内筒体20の両端部が外筒体21の両
端縁よりも軸方向外方に突出しているので、成型時にお
ける金型の抜けが容易になり、それだけ製造が簡単にな
る。即ち、図5に示すように内筒体20の両端縁が外筒
体21の両端縁と面一であれば、金型Mの抜き代Aが大
になり、成型時の成形金型Mの抜き作業が面倒になる
が、図4に示すように外筒体21の両端縁よりも軸方向
外方に突出した内筒体20の両端部があるため、胴部2
乃至内筒体20に対応する部分における金型Mの段部が
細かくなり、このため金型Mの抜き代Aが小になり、成
型時の成形金型Mの抜き作業が簡単になり、この点から
も車輪の製造が容易でかつ車輪を安価に製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】他の実施例を示す側面図である。
【図4】 作用効果説明用の断面図である。
【図5】 作用効果説明用の断面図である。
【符号の説明】
1 ハブ体 5 環状肩部 14 車輪本体 15 ハブ取付部 16 スポーク部 17 リム部 20 内筒体 21 外筒体 22 連結リブ 26 板状リブ 27a 板状連結脚 27b 板状連結脚

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ体(1)と;ハブ体(1)に外嵌す
    る筒状のハブ取付部(15)と、該ハブ取付部(15)
    から突出された複数のスポーク部(16)と、各スポー
    ク部(16)の外端を連結する環状のリム部(17)と
    を合成樹脂により一体成形された車輪本体(14);と
    よりなる自転車用車輪において、 前記ハブ取付部(15)は、内筒体(20)と外筒体
    (21)と内外筒体(20)(21)を連結する複数の
    板状連結リブ(22)とにより構成され、前記ハブ取付
    部(15)の内筒体(20)内にハブ体(1)をインサ
    ートしてハブ体(1)の胴部(2)両端の環状肩部
    (5)(5)を前記内筒体(20)の両端縁から突出せ
    しめた状態で、車輪本体(14)がインサート成形さ
    、内筒体(20)の両端部が外筒体(21)の両端縁
    よりも軸方向外方に突出するように、前記内筒体(2
    0)の軸方向の長さが、外筒体(21)の軸方向の長さ
    よりも長く形成されていることを特徴とする自転車用車
    輪。
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