JPH066962Y2 - 自転車用車輪 - Google Patents

自転車用車輪

Info

Publication number
JPH066962Y2
JPH066962Y2 JP1985134899U JP13489985U JPH066962Y2 JP H066962 Y2 JPH066962 Y2 JP H066962Y2 JP 1985134899 U JP1985134899 U JP 1985134899U JP 13489985 U JP13489985 U JP 13489985U JP H066962 Y2 JPH066962 Y2 JP H066962Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
mounting portion
spoke
wheel
cylinder body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1985134899U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6243801U (ja
Inventor
景雨 木村
Original Assignee
オ−ジ−ケ−技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オ−ジ−ケ−技研株式会社 filed Critical オ−ジ−ケ−技研株式会社
Priority to JP1985134899U priority Critical patent/JPH066962Y2/ja
Publication of JPS6243801U publication Critical patent/JPS6243801U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH066962Y2 publication Critical patent/JPH066962Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、精度が高く、軽量でかつ強度の大きい合成樹
脂製の自転車用車輪に関する。
(従来の技術) 自転車用の車輪本体として、ハブ体に外嵌する筒状のハ
ブ取付部と、該ハブ取付部から突出された複数のスポー
ク部と、各スポーク部の外端を連結する環状のリム部と
を合成樹脂により一体成形されたものが公知である。
(考案が解決しようとする課題) ところが従来の合成樹脂製車輪は、強度の面からリム
部、スポーク部及びハブ取付部が肉厚で従来の一般の金
属製車輪に比し重量が極めて大きく、そのため小児用自
転車で一部実用化されたが、26インチ内外の一般車輪と
しては未だ実用化されていなかった。
そこで前記欠点を解消すべく軽量でかつ強度が大であ
り、従来の一般車輪と同程度のスマート感を具備する合
成樹脂製車輪を製造するため車輪全体の肉厚を薄くする
ことが先ず考えられるが、一般車輪との比較上、特にハ
ブ取付部の直径を従来のハブフランジ径のようにリム部
直径に比し相当小径のものとしなければならない。とこ
ろがハブ取付部はその外周面から複数のスポークを放射
状に突出する必要等のためある程度その外径を大にする
必要がある。しかしこのように外径を大にするというこ
とはハブ取付部の肉厚、即ちハブ本体の筒部(胴部)外
面から取付部外周面の肉厚を大に形成しなければならな
いことになる。一般に合成樹脂車輪は射出成形により製
造するのであるが、前記のようなハブ取付部の厚肉は該
部分に所謂「ヒケ」の生成が起り、更に収縮の不均一等
によって車輪として要求される最も重要なセンターが出
にくく、精度の高い車輪が得られなかった。また上記の
ハブ取付部の肉厚は他のリム部、スポーク部に肉厚より
も厚いため、射出時間、冷却時間をリブ取付部の肉厚に
合わせ長くするため、リム部、スポーク部では薄肉によ
る「ソリ」が生ずると共に、成形サイクルを長くし、生
産効率の面からも問題があった。
一方、軽量化のため、スポーク部の薄肉による強度の低
下は免れることが出来ないという問題もあった。
本考案は前記に鑑み軽量でありながら強度が大きく、し
かも精度の高い合成樹脂製の自転車用車輪を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記の目的を達成するため、次のような技術的
手段を講じた。すなわち、ハブ体1と;ハブ体1に外嵌
する筒状のハブ取付部15と、該ハブ取付部15から突出さ
れた複数のスポーク部16と、各スポーク部16の外端を連
結する環状のリム部17とよりなると共に、前記ハブ取付
部15の外径がリム部17の外径の少なくとも1/4以下であ
る合成樹脂により一体成形された車輪本体14;とよりな
る自転車用車輪において、前記ハブ取付部15は内筒体20
と、外筒体21及び内外筒体20,21を同心状に連結する放
射状等分配置でかつ内外筒体20,21と略同長の複数の板
状連結リブ22とにより構成され、前記スポーク部16は車
軸方向に平行な板状リブ26が形成されていると共にその
基端部を外筒体21と略同長とされ、その基端を連結リブ
22の外端に略対応する位置で外筒体21外周面に連結され
ており、前記、取付部15の内筒体20におけるハブ本体皿
部3の外周側肉厚t1、外筒体21の肉厚t2及び連結リブ22
の肉厚t3を夫々ほぼ同厚に薄肉に形成されてなることを
特徴とする。
(作用) ハブ取付部15は薄肉で構成された内外筒体20,21及び連
結体22からなるので、ハブ取付部15における成型上から
生ずる問題点がなくなり、センターが正しく出た精度の
高い、かつ軽量な車輪となる。
また、自転車の走行中には、過大な力やショック等によ
り取付部15とスポーク部16との間に相当大きな押圧力又
は引張力が作用したさい、各連結体22は、外筒体21の略
全長に亘る板状に形成され、前記各スポーク部16の内端
部に、外筒体21の略全長に亘る幅を有し、かつ前記連結
体22の外端に略対応する位置で外筒体21に夫々連結され
た連結基部27が設けられているので、スポーク部16から
取付部15に向けて作用する押圧力又は引張力は、スポー
ク部16の連結基部27から外筒体21の略全長を介して各連
結体22の略全長に合致又は集中させて受け、逆に取付部
15からスポーク部16に向けて作用する押圧力又は引張力
は、連結体22の略全長から外筒体21の略全長を介して各
スポーク部16に効率よく受ける。従って、上記の如く取
付部15の筒体20,21及び連結体22の各部分の肉厚を小さ
く形成できるにも拘わらず、スポーク部16と取付部15と
の間に作用する力を外筒体21及び連結体22の全長を有効
に利用して極めて効果的に受け合うことができ、その結
果、スポーク部16と取付部15との間に相当強い力が作用
しても、取付部15やスポーク部16の内端部が変形したり
損傷したりする惧れがなくなる。
(実施例) 以下、本考案を図示の実施例に従って説明すると、第1
図及び第2図において、1は自転車の前輪用ハブで、筒
部2と筒部2両端に固設した左右一対の皿部3とを有す
るハブ本体4と、ハブ本体4に対して左右一対のベアリ
ング5を介して軸廻り回動自在に保持されたハブシャフ
ト6とを備える。左右一対のベアリング5は、外輪であ
る皿部3の他、ハブシャフト6に螺合された内輪8と該
内輪8を廻止めするロックナット9と多数の球体10とを
備えて成り、皿部3と内輪8との間で球体10を回転自在
に挟持している。皿部3の外端部外周には周方向に凹凸
を形成するようにローレット11が設けられている。
この前輪用ハブ1は金属線材により構成した多数のスポ
ークによりリムに連結される従来の自転車用車輪に使用
されていたものであり、皿部3の外端部外周に円板状の
スポーク取付板が外嵌固着され、このスポーク取付板を
介してスポークの内端部が係合されるようになってい
る。
14は車輪本体で、ハブ本体4に外嵌する筒状の取付部15
と、該取付部15から径方向に放射状に突出された複数の
スポーク部16と、各スポーク部16の外端と連結するリム
部17とを一体に有し、車輪本体14はハブ本体4をインサ
ートした状態で合成樹脂により一体成形されている。
取付部15は、内筒体20と外筒体21と筒体20,21間に放射
状に配置された複数の連結体22とを備えて成り、内筒体
20はハブ本体4に外嵌固着され、内筒体20の両端部は皿
部3のローレット11部分にまで達しており、このローレ
ット11により車輪本体14がハブ本体4に対して相対回動
しないように有効に廻り止めできるようになっている。
外筒体21は内筒体20の周囲を同心状に取囲み、この外筒
体21にスポーク部16が放射状に突出されている。連結体
22は周方向に等間隔をおいて複数あり、夫々内筒体20と
外筒体21とを径方向に連結している。
前記各スポーク部16は、車軸方向に垂直な板面を有する
スポーク本体25と、車軸方向に平行な板面を有するスポ
ーク板体26とを一体に備えて成る。各スポーク板体26の
内端部は、外筒体21の略全長に亘る幅を有し、かつ前記
連結体22の外端に略対応する位置で外筒体21に夫々連結
された連結基部27とされている。
なお、本考案ではハブ取付部15の内筒体におけるハブ本
体皿部3の外周側肉厚t1、外筒体21の肉厚t2及び連結リ
ブ22の肉厚t3を夫々ほぼ同厚の薄肉形成されてなる。
第3図は他の実施例を示し、前輪用ハブ1のハブ本体4
の皿部3の外周部にローレットが形成されていない前輪
用ハブ1に対して、前輪本体14をインサート成形して、
自転車の前輪を構成したものである。その他の点は前記
実施例と同様の構成である。また第1図〜第3図の実施
例は前輪を示したが、勿論後輪にも同様に実施でき、こ
のはハブは従来公知のものを使用すれば良い。
(考案の効果) 本考案によれば、車輪本体14の取付部15が、ハブ本体4
に外嵌固着された内筒体20の周囲を同心状に取囲みかつ
スポーク部16を突出した外筒体21と、前記内筒体20と外
筒体21とを径方向に連結するように筒体20,21間に放射
状に配置された複数の連結体22とを備えて成るので、ハ
ブ取付部15の外径を大にしたままで、取付部15の各部分
の肉厚即ち、筒体20,21及び連結体22の肉厚を薄肉に形
成できる。従って、このようにハブ取付部15が薄肉化で
きたことにより、従来の厚肉によるハブ取付部における
成型上から生ずる問題点が解消してセンターが正しく出
た精度の高い軽量な車輪が得られた。
また、本考案はスポーク部16は車軸方向に平行な板状リ
ブ26が形成されていると共にその基端部を外筒体21と略
同長とされその基端を連結リブ22の外端に対応する位置
で外筒体21外周面に連結されているので、走行中に過大
なシヨツクが車輪に外力として作用しても、かゝる特定
構成によって好適に相互が補完して受担して折損等の事
故は生ぜず軽量でありながら強度の大きい車輪を提供で
きた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側面図、第2図は同縦
断面図、第3図は他の実施例を示す縦断面図である。 1……前輪用ハブ、4……ハブ本体、14……車輪本体、
15……ハブ取付部、16……スポーク部、17……リム部、
20……内筒体、21……外筒体、22……連結体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブ体(1)と;ハブ体(1)に外嵌する筒状の
    ハブ取付部(15)と、該ハブ取付部(15)から突出された複
    数のスポーク部(16)と、各スポーク部(16)の外端を連結
    する環状のリム部(17)とよりなると共に、前記ハブ取付
    部(15)の外径がリム部(17)の外径の少なくとも1/4以下
    である合成樹脂により一体成形された車輪本体(14);と
    よりなる自転車用車輪において、 前記ハブ取付部(15)は内筒体(20)と、外筒体(21)及び内
    外筒体(20)(21)を同心状に連結する放射状等分配置でか
    つ内外筒体(20)(21)と略同長の複数の板状連結リブ(22)
    とにより構成され、前記スポーク部(16)は車軸方向に平
    行な板状リブ(26)が形成されていると共にその基端部を
    外筒体(21)と略同長とされ、その基端を連結リブ(22)の
    外端に略対応する位置で外筒体(21)外周面に連結されて
    おり、前記、取付部(15)の内筒体(20)におけるハブ本体
    皿部(3)の外周側肉厚t1、外筒体(21)の肉厚t2及び連結
    リブ(22)の肉厚t3を夫々ほぼ同厚に薄肉に形成されてな
    ることを特徴とする自転車用車輪。
JP1985134899U 1985-09-02 1985-09-02 自転車用車輪 Expired - Lifetime JPH066962Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985134899U JPH066962Y2 (ja) 1985-09-02 1985-09-02 自転車用車輪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985134899U JPH066962Y2 (ja) 1985-09-02 1985-09-02 自転車用車輪

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6243801U JPS6243801U (ja) 1987-03-17
JPH066962Y2 true JPH066962Y2 (ja) 1994-02-23

Family

ID=31036576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985134899U Expired - Lifetime JPH066962Y2 (ja) 1985-09-02 1985-09-02 自転車用車輪

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH066962Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581048U (ja) * 1981-06-24 1983-01-06 富士通株式会社 原稿スタツカ
JPS5812856A (ja) * 1981-07-17 1983-01-25 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車用ホイ−ル

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6243801U (ja) 1987-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4732428A (en) Streamlined wheel for bicycle
CA2155025A1 (en) Injection molded plastic bicycle wheel
JPH066962Y2 (ja) 自転車用車輪
JPH068701A (ja) 自転車用車輪
JP2515889Y2 (ja) 自転車用車輪
JPH0627443Y2 (ja) 自転車用車輪
JPS6357241B2 (ja)
JPH0626473Y2 (ja) 一輪車
JPH0454545U (ja)
JPS6211681Y2 (ja)
JPS6234801A (ja) 自動二輪車等の車輪
JPS6027681Y2 (ja) 車両用ホイ−ル
JP2502543Y2 (ja) 自転車用車輪
JPS6023819Y2 (ja) デイスク状シ−トの補強リング
JPS606325Y2 (ja) デイスクホイ−ルの組付部構造
JPH0748401Y2 (ja) 車両用ホイール
JPS5855050Y2 (ja) 組立式ホイ−ル
JPS62156002U (ja)
JPH0425361Y2 (ja)
JPS5855049Y2 (ja) 組立式ホイ−ル
JPS643681Y2 (ja)
JPS5881802A (ja) 車輌用ホイ−ル
JPH0541901U (ja) 自転車用車輪
JPS63119101U (ja)
JPS62156004U (ja)